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水たまりで息をする
水たまりで息をする
高瀬隼子/集英社
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総合評価

190件)
3.6
25
78
58
15
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーんスッキリしなかった! 夫はラストどうなるの? そもそも何でお風呂に入れなくなったんだろう? がハッキリとは解明されないので、最後の最後までモヤモヤから解放されなかった。 、、でもそう言いつつも、やっぱり面白くて読み終えてしまった。隼子にしてやられました!

    0
    投稿日: 2026.01.17
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    風呂キャンセルの夫とその周りにいる人の話 (解説が素晴らしい、感銘を受けた、ぜひ読んでほしい) 夫がそばにいればその体臭は気になるけど、いなければ気にならない、夫はそんな存在なのか… 混んでいる電車やバスで席に座りたい時は、体臭で主張してみるという新たな方法を見出せた笑 ずっとそばに立ち続けることで席を確保できそうな気がする なんとなく一句 風呂キャンを/そしる母は/犬を抱く (お風呂に入らない、シャワーを浴びない人々を非難する母親は、お風呂に入る習慣がない犬を平気で抱きしめている。その光景は犬ならおkで人間なら許容できないなんて…滑稽の賜物)

    0
    投稿日: 2026.01.17
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    「風呂には、入らないことにした」と言って本当に入らなくなった夫の、身体に汚れが溜まっていく様とか、臭いが増していく様が想像でき過ぎて苦しい。まさに水たまりで息をしているような気分になる一冊。 「許したくてしんどい。夫が弱いことを許したい。夫が狂うことを許したい。だけど一人にしないでほしい」狂えない側の人間の心の叫びが刺さる。

    0
    投稿日: 2026.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題材はすごく好みだったけど、夫がなぜ風呂に入らなくなったのか、なぜ説明しないのかが明かされずモヤモヤ。そういう物語じゃんって理解はできるがうーんとなった。

    0
    投稿日: 2026.01.14
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    よくここまで人に寄り添えるなあと感心した。 お風呂入らなくなってめっちゃ臭いのに、「夫婦だから一緒にいるべきだ、分かりあうべきだ」などのおそらく両親や世間から無意識に植え付けられた価値観を当たり前に持っているのかなと思った。 「この方がいいから、こうする」というある意味自分の意見を強く持っているとも捉えられそうな、そういう選択をとることが当たり前だったのかもしれない。 ただそういう風に寄り添っていても夫は一人で何も言わず行動したり決断したりしているのが何とも言えないところ。夫からしたら風呂入ったらとか言われてめんどくさいって思ってたかもしれない笑 別に相手がいなくても良い、それが人生の全てとは思わない、でもいてくれたら何となくその方が良いって思って結婚する人多いのかな?

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    純文学でありながら、読者を突き放さない距離感で、生活の中に潜む歪みを静かに、しかし執拗に描き出す作品であった。 題材自体は、今風に言えば「夫が風呂キャン界隈」という出来事にすぎない。けれどその一事象を問題として消費するのではなく、風呂・雨・川という章を通して、他者と暮らすことによって生じる思惑のズレや、妻という立場に押し付けられる役割意識を、形を変えながら浮かび上がらせていく。 生きることと、生活することは違う。 息はできる。でも、それは健やかな呼吸なのか。 誰かと生きる選択をした瞬間から、「私の人生」は静かに「私たちの人生」へと書き換えられていく。その過程で生じる違和感や我慢は、決して劇的ではないぶん、逃げ場がない。 愛があればすべて乗り越えられる、という理屈が現実では機能しないことを、容赦なく示す。見て見ぬふりをしているつもりの感情は、生活の隙間から必ず顔を出し、視線や衝動としてこちらに迫ってくる。 それでも、行き場を失った感情は排除されるものではなく、生活の一部として沈殿し、明日を生きるための重さと彩りになっていく。 結婚や共同生活の是非ではなく、「違和感を抱えたまま生きること」そのものを、言葉として受け取る感覚だった。

    12
    投稿日: 2026.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犬のかたちをしているもの、がよかったので、読んだ この人のつくる物語が好きです。「普通」にすり減ってしまうようなひとたち、手にとってほしい。別にこの本が救ってくれるわけじゃないし、肯定してくれるわけでもない。ただ純粋に、そういうひとたちがいて、生活している。それだけ。 突然お風呂に入らなくなった、入れなくなった夫。川では水を浴びることができていた、仮に恋人がそのようになったとしたら、どうなんだろうな。

    0
    投稿日: 2026.01.09
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    ある日突然、衣津実の夫はお風呂に入らなくなった。その行動は次第にエスカレートしていき、仕事や生活にも大きく支障を来しはじめる。俗に言う「風呂キャン」という言葉では足りない。 『犬のかたちをしているもの』が良かったので、本書も手に取りました。 生きていくことの閉塞感と、それでも生きていかなければならないという、ある種の諦観がこの作品のテーマだと思いました。個人的に、衣津実の夫には然るべき医療機関で適切な治療を受けてほしいと思ったけれど、そういう話ではないのだろうな、というのが個人的な感想です。

    1
    投稿日: 2026.01.03
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    読むのを途中でいったん止めるくらい、主人公の夫が煩わしかった。弱さへの曖昧な苛立ち、そんな自分の余裕のなさへの嫌悪感。短い小説が私の奥底を見つめ返してくる

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    友人のおすすめで読みました。 ずっと不穏な感じが続きます。 先が気になってどんどん読み進めましたが、 結局なぜこうなったのか分からず終わりました。 今旅行中なのですが、 旦那に優しくしようと思いました。

    0
    投稿日: 2025.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お風呂に入れなくなった夫に対して、夫婦にしかできない寄り添い方をしていく私の話で、やんわりハッピーエンドかと思って読み進めたら…そんな視点ではなくて、暗いお話のまま終わってしまって、ええ〜…となった。 大切にしたいのに、愛してると思いたいのに、嘘じゃないのに、誰が悪いわけじゃなくて。 他人からも本人達からも、気付けない気付かないようにしている寂しい夫婦の距離感が辛い…。 子供がいなくても2人で生きていこうと思わせてくれるお話かな?と思って読んでいたので、やっぱり夫婦2人他人が平和に暮らしていくのは難しいのかな…と、ずど〜んとした。 田舎の風景は自分にとって幸せのイメージなのと、お話の中にもそんな描写が確かにあったはずなのに、そこで暗くどん詰まりになっていくのが、余計辛かった…。 夫が川に流されてもう帰らないのなら、彼女はひとり残されてしまったのだろう。一人で大丈夫だと言ってしまいそうな夫に。 小説自体は難しい言葉もなく、さらさらと読みやすい文章だった。

    0
    投稿日: 2025.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良い意味で気味の悪い、後味の悪い小説だった。ただ、不思議と不快感が少ないのは作者の上手いところだと思う。 生活環境を「都会」と「田舎」で対比させることで、双方での人々の社会性の違いや環境の影響力を上手く暗示していると感じた。 最後の終わり方には何通りもの考察ができると思う。個人的にはハッピーエンドであってほしかったな、、、 妻は何を思っているのだろう。「上手く捨てられたような、捨てるのさえ大事にできなかったような」

