Reader Store
人類は宇宙のどこまで旅できるのか―これからの「遠い恒星への旅」の科学とテクノロジー
人類は宇宙のどこまで旅できるのか―これからの「遠い恒星への旅」の科学とテクノロジー
レス・ジョンソン、吉田三知世/東洋経済新報社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

14件)
3.9
4
1
5
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人類が恒星間航行する課題と必要な要素をわかりやすくまとめている。ロケットの推進方法についての記述が多めだが、ロケットの構造、誰が乗るのか乗らないのかなど、ある程度具体的に検討ポイントを提示している。現時点ではどれもこれも難易度の高い問題ばかりなので、後半だんだん読むのがしんどくなってくるのだけど、SFネタの検討とか程よく柔らかいネタも入っているので最後まで読み切れた。

    18
    投稿日: 2025.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難しいところもあったが、読めないというほどではない。宇宙旅行の困難さと実現までの距離がリアルにわかる。世代を超えて引き継がれていく科学の美しさを感じる。

    1
    投稿日: 2025.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    星間飛行を行うための必要な技術的なハードルについて、専門的な観点で述べられている 細かな技術的なところは難しいところもあったが、現在どのようなところまで宇宙開発が進んでいるのか そのような壮大なチャレンジに対して、真剣に取り組んでいる人が多くいることが知れただけで面白かった また、著者の必ず実現できるという熱意は純粋にかっこいいなと思った

    0
    投稿日: 2025.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    早く星間旅行が出来る世の中になってほしい。と常々思っているけれど、SF小説で見かけるようなワープ航法とか光を超えるスピードでの移動は実際限りなく難しい話で、いま現在の科学技術では到底不可能。では星間旅行なんて夢のまた夢なのか、というと必ずしもそうではない。乗り越えるべき課題は数多くあり、例えば単純に惑星どうしの距離が遠すぎるため人類の寿命では三世代くらい使わないと観測可能な範囲にある地球型惑星に行くことは困難だ。そもそも未知の惑星において人間が適応できるとも限らないので先ずはロボットを向かわせるべきなのかもしれないが、ロボットであるがゆえに対応出来ない限界点もある。しかしそれらの困難を踏まえた上で、NASAの主任研究者である著者は前向きに宇宙を語る。鍵となるのは「核融合」と「反物質」で、これらの科学技術を使用することでいくつかの問題点を乗り越えることは可能らしい。どちらかと言えば直近の問題はそれらを使うときの社会的、心理的、政治的な問題であり、やはり容易にはいかない。 と、このような具合で星間旅行がどれだけ可能性なことなのか。どれだけ難しいことなのか、逆にどうしたら可能性を上げられるのかを、難しい言葉をほとんど使わずにわかりやすく、割とテンション高めに、豊富な事例を持って解説してくれるノンフィクションだった。宇宙開発が好きな方、またはSF好きにとっては既知の事例が多いのだが、改めて楽しく説明してもらえるのと嬉しいし楽しい。この分野に興味の無い人にとっても最新の成果をコンパクトにまとめている本となるのでおすすめだ。 最後の章では現実問題からさらに遠くにまで視野を広げてSF小説やSF映画で登場した技術の可能性の是非を解説しており、『空想科学読本』に近い読み応えも。 ああ、早く早く星間旅行が出来る世の中になってほしい。銀河でヒッチハイクしてみたいもんだ。

    8
    投稿日: 2024.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    NASAの主任研究員であった著者が人類の星間旅行について現在の技術でいかにすればどこまで可能なのかをまじめに語る本。結論から言うと物理的・技術的には決して不可能ではないが、経済的・社会的・倫理的にまだまだ越えなければならないハードルが数え切れないほどあり、とてつもない難事業である、といったところだろうか。中学生の頃にSFで出会ったバサードラムジェットエンジンや反物質エンジン(私の考えた宇宙船はラムスクープで星間物質を集め、メビウスファクトリーと呼ばれるシステムで反物質を生成していた(笑))が懐かしかったな。

