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総合評価

85件)
3.7
21
23
27
3
4
  • ありママのアイコン
    ありママ
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    超痛烈な社会派小説。 こんなに財務省の闇を暴いて大丈夫なのだろうかと思うくらい。 誉田哲也さんがニュースキャストに、 「私が小説を書く原動力は『怒り』です。今回も、巨大な敵にガンガン喧嘩を売っています。」とコメントを出しています。 その怒り、めちゃくちゃ伝わりました。 前半は事件の進展と久和(くわ)の経済談義が交互に進み、著者が書きたいのは事件よりも経済の話なの?と思いました。 経済に弱いので理解できるか不安でしたがそんな私でも理解ができて、取り調べを担当する佐久間と共に考えながら経済を学べます。 ミステリーの要素は複雑なものではないけど十分に楽しめ、しっかり経済と絡んで国家に切り込んでいき、後半の盛り上がりは興奮しました。 父親に首木の話をされた人の回想がずっと誰なのかわからず、わかったときはそっちか!となりました。 硬い経済の内容と反して、志村署のメンバーの軽口やカジュアルな語りがおもしろいのもポイントです。 この本は財務省内で話題になっていたりしないのでしょうか? 久和のような人がいて、日本の経済を変えてくれたらいいのにな。 多くの人に読んでみてほしいです。

    25
    投稿日: 2025.07.20
  • jyunko6822のアイコン
    jyunko6822
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    このレビューはネタバレを含みます。

    経済のこと、国のこと、政治のこと、官僚のこと、社会全般、一国民である私たちに教えてくださってありがとうございました。 ミステリー小説としても(イマイチ底は浅かったかな)楽しめましたけれど、一国民、首木の民の一人としては大変得ることが多い一冊でした。辛い人生をそれぞれ歩んでいるということ多方面にわたり気づかされました。

    10
    投稿日: 2025.07.12
  • 羽鳥三鳥のアイコン
    羽鳥三鳥
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    大作。 結末は若干チープだったが、国の構造と利権についてはよく実態が表現されているように感じる。国の舵取りを任せるのに構造を変えないと。

    0
    投稿日: 2025.07.10
  • hagisshのアイコン
    hagissh
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    面白かった。 物語に引き込まれつつ、経済の勉強をしていきたいという気持ちになった。 そもそも私は理系出身で経済のいろはもわかっていない。こういった層に刺さるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.07.09
  • はるなおのアイコン
    はるなお
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    audiobookで読了 刑事小説で本格的な所もあるが、姫川シリーズよりも軽い感じで楽しい 久和の経済談義は難しいが佐久間とのやり取りが最高

    6
    投稿日: 2025.06.27
  • もにゃ子のアイコン
    もにゃ子
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    このレビューはネタバレを含みます。

    藤木優人が過去に起こした人身事故に香川巡査部長が関わっていたことが分かったあたりから一気に展開が変わり面白い。棚ぼた的事件解決が少し残念。

    0
    投稿日: 2025.06.15
  • ファラフェルNo.1のアイコン
    ファラフェルNo.1
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    税金、財務省の問題が絡むちょっと難しいテーマでしたが、登場人物の掛け合いが面白くテンポ良く読めました。

    0
    投稿日: 2025.06.14
  • kissarmy0814のアイコン
    kissarmy0814
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    2025.06.10 経済談義が難しい人はそこを読み飛ばしながらでも構いません。そうした読み方でも読む価値が極めて高い一冊です。 警察小説、ミステリとしての味わいが最高。 そして、登場人物の行動と内心描写の文量のバランスが絶妙!この登場人物たちにまた会いたいと願っています。

    10
    投稿日: 2025.06.10
  • aibooklover39のアイコン
    aibooklover39
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    【読了】『首木の民(くびきのたみ)』誉田哲也著 日本の構造ってこうなってたんだ。 あーあ、嫌な予感はしてたけど、覗かないようにしてたけど、知ってしまった。 >>p375より 思考だけが日本の暗部をさ迷い、その深淵を覗き込み、あまりの根深さに震え上がり逃げ帰ってきた。そんな感覚がある。 ※ しかし、こういう話こそ、YouTubeでも実用書でもなく、小説で知れて良かった。特に、一人称がうつり変わる、”誉田哲也ワールド”で読めたから良かった。 ある立場に感情移入しようとしたところで、視点をぐるんと入れ替えられる。相反する立場にも、その人なりの文脈や正義がある。そのうえで、「あなたはどう考える?」と問われている気がした。 同時に、本書に登場する久和教授の言葉が、頭をよぎる。 >>p.172より 「納得したふりだけして、あとでネットで数値を照合したり、私の説明が正しいかどうかを、他の文献に当たって検証し直さなければなりません。それをしなければ、何かを分かった気になってはいけません」 ※ 巻末に載っている、23冊の参考文献、片っ端から読んでみたくなる衝動(←やばい)。

    1
    投稿日: 2025.06.01
  • himiのアイコン
    himi
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    私が知っているこれまでの作品とは、毛色が違いました。経済やお金の話が、ずっと続き煙に巻かれ「ムズカシイな」と感じていたら、途中から急に動き出した。結果事件としては、拍子抜けしたが、日本経済や国債の話は興味深い。

    0
    投稿日: 2025.05.29
  • ゆうゆのアイコン
    ゆうゆ
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    とても読みずらく、内容が全く入ってこない。早々に脱落してしまった。誉田哲也さんの本だけに最後まで読みたかったけれどとても残念。

