
総合評価
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powered by ブクログ安部公房短編10編。今まで何冊か読んできて、私が感じた安部公房のイメージとなんかちょっと違うような…どこがってうまく言えないんですが。 気になったのは ・「使者」また自称火星人出てきたー!(「人間そっくり」を以前読んだので) ・「賭」どんな建物?どんな会社なん?頭ゴチャゴチャしてくるし、会話文に「……」がやたら多くてなんかずっと怪しい…でもコレ好き。 ・「なわ」「無関係な死」リアルな嫌さ。嫌だー。 ・「人魚伝」砂の女みたいだなと思ってたら、オチがすごい。人魚すごい。 ・「時の崖」ほとんど心象描写だけど、映像が見える。 安部公房、面白い。引き続き読みます。
19投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログ人魚の話の雰囲気が好きだった。ドブくさいというか、生臭い感じ。リトルマーメイドだけが人魚にあらず。むしろセイレーンのような妖怪が本来の姿では。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ安部公房が仕掛けるシュルレアリスムの迷宮にぐいぐい引き込まれる、2025年の今でもやはりアバンギャルド文学の最先端と言っても過言ではないです。「なわ」については、あの小島監督にも影響を与えたようです。読みながら頭の中に広がるモノクロームのイメージ、安部文学の真骨頂である不条理かつブラックユーモアの効いた世界観と相まって、未知の体験を味わえます。一度ハマるとやみつきになること必須です。
1投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ友人に勧められて。 1秒間にたっぷり感情が詰め込まれてるから時間の流れはゆっくりなのに、1文字たりとも逃しちゃいけないみたいな感じだった。 学生の頃の授業とかで咀嚼したかったな…。
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ目次 ・夢の兵士 ・誘惑者 ・家 ・使者 ・透視図法 ・賭 ・なわ ・無関係な死 ・人魚伝 ・時の崖 事前情報を得ず、先入観を持たないようにして読んだ感想としては、一世代前の村上春樹みたい。 乾いた無関心、冷たい理不尽。 違いは、安部公房のほうが閉塞感が強くて人間的な感じ。 確かにここに書かれた作品はほとんどが私の生まれる前のもので、時代の断絶を感じざるを得ない。 けれども安部公房自身は平成までご存命だったのね! めっちゃ同時代人でした。あらあら。 私の脳内読書マップの中で、安部公房は2か所に存在している。 純文学の場所とSFの場所。 そもそも最初に読んだのが、高校の図書室にあった「世界SF文学全集」の『第四間氷期』だったのだから、SFから入って、のちに純文学の人だったのか…と思った次第。 この短編集は、そんな安部公房の純文学とSFの中間に存在して、橋渡しをしているような感じがした。 家に帰ると死体があった。どうにかしなくては…と主人公が奔走する『無関係な死』は、当人がまじめであればあるほど傍から見るとおかしいというシチュエーションコメディそのもの。 逆に、恋した相手の人魚に生活を脅かされていく『人魚伝』は、似たような設定がドラえもんにもあるけれど、こちらはホラー。 人魚には悪気が全くないのが怖いのだけれど、私たち人間も立場が変わればそうなるもんねえ。 ホラーと言えば、狂っているとしか思えない『賭』。 でも、これの本当の怖さは、実は今の世の中がこうなってしまっているのでは?っていう怖さ。 全体像が見えないまま、ノリと勢いで提案され続ける仕事。 傍から見るとあり得ない迷宮と化している職場は、もはや社長がいなくなろうとミッションが止まることはない。 怖。
2投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ中高生の頃に好きな作家で生誕100年ということで書店の棚に飾られていたので手に取ったが(590円)、家の本棚を見てみるとあり(360円)ました(笑)。 後半に配置されている表題作まできて”読んだな”と思い出したので、当時も文庫を購入したが表題作だけを読んだのかもしれない。 表題作以外では列車の待合室から始まる『誘惑者』、自分は火星人だと言う男絡まれる『使者』、おかしなリクエストを受ける不動産設計士の『賭』、壁の穴から覗く『なわ』が面白かった。
16投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログ文学的挑戦に富んだ短編集。文学を解体して、再構築しているような難解さがありつつも、エンタメ小説としても全く古びない力強さと、奇妙でじっとりとしていてニヒルな感触が印象的だった。
