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モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)
モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)
小林朋道/新潮社
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総合評価

18件)
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    動物行動学的に見た時の「ヒトについての疑問」を解説。専門用語が出てくるので少し難しいが、日頃の"あるある"が出てくるので、面白い。表題の「モフモフはなぜ可愛いのか」は最後の方の章に出てくる。

    5
    投稿日: 2025.10.13
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    ヒトとはどんな動物なのかを、13のテーマで探ってみたという内容。 13のテーマは、一般の人からの質問。 「モフモフはなぜ可愛いのか?」は、そのうちの一つ。 全部がモフモフに関することだと思っていたが、モフモフは8ページだけです。 ・ヒトにとって「音楽」とは何なのか? これは昔から不思議に思っていたことだ。 リズムに合わせて体を動かすと心地よさを感じる。 私にとっての音楽は、「癒し」の道具といった意味合いが強い。 生き物は、生存・繁殖に優位となることにはコストをかける。 音楽はこのことに関係しているのだろう。 ひとりでは生きていけないホモサピエンスにとっては、「人を団結させる力」として音楽を利用してきたと思っている。 国家や校歌、どこかの部族の儀式など、音楽で仲間意識が芽生える。 ・ヒトが動物の心を分かりたいと思うように、動物も人の心をわかりたいと考えるのか? ペットを飼っている人はペットの動物を擬人化し、飼い主の気持ちを探っているように感じてしまうだろう。 そういった性質を期待されて長い間ヒトと暮らしている動物、特にイヌはヒトの心理を読み取る能力が高いことが示されている。 ・なぜヒトは「いじめ」を行うのか? 自分にとって目障りな相手をいじめていると、脳にドーパミンが分泌され快を感じる。 いじめに加担しないと、自分がいじめられる側になる。 なぜヒトは「戦争」を行うのか? に通じる質問のように思う。 いじめをやめさせる方法やいじめをさせない方法があるなら、戦争にも適用できそう。 生き物は、生存・繁殖に優位となることにはコストをかける。 「いじめ」や「戦争」がなくならないのは「ヒト」がそういう生き物だからなのでしょう。

    40
    投稿日: 2025.08.16
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    第三者(前書きからするに全てTwitterフォロワーであろうか)から寄せられた、「人間」という生き物にまつわる様々な疑問についての著者の答えをまとめた1冊。 寄せられた疑問は実に様々で、自分も「それが気になっていた」というものもあったが、著者の答えは全項にわたり「それが自分(の遺伝子)の生存·繁殖に有利だから」というもので、著者いわく、それが動物行動学の基本であるとのことなので多少致し方ない部分はあろうが、その結論に至るまでの推論なども素人の身でも思いつく程度のことしか書かれておらず、面白さが感じられなかった。 特に表題の「モフモフはなぜ可愛いのか」については①(モフモフに内包されがちな「丸さ」「手足の短さ」が)「子供」特有の性質であり、いわば我々は「モフモフ」を通して(人間の)赤子を可愛がっている 、②モフモフした素材のものは肌を傷つけることがなく怪我をしにくいから、という2つの理由が挙げられていたが、①は「人間の子供が嫌いだが動物は好き」な人間(私のことである)への説明がつかず、②は言うまでもなく論として不足もいいところ(「どちらか一方を選べ」という状況下でモフモフしたものが選ばれる、ということの理由にはなるが、自ら好んで近寄っていくほどの理由にはならない)であると思われ、少し失望である。 また本書全体に渡って、おそらく筆者の口癖なのであろう「まー

    0
    投稿日: 2025.06.29
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    思い込みってなんでするの?なんで友達の仕草うつっちゃうの?…みたいなツイッターで寄せられた素朴な疑問に、動物行動学の観点から答える本 動物行動学って聞いたことなかったけど、 動物はなぜその行動をするのか?それは自分の遺伝子の繁殖・生存に有利だからだ! みたいな視点でヒトを含む動物の行動を分析していて面白かった

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    タイトルに惹かれたのだけれど、タイトルの内容はほんとに一部でちょっと残念。とは言え普段意識していない行動にも意味があるところは興味深かった。ところどころ文章が独特でちょっと読みにくい。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    もふもふしているもの(毛足が長くてぬくぬくしている)を見ると 思わずはぁ~~と心が癒されたりするのは何故か。 動物メインの話かと思いきや、人間も動物。 そういえばそうだよな…という ちょっとした普段の行動や思考を動物的に人間(ヒト)をか考えると なるほどな!確かに!!と納得することが多かった。 遥か昔の人間、というか人類遺伝子でもうそうなっているのだなと 腑に落ちることも多かった。 やっぱり、もふもふはかわいい。

    9
    投稿日: 2025.02.28
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    以下、引用。 ●地団駄が「大人ではなぜ見られなくなるか?」(略)そう、地団駄の原因となっている怒りのような感情を大脳が制御するようになるからだ。なになに?老化が進んできて大脳の働きが悪くなってきたら、また地団駄を踏むようになるのか?おそらくその時は偏桃体も老化が進んでいて、それと地団駄を踏めるだけの筋力もなくなっていて、それはないのでは。でも地団駄を踏む老人。いたら面白いだろうな。(こどもがやる「地団駄を踏む」動作は本物か?)