    2
    投稿日: 2024.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    星間旅行が可能なことは明らかだが、実現するのは極めて困難だろう…だが、間違いなく実現できる! NASAで主任研究者を務めた著者、レス・ジョンソンさんの言葉がとてもワクワクさせる! 宇宙は知らないことだらけだけど、確実に分かることが増えてきていて、その大きすぎる規模と新たな謎・特殊性にはただただ驚かされ、魅了されてしまう。ニュースで宇宙やロケットを取り上げる事も増えて、関心を持つ機会も増えているのではないでしょうか? そんな宇宙について、遠くの星に行く「星間旅行」をテーマに、人類の宇宙へのアプローチを過去から現在に渡って詳しく、専門家の知識も添えて知ることのできる興味が尽きない(むしろ湧き出てくる)良い本でした。 星間旅行はできる。「今は」できないだけで、未来が楽しみだと思わせてくれます! SF好きな個人として、1章まるまる使ってSF作品について触れ、解説してくれたのが最高に面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    宇宙旅行の実現に必要な技術についてのいろいろな話も面白かったし、一方で、各種SF作品も出てきて興味深い。スターゲイト、インターステラーも、、エイリアンも最近みたばっかりだったし。そしてそして、筆者はバリバリのトレッキーなんですね。 全般の学術的な記述はちょっとついていけなくて、斜め読みになってしまう箇所も少なからずあり、もう少し、柔らかくできると読者層が広がるのではないかと思いました。

    0
    投稿日: 2024.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    核融合反応の有人宇宙船への応用は、 現在の物理学の水準において、星間航行を最も実現に近づけるアイデアであることが記されていた。

    0
    投稿日: 2024.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    太陽系外の惑星の存在が証明されたのは1990年代になってから 太陽まで8光分=1.5億km 海王星まで4光時 ケンタウルス座アルファ星4.35光年 天の川銀河直径10万光年 光速1c=9兆4600億km/年 太陽系の質量の99.8%が太陽 地球は隕石と塵で毎年2~4万トン重くなっている 推進 太陽フライバイ 年速15auが限界=22.5億km/年 =0.0002ⅽ  電力 RTG プルトニウム崩壊熱で発電(有限)ボイジャー 2025~30年に送信不可     マイクロ波やレーザーで送り 変換する 通信 発信出力 送信受信アンテナ大型化 ノイズや干渉のない帯域  ボイジャー720㎏を0.1cに加速するには全世界の1年間のエネルギーの0.06%  減速には2倍のエネルギー 1㎏が0.1cで飛行 450兆ジュールの運動エネルギー 火星 まずロボット、次に人間 1965年マリナー4号 接近からはじまる  化学ロケット 燃焼室の化学結合 ✕低い効率  核熱ロケット 核分裂の熱で水素を加熱しガス排出 化学熱ロケット効率の2倍以上  核融合 開放されるエネルギー0.7%(化学燃焼10憶分の一) E=mc2   300年弱でアルファ星へ観測機到達  誰が投資するのか? 電気推進ロケット イオンスラスタ 科学ロケットの10倍の効率 ✕低推力 光子ロケット 光子の運動量が極めて小さい 発電し光線に変換し推力を得る 反物質ロケット ほぼ100%変換できるが いま生成できる質量が数ナノグラム 太陽帆 光子ロケットの2倍の効率 直径数キロの帆で0.003ⅽでアルファ星1400年 レーザー推進 1㎏以内(目標1g)の宇宙船 反射率30%でも吸収ゼロが可能なら マイクロ波推進 30gの宇宙船 ビーム発生装置は地球の直径の4倍の開口で10GW 太陽風による磁気セイル アルファ星まで2000時間 目的の恒星で減速に利用も 静電セイル 恒星との距離に比例 推力低下少 長いワイヤー巨大サイズは難しい アルファ星まで? 非推力40万秒以上 0.1c =セイル、反物質、連続的核融合のみ 電源、通信、ナビゲーション、温度管理、放射線対策、 生命維持、食糧、  恒星の重力レンズを利用した電波送信 恒星とパルサーの位置から自分の位置を知る 太陽風 宇宙線 物質の慣性質量 磁気シールド(地磁気) 水 ISSでひとり一日 11.4L 湿気と尿の93%回収 ワープ スタートレック   前方の時空間を収縮、後方を膨張 高速より早く動いているように見える  数学≠物理学 実験や観測 ハイパースペース スターウォーズ  別次元を通過して超光速移動  3次元+時間1次元は より高次元宇宙の一部分? 冬眠 食料は不要だが老化は止められない  住居できるが地球には似てない惑星  星を変えるか 遺伝子操作で人を変える   地球外知的生命からの電波信号は見つかってない  人類の技術文明はまだ2000年程度 宇宙船実現からまだ100年未満   星間飛行 西暦3000年 目的地に着くのに500年 移住は西暦10000年  太陽と地球は40億年以上存在 宇宙は130億年以上前に誕生  UFOは? 近年だけでなく、太古の昔の時代からやってきているはず・・

