
総合評価
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powered by ブクログ耕一郎が…やってしまったことはマズいけれど 何だか真面目な性格で応援したくなる。 実際に、苦労しながらも 助けてくれる人、心を通わせられる人がいて 特に、おっちゃんと過ごす日々は、 胸にこみ上げるものがありました… ラストまで読んで 本当に、どこかで何かが嚙み合っていたら こんなことにならなかったのに…と。 不器用すぎる男たちの、本当に切ないお話でした。
8投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ冒頭の父親がクズ過ぎて、読んでいる間じゅう、 胸糞の悪さがつきまとってたんだけど、 きれいにひっくり返された。 作者の手のひらで転がされてだんだな って理解したけど、全然悪い気がしない。
0投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログ小説すばる新人賞受賞した今作 定時制高校に通う耕一郎がやむなく父を殺してしまう 道を踏み外してしまった少年があとどなく逃亡する社会の裏側で触れ合う人達との物語 デビュー作とは思えないほどの青白く煌めく情熱が渦巻く 社会を追われた少年が、這いつくばって社会の裏側で生きる日々 絶望的な状況でも前を見て日々を生きようとする少年の強さは一読の価値がある 孤独な彼の旅の深い結末に泣かされた 本当にこれはデビュー作ですか?
0投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ読み終わって、タイトルの秀逸さに唸りました。今は、紙の地図を使う機会なんて学校の授業くらいしか思い浮かばなかったのですが、紙ならではの良さがありました。 救いがあまりない展開に、耕一郎のこれ以上の不幸をみたくない思いで終始どきどきしました。表からこぼれ落ちてしまった裏側の世界は、なかなか厳しそうでした。誰もが生きるだけで精一杯で、余裕なんてない世界だから当たり前ですよね。 ドラマチックでもなんでもない、誰にも同情してもらえないような、そんな理由でという理由で裏側に落っこちてしまう。それがリアリティがあって、こわかったです。
21投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログままならない状況から逃避して、身分証明が必要な世界から転げ落ちてしまった主人公。路上生活者から日雇い労働まで。 そこから何とか這い上がることができて心底良かった。実際にありそうな話で切なくなった。 普段何気なく享受している日常のありがたさを感じた。
6投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ高校生で父親の代わりに生活費を稼ぎ父親の復帰を願うも、現状は望まない方向に・・次第に溜まっていく鬱憤とやるせない思いから、父親に暴力をふるい故郷を捨て、生きていく耕一郎。出会いと別れを繰り返しながら、成長していく姿に強さを感じました。 父親の本当の思いとは?普通の生活のありがたみを知る一冊になりました。
1投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ逢崎遊さんの作品、初読みです。2025年初作家、47人目です。 この作品は36回小説すばる新人賞受賞作でデビュー作だそうです。 この本をブク友さんの本棚で見つけ、読んでみたいと思いました! あらすじだけ見ると本当に暗くって苦しい話しに思えましたが、読んでみると主人公の強さ、真面目さ、一途さで主人公を応援したくなるお話しでした。 おっちゃんとの話しとかもう、涙涙でした。 これからの耕一郎くんの将来が幸せで素晴らしい物だといいなぁと素直にそう思える作品でした。
19投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ耕一郎は最後自分は選択肢を間違えたと言っていたが、私は間違えたとは思わない 彼なりに父親に気を遣い恩返しのつもりでそっちを選んだ また家を出たからこそおっちゃんや三浦さんなどに出会えた彼は耕一郎のことをいつも気にかけて助けてくれたそれはきっと何にも変えられないものだと思う
0投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
⚫︎感想 根が真面目すぎてすれ違う父と子の話。結果、二人はとても似ていた。 やはり、自分の存在意義を他者に求めて生きるのは、いつかは破綻するのだから危うい。 真面目すぎる親が、できた子を持つと、自分の不甲斐なさが人より辛く感じられるのもわかる。真面目な子が、なんとか親を助けたい、恩を返したいと張り切るのもわかる。悲しいすれ違いがあった。 経験や人との出会いで成長していく様を、緊張感を持ちながら一気に読み進められるが、ここまでに比べて、地元に帰り、ことの真相を知るラストは少し物足りないようにも思えた。ただ、父の考えは残された遺品や行動と、真面目ゆえ考えを他者になにも語らなかったそのことそのものが、父の愚直さを表現しており、その息子にも同じような血を感じた。現実でも、その人物が語らない限り、何を考えていたかはわからない。父の考えを詳しく書かないことの美学が感じられた。 ⚫︎本の概要より 【第36回小説すばる新人賞受賞作】 定時制高校に通いながら無職の父に代わり働く耕一郎は、ある冬、苦労して貯めた八万円が無くなっていたことに気づく。 このことを父に問い質すと、父は金を使ったことを悪びれもせずに認めた上、予想を超える衝撃の言葉を言い放った。 衝動的に父を殴り飛ばした耕一郎は、雪の中に倒れた父を放置して故郷を逃げるように去る。 しかし、僅かな所持金は瞬く間に減り、逃亡生活は厳しくなる一方。 遂に金が底をつき、すべてを諦めようとしたそのとき、 「……なに、訳あり?」 公園の隅、小さなホームレスの溜まり場から、ひとつの手が差し伸べられる。 出会いと別れを繰り返し、残酷な現実を乗り越えた先、故郷へと帰る決意を固めた耕一郎を待ち受けていたものは──。
25投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ高校生の耕一郎(こういちろう)は父親と二人暮らしでしたが、あるきっかけで父親を殺してしまい家を出ます。そんな彼が身元を保証するものもない状態から苦労を重ね様々な人と出会い成長していく物語りだったと思います。シチュエーションとしては究極すぎるようにも思えましたが、出会う人々とのリアリティのある関係性は大変面白く読み進めることができました。星3つの評価としました。
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
"それでも微かな花火は、確かに目の前で散っていった。" 読む手が止まらなかった。素直になれない人の愛情表現はとても下手くそ。耕一郎の底力をみた。 私の人生で地図を見ることはほぼない。旅行に行く時のMAPしかない。本屋で地図を見てみようと好奇心がわいた⭐︎
