
望まれて生まれてきたあなたへ
やまもとりえ/KADOKAWA
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総合評価
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powered by ブクログ小児科で働いている主人公。 ある日、新生児の遺棄事件がニュースで流れる。 犯人は学生時代に仲が良かった友人だった。 かつて友人はセミの死にさえ涙するほどの心優しい人だった。 大人になり、何が変わってしまったのか。 主人公と友人で何が違ったのか。 非常に重い内容で決して良い読後感ではなかった。 でも生まれ育った環境による格差とかネットの無責任な声とか、いろんなことを考えさせられた。 人は平等じゃないんだと、その残酷な現実が淡々と迫ってくる感覚。 挫折しかけたけど、最後まで読んで良かった。
16投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログ心臓をズコズコナイフで刺されるような話。 私は、この話で言うところの「恵まれている」側の人間なので、この話を読んでかなり刺さる物があった。 「親ガチャ」なる言葉がある。 もちろんそれが全てだとは思わないけれど(親ガチャに恵まれても、活かせない人間は多くいる) 親ガチャが子供の人生を大きく左右する要素の一つであるのは間違いないと思う。 昔何かで聞いた有名大学か何かのスピーチで「あなたたちが今この場所にいるのはあなたたちが恵まれた立場だからです」という文言を思い出す。 ハイレベルな教育を受けるには、本人の努力はもちろんあるのだけれど、その更に下地の部分で、その人自身が恵まれた環境にいるか否かが大きく作用される。 本人の努力ではどうしようもないところで…。
0投稿日: 2024.06.09
