
総合評価
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powered by ブクログ少年の持つ死者の声を聞く能力は,大人達にとって都合よく便利(探し物,遺稿書)。死んだ爆弾魔から爆弾の隠し場所を聞いてから不穏な状況に。知りたくない秘密を知ってしまった少年が気の毒。
12投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ久しぶりに徹夜して一気読みしたいと思うキング作品だった。若い頃のような無茶はできないので一気読みはしなかったけど。 やっぱりキングは中編がいいね。この頁数だと一般的には長編の部類に入るだろうけどキングだと中編の感覚。 キング中編は過不足なく濃密な読み応えの作品であることが多く、ファンとしては横道にそれてくどい部分がないのが物足りなくもあるジレンマ。 本作はいつもの翻訳者の方ではないので、言葉選びや文章の組み立てに少し違和感を覚える。違う作家、キングなのにちょっと別のキングのような。ジョイランドの時もそうだった。 読み進めるうちにそれはほぼ解消される。 おそらく原文そのまんまな翻訳は好みが分かれるかもしれない。日本人に理解しやすいような独自のアレンジめいた翻訳ではない。翻訳者にも個性があるからどちらがどうというのは特にないけど。 これもダークタワーワールドの一つの世界と思えば面白いかも。 内容は純然たるホラー、スーパーナチュラル、しかも古典的とも言える幽霊もの。 自分だけが死者が見えるという、あらゆる分野で手垢にまみれたジャンルなのに、キングの手にかかれば驚くほど読者を惹き付ける。どんな料理も料理人次第なのだ。 中盤までは圧倒的に私が好きなキング展開で、その後徐々に失速(あくまで私の中で)、最近のキング作品のテイストに収束していった。もっとお下劣なのがいいんだー!もうそういうの書かないのかキングさん。 クライマックスがびっくりするほど地味で爆発力もない。徐々に登っていく感覚もなかったな。 全体的に物悲しさやせつなさは少ない。それでも不気味な空気感はずーっとまとわりついたまま走りきったのは素晴らしかった。 あとであれこれ考えを巡らせて薄ら寒くなる。見事なタイトル(原題)だ。 キングの少年ものにハズレなし。
0投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ初めてのスティーブン・キングの本。映画ではいろんなのを見たけれど、文章だとまたイメージががらりと変わる。まずシリアスな展開が続く中にもユーモアが溢れていて、海外の作品の濃さを強く感じる。そして、この文章の繊細さが今までに無く面白い。この話は20代の主人公が幼少期を回想しながら進む物語りである。成長を重ねるにつれ、母親の言葉や近所に住んでいたおじいさんの言葉遣い等に影響を受けた様子が見られ、小説でありながら自伝を読んでいる気にさへなる。また、作中に何度もでてくる「後になって(later)」だが回想シーンでは振り返って考えた際に使われている。だが最後の「later」はこれから起こるであろう事に対する思いも含まれていて、それが今後何が起こるか分からないということを私に印象づけた。 まぁとにかく面白く読ませていただいた。
1投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ怖いだけじゃなくて、ちゃんと人間の深くまで描いているのが好き。重量のあるストーリー描けるのいいなぁ 怖さも、小説の怖さを感じられる、映像とは違うゾクゾクする感じ。安定だと思います。
1投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログS.キング「死者は噓をつかない」読了。「幼いころから死者が「見えて」しまう少年(だった青年)の語るホラーストーリー。 少年に見える死者は「死んだときそのままの姿」なので、かなりエグかったりする。そして、話をすることができて、死者は嘘をつくことが「できない」。 そこがこの物語のキーになっている。 キングには珍しく、各章が短いので気軽に本を閉じることができる(もちろんできないこともある)。 面白かったのは、先日キングがXにポストしていたチェット・アトキンスの言葉が、そのままこの本に出てきたことだ。 偶然とはいえ、ちょっとうれしかった。 長編といっても、従来のキングの長編より短いし、ホラーというよりミステリー要素も強いので(最後に驚きの仕掛けが)、キング初心者におすすめできるかも。 続編に期待したくなる終わり方でした。