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログブク友さんたちが話題にし気になっていた一冊です。著者の逢崎さんはまだ二十代で、本作がデビュー作にして小説すばる新人賞受賞とのことです。 定時制高校に通う耕一郎は、苦労して働き蓄えた金を父に盗られ使われてしまいます。悪びれない態度と別の鬼畜の様な所業に怒りが沸点を超え、殺めてしまうところから物語が始まります。耕一郎が故郷から逃亡し、流転して辿る人生が描かれます。 まずは、筆者の思いの丈、物語の緻密さから熱量がバンバン伝わり、メッセージ性を強く感じます。重い話ながら、一歩一歩階段を登っていくような堅実な成長譚でした。複数のエピソードを一体化させ、章立てのない展開がどんどん先を読ませる吸引力となっています。 さらに、社会からかけ離れた場所での出会いと別れ、温もりと情にホロリとさせられます。登場人物の個性の書き分けも巧みです。著者が生まれる前(30年前)の裏側の世界の取材力にも長けていると感じました。 ただ、感心した点も多かったのに、違和感を感じている自分がいました。 まずは、メッセージ性が強い故か、〈俺〉の一人称で進む展開の状況説明や発話が冗長に感じました。また、〈俺〉の思考が明晰で、苦境への適応力に優れ、判断・行動が10代のそれとは違い、等身大とは思えない気がしました。 加えて、出てくる目上の人がみんな"いい人"で、思いがあふれる手紙や餞の通帳など、余りにも唐突によい方向へ進み、違和感につながった気もします。先が見え過ぎたのも一因かもしれません。 「正しき地図」で普通の家庭を夢見た、真面目で爽やかな耕一郎に共感はもてました。世の中には地図に載らない場所もあります。そう、しっかり自分と向き合えば、道は拓けるのですね。耕一郎の再生の物語としては、十分に訴える力がありました。辛くもありましたが希望のある一冊でした。
80投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログ憎んでいた父は、実は息子をこんなに愛していた事実を知ることになる。思い出のライターに涙が止まらなかった。
6投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに心が動いた読書体験だった。これがデビュー作とは。おっちゃんとの関係が凄くよかった。耕一くん自体も凄くいい子だからこそ、良縁にめぐまれるのでしょうね。父との関係については、いつかどこかで何か報いがあるのかなとドキドキしながら読み進めたが、そっか、そう着地するのねと。だからもう謝りたくても謝れない。話もできないから推測するしかない。父もそれができたならどうしてもっと早くできなかったの?とかしょうもない嘘なんでついたの?と思うところもあったけれど、そこも含めて人間なのでしょう。贖罪の意味もあったのかな。人生における正しい地図はきっとない。自分の選んだ道を正解にしていくしかないのだ。タイトルは応募時の『遡上の魚』よりこちらのほうがいいね。次作も楽しみ。
2投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログアメリカン・ニューシネマみたいだった。 本書に登場する人々は良くも悪くも「父親」ではある。みっともなく悪い所を見せては「こうなるなよ」と背中で見せるからだ。 主人公が転々とする場所で出会う男たちが皆、魅力的である。ただ、共通しているのは「こうはなりたくない」と思わせてくれる事だ。ホームレスにその日暮らしの労働者。全員悪い人ではない。だが彼らが置かれた立場には行きたくない。 オチに関しては想像がついた。だからと言って本書の評価が云々ではない。 よく出来た話である。どれだけ文学が、文化が、と言っても所詮、小説は娯楽の一つでしかない。言わば夢物語だ。現実にはもっと陰惨な話がゴロゴロしている。これだけの文才と眼があるのだから結末はどうにかなったのではないか……いやでもこれ以外の結末となると……そんな風に戸惑ってしまう。
2投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログ読んでいる間ずっと違和感が拭えなかった。内容としては面白かっただけに残念。 定時制高校に通いながら必死にバイトをした金は父親の酒代に変わる。そんな毎日を過ごしながら、ある日我慢の糸が切れた耕一郎は、父親を殴り殺してしまう。そのまま逃げるように故郷を離れ、ホームレスとして生きていく耕一郎。やがて、日雇い労働者となり、そこで知り合ったおっちゃんと屋台のたこ焼き屋をすることになる。 その後、おっちゃんの計らいで東京の金属工場に勤めることになった耕一郎は、父親の生死を確認するために故郷に戻るのだが・・・。 まず、死んだか確認せずに逃亡するなんてことがあるだろうか?そして、何年も経ってから父親の事件を調べだしたり、普通の精神状態では考えられない行動としか 思えない。ラストはお涙頂戴を狙っている感ガアリアリだが、これもまた腑に落ちない。ただ、おっちゃんは良かったな。
19投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ予想できた結末ではあったがアドベンチャー?ファンタジー?のような展開は面白い。しかしながら父がついた嘘の真相はよく分からないまま終わった。 これは物語を構成する重要なパーツと考えて読み進めていたが最後までその問題は解決しなかったように思う。
1投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ社会のレールから外れてどん底まで堕ち、ホームレス生活や日雇い労働といった過酷な日々の中でも腐ること無く、まっすぐに頑張る主人公に好感が持てた。 出会いと別れの繰り返しの中で助けられ、徐々にステップアップし成長していく。 なんといっても、おっちゃんがいい人過ぎて 切なすぎて泣けてくる。 お父さんとの関係に、やるせなさが残るものの、最初から最後まで飽きることなく読み応えがあって良かった。
2投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ新人賞でここまでの読ませる作品なの、すごい。主人公が苦労する系の青春小説で、嫌いにならない応援したい主人公のライン設定が上手いのかな。この先も色々読んでみたい作家さん。
3投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログフォロワーの皆さんが軒並み高評価なので、楽しみにしていた作品…なんだけど、私には何故だが刺さらなかった。 なんでかなと考えてみると、父親を殴って雪に埋めたその後が、しばらく置き去りになっているところが気になったのかなと。 死んでしまったのだから…と現実逃避して、深く追わないという心理は、わかるようなわからないような。素性を隠し、出来る仕事を探しながら必死で生きていく耕一のことは、ずっと応援しながら読んでいたのだけど。 個人的にはおっちゃんが好きだったな。
50投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログ地図がキーワード 読んでいて、中盤くらいでこのタイトルの意味が少しずつわかってくる まさに地図の裏側なんです 謎が謎として残る部分もあるし、あの人は結局どうなったんだろうと思う部分もあります 父と息子のすれ違いはなぜ起こらなければならなかったのだろうとも思う 最後で少し不完全燃焼ながらも明るい未来が持てたようなそんなラストかなと思っていたら、ちょっと予想外のことが起きて この気持ち、どうしたらいいんだ と涙しました
7投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ家族のすれ違いはつらい やはり会話は大事ということか 守られるべき若さが蔑ろにされたのはしんどいが、耕一(郎)の真っ直ぐなところ、そしてそれに良い人が寄ってきてくれるのは救いがある 三浦さんとのエピソード、欲しかった
