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R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)
R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)
安部公房/新潮社
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総合評価

83件)
4.0
19
37
16
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    久々の安部公房面白い。こんなにSF感あふれる作品を出してたのかと驚きます。また全編に死が充満しています。自分の子供の頃は死は日常だった。ばあちゃんは死んでしまうし、じいちゃんは死んでしまうし、叔父さんは死んでしまう。恐ろしいけど、人間はいつか死んでしまう儚い存在だということ思い知らされていたんだと思います。親戚付き合いも少なくなり、同居家族も少ない現代の子供は死に接する機会も少ないのかな? 冒頭の作品からして若くして失業してしまった主人公が失意のあまり自殺を図る。が、どうせ死ぬんだったら役に立ってみないかと怪しい誘いにまんまと乗ってしまう。君そんなだから会社馘にになるんだよ〜。機械はその工業的能力において人間を超えるのみならず、思考し、選択し、記憶する。では、人間の存在理由はなにか?という問いかけに対し、”機械のよきしもべとなることである”と言い切っているシーンがあります。おいおいこれまさに今の話か!と驚くとともに、うすうす勘づいてきていたけど、やっぱりそうなのかなと背筋が寒くなる。もう死んだも同然の年齢になって、機械のしもべとしてしか役に立たないなら生きている死体だが、それすらできなかったら死んだ死体だ。どっちにしろ暗い未来しかないぞ汗

    23
    投稿日: 2025.12.09
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    どの作品も発想が怖い。 「変形の記録」「死んだ娘が歌った…」などは死後の視点で描かれているが、死んでも変わらない、死後の世界も今と同じ事が繰り返されるような気がして暗澹たる気持ちになりそうになる。救いが無い。

    6
    投稿日: 2025.11.20
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    [R62号の発明]  会社を首になって自殺を考えていた機械技師の男が、生きながら自分の死体を売ってロボットにされてしまう。元の会社にロボットとして働くようになった彼は、人間を酷使して殺してしまう機械を造る。このあらすじからすると、不況時代に対する風刺と見ることや、資本家に対する左翼思想側からの作品と見ることも当然可能だろうと思うけど、個人的にはそういうことよりもヘラで脳味噌をひっくり返しているところとか、脳味噌が君なのか、それとも君がこの一部なのか、といった手術シーンの方が印象に残っている。  ただ、予想していたほどすごい話でもなかったな。教科書に載ってても全然不思議じゃない。SFならこれぐらいの話はいくらでもありそうだし。あんまり深読みしたくなるような感じでもなかったし。 [パニック]  職業紹介所で出会った男に紹介されたパニック商事の入社テストを受けるため、Kに会った。しかしその翌日、目の前には血塗れのKの死体が。殺人の容疑から逃れるための逃亡生活中、盗みを繰り返していた男を待っていた結末とは・・・。今回はミステリー的なプロットだけど、相変わらず不況の色が濃い。オチもいまいち。なんか純文学と大衆娯楽小説の違いがわからなくなってきた。 [犬]  マリリン・モンロー的な白痴美人が出てくるけど、色っぽいんだこれが。問題の犬との関係がよくわからんけど。最初他人が彼女に抱きつくのに腹を立てていた”ぼく”もいきなり彼女に抱きついて結婚してくれとか言ってるし。いちばんやばいのはこの”ぼく”かも。  この犬がしゃべったっていうのもどういうことなのか。犬の絵を描いていたはずがそこに書かれていた題名は『妻の顔』。「シャイニング」みたいなサイコものってことなのかな。 [変形の記憶]  今度は戦場。死んで魂となった男が見たものは。確かに士官が兵隊をどう見ているかとか、日本兵による中国の村の虐殺シーンなんかも出てくるんだけど、単純な反戦小説とはちょっと視点がずれてる。最後の死んだ少将の魂が浮浪者の体を乗っ取ってしまうところとか何を象徴してるんだろうなあ。よくわからん。 [死んだ娘が歌った・・・・・・]  自殺した娘が魂となって過去を振り返るという話。結局、安部公房は手法としてはSF的・ミステリー的なものを用いるけど、描きたいものはこの時期の戦争や不況に左右される人間の姿だってことだな。まあ、だからこそ純文学なんだろうけど。これも結構悲惨な話。死んだ自分の顔をなでてるところとか、悲しいよな。気の効いたオチを期待するのが無理な話か。 [盲腸]  食糧不足解消のため羊の盲腸を移植された男の話。いきなり「人獣細工」を連想しちゃったけど、あれはどういう話なんだろう。なんかいきなり原理とか言ってるけど、これはあのやばいやつのことか。このあたりの事情に疎いんだよなあ、俺。  こういう方法論でもっと爆走すると筒井康隆になるような気がするな。筒井康隆のルーツを見たような気がする。そうか、そうすると筒井康隆をSFだっていう意味で、安部公房もSFなのかもしれない。  単純に藁を食べるのって辛そうだ。 [棒]  ビルから落ちたらいきなり棒になったっていうのがすでによくわからんけど、そこに居合わせる学生と教師が何者なのかわからん。「死者を罰するのがぼくらの存在理由」とか「人間の数にくらべて、われわれの数はきわめて少ない」とか言ってるけど。魔法陣を書いてなんか悪魔みたいなのを召還しているとも取れる描写もあるし、ホントのところはどうなんだろう。  それにしても短編はもっとすっきりして、論理的なはずじゃなかったのか。長編よりも何が言いたいのかよくわからん。 [人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち]  安部公房の書いた人肉喰いの話だというんで期待したんだけどなあ。人肉を食べるということに背徳的な意味がなくて、当たり前のこととして描かれているというのはいいんだけど、その後の展開があっさりしてていまいち。男が陳述にきた本当の理由が、娘がトサツ場に連れて行かれたからだというのも普通。  食べる側の男たちが体のどこかに障害を抱えているのは、先進国と発展途上国との関係の隠喩なのかもという感じもちょっとするけど。単純に貴族社会を批判しているというのでもないんだろうし、わからん。深読みできなくはないんだけど、弱いんだよなあ。意味を求めること自体が間違いなのか?アヴァンギャルドってそういうことなの? [鍵]  人間嘘発見器の波子が出てくるところが安部公房らしいというべきか。それ以外はどうってことのない話。超能力(でもないのかな?)を使って犯罪をするためのカモフラージュとして、万能鍵の鉤十字をでっち上げた、ってそんな単純な話でもないんだろうけど。このどこまでが現実かわからなくなるような、なんとも言えない不明瞭な雰囲気は嫌いじゃないんだけど、あやふやな分だけ弱いよなあ、やっぱ。 [耳の値段]  六法全書を使って金儲けを企んだ結果が、耳を切り落とそうとすることだってのがなんとも貧乏くさい。全体の構造はループになってるのかな。中途半端だけど。  安部公房という人は、手法としてはいろんなヴァリエーションを持ってるというか開発した人だと思うけど、テーマという意味では、あるのかないのかよくわからないか、あってもありきたりなものばかりだという気がする。そういう意味ではアイディアの人というのは当たってるのかもしれないけど。でもそれだけでこれほど高く評価されるとは思えないから、何かあるんだろうと思うんだけどなあ。なんなんだろう。 [鏡と呼び子]  なんか最後までよくわからん話だったな。裏山に登って望遠鏡で村の中を覗いていただけだもんな。それが「思想問題としてとらえたときには、家出監視人と情報屋の関係が逆転する」とか言われてわけわからなくなる。それでもこれだけわけのわからん話が続くと、ここには論理がないのか、それとも俺には理解不能な論理が存在しているのかって考えちゃうから、この不思議というか奇妙な感覚が安部公房の特色とするなら、それはそれで今後も読み続ける理由にはなるんだけどね。  結果的には婆さん死んじゃうから、論理的でない謀略小説と言えなくもないかな。いきなり親戚がいっぱいやってくる理由がわからんし、取り合ってる対象がタンスや綿羊だってのがしょぼいけど。 [鉛の卵]  普通のまっとうなSF。クラレント式恒久冬眠箱とか、人工炭素の生産とかSFっぽいガジェットもちゃんとある。ただ、80万年という時間はちょっと長い。サイバーパンク的な見方をすれば、それだけの時間がたった後、人間が今と同じだとは思えないけど。そういう意味だと植物人間しか生き延びていないという方がありそうではある。オチはありがちだけど、これまで読んできた経験からすると、こういう破綻のない展開の方が安部SFとしては珍しいんだろうな。  個人的にいちばん気になったのは、主人公がペカという植物人の娘に食欲を感じるところ。かわいい、けど食べたいっていうのは倒錯してるけど、興味深いテーマかも。そういえば、森岡浩之の「スパイス」は読まないと。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    大好きな作家・安部公房の短編集。大学生の時に少し読んだが最後まで読めてなかったので久しぶりに再読。これこれ、この世界観、さすが安部公房。不条理文学の粋が詰まってる。不気味な感じもいい、やっぱ安部公房なんだよな。