    0
    投稿日: 2025.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんか、なんか、理解したいのに理解できないこと、どうしても世間とか周りとかの''一般常識''からズレてると受け入れ難いこと、最愛の人で大切だからこそ信じて一緒にいたいのに最愛の人で大切だからこそ、それが出来ない。人間の矛盾とか葛藤とかがすごく上手に表現されてるなと思った。悩んで怒って葛藤して、その上で夫と一緒にいることを選んだのは本当に凄いことだと思う。研志さんが川で水浴びをしているところの描写がすごく綺麗で素敵だと思った。私も水が大好きで、もちろん川も大好きだからいいなぁと思った。研志さんの最期が濁されていたけど、死んだって言うよりは川と一体になったって私は感じた。後書きの''生き延びられてしまう屈託''ってすごく好きな表現。生きるって大変だと思うし、ままならないし、辛いとか苦しいとか色々あるけどその中で私たちは必死に生きて、本の中の登場人物も生きて、すごいことだなって思った。限界が来たら狂えばいいやって思いながら何とか頑張ろう

    0
    投稿日: 2025.12.28
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    夫が風呂に入らなくなった。行動はどんどんエスカレートし… 「普通」から逸脱した夫は現代社会から排除されて行く、それを見守り受け入れようとする主人公の姿。でもどこかで傍観しているような。 まずどうして風呂に入らなくなったのかが気になって読み進めたが、ラストはどうなったのかも描かれずモヤモヤしたまま物語は終わる。 読み手の解釈に委ねられているのか。 どう感じたのか共有したい作品だった。

    14
    投稿日: 2025.12.24
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    高瀬さんの、例えばおいしいご飯よりも私は面白く感じてます。普段は金原ひとみさん、朝井リョウさん、川上未映子、村田沙耶香さんなどが好きで読んでます。そんな作家さんが好きな方はこちらの本も好きかもしれない。 最初は風呂に入らなくなった夫の話に興味が無くてずっとスルーしていた本でしたが、高瀬隼子の書く小説他全部好きなんで書店でちょっと読んでみたら、まあ面白い。 話の内容は他の人のレビューにお任せ。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    風呂に入らなくなった夫。 妻も最初は気にかけて対処しようとしていたが、水が苦手になったのだという意見を次第に尊重するようになっていく。 そして、社会から逸脱する夫に合わせるように一種の逃避行をする。 「水たまりで息をする」とは。 決して綺麗な水ではないがそこで快適に生きられる魚がいるように。 俗世から外れた2人も水たまりで息をするということなのだろうと解釈した。

    0
    投稿日: 2025.12.17
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    ある日夫が風呂に入らなくなった。気になるフレーズと、ラストが気になり一気読みでした。日に日に臭いと汚れが酷くなる夫への妻の向き合い方、声を荒げずに見守る妻の心情に共感しづらかった。どうにもならない相手と対峙する自身への問いが残る気がした。

    1
    投稿日: 2025.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は読後の感想がぼんやりしていたけれど、夫と話すうちに、この本から受けたやるせなさの根源みたいなものが、輪郭を帯びてきた。 多くの人が、夫を無理やり精神科に連れて行くなり、見切りをつけて別居するなりしたと思う。でも私はしなかった。理解しようと寄り添っているとも言えるし、依存しているようにも思う。 自分が風呂に入れなくなるのではなくて、夫が入れなくなるという設定がしんどい。夫だから他人とも割り切れない関係なのがもどかしかった。自分が電車とかで周りに臭い人がいたら耐えられないタイプの人間だから、愛する夫がどんどん社会から切り離されて行く描写が特にきつかった。 東京から出て行く時に、彼女には別れて寂しいと思うような人との繋がりは何もない。子どももいない。道でなきだしても、雨に濡れても、誰も気にとめることはない。でも自分を不快にする臭い人間には冷たい。 台風ちゃんという魚にまつわる回想が挿入される。水たまりは外界を拒むが、生ぬるい。外から見れば孤立していても、そこで息をする魚にとっては快適なのだろう。私も実は皆水たまりで息をしていたのかもしれない。

    3
    投稿日: 2025.12.13
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    私は好きだった。なかなか他の小説にはない人間の部分が描かれていて。どうしても無理なものができたとき、それを近い立場として、遠い立場として傍観するとき。自分にとって大切な存在なのか、ただの義務感なのか。。。

    1
    投稿日: 2025.12.03
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    原因とか解決策とかそんな単純な話じゃなかった。自分にとっての"魚"はなんだろうかと考え、怖くなってやめた。

    0
    投稿日: 2025.11.29
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    「普通」から外れると、段々社会からも外されていく、そんな夫と生活を共にする妻の視点から人間の残酷さを描いた話。 劇的な暴力性があるわけではない。しっとりと、現実感を伴って五感に訴えるように緻密に描かれた文章から本能的な恐ろしさを感じさせる。 結局、考えて生きてきたつもりでも多分「普通」の流れに合わせて生きてるだけで、目の前で重大な出来事が進んでいてもどこか他人事の様に受け入れてしまうのだと思う。 だから今後どうするっていう訳ではなく、そんな傾向があると再確認できて良かった。

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    今まで気にしたことない水に対する疑念。 一度考え気がつくと止まらなくなる気持ち。 何故水がダメになったのか。 そんな旦那を必死に支える妻の気持ち。 周りは好き勝手言う理不尽さがとても現実味を帯びていて、読んでて少し苦しくなった。 私は何かと疑念を感じ怖いと思ってしまうからこそ、 夫の気持ちが少し分かる気がする。 不安は不安を呼ぶ。 でも、周りに理解されない不安は解消されないまま膨らんで行くからこそ、対策を考えるしかない。 人には人の考えがあり、理由があることを教えてくれる本でした。

    0
    投稿日: 2025.11.20
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    結婚生活10年が立ち、このまま子どももいないし普通の安定した毎日が送れると思っていたが、夫がいきなりお風呂に入れないと言い出した‥ ストレスばかりの生活だが、それでも2人で上手くやってきたのに。 精神科も考えるが、夫が嫌がるだろうし、傷つくのも見たくない、お風呂に入らない以外は特に問題がない、と後回しにしてしまう。 結果、周囲の人達との板挟みになり、夫の発する悪臭のこともあり自分の田舎に2人で移り住む。 「自分も狂ってしまえればどんなに楽か」 「平気じゃないけど平気に見えてしまう」 主人公は、母から譲り受けた鈍感力ともまた違うこの精神力で、自分をなんとか繋ぎ止める。 なんとかなってしまう人の方が今は多く感じるし、私もこの部類に入る。 では、この人達の逃げ場は? 短編なのに、とても共感しこの世の生きづらさを感じた。

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    なんだろう… 短いページ数の作品なのに、1ページがズシンと鉛のように重たい。 重たいし、何度も考えさせられた… 独特の表現で、他の作家さんからは聞いたことない言い回しが印象的。 私にもっと理解力があれば!!!くそー!!! とても面白かったです!!