2投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログ一気読み 高校生だった耕一郎が受けた衝撃とその後の残酷な現実は辛すぎた。 絶望の中での出会う人に救われ、生きる道がつながっていく。このままでは終わって欲しくない気持ちで最後まで読まないと気が済まなくなる作品だった。 読んでいる時に、「親子の関係は、感情的な面も含めると、大小あれ複雑ではないという人は、世の中にいないんじゃないかな」と感じてしまった。 ブク友さんの書評がみなさん揃って高かったので、これはと思い手に取りましたが、私にも刺さってしまいました。ここが無かったら出会わなかった作品のひとつですね
40投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログとても感慨深い内容でした。 生きていくことの厳しさと喜び、 幸せとは何かなど いろんな視点で考えさせられました。 ぜひみなさんにも読んでもらいたい一冊です。
3投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログ2023年第36回小説すばる新人賞 無職となりアルコール依存であった父親を 保護されていた警察へ迎えに行き 衝動的的に殴り続けて雪の中放置した 息子の定時高校生 父親は死んだと思いそのまま逃亡者となる まず社会の底辺へ身を落としそこから遡上していく青年の真摯な生き方が 汚れたおばさんの心に響きました “寄せ場”の日雇い労働者を描かれた小説としては 木原音瀬さんの「惑星」 西村賢太さんの「苦役列車」 等を読みました その2作品も好きなのですが この小説は、社会の下層で思いやれる気持とか助け合う関係とか そこから次に進もうとする意識とか 共感を得る部分が多いのではと思います 地図というアイテムを 青年の拠り所としてだけではなく父親との共通点として収め、 練ったんだろうなあって感心しました
84投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ綺麗に事が運びすぎ感はあるが、主人公の実直さの結果と思えば納得。 最後に主人公が感じる気持ちには賛否両論かもしれないが、若さゆえかもしれない。 鉛を飲み込んだような重さがあるが、主人公の今後の幸せを願う。
9投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ中学の頃に父親が職を失い、定時制高校に通いながらバイトを掛け持ちし親子2人の生計を立てている耕一。ある日、父親の行動に我慢の限界を迎え極寒の雪の中で父親の意識がなくなる程の暴力を振るい、見知らぬ土地へ。 身分を隠しながらホームレスになり、その後は日雇い労働者を知り、その日暮らしの生活へ。 行く先々で真面目に働く耕一をみて、いろいろな人が支えてくれる。 大勢の10代の子達が歩む道のり、正しき地図を歩めなかった耕一ではあるが、それでも真面目に働く事で良い出会いに結ばれていったんだなと思う。 父親との件に決着がついた耕一のこの先に、彼の思い描く夢が叶う日がきますように。 父親の思いよ、、気持ちをきちんと伝える事の大切さ。
2投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログ他の作品も読みたくなった。 こうして人は強く優しくなっていくんだな。と。 無我夢中でなんとか生きる、生きるために稼ぐ ひたむきさが心に残った
2投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログ私はどうやら、ゆーき本さんが刺さる本に刺さるらしいです。 この本も雪さんのレビューを読んだ時、すっごい読んでみたいと思ったのですが、前半の苦しさに私は耐えられないだろうなと思い、とりあえず保留にしていました。 の筈なのに(^◇^;) ゆーき本さんのレビューを読んだ時、やっぱり読む!!!と方向転換。 今日は皮膚科に朝から並びました。 一時間前に家を出て、45分くらい並んだのか!? もう並び時間が足らないっ!!!って文句言いたくなるくらい本の世界に引きずりこまれちゃってました。 で、手荒れ、足荒れで皮膚科に行ったのですが、顕微鏡で組織とって調べてもらった挙句、『老化ですね』って言われました。 (*ノω・*)テヘ 老化かーい!( ̄▽ ̄) この本をぐいっと読ませる理由は、前半の展開の早さですよね。 ページ開いてすぐに急展開。 急展開からのスタートで、続きを読まないわけにはいかなくなります。目が離せない! ゆーきさんが高評価つけてましたからね、きっと最後は報われる筈だ!って信じて読みましたよ。 半分から後は、少しヒヤヒヤしながらも、少し安心しながら読めるようになりました。 じぃーーーーんとしました。 凄く良かったです! 母親目線で読んでしまうんでしょうかね。 終始耕一くんの幸せを願いながら読みました。 とーっても良かったです! 私にはとっても刺さりました╰(*´︶`*)╯ 母親の居ない耕一郎は、働けなくなった父親に代わりに定時制高校に通いながら新聞配達やガソリンスタンドで生計を立てていた。 とある冬の日、貯めた8万円が消えていることに気付く。 その頃アルコール漬けになっていた父親が警察に保護され、引き取りに行った際、酔っ払った父親に問い質すと、父は金を使ったことを認め、さらに耕一郎の心を壊す程の破壊力を持つ言葉を吐いた。 衝動的に父を殴り、雪の中に倒れた父を放置して故郷から逃げる。。。
123投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログめっっっさ良かった… 感情がぐちゃぐちゃになりました ぐちゃぐちゃの感情のまま 最後は主人公の耕一郎と共に涙を流していました( ノД`)。・゚ 生まれてすぐに両親は離婚し、父親に育てられた耕一郎。運送会社で真面目に働いていた父は 事故を起こし無職になってから酒に溺れるようになる。 耕一郎は定時制の高校に進みバイトをして生活を支え始める。しかし、働いて得たお金は父親の酒代やギャンブルに消える日々。 そんな毎日から抜け出そうとコツコツ貯めていたお金を ある日 父親のパチンコ代に使われてしまう。 そして、父親から放たれた最悪の一言…。 キレた耕一郎は夜の雪道で父親に暴行を加え 置き去りにして故郷を去る。 もう!辛い!! まだ未成年の耕一郎。 すべてを捨てて生きていくには幼すぎるし、夢も将来も捨てるには若すぎる。 「神様は乗り越えられる試練しか与えない」とか嘘でしょ!?とマザーのテレサに突っかかりたくなるほど 耕一郎のに身に次々と起こる出来事は辛いことばかり。 ホームレス、日雇労働者、 「就職して 結婚して 一姫二太郎をもうける」という普通の夢すら叶わないと悟る耕一郎。 耕一郎の誠実さとか真面目さが、耕一郎の考え方や行動からバンバン伝わってくるから余計に なぜこんな良い子がこんな目にあっているんだ!と思わずにはいられないし 「このまま身体が動かなくなるまで日雇労働で働いて、働けなくなったら路上生活に戻るだけなのだろうか」と悲観する耕一郎に胸が締め付けられます…。 だから寄せ場での”おっちゃん”との出会いから、少しづつ変わり始める耕一郎の日々に目が離せなくなって そこからは一気読みでした。 もうこれ以上に試練を与えないで!って気持ちで! そして 故郷の雪道に捨ててきた父親はどうなっているのか?! みなさんが言っていたライター。 きっとそういうことかなとは思ってはいたのですが、 耕一郎が呟いた 「あぁ……ここに来て……ここに来てコレかよ……。」 まさにこれっ!!。゚(PД`q*)゚。 耕一郎は若さを謳歌できるはずの時期を 辛い経験に費やすことになってしまったけど、その時に耕一郎と出会えた人たちは、耕一郎との出会いを大切に思っていると思う。三浦さんもA君もおっちゃんも…。 すんなりと心の整理が出来るような結末ではないかもしれません。 でも、だからこそ あの子が言っていたみたいに 「耕一郎は、絶対に幸せになる資格がある」 そうでなきゃやってられん!!