    0
    投稿日: 2025.07.17
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    【全体の感想】 短編が12個収録されており、どれも怪奇小説めいた雰囲気で正直よくわからない作品もあった。読んでいてレイ・ブラッドベリの短編に似ているなぁと私は感じた。印象に残っている作品はタイトルにある「R62号の発明」「鉛の卵」の2つと「犬」の計3つ。 【印象に残った場面】 「R62号の発明」 ”死ぬつもりになって歩いてみると、町はあんがいひっそり、ガラス細工のように見えた。”P8 阿部公房の作品における魅力の一つは独特の比喩表現だと私は思っている。本屋でこの本を手に取って冒頭を読んだ時、上記の比喩表現に痺れて買うことを決意した。”菫色の夜明の最初の小鳥のような、軽やかな吐息が飛立って、どうやら一仕事すんだらしい。”P27 こちらも素晴らしい。終盤、機械に使役される人間の描写は残酷だが、視点を変えれば普段人間が物を消耗品扱いしていることと何ら変わりは無いはずだ。そういう皮肉めいたものがメインテーマ、、、ってことで良いのかな?わからん。 「鉛の卵」 ”古代人はぎくりとして、自分が本当になまけものであったことを、心からよろこんだものである。”P329 「仕事を楽しむ」なんてことがしきりに言われていたりするが、現代においては仕事が”心から”楽しいわけがない。と私は思う。したくないけどやらなければならないことをできるだけストレスフリーに実行するために楽しもうとするのであって、楽しいわけでは無い。楽しいことは睡眠時間を削ってでも、休日にでもしたくなるはずだ。今の様に週5日プラス休日出勤プラス残業という働き方が変わり、週に1日だけ仕事をすれば良いようになれば、状況も変わるだろう。作中の緑化人間は全く労働をする必要がなくなった世界に生きており、怠惰で賭博にしか喜びを感じられない貧しい精神をもっている。結局生きる上では労働などの多少の障害は必要不可欠であり、それこそが人生に生きる張りあいを与えてくれるのであろう。

    5
    投稿日: 2025.04.02
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    20代半ばで芥川賞を受賞した安部公房が、30歳前後に書いた12の短編を収録した作品集。 どれもシュールで実験的で、ユーモアやウイット、アイロニーに笑わせられる場面もちらほらあります。毒が盛られたような内容の話であっても、おかしみを感じさせるシーンをちゃんと作られているため、シリアスになりすぎずに、フィクションの中身と適度な距離を保ちつつ、楽しめるのでした。また、そこのところをちょっと角度をかえて考えてみると、たまに水面に浮かんでくるあぶくのように、ここぞのところで効果的に滑稽さが仕組まれているからこそ、これは小説つまり虚構なのだ、と読む者は踏まえることができるんだなあ、とひとつ気づくことになりました。知的な距離感を構築するような文体と構造なのかもしれません。 巻末の解説を読むと、人間中心主義から180度翻った位置取りを作家は取るスタンスだというようなことが書いてあります。戦後すぐのころのアヴァンギャルドの思想がそういうものだったようです。だから、「棒」ではデパートの屋上から落ちた男が棒になったり、死のうとしていた男がその死と引きかえにロボットにさせられる契約を結ぶ「R62号の発明」など、人間と無生物が架橋されて物語られている。つまりは、人間も無生物も、そして「犬」という人間の言葉がわかり人間に勝るような犬がでてくる話もあるように、動物も、三者が対等(等価値)なものとして小説のパーツを為しています。そして、それらが、現代の読者である僕にとっても、相当おもしろいのです。 また、校長とケンカして前職場を去った男性教師が田舎の学校に呼ばれるところから始まる「鏡と呼子」は、その後の長編『砂の女』につながる作品だと思いました。パッケージと視点が違うだけでメカニズムは同じです。田舎の人たちが持つつよい猜疑心を見抜いていて、そこに確信があります。 本作の最後を飾る「鉛の卵」も秀逸です。1987年に冬眠装置にはいった男が、機械の故障によって目覚めたのは80万年後の世界。そこのところのとても大きな飛躍を、作家の豊かな想像力と、それを地に足をつけさせる論理力で、夢中になって読ませるものにしています。 すべての作品が、荒唐無稽でありながらも読むものの心をとらえます。そんなのありえない、と鼻で笑えそうなのに、「でも、待てまて、なにかがそこに、確かに存在している」感じがはっきりとあります。だからこそ、優れた短編小説なのでしょう。文体もきりっと締まっていて、すばらしい見本のようでした。

    21
    投稿日: 2024.11.19
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    安部公房の短編集は読むのにすごくエネルギーがいる。長編小説であれば最初から最後までトップスピードというわけにはいかないので「遊び」がある。遊びとは、安部公房の世界から我々の住む、あるいは理解し得る世界へ戻って来れる瞬間のことである。しかし短編小説では向こうの世界に入ったっきり、物語が終わるまで帰ってくることができない。読者が通訳だとして、通訳の話す時間を与えるために適宜話すのを止めてくれるスピーカーが長編小説、自分の言いたいことを最初から最後まで一気に自分の言語で話してしまうスピーカーが短編小説といったところである。後者の場合、通訳である読者である我々はとにかくスピーカーが話すことを全神経を集中して頭にしみ込ませていかなければならない。しかも日本語に直している時間はないので記号として脳内に蓄積していくのだ。そして最後の最後に通訳を開始するときには記号であるところの文脈の欠落から断片的にしか思い出せない、日本語に直した後ストーリーが再構成できない、、、と呆然としてしまうのだ。額に汗だけかきながら。 ピカソや岡本太郎の芸術作品は前衛的と言われる。国語辞典を引くと前衛的とは「時代に先駆けているさま」とある。しかし、「芸術」に対する社会通念を持ち合わせていない自分にとって、前衛的とは「わけが分からない」と同義だ。何が「わけが分からない」のか、ピカソや岡本太郎の絵を例に改めて考えてみると、生み出されたものから自分にとって有意な情報としてのメッセージを得ることができない、あるいはなぜそうでなければならなかったのかという背景なり作者の心情なりが理解できないということになると思う。しかし、前衛的なものがわけが分からないからといってまったくつまらないかというとそうでもない。前衛的な作品には前衛的ならしめる一歩進んだ何かがある。同じモチーフを使って絵画にしたとき、一般の作品であればおおよそ「芸術」と認識される範囲の中で作者の心情なりメッセージが付け加えられるところを、前衛的作品には「芸術」と認識される範囲を逸脱するという点においての「くずし」が入ってくる。この「くずし」の先にある作者の心情やメッセージが読み取れなくても、「モチーフをこんな風にくずすのか」という一点においても十分に感銘を受けることができる。同じく前衛的と評される安部公房の作品を楽しむ1つのヒントのようなものを本書で掴んだような気がする。 安部公房の小説で言えばモチーフとは小説の場の設定であり、最初の設定を出発点としてそこから世界がどんどん歪んで来る。あるいは歪んだ世界が最初から存在していて、その中にいる登場人物たちが歪んだ思考、発言、行動をする。この歪みが「くずし」の領域に達してしまっている。この場の設定と歪みの関係にバランスとセンスを感じたのが「鉛の卵」と「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」だ。

    2
    投稿日: 2023.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    R62号の発明 安部公房の作品に全て共通するが、まるで未来を見ているかのような、あるいは人類が常に共通して持つ特性のようなものを感じる。 まるで昭和28年とはおもえないな

    1
    投稿日: 2023.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時代もあって読みにくいところ難しくわからない部分もしばしば どの話にも怖さがある短編集 ↓印象に残った作品メモ ■R62号の発明 今でこそありそうな話だけどこれが昭和28年の小説だなんて 所長の「何をつくるつもりだったんだ!」の叫びが悲痛 ■パニック 怖い話だけどほんとだよなぁと納得させられる 犯罪者が発展に貢献する、たしかに 戦争もそうだものなと ■盲腸 映像にしても怖そう ラストの一文こわー ■耳の値段 この作品集の中では唯一ほっこり? 耳たぶを傷つけるためのふたりのがんばりが馬鹿らしくてかわいい(?)

