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ジンが願いをかなえてくれない
ジンが願いをかなえてくれない
行成薫/光文社
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総合評価

22件)
4.2
9
7
2
2
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    初めての作家さん。 図書館で何気なく手にとり、読んでみた1冊。 様々な過去を抱えた人達が少し前を向けるようになる結末なので、ほっこりしました。 中でも、 「屋上からは跳ぶしかない」 「パパは野球が下手すぎる」が良かった。

    8
    投稿日: 2025.06.14
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    どの短編も空気感が良い。お気に入りは、会社の屋上でランチ仲間のスーツくんと出会う「屋上からは跳ぶしかない」。YUDOUFUの装画も大好き。表題作の女子高生2人、この短編の先で最強の2人になるんだろうなー

    0
    投稿日: 2025.05.08
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    ※ ジンが願いをかなえてくれない 〜そのジンなのか…  かわいくて瑞々しい話 ーーーーー ジンが願いをかなえてくれない 子供部屋おじさんはハグがしたい 屋上からは跳ぶしかない ユキはひそかにときめきたい 妻への言葉が見つからない パパは野球が下手すぎる

    4
    投稿日: 2025.05.01
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    女子高生が呼び出したランプの精が なんだかんだ屁理屈を言って 願いをかなえてくれなかったり。 独身中年おじさんがひょんなことから ダンスゲームバトルに参戦したり。 派遣女子の没コミュな毎日に ブラック企業に勤める若者がすれ違ったり。 ごくフツーの旦那の姿が自分にだけ 推しのイケメンに見えるようになった主婦が このトキメキどうする!?って悩んだり。 妻へ手紙を書きたい老人を ネットでサポートする男性に つらい記憶のふたを開ける時がきたり。 息子とキャッチボールしてやれない父親が その理由を語る気持ちになったり。 こういうテイストの物語、好き! 小さな行動によって、未来がちょっとだけ 良い方向に変わった気がする 絶妙なハッピーエンド感がいいわ。

    0
    投稿日: 2025.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色んな要素の詰まった短編集。 読みやすい。 『屋上からは跳ぶしかない』 平凡にだけどなんとなく生きてきた派遣の女性が会社のビルの屋上で¥に行ったことがきっかけで、ブラック会社のスーツ君と出会い、ビルとか人間関係とかを跳びだすお話。 『妻への言葉が見つからない』 妻娘を事故で亡くしてしまい、生きる屍と化していた文章通信添削の男性が、ある老人の妻への手紙の添削仕事をきっかけに、もう一度生きてみようとするお話。 が好きだった。 正直、ストーリーとしては、特段目新しいわけではないけど、、、 一つ一つが、優しい気持ちになる。 ただ、短編特有?のハラハラとかモヤモヤとかドキドキとかが少ないかなぁなんて。 展開が予想の範囲内で物足りない感じ。 登場人物に感情移入するには尺が足りてなくて、ストーリー追うだけで終わっちゃう。 表題作『ジンが願いをかなえてくれない』のジンと彼女との距離感とか、『妻~』の先生と老人のチャットのやり取りとか、もう少し盛らないと唐突過ぎて、入り込めなかったのが残念。

    1
    投稿日: 2025.03.05
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    行成さんの作品は初めてでしたが、こんなにも読みやすいのかと驚きました。これから他作品も読みたい! 6章で構成される短編集で、読み手によって共感できる章が異なりそうです。 個人的に一番共感できるのは1章ですが、5.6章が感動的でした。