    1
    投稿日: 2025.11.16
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    夫がお風呂に入らなくなった。 そして、どうなった? 気になって読み進めた。  恋愛でもサスペンスでもない 狂気でもない、でも読まずにいられない 高瀬さんの作品。面白い。 リアルで、人間じみてて、 共感の嵐。 高瀬さんの他の作品も読もうと 思いました。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    なんと表現したらいいのか… 病んでいく(?)夫さんを受け入れられたのはその奥さんもどこか人生を諦めているからなのかな。 私なら絶対に受け止められない。 とはいえ、お風呂はめんどくさい。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    物語自体は不思議と吸い込まれるように読めた。でも、自分には理解し難い部分が多くて全く共感できない物語だった。 私には結局最後まで水を嫌う理由もわからなかったし、最終的に冷たさを感じてしまった。 読解力を磨いてからもう一度読んだら考え方が変わる気がする。

    2
    投稿日: 2025.11.03
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    3.0/5.0 風呂に入らない夫が、終始ミステリアスで何も明かされないまま終わっていく点があまり飲み込めなかった。 小説内世界の人物たちの輪郭があまり見えなかった。

    1
    投稿日: 2025.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の夫が些細なきっかけ?でお風呂に入れなくなる話。お風呂だけでなく、水道水が無理とのこと。話が進むにつれて、石鹸を使わなくなり歯磨き粉を使わなくなりとどんどん清潔とは離れていく。 この主人公は受け入れ難いこの状況を受け入れようとして葛藤しながらも徐々に受け入れている姿がなんともすごいなと思う。風呂に入れずとも夫は夫だけど、普通なら理解し難い。 作中の過去に主人公が飼っていた台風ちゃんという魚と類似して書かれているという解説を見てなんとも言えない気持ちになった。 話のテーマは面白かったが、夫の風呂嫌いの理由が気になったが最後まではっきりしなかったのが残念だった。

    3
    投稿日: 2025.10.20
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    なんとも言えない気持ちになった。 決して冷たいわけじゃない、むしろ旦那さんを支えるよき主人公。でも、それって本当に優しさ?昔魚を捨てに行くことになった時のシーンが、自分にもそういう狡いところがあるなと身につまされて少し苦しくなった。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    大好きになってしまった高瀬隼子さんの作品を読み漁る今日この頃。 お風呂に入らなくなってしまった夫のことでも愛してる と思いたい。愛してないとだめな気がするから。台風ちゃんのように。 きっと心の病で苦しんでいることが原因だけどそこには触れようとしない。 愛してるか不安だけど、愛されていたい。 2人でいることが大切で、あなたは必要と言われていたい。 そんなふうに見えた。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫がお風呂に入らなくなった。 何で入らなくなったのかははっきりと書かれてないのは気になった。 ミネラルウォーターは大丈夫って、かけられた水は水道水だから? でもお店の水って水道水じゃない気がするけど… 最後も結末はっきりしなくて逆にそれがよかった。 お風呂に入らなくなった夫が怖いのかそれとも… ただ1ヵ所だけ気分が悪くなる描写があった。そこさえなければ満点だった。 読んだ人にはわかると思います。

    4
    投稿日: 2025.10.15
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    初めて、高瀬隼子さんの作品を読んだ。 最初読み始めたときの感想は、正直『え〜、お風呂に入らないのはちょっと嫌だなぁ。』と思ったし、お風呂に入る=清潔さを保つ大切さを改めて感じた。 また、最後の文章では夫についてはどうなったのか明確に書かれておらず正直この物語は何を伝えたかったのだろう?と考えてしまった。しかし、最後の解説を読んだときに今まで読んだ文章を思い出すと、『なるほど〜、ここでは裏にこういうメッセージが隠されていたんだ』と気づく部分があり解説をを読まないと、気づくことができなかった自分の読解力の低さにも気付くことが出来た。 読書を始めて、始めて深く考えさせられた作品で何度も読み直したいと思わせてくれる作品になった。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    他人のことなんて結局なにもわからないんだから、自分軸で生きていければいいのにねと思った。 風呂キャン界隈に生きてるが、それはちょっと改めたい所存

    0
    投稿日: 2025.09.29
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    ある人が突然風呂に入らなくなった夫と妻の話。月日が経つにつれどんどん臭くなる夫に対して、疑問を感じながらも怒りもせず無理やり風呂に入らせようともせずいる妻。それは優しさなのか、愛なのか、無関心なのか?よくわからない。

    1
    投稿日: 2025.09.26
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    夫がお風呂に入らなくなった。たったそれだけのことが発端なのに、普通とは何か、常識とは誰が決めるのかという大きな問いへと広がっていくのが面白い。淡々とした描写の中で、ふと差し込まれる水たまりの魚の話など、さりげないモチーフが物語全体と繋がっているのも巧みだった。主人公の考え方も好み、怒りと弱さを許せない気持ちを正確に読み取って言語化しているのがすごいと思った。

    4
    投稿日: 2025.09.16
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    主人公の夫がある日突然お風呂に入らなくなってしまうことをきっかけに生活が変化していき夫婦や家族の関係性を見つめ直していく様子が描かれている。 シャワーすら浴びない夫を責めるでもなく無理矢理洗うでもなく取り乱しもせず受け入れる主人公にやや共感できないものの、そうしてしまう気持ちもわかる気がした。そんな主人公が迎えるラストはかなり衝撃的。 ひたすら暗い。

    1
    投稿日: 2025.09.16
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    数々引っかかる箇所があり、覚えておきたい文章が出てくる。が、ラストに驚いてしまって色々忘れてしまった。 解説の水上さんが言っていることも分かるのだけど、個人的な意見としてはちょっとずれる。でもそれをうまく言語化できない。悔しい。人それぞれの感じ方がある本だと思いました。 台風ちゃんと夫、都会と田舎の他人の視線、両親のやりとり、義母の干渉、そして何より衣津実の相反するような思考の仕方。気になる箇所が盛り沢山でした。水たまりの行き場のない閉塞感、タイトルを改めて見て苦しさを感じたり。 高瀬さんの本は色々な方の感想を知りたくなってしまいます。私の解釈をうまく言語化できないからこそ、近い考えの人いてくれ!っていう他人任せのような心持ちです。 好きだ!っていうわけではなくて、妙に引っかかってしまう小説ということで☆4。けど、この引っかかる感じがなんか良いっていうのは読書以外では得られない感覚だと思うのです。

    2
    投稿日: 2025.09.15
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    衣津美は、夫のそのままを許して愛している反面、これでいいんだと言い聞かせて放置しているようにも思えた。人間の中にある矛盾する感情がリアルだと感じた。 夫と台風ちゃんを重ね合わせて描いていおり、タイトルとも結び付いている点が面白いと感じた。

    1
    投稿日: 2025.09.12
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    久しぶりに本を読んだ。 私の作った作品を見て、オススメだと貰った本。 自分が主人公の立場ならどうしただろう、と苦しくなる。年齢的にも結婚が現実的に見えてきて、赤の他人と書類1枚で家族になること、何が愛なのか、難しい。 私も昔飼っていたお祭りで取った金魚をほとんど親が世話して、3年くらい生きていたことを思い出した。

    2
    投稿日: 2025.09.05
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    あらすじを見てずっと気になっていた本。 主人公の気持ちはわかるようでわかりたくない…と虚しさを感じて、読後は「うわぁ…なんだこの読み終わった後の感情…むずいぞ…」と呟いてた…笑 ただ、この手のお話は自分は好きで、話自体はアブノーマルなように感じるけれども、ふとノーマルな人間の理性について述べられる箇所があって、現実とリンクしてハッとする、本作はそういうイメージ。読んでいて苦しいときもあるけど、「それが人間だよね」って楽にさせてくれる時もある。 夫婦によってそれぞれの愛の形はあるんだろうし、というか愛があると信じながら生きていくんだろうし、本当に人と人が生きるって、第三者も絡んできて、難しいと思った。 それぞれのページに文字が詰まっていて、想像したより、読むのに時間はかかったかも。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生きづらさについて滔々と語っている 異常者になってしまった夫と異常者に付き合う主人公 夫が何が原因でそうなったのかはわからないままだけど、それでも一緒に生きていく選択をした主人公は好きだったんだなあと思った 自分だったら絶対離婚している、、