0投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わるまで本当に時間がかかりました。(物理です、つまり積ん読の中に入ってしまい行方不明だった) 幽霊が見えて、話をすることができるジェイミー少年が青年になって子どもの頃を回想するというキングお得意のスタイルのホラー小説です。 その能力でいろいろ大変な目にもあっているのですが、ある出来事に巻き込まれてしまって、そこから、どうしてこうなってしまった! というジョットコースターの乗せられてしまったように物語が動いていきます。 私はキング大好きですし、今回も面白かった! と満足ですがラストの不穏な空気が気になりますかねぇ、くふふ。
26投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログ死者の霊が見えるジェイミーが自身の少年時代に起きた事件について話す回顧録。 霊はジェイミーの質問に対して嘘をつくことができないという設定。 全体として、ほんのりとしたホラー風味の青春小説というところ。
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ死者が見えて話すことができる少年・ジェイミーの青春ホラー作品。 ジェイミーは様々な出来事に巻き込まれ、最終的に危機的な状況に追い込まれてどうなるのか?という展開はハラハラしながら読みました。 ジェイミーが少年から青年に成長していく課程での葛藤がとても良いです。『大人になるうえで最悪なことは、口を閉ざすことではないか』というセリフがあり、無邪気になんでも話せた幼い頃の自分と、大人になりかけている自分の葛藤を感じる一文でした。 キング作品にしては短いストーリーなので、少し物足りなさを感じましたが、コンパクトにまとまっていて読みやすかったです。
19投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログうーんホラーの帝王にしてはイマイチだったなぁ。若干ホラーの要素はあるけど普通の内容だな。 キングを読んだのはミザリーが最初だったけどいまだそれを超える作品に出会えない。
0投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログ70歳を超えてこの軽やかさ。同じ少年ものの『ジョイランド』のような深みはないけど、一気に読ませる筆致(短い章立て)と、章の最後の一言の巧さ、クライマックスの迫力は相変わらず。キング初心者にも大変読みやすいかと。
1投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログ2025年2月12日読了。死者が見える力を持つ少年ジェイミー、他人に隠してきた能力を使ったことから…。特別な力を持つ繊細でタフな少年・問題のある家族・脅威をもたらす死者・小説家・理解者となる老人男性、とキングの得意技を盛り込みまくった物語。キングにしては短い小説で、少年の一人称視点の効果もありサラッと読める。最初の「力」の使用シーン、読者を混乱に巻き込みつつ読んでいるうちに「あ、そういうことか」と得心させる構成がうまい。過去の引き出しを使ってこの程度の小説ならまだまだ量産できる、というのが現在のキングなのか。うらやましい限りだ。
2投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりの翻訳小説だったが、やはり少し読みにくさを感じた。映画を見ているような文章で、映画好きの私はとても楽しめた。終盤のジェイミーが誘拐される展開には恐怖したが、同時にワクワクもした。
0投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みやすい、ちょうど良い長さ、初級編スティーブンキングという感想。 霊が見える(しかも話せる)少年が主人公。 とある老人の亡くなった奥さんから指輪のありかを聞いたり急死した小説家から続編のストーリーを聞き出すところはコミカルで楽しい。(こんな能力欲しいなーと呑気に思ってしまう) ただ、おとなしく優しい(?)霊ばかりではなく、ある爆弾殺人鬼の霊に生前に仕掛けた爆弾の在処を聞き出したところから平和が崩れ始め、、、 ストーリーは流石のスティーブンキングでスラスラ読める。テンポも良い。 主人公と母親が健気に生きている描写に感動しながら読んでいたのに最後のオチが1番ホラーだった。
1投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログキングのホラーなんだから面白くないわけがないのだが、作中で再三繰り返されるほどホラーとは思わなかった。原題も作中に繰り返し登場してくる単語ということで味はあるのだが、それにしても邦題は実にうまいものだと思う。 お馴染みの怪物については、『図書館警察』『ダークタワー』あたりは読んだのだが、いい加減『IT』を読まなくてはならない気がする。