    16
    投稿日: 2025.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙の絵に惹かれて何気なく手に取ったのだけれど、すっごい良かった! どれも変化に富んでいて、無理なく納得のいく展開で、そして明るく希望のある終わり。ほっこりする。 作者の作品初めて読んだが、こんな人がいるなんて知らなくて驚いた。 青山美智子作品が好きな人にはオススメしたい。 yudouhu氏の装画はものすごく良いのだが、逆にこの装画とタイトルで敬遠される場合もあるのかもしれない。私はここに惹かれたが。 1.ジンが願いをかなえてくれない 初香はマリカと入れ替わり、戻り、マリカの体の傷は消えた。そしてジンは人間に。最後の文にズキュン。打ち砕かれた。 「せめて手ぐらい繋いだっていいじゃん、と思うのに、ジンは願いをかなえてくれない。」 2.子供部屋おじさんはハグがしたい 最初の文、てっきりケンゾーは既婚者だと思ったら空想だった、というのはわかりにくかった。公園で若者たちにダンス見せるシーンは最高。ケンゾーが変わっていくのが嬉しい。最後にコハルに負けてしまうけど、ハグされたっぽい終わり方が良い。 3.屋上からは飛ぶしかない 最後にまさか久美だけ跳ぶとは思わなかった。 スーツ君は結局最後まで名無し。 4.ユキはひそかにときめきたい 夫のリュウイチも同じ薬を手に入れていることは想像できた。しかし、ユキの20年前の姿を設定しているというのは想定外。圧倒されて、固まった。 すっごい良い話に思えた。 5.妻への言葉が見つからない 妻へ感謝を伝えたことのない老人が、事故で妻子を失った男からラブレターの書き方を教わる話。 悲しい話だが、清々しい。 6.パパは野球が下手すぎる パパ透がプロ野球選手だったのは想像できたが、経緯は想像を上回った。マンガ「メジャー」や、日大アメフト事件を思い出した。親子3代それぞれの気持ちが伝わってきて、とても心地よい。まとまっていて良い話。

    1
    投稿日: 2025.01.27
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    ☆2.5 最初のお話に出てきた女子高生の語彙がリアルで現役女子高生が書いたと言われても信じるレベル お話としては〝妻への言葉が見つからない〟が好きだった

    7
    投稿日: 2025.01.10
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    6つの短編集からなる作品で、 それぞれの登場人物の心の変化が丁寧に描写され、現実逃避ではなく、現実と向き合いながら前向きに生きていくことの大切さが表現されてる。 どれもドラマを見ているようにテンポよく読め、 オススメ作品です! 2025年1本目の読了作品

    16
    投稿日: 2025.01.04
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    女子高生、中年男性、派遣社員、主婦、在宅ワーク男性、元プロ野球選手を主役にした6つの短編集。 文章が秀逸で読みやすく、いろんな感情が楽しめます。 私は「屋上から跳ぶしかない」で手に汗にぎり、「ユキはひそかにときめきたい」で私自身がときめきたい人を誰に設定しようかなと想像してキュンキュンしてしまいました。 どの話もとても良かったです。 全話お勧めです。

    77
    投稿日: 2024.11.10
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    叶えてくれねぇなぁ!ジン!!本当になかなか叶えてくれない、気遣いが辛い!!!短編集だからそれ以外もあるけど、ジンが本当に叶えてくれないのが1番面白かった!

    3
    投稿日: 2024.10.30
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    Amazonの紹介より 初香は契約すれば3つの願いをかなえてくれるというランプの魔人”ジン”と出会い、高校一の美少女・マリカと入れ替わりたいと願うが・・・・・・「ジンが願いをかなえてくれない」 四十三歳の誕生日を実家の部屋で中学からの仲間と過ごしたケンゾー。罰ゲームで「渋谷駅前で目隠しフリーハグ」をすることになったケンゾーは・・・・・・「子供部屋おじさんはハグがしたい」 スポットライトが当たらなくても、私たちの人生だって唯一無二! 全6編のエピソードが入っていて、それぞれ独立されています。最初のエピソードを除くと、他のエピソードに共通しているのは、30を過ぎた人達が、再び「青春」を体験しています。再びスポットライトを浴びることで見えてくる光景は、感動させられましたし、心温まるエピソードの数々で良かったです。 かけがえのない青春時代が過ぎても、まだまだ大人にとっては「青春」はあります。楽しい時や辛い時など長い日々を経ての青春は忘れられない日であり、それに登場する人物達には、感動してしまいました。読んでいて、なんだか背中を押されたようにも感じました。・ 甲乙つけがたいどれも素晴らしい6つのエピソードでしたが、その中でも印象的だったのは、「パパは野球が下手すぎる」です。 息子が野球を始めて頑張っているのに、パパはやる気がなく、キャッチボールをしてくれません。 初めはただのスポーツ嫌いなのかなと思ったら、そこには、ある秘密が隠されています。 パパの背景にある過去に触れつつ、息子との小さな嘘やパパのこれからの頑張りに温かい気持ちにあって、感動させられました。 他のエピソードも、最初はちょっと暗い空気感が漂うのですが、ボケツッコみといった軽やかな空気感もあったので、気軽に読めました。 いつまでも青春の気持ちでいる大人達の奮闘劇に、自分も何か頑張ってみようかなと思わせてくれました。