    1
    投稿日: 2025.09.03
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    抽象的で読みにくかった 時間と心の余裕がある時に、何かを深く考えたい時に、じっくり読み直してみたいとは思う。 すっきりしない話だった、

    1
    投稿日: 2025.09.02
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    良かった。 私の好きなトーンの小説。 風呂に入らなくなった夫、雨で身体を洗う夫、社会からドロップアウトしついには川で身体を洗い無駄なものをそぎ落としていく夫。 主人公は、彼に寄り添ってはいない。いくつもにある選択肢の中から、そうした方が良い方を選んだだけ。 最終的には、主人公の飼っていた、臭くて気味の悪い魚「台風ちゃん」のように夫を手放した。 持ち堪えてしまう彼女と、狂っていく夫との境界線、その線はいつだって越えられると思っていたが、その一方で、その線が、割れ目が裂けて取り付く島がなくなることを願っていたのではないか。 主体性を持ち、動くことは相当なエネルギーが要る。 最初の時点で夫を病院に連れて行かず、見守りつつ、ペットポトルの水を彼の身体に掛け続けていた彼女も、少なからず狂い始めていたというか、そもそもその低体温な感情の中に狂気が潜んでいたのではないか。 温かな居心地の良い水たまりは、だがどん詰まりだ。 ラストで主人公は、互いに解放されることを選択したように思えた。 もしも、夫ではなくそれが我が子だったとしたら、主人公はどんな選択をしただろう。 感情的になり、地に足のつかない選択をしただろうか。

    2
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高瀬隼子さんの本はこれが初めて。もう好きです。 水上さんの解説で正常と逸脱というモチーフを挙げておられて、私も読みながら、その価値観の狭間で葛藤するシーンがしんどかったと思いました。 主人公は他者の弱さを許容できない人間なのだけど、私も主人公のような強さを一部持ち合わせて生まれてきた側だから、弱さを跳ね除けてしまいたくなる気持ちが少なからず理解できてしまってしんどい気持ちになった。 地方で他者からの視線に付き纏われながら生きてきた主人公は、東京という他者に無関心な街に出てきてもその性質を持ち合わせていて、夫の異常性を厳しく見てしまうところが、辛かった。 印象的だったのは主人公がほぼ放置の状態で飼っていた魚についての話で、愛情が無くても生き延びてしまう、なんで死なないのだろうかっていうところ。この話がまるきり人間にも当てはまってしまうのが読んでいて辛かった。この作品を読んで良かったと心から思うけれどとても辛かった。また読み返してもっと色々考えたい。 あと凄く刺さったのが、主人公の職場の些細な描写の不快さ。正社員として働く成人女性を「お嬢ちゃん」と呼ぶ男性たち(それが悪意あるにしても無いにしてもどちらも不快に思える)や、上司に退職を話したら「妊娠した?」「流産?」などと返されるところ。読みながら主人公さながら私も絶句したんだけど、こういう不躾でセクハラじみた発言を平気で投げかける人っているからそこのところが本当にリアルでオエついた。高瀬さんは人間の嫌なところを掬い上げて描写するのがうますぎる。好きです。

    2
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お風呂に入らない 毎日の当たり前にすることを止めた旦那と妻の話。妻視点で描かれる本作。 お風呂に入らない理由もよく分からないがそれを責めずにじっと旦那側に寄り添い試行錯誤する妻がすごい。お風呂に入らなくなるのはうつ病の症状として有名だがお風呂入らないだけが変わったことでそれ以外は普段通りだから病院には行かずサポートに回る。雨を浴びたり川で体を洗ったりと理解に苦しむが愛した人だからこそ許容できるのかと考えさせられた。ラストは曖昧な表現ではあるが川に流され亡くなったのだと受け取った。解放されたとしても仕事や失った友人、一緒に生きていく覚悟はどこにぶつけたら良いのだろう。旦那は勝手に仕事をやめ、勝手に風呂に入らなくなりずっとずっと自分勝手で。 お風呂をキャンセルしそうになる度、本作を思い出すだろう。そして思うだろう。 「お風呂に入ろう」

    2
    投稿日: 2025.08.26
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    夫が風呂に入らなくなったことで、何も起こらないはずだった2人の生活が静かに変わっていくお話。 自分だったら、夫に風呂に入れなくなった理由をしっかり聞いて、精神科でカウセリングを受けるのでは…と思いながら読みましたが、主人公の衣津実は問いただすことをせず、夫を見守ります。はじめは気持ちが冷めているのか、面倒なことから目を背けているのかと思いましたが、そうではない。 夫と普通の何も起こらない生活を送るはずだった未来が変わってしまう怖さや、周囲にはわからない2人だけの関係性というものがあることに気付きます。 義母に言われた「おままごとみたい」に見える夫婦生活も、それぞれの夫婦の在り方があって、『一般的』だとか『普通』といわれる夫婦の関係に当てはまらないことがあるということ。 衣津実に共感はできませんが、誰しもが最善の道を選んでいるわけではなく、そうした方がいいと思ったからその道を選んだという考え方の人もいるんだなぁと感じました。なかなか奥が深い物語だったので、いつか再読したいと思います。

    20
    投稿日: 2025.08.22
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    夫が風呂に入らなくなった。 1週間、1ヶ月、半年… 時間と共にだんだんと変わっていく周りの反応と、それによって変えざるを得なくなった生活が読んでいて息苦しかった。 あとがきの水上文さんの解説は、見事なくらいうまく言えない気持ちを言語化してくれていて素晴らしかった。 エチケットひとつなんだけれど、社会に適合できないレベルになると生きる場所を失ってしまうよなぁ。

    21
    投稿日: 2025.08.19
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    好きな人の異常性をどう受け入れるか。 そもそも受け入れるのは正しいのか。 義母の態度は世間の目を表していて、 実母の対応は彼女の心を表しているように見えた。 そんな、義母から生まれた旦那は 最後まで世間の目には勝てなかったのかなぁ。 そんな旦那の気持ちと彼女との間には飛び越えられるはずだった線があったが、徐々に広がり 取り付く島がなくなってしまったのではないか。 夫婦とはいえ相手のことがわからないことが多い そんな日常を少し変わった設定で伝えてくれた本。

    2
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    風呂キャン界隈が過ぎるとこうなるのかも、、って思った。 お風呂に入らなく(入れなく?)なった夫のことを、拒絶するわけでもなく、かと言って肯定するわけでもなく、良い夫婦関係だなーと思ってた矢先だったのに、、、。

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    息苦しい 鬱 ある日『風呂には、入らないことにした』と言い出した夫。 カルキ臭いからと。 はじめはミネラルウォーターで身体を洗っていたが、雨水、川と追いやられる夫。 幼い頃飼っていた全然世話をしなくても生きていた小魚と夫を重ねて見ている妻 いろいろに押し潰されて、追いやられて、限りなく少ない水の中でパクパクと必死で息をする 生きながらえようとする 私の夫も風呂に入らずベッドに入ろうとする事がある。 汚れた身体で神聖な布団に入る事が私には許されないので(笑)絶対に拒否するんだけど… 何ヶ月もとかマジで無理。 寄り添ってあげれるだろうか… 寄り添う振りも出来なさそう。 お風呂に入れなくなったであろう理由が理由なので、何とも言えないけどね。 多分夫は川に流されて死んだと思うけど、妻は何を思うのだろう。 モヤモヤする。 『離婚して別々に生きていくこともできるだろう。夫は子どもではないし、親でもきょうだいでもない。血がつながっていないから、書類一枚で他人になれる。夫婦は家族であろうという意思なしには、家族でいられない。』