1投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログ死者の声が聞こえたら‥最初は伝えられなかった思いを伝えられる良い話かと思いきや、そこはキング。人間の悪意がしっかり絡んだ少年の成長物語になりました。初期の化物系ホラーも好きだけど、後期のしんみりしたホラーもなんだかんだすきだなぁ。
1投稿日: 2024.12.12
powered by ブクログおもしろかった!ジュブナイル小説でありながら、しっかり重厚感のある物語だった。かといって決して語り口が重くないところがさすがだなと。ミステリーであり、ホラーであり、ヒューマンストーリーであり、さまざまな表情をもつ小説だった。
2投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログS.キングが楽しんで執筆しているのが伝わってくるような そんな感じ ジェイミーの語り口に、妙にわくわくさせられてしまうからかもしれない ホラー要素は少量、うやむやに終わる感もあるけれど嫌いじゃない セリフに違和感を感じ現実に戻される事は皆無、逆にそのセリフから色々と調べてしまう 4に近い3
2投稿日: 2024.11.23
powered by ブクログまあいつものキング作品、って言ってしまえば簡単なんですけどやはり面白いです。 主人公が回想しながら語る作りなので全編気持ちに余裕のある物語だった印象です。 といいつつ主人公母親の元恋人の悪徳警官や爆弾魔のくだりは流石にキング、肝を冷やす、嫌な気持ちにさせる描写が上手いと思いました。 全体的には怪談のような雰囲気でした。
4投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ死者の霊が見える少年ジェイミー。死んだ時の姿で現れるからなかなか壮絶だったりするし、危険な方へと導かれていくからどんな恐ろしい結末になるかと期待したけど、特に盛り上がらず。主人公もこれはホラーストーリーであると再三言っていたけどホラーではなかった。驚いたのは、死んだ人は嘘をつけないが故の最後にサラッと明かされる衝撃の真実。
15投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログ岡田斗司夫さんの読書特集で紹介されていたこの小説、普段あまり小説を読むことのない私にとっては、新たな読書の扉を開くきっかけとなりました。物語の魅力に引き込まれ、気づけば最後まで一気に読み切ってしまったほどです。小説が持つ物語の力、キャラクターの魅力、そしてその先に広がる深いテーマについて考えさせられる素晴らしい作品でした。 この本を読んで特に感じたのは、物語の緊張感とスピード感です。作者の筆致は非常に巧みで、グロテスクな描写や複雑なテーマにもかかわらず、全体のテンポが絶妙に保たれています。そのため、一瞬たりとも飽きることなく、ページをめくる手が止まりませんでした。映像化を望む気持ちもわかりますが、描かれているシーンの中にはかなり衝撃的なものもあり、映像化には確かに挑戦が必要だと感じます。 特に、この作品の中で扱われるレズビアンの関係や近親相姦という難しいテーマは、読む者にとっての挑戦でもあります。これらのテーマは一般的には避けられがちですが、作者はそれらをあえて取り上げ、人間関係の複雑さや個々の登場人物が抱える葛藤を描くことで、物語に深みを与えています。単なるエンターテインメントの枠を超え、人間の本質に迫るような問いかけが随所に感じられました。こうした重いテーマをどう受け止めるかは読者に委ねられていますが、私にとっては、考えるきっかけとなる貴重な体験でした。 集中して読めたこの読書体験は、私にとって最高のものでした。小説の力強さを改めて実感し、言葉が持つ魅力に引き込まれました。普段、小説を読むことが少ない私にとって、この作品との出会いは大きな刺激となり、もっと多くの本を手に取ってみようという気持ちになりました。読むことで新たな世界が広がり、これまで知らなかった感情や思考に触れることができるということを、この作品は教えてくれました。 また、この作品を通じて感じたのは、物語を通じて他者の視点を理解し、共感する力の大切さです。人間関係の複雑さや、それぞれのキャラクターが抱える葛藤や痛みを描くことで、私たち読者も自分の経験を重ね合わせて深く考えさせられる瞬間がありました。これが小説の持つ本来の力であり、だからこそ私はこの読書体験を「最高」と感じることができたのだと思います。 最後に、この作品に出会えたことに感謝し、今後も様々なジャンルの本に挑戦していきたいという思いを強くしました。読書を通じて、新しい視点や考え方に触れることができる喜びを再確認し、今後も多くの本との出会いを楽しみにしています。
