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人生で大事なことはみんなゴリラから教わった
人生で大事なことはみんなゴリラから教わった
山極寿一/家の光協会
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総合評価

17件)
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    著名な霊長類学者である山極氏の研究活動や人付き合いに関する考えを書いたエッセイ的な本。 ゴリラの生態に関してもっと詳しく書かれていると期待していたので、少し肩すかしだったが、読み物として十分楽しめたと思う。 フィールドワークで行った屋久島やコンゴで地域貢献活動を行ったエピソードが特に興味深かった。最後に著者がゴリラとの違いを通して気付いたとされる、人のコミュニティの中での生き方に関する考えが述べられており、 ① 友達作りの初期段階では、受け身でなく、自分がどういう人間か開示する ② 相手に依存しすぎない ③ いっしょに食事する などの著者が重要だと考えるポイントが述べられている。ただ、これはゴリラの研究からというより、屋久島やコンゴでの生活から得た気づきの要素が多い気がする。

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    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルを見て期待して読んだら、そうでもなかった。期待し過ぎた。 「人生で大事なことは全て〇〇から教わった」形式のタイトル多いよね。 これはタイトル負けかなぁ… →納得いかなかったから知人に話したらギャップ萌えだと。確かに。カバーイラストと本文イラストが違かったりタイトルと本文の内容にズレを感じたり、良く表現すればギャップ萌えかも。 最初の入りからゴリラの話をしてて、人間を見るよりもゴリラを見て、比較して初めて人間のことが見えてくる、と書いてあったから、なるほどなぁと思い読み進めていた。が、いつまで経ってもゴリラから教わったことのそれらしき文が見当たらない。 最後の章まで読んでようやく出てきたけれど、私にはよく分からなかった。うん、つまり直接顔を合わせて一緒にご飯を食べると人付き合いはいいよ、ってこと? 人生で大事なことにしては友人関係に限定しているし、たったそれだけ?って拍子抜けしてしまう。 ほぼゴリラの生態やゴリラを追っかけるルポみたいな内容だった。 ゴリラのことを純粋に知りたいのではなく、ゴリラを通して著者が何を教わったのかをもっと知りたかった。 とはいえ、ゴリラに迫られた時とか臨場感あったし、所々なるほどなぁと感心する部分もあったので、読んで良かったかな。

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    投稿日: 2025.09.03
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    ジャングルでのいろんな体験がサラッと書いてあるけど、本では省略される、自然の中で観察者としてストイックに過ごす膨大な時間を想像すると、常人には真似できない。 それにしても、何年もかけて慣れさせるとゴリラが一緒にいるのを許してくれるようになるというのは、分かるようで分からない気もする。人間だったら個人差が激しそうだけど、ゴリラは寛容なんですね。

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    投稿日: 2024.06.10
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    少し前に、『15歳の寺子屋 ゴリラは語る』を読んで、その時も山極先生のゴリラ愛がすごく伝わってきたけど、今回、再び。 ゴリラから学ぶ人間関係についての章が興味深かったし、なんか元気もらえた。 1冊前に読んだ『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』に続き、こちらもさらに、フィールドワークの内容が超ハード。笑

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    投稿日: 2024.04.09
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    『あるがままの自分を生きる』ということの実に難しいことか。でも、それを目指さないと本当の幸せは無い。

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    投稿日: 2023.12.20
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    著者は、文献派ではなく実践派のゴリラ研究第一人者。 ゴリラのそばで生活し、いつの間にかゴリラに受け入れてもらい、ゴリラの子供たちとも遊び、間近に観察したことがベースとなっている。ゴリラ愛溢れる本である。 ゴリラを観察し比較することで、人間について改めて考えさせてくれる。 そして「本当の信頼関係を抱くには、長い時間をかけてお互いの個性をいらなくてはいけない」と説く。実は私たちの人間関係の問題などに熱く語っているのだ。 イラストを入れ、フリガナを振り、文章も平易にし、子供たちに「君たちはどう生きるのか」考えてほしいという思いがあふれた本である。