    3
    投稿日: 2025.05.24
  • コルのアイコン
    コル
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    読み出して警察モノの推理小説かと思ったけど、鈍感な私でも推測できたほど話にひねりはないので、“財務省の闇”的な主張を小説の体を借りてしたいのだなと思いながら読んだ。 ネットを中心に出回る様々な事件・事象の「真実」とやらはうまく人々の感情に訴えるように作られているが、素人には検証のしようがなく扇動されているようで気分が良くない。 識者が惑わされているのを見るのも気分が良いものではなく、森永卓郎の『書いてはいけない』も日航機の話を入れたばかりに一気に陰謀論ぽくなって胡散臭いという印象が残ってしまった。 この本も作者が財務省の“真実を知った”のだろうなと思ったが、ただ株価がバブル来高値をつけ、企業は最高益を叩き出しているのにこれほどまでに庶民の生活がよくならないこと、税収は増えているだろうに増税の一途という現状を考えると、陰謀論と一刀両断すべきでないと思いつつあったので、本著でその思いを強くした。 と言うのも私も20年以上前、新入社員の頃から財政再建は必要だと思い込んできたからである。(今思うと単に新聞の受け売りだが) 当時も個人金融資産が1400兆あるのだから日本国債は大丈夫だという意見もあった。 だが、財政再建しないと日本は潰れる!ぐらいの論調が主流だった。 昨夏帰省して父と経済談義になった時、特別会計と天下りが諸悪の根源と聞きやっと目が覚めた。 株価も業績も低迷していた“失われた30年”にデフォルトにもならなければ日本国が潰れることもなかったことが何よりの証拠だろう。 本作は経済の基礎知識がないと取っ付きにくいかもしれないけど、物語になっているのでわかりやすい方だと思う。 ぜひたくさんの人に読まれて、世論で我々の首木を外したい。

    0
    投稿日: 2025.05.19
  • shinpapaのアイコン
    shinpapa
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    ちょっと誉田哲也先生の本はグロがキツくて、歳とってからは敬遠してたけど、本作は税金の講義(?)が延々と続いたり、お茶目な女性刑事が居たり、最後までダレず展開も軽快でもっと早く読めば良かったと後悔です。このチームでの再度の活躍を読んでみたい。期待してます。

    1
    投稿日: 2025.05.17
  • はるな…✈︎°のアイコン
    はるな…✈︎°
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    仰々しい帯にビクビクしながら 読み始めたけど、登場人物が 誉田ワールドおきまりの茶目っ気ある 部下たちでスラスラと読めました! 警察小説を読んでるのか…? いやはや経済本を読んでいるのか…? と、難しい話を理解しながら読むのは 時間がかかったけど、 いつもの暗い過去を持つ報われない 犯人が捕まってよかった…の安心より、 清々しい達成感充実感でいっぱいです!

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    ビール枝豆
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    参考文献を見れば、高橋洋一氏、三橋貴明氏、森永卓郎に康平親子等々が並んでいる財務省批判の痛快エンタメ犯罪小説、というか、経済小説? 現実にもこの夏の参院選を前に、国民負担率の高さを軽減すべく主張される減税や消費税廃止等に対し、その批判として必ず出てくるのが、日本は借金漬けでこのままでは国が破綻する、この借金を子や孫迄先送りすべきでない、という財務省の言うワニの口理論、プライマリーバランスの話。本作では、これらの話は財務省が意図的に流しているデマだ、と主張する財務省出身の学者が内閣官房参与になる前に逮捕されるところから始まるが、この学者が取調べの場で延々と説明する国の歳出、歳入、財政法第四条、MMT理論、それに現役の財務省事務次官を論破するところなどは、これまでに読んだ両森永氏の著書の内容を補完してくれて解り易く溜飲の下がる思い。 財務省がプライマリーバランス、ワニの口論から国債ではなく増税に拘る理由として示された、財務省高級官僚達の天下り後の優雅で高雅な生活享受という保身、既得権益保持の為、という内容は(真偽は別にして)何とも腹立たしく情け無い。 登場人物の志村警察署刑事組織犯罪対策課のメンバー達のキャラクター設定と、心中の呟きの軽妙さが面白く魅力的(特に中田三都)で、シリーズ化を望む。

    1
    投稿日: 2025.05.07
  • hiro1548のアイコン
    hiro1548
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    ずいぶんと思い切ったというか、一面的な主張をそれが絶対に正しいんだと言い切っているようにみえる。取り調べの供述というスタイルを使ったのもどうかな。 積極的財政策をもって良しとして、緊縮財政策を一刀両断にしてるけど、どっちもどっちのはずだけどな。これを読んで誤解しちゃう人は少ないだろうけど、政官に対するモヤモヤとした不信感は募るよね。

    0
    投稿日: 2025.04.06
  • トリグロのアイコン
    トリグロ
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    中盤まで、淡々と読んでいたが、 終盤になって、一気に面白く感じました 真実かはわからないけど 本当にこう言う事を考えていそうだなと 思ってしまいました 事件を追っている所より、経済の話に引かれてしまいました 難しかったが、勉強したくなりました

    36
    投稿日: 2025.03.30
  • kanrofuruのアイコン
    kanrofuru
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    リアルタイムな小説。財務省の闇を段々日本国民も知るようになってきている。今まで、財務省の闇を暴こうとして命を落とした方もおられる。しかし、今はYouTubeやSNSの発信で隠し切れなくなってきている。そんな方々の身の安全を願うばかりですですが、この小説も小説の形を借りて財務省の闇を書いている。分かりやすく理解できるように工夫して書かれてると思いますが、それでも私にはちょっと難しくて内容が理解できなかった所もあった。 日本国民がもう少し豊に暮らせるといいなと切に願う。

    2
    投稿日: 2025.03.21
  • gaigai1020のアイコン
    gaigai1020
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    大学教授・久和の運転する車から血のついた財布が見つかり、彼は窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕される。物語の大半は、警察での取り調べの様子と、そこで繰り広げられる財務省や国債に関する議論に費やされる。ミステリーとしての展開を期待して読んだが、経済に関する話が中心で、期待とは異なる内容だった。最後には犯人が明らかになるものの、その人物が意外だった点には驚かされた。

    1
    投稿日: 2025.03.20
  • hiropopのアイコン
    hiropop
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    経済の話が難しすぎて、全然理解できず、進まない。 ので、そこはかなり薄目で読んだ。 事件自体は面白いし、らしい感じだったんだけど、経済が…財務官僚が…といわれると、じっくり考えながら読むのは無理よ~。 警察の面々のキャラクターは面白くて好きだな。 *** 大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。 運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。 一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。

    1
    投稿日: 2025.03.06
  • うみかもめのアイコン
    うみかもめ
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     さすが誉田哲也さん、お話のイントロがうまい。しかも志村署、浮間船渡、蓮根だなんて、若い頃住んでいたエリアじゃないですか。ストーリーと関係ないけど、ストリートビューで見ちゃったよ。懐かしの喜代花荘は、もうなくなっていることは知っていたけどね。  小説ではなく、テレビドラマのような進行だ。読んだ文章はそのまま脳内で映像として立ち上がる。キャラクターも皆ひと癖あり、登場人物一人一人でスピンオフ作品が作れるだろう。  財務省批判を小説化したようだが、登場人物に語らせるだけではなく、エンターテイメントとして十分成り立っている。あくまで小説(フィクション)なので、中身についてのファクトチェックはしないが、考え方の一つであることに間違いはないだろう。時期同じくして財務省解体デモの様子が報じられているが、根っこは同じなんだろう。  テーマの是非は置いたとしても、先を読みいそがせる面白い小説だった。