1投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
●あらすじ 自分の部屋に見ず知らずの死体を発見した男が、死体を消そうとして逆に死体に追いつめられてゆく「無関係な死」など、10編を収録。 (新潮社ホームページより引用) 初めての安部公房。10篇の短編が収録されている。 文豪のつもりで読んだらかなりエンタメ寄りでびっくりしました。いつもオチでびっくりさせられるし、あるいはずっとハラハラして続きを読みたい気持ちにさせられます。文体はかなり比喩が多い。しかも言語感覚が独特。全然共感できない比喩もあれば、でも時々びっくりするぐらい鋭い比喩もあってどきどきしながら読みました。 特に好きだったのは「夢の兵士」「家」「なわ」「無関係な死」「人魚伝」「時の崖」かな。これだけ短編が入っていてどれも方向性が違うのは素晴らしい。「家」や「人魚伝」は若干ホラーミステリーだし、「時の崖」なんかも独特の進め方をしている気がします。 特に「無関係な死」については、主人公の選択・結末が気になっていたところだったので終わり方に夜中一人で爆笑しました。こんな終わり方有りなんだ…。自由でいいな…。他のものも読んでみたいです。
1投稿日: 2023.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
10個の短編集。 物語も訳のわからないもので、解説も多少難解だが、面白かった。 『透視図法』の『盗み』は、自分が相手の荷物を盗み出そうとしていたら、相手も同じ考えだった話。 『人魚伝』の、彼女を捕まえていたら、実は自分が飼われていた話でゾッとした。 など、現実にありそうにない話に引き込まれた。 不思議な世界観だが楽しめた。
1投稿日: 2023.04.28
powered by ブクログ幻想的というか不条理というか、とにかく訳のわからない10編。でも読み終えてしまった。 夢の兵士:脱走者の正体にニヤリ。 誘惑者:駅での出来事。追う者と追われる者の逆転。立場の逆転好きだねえ。 家:死なない祖先。ホラー小説のようだ。 使者:嘘火星人の話。気が狂っているだけなのか? 透視図法:スルスルと登ってくる針金にゾッとした。 賭:頭のおかしい宣伝会社の話か? なわ:壁に開けた覗き穴。壁とか穴とか好きだねえ。ドキドキの展開だけど犬が可哀想。 無関係な死:なぜ警察に通報しないのか?などと言ってはけないのかな。 人魚伝:緑の人魚。ねじ曲がった欲望の果て。 時の崖:ボクサーの心の動き。結局は飯、タバコ、酒なのか。
1投稿日: 2023.04.10
powered by ブクログそれにしても、どんなにか恐ろしい、孤独の日々だったことだろう。 ぼくは灰汁のような憐れみにひたされ、燻製のようになりながら、 やっとの思いで彼女を振り向いて見た。
0投稿日: 2023.03.06
powered by ブクログ表題作と『なわ』は一読の価値あり。 砂の女と同時代の作品集にという事で、不条理・不愉快要素が強く自分は大変楽しめた。
1投稿日: 2022.12.08
powered by ブクログ「ぼくの眼に、彼女はすりガラスであっても、彼女の眼には、ぼくは単なる透明ガラスだったのだ。」(人魚伝) 人魚の彼女と「ぼく」の間にある言語・生物的な壁と、それに付随するもどかしさを端的に、そして叙情的に表す表現力。 安部公房の作品はいつも、どこにでもありそうな風景と人物である。なのに、何かが変で、普遍的世界と表裏一体の非現実。 あとがきでもあるように、相対する関係がじつは同じ穴のムジナで、メビウスの輪のように交わる世界が安部公房の持ち味である。 本著の中で特に好きなのは、「無関係な死」と「人魚伝」。「人魚伝」はかなり深い。 【無関係な死】 無関係の証明をしようとあがくうちに、その死体との関係性が増し、最後にはどうしても否定できない程の関係性が出来上がっている。床の白さの演出が素晴らしい。 サスペンスのような筋書きから、ほんの少し、初めの一歩がズレただけで、行き着く結末が非現実味を帯びる。 【人魚伝】 全身緑の人魚が可愛く思えてくる。まさか安部公房の作品でここまで女性?を愛らしく感じることがあるとは。 冒頭の「物語という檻の悲惨さ」は、最後の半ページで意味が啓ける。 物語にすれば、結末が生まれ、そこに何らかの意味づけがされる。この場合は「ロマネスクな家畜」(この表現も美しい。) 物語の意味づけは無意味であり、重要なのはその途中にある、書き上げられない小さな蠢き。 しかし人魚というこれぞ物語、伝説的寓話を伝えるには物語の手法しかない。物語にできないものを物語でしか伝えられない、滑稽さ。 こうした解釈を加えることも、物語に意味付けをしているという点で、作品を「物語の檻」に閉じ込めることになる。安部公房の妙技によって、作品を語ることを封じられてしまっている。 そして例に漏れず、「捕食者と家畜」、「物語とその拒絶」という相対するテーマが、メビウスの輪となって絡まっている。
