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はじまりは愛着から
はじまりは愛着から
佐々木正美、山脇百合子/福音館書店
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総合評価

22件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんでだろう。終始泣きそうになりながら読んだ。 私もこんなふうに育ててもらったんだと思うと。 以下は引用です。 「日々の生活のなかで、子どもと一緒に喜び楽しむことを、親自身の喜びにするのです。」 「子どもの喜びのために必要な困難を、日々できるだけ淡々と受けいれることです。」 「「親が望む子ども」に育てるのではなく、「子どもが望んでいる親」になるという気持ちを忘れないこと。」 「自分を信じられる人間は、絶対に怠け者になりません。」 「日々の食事の用意に、お金や時間ではなく、心を遣うことが、どれほど子どもや家庭の精神保健に大切なことか、その心遣いだけで子どもは健全に育つのです」 「相手に向かって、絶対に言ってはいけない言葉の一つは、相手の人格を否定したり、自尊心を傷つけたりしてしまう言葉です。」 「叱るよりも丁寧に言って聞かせる方が、はるかに有意義です。」 「待ってあげる姿勢は、子どもを充分信頼しているという気持ちを伝えることになり、子どもへの愛を子どもにもっともわかりやすく伝えることにもなるのです。」 「大事な原則は、「悪いこと」をしたから叱るのであって、「悪い子」だから叱るのではないということ」 「子どもにかぎらず人間は、自分が他者から愛され、大切にされている存在であると自覚することで、自信や意欲や希望をもって、活動できるようになります。」 「人間は、人間関係のなかにしか、真の喜びを見いだすことができません。」 「子どもたちを一生懸命かわいがって育ててください。どんなときにも愛してください。」

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    佐々木正美先生の本は何冊目だろう この本はその中でも厳しいこともわかりやすく書かれていると思う わが子 ではない少し愛情をかけられずに育ったかなっていう人に対して、どうしてあげたらいいかはわからない、答えはこの本になく 結局親じゃないとその子の問題は解決してあげられないのかな 読むたびにわが子に対しては優しくなれていくように思う 豊かで平和で平等な日本人はこれから何を目標にしていけばいいのか? 子どもに対して思っている愛(のムチやしつけ)は 自己愛ではないか??? 考えながら接したいと思う 赤ちゃんは まずは人(母親)を信じて、自分を信じることができる、自分と相手を信じることができるから、友達や先生との関係がうまく作れるようになる 大切に育てられたと実感が持てている人 自分を信じることができる人は 万引きなどの犯罪行為や自傷行為などしないし 複数との性的関係などをもたない いいプライドを持てているという事だと思う 子どもには、根拠のない自信を持たせてあげる 勉強やスポーツに裏打ちされた根拠のある自身は、自分よりもっとできる人で会うと劣等感を抱き、自分より劣っていると思える相手には優越感をいだく、 根拠のない自信に支えられていない限り簡単に崩れてしまう、幸せにはなれない 人間は、字のごとく、人と人との間で生きるから人間、人を好きになることの幸福を知り、人間関係の中でいきいきと輝いて生きていくこと 発達障害は治すものではない というところもみんなで共有したいと思った 薬飲まされたり、特性として伸ばしてもらえない子どもが増えすぎていると思うから

    1
    投稿日: 2024.11.28
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    ありのままの自分を認めて信じることからはじまるのだなと思った。「親が望む子ども」に育てるのではなく、「子どもが望んでいる親」になれるように頑張りたい。

    5
    投稿日: 2023.10.03
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    やっぱり佐々木先生の言葉は心に沁み入る。 子供には地域の同年代の子供達と近所の公園や互いの家を行き来して遊ぶ経験が必要という指摘が耳に痛い。ママ1人ではなかなか実践できないのがつらいところ。 他の子育て本には、賢い子供に育てる方法論は多々あれど多くの友人と遊ばせましょう、ママ自身の人間関係を豊かにしましょうと説いているものなんてないものね、家で幼児教育してる方が楽だから、ママの耳に痛いことをわざわざ説いてくれる本は流通しないんだろうなぁ。 子供達にもっと友達を増やしてあげたいなぁと切望する気持ちになった。