    1
    投稿日: 2025.02.28
  • mahmaのアイコン
    mahma
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    読みやすいというのか、読みにくかったのか…。 サクサクとは読み進められましたが…。 経済本。 財務省を嫌う、元官僚の話になるのかなぁ。 数字が、でてくる。 刑事さん?あだ名が、わかんない…。でした。 少し学んだ感。 首木って、頸木、軛。 〜複数の馬や牛に車を引かせるとき、その首と首とを橋のように繋いだ「横木」〜「自由を束縛するもの」〜 マネタリーベースと、マネーストック 財務省が意図的に流している、デマ 「ワニの口」 歳入庁⁉︎ 財政法第四条 テンクウノシロニ、田んぼはない。 〜要は、国債とは政府が日銀にだす、『円を刷れ』という命令書〜 〜税は、財務省が、財源を牛耳るための、装置〜 〜だから、財務省は国債を嫌う〜 事務次官が最後元次官側ではなかった、事件。 時系列が飛んで、どの方のエピソードなのかすぐに読め込めなかった…。反省。

    1
    投稿日: 2025.02.05
  • アキラのアイコン
    アキラ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    財務省のからくり、国債のこと、わかりやすくて、良かった。 警察の4人のキャラクターもそれぞれたっていて面白い。 人は死んでるんだけど、いつもの誉田作品のような残酷描写がなくて安心して読める。 オススめ。

    3
    投稿日: 2025.01.28
  • hiroのアイコン
    hiro
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    大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。 運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。 一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。 久しぶりの誉田哲也さんの作品! 久和の取り調べでの話は 私には所々難しかったけど 読んでいくうちにだんだん面白くなってきて もっと知りたい!という気持ちになった。 財務省の天下りの道筋は こうやっているのかぁ…と納得した。 そして、警視庁志村署の人たちの心の声が面白い。 新しくシリーズ化されるのかな?

    13
    投稿日: 2025.01.19
  • tommbowのアイコン
    tommbow
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    コレは良い作品です。まず、経済が良くわかった。物語としても、楽しめる。経済小説の世界に誉田哲也先生が参入か?次回作が、今から楽しみ!

    2
    投稿日: 2025.01.15
  • gakiqugakiquのアイコン
    gakiqugakiqu
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    首木の民くびきのたみ 誉田哲也さん フィクションなのに、 ノンフィクション?? と思うくらい、 本当のこと?こわいなーと思った。 財務省、 日本の国債について。のテキスト。 勉強になった。 捜査にあたる、刑組課のメンツが良かった!! シリーズ化しても良い感じ。

    2
    投稿日: 2025.01.13
  • 硝子のアイコン
    硝子
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    #読了 2025/1/11 首木の民/誉田哲也 うーん、「爆弾/呉勝浩」を受けてこれを書いたって感じがして…。でも何かそれっぽくしているだけで、なぞってるだけみたいな…。そして思想が強い。前から少し思ってたけど、作者の思想が強すぎるとエンタメとして楽しめない…。個人的にはイマイチでした。

    0
    投稿日: 2025.01.11
  • mp_qmのアイコン
    mp_qm
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    新たなシリーズ化を期待したい! 誉田哲也さんといえば、ドギツイ殺人シーンとか警察内部の生々しさを思い浮かべてしまうが、本書は、経済本?と勘違いしてしまいそうになりながら読み進めちゃいました(笑) 大学の客員教授が窃盗などの容疑で逮捕、運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見 「公務員を信用していない」と言い、遅々として取調べは進まず…ただ、なぜ信用していないかは説明してもいいと(笑) この取り調べ?講義?問答?で事件は解決するのか…

    1
    投稿日: 2025.01.08
  • あまぐものアイコン
    あまぐも
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    途中、経済学の講義のような場面が続き、眠くなることもあったが、それがテーマのひとつでもあるので耐えて読み進めた。その内に、最初に起こった事件からの出来事が全て繋がり、日本の中枢で為されていることのからくりとでもいうべき実情が見えてきて、それとともに事件の真相も明らかにされ、身体が震えるような感覚になった。ある意味、自分の気持ちにいちばん正直だったのは絢子夫人だったというのが皮肉と言えば皮肉かもしれない。

    1
    投稿日: 2025.01.04
  • yamanokikuzuのアイコン
    yamanokikuzu
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    「ザイム真理教」批判が、エンタメ小説の世界にも及んできました。 日本の金融について分かり易く説明されている部分もあり、これはいま読むべき小説であろうと思います。 ただ、アベノミクス以前は日銀が批判されており、日銀の金融政策をなんとかすれば日本経済が良くなると思われていたのですが、あれだけのことをしたにもかかわらず(日銀批判の代表的論客を日銀副総裁にまでするなんてことも)、金融緩和の目標であったインフレ率上昇は長年実現せず、ここ最近、主として海外要因によって上昇してきたという経緯にかんがみますと、財務省が主導する政策だけをひっくり返せば日本経済が立ち直るのいうのは、やや楽観的な見方と思えてしまいます。 それはそれとして、「志村署」の警察官たちのキャラクタ造形には引き込まれるものがあり、続編を期待したくなります。

    1
    投稿日: 2024.12.31
  • yutan2278のアイコン
    yutan2278
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    大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。 運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い取調べは進まないーー。 頭の良い人たちが政治を動かして弱い人たちから搾取する構図は昔から変わらない。だからこそもっと勉強して理解しようと努力しないと駄目なんだろうな。

    5
    投稿日: 2024.12.29
  • TKのアイコン
    TK
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    警察の取り調べで経済学、このシチュエーションが面白く、この講義も経済を流れるプールに例えたりして経済に詳しくなくてもついていけ、面白かった 国民のためですからと取られている高い税金、本当に国民のために使われてますか? 何も考えず税金のために働かされる国民は、財務省の首木の民なんですよと、逮捕された元財務省の大学教授久和が語る このちょっと頭を使う経済学とは別軸で、この事件の人間関係が徐々に明らかになり、ラストの解決までの展開が見事 久和客員教授と佐久間係長のバッティングセンターのシーンは、味わいがあってすごく良かった

