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世界の潮流2024-25
世界の潮流2024-25
大前研一/プレジデント社
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総合評価

6件)
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    主に政治を切り口にした国際情勢の潮流を解説した本。初めて知る情報も多く率直に面白い。 この粒度やコメントを見ていると自分がいかに普段見るニュースを別世界のように切り離して見てるかがわかる。 このレベルに達することは無いと思いつつ、日々大前さんの知見や考えを吸収したい。

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    投稿日: 2025.04.19
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    タイトル通り2024年の世界で起こる問題を網羅的に把握できる一冊。 特に日本や中国については詳細に書かれている。 【要約】 ①混迷を極める世界情勢 -右傾化・独裁化したマッドマン主導の国家が増加 -ロシアのウクライナ侵攻、イスラエル・ガザ戦争 -欧米先進国の価値観とは異なるグローバルサウス↓ G0の世界→国連機能不全で戦争が起きやすい 解決策は、「新・国連」の創設 ・加盟国の過半数または3分の2での可決 ・国民国家の枠を超え少数民族やマイノリティにも席を用意するなど ②リセッション入りする世界経済 要因 -食料・エネルギー価格の高騰 -過剰債務 -中国経済の減速 -根強いインフレ -気候変動 その他、米中対立を背景に東南アジアへの対外投資が増加 ③日本の凋落 -GDPはドイツに抜かれて世界4位に。G7で1人当たりGDPが最下位(韓国や台湾と同水準) -国債の格付けも先進国では最低のA+(中国、サウジよりも下) -世界で活躍できる人材を輩出していない(高度人材も呼びこめていない) -自民党の腐敗や著名企業・組織での不祥事 -デフレからは脱却しつつあるが、経済の低成長が続いていることからスタグフレーションのリスクあり 問題は政党が21世紀に対応する政策を提案できていないこと 解決策は、 -30年後の未来を見据えて必要な人材を育成 -金利を上げて貯蓄から消費へ -人口を増やすため、戸籍制度撤廃、移民の受け入れ -ロシアとの付き合い方を考える -真の観光立国を目指す

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    投稿日: 2025.01.17
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    大前研一氏の知見。賢者としての言葉と思考が並ぶ。やはり、一歩どころか数歩先をいっているのは間違いなく、何年後かに同じことを言う人が現れる。世界がマッドマンに溢れている。習近平、トランプ、プーチンなど独裁政権と独裁者が国を操ることで、自国優先の思考が優先される極めて混乱した時代。国連がキーと大前氏は言う。国連に未だかつて無かったジャックアタリ、イアンブレマー、ハラリ氏などの賢人たちを集め、世界から紛争をなくすためのアジェンダを作ってもらう。もう一つは、発言の機会のない、国家という形態ととっていない民族、特に最大民族はクルド人だろうとするが、モンゴルや宗教上の違いを持った人たちからの発言も可能とする。ちょっと性善説かなとも思わせるが、人類を一つの共同体、ホールディングカンパニーという形態で、各地域をエンティティとするような考え方は、地域間紛争を持ち上げる可能性を孕む一方で、新しいアイデアが生まれる可能性がある。 金利が全くつかない日本で1000兆円の預金を含む2000兆円の個人資産がおそらく日本再興の鍵となるだろう。しかし、誰もリスクを取らないのはなぜか、リスクが悪いことだと思っているからだ。ここまでは誰でも想像できるし若い人に、そもそも金を置いとくだけの思考の人はいない。 資産で下限を設けて、日本国籍を与える、女性社会を作る、など人口減少を止めるための政策も打ちたい。 日本の中に閉じこもる、留学生が減少しているのも懸念。パナソニックの松下幸之助さんも、英語はできなかったがオランダに乗り込んで、提携交渉を直接フィリップスとやったと自伝にある。つまり、外に出ることが大事で、そこで考える力を身につけることだ。中国にはNO1のしたに必ず天才と言われるNo2がいる。江沢民時代の朱鎔基がまさに参謀そのものと言える。なお、企業参謀を書かれた大前氏も、本当に天才だと思う。彼の持つ知恵を引き継ぐための大学を形成し、日本国として活用していってほしい。

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    投稿日: 2024.09.01
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    <目次> まえがき 第1章混迷を極める世界情勢 第2章リセッション入りする世界経済 第3章凋落する日本 第4章中国の最新動向 第5章2024年の世界はどうなるのか 右傾化が止まらないと筆者は書く。 右傾化が止まらないのではなくて、 左傾化が止まらない、と感じますがね。

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    投稿日: 2024.08.05
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    現状の整理は一定の評価が出来るものの、提言が現実を踏まえてとは言えず乖離が激しい。 現実は独裁者の政治問題である。経済の問題も政治に帰結する。政治に対するピントの甘さが提言の説得力を失わせている。 中国、ロシアに対する提言も相手が交渉のテーブルに着く考えがない限り、逆張り思考と大差ない。 日本の観光立国化は同意である。 ここに関しては既に政策提言までされており、目新しさはなかった。 全体を通して、現場感を具体化したとはいえず、疑問が残った。

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    投稿日: 2024.07.07
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    毎度、世界の動向を把握するのに役立っています。主要国の現状、懸念点、解決策の提案など、読み応えは十分です。継続して購入していこうと思います。

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    投稿日: 2024.07.01