    1
    投稿日: 2023.06.19
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    著者の子供へ向ける目線が慈愛に満ちていて、私もこんな優しい親に育てられたかったと思ってしまった。私も娘がいじめられた時は、学校に行かせることよりも一番に娘のことを守らなくてはと感じた。 誰もが安心して子供を持とうと思えるように、子供を取り巻く大人がこんな風に温かい人たちばかりであれば良いと思った。

    0
    投稿日: 2023.03.13
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    子どもが育っていく過程において どういう思考を持っているのかすごくわかりやすかった。 そして、どのように手助けしていけばいいのか 誰もが読む本だと思う。

    1
    投稿日: 2022.11.13
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    読んでいて身につまされることが多々あり。 総合的に豊かで安全な国である日本になぜ、引きこもりや不登校が多いのか。 子どもにとって親は『意見する教育者ではなく、見守る保護者』でなくてはならない。 見守る保護者、難しい。口を出し、思わず誘導しそうになるけれど、性急に物事を進めるのではなく、子どもに考える時間を与え、じっくり待つ姿勢をとれるような親になりたい。 そして子どもの話を真剣に聞いてあげること。 乳幼児を持つ親は、読んでおくといいと思う。 佐々木先生の話はいつも慈愛に満ちていて、穏やかな気持ちになります。 2018/03/18

    1
    投稿日: 2022.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    佐々木正美さんの著書を読むのは4冊目。非常に読みやすく数時間で読み終わりました。 今まで読んできた本と同じようなことが書いてある。 しかし、やっぱり何度読んでも良い。 子供の話をたくさん聞いて、思いっきり抱きしめて、たくさんたくさん愛を与えたくなる。 『母親は最上級の守護神』 この言葉、好きです。ずっとそうでありたい。 『無条件にこどもを愛する』 本当にこれに尽きると思う。言葉や態度ではもちろん表情でも子供を操作しないように最新の注意を払わなくてはと思う。 顔色を伺いながら、本音を言えない様な子…私みたいな子には絶対に育ってほしくない。 だから私も頑張らないと。ちょっとイラッとしても、疲れてても、いつも優しくありたい。

    0
    投稿日: 2021.01.15
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    はじまりは愛着から、というタイトルにある通り、親と子の幼少期からのアタッチメントが、その後の子どもの人生に大きな影響を与え、そしてとても大切である。手元に置いて何度も読み返したい1冊。

    0
    投稿日: 2020.10.21
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    星四つの評価は、もっと早く出会うべき本だったと思うから。 この本をすすめてくれた方に感謝!ありがとうございます!私も必ず娘にプレゼントします!  こどもの前では職業人でいないこと!にちゃんと取り組んでいきたいです。 出産と子育てこそが私を母にしたわけですが、子育てというのは非常に厄介で、みんな成功したみたいにアドバイスしてくれるけど、実はどれも正解じゃない。義理の親は私自身とは別の人間で、夫も私の子ではない。ましてや医療、福祉、学校関係者も私と違い、子の生育歴を知るのも私というフィルターを介して。情報だけが無尽蔵にあり、私は結局正解にたどり着いてないし、たどるものでもなかったと気づいてやっと楽になれたと思う。 子育ては私とそれぞれの子の、不器用な共同作業だと改めて思う。言葉が足らずに糸の渡し方をそれぞれ誤解して理解し、そっちがまちがったんだからな!と笑ったり泣いたりしながら織りすすめられている布は三枚とも商品としてはいかがなものか?と苦笑いしてしまう。だけど私自身それほど素敵な糸にそだったわけでなし、毎日ガンガン使っても大丈夫な強い布になってくれたら言うことないなーと思う。