51投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ1Qさんとシンさまのレビューを拝見してとても気になったので、濃いシリーズの合間に挟んでみました♪ と、♪なんてつけてますが、本作はかなりヘビーな社会派ヒューマンドラマです。 シンさまのレビューで何となくタイトルの意味を察していましたが、実際に拝読してみるとタイトルの重みと深さがより響きます。 おっちゃん…そしてお父さん!!涙 主人公の耕一郎は早くに母を亡くし父と二人暮し。父は真面目に運転手の仕事をしていましたが不運な事故により離職。それ以来、人が変わったように酒に溺れ、耕一郎にまで勉強するだけ無駄だと投げやりに言い放つようになってしまう。 耕一郎はそれでも諦めずに新聞配達のバイトをしながら定時制高校に通っていましたが、必死に稼いだ生活費を全て酒代に消してしまう父親。 どんどん耕一郎の中で父親は疎ましい存在へと変わって行きます。 当たり前ですよね、周りの同年代は皆青春を謳歌しているのに自分は必死に働いて、しかもその金が父親を酩酊させる物に消費されてしまうんですから…。 そんな日々の中で最悪な事件が。とある雪深い日、必死に貯めた8万円を父親に勝手に使われてしまっていた。その件を問い質すと、悪びれもせず認めたどころか、とんでもない事実を彼に言い放ちます。 冷静さを失った耕一郎は父親を… その後、全てから逃げ出そうと決めた彼は2万円のみを手に街を出ます。追い付かれないように遠くへ。 前半は本当に苦しくなりました。生活するには働かなくてはならないのに耕一郎は未成年です。住所も不定。行くあても無い。 勿論所持金はすぐに底を尽き、行き着く所は未成年なのにホームレス。 けれど、ホームレスの世界にもルールや縄張り等がありそれはもう耕一郎は苦労します。 普通で正しいと言われるレールを歩む人達が描く地図。この時点で耕一郎はその裏側に来てしまったのです。 ここで耕一郎が出会うホームレスの面々は恐らく訳ありですが皆事情を話したがりません。1番世話になっていた三浦は特にそれが顕著でした。 決してベタベタと優しい訳ではなく、耕一郎が頑張って働いて買った大切なGショックを売っぱらったりもしますが、なんだかんだと耕一郎に助け舟を出していました。 「どうしてあんなに働けていたのか分からない」と、全てを諦めているような三浦が後に私の涙腺ダム第一次決壊を招くのですが、ここでの出会いは三浦にも耕一郎にも影響を与えます。 やがて耕一郎は若さを使って日雇いの仕事に就く事に。三浦達と住んでいたダンボールハウスとは別れを告げ、現場近くの日雇い者御用達のボロ宿を渡り歩く日々。 ここで耕一郎の転機と思われる事件が3つ起こります。三浦からの手紙、年齢が近めのA君との出会いと別れ、おっちゃんとの出会いと別れ。 どれも涙腺砦を順番に壊して行く…。本丸のラストのお父さんに向けて! 三浦の手紙で初めて分かる彼の苦しい過去、耕一郎と出会い正しい地図に戻って行ったA君、最後に耕一郎のお陰で救われたおっちゃん…。 やめてー!畳み掛けないでー! 1番苦しかったのは、深夜の映画館でA君に再会した時の耕一郎の心象です。 「今度こそ、A君とは会えない気がした。それは以前の直感的な話ではなく、俺が心から幸せになれない限り、俺自身が彼に会いたいと思えない気がしたから。」 少なからず人間はこういう気持ちを抱く事があると思うのですが、無い人がいかに幸せか突き付けられた気がしますし、このA君に関しては最近進路で悩んでいる事もあり、本当に印象に残りました。 私情ですが本書がきっかけで考え直した事でもあるので書かせて下さい。 ブクログで仲良くして下さっている方々は皆、当たり前のようで実は難しい地図の上で日々働いたり、家事をされたり子育てをされたりしておられます。 すごい事だと常に思って尊敬しているのですが、そうなりたい自分と、好きな事の為に違う地図へ行こうとしている自分がせめぎ合っています。近い内に決断をせねばならない時がやって来ます。A君の件はそれまでずっと印象深く残り続けると思います。 話を戻します。 A君と別れて後に、おっちゃんと2人で生活するようになり1番耕一郎にとって穏やかな暮らしが暫く続きますが、まだ運命は耕一郎を揺さぶります。 おっちゃん…おっちゃん!!最後の砦が崩壊。お互いに救われていた2人…これが転機で耕一郎は遂に、故郷に戻り過去と対決する決意をします。 父親はどうなっているのか…? 2人の確執はどういう結末を迎えるのか?! お、お父さぁーん!!!涙 ライターが…ライターがぁ!! 本丸が決壊! シンさまと同じような叫びしか出てこない。 耕一郎、君は悪くないよ、仕方ないよ!10代なんだもの! なんとこの作品がデビュー作との事で、確かに前半はちょっと長く感じましたが三浦達と出会ってからの展開が苦しいわ、切ないわであっという間に読み終えました。 これはどの年代の方が読まれても響く所があると思います。 気になられている方は是非、地図の裏側を広げてみて下さい。やっぱり人は人によって救われるんですね…。(よく言ってるなこのフレーズ)無駄な時間など無いと思わせてくれる本作でした。 シンさま、涙腺は見事に3回ほど決壊しました。父親も1人の人間なんですよね…
42投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログ読み終えたときに、目頭がじーんと熱くなりました。 耕一がたくましく、無我夢中で生きる姿から目が離せませんでした。 ホームレス生活から始まり…三浦さんやおっちゃんとの出会い。 お父さんの真意が気になるところです。
47投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログ定時制高校に通いながらアルバイトをして、無職の父の代わりに生活費を捻出している耕一郎。 苦労して貯めた八万円を父に使われ、挙げ句の果てに衝撃的なひと言を放ったことに思わず殴り倒し、雪の中に置き去りにして故郷を去る。 殺したであろう父から逃れるようにその日から逃亡生活が始まる。 所持金も底をつき、ホームレス生活になり、そこから人伝に日雇いの仕事をつき、そこで親しくなったおっちゃんと屋台のたこ焼きを…。 そのおっちゃんとの出会いと別れを経験し、新たな仕事も得て、流れるように年月は過ぎたが、将来が見えないのは父のことがあるからだった。 故郷へ帰る決意をした彼を待ち受けていたものは…。 すべての真相を知ったときの気持ちは、愕然となったとしか言いようがない。 苦しい辛い思いをして逃げて生きてきたことは、無駄とか、無意味ではないだろうと思うのだが、普通では経験できないことや会うことのない人との出会いであり、関わりであり、逞しい道のりであったのでは…と感じた。 ただただ、彼は実直であったと思う。
