
総合評価
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powered by ブクログ一気読みした。 何故、自分はこんな風に生まれたのか自問しながら進むカピバラ、クジラ、イグアナ等21の動物達の寓話。溝上幾久子さんの挿画も美しい。動物達の生態に絡めたお話でとても興味深く楽しめた。
0投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログ●2025年8月21日、グラビティの読書の星で「おすすめの本教えてください!物語でも勉強系でも!最近は哲学か生物学系の本が気になってます...」質問してる女性がいて、それに対して男性が答えてた。 「「確かなリスの不確かさ」丁度、哲学と生物が合わさっているのでお勧めです笑」
0投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログ動物たちが、哲学的思考する短編集。 各動物たちが、自分たちの生き方や特性に疑問を持ったり、人間と関わったり。
0投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
書庫らでん そうか、この本、哲学の本だったんだよね 動物の物語 動物の形をかり、声をかり それぞれの姿として それぞれの命として生きている 命があるから 動物の話している言葉があるなら もしかしたら こんな会話をしているのだろうかと考えるのも 人間の哲学? 人間を特別に見ることなくて 人間だって動物 生きているってどういうことか 世界がここに 世界はここに ある
0投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログまず、溝上幾久子さんの銅版画が素晴らしくて目が釘付けに。 ドリアン助川さんは、「人はなぜ生きるのか」という疑問に対して、空がきれいだとか木々が風に揺れているとか、そういったことを感じるためだと書かれていたことがあり、感銘を受けた。もしそのような受け止めがなければ宇宙は存在しないも同然。だからこそわたしたちは生まれてきて生きているのだという。これは目から鱗だった。 この本はその哲学に貫かれている。p294に同じ趣旨の話が出てくる! 「宇宙が私を生んだのは、たぶん私が必要だったからだ。私に宇宙を見て欲しかったからだ。見てくれる者が一人もいなければ、宇宙はきっと寂しい。カピバラの物語で、ボルボレータさんがおじさんにこう言うだろう。『あなたはどんな小さな命のささやきにも耳を傾け、話を聞いてあげていた。この星が発するあらゆる声を、あなたは全身で受け止めていた。微小なもののなかにすべてがあるの。あなたこそが、このアマゾン河でもっとも大きな存在なのよ』って。まさにあの主張こそが、あの人が信じて止まない宇宙と生き物の関係、つまり『間柄』なんだって。ここにすべてのつながりがあるんだよ」 主人公が動物なのがとても新鮮。生死、生きるということ、世界とは宇宙とは何か、宇宙と自分との関係、などなど哲学が動物たちの生き方、死に方、世界との交感、生態、あるいは彼らの疑問や気づきなどによって語られ、描かれる。 悲しい結末が多いけど、中にはハッピーエンドも。「ゾウガメの時間」の幸せな結末には胸が熱くなった。 コウテイペンギンの厳しい子育ての話。ギーギはこう言う。「その苦しみをもって、僕らが生き抜いたことを実感するためだ。苦しみにも意味があるんだよ」。 これはナチスの迫害を生き抜いたフランクルの言葉だそうだ。 最後の短編、「第21話 対話する鳥(あとがきに代えて)」でガビチョウは語る。「苦しみを受け入れたからこそ、だれもが真似できないただ一つの人生を得る。氷点下六十度で暴風に耐えながら、なにも食べずに卵を抱き続けるコウテイペンギンのパパたちは、だからこそ皇帝になれるんだって」。 順序が逆になったけど、最初の「確かなリスの不確かさ」は、ラプラスとスピノザの言葉から来ている。 p290 「らぷらす、という人が、不確かさと確かさの間にあるものについて哲学的に考えたらしいよ。でも、あの人は目の前に現れたリス君を見て、確率の不可思議さよりももっと素敵なことを書こうと考えたらしい。」 (略) 「それはね、リス君。今、君が生きているということだよ。