    2
    投稿日: 2020.05.17
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    児童精神科の佐々木正美氏の著者。子育てをする上で「母たるもの」がいかに大事かということを知りました。子どもは、親から無条件に愛されることを感じて成長していくもの。 依存と反抗を繰り返して、自己肯定を高めて、自立していく。 早期の母親との関係で、愛着を形成していく赤ちゃん。 人は生きていくうえで「根拠のない自信」が必要ということが書かれています。根拠のない自信とは、幼い頃に母親との関係の中で、愛着が充分に続くであろうことを確信すること。これが自己肯定感につながることだと思います。 人を信じられるか、そして自分を信じられるか。 それは「根拠のない自信」を持ってないと、そ」が揺らいでしまう。 佐々木先生はあとがきで「育児の基本は、子どもがその一生をとおして、よい人間関係を持ち続けらるように育てること」と書かれています。 子どもをどんな時も愛すること。一生懸命可愛がって育てること。 簡単だけど難しい。このことを、心に留めておきたいと思いました。

    2
    投稿日: 2019.10.12
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    穏やかに繰り返し、そして待つこと 子供が求める母であること 人間関係を豊かにすること 教育者でなく保護者であること 子供に大切に育てられたという実感をもってもらうこと 子供の気持ちに寄り添うこと ありのままに満足し、子供から喜びを受け取り、子供の喜びのために必要な困難を日々できるだけ淡々と受け入れること あぁ母業のなんと難しくなんと崇高なことか!

    0
    投稿日: 2019.10.06
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    叱ることと怒ることについて悩んでいたが、やはり冷静に子供の自尊心を傷つけることなく、悪いことだけを怒り、乳幼児は子供の要求をきくことが大事で今後の生活の仕方のヒントが満載だった。文章も非常に読みやすく、とても参考になると思います。忍耐力を持って、子供を信用して待つことは子育てで重要であり、これを行うには、親がまず心身ともに健康であることが重要だと思いました。根性論ではなく、自分自身も良い状態になるようケアして、子供に接することが重要であると思いました。

    0
    投稿日: 2019.04.19
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    根拠のない自信、その源泉はなにか。長年にわたるこどもの観察やこどもの話を聞いてきたところから、著者はその大切さと根拠のない自信をはぐくむ環境について述べる。 こどもを無条件に愛すること、根拠のない自信の源泉はここにある。 先がどうなるかよくわからないにしても、なんとかなる、どうにかなる、なるようになる… 自分がそう思えるのも根拠のない自信か。親のこどもに対する言動には「条件付き」のときもあった気がするが、程度の問題なのかもしれない。 この著者の名は、自閉症治療教育プログラム「TEACCH」のあたりで見たことがある。以前に、論文か何かの本の一部かでこの人の書いたものを読んだことがあるような気もする(が、思い出せない)。この本を知ったのも、何がきっかけだったか忘れてしまった。 「母親」についてずいぶん言及されるところがあり、読んでいてちょっと気になっていたが、もとの連載タイトルが「母子の手帖」だったと巻末の記載で知り、それでかと思う(『暮しの手帖』誌での連載)。 さしえは、私にとっては『いやいやえん』や『もりのへなそうる』の山脇百合子(一番ユウメイなのは『ぐりとぐら』か)。この著者による福音館の著作『子どもへのまなざし』シリーズにもさしえを描いているらしい。 著者は、父と同年生まれで、亡くなった年も同じだった。 (2018/12/10了)

    0
    投稿日: 2018.12.12
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    根拠のない自信が大切、という言い方には感心した。そうか、そういうものだよな、と。根拠のない自信なんて言ってしまうと、ちょっとイタイ子かと思えなくもない。でも根拠のある自信との対比でその重要性は理解できる。 根拠のある自信とは、自分は勉強ができるとか、スポーツができるとか、自信の理由が明確なものである。しかしそれだけなら、自分より勉強やスポーツができる相手と出会った時、その自信はよって立つものを失う。反対に自分より勉強やスポーツが出来ない相手と出会った時、逆に自分の方が価値があると思ってしまう。 根拠のある自信は、それがなくても自分には価値があるという「根拠のない自信」があってこそ、安定した人格の要素として生きる力になるのだ。そういわれると、根拠のない自信の大切さが、腑に落ちる。 子育てにおいて、第一に必要なのは全面的に受け入れられることだという。そのあたりの著者の姿勢にぶれはない。 児童精神科医の経験を交えてのことばは、とてもわかりやすく読みやすく、そして何より優しい気がした。 佐々木正美氏の本は何冊か読んでいるし、講演も何度も聞いた。亡くなったのは惜しまれるが、年齢から考えると立派な業績を残されたと敬意をもって冥福を祈るべきだろう。