0投稿日: 2022.09.21
powered by ブクログ物語の出発点が、果たして本当に出発点だったのか。 一体何を見せられているのか。 どこに向かうのか。 いずれの短編も、自分の今いる場所がわからなくなるような、 安部公房の言葉の魔法によって、 執拗に目をくらまされる。 いつだって夢のように無機質で遠い物語に聞こえるのに、 常に側にぴたりとくっつき離れない影のように生々しい。 それにしても『なわ』が強烈に気持ち悪かった。 子犬には優しく!←違っ
0投稿日: 2021.08.07
powered by ブクログ短編集。いろんなタイプの短編があるけど、立場が逆転するようなテーマは似通っている。脱走兵と父の物語や人魚を飼育しているつもりが、実態は違った物語、ろくでもない父と姉妹の物語など様々だったが、わりとどれも楽しめた。父と姉妹の「なわ」がなんか印象的かな…
0投稿日: 2021.05.17
powered by ブクログ代表作『砂の女』を書いていた時期に並行して書かれたいくつかの短篇作品を収録したものです。『砂の女』を思わせる、黴臭いくらいの和のテイストを感じる作品もありますし、初期の作品から続くテイストであろう想像力がぶっとんでいるおもしろい作品もあります。『なわ』なんていう残酷なものもあり、読み手をひとつところに停滞させず、そればかりか揺さぶってくる短篇集になっていると思いました。 とくに「人魚伝」という作品に夢中になれました。沈没船の探索中にであった緑色した人魚に恋する話ですが、一筋縄では終わらない。この作品もそうなのですけれども、既視感を覚えることなく、「いままさに知らない物語のなかにいる!」ということのわくわく感がとてもよいです。自分の知らないものや、自分にとって新しいものに触れている喜びがあります。そして、ぶっとんでいながらも、読むのに耐えうる弾性を備えている作品群でした。 どうやら安部公房の作品は、僕の性分にあうものが多そうです。じめじめしたような和のテイストの強いものはあまり好きではなく、できればドライなもののほうが楽しめるのほうなのですが、でも安部公房の作品に触れているうちに、苦手なぶぶんにも慣れてくるような感じがありました。もっと慣れてくると、たぶんなにか発見があるのではないだろうか。 まだまだ彼の作品を読みたくなりました。
4投稿日: 2021.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『夢の兵士』 詩的。 『使者』 安部公房らしさは、少しはあるが、発想とかの点で、あまり面白くない。 『賭』 安部公房らしい発想と内容で面白かった。 『なわ』 戦後文学ぽく、面白かった。 小島秀夫が、ゲーム『デスストランディング』で引用していた言葉が、最後に出て来たが、この短編『なわ』で使われていた"なわ"の使い方は残酷だった。 『無関係な死』 誰もが考えそうな、家に帰ってみると見ず知らずの他人が死んでいたという設定で、安部公房らしい話が続く。 『人魚伝』 人魚への純愛を描く。 結末は、何とも面白かった。 〈感想〉 いかにも戦後文学というのを味わえた。
0投稿日: 2019.10.19
powered by ブクログ安部公房のSFじみた短編小説群。純文学然とした冒頭作品で油断したが、2本目からは本領発揮の幻想なのかミステリなのかという話が続く。 帰宅し、アパートのドアを開けたら、見ず知らずの男の死体が転がっている。さてどうするか。警察に届けたら、自分が犯人にされてしまう。アパートの他の住人に押し付けるには、死体を運ばなくてはならぬ…(無関係な死)。 いやいや、油断した。2本目「誘惑者」で気づくべきだったのだ。安部公房じゃないか。死体が有っても犯人など出てこないし、3階から階段を降りたら4階に着くのだ。比喩をこねくり回したり、理屈をまぜっかえしたりなど不要。これぞ安部公房という短編である。 「使者」は名作「人間そっくり」の初期プロットなのであろうし、「賭」は「密会」をコメディにしたような作品である。中でも「人魚伝」は完全なるSFであり、メカニズムまで作り込まれている点は、そんじょそこらの中途半端なSF作品より出来が良い。 読んでいて、つげ義春や諸星大二郎、高橋葉介などの作品を思い浮かべる人もいるかも知れない。逆に、そういう作品が好きな人は必読の1冊である。
2投稿日: 2019.01.30
