
総合評価
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- 2315135番目の読書家"powered by"
自分の価値観や人との付き合い方においてはない型思考が強く根付いているが、仕事においてはどうしてもある型思考が先行している場面が多いことに気づかせてくれた一冊である。 これを読めばすぐにある方思考とない型思考が行き来できるようになる訳ではないが、自覚するという一歩は踏み出せた。
0投稿日: 2025.06.25 - Masaya"powered by"
有る無しを各領域(知識、問題、具体性がなど)でどういった状態でその両者間で何が起こるか解説している。前の著書を読んでる人はおなじみの進み方だと感じると思うが、日頃コミュニケーションにモヤモヤしている人はこういう状態でモヤモヤしてたのかと発見できて目からウロコだと思う。実際に「具体と抽象」を紹介した人はそんな反応だった。 結局は「無し」の範囲が少ないのか膨大なのかの個人的な差なのだか、それを表す言語があるからなせる技で、領域を定義イメージできる言語が無いと成り立たない。なんか深い話。
0投稿日: 2025.05.16 - まちこ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
抽象と具体も読んでいるので新鮮味はそこまでなかったけど、「無」というものが、有と同様な意味合いで反対の言葉だと認識してしまっていたのは大きな間違いだと気付けてよかった。無は無限なんだということを知った。すごく狭い世界で生きてるなと思った。新しい空間が切り開かれてすごくいい本だった。
0投稿日: 2025.05.07 - ねも"powered by"
前著の具体と抽象に共通しており、物事を俯瞰的か近視眼的かで判断するが故に対立が起きてしまうと理解した
0投稿日: 2025.04.07 - ダルメシ・アン"powered by"
同じ著者の「具体と抽象」をよりわかりやすく解説してくれている本という印象。 自分がいかに狭い領域の中だけの考えに囚われていたのか、とても納得できた。 「有る」事を証明するのは可能だが「無い」事を証明するのは不可能。 だからこそ多くの人は「有る」事だけを信じてしまう。 そう考えると陰謀論を語る人というのも無下にはできないよなぁ、なんて事も思う。 「有る」事に囚われすぎても良くないが、「無い」事に囚われすぎても真実を見失う。 結局、最後に「有る」と決めることができるのは本人だけなんですよね。 なんだか最近の何が真実なのかわからない世の中を生きてく上のヒントにもなった、そんな1冊でした。
4投稿日: 2025.01.22 - むらけん"powered by"
「有と無」で世界を読み解く──視点の違いが生む対立の本質に迫る コンサルタントである細谷功氏の著書です。 氏のこれまでの著書である『具体と抽象』『無理の構造』『自己矛盾劇場』に続く、有と無をテーマとした第四作になります。 本書は、「あるもの」と「ないもの」という一見対極的な視点を通じて、私たちの思考や行動を読み解いていく一冊です。 本書で提示されている「有(ある)」とは、感覚で感じ取れる具体的な存在や事実を指します。 一方、「無(ない)」は、まだ形になっていない可能性や未定義な抽象的な概念を表します。 この「有」と「無」の違いを軸に、現実の対立構造や思考の偏りを明らかにし、社会や個人の視点の持ち方を再考させてくれます。 たとえば、「有」に囚われると、現在見えているものに基づいた判断に固執してしまう一方で、「無」を意識することで、新しいアイデアや未発見の可能性を広げられる、と本書では論じられています。さらに、「ある型」と「ない型」の視点の違いが生む対立や、組織や社会の成長過程における「無から有への移行と不可逆性」など、具体例を豊富に交えて解説されています。 結局、この世は「ない」から「ある」へ変化していくのですね。 『有と無』は、哲学的な観点をわかりやすく日常や仕事に応用する方法を示しており、リーダーやクリエイティブな課題に取り組む方々にとって特に役立つ一冊だと感じます。
2投稿日: 2025.01.13 - 織川 希"powered by"
思考を思考する本。本書は「ある」と「ない」を比較しながら、その思考回路の違いを説明する。ある型の人は大多数の人が持っている「あるもの」に目を向け、ない型の人は少数の人が持っている「ないもの」にまで視野に入れるのだそう。ない型の人はメタ思考をするがある型の人はそれをしないために、様々なギャップが生まれているとのこと。本書冒頭部分は確かにある程度納得しながら読み進めることができたものの、章が進むごとに何が言いたいのかどんどん分からなくなってしまった。最終的な感想は「ふーん」という程度で残念。
0投稿日: 2025.01.02 - Ronnie"powered by"