    0
    投稿日: 2023.11.05
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    「R62号の発明」「鉛の卵」「変形の記録」は特に、心に残る素晴らしいSF。思慮と冒険に満ちた作品の数々。

    3
    投稿日: 2023.08.01
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    大学4年生だったかな。まぁ、十何年も前のこと。ちょっとお手伝いしてたバイトのマスターが、好きな本なのだと、いくつか本を下さって、そこに安部公房の砂の女があった。それまでは、高校の教科書で赤い繭が載ってて、奇妙で怖い感じの話を書く人くらいの印象だったのだけど、 そこからどハマりして、いくつか呼んだ記憶がある。 でもこの初期の短編は、読んだことがなかった。 久しぶりなのもあるし、初期なのもあると思うけど、初めはちょっと入り込みにくかった。 後ろの方の、耳の値段や、鏡と呼子、鉄の卵辺りで、あぁこれこれ、そうだ、この感じ、となった。 少し長いお話の方が、私には合ってたのかも。特に鉄の卵が良かった。突飛な状況と、見方が変わることによって全然世界が違く見えてくる感じ。 今から70年とか前の話で、時代を感じるものもあれば、全然色褪せないものもある。鉄の卵のシチュエーションとか、進撃の巨人?とかDr.stones?とか思っちゃったりして。 また、読み返してみようと、思った。

    1
    投稿日: 2023.04.16
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    途中入り込みにくい篇もあったが、最後の鉛の卵にて、やはりこれ、という結末。「スカッとしない展開」という意味でスカッとする転換劇。気づくと安部公房の論理のすり鉢状の砂に飲み込まれている。

    2
    投稿日: 2023.03.12
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    『変形の記憶』は名作。 他はアイデア先行のゴチャっとした前衛的要素多く、初期の迸りの様な勢いを感じる短編集。

    1
    投稿日: 2022.12.08
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    人間と人間以外のモノとの境界があいまいになるようなSFものが多い短編集。人間がロボットにされる「R62号の発明」、人間のような犬が出てくる「犬」、人間がただの棒になる「棒」、人間が塊になる「変形の記録」など。 安部公房にしては読みやすいし分かりやすい。

    1
    投稿日: 2022.09.06
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    寓話的、SF的な発想に溢れた短編集。ドロドロとしたグロテスクな世界を奇妙なほど淡々と現実感を持って物語が押し寄せてくる。主人公の内面に入りすぎず、あくまで物語を現実の価値観の対比物、思想の耐久性を試す実験場としている感じがした。

    0
    投稿日: 2022.05.20
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    再読。以前は奇妙な世界観に苦労して読んだけれど、今回はとても楽しく読み進めることができた。「変形の記録」がお気に入り。タイトルは体を乗り換えながら生きる閣下のこと?魂だけの存在になったぼくが自分の死体を眺める場面が印象的。生きたままロボットに改造される人間、羊の盲腸を移植されて藁を食べる人間などなど。小説の場で人間という存在に理系実験を行っているかのよう。安部公房は何作か触れたけれど「箱男」は挫折した覚えがある。また読み直そうと思う。

    0
    投稿日: 2021.08.21
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    短編集。よくわからないものからSF的なものまで様々。 「棒」がよかった。男が棒になってしまう、という驚きの展開だが読み終わってみてどこか引っ掛かるところが出てくる…

    1
    投稿日: 2021.04.24
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     安部公房の短編集。SFテイストの話が中心でこれまでに読んだ中では比較的読みやすくてオモシロかった。時代が古いからか今のように人のようなロボット、知能を作ろうというよりも改造人間のような話が多い。人間+αである主人公の立ち振る舞いが奇妙奇天烈でそれだけで十分惹きつけられる。表題になっている「R62号の発明」はまさにそれで死人が改造されて人間に復讐するんだけど、その復讐の方法が変わっていて興味深い。因果応報な感じ。ぶっ飛んだ設定の中にも戒め/教訓めいたものがにじみ出ているのがやはりオールドスクールな作家らしいなと思うし、単純なエンタメでないからこそ時代を超えて支持されるのだと思う。  主人公に名前がついていないのと馴染みのない出来事の連続なのでなかなか話の内容が思い出せないところはあるものの、その中で好きだった話は「盲腸」「鉛の卵」。「盲腸」はヤギの盲腸を人間に移植して藁しか食わないようになれば食糧問題は解決するはずという話で人間の傲慢さに鋭く切り込んでいて好きだった。また「鉛の卵」は冷凍保存されて生き返ったら80万年後で謎の生物に取り囲まれて…王道スタイルのSF。映画「マトリックス」的なエンディングは王道ゆえに既視感あるのだけど、果たして一体どちらで生きるのが幸せなんだろうか?という後を引くような最後になっていてグッときた。文庫の解説の中に自分が著者に惹かれる理由が書いてあったので引用しておく。This is HIPHOP. 一切の既成概念を覆すということが小説家安部公房の実践原則である。文学者にとって、既成概念を覆すということには多くの問題があるところだが、安部公房は、彼流にそれをやる。

    2
    投稿日: 2021.02.01
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    R62号の最後の衝撃。脳の回路、生産性、重役。頭取は何に感動していたのか? 戦後の労働や生活環境といった時代を感じる。そしてその奥に隠された寓話や教訓。設定も落ちもユニークで、読み進めてしまう。 「パニック」パニック商事。Kの痕跡。三日間の放浪。 「犬」人間くさい犬。「妻の顔」妻と犬のいれかわり? 「変形の記録」一番教訓や話の落とし所がつかみにくかった話。戦争のすなぼこり? 「死んだ娘が歌った……」掃除の授業、お弁当詰めの授業、心のイワシ、朝まで遊ぶ娘。工女の哀れさ。 「盲腸」羊の盲腸。 「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」 「鍵」盲目の娘と疑い深い親父。 「鏡と呼子」田舎小学校ながくて良く分からなかった 「鉛の卵」800万年後の人類。

    1
    投稿日: 2021.01.01
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    小学校の高学年くらいに「棒になった男」や「他人の顔」が紹介されていたのを読んで興味を惹かれて手に取った一冊。 ファンタジーやSFか、カフカのような不条理モノか、乾いていながら、新宿ゴールデン街的な雑さと人間の粘度ある文体からにじみ出る別世界、でもそれは非常に身近で、そんな世界の話に引き込まれた。 ご本人も亡くなり、あまり話題にのぼるという事も無い気がする作家だが、新潮文庫に変わらずあるのが嬉しく、また懐かしく、最近読んだスタージョンあたりに刺激されて久々に手に取ってみた。 又吉くんオススメの帯がついていたが、これをきっかけに読者が増える事を期待する。 また、ラジオドラマ「R65の発明」はYouTubeにあげられているが、非常に良く出来た脚本、演出、俳優さんで、良い意味で?ゾッとする。

    0
    投稿日: 2020.09.12
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    タイトルから得る印象と得られるものの仮説(問題提起/仮説) 気に入った文の書き抜き(具体的事実) 感想(自身の受けた印象とそれから為る主張) 仮説とのすり合わせ(検証とまとめ) おすすめポイント、おすすめしたい人 ネクストアクション