    1
    投稿日: 2024.12.25
  • mkgのアイコン
    mkg
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    刑事ものかと読み始めたら、結構経済の話。まあまあ偏ってたりするし、賛否分かれそうな本かなと思いつつも、one of them。これはこれでひとつの視点で面白かった。

    1
    投稿日: 2024.12.14
  • ポムのアイコン
    ポム
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    財務省による国の借金のカラクリのお話。 中身ほぼ財務省とは。 財務省ってこんなんやってますよっと理解できたとしても、いつまでもこの先500年はこのまま何も変わらなそう。 少なくとも私の生きてる間は。 なので本は楽しい内容のものをなるべく手に取りたいものです。

    1
    投稿日: 2024.12.13
  • mr.satomiのアイコン
    mr.satomi
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    私の考える誉田哲也作品とはガラッとイメージの違う作品、今作には血なまぐさい殺人事件や反社との争いは無く、経済小説としか呼べない内容だった。 あれっ?という印象でした。

    34
    投稿日: 2024.12.13
  • sanmanのアイコン
    sanman
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    時間があったらもう一回読みたい。なんせ年末までにもうちょっと読まないと。自分の目標に行かないからね。 1番読んで欲しいだろうお金とか経済とかプールとかその周辺のことすっ飛ばしだからね。お役人たちの家族の揉み消しって絶対あるよね。ずるい。

    5
    投稿日: 2024.12.11
  • 末期ー。のアイコン
    末期ー。
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    何の事件が起きてどうなったのか忘れてしまったけど久和先生の話はもっと聞きたい。確かに国の借金は国民の借金ではないよなあ・・ 完全にフィクションでもないだろうし増税増税のこの時世ちょっと考えてしまう。

    3
    投稿日: 2024.12.05
  • amazonrevierのアイコン
    amazonrevier
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    容疑者の取り調べのやりとりに こんなことあるのかという気がして現実味を欠いた。 久和のモデルは高橋洋一だろうか。

    3
    投稿日: 2024.12.03
  • まじょらむのアイコン
    まじょらむ
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    前半は久和教授の経済の話が多く難しい部分は飛ばし読みしたが、後半になって色んな展開があり俄然面白くなってきた。 最後まで読み切って、もう一度飛ばし読みした個所を丁寧に読んでいった。特段、難しいことを言っている訳でなく興味深く読むことができた。なかなか面白い。 当初は評価☆3だったけど☆4に上げた。 国民もそろそろ真剣に政治に参加しないとダメな時代になっている。それを教えてもらったと思う。 なんとなくスルーしてきた森永卓郎の「ザイム真理教」を読んでみたくなった。

    3
    投稿日: 2024.12.01
  • ウッキーのアイコン
    ウッキー
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今までの本とは趣向が全く変わり、経済学の話(財務省批判?)が話のほとんどだった印象です。テレビで出ている高橋洋一(財務省出身)さんが常々言っている、増税反対、国の借金は意味が無いとの説をずっと語っているようでした。経済学が嫌いではないので、フンフンと読みましたが、やや思想が偏った感は否めません。まあ、一応殺人事件としては最後は纏まりましたので最後まで読んで良かったです。

    3
    投稿日: 2024.11.30
  • acchan1100のアイコン
    acchan1100
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    このレビューはネタバレを含みます。

    姫川シリーズのガンテツとは真逆の弱弱しくも心優しい刑事が生まれました。誉田節のセリフとセリフの間の心の突っ込みはそのままにユーモア調でありながら、内容は今を騒がせる”財務省”の闇を切る!といった2024年の秋を騒がせる国民民主党の玉木氏の103万の壁問題で浮上した不倫スクープ、財源がー、増税がーのからくりを一切公開します、みたいな内容で、学生時代習ったGDPや国債、緊縮財政などを痛快に斬ってくれるから読んでいて清々しい。最初は百田尚樹氏かと思うような社会風刺的な内容かなと思ったけど、ちゃんと勉強もできて、なおかつ誉田ワールドをしっかり楽しませてくれるから久しぶりに爽快感で完読した。問題は、現実はまったくお先真っ暗状態でせめて、多くの人がこれ読んで財務省がいかに胸糞悪い連中かを知ってほしいと思う。実際は久我氏みたいな人はもっと早くに抹殺されているんだろうなと思うけど。

    3
    投稿日: 2024.11.24
  • Madderのアイコン
    Madder
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    なるほど。日本のお金と政府の都合の話…そこに殺人事件を絡めて、読みやすく、面白く仕上がっております。何気に勉強にもなります。そしてこの表紙の羊たち…一人一人表情が違うでしょ?そう…つまりコレが首木に繋がれた我々、日本国民と言うわけです。

    4
    投稿日: 2024.11.23
  • 浩太のアイコン
    浩太
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    いつもの刑事物と違い、刑事達が軽い。娘にちょっとバカにされているような係長を筆頭にフットワークの軽い3人の部下達。公務員の頂上にいるような普通は会えない偉い人達にも電話ひとつで会いに行く。意外な切っ掛けで事件を解決する。 解決までの刑事達の行動は面白かったのだが、半分以上も費やされた税金と借金の講義が辛かった。経済学者が無知な刑事に分かりやすく説明はしているのだが、刑事も困惑するほど回りくどい。タイトルの『首木』は何となく分かったが、こんなに膨大に説明が必要だったのだろうか?