この森を表現しているとてつもなく大きな力が、リス君を生み出したんだ。それは確実なことだ。すぴのざ、という人が、『確かな意志』と呼んだ力だよ。それなのにリス君は人間たちから、この森に来てはいけない生き物だと決めつけられ、ワナで捕まえられようとしている」。 「確かな意志」は、「確かなリスの不確かさ」ではリスのQ青年によってこう語られる。 p38 「Q青年は思いました。夜になれば星々が輝くこの空も、なんらかの規則性に貫かれている。ボクが今ここで空を見上げているのは不確かさが伴う行為だけれど、この空そのものには不確かさが微塵もない。星は決まった道を行き、朝になれば太陽は必ず顔を出す。 すべて決まっているのだ、とQ青年は思いました。それでも不確かさがすべての風景の動きにつきまとうのは、ボクたちが本当の法則を知らないからだ。知らないから自信がなくて、なんでもあやふやに感じてしまうんだ。でも、この体もまた、「ここに在る」ということはなんらかの確かさの結果ではないだろうか? だから、本来の法則から外れた不自然なものを見ると、理屈抜きでいやな予感がするんだ」
0投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログ読書記録64. 『確かなリスの不確かさ』 #ドリアン助川 作 動物の生態と哲学を組み合わせた 生きる意味を考える一冊 ・存在を自問するリス ・キツネの母系社会と子育ての共有 ・クジラの子育て ・ペンギンの父親の抱卵 ・ウリ坊の鈍感力 21の小さな深いお話し ペンギンの厳しい子育てより 「苦しみをもって、僕らが生き抜いたことを実感するためだ 苦しみにも意味がある 苦しみを受け入れたからこそ、誰もが真似できないただ一つの人生を得る」 「人間社会が苦手だったあの人が、動物たちに語りかけようとし、哲学に惹きつけられたのも、目の前のことだけで忙しくしている人間社会への反発」 あの人=作者の思いがガビチョウの声に重なって心に届く 作者様の朗読で「カピバラのおじさん」を拝聴出来たのも貴重な体験 #確かなリスの不確かさ #本好き #読了 #부엌독서실 #本のある暮らし
1投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ思いがけずサイン本 動物の視点の物語集、それでいてとても哲学的。タイトル通り。 思索にふけり、思考が深まる。 話ごとにいろんな哲学者の思想と絡められているようだが、哲学的思考の入門書にもなりそうな? 浅学なので思想の元の全てはわからなかったが、考えさせられた。 丁寧に時間をかけて読みたい本。 実際にゆっくりゆっくり読んだ。
7投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ短いお話の集まりだったので、どれから読んでも良いとは思ったけど、何となく初めから読んでしまった。 初めの何話かは、読み終えるたび心の奥底が痛んだ。中頃からは「これはオスの発想で記されたモノ」と感じて「なるほど、やはり」と思いながら読み終えた。 読み終えて、心が穏やかな気持ちになった。 多分、長く生きて、何時かは分からないけど、まもなく私の命が終わるのを私自身が感じているからだろう。
0投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログ様々な野生動物を主人公とした、大人向けの童話仕立てのような文体・構成で20編の小編集。相互に繋がりは無い。スキマ時間で読み進められる。初めのうちは馴染めなかったが、徐々に面白く感じられて来た。童話はコミカルな表現が少なからずだと思うが、大人向け童話としてのスタイルが、この面でも楽しめた。
0投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログ動物目線で話が進み、一つ一つが短いから哲学という読みづらいジャンルだけど読みやすかった。猿とコウモリとウリ坊の話が人間の話として共感できて面白かった。