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    動物としての『ヒト』という考え方で色々な疑問を解説してくれている一冊。 ただ、めちゃくちゃ納得して感動するような新事実というよりは、〜という仮説という書き方なので全て鵜呑みにするわけではなく参考にしておくと良さそうでした!

    1
    投稿日: 2025.01.25
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    いや、そんなことは分かってるし想像がつくよ、そんなことを読みたいんじゃないよ!となった。 筆者は自分の知識や見解に惚れ惚れしているようだが、読者の知りたいこととはずれているように感じた。 題材はおもしろいのに、残念。別の人に書いてほしい。

    2
    投稿日: 2024.09.09
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    もふもふと最近お気に入りのワード動物行動学に惹かれて購入 人間行動に理由を求めたがるものでそういったことが知れて面白い ちなみにもふもふは章のうちの一つでメインテーマではなかった

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    タイトル詐欺〜〜〜!!!!! モフモフの可愛さを解き明かす本かと思ったら197ページまで出てこないしたった7ページの仮説で終わった。 全体的にテーマは面白いけど著者の仮説と考えを結論としてるから、知識として楽しむには注意が必要な気がする。こういう考え方もあるのか、という感じ。 タイトルが違えば騙されたことに対して腹は立たなかっただろうけど手に取ることもなかったような気がするので、新潮社に一杯食わされたなー。

    1
    投稿日: 2024.05.06
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    モフモフという言葉に惹かれて読みましたが、タイトルにもある通り動物行動学です。 13のクエスチョンを解いていくもので、どれも面白かった。

    28
    投稿日: 2024.04.13
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    公立鳥取環境大学の副学長であり環境学部環境学科教授である小林朋道先生がSNSで「ヒトについて日ごろから疑問に感じていること」を募集し、質問の中から13個に絞り動物行動学に立脚して回答していくという内容の本。 どの質問も興味深いし、直接小林先生から話を聞いているようで、中・高生でも読めるほど分かりやすい。 多くの方に読まれたら第二弾も書くらしい。是非とも第二弾が読みたいので、みなさんにも読んでほしい。 さらっと楽しく読める本だと思う。

    6
    投稿日: 2024.04.09
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    「ヒトとしての行動」に関する質問を、著者の 動物行動学の知見をもとに検証し、仮説し、回答する。 ・はじめに 1 親しい友人と会った時、とび跳ねたりするのはなぜか? 2 ヒトはなぜ「怖いもの」を見たがるのか? 3 子どもがやる「地団駄を踏む」動作は本能か? 4 「血のつながり」の正体とは?そして「自爆テロ」との関連は? 5 「思い込み」はなぜ起こるのか? 6 ヒトは現在も進化しtりるのか? 7 寄生虫はどのようにしてヒトを操るか。そして遺伝子とは? 8 ヒトにとって「音楽」とは何なのか? 9 赤ん坊の黄昏泣きはなぜ起きるのか? 10 他人の口調やしぐさがうつってしまうのはなぜか? 11 なぜヒトは「いじめ」を行うなか?それをなくす方法は? 12 モフモフはなぜ可愛いのか? 13 赤ん坊に声をかけるとき声が高くなるのはなぜか? ・おわりに 解き明かすのは、築地書館“先生、~”シリーズの小林先生。 動物行動学からすれば、質問への回答は、ほとんどが 生存と繁殖や遺伝子に関わる行動と考察し、仮説しています。 考えてみれば、ヒトもホモサピエンスという生物だから、 他の生物同様、その行動は生存や繁殖の一端。 ならば、つまりハリガネムシをキモっと思っちゃうのも、 生存や繁殖に関わっていることになるんだな。 怖いもの見たさだし。というか、ミトコンドリアや遺伝子も 寄生虫な存在ってことには驚きました。う~む。 全体的に真面目に論じられていましたが、 動物関係の話になると、あ~小林先生だなぁと、安心しました。