細谷氏の著作はどれも非常に良いが、それぞれの思考法をまとめてもう一段抽象度を上げたテーマ。枝葉が落とされていて非常にシンプルで明快。各対立軸が多いことから多少冗長的ではあるが、それによって帰納される「有と無」という大枠はアリストテレスの形而上学を彷彿とさせる。 「ある」の考え方は問題を解決するフェーズなど、特定の場面で力を発揮する。しかし即効性のある成果を求められる生活環境の中では気を抜くとどうしてもそこにハマってしまう。視野が狭くなって枠外へ意識を飛ばさなくなってしまう。 安定期に入った企業の社長が退任して新規に起業するがごとく、意識的に自らに蓄積されたあらゆる「ある」要素を手放していく必要がありそうだ。 自分では”まだ”何も手に入れていなく、「ある」へ向かう途上のように感じているが、現時点で既に滞りを感じてしまっているということは余計なゴミを拾ってしまっていたり、今時分の立ち位置では不適切なものを抱えてしまっている可能性がある。 所属、スキル、お金、知識、経験など、これまで獲得した、自分では大事だと思っているものがほんとに自分の望む未来の豊かさに寄与するのかを今一度見据えて、ぜい肉であれば落としていきたい。 さすれば空いた手で新しいニンジンを掴めるだろう。
0投稿日: 2024.11.21 - みみなり"powered by"
「ある型」の思考回路は大人数の人が持っている「あるもの」に目を向ける。 「ない型」の思考回路は少数の人が持っている「ないもの」まで視野に入れる発想。 ある、ない、について視点を変えるだけで見え方や世界がまったく違うことに驚いた。自分は「ある型」思考で視野が狭い傾向があるので、メタ認知をして「ない型」思考を身につけたい。
7投稿日: 2024.10.13 - supermichael211"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
「30秒以内で次の質問に思いつくだけ書き出してください。①家の中にあるもの、②家の中にないもの」。「序章」にある質問ですが、①は簡単に書き出すことができ、身近にあって具体的なもの。②はなかなか思い出せず、抽象的なものになりがちとあります。「有」に注目するか、「無」に注目するかで人の思考パターンも異なり、これが論争や意見対立が生じる要因になっているという分析です。 問題が「有る」ことへの対処法が「問題解決」で、「無い」状態の場合は「問題発見」。対応もそれぞれ「改善」、「イノベーション」になるというのは妙に腑に落ちました。 細谷功氏の『具体と抽象』は名著の誉れ高く、最近では、『フローとストック』も上梓して、「具体・抽象」「フロー・ストック」の4象限で思考回路が動き、定着していくことを提起しています。メタ認知を引き出す思考パターンを様々に分析する著者ですが、今回の「有と無」も斬新な切り口を提示しています。 細谷功氏は「ものの見方」がとてもユニークで、これから『無理の構造』『自己矛盾劇場』『アリさんとキリギリス』も読もうと思います。
0投稿日: 2024.08.30 - hakuhatu"powered by"
著者は、「ある型」の思考回路は、「あるもの」に目を向ける。「ない型」の思考回路は、「ないもの」も視野に入れる。その両者の圧倒的ギャップが世の中を動かしていると述べる。「ある型」の思考回路では「正解がある」ほんの一部世界を、世界全体だと思い込いこむ。しかし、私たちの人間社会は多くのルールや常識といった「抽象概念」によって支配されている。このような抽象概念に目を向ける「ない型」の思考回路の人は、世の中を支配する抽象度の高いルールを理解しあっという間に具体しか見ていない人たちとの差を広げていく。 アリストテレスの時代から人は自分の目の前の事象のみが世界のすべてであり、自分の知らないもの「ないもの」に目を向けない。自分の知っている世界「あるもの」の外側に無限の可能性が広がっているのである。
0投稿日: 2024.08.28 - kei tanahashi"powered by"
「有」と「無」のような対称性のある概念でも、実際は非対称であったり互いの間に非連続な変化があったり、物の見方について新たな別の視点があるんだということを教えてくれる一冊。
0投稿日: 2024.07.25 - 本かつお"powered by"
そうそう、「ものの見方」は見る方向次第で積極的にも消極的にもなる。常に積極的になるように考えがちな僕だけど、別の味方もあるのではないかと思うこともある。読んで考えてみたい #有と無 #細谷功 24/6/28出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/4cAwjOA
6投稿日: 2024.07.04 - Anony"powered by"
感想 常に流転する見え方。どちらが正しいということはない。どちらも一つの側面。見る私たちの心持ちだけが問題。何を見たいか。何を信じるか。
0投稿日: 2024.06.28