    0
    投稿日: 2018.07.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    子どもは本来安心できる人にしかおしゃべりできないもの。子供の言うことを何でも頷いて聞くよう心がける。親にとって不都合なことをいっても、それを頭ごなしに否定するような態度をけして取らないように。できるだけ穏やかな表情や言葉遣いで、お母さんはそうは思わない、そういうことは好きではない、と丁寧に伝える。思ったことを素直に話しても叱られたり頭ごなしに否定されないという安心感を持てば自分を信じ人の和に入っていける。 思考力が豊かということはその人が駆使できる言葉が豊富にあるということ。 母親がどのような言葉を話しながら日々生活しているかということが子供の言葉遣いに大きな影響を与える。品のない言葉を覚えてきて家庭で試すことがある。そういうのは軽く諌める程度にして聞き流す。そんな言葉遣いはお母さんは嫌いですよという程度にして、あまりとりあう必要はない。テレビとかでお母さんはあんなお話の仕方が好きに と一言添えるなど。 ゲーム与えてもいい。のめり込みすぎるのは会話不足。会話があればもっと控えるようにといった親の要求が伝えやすくなる。 ものだけでなく心を満たさせてあげる。無理のないやり方でおすすめなのは、食事(夕食)への配慮がささやかな内容やペースで積み重ねられるとすばてのことが好転していく。子供の好きなメニューをたまに出す。 ウソは相手や自分が傷つく、不愉快な想いをするのがイヤだからついてしまうものでウソの根源はむしろ美しい心や気持ちからはじまるもの。精一杯うそをついている。うそをついても強く叱らず、ママにはあなたの嘘がわかってるということをできるだけ穏やかに伝える。嘘を叱らなかったといってますます嘘をつくようになるわけではない。 悪いことをしたときに気持ちよく、ごめんなさいと言える子供に育てることが嘘をつかない子に育てることにつながる。厳しく叱ることがよいしつけにつながるものではない。母親の愛情が穏やかにしっかり伝わるような対応のほうが、こどもの心のうちに叱られるようなことはしないどこうという気持ちが豊かに育つ。自分の気持ちを理解し大切に育ててくれる母親のいうことならきこう、となる。子供が親に何を望んでるか感じ取ろうとすること。また親が自分の気持ちをわかってくれているという手応えや実感をこどもがもつこと。  非行に走った少年たちの保護者は、子供の自尊心を守るために、自分たちの世間体などを犠牲にするようなことはしなかった(してくれなかった)。と子供たちはいう。 少年院などの矯正施設をでたあと再犯しないと確信できる場合がある→彼らの心のうちに親を許せる気持ちが芽生えているとき  こどもを叱らない→強い感情で声を荒立てるのではなく、丁寧に言い聞かせるように、だめなことはだめという。けど大人も感情が高ぶっているので自制するのが実践は難しい。だが子供を育てる場合、その自尊心を傷つけるのは最大限の努力をもって避けなくてはならない。それを自分で認識しておけば、普段から叱るときに必要な配慮や手加減ができる。  親が承知しておかなければならないのは、正しいことだからと言っていくら叱ってもよいかというとそうではない。