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    投稿日: 2023.09.24
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    霊長類研究の第一人者の探求の一角を垣間見ることができ満足。 平易な文面で中高生向けのメッセージも含まれていて、教育者としての側面ものぞかせる内容になっている。

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    投稿日: 2023.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ゴリラと接する事を通じて、人間の価値観や生きる姿勢などを考えさせてくれる一冊。 最後のまとめの章の内容が個人的には強く刺さった。 自己表現などもしっかりしないといけない理由や、大学とジャングルが似ている理由など著者の独自の切り口が面白い。

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    投稿日: 2022.11.15
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    どちらかと言うと子供向けに書かれた本らしく難しい漢字にはカナがふってあったし文章も読みやすかった。 自分の好きな仕事に就いてそれを極めるって本当に素晴らしいと思う。

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    投稿日: 2022.10.05
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    自分には理解できなかった。もちろん社会が、会社が、家庭が、全てジャングルだ、と言えばそうだし。無理やりだなあとも思うし。こういう考え方もあるんだなあと思えました。

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    投稿日: 2021.09.26
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    難易度は『15歳の寺子屋 ゴリラは語る』とそう変わらない。内容は『ゴリラは語る』と重複している部分もあるが、こちらの方が詳しい上、ゴリラの前に行った屋久島のニホンザルの研究や、アフリカでの生活のことなども書かれているので、興味のある人はこちらを読んだ方がいいように思う。 ゴリラが狩られたり殺されたりするのは、森をよく知っている地元の人間が先導しているから。知らない人がゴリラの群れを見つけることは、安全に近づくことは簡単ではない。だからゴリラや自然を守ろうと思ったら、まず地元の人々への教育と(生活苦でそういう仕事をしているので)資金援助が必要である、ということは、ゴリラでなくても言えるなあ、と思った。自然を守ろうなんて思えるのは衣食が足りて平和だから。そこがなかったら、ただのキレイごとになる。紛争(内戦)にも触れているが、人間が平和でなければ、自然界にも悪影響が及ぶ。 いつもながらゴリラの子育ての上手さ、ゴリラの子どもたちの楽しく遊ぶ様に、平和な森のゴリラとして生きたいという気持ちになった。

    1
    投稿日: 2021.08.09
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     京大総長も勤めたゴリラ研究の第一人者である山極寿一氏による本。  中高生向けに平易な表現で書かれているものの、ゴリラの生態、個性、人間との違いを、なんとも興味をそそるように書けているのは、行間に滲み出るジャングルでの生活の過酷さ(無論等の本人には、それすらも弾き飛ばせるゴリラへの愛があるのであろうが)を土台としているからであろう。  3歳と1歳の子供を連れて行くこと、現地の人と交じり合い、ジャングルに分け入り、ウンチをたどり、挙句にメスゴリラに噛まれ突き飛ばされ、命の危険も顧みないその情熱には、言葉で書ききれないものがあろう。  そしてゴリラから学び、人間について最後の章にまとめられている。 「友達をつくろうとするとき、自分がどういう人間であるかを、しっかり自覚して相手に伝え、その自分に関心を持ってもらうように働きかける必要がある」 「大切なことは、人々とつきあうことをやめずに、自分を表現し続けることだ。それしか自分を磨き、成長した自分に出会える方法はない。」 という言葉には非常に心に響くものであった。