    17
    投稿日: 2024.04.05
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    最近かなり新書を読んでいるような気がする そしていわゆる「当たり」が多いような気がする それは何故かと言えば、理由は「タイトル」にあることが明確である これは書評家の三宅香帆さんが仰っていたことだが、新書に多い実用書やビジネス書のタイトルにはそのものズバリというタイトルが多い これは売るための戦略なのだという 一般に「小説」を買うときに何を指針にするかというと、ほとんどの人が作家さんなのだそう 「好きな作家さんは無条件に買う」という購買行動だ ベストセラー作家さんは黙ってても売れる それに対して新書はというと、小林朋道さん?誰やねん?である そこで『モフモフはなぜ可愛いのか』である それはもう読む だって知りたいもの モフモフ可愛いもの このように内容に直結したタイトルによって、もともと興味のある内容(と思われる)の新書を選んでいるので「当たり」が多いのだと思われる さて、いよいよ本作のレビューである 長年、様々な野生動物の行動と習性を研究してきた著者が、SNS上で「ヒトという動物」についての疑問を聞いたところ、硬軟とりまぜて質問が殺到。本書では、その中から厳選した13の問いに対して、動物行動学の知見をもとに鮮やかに回答する。ホモサピエンスに特異的な行動の数々から、人間の本性を解き明かす(カバーそでより) そしてその13の質問とは以下 1 親しい友人と会った時、とび跳ねたりするのはなぜか? 2 ヒトはなぜ「怖いもの」を見たがるのか? 3 子どもがやる「地団駄を踏む」動作は本能か? 4 「血のつながり」の正体とは? そして「自爆テロ」との関連は? 5 「思い込み」はなぜ起こるのか? 6 ヒトは現在も進化しているのか? 7 寄生虫はどのようにして人間を操るか。そして遺伝子とは何か? 8 ヒトにとって「音楽」とは何なのか? 9 赤ん坊の黄昏泣きはなぜ起きるのか? 10 他人の口調やしぐさがうつってしまうのはなぜか? 11 なぜヒトは「いじめ」を行うのか? それをなくす方法は? 12 モフモフはなぜ可愛いのか? 13 赤ん坊に声をかけるとき声が高くなるのはなぜか? どれも、興味深い問である これらの質問に動物行動学の見地から仮説も交えて答えていくわけだが、動物行動学とはざっくり言ってしまうと、自らの「生存・繁殖」のために遺伝子にプログラムされている行動がどういったかたちで現れているかを考察する学問と言える つまり、ヒトがこういう行動(あるいは感情)を自然にする(あるいは持つ)のは、こういう理由で自らの「生存・繁殖」に繫がっているんだよ!というわけである 例えば「1.親しい友人と会った時、とび跳ねたりするのはなぜか?」に対する答えはこうだ 集団の中で自分に間違いなく味方してくれる人(親友)がいることは自らの「生存・繁殖」にとって有利に働くので、なるべくその関係を維持しようとする そのためにあなたに会えて「うれしい」ということを分かりやすくアピールするために脳が勝手にそういう行動を取るというのだ どうだろう? 少なくとも私はなるほどと思い、楽しく読むことが出来た さて、みなさんの一番の興味もやはり『モフモフはなぜ可愛いのか』ではないだろうか しかしその答えをここで書くのは野暮というものだ ぜひみなさん自身で確認してほしい そしてお気付きだろうか? ものすごいちゃんとしたレビューじゃね?やろうと思えばできるんじゃね? もちろんこれはたまにちゃんとしたレビューを書くことで自らの「生存・繁殖」に有利に働くと脳が勝手に判断した結果であるのは言うまでもない

    61
    投稿日: 2024.03.29
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    タイトルに惹かれて、すぐポチってしまった。一般の方の質問に答えていくスタイルで話は進む。どれもこれも気になる内容でおもしろかった。ただ、最終的には、「種の保存のため」という理由に収束してしまうのが、仕方ないが面白みにかけた。しかし、様々な分野の本に手を出してみることは視野を広げる上でプラスであろう。

    2
    投稿日: 2024.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    <目次> 第1章  親しい友人に会った時、飛び跳ねたりするのはなぜか? 第2章  ヒトはなぜ「怖いもの」を見たがるのか? 第3章  子どもがやる「地団駄を踏む」動作は本能か? 第4章  「血のつながり」の正体とは?そして「自爆テロ」との関連は? 第5章  「思い込み」はなぜ起こるのか? 第6章  ヒトは現在も進化しているのか? 第7章  寄生虫はどのようにして人間を操るか。そして遺伝子とは? 第8章  ヒトにとって「音楽」とは何なのか? 第9章  赤ん坊の黄昏泣きはなぜ起きるのか? 第10章  他人の口調やしぐさがうつってしまうのはなぜか? 第11章  なぜヒトは「いじめ」を行うのか?それをなくす方法は? 第12章  モフモフはなぜ可愛いのか? 第13章  赤ん坊に声をかけるとき声が高くなるのはなぜか? <内容> 築地書館『先生~』シリーズの公立鳥取環境大学の小林先生の本。前者に比べ、やや借りてきた感じなのは、真面目に動物行動学を語ろうとしているから?途中から前者のような感じになるが、前半はやや読みにくい。ヒトの様々な行動を、投稿(SNSで質問を募った)からその答えを論じていく。「へえ~」と思ったのは、寄生虫とミトコンドリアの話。あとは「いじめ」の話は、そういう風には考えていなかったので、目からうろこでした。

    1
    投稿日: 2024.02.29
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    #モフモフはなぜ可愛いのか #小林朋道 24/2/17出版 https://amzn.to/3T2oaf0 ●なぜ気になったか タイトルに「確かに可愛いと感じてしまう。それはなぜなんだ?」と無性にその理由が知りたくなった。タイトル含め気になる「なぜ」が13個、解明するために読みたい ●読了感想 質問項目への著者の仮説解答の半分以上に納得でき楽しめた。ヘビやゴキブリを見た瞬間に身体が反応すること、アスリートがゾーンに入る的なことへの長年の疑問が解決した気持ちになれた #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き

    9
    投稿日: 2024.02.18