powered by ブクログ追っているはずが追われてた、人を嵌めようとしていたはずが自分で自分を追い込んでた、飼っているはずが飼われていた……というような状況の話が多い短編集だった。 相変わらず絶望的というか無慈悲な終わり方をする話ばかりだけどなんだか好き。 ただ、『なわ』だけはどうしてもだめだった。 犬好きの私はあの展開はちょっと読めなかったという個人的な問題なのであって、小説自体としては良いんだと思う…けど。 『誘惑者』は比較的わかりやすい話で好き。 『夢の兵士』の哀愁も。 『無関係な死』は私もあぁなったら焦ると思うし深刻な問題なんだけど、主人公の行動はなんだかギャグにもできそうな感じにみえてきて面白かった。
0投稿日: 2018.08.27
powered by ブクログR62号に続いてこれを読んで気付いたのは、自分は小説にストーリーを欲しているということ。表現だったり文章力だったり、とにかくもの凄い作品だってのは伝わるんだけど、好みかどうかと言われると微妙なところで……。 分かりやすく起承転結が整っている作品ばかりを好んで読んできたから、この手の小説は噛み砕きにくい、だからこそあごの力がつくんじゃねえかなというもくろみ。あえて好みを上げるとしたら「使者」「賭」「なわ」の3つ。短編だけじゃなく長編にも挑戦してみたいところだけど……どうしようかな。
0投稿日: 2018.06.15
powered by ブクログ『なわ』が読みたかったのだけど、こんな気持ち悪い話とは…仔犬が出てくる時点で駄目でした。 短編集だけど、どれもこれも生乾きの雑巾みたいな感じで、どうにも眉間にシワが寄ります。うー、気色悪い。
0投稿日: 2017.03.09
powered by ブクログ「不条理」と一言で片付けるのは簡単だけど,それだけではない,深い味わいのある短編揃い.「悪夢」といってもよいか.期せずして不可解な状況に主人公が引きずる込まれる話ばかりである. 南米の作家の短編は,ムッとするような,頭のクラクラするような,欧米の作家とはまた違う変なトーンの話が多いが,それを思い出させる.
0投稿日: 2017.02.14
powered by ブクログ『砂の女』『他人の顔』など脂が乗った時期に認められた短編10作品。前後関係のない不条理な状況、推考しながら輪転する物語、ブラックユーモアのような皮肉めいた結末。安部公房節がいずれの作品でも輝る。 表題作『無関係な死』や『人間そっくり』の元ネタ『使者』は然ることながら、『人魚伝』が素晴らしい。架空の生命体へ妙な生活感をまぶしながら人魚の真意までの流れは、『第四氷河期』を読んだときのような、自分の創造力の欠如を恨めしく思う。 いずれの作品も安部公房らしさをふんだんに味わえる作品である。
0投稿日: 2016.09.29
powered by ブクログ次々に登場する、一見ふつうの人のようで頭のおかしなことを言う人たち。会話を交わしていくうちに、こちらの正気が怪しくなってくる。そんな不条理さを存分に味わえる。
2投稿日: 2015.06.20
powered by ブクログ抽象化させることで、よりイメージを鮮明にさせられる。引き込む力があるなぁ。。。ただ、3回読了してますが、未だに掴みきれないシュールさ。 「夢の兵士」、「なわ」、「人魚伝」がお気に入り。 追う者と追われる者、壁の内と外、飼う者と飼われる者、相反する立場を一つに描いた作品たち。
0投稿日: 2015.06.10
powered by ブクログしんみりしたり、ゾッとしたり、少しミステリーだったり、いろいろ楽しめる短編です。 やっぱり阿部公房は面白い!
0投稿日: 2015.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◆パス「波と暮らして」→ディキンソン「早朝、犬を連れて」を読み、無性に「人魚伝」を読み返したくなり、再読。 ◆1957年〜64年に発表された初期短篇10篇。小説でいうと「砂の女」〜「他人の顔」の頃か。 ◆飛び込んできた不測の事態によって、現実だと思い込んでいた世界は揺すぶられ歪み崩れ落ちる。元の世界が虚構なのか、この事態が虚構なのか。現実を取り戻そうと足掻く主人公はどちらの世界からも滑り落ち、居場所を剥奪され世界の狭間に取り残される。◆読み終えた私に残されるのは、主のいない帽子・白々とした床・緑色過敏症だけ… ◆はぁ、やはりこの悪夢のような世界観に魅了される。◆ゾクゾクするのは初読時から変わらず、「夢の兵士」「家」「人魚伝」。特に「人魚伝」は「すると、ぼくは、緑色に恋をしてしまったのだろうか?」…この一文だけでもKO。
1投稿日: 2015.01.12
powered by ブクログやはりおもしろい安部公房。 「あべこう」まで打つと「あべこうじ」って出てるくるのは、何か嫌やけど。 全編おもしろかったけど、やっぱり僕は「無関係な死」が好きやね。
0投稿日: 2014.12.05
powered by ブクログ初安部公房。 短編10編。無関係な死と、誘惑者 おもしろかった。 けどはまらなかったこーぼー。 しゅーる? また読み返したら 好きになるかなー?
