
総合評価
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powered by ブクログこの物語は、猫に主軸が置いてある。 猫が、 山亭ミアキスに迷い込んだ人間達を虜にして、話しを聞いたり、美味しい食事をご馳走したり、時には精気を吸い取ってしまったり。 山亭を出た人間達は不思議と気持ちがスッキリと穏やかになり、今までとは違った人生を歩むようになる。 文中には、様々な猫の神話が登場する。 少々恐ろしい神話もあるけれど、 猫って昔から人間と共に生きてきた動物だったのね。 高貴で賢く、時に人間をジッと観察して見守ってくれている猫が今まで以上に好きになった。
14投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ思い悩んでいる人が、迷い込んで、物語の中心人物に出会って、新たな道に前向きに歩き出す、という物語の構図はマカン・マランシリーズと一緒なんだけど…。 猫の妖精たちに親しみが持てないのか、深みがないからか、思い悩む人たちに共感しにくいからか、そこまで面白みを感じきれなかった。
0投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログなんだか、不思議な体験をした本だった。 古内さんの本だから、料理の描写がもっとあるかなーと思ったけど、 そうでもなくて、そこが残念だったな。
0投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログなかなか文庫化されない作者さんの文庫化。 他の方のレビューにもあるように、どうしても「マカン・マラン」シリーズのシャールさんの温かさを期待して読んでみたら、すご〜く裏切れた。 他の方も書いているように、とにかく怖い。 根底に流れるものは、再生の物語なんだけど、それまでの過程がホラー過ぎて、感動よりトラウマになる。 猫が人間になり、迷える人々を導くところは、「満月珈琲店の星詠み」と同じなんだけど、登場する猫たちが怖い… 舞台となる猫魔ヶ岳も、福島に猫魔と言うところがあるから、そこかな?とか想像しちゃうし、内容より設定の怖さの方が印象に残ってしまった。
29投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ大好きなマカン・マランシリーズから、古内一絵さんの作品を他にも読んでみたくて購入。 心に悩みを抱え、この現状から逃げ出そうとしている人が迷い込んでしまう山の中の「山亭ミアキス」で起こる、猫にまつわる神話や伝説を基にした不思議な体験。 全体的に暗く、陰鬱な雰囲気もありながらも前に進み出す人々が描かれている。 ファンタジーのようでありながらも、大円団のハッピーエンドばかりじゃないところが妙にリアリティもあって読みやすかった。 ただ、全体的に、それこそお話の中の霧のように、なんとなくぼやけた印象があったなぁ、と感じる。
2投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログ迷い込んだ宿には、美味しいごはんと、不思議な従業員が待っていた――。 日常から逃げ出したいあなたへ―― 心に悩みを抱える人が迷い込む、森の中の不思議な宿「山亭ミアキス」。超絶美形のオーナーに不思議な従業員、ロビーでは暖炉が赤々と燃え、食事は絶品のアイルランド料理。しかし、泊まると間違いなく酷い目に遭わされる。ブラック部活に疲弊する少年、マタハラに悩む女性など、今日も救いを求める者がたどり着く。人をたぶらかす、謎めいた彼らの正体と目的とは――? 宮沢賢治の「注文の多い料理店」みたいな話だった。迷いのある人間たちが出会った「山亭」謎のオーナーに従業員。でも、出てくるアイランド料理が美味しそうだったと思ってしまった。 炎上したアイドルグループのマネージャーの女性、父親になる覚悟もないヒモ男、自分の年齢と相性年齢が合っていない女性、ブラック部活に悩む男子高校生、妊娠したことに会社から解雇され彼氏からも捨てられた女性。さまざまな人間たちが、「山亭」に迷い込んで、すごく美しい青い湖を眺めて、そこで母親を待っている幼女と出会う。謎すぎて面白かった。 迷い込んだ人間たちは、時には恐ろしい目にあうが、山亭で起きたことは忘れてしまっている。だけど、何かそんなことがあったような…ってかんじでぼんやり思い出に残っているようなかんじ。でも、山亭から逃れてきた人間たちは、いい方向へ向かっているのが良かったなと思った。あのヒモ男でさえ、働き出したぐらいだからな。 なんとなく、怖い目に遭いそうだから山亭とは出会いたくないような気がするけど、パンカーの美味しそうな領地は食べてみたいなとか思ってる。 2025.5.28 読了
1投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ人生崖っぷち人間たちが山奥のホテルに辿り着き猫ちゃんたちからおもてなしを受けたり恐ろしい目に遭わされたりして人生を見つめ直す連作集。各話世界の様々な猫の伝承が出てくるので楽しい。あと出てくるアイルランド飯がうまそう。顔のいい男も出てくるぞ。