1投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。するする読めた。期待以上。 死者が見える少年というと「シックスセンス」だが、ブルース・ウィリスはいない。アルツハイマーを患った伯父や隣家の大学教授はいる。 初めて死者を見たと認識したシチュエーションは、映画のシックスセンスの感動的シーンをモチーフにしている気がする。似ている。 リズが抱えている問題が現代アメリカっぽくて、まんま。リーマンショック前後と麻薬依存の話。 結局、爆弾魔だったセリオーは教授いわく外から来たものらしいが、クトゥルフ案件?キングユニバースのダークゾーン案件? 撃退の魔法の言葉は「あとで(later)」ってことかな。ジェイミーが死んだ後にという。これ、結局魂は取られちゃうのか、ジェイミー自体は気にしてないのか。 あと父親の正体がやばいな。伯父か。キングで近親相姦の話って今まで出てたっけ?ゲースロに影響された? この話もキングのいつも通りの老人と少年と中年キャラで固められていた。隣家の教授、母親、ジェイミー。 リズが厄介すぎる。 死者の描写は面白かった。すんなり、ああ死んだ人間と会話してるんだなっていうテンションになれる。嘘をつかないが、拒否してくるのも面白い。変化してしまったセリオーは嘘をついてきたが。 感動的なところはあまり無くて、死者に質問してやぶ蛇つついたって感じ。
2投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログ死者は嘘をつかない ~~ ホントに?? 答えは分からなかったけど、怖くて恐ろしくて面白かった。
2投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログ他に読む本が多いこともあるが、小粒な感じと主人公や周りの人物に共感を感じない キング作品には苦手感があるな・・・
1投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログキングにしては短めで、章立ても短いので、いつもの濃過ぎる描写が感じられず、あっさり。怖くないホラーで、あまりしんみりしない青春もの。
2投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトル「死者は嘘をつかない」が大きな意味を持ってる。ミスター・バーケットな存在が救いだったが、あまりに短かった。最後父親が判明してあまりのことに愕然とした。これからの人生であの得体の知れないものとの邂逅が訪れるかもしれない可能性を匂わせて終わるの嫌いじゃない。
2投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ死者が見えてしまう少年の成長記録… シックスセンスばりのホラー&エンタメ #死者は噓をつかない ■きっと読みたくなるレビュー エンタメ書かせたらマジで世界一すね。さすがスティーブンキング。 序盤に興味を持たせて、中盤でのエピソードで徐々に盛り上げる。後半は緊張感とボルテージアゲアゲでラストまで一気に読ませちゃう。それにも関わらず、訴えかけるテーマは深く心に残るんですよね。 また読んでると自然に映像が浮かんでくるんすよ。一人称視点での語り口調が絶妙で、かつて自分が書いた日記を読んでいるみたいなんです。 しかも読者を楽しませるため、嫌味がない程度に既存映画などのエピソードやセリフなんかを入れてくる。道具に使い方も上手だし、章立ても短めでテンポがいい。ホント映画を見てるみたい。 さて本作はホラーではあるのですが、サスペンス要素もかなり強め。油断して読んでると、えっーーという展開が待ってたりするのでご注意を。 本作の一番の強みは、やっぱり主人公のジェイミーですね、かわちい。何故だか分かんないけど、持ってしまった能力を忌み嫌いながらも向き合っていく姿に胸打たれるんすよ。子どもの成長していくってのはいいもんすよね。 それに引き換え、子どもにすら甘える大人の屑っぷりに腹が立って仕方がない!誰しも様々な事情がある、もちろん頼りたくないというのはよくわかる。でもそこは大人としてのプライドでやってはダメなことでしょ!何度も叫んでしまいました。まったくもう。 終盤にかけて物語は加速していく。間違いなく手に合わせ握る展開、そして結末は…キング作品ですが、あっという間に読めてしまう短い作品。それなのに、しっかりと世界のエンタメを楽しめるんです。いつも分厚い本と敬遠している方にもオススメですよ! ■ぜっさん推しポイント 子どもが主人公の物語を読むと、いつもわが身のことを反省させられるんです。本作のバーケット教授はいい人だったなぁ… ちゃんと子どもの話を聞いて、誠実に向き合ってあげるんです。この当たり前のことが自身の子どもでもなかなかできないんですよ。 仕事、時間、経済的なことに追われる毎日で、つい後回しにしがち。親子の会話って大事だなぁと切に思ったのでした。