0投稿日: 2014.10.15
powered by ブクログ安部公房を久しぶりに読んだ。長編だけではないのね、この人は。 夢の兵士、誘惑者、賭、無関係な死、人魚伝。とにかくみんな面白い。 抽象と具体のバランスが秀逸なんだと思う。 現代にもこういう短編作家現れないかな。 私はやはり男性の文章のが好きなんだと思う。 こんなこというとあれだけど女の文章は何かが軽い。それを繊細といえばそうなのかもしれないけど、重みがないんだよな。自分も女だけどさ。
0投稿日: 2014.09.28
powered by ブクログ『時の崖』のみを目当てにして購入。 日本の近代文学でシュルレアリズムを地で行く作家と言えばこの人。おそらく通してのテーマは、自意識の不確かさ、ってところかな。 安部公房って実存に訴えかけてくる小説を書くけれど、そういう方向性なら初期の川端康成のほうが私的にはピンと来るんだよな。ましてやカフカやコルタサルはもっとツボ。だから僕の中では安部公房の小説は今ひとつ。それでも、『賭』『人魚伝』はとても面白く読めた。
0投稿日: 2014.07.23
powered by ブクログ再読。 初めて読んだのは10年くらい前で表題作の「無関係な死」以外は印象が薄かったのだけど、今回は他の作品もじわじわ楽しめた。 特に面白かったのは複雑な構造のビルが登場する「賭」、盲目の恋に警鐘を鳴らす(鳴らしてないか)「人魚伝」、ボクサーの孤独な戦いを描いた「時の崖」、そしてもちろん表題作の「無関係な死」。 安部公房さんの小説に私はいいように振り回されてしまう。 モグラ叩きやらワニワニパニックやらのようにあっちかと思ったらこっち、その次の瞬間にはまた別のところにいる。 その混乱が不思議と癖になる。 短編は混乱の度合い(?)がちょうど良い気がする。 これが長編になるとまた大変で、以前は読み切れなかった。 またチャレンジしてみよう。
7投稿日: 2014.07.17
powered by ブクログ追うものが、追われるものになる。 無関係のものが、関係するものになる。 支配するものが、支配されるものになる。 他の安部公房の作品と同様に、この短編集の中でも立場の逆転が沢山起こっている。 恐ろしいけど、楽しい。 小さなきっかけ一つで、目に映る世界が大きく変わっていく。 「誘惑者」と「賭」が、個人的には好み。
2投稿日: 2014.03.05
powered by ブクログ鬼才・安部公房の短編集。くぅー、相変わらず面白い。ほんと安部公房大好きだ。表題作のひとつ「無関係な死」は自分の部屋に無関係な死体があったことでなぜか警察に通報せずにあの手この手で死体を隠蔽しようとするあまりドツボにハマり破滅していく秀作。あとは「人魚伝」が出色。飼われていたのは人魚ではなく自分だったのだ。2013/301
2投稿日: 2013.10.16
powered by ブクログ他の短編集に比べて読みやすい。 異様な状況を作り出し、話を展開させる。 夢の兵士は、まともな安部工房 家、使者、賭が楽しめた。 人魚伝は、他の短編の安部工房っぽい。情、献身、不利な状況、報われない。 無関係な死は、話に無理がある。 読者が最初に思う事を、今更?というタイミングで最後に書いている。 本作、全体通して死の匂いがする。
0投稿日: 2012.08.18
powered by ブクログ安部さんの短編集。 面白いには面白いけど、他の作品に比べキレが悪いように思う。無理があるというか。期待値が高すぎたのかもしれない。 個人的には「夢の兵士」「家」「透視図法」辺りが好きかなぁ。「人魚伝」もよかったと思う。
0投稿日: 2012.05.01
powered by ブクログつくずく読力のなさを思い知らされる作家だ。最後の行にきたとき「ん?これが終わり?」というのが2,3あった。 「夢の兵士」「誘惑者」の最初の2編は容易だったが。 本の装丁から、真理を観るためには「自分の中の他人の目」で観なさいよ!といってるのかな?この作品集は。
0投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログ全体的にSF風な作品が多い短編集です。 主人公の部屋に突如現れた死体をどう処理するか考えている内に、自身が追い詰められていく「無関係な死」、人魚に恋をし、同棲しようと試みるも、その実態を知った主人公が・・・など、後半にいくにつれてどんどん壁が迫ってくるような、言わば代表作である「壁」を彷彿させるような作品が多いです。
0投稿日: 2011.09.22
powered by ブクログ本にはまさに「読み時」があるんだと実感した この本はその読み時に読んだからすごくよかった 表題作が文句ないけど、誘惑者と賭も好きです 透視図法は難しすぎてわからなかった
