題名から，本の紹介エッセイ集かと思いきや，普段の世界を股にかけた活動を中心としたエッセイに，関連する本の紹介が添えられ，むしろ本はおまけ．だが，どんなマイナな内容でも参照できる本が存在し，本という情報媒体の深遠さが強く印象づけられる．文化人類学的側面が色濃く，シーナ氏しか書くことのできない貴重な作品．

伝説の岩波新書「活字四部作」待望の文庫化。「重度の活字中毒者」だと言う作家・椎名誠が、「本」についての思いや体験を縦横無尽に書き尽くし、世の本好きたちを魅了した伝説のエッセイ「活字四部作」が、長い年月を経て、ついに文庫化！！！