79投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログ冒頭で、主人公の耕一郎が母の顔を知らず、無職になった父の代わりに働きながら定時制高校に通っている。またもや可哀そうなヤングケアラーの話の気配に、早くも不満が募り出す。最近、ネグレクト親に我慢して面倒を看る子供の物語があまりに多くないか。世情とはいえ、気丈に頑張っている子に同情する一方で、そんな親を振り捨ててさっさと自分の人生を生きて欲しいとも願うのだ。泥酔した耕一郎の父は彼が苦労して貯めた8万円を悪びれもせず使い込んだばかりか、信じられない衝撃の事実を耕一郎に告げた。虫唾が走る読者も多かっただろう。耕一郎は咄嗟に父を殴り倒し明確な殺意を持って雪の中に父を置き去りにして逃走。 「やったぜ、耕一郎!」思わず叫ぶ私。一気に耕一郎の株が上がりこれまで読んできた話と異なる展開に、期待が膨らみページを繰る手が止まらなくなった。 久しぶりに爽やかなビルドゥングスロマンを堪能させてもらえた思いだ。 殺人犯として指名手配をされる覚悟で踏ん張る耕一郎の逃亡生活は厳しかったが、ホームレスや日雇い労働を経験して、彼は立派な職人となる。耕一郎を陰で応援した三浦さんを始め屋台たこ焼き屋を共同経営したおっちゃん、おっちゃんが紹介した河合さん夫婦との出会いが温かい。 最終的に耕一郎は決意して故郷に戻るのだが、新たな真実が待っていた。 元来生真面目な父親も不運な事故で耕一郎にたかるような暮らしを送っていたが、彼だっておそらくそんな自分に愛想を尽かしていたのだろう。だから途方もない嘘をついて息子である耕一郎を自分の元から去らせたに違いない。優しく物わかりの良い息子が不憫でしかたなかった父親の心情を思った。 冒頭のまま父と息子の二人暮らしだったらどうなっていただろう。人のせいにしない生き方を心がけてきた耕一郎の信条は尊い。しかしそれだけでは足りない。血縁関係だけでなく、気がいいたくさんの大人たちの出会いが成長を促進した。
22投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
24/08/29読了 わからないよりはわかったほうがよいと思うけど、それでも、あまりにも救いがないだろうと思ってしまった
0投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログ何度か好意的な書評を目にして読む事にしたのですが、噂に違わぬ良い本でした。 父子家庭の高校生が、許せない事をした父親の元を離れ、一旦はホームレスになってしまうものの、そこから日雇い、屋台営業、町工場へと少しづつ階段を登り直して行く物語。 犯罪行為を犯し、実名を名乗れないとはいえ真面目でひたむきな主人公。そして各ステージで描かれる登場人物が良いのです。親切にあるいはぶっきらぼうに主人公の青年を助け、あるいは青年から勇気を貰って次の一歩に踏み出す大人達。そしてどこか幸薄くとも勁い女性達。 逢崎遊さん、これがほぼデビュー作で、まだ25-6歳。どうやって調べたのかホームレス/日雇いと言った世界を見事に描いています。最初はやや重い運びながら、最後にはグイグイと引っ張っていくストーリも見事ですし、上手いなと思わせる表現も随所にありました。 次作も期待します。
8投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ唯一の家族であった父親と決別し、家を飛び出し、ホームレスとなった高校生の半生。 高校生の年齢の男の子が、空腹に耐えながら空き缶拾いをし、ダンボールにくるまって寝る生活なんてできっこない、早々に音を上げるんだろうと思っていたら、ちゃんと立派なホームレスになってしまい、驚くと同時に、彼の覚悟の深さを理解しました。 物語のほとんどが暗く不幸で切なさが充満してるが、彼のこれからが幸せに満ちたものであってほしいと強く思う。
7投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ心動かされる本でした。 ハラハラしたり、切なくなったり、自然と感情が動かされてあっという間に完読。 そして、ストーリーもだけど、本に登場する人たちがよい! No.1は文句なしでおっちゃんですね!!! 色んな経験をして、色んな人と出会って、若いからこそぶつかる壁、困難… 遠回りはしたけれど、きっとこれからの人生にはいいことがあるんだろうなと希望が持てます。
66投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
若い頃の苦労は買ってでもせよ、とはよく言ったものの...。こんな壮大な苦労(徒労)はなかなかないだろう。ろくでなしの親父をボコボコに殴り倒して家出した高校生の耕一郎。「殺してしまった」という負い目と「絶対に捕まりたくない」という気持ちで故郷を飛び出した。世間から逃げに逃げる耕一郎の運命とは。この逃亡生活の過酷さの描写が秀逸。特に序盤のホームレス時代は苛烈だ。また怪我をしても病院に行けず、なかなか傷が治らないシーンの心細さは胸にグッと迫るものがあった。涙こそ出なかったが、確かに前評判どおり新人離れした筆致。
4投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ正しい地図、正しくない地図…なるほどそういうことか! 心に刺さりまくった。大好きな一冊、心の殿堂入り。
12投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ読書備忘録845号。 ★★★★★。 物語全般を通じて感情移入がしんどいストーリーでしたが、正直嫌いじゃないです。 ただ、もし実際に自分に起きたら、意気地なしなのでこの状況になることはないなぁ。 人を殺すほどの暴力を振るうこともないし、仮にそうなってしまった時にもすぐ自首するだろうし、逃げてしまった後でも不安すぎてすぐ自首する。 そうしなかった主人公の物語。読書の醍醐味として自分ではあり得ない選択の人生を追体験できる醍醐味を満喫しました。 主人公は東京からそれほど離れていないだろう雪国の定時制高校に通う青年、井口耕一郎。 父はトラックドライバーをしていたが、事故を起こしそこから転落してしまった。 だから生活を支える為にも自分が働かないといけない。しかし!苦労して貯めた8万円が消えていた。クソ親父か! 思っていた通り父がギャンブルに使い込んでいやがった。責める耕一郎。するとあろうことか父親の口から「お前の彼女を強姦してやった!」と。玲奈を? 前後不覚となり父親をボコボコにした。