1投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ山奥の不思議なホテルを巡る連作小説。宮沢賢治的な世界観にリアルな問題を抱えた人達が迷い込んだ感じがしました。しんどい描写もありましたが、どの話も出口を用意されているのがよかった。あの子の魂が救われることを祈ります。
7投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログ2025-4 人の心の奥にある悩みや問題を嗅ぎつけ、霧の奥深い山亭へと導く“何か”。そこで人々は美味しい食事を堪能すると共に、不思議な現象に見舞われ、自分たちが“どう生きるか”の選択肢を迫られる。 癒される話なのかなと思えば、ゾワッと、ときどきじわっとくる話でした。ダークファンタジー?っぽいですが一応、救いはあるように感じました。 神話・言い伝えや食事(料理)の描写はワクワクさせられました。人間の欲についてちょっと考えさせられるような話もあり。
6投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログあれれ??宮沢賢治?!と読み間違えてる?!と錯覚してしまう内容だった。ゾワゾワした。マカン・マカランの古内一絵さん、こういう作品も書くんだーと新鮮だった。
2投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ森の奥深く、青い湖のそばに佇む「山亭ミアキス」。ここに辿り着くのは、現実から逃げ出したい人ばかり。アイドルのトラブル処理に奔走するマネージャー、父親になる責任を負いたくない男、部活で顧問のパワハラに疲弊する少年…。(e-honより)
1投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログ暑い夏車の中に置き去りにされた幼い子供。それをみながら何もしてあげらなかった猫。 自分を見失い自暴自棄になると迷い込んでしまう山亭ミアキス。猫達と人間達と神話が織りなす不思議な場所でもある。青い湖で母を待つ子供を救う事が出来るのか。
3投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ最近読む本が猫が登場するものが多くてビックリしています この本も人と猫の紀元前からの関わりもとに描かれた作品です 悩んで、苦しんで、どうしようも無くなった人だけが辿り着く山亭 そこでの不思議な体験がその後の生き方に大いに影響します あなたも大きな悩みと共に、山を彷徨い、逃げ場を探しているうちに霧が立ち込めて来たら猫の術にハマってしまっているかもしれません
4投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ短編集。 急な悪天候に見舞われ誘い込まれるようにしてたどり着いた山奥のホテル「山亭」が舞台。 散々な目にあい、死を望んでいた苑子の再起を描く「背負う女」が心に刺さった。
10投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログ出だしの事件が痛ましすぎて、読み通せないかも、大丈夫かな、と不安になったものの、描写が巧みで、すぐにひきこまれた。少し恐ろしさもあるものの、結果的には荒療治。 最後の章は泣いてしまった。ダークでミステリアスな雰囲気は大好物。良かった。
7投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログ始まりから少し怖さ?のようなものを感じたけど、読み進めて最後まで読むと、繋がっていて、連ドラを見ている感じだった。それぞれの悩みがそれぞれで解決していくのは面白い。中で出てくるお料理が美味しそう。
3投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログ森の中にあるミステリアスな山亭。暖炉の薪は林檎の木。ごはんもデザートもとてもおいしく、ベッドは天蓋つき。美貌のオーナー、白髪でオッドアイの青年シェフ、小太りのフロントスタッフ。これだけ聞いたら間違いなく宿泊したくなる。私は「序」で語られる小さな女の子のことを終始考えながら読み進めた。 目の前の道が突然、悪天候で通れなくなったりして、山亭に導かれる人たち。今、皆が見て見ぬふりをしていることに、関わっている人たちがたどり着く場所。芸能界の闇、無責任な人、女性の生き方、部活動の闇、マタニティハラスメント。それぞれ皆がわかっていることなのに、流されてしまっていることを山亭での出来事が向き合わせてくれる。いい思いをしたら、見返りを求められることが正しいことなのかを考えさせられた。我慢をして通りすぎるのを待つだけでは、何も変わらないことにも。猫は、何気ないふりをして人のことを一番よく見ているのかもしれない、と思ったりもした。 そのなかで、山亭のロビーのからくり時計のモチーフの話は、とても興味深かった。長靴をはいた猫、金華猫、ケット・シーなど、猫好きとしては、とても楽しく読めた場面もあった。 山亭のミステリアスな従業員たちが、何者なのか、どうして修行という行動をとっているのか。それがわかったとき、その思いは大切にしたいと思った。 「すべての苦しみと哀しみから解き放たれて、もう一度新しく生まれ変わる」ことなく、小さな子どもたちが大切に育てられますように。読後、特に思ったことだった。
