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こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方
こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方
養老孟司、中村桂子、池澤夏樹、春山慶彦/集英社
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総合評価

15件)
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    27 「教養は人の心が分かるということ」 人の心が分からない、つまり教養がなければ、どんなに素晴らしい技術やテクノロジーがあっても、人々が喜び、社会にとって必要とされる事業やサービスを実装することはできない。 29 現代社会は「じゃあ、どうしたらいいの?」と聞かれて答えられることだけで世界をつくるという、壮大な実験をしてきた。答えられない問題は、そこからはじいてしまった。それが今、ツケとなって戻ってきている。SDGsで取り上げられているような問題がまさにそうだが、それに対しても、まだ「ああすれば、こうなる」式で片付けようとしている。 71 「知性の核心は知覚にある」 知性の獲得には、まず感覚を通した知覚があり、その次に思考(知識)があって、行動がある。 大事なことは、思考の前に知覚があること。知覚とは、自分を取り巻く世界をどう感じるか。知覚、つまり感覚・完成・五感で世界を捉えること、既存の思考と統合しながら解釈すること。そこに知性の核心がある。 要は、何を見、何を感じるかが知性の原点。豊かで優れた知覚能力(感覚・完成)がなければ、知性的な思考や行動もない。 この知性、特に、近くを磨く最適な場所が自然であり、「外」。環境が激変している時代に、人間が人間からしか学んでいないのはリスクでしかない。教室という場所には人間しかいない。単一種しか存在しない「箱」。それは、生態系から見たときに、ある意味で異常な空間。 一方、外に出れば人間社会より大きな自然環境がある。自然の中では、人間がつくった法律やルールとは関係なく、さまざまなことが起きている。私たちがまず向き合うべきは、人間の外。対峙すべきもの、知覚すべきものは自然。 140 社会に生きる私たちとって大切なことは、社会への感度。つまり、「世界をどう認識するか」。認識には、その人の感覚・感性が重要。私はどう感じているかを出発点にしないといい社会は作れない。「自分たちがどういう環境、風土に生まれて、今、生きているのか」を感じ、考えることが大事。その上で、私たちの社会がどういう状況か、現状をきちんと分析し、どんな社会が理想なのか、どういう社会をつくりたいのか、どうしたらみんなが幸せになるのかを考える。 この現状と理想のギャップが課題。この課題を、事業やNPO、教育でも何でもいいので埋めていく。社会へのインパクトが大事なので、理想は高く遠くに置いた方がいい。課題を埋めるために、事業を通じて自分たちで答えを作っていく。これが、事業・仕事の基本。 179 サステナビリティやESG、SDGsは表層でしかない。本当にサステナビリティについて考えるのであれば、「自然を感じるような生き方や暮らしをしていますか」という、自然観や生き方の話をしなければいけない。

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    投稿日: 2025.08.28
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    人と自然との距離は、どんどん広がっています。 自分が生きる場所の風景、風土を大切にする。 それを意識して生きていきたいと思います。 私は星野道夫さんの写真や本が大好きで度々読んでいます。 この本でも紹介されている「遠くの自然、近くの自然」という星野道夫さんの言葉があります。 自分が都会で忙しく暮らしているこの瞬間にも、アラスカではクジラが海面からジャンプしているかもしれない、そうして自然を感じることで、少し気持ちが落ち着きます。 私は山が好きでよく行きますが、春山さんがこの本で仰っている「いのちが外に開かれる」「地続きでいる感覚」というのが、何となく理解できます。 自然に触れて、自分に見えている景色ではない自然を想うことで、少し人生が豊かになる感じがします。 そして、今の仕事においても、この本で書かれている「景色を美しくしているか」を忘れずにいたいと思いました。

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    投稿日: 2025.04.15
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    最近山が楽しすぎるのとyamapに超お世話になってるのがあり春山さんはどんな考えを持った方なんだろうと気になっていた本です あと世の中がもっと“生きやすく”なればいいなと思うことがあり、でも“生きやすい”ってなんだろう?とも思っていて、個人的にそれをテーマに読み進めました 生きやすくなるためにはこうするとよさそう ①自分もまた自然であり生き物であることを知る 自然経験を通じ、自分もまた自然であり生き物であるので、存在としてここにいていいこと、に気付く ②自分の命の尊さに気づく 山に行けば、転ばないように歩いたり、お腹が空いて何かを食べたいと思ったり、気付かないうちに生きることに集中していて、自分の命を大切にしている自分がいることに気づくことができる ③自分を社会の物差しで測らない 社会の物差しとは新自由主義が生み出した競争の順位など 地球上に存在するすべての生き物はフラットであり、何かができなくても他によいところがあることに気づく “自分が”大切だと思うことをする ④自分の命のときめきに素直に生きる 衝動に素直に生きる 素直でいれたら生きている意味や人生の奇跡性を実感することができる 衝動に素直に生きた経験は自分なりの仕事にもなっていく これらに人が気付く助けになるような活動をしていけたらいいな なんだかこの本を読む前に思っていた自分のやりたいことや目標は社会に競争させられてできたものでもあるなと思いました さらに盲目に走り続けてきてしまったなとも思いました 今後の人生も今ときめいていることを実現するためにはこれからも競争に参加しなければいけない場面は多々あると思いますが 忘れずにいたい観点です 阿蘇山の草千里ヶ浜でどこまでも続く草原を駆けて自由だ!と感じた時、あれが命が外に開く感覚だったのかもしれない AIとの付き合い方にも触れられていました AIには検索すれば分かるような情報、知識を任せる これからの人類の可能性は人にしかできないことである、遊び、コミュニケーション、余白にある

