
総合評価
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powered by ブクログタイトルの話題は、残り1/4か1/5か、という感じで、 前半読んでる間は内容薄いなぁ…と正直萎えていました。 自集団と他集団の話は、この本で初めて触れるものだったので面白かったです。 この世のこととかにひとつの正解がない、考え続けるという感じのことは自分も思っていることなので同意できますが、本として出すにあたりそれってどうなのか?とは著者が意図しているからといってモヤッとしました。 読む時に構えたいので、最後じゃなくて最初にそういうことは書いても良いかも、と自分は思いました。 この本を手に取るような人は「メタ認知」できている、というのは手前味噌になるかもですがそうかも、と思います。 が、苦しいのはメタ認知もなく周りに感情を発散する人たちがいるからなので、その人達にこの本の内容が届かないと……他人の感情のオーラに晒され続けるなぁと少しモヤッと。 でも、概ねこれまで自分がやってきたスタンス(どうでもいい)で良いみたいなので、たまにこういう本を読んで軌道修正しつつ今の方向性で頑張って生きていこうと思いました。
0投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ脳科学だけでなく、歴史的背景、地政学、自然災害の多い地理的環境、社会心理学などから、日本人特有の社会性や正義中毒に陥りやすい特徴を述べていて面白かった。 とくに「フランス人と日本人の議論の違い」は興味深かった。 日本人ってホント特殊な民族だな…と、しみじみ思った。 こんな国民性のままで、これからの日本の問題(未曾有の少子高齢社会、移民問題など)に立ち向かえるのか不安がよぎった。 正義中毒=異なる考えを排除、攻撃。 昨今は「多様性」という言葉が流行っているけど、正義中毒に陥りやすい日本人は、他者を受け入れながら多様性の社会をつくっていけるのかな…? 脳科学の話でいうと、「前頭前野の成熟と老化」の話は勉強になった。
8投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
メタ認知をして、答えのない問いを考え続けよう。 自分は直接叩きはしないが、誰かが叩かれているのを見て、否定的な感情ばかりを抱くわけでもない。 ふとそういう時を思い返すと、特別その人を好きでも嫌いでもなく、悪い言い方だがどうでもいい対象な気がする。 単にその対象に対しての想像力や印象が働かないときに、そういう感情を抱く気がするのだ。 「意見を持たない」ことに関しては、同質性が強い日本社会ではある種生存戦略なのだろう。 ただ、個人的には危機意識があり、それは短期的に生きやすい一方で、長期的には徐々に自分の心の声が弱まっていき、自分のことがわからなくなるのでは、と思っているからだ。 人ではなく、環境適応するだけの動物になっていく気がする。 若者でなくても、未熟な言動を側から見れば見ると「仕方ないな」と思う。 ただそのベクトルが自分に向くとそうはいかない、自分ならこうするのに、と悲しく許せない気持ちも想起する。 ランダムで旅先や映画を選んでいるのは「脳の老化防止」になる。 偶然の出会いというのは、単に喜びがある。 これからも続けよう。
0投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ文庫版あとがきにて 『「答えがない」からこそ「考えること」を止めない』 新書を最近読み始めた自分には、この言葉に中野さんの言いたいことが集約されているように感じられた。 正義中毒になってしまうことは、人間なら大なり小なりあるもの。 何も知らないと、盲目的に自分の正義を信じるのみで、まさに終わりのない戦争状態に陥ってしまう。 明確な対処法がなくとも、「正義中毒という状態があるのだ」と知っているだけで、ふとしたときに一歩引いて俯瞰することができる。 それは、小さいようでとても大きな一歩ではないかと思うし、これこそが新書を読む醍醐味だと思った。
9投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログどうも己の器の大きさが、自分が少し生づらくなるくらいには小さいかもしれない、と悩んでいた時に出会った一冊。これを読んだおかげで、私のこの狭量を認めることができたし、克服する方法を見つけ出せた気がした。 人の脳はわかりやすい攻撃対象を見つけ、罰することに快感を覚えるようにできている なぜ自分は、脳は、許せないと思ってしまうのか 自分が絶対的に正しいという過剰な思い込みから異なる考えを持つ人をバカと決めつけ、攻撃する。 人は知能が上がっているはずなのに、正義中毒が重篤になっている 種としての健全な繁栄のためには、ある程度の多様性を担保する 知性があるからこそ愚かさがあり、愚かさのない知性は存在しない 日本人は摩擦を恐れるあまり自分の主張を控え、集団の和を乱すことを回避する 優秀な愚か者 何も考えずにいる人が優秀で評価される 集団なルールを守り、前例を踏襲し、集団の上位にいる人をの命令に従う従順な人が重用される 日本は人口を維持していく食糧生産がギリギリだから、集団の考え方に背くと大変 女性が空気を読むのが上手いのは、子育てをするから。 