    0
    投稿日: 2020.06.11
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    アヴァンギャルド。 もはや死語であったはずの前衛がこの2020年に再読して生き生きとしてしまう。 「天は人の上に人を作らず」 ある種の人たちは自らの事を選ばれた人間だと思ってはいないだろうか。 実際には誰もが誰かを選んでいるだろうし、同時に誰も誰かを選んでなどいない。 無知のヴェールという概念がある。生まれる以前に人間は平等だが生まれた直後に不平等となる。 生まれた国、地域、親を選ぶことはできず、ヴェールを被された状態である。 だからこそ、明るみに出た瞬間に、恵まれた存在は公共性を保持するために努めなければならない。 無知のヴェールについて、日本人はあまりにも知らなすぎ、考えが浅はかすぎるのではないか。 この短編集を通してそんなことを考えてしまう。 貧困、搾取、復讐。 こんな時代は去ったと言えるのだろうか。 「死んだ娘が歌った・・・」 からは自由意志のもとに搾取され続ける貧困農民が描かれる。 P.138『「働きながら貯金ができ、働きながら勉強できてありがとうございます」と大きな声で言い、それに続いて、みんなも同じことを声をそろえて言いました。」』 グロテスクで悪趣味だ。 しかし、これと同じことを技能実習生なる制度のもとで行なっている。 ある学校教育でもこのレトリックが美徳であると教育している。 我々日本人の本質的なグロテスクさはいっこうに変わることなく生き続けてしまっているのではないか。 自己責任論が好きな新自由主義とは、昭和ではないのか、すなわち、近代への退行でしかないのではないか。 「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」 立場(階級)の差異が人の共感性を阻害してしまう。さらには高度に組織化されていればいるほど痛みや苦しみを感じ得ないようにされている。 これは単なる幻想に過ぎないのだろうか。 プレモダンな世界。 猜疑心、同調圧力、搾取、無関心。 これらは決して過ぎ去ったものではなく、この現在も継続・保続されているように思えてならない。 安部公房というアヴァンギャルドがリンボ界へ忘れ去られる時を迎えることはできるのだろうか。

    0
    投稿日: 2020.05.22
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    中学生の頃砂の女を読んでから触れてこなかった安部公房。 もう一度読みたくて手に取った。 変形の記憶と鉛の卵が好き。 物とか動物を人間と同列に語るのは好きだな。

    0
    投稿日: 2020.04.12
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    これも面白かった。 特に好きなのは、 『R62号の発明』と『人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち』。

    0
    投稿日: 2020.03.07
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    中山さんからのオススメ。公房作品三作目。短編集。大抵の主人公は何故かすぐ死に至る位置にいるようだ。何処かカフカっぽさを感じさせる作品の多さよ。一番好きなのは、解説で唯一触れられていない「パニック」かな。ミステリィっぽさを感じさせ、世間を皮肉っている点が好み。あと「人肉食用反対〜」も白井智之氏の『人間の顔〜』みたいで好きだ。

    1
    投稿日: 2019.07.13
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    相変わらずの突飛な発想力で、生から死、死からその先へとくるくる変わる短編集です。 テーマはヒューマニズム。 機械にされた人、藁を食べる人、死んだ人間が生者を観察したり、公房独特の180度の発想の転換で楽しませて…というのもありますが、これからの教訓になる一冊です。 鉛の卵で、予期しているのが怖いくらいに当たっているのが凄味があり、またじっくり読み直したいとも思いました。

    1
    投稿日: 2019.03.06
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    超現実主義派と称されるにふさわしい作品 ひとつひとつの短編を読むごとにすっきりするようなものではないが、作者の言いたいことを考えさせるものが多かった。 R62号、鉛の卵あたりは個人的にスタンリーキューブリックに映画化してもらいたいと思った。

    0
    投稿日: 2019.01.03
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    小学生の頃、教科書に載ってた顔を見て「えらく渋いオッサンだな…」という印象が強かったので顔と名前だけは覚えている安部公房。職場の友達に勧められたので読んでみたんですが、なるほど面白い。 慣れないうちは文章が読みづらかったし、好みかと聞かれると違いますってなっちゃうんだけど、内容の深さに否が応でも魅了されてしまう感じ。個人的には鉛の卵と鍵が好き。もう何冊か読んでみよう。

    0
    投稿日: 2018.05.20
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    数年前に一回買って読了していた本を間違えてもう一度買ってしまった。 しかも4本目の「死んだ娘が歌った……」を読むまでまったく気づいていなかったと言う。改めて読んでみると結構強烈な話も多いのに、なぜ忘れていたか不明。逆になぜ「死んだ娘が歌った……」と「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」だけが印象に残っていたのかもちょっと不明。 安部公房大好きなんだけど、なぜか彼の本ってそういうことが多々起こる。読むたびに印象が違うということなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2018.02.25
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    「死んだ娘が歌った・・・・・」について 一文あらすじ  家が貧乏なために出稼ぎで上京した少女が、「自由意志」によって殺される話。 メモ  職場の上司から「自由にしてよい」と命じられ、出稼ぎ先を首になった少女は、欲しくもない自由を手に絶望して自殺する。  近代以降の人間は、自由を万人が持つべき絶対不可侵の権利のごとく認識してきた。しかし、自由とは権利なのだろうか。自由とは、意図的な力が加わらない状態のことではなかったのだろうか。  自由を権利として定義づけ、あたかも義務かのように個人に課すこと、これは暴力にほかならない。これこそ、かつて自由を求めて闘った人々の共通の敵であったはずだ。金と力ある者が自由を牛耳る世界において、その逆の者がそれを謳歌できるはずもなく・・・少女は死んだ。  これは現代においても起こりえる、あるいは今まさに起きている悲劇の縮図であり、非常に諷刺の効いた作品であると思う。 「鏡と呼子」について 一文あらすじ  四六時中望遠鏡で村民を監視し、鏡と呼子をつかってあやしい動きをとる住民を告発する老姉弟の家に下宿した教師の話。 メモ  部外者である主人公が、ある奇妙な村に入り、その村の異常さを内面化して出られなくなってしまう物語。『砂の女』の筋とたいへんよく似ている。違いがあるとすれば、もちろん流れが同じなだけで細部はまったく異なるわけだが、諷刺している位相が異なるように思う。これももちろん明確なことではないが、あえて特徴を切り出すのであれば、『砂の女』が抽象的な問題を諷刺しているのに対し、『鏡と呼子』はより現実的な問題を諷刺しているのではないだろうかと思う。  『砂の女』の場合、読んだときにわたしがふと想ったのは、砂の村の住民の生活様式と雪国の住民のそれとが酷似しているということだった。「雪かきをしなければ住めない場所になぜ住むのか」と問うことは、(極端にいえば)「食べなければ生きられないのになぜ生きるのか」と問うようなもので、人間は毎日せっせと異常を積みあげているのかもしれない、なんてことを思った。  『鏡と呼子』の場合、現代の監視社会の発展に対する諷刺がはっきりと読みとれる。たとえば、望遠鏡はありとあらゆる場所に設置された監視カメラ、鏡と呼子は世界中にはりめぐらされた情報伝達システムの寓意と考えることができるし、そのなかで「問題がないことが問題」と語る村民たちは、監視社会のなかで得体の知れない不安を感じる現代人の寓意と考えることもできる。  この作品のなかでもっとも印象的だったのは、主人公の教師のスピーチと村にある道のコントラストだった。教師は次のようにいう。  「世の中には、いいこと、悪いことの、二つがあるように言われています。しかし、なにがいいことで、なにが悪いことか、はじめからはっきりとした区別があるわけではありません。(みんな、あわてるだろうな)道は はじめから道だったのではなく、人が沢山そこを通るようになってから、はじめて道になるのです。だからどの道も、かならずうねうねと曲がっているのです。それは道をきめることのむつかしさを物語っています。(名 文句だが、どこかで読んだ気もするな)だから、諸君も歩きたいと思った方なら、道がなくても歩いていく勇気をもって下さい。やがて、そこが、本当の道になるのかもしれないのですから・・・・・」  本人のいうように、たしかにありきたりな感じもしなくはないが、悪くもないスピーチだ。しかし、この常識的な発言を嘲笑するかのように、村にはただひたすらにまっすぐな道が通っている。抗うことのできない、なにか大きな力が働く世界。安倍公房はこの作品で、監視社会に潜む問題点だけをあぶり出すだけでなく、社会的圧力と闘う人ひとりの無力さと、個人を支配せんと近づく無言の構造体の異常さをあらわにしたと思う。 引用  Kは大きな音をたてて、自分の喉を飲込んだ。巨大な三角形が、大きな口を開けてすぐ後ろにせまってきているように思われた。―304頁より