    54
    投稿日: 2024.11.20
  • てつのアイコン
    てつ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件捜査や取り調べの様子を描く警察小説の形を取りながら、実は財政政策や財務省の内部、財務官僚の実態を暴き出す社会派小説。 窃盗と公務執行妨害により大学の客員教授・久和が逮捕され、取り調べられるところから始まるが、これが前代未聞。久和は元財務省の官僚で経済財政諮問会議に出席したこともある経済政策通。取り調べにあたる警視庁志村署の佐久間警部補に対し、「公務員を信用していない」と述べ、佐久間がその理由を尋ねたことから、〝経済財政講義〟が何日間にもわたって続けられることになる。 通貨の歴史に始まりGDP、国債発行の是非、財政法第4条の定義、マネタリーベース、日銀と政府との関係・・・ そして、プライマリーバランスの黒字化が絵空事であり、「ワニの口」理論がデタラメであると説き、財務省の増税政策に反発する。 また、特権的な地位を持つ財務官僚や財務省の体質にも痛烈な批判の目を向ける。 久和の〝講義〟は明晰な頭脳と官僚経験に裏付けられたものだが、論調はやや過激な気がしていた。赤字国債を減らし財政健全化を目指すことを否定し国債発行を増やすべきだという論理にはついていけなかった。 しかし、最後の方で、国の資産の中で200兆円超を占める出資金・貸付金の意味に言及した場面で、なるほどと思った。天下りポストとなっている外郭団体に対して自らの裁量でお金を出せるよう、国債でなく税を充当する、そのために増税が必要となるという論理は理解できると感じた。 事件の背景には、財務省の事務次官を務めた藤木洋人、その息子で、ある事件を起こす藤木優人、現在の事務次官谷口康三、フリーライターの菊池創、問題のある警察官・香川隆巡査部長らが絡む。 事件解明にあたる佐久間らのスタッフもそれぞれに個性があり、ユーモラスな会話もふんだんに出てきて、硬めの経済財政論議の合間に入れるブレイクタイムの役割を持たせている。 本来なら、取り調べで逮捕者の言いなりになることなどあり得ないと思われるが、久和の話を丁寧に聞き、その質問に答える佐久間警部補と久和との間に芽生える不思議な友好関係も和みをもたらし良かった。 また、巻末にずらりと示されている財務省がらみの参考文献にこの小説にかける著者の意気込みを感じた。

    4
    投稿日: 2024.11.18
  • けんのアイコン
    けん
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    私たちの生活に切っても切れないお金の話。財務省の闇に触れすぎて心配してしまう。普通に経済の本読むよりは分かりやすい。読後に表紙の羊たちを改めて見るとなんだかとても切ない。。

    5
    投稿日: 2024.11.14
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    bera5227
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    なかなか読み応えのある作品でした。 久和の圧倒的なキャラクターによる日本経済の講義はとてもわかりやすく大変勉強になったけど、これがどういう形になって物語に落とし込まれていくのか興味津々だったがしっかり腑に落ちるところに落としてくれたので非常にスッキリとした読後感を与えてくれた。 佐久間や中田達のやりとりも誉田ワールド全開のキャラで刑事モノなのに結構ニヤつかさせてくれるのが好き。 それにしても久和の話が現実にも当てはまるならもっとたくさんの人に読んでもらいたい小説だなと思う。

    34
    投稿日: 2024.11.07
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    MASAKAMA
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    もう少し経済勉強してから書かないと。 財務官僚(ではなくても少し経済の勉強したことがある人)はこの程度の理屈で論破されるほど馬鹿じゃない。 高橋洋一の本を読んで感動しちゃったんでしょうが。。。 バランスシートの読み方もわかってないし。 事件の顛末もミステリーとしては何もひねりがない。 それでも小説として面白く読めるのが実力か。

    1
    投稿日: 2024.11.06
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    Michelle
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    殺人事件の犯人探しというよりは、経済の勉強をしたくなる本。国の借金、1200兆円もあるのに日銀が子会社だから平気だとか??クリントンみたいに財政赤字は解消した方が良いのでは?いずれにしても、防衛費、多すぎ。

    57
    投稿日: 2024.10.28
  • mokubroのアイコン
    mokubro
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    刑事小説かと思いきや、経済について勉強させられました。国の言う当たり前を疑い、経済知識を織り込みながら1冊の本にしてしまう誉田氏の力がすごい。 いろいろな伏線も最後に全部回収してすっきりした読後感でした。

    3
    投稿日: 2024.10.27
  • つぼみんのアイコン
    つぼみん
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    面白くなくはないけれど、好みではなかった セリフが長くて難しいし、スポットの当て方が私の感覚とは違ったから でもこれも映画になるだろうと思う 看護師と高校生の娘の3人家族の気のいい係長は大泉洋 正義感と気が強くて人一倍元気な女性刑事に、松岡茉優 あとの2人はSnowManかなんかの美しい男の子なら誰でもって感じかなー

    3
    投稿日: 2024.10.16
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    はなこ
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    捜査で事件を解決する警察小説ではあるが、取調室での経済講義?が興味深く面白かった。捜査官達の会話や心の声にクスッと笑えた。

    2
    投稿日: 2024.10.10
  • たけのアイコン
    たけ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    職質を受けた客員教授の車内から発見された血濡れの財布 逮捕された客員教授は、内閣官房参与への就任は白紙に 裏で糸を引いているのはいったい? 緊縮財政を標榜する財務省と積極財政派の客員教授と。 事件と経済政策が絡み合って物語は展開 事件を捏造した不良警察官、裏で糸引く財務官僚、元事務次官、巻き込まれるフリーライター 個性的な人間関係とスピード感、ワクワク感で続きが待ち遠しく楽しく読めた。 積極財政肯定派の、結局、いくらまでなら国債刷れるの?とか、絨毯の日焼け跡から急展開するストーリーとかの雑さは置いといて、やっぱ誉田哲也は面白いという作品

    2
    投稿日: 2024.10.07
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    *YUKO*
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    この著者のジャンルは広いとは思っていたけど、何と今回は財務省!そしておハコの警察物とのコラボレーション。国債のくだりは心が折れそうになりながらも、よく読み切りました⭕️

    9
    投稿日: 2024.10.06
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    音訳1年生
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    警察ミステリー風な経済小説? 事件と日本の財政の話の二本立て!大学の客員教授が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。その車中から、血痕の付いた他人の財布が発見される。政府の経済財政諮問会議に参加する経済政策通の教授は事件に対しては黙秘するが、日本の財政については饒舌に語る。取調室がまるで大学の経済の授業のよう。教えるのが逮捕された側で、取り調べる警察官側が徐々にその授業にはまっていくという異色な展開。 事件解決も楽しみつつ国家財政についても学べる異色のミステリー!