一定の状況に置かれると、多くの人の集団の意思を優先され、集団内では賢明とされる 正義が一つしかないと思うから正義中毒になる 相手のいいところを取り入れるという発想がない 環境要因は無視できない 他人を愚か、優れていると捉えることは、異なっていて当たり前の他人に対して自らの基準を無理に当てはめているに過ぎない たとえ夫婦であろうと、適切な距離や愛着レベルがあり、そこに過不足があると不一致が粗として感じられる 人間は集団で生きるから発展できた 支持政党は生まれつきの遺伝的素質あり 人は本来所属する集団以外を受け入れられず攻撃する グループ外の人を一元的に処理するのはコスパよし ネットの情報は、フィルターにかけられたもので自分の世界は非常に限定的だということを意識する 加齢が脳を保守化させる 記憶は曖昧になるようになっている 記憶力を重視する教育はいかがなものかと 人は一貫性がなく、それを自覚しているからそうなるように振る舞おうとする だから社会制度をコントロールするのと合わない 他人のことを構うことができるのは、感情や思考のリソースに余裕があるから 許すための大きな足掛かりである前頭前野が加齢に伴って萎縮する 日常的に客観的思考できるようにしとく 自分を振り返る余裕を作っておく メタ認知 不安定な環境に置く 生き抜く術を身につけ考える いつもを変える いつも読まない本、関心のない本を読む 通勤時間を短く オメガ3脂肪酸 日光浴びる、よく寝る 人を許せない自分を、相手をバカにする自分を人間だからしょうがないとする いい出会いがメタ認知を育てる 30歳まで 一貫性を求めない 対立は生存のために必要だが、並列で考える
1投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ人間て面白いなと思いました。 多様性とはよく聞くけれど、一個人の中にも多様なそして矛盾する価値観が存在しているということは、目から鱗でした。 それならば、この世界は多様性、矛盾に溢れているのは当然ですよね。 著者の、「包み込む」という言い方がとても優しくて感覚的にわかりやすかったです。 とにかく前頭前野を衰えさせないよう、 いろんな出来事やいろんな考え方、いろんな人たちをカテゴライズすることなく、そうかそうかと包み込める余裕を持っていきたいものだと思いました。 そして、いつでもメタ認知できる自分でありたいです。
6投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ長年積み上げてきた成功体験に基づいた自分が正しいとの思い込み。これが根底に流れる私たち老兵は、「自分以外の他人(特に後進)の斬新な提言を受け入れられない」のだろう。まさに老害と、反省。
1投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ脳科学者の中野信子が書いた一冊。 特にネット社会の他罰の傾向である「正義中毒」について、改めて知ることができた。
1投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログこれは全ての人に読んでほしい。この表現はされていなかったけれど、現状維持バイアスも脳の老化なのだということに驚いた。 自分が安心できる脳の神経回路に固執して、それ以外の回路の刺激に対しての不快や恐怖や怒りを感じてしまうのが老化なのだと。 一見すると不快に感じることを新しい発見として楽しめるように意識を変えていきたいと思った。
9投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ身内がまさに怒りが収まらない人で、振り回されて疲れたので読んだ 前頭前野が衰えてるのは年齢によるもの、なんだろうねえ 新しいことに挑戦するのがいいとのことで、私はもう身内を変えられないだろうけど自分自身は気をつけようと思いました
0投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログ昨今のSNSに溢れかえっている「正義中毒者」のメカニズムについて詳しく書かれていていた。 正義の盾を背に暴れ回る匿名の人間達。 根本の原因はドーパミン。気持ちよくてしょうがないのだ。 俺こそ、私こそ正義の使者。世界を正していると言わんばかりにプライベートで1ミリも関係のない第3者を叩き続ける。 より深掘りすると日本人の性質に由来してくる。 日本人はとにかく迎合する。異端者は排除する。 それは日本の地形的に自然災害が多いことが大きく関わる。災害時は協力しあう必要があるからだ。異端者は消さなくてはいけない。 そしてもう一つは、自信が属するグループ外は全て敵で排除する姿勢を持っているからだ。 違うグループの意見は間違っている、馬鹿だと決めつけ弾劾する。 SNSは顔も名前も見えず守られている。 正義中毒者にとってシャブ漬けになれる最高のテリトリーだ。
1投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ確証バイアスがかった極端な意見を端的に主張することが現代的でスマートとされる最近の世の中に対して冷静にあのね、と説明してくれている本だと思う。 正義の名の下に訳の分からない自己主張を振りかざす人間(若者だけでなく老人も当てはまる)の構造をシンプルに紐解いてくれている。 最近の自分を振り返る良いきっかけになったし、これからストレスをためないためにはどうすればよいか、ということが学べた。