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    投稿日: 2017.12.22
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    安部公房との出会いは、高校2年生の時に使用していた現代文の教科書の中だった。 本書にも収録されている「棒」という素っ気ないタイトルが冠せられた10ページ程度の作品で、非条理、無説明、急展開な内容に惹きつけられた。 数年後に「砂の女」を読み、少し違う雰囲気だけど良いなと思い、「棒」を連想させるタイトルの「壁」の世界観は自分にははまらず、「箱男」にもそこまではまらなかった。 しかし、短編集である本書は、良い意味で作者の混沌さが薄れており、良質なSFものとして楽しめる。 それらはサイエンスフィクションでもあり、藤子不二雄に絵を付けてほしい 少し不思議な物語でもある。 時代背景や設定も現代、近未来、遠い未来、ディストピア化した社会など豊富で飽きさせない。 個人的に面白いと思ったのは、犯罪行為を生業とする会社の社員心得だ。 「犯罪者は、犯罪を生産するばかりでなく、また刑法を、刑法の教授を、さらにこの教授が自己の講義を商品として売るために必要な講義要綱を生産する」という挑発的な序文から始まり、犯罪という行為から生まれたものや、美徳についての文章に唸らされる。

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    投稿日: 2016.12.07
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    長編作品とは違って「ありがち」な印象の結末が多いような気がした。 ただ「棒」は60年前の作品とは思えないほど斬新な印象があったし、「変形の記憶」はちょっとワクワクさせられる面白さがあった。

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    投稿日: 2016.09.18
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    久しぶりに安部公房読んだなあ。20年ぶりくらいか?やっぱり祖父江慎デザインの全集買えばよかったかなー。 鉛の卵が素晴らしかった。着想が奇抜で、文章がきれい。感情に流されまいとしながら最後脱力、落胆に見舞われるひとびとがありありと浮かぶ。

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    投稿日: 2016.05.17
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    「世にも奇妙な物語」と言えば分かりやすいと思います。短編ですからね。読みやすいですが、あっさりとしていて、私はどちらかというと、同氏の長編のほうが好きなようです。 <掲載作品の一覧> R62号の発明 パニック 犬 変形の記憶 死んだ娘が歌った 盲腸 棒 人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち 鍵耳の値段 鏡と呼子 鉛の卵

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    投稿日: 2016.05.02
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    40年以上前の作品とは信じられないような先見性に富んだ短編集である。特に表題作の「R62号の発明」は昨今盛り上がりを見せる第三次ロボット・AIブームの将来を極めてシュールに予見しているようだ。効率性を追求した結果、ロボットの一部として人間を組み込むという発想はなんともシニカルである。 本書は、各作品のみならず解説もなかなかの鋭さを持っている。無機質と有機質を等価に相互交換しながら描く安部公房の手法をとき解いており、なるほどなと思わされる。

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    投稿日: 2015.12.29
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    「鉛の卵」が一番良かったかな。カフカ的迷宮と不条理を備えた短編集。当時はかなり前衛的作品だったのだろうなと思う。最後にドンと突き放される不気味さは安部公房の魅力の一つであると思う。安部公房作品時間をかけて少しずつ読破していきたい。2012/679

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    投稿日: 2015.04.13
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    安部公房の珍しい短篇集というか、ショートショートなのだけど、解説を読むとそうでもないとのこと。たくさん短編を書いていたらしい。 表題作2作は、最後のオチがえげつない/薄気味悪いのを除いて、星新一が書きそうなショートショートSF。「R・田中一郎」もこれが元ネタだったりして。その他はちょっとした事件の話だとかなんだけど、なんとなく全てに「死」というテーマがあるように感じた。 作によって傾向が違うところがあるものの、短編ともあって読みやすい。引っかかるとすると、安部公房独特の形容詞(名刺で形容するのだ)遣いであり、そこを乗り越えるとスッと入ってくる。ただ、「砂の女」「人間そっくり」「燃えつきた地図」「方舟さくら丸」のように、1冊丸々を畳み掛けるように読む醍醐味は味わえないので、読みやすいからといって初心者向けではないように感じる。 とりあえず、作と作の間のギャップが大きくて、読んでいる時間以上に時間がかかったように感じた。わかりやすくて面白いのは間違いないですよ。

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    投稿日: 2015.03.16
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    風刺とかそういうのが一番の魅力なんだろうけど、やっぱり登場人物が抑圧され続けるのが面白い。戦場の物理的な不快感や、自分の状況からくるどうしようもない絶望感とか、そういうのが何重にも押し潰そうとしてきて、でも何もできない。一番好きだったのは、死んだ娘が歌った…

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    投稿日: 2015.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ①R62号の発明 機械vs人間。現在だとどっちが勝つかな? ②パニック ①と同じで失業者から話が始まります。 “パニック商事”って、三島で似たようなのがあったような?? ③犬 ネコが喋るようになるのがサキにありますが、 これは・・・気味悪い。中勘助のみたい。 犬が嫌いになるな・・・ ^^; ④変形の記録 敗戦期、戦場でコレラに罹り味方に射殺されたK。 そりゃ成仏できませんわ。 ⑤死んだ娘が歌った ④の女性版。想い人の名がKってことは、スピンオフ?? ⑥盲腸 羊の盲腸を移植した男、K。 これって、アルジャーノンでは?? ⑦棒 デパートの屋上から墜落して棒になる父親。 カフカの「橋」みたいです。 ⑧人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち 「なぜ私らが君たちを食っちゃいけないのかね?」わはは~。 紳士達が盲人や隻腕なのが、 ダールの「南から来た男」を思わせて不気味。 ⑨鍵 訪ねて行ったら、すごい変な叔父さんだった・・・ 嘘発見器の盲人の娘って ^^;; ⑩耳の値段 保険金詐欺、なんでしょうか。ドイルの「ボール箱」とか 「ブルーベルベット」とか、耳って痛そう。 ⑪鏡と呼子 「陥穽と振子」くらい格好いい題名ですが、 ただの遺産争いなんで、あんなに怖くないです ^^ 街全体でグルな感じがイヤ~ん!  ⑫鉛の卵 出だしは面白かったけど、オチが星新一みたい~

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    投稿日: 2014.09.27
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     安部公房著。12篇収録。  割と初期に書かれたものだからなのか、いろいろな話を著者が書こうとしている気がした。  表題作の「R62号の発明」や「鉛の卵」などのSFは、それほど面白いと感じなかった。当時は新鮮だったのかもしれないが、今読むとそこまで衝撃はない。  個人的に好きだったのは、「犬」「変形の記録」「盲腸」「棒」の四つだ。どれもいかにも安部公房的な、現実的だがシュールでブラックユーモアあふれる設定、常識とされている価値観の転換、乾いた文体のグロテスクな表現、が堪能できる。そして何よりラストが秀逸だ。ストーリーとしてはこれで終わりだが主人公達にはこれから徒労に満ちた旅が待っている、といった余韻。短編小説としてはベストな終わり方だと思う。