    2
    投稿日: 2024.09.30
  • もちゃこのアイコン
    もちゃこ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    警察小説×社会派小説、そんでこの装丁……ヒィ!と思い気合い入れて読んだのですが、志村署の面々に癒されながらサクサク読めました! 名探偵はいなくても、チームワークが抜群でしたね 最後は今の日本の政治家に、こういう人がいてくれたらな……と思わされました 『当たり前のことを、当たり前のように積み上げていけば、当たり前の答えにたどり着くんです。答えは出せるんです、誰にでも。』 『日本は借金大国だから増税やむなし、と思い込まされている国民も、政治家も、特殊詐欺の被害者と大差ありません。自分自身で理解しようとしない、怠惰で愚かな被害者です。』 教授は何度も取り調べで佐久間(=読者)に主体的に学ぶことの大切さを説いてきます 私も諦めずに勉強しなくては 怠惰で愚かな被害者にならないために

    3
    投稿日: 2024.09.30
  • kurizoh7のアイコン
    kurizoh7
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    誉田哲也の最新作は、新境地的な作品でした。 ある事件から端を発し、国の財政や財務省の闇に関する話が主体になってくるという不思議な展開でしたが、最後は事件の解決など、しっかりとオチがついて、なかなか面白い作品でした。

    8
    投稿日: 2024.09.28
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    ao-neko
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    大学の客員教授・久和の車内から血痕のついた財布が発見され、彼は窃盗と公務執行妨害で逮捕された。だが彼は「公務員を信用していない」と言い放ち、取り調べを拒否する。その代わりに公務員を信用しない理由は語るといい、そこで始まったのは久和による経済談義だった。誰にとっても重要な国の経済、だけれどその実態なんてほとんど知らない……ということを思い知らされるミステリです。 取り調べが進まず延々と講義のようなものを聞かされる佐久間が気の毒……と最初は思いました。だけどきちんと真面目に聞く姿勢を見せ、考えようとする佐久間の態度が実に立派。いろいろと頼りない面もあるものの、素敵な人だよねえ。そして久和の語りも分かりやすく、ただし自分の無知をさらけ出さされるような気がするのは多少居心地の悪い思いでした。 さて、ここで語られた国のお金の話……これが本当ならなかなかに恐ろしいのだけれど。案外と知らないし、なかなか考えようとしないことなんですよね。それが一番怖いのかも。

    3
    投稿日: 2024.09.11
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    しら
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★3.5 日本経済の闇の話。 難しかったし、久和さんの話多分50%も理解できてない気がする。 誉田さんっぽくはない内容。政治・経済のストーリー。 首木とは、日本国民に課された税である。 国債の金額が1,200兆円に達し、日本国民は1人あたり1,000万円の借金があると謳われているが、それは財務省の真っ赤な嘘。なぜなら、国債は日本政府が国民から借りている借金であり、借金の返済義務が国民に帰属するわけではない。 国債は日本政府と日本銀行の間でやり取りするもの。 税は財務省と日本国民の間でやり取りするもの。 結論、財務省は国債を嫌う。 なぜから財務省にとっての収入源は税金であり、国債を発行したところで、彼らの収入とはならないから。 だから財務省は嘘をつき、増税する。 増税した後の使い道、すなわちバランスシート上の資産の部には貸付金&出資金がほとんどであり、それは転じて財務省の天下り先への賄賂となっている。 財務省は自分たちの老後の『へそくり』のために、国民から金をむしり取っている。 って言う事かなと。自信ない。

    2
    投稿日: 2024.09.08
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    True Colors
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    勉強になった(^^;; 経済は難しい なんて勉強もせず安易に口にしたら、久和さんに怒られちゃうんだろうな 誉田さんの言いたいことはとても伝わってきた作品だった。

    2
    投稿日: 2024.09.08
  • おとんのアイコン
    おとん
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    辛辣な財務省批判とコメディのような捜査員の会話のギャップで、難しい財政談義にもついていけた。誉田さんの背後に楡さんや森永氏の…。なるほど頸きの民か…。「遵法精神と言ったら聞こえはいいが、要は一度決めたら変えたがらない、怠惰で愚かな民族」「首木とは国債ではなく、財務省が国民に嵌めた税以外の何物でもない」

    4
    投稿日: 2024.08.27
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    harumi nakano
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    このレビューはネタバレを含みます。

    警察ミステリーかと思いきや、なんと日本の経済のお話じゃないですか!? 全く読めない中、新しいキャラたちが魅力的で、今までに体験したことのない不思議なジャンルに入って行くような・・・ でも、最後の落としどころはしっかりと。 パスしてきた「ザイム真理教」読むことにしました。 なかなかに日本の問題は想像以上に深く難しいのです。

    10
    投稿日: 2024.08.23
  • cronistaのアイコン
    cronista
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    首木の民とは、税金という首木をはめられて資産を搾り取られている国民のこと。国民一人あたり600万だの700万の借金をしている、という俗説がまことしやかに語られているが、借金をしているのは国民ではなく国家だから、それは財務省が仕組んだ嘘です、というところから始まる物語。マジで!?という感想が最初にくる。増税なんて必要ないじゃん!勉強になった。

    2
    投稿日: 2024.08.23
  • hosinotukiのアイコン
    hosinotuki
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元財務省の久和が冤罪で逮捕される.取り調べる佐久間係長に向かって自分がなぜ公務員を信用しないかを説明するとして経済の講義を始める久和.これが長々と続き,経済小説の観もある.国債については誤解していたところもあり勉強になった.

    1
    投稿日: 2024.08.19
  • けけんけんのアイコン
    けけんけん
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    ・なんと想像もしていなかった、税と債券の機能の違い。難しい。参考文献を読んでみた上で改めて理解したい。 ・姫川班に続くチームになることをやや期待。 佐久間龍平 刑組課強行犯係長 優香 妻 詩月 娘 平中 強行犯統括係長 水沢晃 巡査部長 八島 交通課統括係長 鈴木 生活安全課担当係長 久和秀昭 客員教授 菊池創 財布持ち主 石森早和 交際相手 藤木洋人 元事務次官 藤木優人 息子。菊池同級生。 谷口 官僚。藤木ライン 中田三都 強行犯係巡査部長 山尾千沙 大学時代の友人 横澤享志 強行犯係巡査部長

    2
    投稿日: 2024.08.19
  • consaのアイコン
    consa
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    警察小説のスリリングさと日本経済の闇の両立はかなり難易度高いが見事に作品化している。勉強にもなるし良い本。財務省関連の本も読んでみたくなった

    5
    投稿日: 2024.08.12
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    わかさやあや
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    警察内部の仲間のやりとりなどは軽妙で、容疑者とのやりとりは緊迫して、読み応えがあった。 しかしながら国債や税金などについての説明については難しくて、自身ではなかなか理解できなかった。 最後は事件の真相が分かってよかったと思う。