0投稿日: 2011.06.24
powered by ブクログ長編「砂の女」「他人の顔」と並行して書き上げた短編集。狂気じみた自意識におのずと追い詰められるような作品が多く、なかでも「人魚伝」はこれまで読んだどの人魚物語よりも衝撃的なファンタジーでした。
0投稿日: 2011.06.21
powered by ブクログ短編の方がいろいろな表現がいっぺんに楽しめるというのはあると思う。安部公房という作家が、圧倒的な比喩力の直球だけではなく、多彩な変化球も兼ね備えていることがわかります。とくに『人魚伝』推し。
0投稿日: 2011.05.16
powered by ブクログ短編群ではこれが一番好き。ねーだろ!の発想をさもあるように、さらりと持ってくる馬力。「家」、「人魚伝」あたりはかなりハイレベル。ものにより、幻想系不条理がある安部作品のなか、発想よし、エンタメ性よしのバランスいい短編集。
0投稿日: 2011.05.12
powered by ブクログ『夢の兵士』『誘惑者』『家』『使者』『透視図法』『賭』『なわ』『無関係な死』『人魚伝』『時の崖』収録。 『使者』は『人間そっくり』に類似。 『賭』『家』『人魚伝』が面白かった。
0投稿日: 2011.04.30
powered by ブクログ安部公房短編集。短編なので安部節炸裂な心理描写だったりのカラクリは容易く、混乱はさほどしないけれどその裏には様々な意味が隠されているだろなあ。なんて思ってしまい、結構何回も読み返しているのです。
0投稿日: 2011.03.07
powered by ブクログ安部公房の短編集。 一つの問題を解決しようとする試みがさらなる問題を生み出していく、というような作品が多かったです。 捕らえられた網の中から逃げ出そうともがく度に、どんどん複雑に絡み捕らえられるという感じ。 大変面白かったです。
0投稿日: 2010.12.06
powered by ブクログなんていうか、安部公房氏の作品って舞台設定はすごくSF的なのにそこに登場する人物の心理描写はすごくリアル。 そこがおもしろくもあり、言いようのない怖れを感じさせるところでもある。
1投稿日: 2010.12.02
powered by ブクログ安部公房短編集。 収録は表題作の他に、『家』『透視図法』『なわ』『誘惑者』『賭』『人魚伝』等。 以前読んだことがある短編集なんですが、タイトルを見ても内容を思い出せないくらいにすっかり忘れていたので、再読。 安部公房節は相変わらずですが、やはり短編集のほうが内容が平易というか、ちゃんと全体的に説明がつくように仕上がっているのかな、と思いました。 もちろん、その裏には様々な意味が隠されているんでしょうが、最初の第一段階の時点で、混乱に巻き込まれるようなことは無いように思います。 お気に入りの作品としては、何代、何十代と前の人間かわからない『祖先』という生物を飼っている『家』と、全身緑色、乳首と臍のない人魚との恋愛模様を描いた『人魚伝』が挙げられます。 逆に表題作にもなっている『時の崖』については、裏にどういった意味合いが込められているのかよく分らなくて、あんまり印象に残らない一作。
2投稿日: 2010.08.22
powered by ブクログ短編なところがいいです。 頭のいいひとですね、安部公房さんは。 「誘惑者」と「人魚伝」が意外な感じで面白く思います。
0投稿日: 2010.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
気持ち悪くなるようなホラーが読みたかったので読んだ 阿部公房3作目 いやあこの人はホント凄いなあ こんなに気持ち悪く人の精神を描けるというのは凄いことだ 主人公の幾分自分勝手な理屈に則って全ての物語が描かれている そこにはいわゆる常識や良識といった(より大きな規範)存在は希薄で、主人公にとってそれは他人事のように描かれている その自分勝手な主人公が、理不尽な状況に巻き込まれていき、始めは抵抗するが気づいたら彼もその理不尽を構成する一部分、もしくは理不尽さそのもになってしまう 阿部公房の作品は以上の様な展開になっていると思う 何が凄いって、その理不尽な状況の突飛さ、そして、状況は平凡でも主人公の心理描写 この2つが凄いと思う 特に「賭」は状況設定が、「無関係な死」は心理描写が、良かったと思う でも、この人の作品は読んでいて楽しいものではないから、読む人はそのつもりで読まないと痛い目見ると思う
0投稿日: 2010.03.30