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    投稿日: 2014.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ≪R62号の発明≫ 失業し、自殺を決意した男が、居合わせたアルバイト学生から「死体をゆずってほしい」と頼まれる。しかも、生きたまま、死んだつもりになって…。 連れて行かれた事務所で、男はR62号という工作用ロボットに改造されてしまう。 偶然にも“生前”クビを切られた製作所に派遣されたR62号は、「人間合理化の機械」を発明し、人間に復讐する。 ロボットの形体の描写は少なく、R62号は自由意思を失った人間のよう。 ロボットのように働かされ、ロボットに仕事を奪われ、ロボットによって働かされる。 そんな現代の合理主義への皮肉が込められているようだ。 人間への復讐が果たされたようなラストシーンにぞっとする。 ≪パニック≫ これまた失業者“私”が主人公。職業紹介所の出口で“パニック商事”の求人係から呼び止められ、就職試験を受けることになる。指定された飲み屋でKという男と出会い、酒を飲んで酔っ払った“私”。翌朝どこかのアパートの一室で目覚めると、ベッドの側にKの血まみれの死体とナイフが。“私”は妻を残したまま逃げまわり、自首することなく盗みを働き、しまいには【本当の】殺人を犯してしまう。なぜ【本当の】なのか?実はKは死んでいなかった。Kの死体はその後の“私”の行動を調べるためのドッキリだったのだ。“私”は見事採用され、そして“パニック商事”の正体が明かされる……。 犯罪者はまことに生産の発展にコウケンするものである。泥棒が錠前を発達させた。 贋金作りが、お札の印刷を発達させた。詐欺が顕微鏡の需要をました。犯罪者は社会のために不可欠な要素である。P70 安部公房らしい皮肉たっぷりの視点。 最後の、殺人犯になるか、ばれずに犯罪を続けるかの二択は、道徳的な問いだった。 またしても結末は不気味。 社会のブラックな部分を見せるかのような、ホントウにあったら怖い話。 特に失業者問題が深刻な現代じゃ正直笑えないかも。 ≪犬≫ 犬嫌いの画家S君が愛犬家の女との結婚をためらい、S君以上に犬を心底憎む“ぼく”に相談しにきた。いや、相談というよりは、弁解のほうが正しいだろう。その後、S君が描いた気味の悪い犬の絵に手違いでついた「妻の顔」というタイトルがきっかけで、妻は出て行く。さらには、犬が突然しゃべりだし、犬との闘いの果てにS君は死んでしまう。 読んでいて、自分も犬が嫌いになりそうな話。 飼い主と犬の関係をひっくり返すことで、犬も人間も同じようなものなのかも知れないと思わされた。 ≪変形の記憶≫ 敗戦期、戦場でコレラに罹り味方少尉に射殺されてしまったK。 その魂が肉体を離れて生きた将校たちに着いて旅を始める。Kを殺した少尉も途中で自害し魂となり、死体から離れた魂の視点から語られる話。 肉体の不自由さを魂となって知りながら、なおも生にしがみつこうとしてしまう人間の滑稽さを表現した話だと思う。 ≪死んだ娘が歌った≫ 「変形の記憶」と同じ発想で、舞台を戦後の貧困層、主人公を女性にした話。死後の女性が記憶をめぐるように魂の旅をする。過去の恋の相手の名前がK。 ≪盲腸≫ 自身の盲腸のあとに羊の盲腸を移植した男、K。人類の飢えを克服するための新学説の研究材料として、高額な月給の代わりに実験台となった元失業者。 食事は藁を、顎の力を振り絞って摂る。藁しか食べなくなってしまったKに家族は戸惑う。 藁を食べ続けるうちKは性格まで変わってしまい、新しい人類の可能性を目の当たりにした世間の賑やかな反応とは裏腹に、家族は普通の暮らしができなくなる。Kは次第に衰弱し、実験は失敗、Kは普通の人間に戻った。Kに向けられた最後の一行が怖い。 外では飢えが、本当の飢えが、再び彼を待ちうけている……。 このまま羊になってしまうのかと思ったら、ひっくり返ってしまった。結局最初の状態に戻って、それが元よりもさらに悪い状況になっているのではと思わせるのも、安部公房の特徴。羊の盲腸を移植して藁を食べる…≪犬≫とは反対に、人間を動物に転換する発想。 ≪棒≫ デパートの屋上から墜落する途中、「父ちゃん」と子供が呼ぶ声を聞きながら、 一本の棒になってしまった父親。 溝につき刺さっているところを学生と先生に拾われて、分析、判断、処罰される。 棒についての分析を通し、その父親の人格までが説明されていくようだ。 その父親だけに限らず、自分で動けず、他人に使われてばかりの観念的な棒になった男たちを皮肉っているようだし、それを判断しているのが社会から少し離れた学生と先生というのもまた皮肉な気がする。下された処罰は何とも残酷だった。 カフカの『橋』を思い出した。 ≪人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち≫ 人肉食=カニバリズム 人肉食主義者の三紳士とそれに反対する団体代表の押し問答。 なぜ私らが君たちを食っちゃいけないのかね?なんといったって君たちの肉がいちばんうまいし、栄養もあるし、また体にも合うんだよ。こういう合理的なことが、なぜいけないのかね……。 人肉食の主張に立ち向かうためのいちばんの武器は“道徳”である、しかし紳士たちに道徳は全くもって通じない。カニバリズムは合理化の行きつく先に潜む狂気なのだろうか? この議論の土壌すなわち安部公房が描いている文脈では道徳など意味をなしていないようだ。徹底してドライな反道徳的視点。そんな中に、人食肉紳士たちがまるで自分で食べたかのように盲や片腕、片脚しかなかったり、ストライキの意味を知らなかったり、ブラックユーモアは健在。 捕鯨問題にも置き換えられそうだなぁ。 ≪鍵≫ 母親が死んで若者が訪ねた狂った叔父の家で、若者が事件に巻き込まれる。 ここまでの印象としてはパンチの少し弱い作品 ≪耳の価値≫ 交通傷害保険と耳を使って儲けようと企む。 耳を失うことに対するノリの異常な軽さに笑ってしまう。 さまざまな方法で事故を装おうとするが、耳は一向に傷つかない。 これも結末は最初の地点に戻るパターン。 登場人物が、小説家の安部公房について話す場面がある。 自虐っぽいネタ。 変な、六法全書をつかって金もうけをする方法みたいな話ばかり書くやつだよ。P250 ≪鏡と呼子≫ 少し難解。 見るものと見られるものの感覚。親戚同士の遺産争い。 迫りくる三角…何なのだろう? ≪鉛の卵≫ 80万年後の未来人にたどりついた男の目の前には、見たこともない生命体がいた。 未来人からみた古代人の描写や、未来人の人間観に毒がたっぷりで面白い。 最後はこれもどんでん返し。価値観の転換。                      ≪鉛の卵≫は何度も読もうと思えるほど面白かった。星新一にも似ているなと思った。 どの作品もとにかく豊富な発想でお腹いっぱい。 安部公房の発想を通して、読んでいるほうは新たな価値観の問題にぶつかる。 普段は見えないけど、実は存在している部分を見せてくれる視点の転換、表現方法や価値の組み合わせ。 安部公房が開けたアバンギャルドの穴から新たな世界を覗く気分。 とくに好きなのは「R62号の発明」「変形の記憶」「盲腸」「棒」「耳の価値」「鉛の卵」 こんな作品たちを50年近く前に書いた安部公房は偉大。

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    投稿日: 2013.09.26
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    「鉛の卵」は面白かったがあまり安部公房の作品ぽくなくて、 海外のSF作品のように感じた。くせが無いというか。 「棒」は昔教科書で読んだ。これが一番好きかも。

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    投稿日: 2013.06.18
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    表題作2編を含む全12編の短編集。 社会風刺に満ちた作風や秀逸な比喩を交えた特徴的な文体、シュールなアイデアなどとても楽しめた。 特にSF色の強い表題作の2短編がお気に入り。 「盲腸」での食事の描写が良くも悪くもとても気持ち悪く、一番印象的だった。

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    投稿日: 2013.04.12
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    高校生ですが、社会の風刺の強さに圧巻されました。労働者の叫びや、社会に対しての反発…いろいろ考えさせられる作品でした。

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    投稿日: 2012.10.27
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    全部で12編が入っている短編集です。中でも読んで欲しいのは、表題にもなっている「R62号の発明」です。 どの短編も物語のきっかけが提示された後、少し奇妙な状況になってもたんたんと進みます。そして、カタスローフが大きくきて、また静かに終わります。 本作品集はSF要素の混じったものが多いので、SFが好きな方もぜひどうぞ。 ネタバレは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120529/1338282364

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    投稿日: 2012.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作について。文字でここまでゾッとしたのははじめてかもしれない。またそれが品があるから良くて尚更胸くそ悪い。 怖くはない。胸くそ悪い。何度も思い出して楽しむ。胸くそ悪さを楽しむ、くせになる。