    7
    投稿日: 2024.10.12
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    6話収録。ファンタジー要素があったり今どきの言語感満載だったりと一見突飛に思えたが、ストーリーそのものは至ってオーソドックス。若者向け風な装丁の雰囲気とは裏腹に結構万人受けするかもしれない。私もじゅうぶん面白かった。お気に入りは『ジンが魔法をかなえてくれない』→アラジンの魔法のランプの類似品をゲットした女子高生。精霊は意外と融通が利かず、お金も美貌もかなえてくれない。さあ、どうする?『屋上からは飛ぶしかない』→わりと結末が読めるストーリーが多いなか、この話はハラハラしたし臨場感もバッチリ。

    2
    投稿日: 2024.09.22
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    様々な世代、様々な人々の日常のままならない部分に焦点を当てた短編集である。 文章が上手いだけでなく、構成も実に良い。読んでいて情景や、登場人物たちの関係がスっと頭の中に浮かんでくるのだ。 ここに描かれているのは大きな夢でなく、ちっぽけな夢だが、そのどれもが胸に迫る。なかなかによい短編集だった。

    2
    投稿日: 2024.09.21
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    短編集なのに、全部おもしろかった!! 心待ちにしていたこちら、図書館から順番が回ってきてやっと読めました。 目次からすでに面白そうな気配がぷんぷん。 思わずクスリとなるシーンもあって心温まるストーリーがとてもいい。 愉快で爽快なもの、しんみりしたり、切なかったりと、どれも良かったなぁ。 特に好きだったのは、 「子供部屋おじさんはハグがしたい」 「ユキはひそかにときめきたい」 「妻への言葉が見つからない」 表紙のイメージから若者向けに思えますが、年齢性差問わずに楽しめる短編集。 読後感も良くていろいろなテイストを楽しめるので、読書ビギナーさんにもおすすめです。

    12
    投稿日: 2024.09.01
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    毛色の違う短編6話。読みやすい。 「ユキはひそかにときめきたい」では、妄想が捗ってたまらなくなるし、なんかちょっとウルってくる話しもあるしで、全話面白い短編集だった。

    4
    投稿日: 2024.08.31
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    表題作を含む6話短編。どの作品も押しつけがましくない優しさと温かさがあった。じわ~と心に沁みる。特に「屋上からは跳ぶしかない」と「妻への言葉が見つからない」が好き。

    2
    投稿日: 2024.08.29
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    全部良かったという他の方のレビュー見て、ホントに?って思ってたらホントだった❗️表紙見て女子高校生もの?って思ってたけど、色々な世代に響く短編6つ。ぜひ色々な方に読んでいただきたい。幸せは身近にあるのね。

    15
    投稿日: 2024.08.26
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    短編集ですが、全て面白かったです。 タイトルの物語について、皆さんがご存じのアラジンに出てくる魔神も人間味は最高ですがこちらの魔神もまた違った意味で最高です!

    1
    投稿日: 2024.08.09
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    全部が面白い短編小説ってなかなかないんじゃないかな。6作それぞれがすごく、本当にすごく面白くて、しかも新しい。また時間空いたら読み直そうって思えるほどすごく好きだった。

    8
    投稿日: 2024.07.12
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    「ジンが願いをかなえてくれない」 「子供部屋おじさんはハグがしたい」 「屋上からは跳ぶしかない」 「ユキはひそかにときめきたい」 「妻への言葉が見つからない」 「パパは野球が下手すぎる」 独立した6話収録の短編集。 全話面白かった。 自分に自信を持てない女子高生、43歳・独身で実家住まいの中年男、通称『子供部屋おじさん』、ブラック企業で苦しむ男性社員、ときめきを求める主婦、想いを言葉にして伝えたい二人の男性、過去の後悔を引きずる夫。 どの物語の主人公も身近に感じられ、脳内でクリアに映像化された。 読後感の良い粒揃いの短編集。

    3
    投稿日: 2024.06.08
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    初香は契約すれば3つの願いをかなえてくれるというランプの魔人”ジン”と出会い、高校一の美少女・マリカと入れ替わりたいと願うが・・・・・・「ジンが願いをかなえてくれない」 四十三歳の誕生日を実家の部屋で中学からの仲間と過ごしたケンゾー。罰ゲームで「渋谷駅前で目隠しフリーハグ」をすることになったケンゾーは・・・・・・「子供部屋おじさんはハグがしたい」 スポットライトが当たらなくても、私たちの人生だって唯一無二!

    3
    投稿日: 2024.05.08