雪だまりの中、動かなくなった父親。殺してしまった。そして、耕一郎は逃げた・・・。1994年1月26日。 2県跨ぎでたどり着いた土地。 手持ちは数千円。働かないと生きていけない。しかし、警察が殺人事件の容疑者として自分を追っているはず。身元を明かさないとならない職業はダメだ。 耕一郎はホームレスとして段ボールハウスを作り、くず鉄を集めて糊口を凌いだ。 ホームレスの先輩方に教えを請い、必死で生きた。 そして寄せ場という存在を教えてもらった。若いからそっちが良いだろうと。 寄せ場。 所謂日雇い労働者がその日の現場仕事にありつく為に集合する場所。 業者に雇われ、マイクロバスなどで作業現場に送られていく。 耕一郎は囲耕一という偽名で働いた。 ここでも一生懸命生きた。 そして現場で怪我をする。ぱっくり割れた額。止まらない血。医者に掛かれない身分。自分の生活がいかに危うい状況の上にあるかを思い知った。 耕一郎は、ちょっとでも安定した生活の為に、日雇い仲間の相葉のおっちゃんを誘いたこ焼き屋台を始めた。 ここでも一生懸命生きた。 試行錯誤を繰り返すうち屋台は評判になり生活は安定してきた。しかし相葉のおっちゃんから末期がんであることを知らされる。届け出などはすべておっちゃん名義。屋台生活が終わりを告げる。 おっちゃんは耕一郎の為に、東京の零細工場での職を紹介してくれた。 逃避から5年が過ぎていた、1999年。ノストラダムスの年! 工場で必死で学んだ。 そして一生懸命生きた。 工場を営む、子供のいない老夫婦から工場を継いで欲しいという話を貰う。 耕一郎はこれからの自分の人生と向き合うために・・・、工場を継ぐために・・・、過去と向き合わないといけないと決意する! そして時は2000年。 耕一郎は過去と向き合うために故郷に一度戻る。罪を償う覚悟で。そして、あの日の事件の片鱗を探す・・・。父親の足跡を探す・・・。そして玲奈ちゃんとの再会・・・。 思ってみなかった事実が明らかになる! (物語の最初からそうだろうと想像していたので全然びっくりちゃうしぃ) <★ネタバレ警報★ビーッビーッビーッ!> 父は死んでいなかった。真面目に生きていた。そして肝臓を壊して亡くなっていた。 父は真面目が故に自分の起こした事故から這い上がれなかった。 自分は父の失業責めなかった。自分が働いた。あの時、父に奮起を促していたら違っていたのかも知れない。なんで本音で話せなかったんだろう・・・。 今ならわかる。言葉の大切さが。 ホームレスの三浦さん。耕一郎との関わりがきっかけで社会に復活した。 日雇いのA君。同年代。耕一郎との出会いで、正しく就職した。 相葉のおっちゃん。耕一郎のお陰で人生最後に多くの人と関わり幸せに過ごせた。 スナックの美代さん。女子高生の雪ちゃん。 作者は、日の当たる人生を正しい地図と表現し、その裏で遠回りした耕一郎の6年を裏側と表現したのかも知れません。 個人的な印象としては、社会の表と裏。どちらも真実の地図のような気がします。 故郷から東京に戻る電車を待つ間、父親の形見のオイルライターを擦る耕一郎。 安物のオイルライター。自分が父親にプレゼントで贈ったオイルライター。 父親は、雪の中で自分に殴られながら、落としてしまったライターを必死で探していた。 幾ら擦っても火花が散ることはなかったライターが最後に火花を散らした。 ここだけでウルウル来ちゃいました。(T_T)
35投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログやっと小説を読めました。゚(゚´Д`゚)゚。 昨日は子どもと寝落ちせずにすんで やっと本読めるわ〜 でも少しだけ〜と思ってたら 結局最後まで読んでしまった(´∀`*)えへ おかげで寝不足な月曜日、、、 でもいいのです! かなさんのレビューより手にした一冊 デビュー作だそうです! なかなか初読みの作家さんには手が出にくいですが、みなさんのレビューのおかげで手にするきっかけをもらってます♪ ありがとうございます╰(*´︶`*)╯♡ ある日無職の父親に、必死で貯めた8万円を使い込まれ、彼女にも手を出したと言われ、ボッコボコにして雪の中に置き去りにして逃げるところから物語は始まります。 初っ端から悲惨な展開です。 わずかな所持金を持っての逃亡生活。 しかしリンチにあって所持金も失い そのまま見知らぬ土地でホームレスになりますが、縄張り争いに巻き込まれたりと苦難は続きギリギリの生活、、、 まだ10代、若いゆえに降り注ぐ難もあり。 逃げている身ではなかなか生活もままならず過酷な日々が続きます。 先の展開が気になって、読む手が止まらない!! そんな中での生活でも出会いはあり、 厳しい現実があり、少しずつ成長していく姿がとてもいいです 冒頭からのラストの展開もよかったです(*´-`) また気になる作家さんが増えました♪ 次の作品も楽しみですー(*´∇`*)
94投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログ図書館本。 無職の父の代わりに働く耕一郎。貯めていたお金を使われ父を殺して逃亡。 ホームレス、日雇いとその日暮らしで、名前をかえてまで必死に生きる耕一。少しづつ人生が好転し始め、故郷に帰ると、意外な真実が。
2投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
定時制高校に通いながら無職の父に代わり働く耕一郎は、ある冬、苦労して貯めた八万円が無くなっていたことに気づく。 このことを父に問い質すと、父は金を使ったことを悪びれもせずに認めた上、予想を超える衝撃の言葉を言い放った。 衝動的に父を殴り飛ばした耕一郎は、雪の中に倒れた父を放置して故郷を逃げるように去る。 しかし、僅かな所持金は瞬く間に減り、逃亡生活は厳しくなる一方。 遂に金が底をつき、すべてを諦めようとしたそのとき、 「……なに、訳あり?」 公園の隅、小さなホームレスの溜まり場から、ひとつの手が差し伸べられる。 出会いと別れを繰り返し、残酷な現実を乗り越えた先、故郷へと帰る決意を固めた耕一郎を待ち受けていたものは──。 (アマゾンより引用)
3投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ今年イチ揺さぶられた本。 故郷からの逃亡。絶望。どん詰まり。 それでも腐らずに生きる道を切り拓いていく主人公を見守る気持ちで、あっという間に読み切った。 ラストで彼が触れる思いに、激しく感情移入すること間違いなし。