いいすぎや叱りすぎは、自尊心を傷つける副作用をもたらす。こどもは、信頼して尊敬できる人からしか学べない。 しつけ=自律性。できるだけ穏やかに必要に応じて必要なだけそのときどきに繰り返して教え伝える。大事なのは、教えられた子供が納得し、きちんと自主的に実行するのを待っていてやること。そうなるまで手を貸して助けてやること。できるのを 楽しみにしながら、待ってやる。 成長や発達、あるいはしつけが身につくのを普段からじっと待っていると、それが子供にみにつく。待ってあげる姿勢は、子どもを充分に信頼しているという気持ちを伝えることになり、愛を子どもにもっともわかりやすく伝えることにもなる。 子育てに成功している家族は家族間の人間関係だけではなく近隣など家庭外の人々との人間関係もまた豊か。ささいなことで過度に怒らないようにするには、夫婦、地域、親類、友人、知己との交わりを深めながら生きるのを心がけるのが大切。  悪いことを叱り、悪い子だと叱らない。自尊心が傷つくとこどもは自己否定的、相手を否定し軽んじたふるまいが多くなり、よい友達が得られない。 もし叱り飛ばしたあとに、しまったと思うことがあれば、時間をあまりあけずに、さっきはごめんねと謝ればいい。こちらが素直に謝れば子供も許してくれて、許す気持ちが生まれれば心の傷も残さない。 腹を立てて叱ったときはクールダウン後に、どうして怒ってしまったのか、反省するのは大事なこと。 親が子供の話をよくきくこと。楽しい話題を豊かな気持ちでたくさん聞くのはもちろんのこと。悲しい思いを抱いて話そうとすることを母親がゆっくりと時間をかけて耳を傾けることのほうが重要。微笑みながら話の腰を折ることなくじっくりきいて一緒に悲しむ。母親ができること。 妬みや嫉み、攻撃などの複雑でマイナスな感情は大人になる段階で学んでいく。まず子供には、喜びや悲しみといった健全な感情から育んでやる。 自分の子供がいじめられたら。いじめは自尊心と自己肯定感を阻害するだけでなくめちゃくちゃに壊してしまう。いじめがなくなるまでその場へは行かないことくらいは当然。その間に勉強が遅れるなどという心配よりいじめられることで失うもののほうが遥かに大きい。 いじめられてることがわかったら、親はその子の自尊心を守ることに最善をつくす。あなたは我が家の大切な宝なんだと、誇張しすぎるくらいしっかり伝える。間違ってもおまえにすこしはいじめられる責任があるとか、要領の悪いふるまいをするからいじめられるんだという対応をしない。 いじめっこの家族は家庭内の人間関係が悪い。直接対峙せず学校などの仲介をはさむ。 児童相談所、保護社会、学童保育に相談。学校休んでも放課後の児童館に通うのも、思いの外よい解決につながる。 自分の力ではどうにもならないと感じたとき、そのことをできるだけ安心して親に訴えたり援助を求めることできるように平素から習慣づける。こどももどんなに幼くてもプライドがあるから、自分の弱みや引け目を自ら表現しようとは思いません。だからこそ親の日頃の態度がとても大切。 家庭とは自分が特別であるところ。ありのままの自分が愛されるところ。食事やおやつ、サイズや色合いを考えられた衣服や履物が買い与えられる