10投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログオーディブルで聴いたもの。 タイトルに惹かれて、聞いてみた。 近年SNSの発達に伴って、隠れていた争いが見える化した世界になっている。また日本は、自然災害や閉鎖的環境から日本人の社会性が高まり、今のような国民性になった。『優秀な愚か者の国』 外国人と話をすると、いかに自分が意見を持っていないかが顕になる感覚がある。日本は議論ではなく、ケンカのようになったり、位の高い人に忖度をして自分の意見を言わなかったりする文化がある。 そして自分とは意見の違う人を、悪人や裏切り者のような印象で攻撃をする傾向がある。 対立ではなく、並列の観点で物事を考え、メタ認知を意識することが大事であると感じた。
21投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ☆4.3 これは、面白い。 これから老いを受け止める自分にとって、ある意味指針になるかもしれない。許せない脳を自らつくってしまうことを、避けるために、この書物は役に立ちそうだ。 紙の本を手に入れようと、思っている。 ポッチっとしました。大晦日には届きそうです。届きました。
11投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログ中野信子氏の本は初めて読んだが、面白い。今まで金髪の若い女性なのに著書があまりに多いので中身が薄いんじゃないかと勝手に思っていました。でも、凄い人であることがわかりました。 正義中毒という傾向は、自分の中にも周りにも結構あるなと思います。
73投稿日: 2024.12.15
powered by ブクログ①前頭前野が発達している、つまり知能の高い人は指示命令にたいして「すぐとりかかれない」「学歴の割に動きが鈍い」「理屈ばかりこねる」などと評価されがち。その逆で即時即応できる人が現場では重宝される。 ②常に自分を客観的に見る習慣をつけ、メタ認知を働かせることが、前頭前野を鍛えることになる。 いつも忙しくしているより、自分を振り返る余裕を持つことのほうが、前頭前野を鍛えるのには大切。また、それによって老けない脳をつくることができる。 ③新しい体験を意図的にしてみる。簡単なことでいい。例えばいつもと違う道を歩いてみることなど。そうすると、こと前頭前野ばかりでなく脳そのものも老けなくなる可能性が高くなる。 ④普段関心のない分野の本をあえて読む。立ち読みでもよい。 ⑤他者、そして自分自身にも一貫性を求めること自体、不可能なこと。 上記①〜⑤を心に留めておきたい。 そればかりでなく、本当そうなのかを考えたい。
3投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログ日本社会論 脳科学と結びつけて書籍化 この手法はボチボチ安易に思える 議論ベタ 「主張」と「人格」が未分化 批判は人格否定となる 権威も否定 議論より根回し 記憶力の意義は低下していく テクノロジーの活用を 「優秀な人」の定義を変えていく 新しいものを受け入れる 通勤経路 読書ジャンル 音楽
1投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログ人は常に何らかの集団に属しており、その集団に順応することが正義で、乱す人がいれば排除しようとする。また、その集団同士が対立する。人間社会が発展してきたのはあらゆる場で対立が起こり競争があったおかげということもできる。正義中毒はよろしいことではないけれど、人を許せないという気持ちも人間社会にとって必要なことと考えると、その性質をうまく利用できるといいなあと思った。
0投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ自分にも他人にも一貫性を求めない。 メタ認知。俯瞰で見る。ルナ振り返りの時間を。 読まない本やいつもと違う道、いつもと違う店などにトライ✨ 女性に空気を読める人が多いのは、赤ちゃんのノンバーバルコミュニケーションを担ってるからかも?
14投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログとても読みやすい本でした。結局、一貫性と言うものの見方や固定観念な原因であり、その背景も様々説明があって大変勉強になりました。 早速今日からでも違った分野の本を読んで、前頭前野鍛えていきたいなと思います。
0投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログSNSやインターネットが発達した今の世の中で、どうして何の関係もない人に怒りを感じてしまうのか、日本人の生きてきた環境なども考察しながら説いていく本。この本を読む前は、ありえない行動をしたりしている人のネットニュースを見ると怒りのようなものがこみ上げてきた(批判コメントなどをしたくなる衝動)が、この本を読んでからは、それも少なくなった。他人への不満や憎しみをすべて捨て去る必要なないと思うが、必要のない不満や憎しみを感じずに、豊かに生きるための方法も載っていた。
0投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログ脳科学視点から、人は正義中毒になりやすい傾向があることや、という対処法を知ることができました。 感情に任せて、誰かを論破したくなったら、一度自分で立ち止まり、冷静になりたいと思います。
21投稿日: 2024.06.18