powered by ブクログ安部公房の作品には毎度引き込まれます。 全てをきちんと理解することなんて到底できなくて、でもむしろ、読む人にぐるぐると考えさせる、それが狙いなんじゃないかな。 短編集なので比較的読みやすいです。 表題作「無関係な死」、「人魚伝」が特にすきだったかな。描写がなまなましくて気持ち悪いです。でもそれがいい。 「無関係な死」で、関係性のあることの証明はひどく簡単なのに対して、無関係であることの証明は…、、このへんは分かりやすく考えさせられるところ。 「人間そっくり」に繋がるような「使者」、「疑惑者」あたりも良かったです。 短編集の形だけど、全ての作品がどこか深いところで全ておなじループに収束しているような印象。 やっぱりよく分からないので、いつかまた読み返したいです。
0投稿日: 2010.03.25
powered by ブクログ0311 読んだ時期が悪かったのか電車で読んだら酔いました…。 無関係な死、人魚伝なんかが好き。
0投稿日: 2010.03.12
powered by ブクログ短編集です。 「使者」は、「人間そっくり」の元になったのかな?という印象で、人間そっくりの火星人が出てきます。ラストは違います。結構好きです。 あとは、「箱男」を連想させる「なわ」。あくまで連想させるだけで、全然違いますけどね。 考えさせられたのは「無関係な死」。 もし自分の部屋に、見ず知らずの人の死体が転がっていたら・・・? こんな迷惑極まりないことって、ないですよね。どういう行動をとりますか? 今だったら、DNA鑑定も進んでいるので、自分の無罪を証明できるかもしれませんが、まず発見時に冷静では居られないでしょうね。間違いなく、まず疑いは自分に向きますね。 そうして試行錯誤して、無関係な死によって破滅に向かっていく男。たいへん興味深いです。 一番面白かったのは「人魚伝」です。一応、悲恋の物語のようです。 かなり分かりやすい物語でした。安部公房の作品としては今ひとつ捻りが足りない?のかもしれませんが、「肉食の人魚」という設定が魅力的でした。 人魚伝で長編を書いたら、面白いだろうな〜って思いました。短編だからこそ魅力的な物語なのかもしれませんが・・・。
0投稿日: 2009.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「人間そっくり」と似たプロットでした。 死体と自分自身に追い詰められていく展開は面白いですが、終わり方が突然で中途半端な感じがします。
0投稿日: 2009.06.19
powered by ブクログ短編集。 宙ぶらりんの嫌なきもちが残るのが癖になる感じ。 最後に、自分が思っていた場所より ありえない角度で少しズレて落ちる。 「使者」「賭」が好きだったが 描写がすごいと思ったのは「無関係な死」だ。 「しかし、手首というやつは、いかにも表情たっぷりである。顔以上に、死が濃厚に集中していて、うっかり触れでもしたら、たちまち死を伝染されてしまいそうだ。」 「なるほど、死体など、色つきの水にひたした、ただの海綿の袋にすぎないのかもしれない」 「どうやら死体は、この小さな血痕で、しっかり彼の部屋に錨をおろしてしまうつもりらしい」 安倍公房は比較的読みやすいので好き。
0投稿日: 2009.05.19
powered by ブクログ部屋に突然現れた見知らぬ死体に追い詰められる男 安部公房の精神的に四面楚歌になっていく描写はほんとうに怖くて苦しい。
1投稿日: 2009.03.24
powered by ブクログ「人魚伝」が特に面白かったなー。「無関係な死」も秀逸。 脳みその隅っこを耳かきで引っ掻くような知的快楽エンターテイメント。
0投稿日: 2009.02.05
powered by ブクログアパートに帰宅した男。部屋の中には知らない男の死体があって・・・ 小説の中の死。そして、無関係であることを理由にその死を拒絶する登場人物。 中井英夫の”虚無への供物”を彷彿とさせる一作。
0投稿日: 2008.12.16
powered by ブクログ短編集。公房お得意の不条理ワールドが広がる表題作「無関係な死」。 ある日突然自分の部屋に知らない死体があった!! あなたならどうする?? みたいな。当然どーしようもできずに混乱するでしょう。 「無関係であることを証明するのは難しい。」みたいな事を言ってました。 ほんとにそうだね。
0投稿日: 2008.05.05
powered by ブクログ実験的短編集と言って良いのかもしれない。「人間そっくり」の基とも言える「使者」、その後の「箱男」へ繋がっていくのだろう作品の構築のされ方など見所は大いにある。 個人的には「人魚伝」「無関係な死」が気に入っている。この収録作品の共通するところは「追うモノと追われるモノ」ということだろうか。初期の安部作品から第二段階に入りつつあることを伺わせる短編集である。
0投稿日: 2008.05.03