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    投稿日: 2021.07.08
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    中高生に向けた山極先生からのメッセージがギュッと詰まった一冊。読むと元気になれます。 ビツミーやタイタスなど、山極先生の著書ではお馴染みの個性的なゴリラたちのエピソードに加え、水を怖がらないニシローランドゴリラの話や村人を巻き込んだ自然保護活動の話など、他の著書ではあまり触れられていないエピソードも盛りだくさん。特に面白かったのは、「ジャングルで迷う」と「魔法を使うおじいさん」。真っ暗闇のジャングルで青白く光るキノコに遭遇する場面は、生死のかかった状況のはずなのに、なんとも言えず美しくて幻想的に思えました。デゥンボさんというおじいさんは、自分が何歳なのかよくわかっていない人だけど、研究者にも頼りにされる植物のプロ中のプロ。博識で親切で、どこか神秘的(森の民を呼び出して特別な植物をとってくるよう頼む、とか)。上橋菜穂子さんの『鹿の王』にも出てきそうな感じで、惹かれます。けれど、そこは決してユートピアではないということも本書は伝えてくれます。乱開発や密猟、内戦や難民など、アフリカやそこに暮らす人々、生き物たちを脅かす現代社会の歪みも語られます。山極先生がそれにどう立ち向かってきたかも、本書の一つの見所かと思います。 「知は力なり」というメッセージを、力強く温かく伝えてくれる山極先生に、今回も感謝感謝です。

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    投稿日: 2021.05.22
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    児童向けらしく分かりやすいのでありがたく拝読した。他者を知ることは自分を知ること。だから、動物学者や生物学者の著作は示唆に富んでいて読みがいがあるのだ。もちろん日頃からアンテナを立てていなくては、他者を見ても何も感じず追随するだけだろう。第10章君たちはどう生きるか?は、世の中を大きく見られるようになった大人にこそ響くものがある。

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    投稿日: 2021.01.31
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    ゴリラの魅力的な生活をわかりやすく紹介してくれています。 桃太郎がサルやキジと意思の交流をしたように、ヒトだって他の動物と交流できる。 紛争や経済活動に野生動物を巻き込んじゃいけないなあ。

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    投稿日: 2021.01.17
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    「人生で大事なことは幼稚園の砂場で〜」と いうベストセラーがあった記憶がありますが 今回はゴリラから教わる。 著者、山極寿一さんは 1952年東京都生まれ。京都大学理学部卒。 霊長類研究所助手、理学研究所助手、 教授を経て現在京都大学総長。 初めニホンザルを研究していた山極氏。 アフリカでゴリラの研究に参加できる機会を経て、 何度も現地で観察研究。 猿の喧嘩は、他のサルも参加し、 強い猿に味方し、弱い猿を攻撃。 ところがゴリラは違う。 喧嘩がエスカレートしそうになると、 周りのゴリラが止めに入るのだ。 勝ち負けを作らずに喧嘩を止める。 社会のありようが違うのだ。 ゴリラは集団構成メンバーが、 婚姻や若いオスの独立以外はほぼ変わらない。 濃密な集団だ。 ゴリラの脳と、人間の脳はどう違うかというと、 周りを構成する数の違いからくる。 人間は関わる集団の数の大きさが違う。 だが、人間は基本的には150人くらいを相手にする 脳の大きさと言えるらしい。 一番親しい5人を含む15人ほどとの濃密な関係性。 その周りを囲むのは150人。 だから今のネット社会のように不特定多数と 関わることは矛盾が生じます。 その辺りに人間関係の難しさがあり、 元来、不向きな脳の許容量だと納得すれば そもそも、「いいね」を欲しがったり 友達像も違ったものに、なるはず。 ゴリラの研究から見えてくる現代の問題提起まで、 興味深い内容。 前に読んだ 古市剛史さんの著作 『あなたはボノボ、それともチンパンジー?』 も実によかったので合わせて読んでみては?

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    投稿日: 2020.12.09
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    ゴリラの生活を観察し理解することで、人間の社会との違いを発見。 ゴリラの赤ん坊の育てかた、組織のありかた、コミュニケーションの取り方などから人間とはを考える。 特に今は赤ん坊を育てているので赤ん坊の育て方の違いは興味深く読めた。 いろんな情報に惑わされて疲れている、思春期の中高生や子育て中の親御さんに、一度違う視点で物事を考えてみるにはオススメの本だと思います。

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    投稿日: 2020.10.14