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チェルノブイリの祈り 1巻
チェルノブイリの祈り 1巻
熊谷雄太、スヴェトラーナアレクシエーヴィチ、今中哲二、後藤一信/白泉社
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総合評価

9件)
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    チェルノブイリ原発事故について、また近隣の人、関わった人がどうなのか、何も知らなかった。 この漫画は、悲しみに満ちている。 希望もなく。 それが、本当の事なんだろう。

    9
    投稿日: 2025.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原作をノーベル賞受賞前に読んで「アウシュビッツと並ぶ非人間の極北」と読書メーターに感想を書いたが、冒頭の「放射能物質と化した夫(消防士)、それを愛しつづけ子を産んだ妻」が強烈で他の話忘れていた。 ②事故疎開 ③無警告で兵士を徴用 ④此の古い家の玄関ドアは、死者が出るたびに外され遺体を載せて運ぶのが習わしだった。そして裏面に命日を記す。 ⑤奇形児 マンガでは絵が抑えられそれほど悲惨な感じはしない。ただ愛という漢字が後ろ髪引かれる形象であるように愛する悲しみ苦しみ、出産の不安、奇形児を愛し続ける母性が胸に迫る/現地名チェルノビリ原発群はキーウの北方135㎞、国境北端にあり千数百万メガワットの(フクシマと同じく自領で使わない)巨大な電力を事故後も供給していた。

    7
    投稿日: 2025.04.25
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    ノーベル文学賞受賞者のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ氏による名著のコミカライズ。 文章であれば一文一文が重くて読み進められないものを、一ページ一ページに希釈してもらうことで何とか読めている。 それでも絵になることで真に迫ってくるものがある。

    0
    投稿日: 2024.10.15
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    当時、学生だった。チェルノブイリで原発事故が、とんでもないことが起きたというニュースがあった。だけどそれは外国のことで、自分の日常にはそれほどは関係ないように思えた。それこそ、怖いものに目を塞ぎ耳を閉じていた。 だけど、この本はそれを暴いて見せてくる。正直読むのが辛かった。怖かった。きっと今も苦しんでる人がいて、そして、可能性としては日本でもありうることなのだ。

    0
    投稿日: 2024.08.14
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    チェルノブイリ原発事故。 この事故の存在を知っていても、その被害を受けた人たちの生活が事故の前後でどう変わってしまったのか、を知る機会はなかなかありませんでした。 自分から進んで得ようとしなかったのもある。 漫画化という手に取りやすいメディアになったことで、自分も含め知る機会が増えただろうし、これを読んで何を思うのか。 ノンフィクションを読んだ結果の安易な同情はいけない、と思ってはいるものの、共感が同情になってしまうのは避けられないのが現状。 自分が子供の頃の未来予想図は、安心安全の原子力エネルギーでこんな未来都市ができていますよ、でした。空飛ぶ車、ロボットのお友達、とかね。 安心安全なんてものはない、ということを知る重要な事故だったはずなのに、チェルノブイリを何も知って来なかった。 知る一端になればよいと思います。この作品だけで終わらないことも大事なことでしょうね。

    1
    投稿日: 2024.05.03
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    その時、起こったことが何なのか分からないことが怖かった。現実に起きていたと思うと辛い。こんなものを作ってしまった人間って何なんだろう。

    4
    投稿日: 2024.05.01
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    アレクシェーヴィチ「チェルノブイリの祈り」のコミック版。 「戦争は女の顔をしていない」もコミックになったことで多くの人に原作が読まれた。この作品も世に出て多くの人がチェルノブイリで何があったか、当事者たちの声を聞くことができるだろう。コミックになったことで、よりリアルに伝わるのではないか。 隠された事実、何も知らずに放射能を浴び続けた人々の最期。遠い国ロシアで起こったことだと片付けられない。おそらく日本で同じことが起こったら、同じ結果になるに違いない。

    14
    投稿日: 2024.03.23
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    実際に起きたことなんだけど、目を背けたくなる内容で… 事故のこと、なんとなくニュースで見た記憶があるけど 詳しく知らなかったので、今回初めて知りました 続きは、読める自信がありません

    32
    投稿日: 2024.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1986年のチェルノブイリの悲劇は1989年のソ連邦の開放、東西ドイツの統合。そしてEUの結成で過去となった。 あのお祭り騒ぎを覚えている一人として、どこの国の人間でも、誰であっても都合の悪い過去とは向き合いたくない、覚えていたくないのだと改めて思った。 特に当事者以外のほとんどの人間は。 魂を搾り出すような叫びに、広島も長崎も、福島ですら忘れている日本人を思う。 あの悲劇の場所が戦場になっている事を考える。 そしてプーチンがいつでも核兵器を使う準備があると言う言葉に、人は愚かでしかいられないのかと考えてしまう。 原作と出会い、コミカライズとなるまで、私は多くのことを忘れていた一人だったのだ。 そんな大事なことを思い出させてくれた一冊だった。

    25
    投稿日: 2024.02.29