    26
    投稿日: 2025.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫は水を掛けられたことで風呂に入らなくなったと言うか 水道水を受け付けなくなった。 平気を装っているが後輩に水を掛けられたことが 凄くショックな出来事だったのでは無いだろうか。 水を掛けられた服を「カルキくさい」と言いながら 洗濯かごににれたのがその証拠だと思う。 そのカルキ臭いに落とし込まないとやってられない感じだったのかな。 妻は夫を気遣っているつもりなだけで 昔飼っていた「台風ちゃん」と同じ扱いをしていたような気がする。 途中までは台風ちゃんの生まれ変わりが夫なのでは? という落ちになるかと思ったけど全然違うかったが 台風ちゃんの代わりみたいな物を見つけて終わり あながち間違ってはいない?みたいな感じでもあり 読み手に色々と想像させてる小説だと思った。 私が勘違いしている気もしなくもない^^

    3
    投稿日: 2025.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    釈然としない話だ。 何が正解か、どの選択が良かったのか。 それを考えることこそ、「普通」に囚われている故なのかもしれない。 私は、自分が大切だと思う人には、エゴだとしても生きていて欲しいと思う。 嫌われても、縁を切ることになっても、本人にとっての幸せでなくても。 これが私の「普通」であり、誰かにとっては息辛い水たまりの部分なのかも知れない。 特に夫婦という奇妙で奇跡のような関係に思いを巡らせつつ、「普通」を考えてしまう作品。

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストが納得いかず.... ハッピーエンド(?)というか曖昧なまま、読者に考えさせたいという考えならもう少し「台風ちゃん」のこととか踏み込んで書いて欲しかった。メタファーとしてもうーん....とモヤモヤするラストでした。 また、夫が部下に水をかけられたことが明確な理由なのに、そのことについて踏み込まず、「舐められているんだろうな」なんてことを思い、夫の事実報告で終了の場面。この夫婦は「お互いを思って話し合う、思いを伝え合う」ということが少し苦手なのかなと思いました。主人公はラストで夫を追いかけるといった衝動的な行動がようやくみられ、変われたのか?と思いきや、夫の行方を知ろうとせず、自分の中で落とし所をつけて家に帰る... うーん。

    0
    投稿日: 2025.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいる途中も、読み終わった後も、なんともいえない重い感じが漂っている作品だった。決してフィクションだとは言い切れず、多分身近にこういうことはあるだろうし、自分にだって起こりうるかも、というリアルさがあった。解説で、著者の作品には書かれている、生き延びてしまう残酷さ、「普通」をめぐる苦難が描かれているとあったが、まさにその通りだと感じた。

    0
    投稿日: 2025.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫が風呂に入らなくなってそんなに冷静なんだ?!と思って終始衣津実にふーんって感じに思ってたんだけど、この人は夫のことがどうでもいいのかそうじゃないのか最後まで分からなかった(すみません〜) 風呂に入らなくたって生きているしなとか、夫であろうとその隣にいる人間は他人だからどうでもいいからとかなんか 何を考えてる?!ってなった 解説がめっちゃわかりやすくてありがたかった。 台風ちゃんが夫と重なるのは読んでて理解できたんだけど、その描写から衣津実の気持ちを理解するまではできなかった (ほんとすみません〜) 風呂に何ヶ月も入らない人間って描写以上にもっともっともっと汚くないのか?と思った よく一緒にいれるな〜って他人事になった。わたしだったらキレ散らかしてると思う。普通に「あなたが風呂に入れなくなったから別れます。」っていうと思う。それでも風呂に入れないならその程度の価値だったんだ〜と思う。わたしにはわたしの生活水準があるのでわたしは許せないってだけだけど。 おままごとみたいと言われたことにずっと怒っていたけど、じゃあなんだったら納得するのか、もう他人からの干渉が嫌なんですか?わからなかった。それでも夫と川の近くに引っ越したことって夫の人生から切り離されるのは嫌ってことだよな〜…?難しい!文学って感じでした(あまりにも浅はかな感想) 『生き延びてしまうことの残酷さ』という言葉が解説の中に出てきてそれはちょっとわかるって思った。もう全部手放してしまいたいよ。

    0
    投稿日: 2025.07.20
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    どの小説も文学作品であることには違いないのだが、この作品を読んで、これが文学作品だよな、と強く感じた。 風呂に入らなくなった夫やその母親、職場の同僚などに抱く感情が刻々と変化していく様が描写され、どんどん心に流れ込んでくる。 最後には夫や主人公の女性はどうなったのだろう。 最後までしっかり描き切るのと読者に委ねるのと、どちらが良かったのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.07.07
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    徐々にうつ病によって蝕まれていく夫の表現がとっても生々しく、リアルなので作品に引き込まれて行きます。僕の考えるこの本のテーマは「諦め」です。皆さんはどのようなテーマを持つでしょうか。夫の姿だけでなく、妻の感情の変化や過去に注目して読み進めていきましょう。またページ数も少ないため、1日で読めてしまう本となっております。小説初心者にはすごくおすすめの本。次に「水たまり」で「息をする」のは………かもしれません。

    0
    投稿日: 2025.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あなたが当たり前だと思っていることはなんですか? その当たり前を可能にするためにかなり多くのヒトが携わっています。 そして、みんなそれを可能にするために疲弊しています。 疲れたら、休もう、自分は替えの効かない存在。一生のりつづける体。 色んな症状が出てくる それを受け止める覚悟はありますか?

    0
    投稿日: 2025.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    風呂に入らなくなった夫とその妻の話。 相手が好きなようにしたらいい、1人で生きていけるけど一緒にいられたらいい、という考えは優しいのかも。突き詰めすぎると、好きなようにしたらいいよ、どうなっても知らないけどねって言われた気がする。

    11
    投稿日: 2025.06.28
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    高瀬さんは日常の中の異常性とか静かに進む不愉快さとかを描くのが上手いのかもしれない。と言っても、しばらく前に「おいしいごはんが食べられますように」を読んで、これが2冊目だけど。 夫が風呂に入らなくなった。 それ以外は全く普通に生活できているようにみえて、それでも体臭が職場で問題になって結局それが原因で退職することになるとほどにはおかしくなっていて… ほんの少しずつゆっくり1人で勝手に狂ってしまった夫のことを、衣津実は憎んでいたのではないか。「愛」とか「絆」とか「寄り添う」とかそんなものではないのは確かだと思う。

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    いっそ狂える方が楽なのかなとも思った。 持ち堪えることが出来るといって強いとは限らないし、辛いと感じる量が少ない訳ではない。

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    さらっと読めた。終わり方がしっくりこなくて。 でもどんどん正当化してなんとか肯定してくあの感じリアルで共感できる。