14投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ古内さんの作品はマカンマランシリーズが好きで、今回もそんな感じなのかなと思いながら、読み始めましたが、全然違いました。 ちょっとホラーっぽい怖さもあって、あまり好みの作品ではありませんでした。
2投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ色んな理由で現実から逃げ出したり目を背ける人が迷い込む「山亭」 各々ちょっと怖い思いをし、なんとか現実と向き合えるようになります。 優しいんだか怖いんだかわかりませんが、ちょっとスッキリするお話です。
1投稿日: 2024.04.16
powered by ブクログ古内さんの作品は「マカン・マラン」シリーズを読んで良かったので、この作品を手に取りました。 心に悩みを抱えた人が迷い込んだ先には、森の中にある不思議な宿「山亭ミアキス」。 宿の中では不思議な従業員、絶品の食事はアイルランド料理。 この宿で不思議な体験をした人だけが次の人生への一歩へと導くという物語。 「山亭ミアキス」に到着し、怪しく不思議な雰囲気は 宮沢賢治の「注文の多い料理店」を彷彿されるような緊張とワクワク感がありましたが、「マカン・マラン」の時のような突拍子もないような衝撃度はやや少なかったと思います。 けれどどの主人公の心の悩みも現代を象徴しているような 内容だったので、この5人の中に心を動かされる人が 少なからず存在すると思いながら読んでいました。 帯には「日常を忘れて、おくつろぎください。」 と書かれているので、ゆったりと心を落ち着かせながら 読めるものだと思いましたが、日常は忘れますが、 違った意味で非日常が味わえるかと思いました。 やっぱり猫は一枚も二枚も上手で怖いなと思ってしまいましたが、悩みが少しでも消えるのならばこんな方法でも良いかなとも思えました。 猫の視線で人間観察をして人間に助言をしているという点も斬新だと思い、猫だからこそ厳しい指摘も許せるものだなと思いました。 猫の生態や古くからの物語などのエピソードも 織り交ぜてあったのでそれも興味深く面白かったです。 「助けたいものはお前ではない。声なき小さな者だ。」 という言葉が、古内さんが読者に伝えたかった事だと思うので、 今後はあらゆるものに対して声なき小さな者に 対して耳を傾ける心掛けをしていきたいと思いました。
1投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログ面白かったー。お店がベースの連作短編はあまり読んでなかったのだけれど、このお話好き。今いる場所からどん!て突き出される。それをきっかけに、次の一歩や方向を、自分の足で踏み出していく。シビアで冷たくてでも、決して無慈悲ではない猫たちの姿に魅入られる。 なんかいいな。 あたたかさややさしさはあれど、それは決して無償のものではなく、相手によるというか。ある意味とても公平というか。とても好きだな、てなった。
8投稿日: 2024.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
悩み苦しむ者、現実逃避したい者が、たどり着く場所。 個性豊かなホテルの従業員、オーナー。 猫の物語を語るオーナー、その話の中でそれぞれ、自分の悩みに正面から向き合う。 猫の修行の目的が、良かった。 (人間に惹かれる理由も。) 『助けたいのはお前ではない、声なき小さな者だ。』
2投稿日: 2024.03.06
powered by ブクログ☆3.5 古内一絵さんの作品は「マカン・マラン」シリーズや、「銀色のマーメイド」など心温まる作品が多いイメージだったので、今作を書店で見掛けて購入させて頂きました。 帯にも「日常を忘れて、おくつろぎください」と記載されていたので、心温まる作品かと思っていたのですが…こ、こ、怖かったです( ˊ•̥ ̯ •̥`) 表紙のイラストやタイトルの文字の字体から、何となくミステリアスな作品なのかなぁとは予想はしていたのですが、やはり全然くつろげませんでした…。 猫が好きで、以前から猫が登場する作品は気になってよく読むので、今作でも猫がたくさん登場してくれたのは嬉しかったです❁
28投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログ2024年8冊目 古内一絵さん/山亭ミアキス 森の奥、青い湖のそばに佇む「山亭ミアキス」。迷い込むのは、現実から逃げたい気持ちを持つ人々。 一風変わった従業員からの温かいおもてなしに一旦心がほどけるが、実は意外な展開が‥。ファンタジーとミステリーの要素を持つ、読み応えのあるお話。 #読了
1投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ悩める人に優しく寄り添う という話ではないと感じた。 ただ、後ろは向いていない。 2話めはちょっと(かなり)イラッとしたけど。 出てくる料理はどれも美味しそうだった。
3投稿日: 2024.01.29