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    投稿日: 2012.05.15
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    ところが祖先は発見した。 つまり胃袋が胃袋を消化すればいいわけだ。 他に求めず、おのれに求めればいい。 (「鉛の卵」より) 安部公房の短編集。 "人間"と"人間じゃない人間"を比べた12編。 【笑う月】が生け捕りにした「夢」の安部公房だとしたら こっちは「寓話」の、安部公房。 相変わらず 彼独特の的確で妖艶な比喩の数々は健在。 安部公房の主人公は そのほとんどが簡単な記号だったり名前すら無かったりで、曖昧。 なので、自分で主人公を形作って 自分と重なる場所を探しながらでないと読めない(それがすき)のですが 短編集だと、1話ごとに毎回頭の中を真っ白に戻さなくてはならないので 頭の中が絡まっていくのが難点といえば難点。 個人的には 【パニック】【盲腸】【人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち】【鉛の卵】 がお気に入り。 本当に、「映像」「景色」の描写の上手い作家さんだと思います。

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    投稿日: 2012.05.09
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    とにかく全部の話で うわ、うわうわ ってなる。 短い読書人生の中で これほど素晴らしい著者はいないと個人的に思う。

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    投稿日: 2012.04.19
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    「R62号の発明・鉛の卵」安部公房 文学短編集。特になし。 昭和30年代前後に発表された12篇を収録。 『R62号の発明』『パニック』『犬』『変形の記録』『死んだ娘が歌った……』『盲腸』『棒』『人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち』『鍵』『耳の値段』『鏡と呼子』『鉛の卵』 『鉛の卵』はもう明らかにSFで、作りは質素だけど、こんなふうに未来人に語らせる、SFには意外とありそうでない。 「…分りませんか? われわれはこう解釈しているんですがね。つまり、なにかを欲しいと思う。しかしその欲しいものは存在せず、なかなか手に入らない。さてどうしたらいいだろう。おろかなものは、むりやりそれを創り出そうとする。そして、そこから、さまざまな不幸や悲しみがはじまるんですな。」 パッと通読して、印象に残ったのは『死んだ娘が歌った……』。なんで、「私」は死んだ? あと、『パニック』の発想は凄いなと。犯罪者は、犯罪を生産するばかりでなく、のくだりは労働者は労働を生産するばかりでなく、に読み替えて、社会主義的だなーなんて思った。 通読したあとに読み返すのが楽なのもポイント高い。けど、個人的には『砂の女』の方が面白かったなあ。 次は『壁』読む!(3)

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    投稿日: 2012.04.18
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    安部公房の初期短編集。正直、出来栄えはマチマチ。 「鏡と呼子」「鉛の卵」あたりは楽しめたけど、他はこの作家でなければ読まなかったと思う。 特に鉛の卵のオチはよかった。人間性。どちらに偏り過ぎても人ではないのかもしれない。

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    投稿日: 2012.03.29
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    初めて読む安部公房の短篇集。 戯曲版「棒になった男」を読んでいて、 小説版があると知って手に取ったのがこの小説。 「棒」は「棒になった男」とは若干設定は違っているものの、 ゾクリとする怖い感覚は変わらず。 戯曲と違い、背景等もしっかり描かれているので、 余計にその印象は強いかな? その他「R62号の発明」「犬」「盲腸」「鉛の卵」など SF的な作品も、昭和30年前後の作品とは思えない。 その頃の作品を知らないだけなのかもしれないけれど… 諷刺作品とでも言えばいいのかな? 読むたびに新しい発見がありそう。

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    投稿日: 2012.03.25
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    不思議だろう、 これが君なのか、 それとも君がこの一部なのか。 どうだ、ハムレットのセリフなんかよりずっといいじゃないか...。 (パニック/犬/変形の記録/死んだ娘が歌った/盲腸/棒/人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち/鍵/耳の価値/鏡と呼子)

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    投稿日: 2012.01.06
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    鉛の卵と、人肉食用反対陳情団と三人の紳士たちが気に入った。 後者を読みながら「ミノタウロスの皿」に似てるなぁ、と思っていた。 そして私はこの体の話が好きだ、人にもよるとは思うのだが意思の疎通が出来ないことに私は非常に恐怖を感じる。 だからなのか、決していい趣味とは言えないが他人の会話が食い違っている時に私は言いようもない快感を覚える。 特にどちらの主張も間違っていないのに根本から噛み合っていない時など最高だ。

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    投稿日: 2011.11.08
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    「R62号の発明」 前衛作家、安部公房の愉快な作品。 人間とは?をユーモラスにアプローチしている。

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    投稿日: 2011.11.06
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    アンチ人間中心主義とか、集団からの脱出とか。人間と、そうじゃないもの、がたくさん出てきて交錯して、でも描かれてるものはもちろん人間です。 「壁」や「箱男」に比べたらわりと平和な(?)話が多かったかなあと思いますが。 「R62号の発明」「鏡と呼子」「鉛の卵」がお気に入り。まだまだ勉強不足なのでしばらくしたら、また読みたいなと。

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    投稿日: 2011.10.11
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    初めて買った安部公房。凄い。短編集で読みやすいからクソぶっ飛んだ話も疲れないと思う。ホンマおもろい。

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    投稿日: 2011.06.28
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    「R62号」読みました。 なんだろうこれ。怖い。 原子力発電所が手に負えなくなって、科学技術の利用に関する議論が出始めた社会状況に見立てたのか、 「世界がやっと安部公房に追いついた」という帯がついてました。 わかるけど。 でも人間はこの本に出てくるほど記号的じゃない。 って信じたいなあ。

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    投稿日: 2011.05.30
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    「R62号の発明」「パニック」「犬」「変形の記録」「死んだ娘が歌った」「盲腸」「棒」「人肉食反対陳情団と三人の紳士たち」「鍵」「耳の価値」「鏡と呼子」「鉛の卵」の12編収録。 とにかく陰鬱である。 R62号の発明は最後にどんな結末を引き起こすのか。 安部さんの作品はどれも摩訶不思議な世界で、読み手は様々な印象を受けると思う。そこが面白い。

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    投稿日: 2011.02.13
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    安部公房の発想力、作風が出ている短編集。 SF的な発想の「鉛の卵」、得意の発想力をいかした「棒」、「盲腸」、「犬」など、癖が強めですが面白い作品が載っています。 やはり多才なんだな、と思える一冊。

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    投稿日: 2010.11.22
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    大好きな作家、安部公房氏の作品。 長編も好きだけど、こういう短編もおもしろい。 最後までよくわからないストーリーもあるけど、 それでも文章自体が好きだからいいのです。

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    投稿日: 2010.11.14
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    短編なので、好きな内容とそうでないのとがあったけど全体的にはおもしろかった。安部公房の世界はやっぱ好きや。忘れた頃にまた再読したい。

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    投稿日: 2010.10.23
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    安倍公房の短編面白い。発想の作家である。 ほんと気持ちの良い短編である。 視覚や聴覚、それから常識やモラルそういった当たり前だと思って疑わないことが急に逆転してしまう。 そうなった時に初めて、なんて薄い氷の上を歩いていたのだろう、つまらない先入観、いつのまにか刷り込まれているモラル、そういう存在と、またそれに犯されている自分を発見する。 そして同時にそれらの存在の脆さも痛感する。 「今」を一生懸命生きている。それだけで視野がいっぱいになってそれが当たり前になっているときに、安倍公房はいきなり目の前に広がる未来を見せるだけでなく、その場まで目隠しで連れて行ってくれる。 もしかしたら残酷なだけかもしれない。 それにしても鳥肌ものだと思うのは、安倍はアンチ人間中心主義といわれるそうだが、人間を中心におかず、外から動物としてひとくくりに見るからこそ浮かび上がってくるのだろう安倍の描く「人間」の特異性。これが壮絶。気持ちが悪い。それが人間・・・・

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    投稿日: 2010.10.03
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    R62号の発明よりも鉛の卵のほうが印象的だった 意外な結末 自分もそうやって誰の手の内で生きているのかもしれぬと思ったら 不気味でござる