    0
    投稿日: 2025.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある日突然風呂に入るのを辞めた夫とその妻の話。 夫が狂っていても、それが良いと思えればそれで良いのだろうか。主人公は夫のことも自分のことでさえも常に一歩引いて傍観していた。風呂に入りたがらないという精神状況もだけど、それに伴う皮膚疾患とかも出ているようだったし、他者に相談したり、病院に連れて行ったり、嫌がるだろうからと勝手に決めつけて解決に向けて行動しようともしないのが本当に良いのだろうか。あまりに受け身すぎて全然動こうとしない主人公にはモヤモヤさせられた。傍観的で、受動的で、台風ちゃんのエピソードから時に非情な面さえ見せる主人公。彼女も見方次第では狂ってるんじゃないかとさえ考えてしまう。 最後はこちらに委ねる終わり方だったけど、たとえ夫が最悪の結末を迎えたとしても、主人公は何事もなかったかのように生きていきそうで怖い。 夫が川に流されてるかもしれないという状況でもどこか傍観的で、冷静で、自分が慌てているからちゃんと夫を愛しているんだと認識出来てちょっとホッとしているようにも見えて、、全く共感できなかった。 なんであんな状況で冷静でいられるのか不思議だし、目の前の危機から思考を遠ざけてるのも逃げているように感じた。 読み終えた後私の脳内は「ここで終わり?主人公はなんでここでそんなこと考えてんの?もっと行動起こさないの?」って理解できない気持ちでいっぱいで苦しかった。 夫より主人公の方が受け入れられなかった、、 寄り添ってるようで放任しているだけに思えてならない。

    0
    投稿日: 2025.05.27
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    夫がある日突然お風呂に入らなくなった。 夫婦がどう乗り越えるかという話だと思っていたら、テーマであるだけで水溜りはもっと深く濁っていた。 私達は少なからず、根本的に1人の人間としてうまくやってこれたと思ってたことがたくさんある気がする。何かと誤魔化したり、言い聞かせたり、見ないようにしながら。それが崩れる時、何を考えて何を言い聞かせてみるんだろう。

    8
    投稿日: 2025.05.19
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    予想に反して、力を与えてもらった作品でした。‥‥と言っても、それがポジティブな意味での「力」かどうかは判断しかねていますが‥‥

    28
    投稿日: 2025.05.08
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    狂うということは、感情の爆発の先にあるのだろうか。苦しさでいっぱいになったり、悲しみに暮れて耐えられなくなったりしたら、頭の中がそれだけに支配されて、感情が振り切れるのだろうか。

    1
    投稿日: 2025.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の気持ちがよくわかる。 旦那を愛してると安心したい気持ち。 でもどこか他人ごとのような感じ。 読んでて苦しかった。 全体的な雰囲気が淡々としていたから最後は驚いたけど納得してしまった。 色々考えてしまう話だった。 他の作品も読んでみたくなった。

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    夫婦のすれ違いを書いた作品だと思ってよんでいたら、思ってたんと違った。 濁流にもまれ、川から弾き出された魚はいつ干上がるか分からない水たまりで、気まぐれに降る雨を待ち望みながら、日々を生き延びるしかありませんでした。 水たまりで生きることに疲れ果てた魚は、別の川で暮らそうとしたけれど、最後は濁流に飲み込まれおし流されてしまいました。 という話であっていますか。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あかたろう、力太郎のことかな?と思う描写があって懐かしく感じた。(小学校の時に劇をやって、絵を書いたのが思い出になっていたため) 話が進むにつれ、先が気になってしまった。 水も大きい規模になると怖いなと感じた。 妻はすごく夫を大切にしているんだなと感じた。 夫は帰ってくるのだろうか?どこ行っちゃったの? 誰かの一言で傷ついたり、人と比べて、自分の物差しでものを言うのはどうなんだろう⋯と考えさせられた1冊になった。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    出会うタイミングがよかった。この本をきっかけに読書が好きになった。というよりも、著者のことが気になる。全ての本を読みたいと思った。読書感想文はnoteに書いてみようと思う。

    1
    投稿日: 2025.04.24
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    不思議な雰囲気の小説。夫婦の話でもあるし、周りを気にして生きる人たちの話でもある。好きだから、のようなことでもなく、絆なのか放っておいてという関係性なのか、不思議と共感できる面もある。さらっと読める小説でした。

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    夫が突然お風呂に入らなくなった、という身近に想像しやすい地獄から始まるものの、あくまで妻の視点で物語は進むため、 突然お風呂に入れなくなった夫の本当の想いは語られないまま、衣津実の受け止め方や心情の変化がメインで進んでいく。 苦しいけど、苦しすぎず、私だったらと考えるととってもしんどいんだけど、読んでいるとどん底まではいかないような、不思議な温度の小説。 必死になっている自分にはっとして、きちんと愛していることの証明だと安心して、安心した自分をまた別の自分が責める、どこか他人事のように持ち堪えられてしまう衣津実の心情は、 私にも似たところがあるせいかよく理解出来る。 どれだけ苦しいことが起きても、ふとした瞬間に意識がふっと苦しみから離れていって、客観的に受け入れてしまえて、簡単に受け入れられる自分の冷たさに悲しくなって、悲しくなったことも直ぐに忘れて。 そうしてずっと息ができてしまうのよねと、不思議な読後感の中で思った。 ----- とはいえ私は何があってもお風呂には入りたい派の人間なので(たとえ高熱があろうとも) こんなことになったら実際、本当にどうするんだろう。 あと、自分がお風呂に入れなくなるような日も、何かのきっかけで来てしまうんじゃないかと思うと恐ろしくなった。 お風呂に入れないだけで、社会で‘’普通”に生きていくことはできない。 ‘’普通”ってものすごくたくさんのことが奇跡的に破綻していない状態っていうだけでしかないんだなと思った。わたしはこの先も‘’普通‘’でいられるんだろうか。

    10
    投稿日: 2025.04.19
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    夫がお風呂に入らなくなった。 インパクトのあるあらすじ。 お風呂に入らなくなってからどんどんおかしな行動をしていった夫。 妻は夫を責めるわけでもなく病院に無理やり連れていくわけでもない。 寄り添ってはいるが、とても愛があるかと言われるとなんとも言えない。 最後の妻の行動は驚きで、ホラーにも捉えられるかもしれないと思った。 2025.4.14(月) 読了

    4
    投稿日: 2025.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    描写がとにかく上手い。頭の中でぐるぐる浮かんでは消えていくような思考が文章になっている感じ。 お風呂くらい入らなくてもいいなんて、普通思えない。でも夫がお風呂入らないでも元気で生きてくれるならいいって思ったんじゃないかな。そのために仕事辞めて、引っ越して。なのになんで最後あーなったの??? 思ったこと色々あるし思考したこともたくさんある。たくさん感じたけど、結局のところ言葉になんてできない。いい本に出会えた。

    1
    投稿日: 2025.04.12
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    後から自分の気持ちを感じることってある 心が体を追い越す、どっかの歌詞で聞いたけど、 僕にはピンとこなくて 体とか反射で動いてることが、 あぁ、今こういう感情なんだって、 あとだしで自分のことを知る 自分は自分が一番わかってるだとか、 感じたことはない ずっとわからないままで、 走り続けている感覚 こんなことしたい、これは嫌だ、 この人なら耐えられるな、 愛を感じるのって結構遠回りだったりする あの子がアイツと付き合ったら嫌だな、 嫉妬でやっと恋に気づくみたいに

    3
    投稿日: 2025.03.25
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    今の私には難しかったーーー!! 子どもを持たず、漠然と夫と普通に暮らしていくと思っていた主人公だけど、ある日急に夫がお風呂に入らなくなる話です。 解説読んで、どうやらこれは普通を逸脱した時の生きづらさというものを書いていると解釈できたけど、それでも、自分1人で読み取るのほんとに難しかった。 あと、かなり淡々と物語が進んでいくので、飽き性の私は読むのがちょっと時間かかりました。 主人公と同じ境遇になったらまた見方が変わるのかな?どうやら今の私には合わなかったようです!

