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むすんでひらいて 今、求められる仏教の智慧
むすんでひらいて 今、求められる仏教の智慧
玄侑宗久、大竹稽/集英社
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総合評価

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    全体を通じて、仏教についてのとてもすぐれた入門書になっていると思った。身体は死と生が同時に起きているという科学の話題、華厳経の時法界、理法界、理事無礙法界、時時無礙法界、といった解説や、唯識による心の中の阿頼耶識の種子の話が印象に残った。 むすぶー結ぶ、ひらくー解きほぐす、という解釈も面白かった。我々の認識が世界を分節化して認識し、その分節化の行きすぎに陥っているから、それを一旦解きほぐしたらどうかという提案も、行き詰まりの社会になにかヒントにならないかと感じた。 ただ、「むすぶ」が「結ぶ」ではなく「産すぶ」につなげたらまた面白いとも思った。 聞き手の大竹稽は教え子の自殺を心に抱きながら、応える玄侑宗久も日頃、多くの死に接していることが、対話のベースに流れていることを読み終わってから改めて思い出した。

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    投稿日: 2024.10.09