powered by ブクログ自分の部屋に見ず知らずの死体を発見した男が、死体を消そうとして追いつめられてゆく『無関係な死』。ボクサーの独り言『時の崖』ほか、『誘惑者』『使者』『透視図法』『なわ』『人魚伝』など短編。あんまおもんない。
0投稿日: 2008.04.08
powered by ブクログ生ぬるくて黴臭い風が首筋を吹き抜けていくような、独特の空気が魅力です。『なわ』の主人公のように、各物語を穴からひっそりと覗いているような。特に好きな作品は『無関係な死』。帰宅し、元々そこにあったかのように置かれた死体。呆気にとられて状況が全く掴めない主人公の心境を、見たままの状況をなぞった出だしの文から見事に表現している。全くの“無関係”で在りたい、面倒な事には巻き込まれたくないという、人間の根本的な本能の拒否感。その彼が彼をどんどん追い詰めていく。
0投稿日: 2008.01.08
powered by ブクログどの短編も変な悪夢にうなされてるみたい。二段ベットで暮らしているとか、人魚を発見するとか、部屋に知らない死体があるとか、ありえない事実をなぜか受け入れてしまっているのは悪夢以外にありえない気がして、でも理性的になんとか抜け出そうとする無駄な努力がまた目覚める直前の夢のよう。解説には、彼の小説は常に壁の中の世界だとあったけど、箱の中で主人公達は更に眠っているのではないだろうか。
0投稿日: 2007.05.16
powered by ブクログ自分の部屋に見ず知らずの死体を発見した男が、死体を消そうとして逆に死体に追いつめられてゆく『無関係な死』、試合中のボクサーの意識の流れを、映画的手法で作品化した『時の崖』、ほかに『誘惑者』『使者』『透視図法』『なわ』『人魚伝』など。常に前衛的主題と取り組み、未知の小説世界を構築せんとする著者が、長編「砂の女」「他人の顔」と並行して書き上げた野心作10編を収録する。
0投稿日: 2007.05.12
powered by ブクログ「砂の女」などで有名な安部公房の短編集。 個人的に好きなのは「人魚伝」 。 主人公が人魚に恋をする話だけれど、実は……。 作品全体に漂う幻想感が凄く好み。
0投稿日: 2007.04.19
powered by ブクログなんとなく家に帰ると、そこには死体がいた。やがて男はその動かぬ死体に追い詰められ、人間として機能しなくなっていく・・・収録作品「無関係な死」は、あまり知られてはいませんが人間の内面をよく表した名作です。
0投稿日: 2006.12.13
powered by ブクログ東大医学部文化の象徴? 文体が特異だ。 これまた友達に薦められて読んだ公房だけど、 この人しかこれは書けないだろうと思う。
0投稿日: 2006.07.19
powered by ブクログ昭和32年ごろから35年ごろまでに文芸誌などで発表された氏の作品を集めたもの。表題にもある「無関係な死」は、昭和36年4月に「群像」に掲載された作品であり、私にとって安部公房作品の中で最も好きな作品である。こんなに面白くスリリングで知的な小説を、私は他に知らない。まあ私が知らないだけなので当然もっと面白い小説はどこかにあるはずだが、今のところはまだ知らない。 「客が来ていた。そろえた両足をドアのほうに向けて、うつぶせに横たわっていた。死んでいた。」という出だしで始まるこの作品は、Mアパートの住人Aなにがしが、ある日仕事から帰ってくると自分の部屋に見知らぬ死体が転がっていた、という衝撃的状況を必死で解決しようする物語である。このあまりにも馬鹿馬鹿しい、思わずふきだしてしまいそうな設定に加えて、Aなにがしが極めて真面目に、そして詳細に、この状況を考察するのだから、まさに抱腹絶倒である。それだけの考察ができるとは、さては職業は探偵か何かだな、と思わせるほどの鋭い洞察力なのである。しかし、なんとかこの危機を脱しようとする彼の鋭い推理力と豊かな想像力は、悉く裏目に出てしまい、事態は悪化の一途をたどるのである。これがまた腹が捩れるほどおかしい。 安部氏の緻密な文体を味わうには最適な作品なので、あまり引用はしたくないが(できれば直接読んで味わってもらいたい)、私が一番好きな一節を紹介しよう。 「自首をえらぶか、死体との格闘をえらぶか、とにかく勇気が必要なのだ。どちらであろうと、より大きな勇気を必要とするほうが正しい解決にきまっている……。」 この短編集には、「無関係な死」の他にも、安部氏の魅力を存分に味わえる素晴らしい作品が掲載されている。たとえば、「使者」という作品は、後の「人間そっくり」(昭和42年・早川書房刊)のもととなった作品であり、あわせて読めば違いを楽しむことができる。また、「人魚伝」は、恐ろしくも切ない人魚小説であり、「密会」(昭和52年新潮社刊)を思わせる悲痛な愛が描かれている。
0投稿日: 2004.11.07