    11
    投稿日: 2024.08.12
  • さくらのアイコン
    さくら
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    経済に詳しくないので難しいところもあったけれど、なんだか軽い感じの語り口であっさり読めた。 佐久間さんが刑事っほくなく、なんだか優しく聞き上手でほっこり。

    11
    投稿日: 2024.08.11
  • マッチのアイコン
    マッチ
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    ミステリーというよりは経済小説? 財務省の闇に焦点を当て、警察との癒着から実態を炙り出そうとしている。 途中から話の筋が読めてしまい、面白みがない。どうせなら、著者自身の増税論を堂々と論じてほしかった。

    4
    投稿日: 2024.08.04
  • 湖永のアイコン
    湖永
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    大学の客員教授であり、経済財政諮問会議に出席したこともある経済政策通の久和が、窃盗と公務執行容疑で逮捕された。 警視庁志村署の佐久間の取り調べにも公務員を信用しないから一切の供述をしないと言う。  何を話すかと言うとお金とは…から始まり国債の話になり、財務省への不信感になっていく。 そんな中、窃盗とされた財布の主の行方からいろいろな方向を探っていくうちに誤認逮捕だとわかる。 財布の主のフリーライター菊池が、交通事故を探っていたとのことから大物が絡んでいると… ゆっくりとだが、確実に「悪」である大物に近づいていく。 すべてが一本の線で繋がったとき、警察小説の醍醐味は勿論のこと、社会派小説でもあるというのを実感した。 佐久間を中心に中田、横澤、水沢たちメンバーの動きも良かった。 いろいろと隠しているんだなぁ「財務官僚」ってのは。 日本を滅ぼしているのは財務省か?とさえ思えた。 最初は、面倒そうな奴だなぁと思っていた久和だが、話に引き込まれていくのに抗えなかった。

    67
    投稿日: 2024.08.03
  • sugahataのアイコン
    sugahata
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    車の中から血の付いた財布が発見された事件。一見公務執行妨害に見えた事件だが、その容疑者は内閣参与職に内定していた政策通の大学教授久和。借金大国の日本をめぐるせめぎあい、財務省をめぐる陰謀へと広がりを見せる。参考文献を見たらリフレ派がずらり。この作者さんらしい表現もあるが新しい試みも。

    3
    投稿日: 2024.08.01
  • ひまわりめろんのアイコン
    ひまわりめろん
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    いやいやいや、今ノンシリーズものとかいらんねん 姫川玲子シリーズかジウサーガシリーズ書きなさいよ! ごめんなさい嘘ですちょっと偉そうでした書いて下さいです もうね、なんか最近多いのよね 妙に社会派気取ってね なんですか?今回は財務省?国債?バランスシート? いやいやいや、ええねん、そんなんは 社会の闇を暴く的な もう、絶対おもんないやつやん ってめちゃくちゃ面白かったやないかーい! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい もう★5じゃ足りない面白さでした 志村署の面々が好きすぎる 全員好き ほのぼの過ぎるわ! 特に佐久間係長の心の声が最高すぎます 社会派警察小説に笑いを持ち込んできやがった『首木の民』誉田哲也さんの新たな一面を見せて頂きました うーん、また志村署の面々に会いたいかも

    59
    投稿日: 2024.07.28
  • たかひろ11のアイコン
    たかひろ11
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    面白かった。 納めている税金が財務省の人たちの 私腹を肥やす為に払っていると 思うとガックリときました。 日本は闇が深すぎるなと思いました。 少子高齢化で増税もやむを得ないなどと 思っていた自分は無知過ぎました。 恥ずかしいかぎりです。 もっと勉強しようと思いました。 ありがとうございました。

    3
    投稿日: 2024.07.28
  • tantanのアイコン
    tantan
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    経済の話、難しくて、わかりきれてないけど面白かった! これを被疑者に語らせちゃうとは!! さすが、誉田さんって感じで恐れ入るwww 無知だと搾取されちゃうんだよなってわかってはいるんだけど、ある程度どうにもならないと諦めてる。 腹立たしいけど、仕方ない。 もうどちらかというと、小利口になって疲弊するより、おバカなふりでのらくらと日々をやり過ごしたい感じ…ホント向上心無いな私…(^◇^;)

    4
    投稿日: 2024.07.27
  • ネモJのアイコン
    ネモJ
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    文章としては読みやすさはあるのですが、理解はあまりできず、正直ハマらなかったです。社会への提言がメインなのか、警察小説がメインなのかで印象は全然変わるのかなと思いました。 以下本作のあらすじです。 大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。 本作を警察小説と思って読んでしまったために、内容のギャップであまりハマらなかったのかなと思います。正直、取り調べ室のシーンで個性的な被疑者と対峙した時点で、呉勝弘さんの「爆弾」のようなスリリングな展開が期待されました。しかし蓋を開けてみるとまさかの経済談義で、事件の本質はどこに眠っているの?、この談義はこの事件の真相に関係あるの?ってなりました。 ある意味すごい個性的な作品ではあるので、刺さる人には刺さるのかなと思います。

    47
    投稿日: 2024.07.26
  • りぶれのアイコン
    りぶれ
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    どこかの大学の講座を二週間くらい受講したような疲労感。面白いからきちんと読みたい、でも難しいので読了まで1週間くらいかかりました。財務省の闇、私たちの税金や国債のこと改めて知らなければなぁ、と思う読後。でも、きっと日々に追われて「こんなもん」って思ってしまいそう…

    4
    投稿日: 2024.07.23
  • へろのアイコン
    へろ
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    冒頭は大学教授の久和を公務執行妨害で逮捕したという警察小説の体で始まったのだが、次第に事件の背景にある財務省の暗部を辛辣に描いていく。 国民からの税収を自らの天下りを有利に導く交付金として業界にばら撒く財務省のシステムに、税金という首木を課せられた国民はプライマリーバランスの欺瞞に騙され続けてしまう。 国民の持つ違和感を分かりやすい小説に描いた本作、270ページ以降に付箋を何枚も貼ってしまうくらいに教科書的な意義のある小説だった。

    3
    投稿日: 2024.07.22
  • ichiroh0157のアイコン
    ichiroh0157
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    以前森永氏のザイム真理教を読んだが今回本書を読んでみてまさかまさか財務省が話しの中心にあったとはビックリ!それから警察ものになっているなんて!半分くらい理解出来ていないかも!さすが小生のファン作家の一人の作品だった!