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    投稿日: 2024.11.02
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    こういう自然の中での体験を多くの子どもにしてほしい。自然の中で身につく能力が社会の中での適応能力になるんだろなと思う。 今からでも遅くない。私ももっと自然の中に出ようと思う。

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    投稿日: 2024.11.01
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     YAMAPの創設者、春山さんは、なかなか優秀な方だなあと思った。自然に触れ合うことの少ない現代生活において、山に登ることは、自然と向き合う良い機会となるそうだ。  今、子育て中の親御さんに是非読んで欲しい一冊である。

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    投稿日: 2024.10.28
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    そういえば、自然系のスタートアップは少ないかもしれない 自然との向き合い方としての登山。 教育の場としての自然。 登山もいいけど、自然農もいいよ、って思いながら読んでました。 自然農を使って同じようなことをしたい。特に教育の場作りは最高に良いと思う。 対談の中で出てきた本がまた私の積読に登録されていきました。 科学が人間であること 科学する心 神話の力 星野道夫さんの本 次の読書が楽しみです

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    投稿日: 2024.10.03
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    ゼット世代です まだ読み終えてはいないのですが 自分がそろそろ子育て世代になるなと思い 自然とかけ離れている現代でどう子育てすれば良いのか少しでも参考にしたくて買いました。 子育てについてだけではなく、最近感じている世の中のおかしなこと(気候変動や自然を考慮せず、便利さや効率重視になり開拓してしまっている現状など)についても議論されており 痒いところに手が届くような、自分たちが感じていた違和感を言語化してくれている感じがして読んでいて納得の嵐です。 人生の参考書でもあります。

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    投稿日: 2024.08.30
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    ▼メモ(抜粋) ・P27:教養とは人の心がわかること。ただ人の心を一から十までわかろうとすると大変なことになります。わからない方があたりまえだと思う方が、人付き合いは楽ですよ。 ・P102:哲学とは日常をきちんと考えることだ。 ・P178:現代における最良の知恵は、「つくる」や「足す」ことよりも、「手放す」や「足るを知る」の方にこそあるのではないかと思います。

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    投稿日: 2024.08.26
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    (2024/08/19 2h) わたしは大きな自然が嫌いです。 町中にある小さな自然が好きです。 尊敬できる大人が楽しんでやることに、子どもはついていく。そういう単純なことだと思います。

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    投稿日: 2024.08.19
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    養老孟司さん、中村桂子さんはたくさん語られていて、面白かった。養老孟司さんの恩師の言葉らしいけど、「教養とは人の心がわかること」というのは至言。中村桂子さんの生物絵巻の意図が詳しく知れて良かった。意外にスピリチュアルというか、感覚的な言葉が多かったけど。 池澤夏樹さんとの対談が、星野道夫さんの話と春山さんの語りが多く、池澤夏樹さん自身の言葉が少な目だったのがちょっと残念。意外に無口な方なのかな?

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    投稿日: 2024.07.31
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    とりあえずYAMAPをインストールした。 妊娠中に読むと将来どんな教育の場を作るか、提供するか考えちゃうな

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    投稿日: 2024.07.25
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    贈呈された本で課題として読みはじめたが、対談形式で読みやすく話も面白かった。 が、表題が適当かというと微妙なところ。 養老氏との対談こそ幼少期の自然とのかかわりと大切さを主眼において話されてるが、他2人に関してはどちらかというと自然と人間というテーマになっていてこどもは関係ない。 あ、これネタバレになっちゃうかな。 ただまぁ自分ではこの話題を手に取って購入はしないだろうから知見を広めるという意味では大変有り難かった。 本文に出てくる引用図書も何冊か気になったのでいつか読んでみようかな。

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    投稿日: 2024.06.04
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    表題が「子どもを…」なので、もっと子育て、子どもの成長環境に視点があると思ってしまった。 対談者の子供時代の話はあるものの、現在に当てはめられる具体的な指標はこの表題に集約されています。 編著者である春山慶彦さんが、文中で「自分の生業として美しい風景・風土をつくり、人間だけでなく多くの生き物が住みやすい環境を次の世代に引き継いでいきたい」と、語っている事、ココを共有したい。

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    投稿日: 2024.05.05
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    養老孟司さん 自然の中で身体を動かすことで無意識に教育を受けている 中村桂子さん たとえ都会の真ん中でも、小さい子にとって、自然はいくらでもある 池澤夏樹さん 遊びや余白にこそ、私たち人類の可能性がある 三人の話はどれも、自然を特別なものとせずというより、人も自然の一部であることを感じることの大切さを教えてくれる

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    投稿日: 2024.03.05
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    YAMAPの春山慶彦さん、TV番組で知り興味を持った人。春山さんが中心となった、養老孟司さんなど3名との対談集、きっと春山さんの思想をいろいろ知ることができるはず #こどもを野に放て! #春山慶彦、他 24/2/26出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/49sYpKu

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    投稿日: 2024.02.26