    1
    投稿日: 2024.09.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    恒星間飛行について:技術、なぜするか、していいのか。 技術:一番近い恒星まで4.5光年、居住可能な惑星があるとして、その距離を例えば100年で飛べるのか。推進技術:イオンスラスター、光子ロケット、燃料は?:核融合、反物質?、太陽帆(直径数キロの帆で光速の0.3%の計算)。減速も必要。人が100年生活するなら、機械も100年耐用かバックアップ。 なぜ:地球が住めなくなって集団移住。これまで地球は5回、生物ほぼ滅亡の危機があった。例えば1万人などなので巨大宇宙船。放射線対策など建造そのもの困難、そのうえ推進装置もより困難に。 していいのか:移住先にたどり着いたとき、既に文明があったら影響を残さない(つまり通り過ぎて次の惑星を探す?)。植物だけの惑星ならいいのか。宇宙船に閉じ込められた1万人の社会。100年の間にうまれてくる子供たちにもその自由のない社会を押し付けるのか。

    0
    投稿日: 2024.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    出来そうなこととまず無理そうなことと。真面目にこういう検討をすることを仕事にできる人がいるということがまずは発見。

    0
    投稿日: 2024.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    太陽以外の恒星への旅。宇宙探査の試みと課題。星間旅行の難しさと挑戦すべき理由。大志が不可欠。科学について無茶な憶測とSFが面白い。 宇宙に進出しない限り人類が千年を生き残る事は不可能(ホーキング)。

    16
    投稿日: 2024.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【目次】 序文 はじめに 第1章 宇宙はどんなところで、何があるのか? 第2章 宇宙探査の試みと課題 第3章 星間旅行の難しさと、それでも挑戦すべき理由 第4章 旅行するのは、ロボット? 人間? その両方? 第5章 ロケットで行く 第6章 光で行く 第7章 星間宇宙船の設計 第8章 科学についての無茶な憶測とSF エピローグ

    0
    投稿日: 2024.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    星間旅行宇宙船の推進技術を物理学でできるかできないかを解説。著者のこの分野への愛を感じる。 これまで通り、機械、人間と進んできた宇宙探索は火星や別の恒星でも同じであろう。ただ化学式のロケットエンジンなら火星まではいけるが、それ以降は、推進剤の積載量を考えると原子力、4.3光年先の最も近いアルファケンタウリなら核融合エンジンがないと難しい。その先は反物質エンジンとはなるが、その実現性は今は測れない。小さい物質で機械だけ運ぶなら、光子を当てるセイルで行けるかもしれない。 またその他には星間物質との衝突、長期間にわたる人員のケア、必要な物資(特に水)がある。小惑星を加工すれば衝突は吸収できるのではないかという案がある。

    1
    投稿日: 2024.07.28