4投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【内容】 事故を起こし無職になりアル中になった父と2人で暮らす主人公はいつかこの環境から抜け出そうと貯金をしていた。 ある日、父親に貯金の大半を使われ、自分の彼女も犯したことを告げられ、激昂して父親を殴り倒して家出する。 行くあても金もない主人公はホームレスとなり、他のホームレスたちに支えながら暮らす。 別のシマのホームレスと一悶着を起こしてしまった後、諸々あって日雇い労働者となる。 そこで出会った同世代のA君が就職して普通の生活をしていることを見て、焦りを感じる。 そして日雇い現場であったおっちゃんと共に屋台のたこ焼き屋を始める。全てが上手くいってたが、おっちゃんに癌が見つかり別のことをする必要が出た中でおっちゃんが伝手を使って斡旋してくれる。 斡旋先で一人立ちした生活をしていた中で、ずっと心に引っ掛かっていた父が死んでいるかどうかを確かめに地元へと帰る。 そこで父が死んでいなかったこと、そして父がずっと自分を気にかけていたこと、父を狂わしてしまったのは自分かもしれないことに気づく物語。 【感想】 主人公の辛いホームレス生活などが詳細に描かれていてとてもリアルに感じられた。 また、出てくる人全てに味があり、エピソード一つ一つが非常に濃かった。
1投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ後戻り出来ない現実を前にどん底を這うように生きる俺。揺れ動く心情描写がとても丁寧。日雇労働や路上生活など社会のグレー部分の描写もリアル。酷い状況下でも擦れる事なく辿り着いた物語の最後、生真面目さは父譲りだったのだと静かな感動で涙と大きな溜め息。
6投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ第36回小説すばる新人賞受賞作。新人離れした文章力とプロットで読ませる。 父と子の2人暮らしで、家計を助けるために定時制高校に進んだ耕一郎は、ある出来事をきっかけに父に暴力を振るい故郷を飛び出す。僅かな所持金はたちまち底を尽き、生きるために彼は路上生活者に助けを求めるが……。 悪の道に走りそうなのに、根が真面目な主人公のストイックさがいい。スマホなど存在しない時代設定にしたのも上手い。単行本化にあたって改題したそうだが、「地図」というアイテムが効果的に使われている。将来が楽しみな作家さんだ。
7投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログ定時制高校に通いながら無職の父に代わり働く耕一郎は、苦労して貯めた八万円が無くなっていたことに気づく 父に問い質すと、金を使ったことを悪びれもせずに認めた上、予想を超える衝撃の言葉を言い放った 耕一郎は父を衝動的にボコボコに殴り飛ばし、雪の中に倒れた状態で放置して故郷を逃げるように去る クズ野郎の父親の登場から始まり、故郷を去った耕一郎は知らない土地を放浪、ホームレスになり、日雇い労働者として働き、、、 そんな中で様々な出会いと別れ、残酷な現実を乗り越えて耕一郎を成長していく そして、過去と向き合う為に故郷へ帰った耕一郎は父親の真実を知ることとなる 物語の最後に来てコレですか!? 最後のこの終わり方は泣かせにきましたね、逢崎さん! けど、この終わり方は嫌いじゃないです 。・゚・(ノД`)・゚・。 全体的には重たい辛い内容だが、人のやさしさが伝わってくるそんな作品です
50投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログミステリーでもなく 冒頭以外大きな事件は起こらないのに 深く深く読ませる名作。 この作者、若い方? お見事です。
3投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ自分の気持ちを伝えられない、生き方が下手くそなんだよね でも、それで不幸を生んでしまうのだから、努力して是正しなくてはいけないんですね。 鶴田浩二の時代は終わったんだと痛感しました。
8投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ逢崎遊さん、デビュー作!?とは思えないほどに、すごくよかったです。今後が楽しみな作家さんができました! 主人公は定時制高校に通いながら、無職の父の生活をもアルバイトを掛け持ちしながら支えていた井口耕一郎…。必死で貯めこんだ8万円を使い込まれた上、当時付き合っていた彼女にも手を出したと告げられた時、カッとなり父を殴ってしまい、その日から耕一郎の逃亡生活が始まります。ホームレスから日雇い労働者になり、頼れる仲間と一緒に一念発起してたこ焼きを売る仕事を始めて…。 それぞれの場所で、耕一郎のことを認めて手を差し伸べてくれる人たちがいました。辛い別れも経験しつつ、耕一郎は人間的にも成長していき、過去ともきちんと向き合います。序盤はちょっと長く感じましたが、ラストに近づくにつれて読むのがとまらなくなります。人とのつながりや優しさに加えて親子愛…心に響き、涙を誘います。
76投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雪の中、父親を置き去りにして、家を出るまだ高校生の主人公。無計画ながら案外器用でしっかりしているため、浮浪者になり日雇い労働者になり最後はたこ焼き屋までやって、そのバイタリティに驚く。グイグイ引き込まれながら最後まで読むが、殺したと思った父親が生きていたことを知って後悔するが、こんなに底力のある主人公のどかか抜けているところが、残念だった。
2投稿日: 2024.05.09
powered by ブクログ父親を殴って放置し、逃げた。逃げた先でホームレスとなり、その日暮らしの生活を送る主人公耕一郎。転落具合が凄まじい。 理不尽にシマを荒らしたと責められたり、苦労して購入した時計をカツアゲされたりと、他にも普通一生したくないような苦労が耕一郎に押し寄せる。 段々とどうにかこの状況が変わらないか、耕一郎が少しでも幸せを感じることはないのかと同情する気持ちになってくる。 しかし、世の中捨てたものではなく、いや、耕一郎の真面目な性格が良かったからか、耕一郎は周囲の人に気に入られ、一時は屋台まで出せるようになる。 人との出会い、別れ、身近な人の死と、目まぐるしく訪れる耕一郎の人生に目を奪われる。 最後、父親の消息についてはほぼ予想通りだったものの、父親がどういう気持ちだったのかを考えると何だか泣きたい気持ちになった。 父も息子も、地図がぼろぼろになるまで道を歩き、自分の人生を生きた。 楽な道ではないが、絶望だけの道でもなかったように思う。