    3
    投稿日: 2024.07.19
  • hasemaのアイコン
    hasema
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    帯の惹句「著者が最強の『悪』に挑んだ警察小説✖️社会派小説のド肝作!!!」に引き寄せられて、ワクワクしながら読んだのだが…。 3分の1くらい読んだところで、被疑者である久和が刑事相手に披露している経済政策って、やたら読者たちに噛んで含めるように理解させようとしてるなあ、ものすごくそこに紙面を割いてるな、これは経済小説なのね、それはいいとしよう、でもなんだろ、国債発行こそ正義だと誘導されてる感あるよな、となんか違和感あり。 で、この違和感の正体を知りたくて巻末の参考文献を見たら、高橋洋一の本がズラリ。ありゃそういうことか。 読む本間違えてしまったみたい…。 とはいえ、まあ、誉田哲也だし、ミステリーとして面白いはずと思い、最後まで読みましたが、ミステリーの謎解きはとても単純で、やはり、高橋洋一の国債に関する経済政策を披露することを主眼としている小説だと思う。 悪役は財務省というより、あくまで高橋洋一の経済政策に反対する財務省官僚たち、と言った方が良いのかも。ちょっとフェアじゃない感じ。 確かに、増税ばかりして天下りのことしか考えてない財務省官僚には腹は立つのですがね。そこは賛同するんだけど。 言いたいことが本筋以外にあるミステリーって、どうなんでしょう。描き方が巧みだといいのかもしれないけど、この小説はあまりにストレートすぎやしないかな。 誉田哲也さん、好きだったんだけどな。残念。

    23
    投稿日: 2024.07.15
  • きりんのアイコン
    きりん
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    税金を悪用して私腹を肥やす官僚。薄々分かっていても、こうも具体的に書かれると読んでいて腹立たしい気持ちになった。事件というより経済のお話って感じでした。

    3
    投稿日: 2024.07.13
  • wakeのアイコン
    wake
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    流石誉田作品にしか出せない味のある警察小説(経済小説としても面白い)。財務省出身の大学客員教授である久和の言説は、モロ高橋洋一氏の上梓作を読んでいるかと錯覚するほどだが、それはまあご愛嬌。以前に「フェイクフィクション」を読んだ感想で、『登場人物に確りと人間性が描かれている、かつ文章表現にそこはかとないコミカルさとリズムがある』と書いたが、まんまこの小説にもあてはまる。佐久間係長以下、中田・横澤・水沢の刑事たちの会話・描写の上手さは誉田氏のワンアンドオンリーのもの。存分に楽しめた。

    3
    投稿日: 2024.07.08
  • ハルめめのアイコン
    ハルめめ
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    誉田さんだし表題のイメージからグロい殺人かと思ったら違った。少し軽い感じの描写で進むのだけれど社会派小説。日本経済のお勉強といった感じ。財務省にも財務省の言い分はあるだろうけれど、この作品の通りだとすればこの先の日本を憂うことばかりだ。

    3
    投稿日: 2024.07.07
  • fabianのアイコン
    fabian
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久和氏の話しの部分だけが面白かった。 というか、警察小説と思わせて、財務省告発を読ませてしまう仕掛けでしょうか。 もっとやっとほしいが、ミステリを求める読者が次も引っ掛かるかどうかですね。

    1
    投稿日: 2024.07.03
  • 眼鏡猫のアイコン
    眼鏡猫
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    『ストロベリーナイト』シリーズにあったようなおぞましさや社会の生み出す犯罪の連鎖、街の通りを外れたところに息を潜める闇がじわりと広がりつつある世の中への警鐘、鈍感であろうとすることや当事者意識のない人々への(もちろん私自身にも)一喝を感じました。 久和先生と生徒佐久間の講義に同席しているかのようでした。 一人称の「私」がいかにも主人公のようでダマされたのですが、これは久和の物語だったのでしょうか…。 ドラマにして、半◯直樹ばりに追い詰めて欲しいです。

    2
    投稿日: 2024.07.01
  • べあべあべあのアイコン
    べあべあべあ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルを見て、これはホラー系ミステリ?あるいはサスペンス?とびくつきながら読み始めたのだけど、ホラーでもサスペンスでもなく、あえていうなら政治経済系社会派警察小説とでもいおうか。 警察小説なので事件は起きる。だがしかし、今までの「誉田哲也」的警察小説とは一味も二味も違うのだ。 主要登場人物佐久間刑組課係長の視点と、最後まで謎の人物視点での展開のメリハリも、佐久間の部下たちの動きも、被疑者久和の意味不明な経済講義も、とにかく読ませる。 久和の人を食ったような態度に翻弄される佐久間と一緒に、なぜか「社会におけるお金」について学んでしまう。なんじゃこりゃ。 いや、これ、高校の政治経済の副読本にしたらいいんじゃないか? 政治と経済、国の予算と税金、そして国債。知ってるようで知らないあれこれがするすると頭に入る。いやいやそんな小説ではなく!事件よ事件はどうなった! 財務省の元官僚、政務次官、警察官、フリーライター。九年前の人身事故から始まるきな臭い展開。 誰が何をやったか、よりも、誰が何をやったがためにどうなったか、なにをどうしようとしたのか、に全く別の角度からのアプローチ。 “最強の悪に挑んだ”男たちの活躍をニヤニヤしながら堪能。佐久間組の活躍をもっともっと読みたい!!

    6
    投稿日: 2024.06.26
  • ふくしまのアイコン
    ふくしま
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    お気に入りの作家さんにしては評価低め。 書きたいようなことはわかるけど、好きなキャラがあまりいなかったな。 事件と財務省どんな繋がりがあるのかと思ったけど紐解いてみればシンプル。 悪くないけど、中身が薄かったように感じた。 今回の本は、ページに空白が多く文字が大きいように感じた。 もっと分厚くて濃いストーリー書ける人だと思うし、誉田哲也さんなりに最近の復興税が森林環境税になった事とか気になって書いたのだろうか。 首気と誉田哲也さんならもっと真っ黒な作品になると思ってたのでそこも少し残念。内容は⭐️3以上。 ただ、期待値が高かったのでその分マイナス1です。

    3
    投稿日: 2024.06.25