88投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ初スティーブン・キングは邦訳最新作から。死者と会話が出来る子供という設定は決して目新しくないが、今作には【死者は嘘がつけない】という追加要素が加味されており、その設定の妙が物語の牽引力であると同時に、ラストの悲壮的な決意表明に効いてくるし、青年になった主人公が当時を振り返る回顧録というスタイルは、心を落ち着けて作品に没頭出来る不思議な安心感がある。アメリカならではのジョークや固有名詞が頻出するので少々面食らった部分もあれど、今更ながら他の作品も読まなければと思った次第。まずは積読している「ミスト」から…。
3投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログI see dead peopleな少年とシンママの話…といえばあの映画ですが、さすがキング。すらすら読めてキャラに説得力があって、成長を爽やかに描きながら少し恐怖を残したエンディングで。こういうのでいいんだよー、夏は! まあ、これがほかの作家だったら、さっぱりしすぎだろうとか文句をつけそうだがw
4投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログキング健在!アピールしているよう。一時期は不安な作品があったが(私個人の感想)作品のままに蘇ったよう。霊が見えるって、こういうことなんよって、先に読んだ作品に言いたい。まじでもっと作品を読ませて欲しい。
14投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024/7/13読了 ホラーストーリーを謳っているものの、怖さはそれ程ではない。セリオーに取憑いた悪しきモノの正体は、〈死の光〉〈チュードの儀式〉というフレーズもあって、名作・大作の『IT』の“それ”と関連ありそう(本文中にも“IT”というワードが登場するし)だが、詳細は不明なまま。元々、キングはそういう説明的なことをゴチャゴチャ書かないもんね。にしても、齢80に近いながら、子供の視点で大人の世界を描写する、キングの筆力・視点の広さには驚いてしまう。
9投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログキングデビュー50周年で最近キング祭。 死者が見える少年、死者は嘘が言えません。そのルールのため事件に巻き込まれピンチに陥る少年。短いので展開早かったけど、後半ドキドキした。 いつも長編すぎてちょっと小粒感、でも楽しめました!
9投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログ開幕から語り手を務める主人公による堂々とした“ホラー宣言”がなされてはいるが、ページを捲るたびに物語の色合いが少しずつ変化していくプロセスを楽しむことのできる作品だった。 本書に関して「スティーヴン・キング入門としてもおすすめ」との惹句を見かけたが、なるほど確かにこれはキングの得意とする要素(少年の内面描写。善と悪の戦い。超自然的な展開)がいろいろと入った構成になっている。本作は文春文庫から刊行された文庫オリジナルの長編で、単行本で上下巻として刊行される場合が多い他のキング作品と比べても短いため、初めての人が読むにはうってつけだろう。 「幽霊を見ることができ、さらには会話をすることもできる主人公」という設定に、(タイトルにもなっている)「死者は嘘をつかない」というルールを加え、それを活かした展開の中に前述したキングお得意の要素が並んでいる。“生者”と“死者”の両方が並び立つ光景を見ることのできる能力を持つ主人公が、人間の“善”と“悪”の両面に触れる体験をすることになる。 手堅くまとまっている作品なので、気軽に取って欲しい作品なのだが、文庫にしてはページ数に対して値段がかなり高い(税込1,650円)なのがネックか。
4投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ今年、作家生活50年を迎えた帝王の文庫オリジナル作品。とはいえ、税別1,500円と単行本並の値段なので、あまり有り難みはないが……。 主人公のジェイミーは死者を視ることができる“能力者”だ。彼らと話すこともでき、死者が「嘘をつけない」ことを知っている。この2つをキーにして組み立てられたゴーストストーリーだ。 本人は(一人称なので)「ホラーだ」と言っているが、別段怖くはない。キングらしい、よくできた話ではある。 ただ、やはり小粒感は否めないし、よくわからないねで逃げてしまう無責任さも感じる。まあ、それが御大の持ち味でもあるのだが。
3投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ【作家デビュー50周年記念刊行、文庫オリジナル長篇!】ぼくが持つある能力。それは、死者が見えること――。恐怖の帝王得意の青春物語+ホラー。これで面白くないはずがない、円熟の逸品!
0投稿日: 2024.05.21
