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線場のひと (上)
線場のひと (上)
小宮りさ麻吏奈/リイド社
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総合評価

4件)
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    最初の息遣い 風の音 防空壕の中 ここは戦場 これが最初の真っ黒な画面だけでわかる 漫画って面白い 戦争中だっていろんな人が多面的多層的にいたのだ。戦争は残酷で唐突で辛い。でもその中でその時の選択肢の中で皆が生き延びて我々に命を繋いでくれた。世界はどんどん複雑になっている。よくわからなかったものが明確になって、ぼんやりとした悲しみや不都合に名前がついたり輪郭ができたりしているのにどんどんわからなくなっていくような気がするが、それでも少しづつ良くなっている、とは信じたいし実際そうも思う。

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    投稿日: 2025.08.07
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    読むのしんどかったけど、主体性をやみくもに肯定するのではなく、生き延びてきた人々に漫画の重心を据えているのがすごく良いと思った。

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    投稿日: 2025.08.06
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    ラジオで「虎に翼」の脚本家の方が出演されたときに話題にのぼっていた作品。 いつでもそういう生き辛さを抱えていた人はいたということを描きつつ当時の女性の置かれていた状況を描く作品、 後編が待ち遠しい!

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    投稿日: 2024.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書店で平積みされていてた。表紙を見て、台湾の、綺譚花物語みたいだなと思い、帯には瀧波ユカリさんの推薦の言葉:なまなましさに心を奪われていると、「ない」ことにされてきた人々の痛みが抱え切れないほどの質量で迫ってくる。凄まじい表現力に圧倒され、何度も目を閉じた。 美しい二人の花嫁のイラストのカバーをとると本体の表紙裏表紙は、雪の中の女の子の足あとのようなイラストで映画雪道を思い起こさせる。 衝動買いして正解、そしてまさにそのインプレッションの通りの作品。 高校生くらいの課題図書にしても良いのではと思う。 本は大判で、絵も美しく、示唆的なもので大切に描かれている。 国家と家族は共謀する、は信田さよこ先生の著書のタイトルだが、まさに国家と個人と家の問題。 境界線の線の上にいる人々、たくさんいるのにそうと気づかない人、そうであるが故に生きることができなかった人、そうであることを無視したり差別したり攻撃したりする人、ほんとは誰もが誰かに引かれたなにかしらの線の上にいるのでは??そこからの共感が生まれるのでは?と思うが、世の中そんなふうにはなっていない。 帯で、下地ローレンス吉孝さんが、 誰かに線引きされた「歴史」の暴力によって消されてきた、人々の生きた姿。線場のひとは生きている。 と書かれていて、線場のひと には、わたしたち  とふりがなが打たれている。 まさに皆一人一人が線場という戦場にいたり線場という線のどちらかを行ったり来たり踏んだり踏み外したりしている。連帯や協働や共生ができるはずの私たちが今数ヶ月にもわたりパレスチナという戦場、線上、線場で行われて見せつけられている虐殺に目を覆い声を上げることが奇異に見られるこの国の現状。 下巻を待ち望む。

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    投稿日: 2024.04.21