    1
    投稿日: 2018.02.21
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    佐々木正美さんの本は、いつもいい。 励まされる。 私たち母親は、いつも「いい母親でありたい」と思っているのではないかと思う。でも、いい母親って何? と迷い悩むことも多いのではないだろうか。 とにかく子どもを愛すること(無条件に)。 生きているだけで「いい子」である。 ことを忘れずに。 ともすれば、勉強ができる子であってほしい、スポーツもできるといいな、なんて親の欲望は尽きないが、控えめにしようと反省。

    0
    投稿日: 2018.02.05
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    親にとっての「いい子」を求めない。子供の自尊心を傷付けず、辛抱強く成長を楽しみに待ちながら、子どもの全てを受け入れる。母親を中心に、関わる人全てとの信頼関係を築き、人を好きになることの幸福を感じ取れる人間に育てる。 根拠のない自信がその子の生きる力になる。逆に根拠のある自信しかない子は、自分より高評価の人に出会うと劣等感を感じ、そうでない人に出会うと優越感を感じて攻撃しかねない。劣等感と優越感を行き来する人生は疲れるだけ。 今後の子育ての指針にしたいとともに、幼い頃の自分を浄化するための本だった。定期的に読み返したい。

    0
    投稿日: 2018.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    乳幼児期からの愛着形成の重要さを、実践を混じえながら示した育児の専門書。 愛着形成については、被虐待児や非行をおこなった児童への支援の場でよく聞く言葉だけれど、本書のように育児全体に関わるものとして捉えるのが確かに必要なことだと思う。 母親の力に重きを置きすぎているのでは、と母親の負担を考えると心配も持ったけれど、親族や隣人、学校など地域の力の重要さも書かれていたから納得できた。 子どもの自己肯定感を育てるために、実際にできることの微力さを感じながらも、子どもの人生・発達を想うことの意味深さ、美しさを感じさせる優しい書籍。

    0
    投稿日: 2018.01.12
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    はじまりは愛着から。 乳幼児期にどれだけ愛されたか、望みを叶えられたかが、その後のいじめ、いじめられ、ひきこもり、非行に繋がっている。 今の子育てがいかに親中心か。 いい子に育てるために子の望みより親の望みが優先になっていないか。 父性性(規律や理性)を与える前に 母性性(愛着や愛情)を与える。 根拠のある自信(スポーツや勉強など)より 根拠のない自信(愛されているという確信)を。 日々の子育てを振り返りながら読み グサグサっときた。 我が子は可愛い。優しくしてあげたい。 でも、そんなに子ども優先にしたら自分が壊れるし、 教えなきゃいけない事もたくさんある。 …という気持ちで前半読んでいたけれど、 著者が優しく、しかしまっすぐに繰り返し語る言葉を読むうちに、心から我が子が愛しくて、そのままを受け止めてやりたいという気持ちがじんわり私の中に蘇った。 愛着なくして、子どもの芯は育たない。 基本にたちかえった。 思春期の子どものことや、親が離婚するときのことなど 小さな子どもだけでなく、様々な子どもや家庭に触れている。 ぐりとぐらの山脇さんの挿絵が愛らしく、 優しい気持ちになってくる。 方法論というより、 著者が近年体験した話から導いた子育ての考え方について 繰り返し書かれている印象。 その中でもこうしてみたらという提案がいくつかあり、 心に残ったので実践したい。 まずは 1週間叱らないことと 子どもの話に耳を傾けること この2つ。

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    投稿日: 2018.01.04
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    2017.11月。 こうありたい子育ての信念。余計なことは何もない。大事なことがつまってる。やっぱり佐々木正美さんだ。自分の日常を省みて、ぐさぐさ刺さった。何回も何回も日々繰り返し読んでいく本。

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    投稿日: 2017.12.09
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    171130読了。 子育てのヒントになると同時に、自分の育てられ方について再度認識するきっかけになった。 昔は、親から厳しくとっちめられても、兄弟や近所の子どもたちがいて、落ち込んだ気持ちがすぐに軽くなる、自己肯定の場が多くあったのかもしれない。 でも、今は親子の関係が絶対的で閉鎖的。私も、一人っ子の母子家庭だったから、思い返すと、おおらかに育てなかったところもあったかもしれない。 今回、初めて自覚できたことは 「行為について叱り、その子を否定しない」 という教えのところ。 私は、たぶん今まで叱られてきたことは、全て自分を否定されていると受け取り続けてきたのだと思った。 なので、叱られると恐怖の記憶しか残らない。そして自己防衛のために自分の怒りが止まらない。 そんな思いは子どもにしてほしくないので、自分の育児についてよく考えることができた。 もうひとつ、 「『そんなことするのはうちの子じゃない』は言わない」 これも先のことと共通することだけど、本当に伝えたいこと以外の表現は、しつけの時にはない方がいいのかな、と思うようになった。 -------------------------------------------- 本書は、こんこんと教えを説かれるような構成になっていて、はじめは具体的なエピソードが想像しづらかった。しかしそのうち、「自分だったらこうやって子どもに声をかけよう」とひとつひとつ考えられるようになった。 思春期の複雑な子どもの様子が描かれていて「わかるわかる!」と大変参考になった。 私たち現代の子に足りないもの:それは「根拠のない自信」。私自身にはあるので良かったと思う。「根拠のない自信」は、親に愛されているという自己肯定があるからだと書かれていて、しっかりしつけをするだけでなく、心から子を愛してあげたいと思った。

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    投稿日: 2017.12.01