11投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログ父親にアルバイトで稼いだ金を取られ、彼女に酷いことをされ、逃げた場所でもリンチを受けてなけなしの全財産を取られて、と不幸続きの主人公に、もう酷いことが起きませんようにと、祈りながら読み続けました。酷い父親の元から逃げ出したけれど、行く先々で人の縁に恵まれて、人として成長して最後に父親の気持ちを理解することができたという、悲惨で悲しくもなぜか心が穏やかになる作品でした。
6投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ第36回小説すばる新人賞受賞作。 1998年生まれの若い作家さんだが、デビュー作とは思えない抜群のリーダビリティで一気読み。 主人公は定時制高校に通いながら無職の父に代わりバイトに明け暮れる井口耕一郎。 ある事がきっかけで故郷を離れ、彼の逃亡生活が始まる。 わずか10代でホームレスとなった耕一郎。 過酷な日々を送る中で出逢った人々の情の深さと温かい交流に何度も涙が込み上げた。 いくつもの出会いと別れを繰り返し、意を決して帰郷した耕一郎を待ち受ける真実に胸が一杯になる。 そんな愛情表現があるなんて。 ラスト二頁で涙腺崩壊。
11投稿日: 2024.03.22
powered by ブクログAmazonの紹介より 定時制高校に通いながら無職の父に代わり働く耕一郎は、ある冬、苦労して貯めた八万円が無くなっていたことに気づく。このことを父に問い質すと、父は金を使ったことを悪びれもせずに認めた上、予想を超える衝撃の言葉を言い放った。衝動的に父を殴り飛ばした耕一郎は、雪の中に倒れた父を放置して故郷を逃げるように去る。 しかし、僅かな所持金は瞬く間に減り、逃亡生活は厳しくなる一方。遂に金が底をつき、すべてを諦めようとしたそのとき、 「……なに、訳あり?」 公園の隅、小さなホームレスの溜まり場から、ひとつの手が差し伸べられる。出会いと別れを繰り返し、残酷な現実を乗り越えた先、故郷へと帰る決意を固めた耕一郎を待ち受けていたものは──。 社会から切り離される圧倒的な絶望と、心と心が深く繋がるやさしさを描いた、25歳の若き著者による感動のデビュー作。 第36回小説すばる新人賞受賞作。 小説すばるというと、爽やかな青春小説というイメージだったのですが、今回の作品は一味違った青春小説でした。 というのも冒頭から、何やら不穏な空気が。父親を殴り殺し逃亡生活へ。頼る人もいなく、とりあえず都会へ。ホームレスとなるのですが、そこで出会う人たちを通して、生きようと成長していきます。 前半は、ホームレス生活が主で、どんよりとした空気感だったので、主人公が不憫でなりませんでした。 せっかくバイトで稼いだお金が捕られたり、ホームレス同士の縄張り争いに巻き込まれたりなど大人達の身勝手さが窺えました。 しかし、相手側も生きるのに必死。そこで「大人の社会」を体験することにすることになるのですが、良い場面にも遭遇します。 ホームレス生活を通じて感じる「生きる」ことの辛さや必死さがにじみ出ていました。デビュー作とは思えない「生きる辛さ」の表現力が素晴らしく、世界観に引き込まれました。 その後、日雇い仕事から自営業へと徐々に仕事の幅が広がっていきます。辛い状況でも、やっぱり人の縁は大切であることを感じました。それによって、大きく人生を変えるんだと思いました。 色んな出会いと別れの場面が描かれていたのですが、様々な人たちの背景を知ることで、色んな人間がいるんだなとしみじみ思いました。 じっくり描いている場面もあれば、サラッと時間が過ぎていく場面もあって、結果的に主人公は、いい大人になっていきます。 前半と後半では、空気感が違っていて、後半のほうが一生懸命さが伝わってきます。周囲とのコミュニティも和やかになっていくので、「空気」の作り方が上手いなと思いました。 そもそも父親を殴って逃走したので、父親の安否はわからなかったのですが、後半になって、父親がその後どうなったのかが描かれています。 成長した主人公が、どう父親と向き合っていくのか。意外というわけではありませんでしたが、隠された真実もあって、最後まで楽しめました。 色んな人との出会いと別れが、濃厚な読書時間を体験したようで、その表現力に今後注目していきたいなと思いました。
13投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログ素晴らしい新人作家と出会えました。 働かずパチンコに明け暮れる父と、二人で暮らす耕一郎。ある日、耕一郎が頑張って貯めた八万円が父に使われたことをきっかけに、二人は完全に袂を分かってしまう……。 最初は暗く不安な展開ですが、根は真面目な耕一郎のあきらめない心に共鳴するように、後半は段々と明るくなっていきます。 耕一郎が逃亡先で出会った人が、ほんと皆いい人で泣かせます。何回も涙するシーンがあり、最後まで一瞬でした。 これがデビュー作とは信じられません。 どちらかと言うと母と娘の関係が描かれやすい昨今、父と息子の関係なのも新鮮で好きでした。次回作にも期待です。
6投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ他の方の感想や、宮部さんと村山さんの帯に誘われて買いました。 読み始めたらまさに帯の通り「ぐいぐいと読まされてしまい」一気読みでした。新人とは思えない筆力と、感動の展開で、今年最も読んで良かった一冊です。 特に相葉さんと出会ってからのストーリーでは何度も泣かされました。 本当に買わないのがもったいないと思います。
4投稿日: 2024.03.13
powered by ブクログ親子2人の数奇な人生、子は家を飛び出し生きる為のさまざまな苦難な体験をしやがて自分が殺したかもしれない親の住むふるさとの村に! なかなか読み応えのある一冊だった。小生の人生訓に"長い人生に体験するものに1つも無駄は無い"があるが正にそうだと読み終えて確信した。
2投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログ●なぜ気になったか 肩書が素晴らしいからといって、その人が素晴らしいかはわからない。本も一緒だが、内容が面白そうでも肩書がないと読むか迷う。すばる新人賞受賞の肩書作、読んでみたい ●読了感想 リアリティー感に包まれながら、先の展開が気になり引き込まれて一気に読了。おもしろかった!すばる新人賞受賞作でなければきっと手にしなかった1冊。受賞作、アタリもハズレもあるけど、やはりまずは読んでみるのが大事と実感 #正しき地図の裏側より #逢崎遊 24/2/26出版 https://amzn.to/3uJbJLT
12投稿日: 2024.02.26
