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往復書簡 限界から始まる
往復書簡 限界から始まる
上野千鶴子、鈴木涼美/幻冬舎
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総合評価

5件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんて真摯な文章のやり取りだろう。往復書簡という形だからこそ丁寧に紡がれる言葉や、自分をさらけ出し、相手に相談し、それに応えるというやりとりがされていると感じる。当時の鈴木涼美の悩みは私の等身大の悩みと重なるところがあって、すごく共感してしまった。鈴木涼美の文章が上野千鶴子の「親戚のおばさん」を引き出し、上野千鶴子からの激励を間接的に自分の励みとすることができた、ような気がする。 私も何人かの友達と往復書簡してみたい、という気持ちになった。

    1
    投稿日: 2025.08.28
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    人は集団として多様で様々な人がいて、なおかつ一人の人も変化して時とともに多様だ。男が女から信じられるようになりすぎても、それは建前だろうし、理解不能と諦められても悲しい。

    0
    投稿日: 2025.05.21
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    audible38冊目 上野ゼミで学びたかった。 なんて優しい方だろう。 優しい人ほど強い人、という言葉を思い出した。 これまで読んだ(聞いた)本の中で、最も「持ち歩ける」タイトル。 鈴木涼美さんがお母さんになったのは、この書簡の影響かな、と思ったりもした。 「娘の母」をやってこられた自分を、初めてちょっと褒めてあげたくもなった。

    0
    投稿日: 2025.01.02
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    最近のフェミニズムはどんな感じなんだろうと、軽い気持ちで読み始めたら、内容がとても濃く、自分自身も女性だから翻弄されていたことを意識させられたり、傷ついて虚勢を張っていた部分をボロボロと剥がされるような感覚があったり、読んでいて胸が抉られ、苦しくなるところがかなりあった。私も母親に苦しめられたこともあったけど、最後まで読んだら、苦しんだかわりに身に付いたこともあったと気がついて、心を整理することができました。

    0
    投稿日: 2024.07.27
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    読む前はもっと客観的なフェミニズムについての対談なのかと思っていたけど、 実際は個人的な話が中心で、テーマが重い。 鈴木さんの抱える問題の本質を上野さんが的確に突いてくるのが、読んでいて痛い。私も母との関係に問題があったことや弱さを嫌う節があるので、自分の身につまされる。 それでもどんどんと先を読みたくなる。 読んだ後はエネルギーを持って行かれてしまうけど、また何度も読みたくなる様な本だった。

    9
    投稿日: 2024.05.06