    3
    投稿日: 2025.03.24
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    なんで普通のことがマトモにできないんだろう?と落ち込む側なのですが、「これくらいのこと出来てよ」と思う側に一瞬回ることができました。生きてて想像の及ばない人の心情に立てる読書としての愉しさ。人によって意見の分かれそうな終わり方もよかったです。

    9
    投稿日: 2025.03.24
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    「描写力の高さ」の一言に尽きる小説でした。 特に主人公の夫に対する感情が、本当に微細に移り変わっていく様相の描き方が上手く、物語の内容はもちろんのこと、細かい心情描写の仕方に唸る。そんな作品でした。

    2
    投稿日: 2025.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この話のように夫が風呂に入れなくなってしまったら、どうしよう? まずは病院だな。でも、その気のない人を病院に連れて行くのは大変なことだ。それはわかりすぎるほどわかっている。 でも、この人真剣に病院に連れて行くことを考えていない。それが不思議。 臭いはどんどんしてくる。でも耐えることができてしまう。夫自身も気にして雨にうたれたりしている。 カルキ臭いのがダメなら、水の綺麗なところに引っ越すのはどうだ?…と、思っていたら引っ越した。 でも、川で泳ぐ…。なんかちょっとこの夫婦私の考えと違うぞ…。 妻の衣津実は『私はこの弱い夫を愛しているのだろうか?』と、疑問に思っているようだ? 増水した川で夫が流されたのではないか?と心配して慌てて探しに行く自分が愛していることを証明しているような気持ちになってホッとしていたけれど、あまりにも凄い流れを見るや『取り付く島もないなあ』とあっさり思ってしまう。 妻だから病んだ夫を見捨ててはいけない…だけど困っている。しかし田舎で暮らして昔の人は風呂になんか入らなかったんだ。それでも生きていける…と気付く。そう思いながらも増水した川に夫は流されてしまったのかな?昔飼っていた魚を捨てた時のように…。とホッとしているようにすらみえる。 この解釈でよいのなら…衣津実の葛藤は冷静で恐ろしい…と思った。

    8
    投稿日: 2025.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫が「お風呂には入らないことにした」と言った。 妻は、先週、夫が全身ずぶ濡れで帰ってきた日のことを思い出す。会社の後輩が、酔った勢いで水をかけたらしい。 それ以来、夫は2Lのミネラルウォーターで頭と体を軽く流すだけになった。しかし、それさえもしだいに拒むようになり、最終的には大雨の日に外へ出て、全身で雨を浴びるようになった。 もちろん、石鹸も使わない。 お風呂に入らなくなって五ヶ月。夫の体からは、雨では洗い流せない汗と尿と垢が混じったような、形容しがたい悪臭が漂っていた。 妻は考える。 狂ってしまった夫を許したい。でも、許せない。 お風呂に入らないだけで、それは病気と言えるのだろうか? それでも、夫婦で夜は仲良くバラエティ番組を見て、スーパーで買ってきた惣菜とビールを楽しむ。 結婚して十年。こんな平和な日々が永遠に続くと思っていた。 夫を今すぐに精神科へ連れて行くべきだと考える読者もいるかもしれない。 さらに言えば、無理やりお風呂に入れるべきだとか、入院させるべきだという意見もあるだろう。 しかし、私が妻の視点に寄り添って考えたとき、その選択はあまりに短絡的で冷たく思えた。 正しい選択ではないのかもしれない。けれど、変わらない日々があるからこそ、夫に対する誰よりも深い愛があるからこそ、簡単には踏み出せなかったのだ。 突然、水を浴びると皮膚にかゆみと痛みを感じるようになった夫。 何か特別なきっかけがあったのか。 積み重なったものが彼をそうさせたのか。 そもそも、これを「突然の出来事」と捉えること自体が誤りなのかもしれない。 客観的に見れば、いくらでも批判できる。 けれど、そうではなく、自分のことのように捉えたかった。そう思いながら読んでいると、登場人物の心情に自然と寄り添えたし、共感する部分も多かった。 物語の結末は、読む人によって解釈が異なるだろう。しかし、妻は夫を焦って探しに行く自分に、安心感を覚えた。そして、最後に彼女はそれでも「お風呂に入ること」を選んだ。 その瞬間こそが、この物語の答えなのだと思う。 とても面白かった。おすすめです。

    2
    投稿日: 2025.03.09
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    ある夜に突然夫が風呂に入らなくなる。夫の弱さを許せない自分と、許したい自分。世間に留まるには弱さを許容しない強さで持ち堪えるしかない。 夫婦や人としての在り方は多様であるはずなのに世間の「普通」から逸脱すると途端に生きづらくなる苦悩が描かれている。

    3
    投稿日: 2025.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    水たまりで息をするは、ある日突然夫が風呂に入らなくなったという設定で、犬のかたちをしているものはセックスレスだった恋人が金を払ってセックスした相手との子どもを育てることを持ち掛けられるという設定で、どちらも常識的にあり得ないし、もし同じ立場に置かれたら速攻で別れることだって十分あり得るような状況なのに、当の主人公たちはそんな単純な決断はせず、静かにゆるりと、けれど決して目を背けずに現実を受け止めていく姿が印象的でした。はたからみたらあり得ない状況なのに、そこに置かれた主人公たちは落ち着いていて、自分の中に湧き起こる感情を見つめ、戸惑いながらも相手と向き合っていて格好良かったです。自分にとって受け止めきれない現実が襲ってきた時に、「じゃあ別れる!」と言ってしまうのは簡単ですが、それでも相手といたい、相手といようと思った時に、どういう気持ちが生まれるのか、その気持ちはどう変わっていくのか、そんなことを、それぞれの主人公を通して追体験できました。

    4
    投稿日: 2025.02.26
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    高瀬隼子さんの本は、暗くてじめじめした雰囲気で、読み終わった時にうっ...となる。 自分の知らない、ありそうでなさそうで、でもありそうな、日常のようで異常な世界を見ることができて面白い。 度々、「衣津実は」ではなく「彼女は」になるところに、衣津実がこの異様な状況を他人事のように、離れたところから見てるようなところを感じた。全く共感はできないけど、壊れている夫と離婚しないのはすごいなぁ。 結婚って相手の人生も背負うことで、それは良いことだけではなくて悪いこともあるんだよな、と改めて思った。相手の人生のいいところだけ共有してもらうことはできなくて、頭がおかしくなったり鬱になったり、そういうことも引き受けないといけないこともあるんだよね。

    5
    投稿日: 2025.02.23
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    愛の形は人それぞれだけど、自分のそれが分からない主人公。自分で気づかない程度に無理をしていて、それがこの本のタイトルに繋がるんじゃないかなと。(たぶんそれは夫も同じだったんだろうけど) 単調な感じだけど続きが気になってサクサク読める。最後の盛り上がりは臨場感あった。 突然終わるから、え?って感じだったけど、少し落ち着いた頃に「これはこれでアリ」と思えてくる。

    7
    投稿日: 2025.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よく良く考えたら夫と台風ちゃんを重ね合わせてるようにも思えなくなくて、狂っててゾッとした。 そして結末は、読者の想像にお任せしますパターンで更にもやもや...でも面白かった。

    2
    投稿日: 2025.02.19
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    感じた事のある感情も理解できない感情も沢山出てきた  今まで読んできた本の中で1番、登場人物達を自分や知り合いと重ねてしまった。 一気に読んでしまった。本当に面白かった。

    3
    投稿日: 2025.02.18
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    難しく感じた 言いたいことは、読んでいて理解はできてると思うが、確信がもてない 決して、嫌いな類の本ではないのだけど、何かを共感できるほど、自分の中に落とし込めないまま終わってしまった感じです