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    投稿日: 2010.04.17
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    2010年1月15日読了。 難しかった、の一言に尽きる。 ゆっくり咀嚼してもなお、理解しきれない部分が多々あった。 だが、理論がきっちりしたSFなので、読んでいて説得力があった。 何度か読みなおして、ちゃんと理解したいと思う。

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    投稿日: 2010.01.15
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    どれを読んでもどことなく気持ち悪いようななんだかもやもやした感覚が残る・・・のだけど、同時にしてやられたって感じもするのです。この中だと鉛の卵がよかったかも。

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    投稿日: 2009.12.16
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    気持ちの悪い短編集。 自分の死体を売り、ロボットR62号となった機械技師のささやかで恐ろしい復讐を描いた表題作から、すべて後味の悪い読後感。

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    投稿日: 2009.11.20
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    この短編集殆どはずれがなかった。 「変形の記憶」、「死んだ娘が歌った」、「盲腸」、「鉛の卵」が特によかった。

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    投稿日: 2009.10.14
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    やっぱり天才だな、安倍公房。この本は短編集なんだけど、特に鉛の卵がよかった。短編であれだけの展開できる人ってなかなかいないと思う。大好き

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    投稿日: 2009.09.24
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    2009/7/28図書館で借りる 2009/ 2009/7/26の課題図書です。一週間で読み終える。 R62号の発明:昭和28年3月 R62号【機械技師】…自殺志願者 草井…契約係 花井… ドクトル… 生きた死人、死んだ死人 【単語】 リベット、敬虔(けいけん)、パラフィン()、 パニック: 犬: 変形の記録: 死んだ娘が歌った: 盲腸: 棒: 教授とそれによく似た学生二人。 人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち: 人を殺して、その肉をハンバーグステーキにして食べるというスゥイーニートッドという映画が上演された。このことを思い出した。 鍵: 主人公は祖父の義理の弟である。叔父にあたる。千葉県から探しに来た。 耳の価値: 善良な大学生(目木)が一週間留置所に放り込まれる。それによって彼は大学の月謝を払えず、月謝滞納者の一覧に載る。 鏡と呼子: 鉛の卵:読了 古代人、ドレイ族、植物人間

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    投稿日: 2009.07.27
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    初期短編集。12編が収録されています。 私が好きだったのは、「変形の記録」と「鏡と呼子」「鉛の卵」。 「変形の記録」はこれまでもたびたび取り扱われているような、肉体を失った魂の話です。「鏡と呼子」は最初は一風変わった登場人物の話かと思いきや、最終的には閉鎖的な町の話だったんだなあ、と分かりました。飢餓同盟の類の話ですね。結構好きでした。 「鉛の卵」は、未来物語です。表題作について「イイ!!」と思うのはそう多くないのですが、これはかなり良かったです。 強ち夢物語ではない・・・というのが安部公房の素敵なところ。 この短編集は同じようなテーマを取り扱った話がおさめられています。 今回は、人間以外のものが人間になるような物が印象的でした。 「耳の値段」で、元にされている短編、以前に読んだけどタイトルが思い出せません・・・。 全体を通して、この短編集は生々しくなくて好きでしたw そういえば、男のイニシャルがKが多いのは、やっぱり公房のKなのかな?

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    投稿日: 2009.06.25
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    何とも言えない気味の悪さが、むしろ心地良く感じてしまう。 『R62号の発明』で、安部公房にハマりました。

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    投稿日: 2009.05.01
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    こんなにわくわくしながら小説読んだのは久しぶり。 短編小説の面白さを知りました。 SFなんだけど、現実離れしすぎていない。 日常的に持っているもの(価値観とか階級とか)が少しずれたらこんな感じ、 という世界を描いています。 それだけに、恐ろしいというか、気味悪さを感じさせる。 特に鉛の卵が好きです。手塚治の「火の鳥」のような印象をうけました。

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    投稿日: 2009.03.30
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     空前の不況下においてリストラ・派遣切りが社会問題化しております2009年初頭、なぜ出版界はこの作品をこそ押さないのか! といいたくなる「R62号の発明」「棒」を含む短編集。出版界が押さないなら私が押してやるー! 蟹工船より断然こっちだぜ。人間の部品化(道具化)という点ではこないだ読んだ「モダンタイムス」と多少つながる点もあるかもないかも(どっちだよ)。  価値観の逆転を多く取り扱っている作品群なのですが、いいたいことがわかるかわからないかで格段に面白味が変わってきちゃうので、面白さには結構ばらつきがあるような気がします。私は「棒」「盲腸」「鉛の卵」が特に好きです。

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    投稿日: 2009.02.17
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    「私が悪かったんじゃないものね」 生きながらロボットになった男の復讐や、 死人の目で、世界を眺める少女や、 羊の盲腸を持つ男など。 淡々と流れる恐ろしき世界。

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    投稿日: 2009.01.08
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     安部公房の初期短編集。初期の頃らしく、それぞれの短編にて様々な「実験」が行われている。無機物と人間の逆転やその後の主要テーマとなった共同体における個など、それぞれ趣向を変えた作品が楽しめる。ただ、「砂の女」以降しか読んだことのない人にはあまり馴染めない作風かもしれない。SF的な「盲腸」、「鉛の卵」が非常に面白かった。特に「鉛の卵」は先程行ったように共同体における「異質な」個が扱われている。冷凍装置の故障で遙かな未来で目覚めた男の話だ。他に、「パニック」、「R62号の発明」、「犬」、「変形の記録」、「死んだ娘が歌った」、「棒」、「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」、「鍵」、「耳の値段」、「鏡と呼子」などを収録。

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    投稿日: 2008.05.03
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    安部公房は短編の方が面白いかもしれない。最初から最後まで騙されっぱなしだった。各主人公に感情移入していって、世界観が見えてきたと思った瞬間に大どんでん返しである。作品の半分が死後の世界で、もう半分が近未来(こうはなって欲しくない方向の)といったところか。どこか懐かしい感じの風景なのに未来を感じさせる作風が堪らないですね^^

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    投稿日: 2008.02.09
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    鉛の卵の描写が好きだったなぁ… 鉛の卵が割れた瞬間のあの臨場感。SFとはこういうものを言うんですよね。きっと。

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    投稿日: 2007.11.04
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    「砂の女」で疲れたので手に取った短編集。エグさ満点・・・怖かった。そんなに難解ではない話も何話かあったけど、それでもやっぱりシュール。同じSFでも星新一とは全く違う毒々しさ。怖いけど気になって思わず読んじゃう、そんな感じ!

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    投稿日: 2007.08.14
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    非現実短編集。 「シュール」「リアリズム」「アナーキリズム」。よく星新一と関連付けされるが読んでみるとわかる。 この作品は脳をいじられるシーンがショッキングで少々グロめ。安部公房は東大医学部出身らしい。手塚先生みたい。

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    投稿日: 2007.01.09
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    面白かった。久しぶりに読んだ彼の作品、やっぱり怖い。小さい頃、地球が滅んだらとかそういうことばかり考えて日々怯えていたので、その頃の不安を思い出した。「鉛の卵」とか。あと死後の魂を描いた話や異常な精神状態になってしまう話とか、ありえないと思いつつ、実はそうなのではと一抹の不安がよぎる。

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    投稿日: 2006.12.11
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    【R62号の発明】【変形の記録】【死んだ娘が歌った】【人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち】よかった。この方の短編面白い。

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    投稿日: 2006.08.20
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    収録作:R62号の発明、パニック、変形の記録、死んだ娘が歌った、盲腸、棒、人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち、鍵、耳の価値、鏡と呼子、鉛の卵 読了。安部公房の短編は面白いなあ。「死んだ娘が歌った」の切なさときたら・・びっくりだよ! 「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」は非常に面白く読みました。「耳の価値」も下らなくて好き。 「変形の記録」もなかなか。あ、「盲腸」も好き。

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    投稿日: 2006.02.23
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    思想的にも方法的にも冒険に満ちた短編集。ちょっと毒があるのが良い。思想を読み取ろうとしなくても単純にストーリーで楽しめます。

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    投稿日: 2004.12.16