    2
    投稿日: 2025.02.07
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    やー面白い。 水道水が気持ちが悪いとお風呂に入らなくなってしまった夫。しまいにはペットボトルの水で体を洗うことさえしなくなり、雨が降った際に打たれるようになる。 私はお風呂大好き人間で、お風呂入らない人と絶対に一緒にいられないので、主人公の女性をすごいと思う一方で、彼女のそれがただひとえに旦那を愛しているから、というわけでもないのが面白い。世間体を気にしているわけでもすごく強い思いがあるわけでもなく、言うなれば水に流されていってるような感じでいつまでも他人事みたい。 個人的に匂いや汚れに気を使うのは、自分のためでなく他人のためにすべきだとは思うけれど、そういう当たり前がどうしてもできなくなってしまう人はいるんだと思う。もちろんそれがその人の本質ってわけではないんだろうが、いざ自分がそんな環境に置かれたら何ができるか? 今の私には自分や自分の大切な人がそうなっていない現状を幸運に思うことしかできない、、。

    2
    投稿日: 2025.02.04
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    突然、風呂に入らなくなった夫。 「風呂に入らない」という行為だけ見ると、大したことではないというか大袈裟なことでもないけど、社会や日常の中にある"当たり前"をしない(出来ない?)ことの異常性みたいなものを感じた。たったそれだけのことで、いわゆる"普通"からは大きく離脱してしまう。 夫がそんな状態になっても妻・衣津実は割と落ち着いていて、そうなったことの原因や、何かの病気ではないのか?ということは案じながらも、あまり深くまで踏み込んだりはしなかった。「それって冷たくないか?」と感じることすらあるが、そもそもこの夫婦の関係はドライというか合理的というか、むしろ1人の人間としての夫を尊重できているようにも見えた。夫婦だろうが、他人はどこまでいっても他人だし。

    2
    投稿日: 2025.02.01
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    ある日突然、夫が「風呂には、入らないことにした」と宣言した。結婚して10年、これからも平穏な日々が過ごせると思っていたのに。夫婦の前に思いがけない困難がふりかかる。台風で増水した河原で、水が引いたあとの水たまりに逃げ遅れた魚が生き残っている如く、世間の主流から溢れた人が僅かな居場所で生き長らえようとする姿を描き出している。すっきりとはしないけど、なんだか気になって読んでしまう。モヤモヤするけどこの人たちのしんどさが無視できない。 なんとかうまく生き延びてほしいと願いつつ読んでいたのですが…。 川ではなくて温泉ではダメなんですかね? 世の中には、大抵の誰もが普通に出来ることが、ある人には無理っていうことがあるかもしれませんよね。 そんな人が家族だったらしんどいですよね。 そういうしんどさを抱えた人を、変な人と言ったり、非難するのは簡単ではあるけど、寄り添うことは難しいのかな?彼らに寄り添って一緒に悩んでくれる人がいたなら事情は変わっていったかも。 タイトルからして生きることのしんどさが凄く伝わる小説でした。

    4
    投稿日: 2025.01.26
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    著者の経歴が気になって読んでみた。 読んでいてイライラする。主人公(妻)視点で話が進行していくが夫が狂っていると思ったら、この主人公も結構狂っている。ラストは途中で出てくる魚と夫を重ねてるのだろうが、こういう作品は自分に合わない、読みたいと思えない、と改めて感じた。

    1
    投稿日: 2025.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫が突然風呂に入らなくなった、臭い臭いという状態のなかで、妻視点で、人と社会のつながりを描いた小説。水道がだめ、洗剤系が受け付けられないが、それでは作中にも出てくる「垢太郎」が作れてしまうので、雨は大丈夫、川も大丈夫ということで、義実家の田舎の川を拠点に生活を始めるというストーリー。この無理ぽの単純設定でもこういう形で面白く小説が書けるのはなかなか。最後の夫の処理は何が言いたかったかわからないでもないが、文学的な効果が出てるとは思えない。

    2
    投稿日: 2025.01.21
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    面白くて一気読み。高瀬作品は本当に全部好き 言語化がすごい、物語のリズム?進行がすごく心地いい。主人公はずっと何かを考えていてそれが全部言葉に表されていてその感覚がすごくわかる。主題、起きていることはしんどいのに一線引いたところからのセリフは湿り気がなくてただ生きていってしまっていることを感じさせられる。解説もすごく良かった。弱くない、生き延びられちゃう人間が弱い人を許せないイライラ、もどかしさ高瀬作品で扱われるテーマを言語化して伝えてくれてすごく納得いった。

    2
    投稿日: 2025.01.13
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    私も夜お風呂入れなくて朝入ることあるし、読んだらお風呂に入れるようになるかな?とか安易なこと考えてたけど真逆だった。全然そんな生ぬるい話じゃなかった。 解釈少し難しかったなー。 で、結局夫ってどうなったの?って解説サイトはしごして、あぁそういうことか、と。 それでようやく、『台風ちゃん』と夫を重ね合わせてるのかなと思えた。 読んでるこっちも呼吸が浅くなりそうなそんな感覚を覚える本だった。 高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』も面白いそうなので読んでみたいと思う。

    15
    投稿日: 2025.01.09
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    夫がある日いきなりお風呂に入らなくなるという、終始なんともいえない不気味なお話。だが、読み終えて得るものは確かにある。それがなにかは言葉に出来ない。

    10
    投稿日: 2025.01.02
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    この小説を読んで自分だったら無理と感じたのは、自分が普通側の人間だからなのか、それとも愛情がないからなのか考えてしまった。 普通とは何か、愛するというのは何か、考えさせられた。

    1
    投稿日: 2025.01.01
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    主人公の、「言えなさ」はどこから来るのか。 私ならもっと遠慮なく言っちゃうなと思うような場面は多くて、夫婦の閉鎖された関係が伝わってくる。 外との関係性も全然生き生きしていなくて、冗談にしたり、軽く愚痴を言ってみたりもない。人とのつながりの希薄さが際立つ。 何かを大切にできているなら自分の人間らしさにホッとするし、そうでなくてもスイスイと交わして生きていけてしまう。 自分は本当は人間じゃないのでは? そう感じることって怖いことだね。 面白かった。

    8
    投稿日: 2024.12.31
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    「ある日、夫が風呂にはいらなくなったーーー。」 これは、なんだ。なんなんだ。 深く考えようと思えば深く考えられるし、ただつまらない!よく分からない気持ち悪い!と思えば、それはまたそうだし。 なんとも不思議な文章を書く作家さんだなー。 最初から最後まで、読んでいてなんか息苦しい。 エグいほどの臭いの描写。 何ヶ月もお風呂に入らない夫の描写。 ラストがどうなったのか。 "台風ちゃん"と"夫"を重ねて、主人公が見ていたものって一体何なんだ… 読了後、私は深く考えないという方を選び本を閉じた。

    2
    投稿日: 2024.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    会社の後輩に水をかけられた事をきっかけにお風呂に入らなくなってしまった。 それが引き金となり、会社を辞める事にまでなってしまう。 今まで当たり前にあった日常が些細な事で崩れてしまう怖さを感じた。 主人公はおかしくなった夫を病院に連れて行こうとしなかった。 本当に愛していたら、どうにかしようと思うのに。 「弱い夫を許したい。許したくてしんどい。」 簡単におかしくなった夫を許せない、そこにつながるのかなと思った。 難しくて、本当にこの本を読み込めなかった。

    2
    投稿日: 2024.12.29