0投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログ大好きなドリアン助川さんの本。色々な種類の動物たちの目線で、哲学的な考えを盛り込んだ21話からなる。とても面白い試みで、作者の意欲を感じた。 ドリアン助川さんが、動物と哲学に夢中になった理由として、本文中に、「子供の頃から、人間社会が苦手だったので、動物たちに語りかけようとした。哲学に惹きつけられたのも、目の前の事だけで忙しくしている人間社会への反発だ。」とある。この本が、著者にとって念願の1冊だったことが伺い知れる。 溝上幾久子さんの版画も、物語への想像を掻き立て、深みをもたらしてくれ、素晴らしかった。 最初の数話は、とても心動かされ、あっという間に読んだ。また、ナマケモノを描いた『スローな微笑み』では暫く唖然として動けなかった。ただ、途中から少しずつ趣が変わっていき、読む気力も落ちてきた。それでも大好きなドリアン助川さんの本なので、伝えようとしていることを少しでも正確にキャッチしたいなという思いで読み進めた。 たくさんの動物の種類を扱うことで、その生態が分かり、興味深く思える一方で、それと哲学が合わさることで、生物学的にも、哲学的にも、そして物語としても、少しずつ中途半端になってしまっている感は否めないかもしれない。 以前、『カラスのジョンソン』を読んであまりに気に入り、その感動を忘れられないので、系統が似ているこの本に物足りなさを感じてしまったんだと思う。 それでも、ドリアン助川さんが作家として、ぜひともやりたいことならば、ぜひ続けてもらって、次のシリーズも読んでみたいと思う。 それくらい、ドリアン助川さんは、私にとって大切で、尊敬する作家さんです。 (本文より) ○もちろん、リスに農作物を荒らされた皆さんは、許しがたい気持ちになるでしょう。(略)しかし、それぞれのリスにとって、この世に生まれた事は確かな出来事であり、1匹ずつのリスがムクロジの種のような目で森や空や雲を捉え、すべての中心として、この世を認識していることも明確な、替えのきかない事実なのです。
23投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログ最初の3話くらいは宮沢賢治っぽいなと思ったが、読み進めればやはり哲学の本だった。 それぞれの動物の生態にあわせて紡ぎ出す哲学の物語。 そしてそれは、今我々が生きている人間の世界を投影している。
13投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
動物を題材に哲学を語る。良い試みだと思う。 森で孤独なクマ少年が、どこからか注がれる視線を通じ森との一体感を認識したり、若きキツネのメスが幼い次世代の弟を案じ自己犠牲もいとわず他者との関係の上での自分を認識したり、サル山のボスの存在はその個の力ではなく迎合する大衆があってのことではないかと問いかける。さらには、ボスという認識ですら、「人間社会をサルの世界にそのまま投影」した人間側の早合点ではないかと看破するあたりも痛快。 ただ、あまりにも著者のそうした意見が表に出過ぎていて、昔読んだ動物物語のように、その動物になり切って、あるいは静かに第三者的目線で自然の生態を垣間見て、そこから学びを得るという感が少ない。 『ペロリン君の進化』という章では、ネズミと主人公のアリクイ(彼がペロリン君)に、こんな会話をさせる。 ネズミ: というと、わしらは進化しとらんということか? アリクイ: 頭がよくても、殺し合いをやめられない生き物もいます。僕たち生き物には、進化ではなくて、変化があるだけなのかもしれませんよ 昨今の人間の愚考への戒めであることが、あまりにもあからさまに見て取れて、いかがなものか。 実際、動物の行動から学び、感じることは多い。それらの行動に意味づけをし、メスキツネの行動に和辻哲郎の「間柄」を当てはめ、アホウドリにはソシュールの「言葉とは何か」、コウテイペンギンにはフランクルの「ロゴセラピー」と、哲学的命題をあまりに意識させすぎてないかという気がした(実際、哲学と動物の行動をリンクさせて書いていったのだそうだけど)。やりすぎると、それこそ、この本が、サル山のボスの存在意義を意味付ける人間側の思い込みtと同じ産物になってしまう。 もう少し、物語として、寓話的にオブラートにくるんだほうが、読者にも考えさせる余白があったやに思うが、贅沢な要望か。 とにかく、序盤は、ツキノワグマは’20年度に6085頭が捕殺されているとか、鎌倉のタイワンリスも害獣指定を受け今や捕殺対象だという情報が出てくるたびに、無味乾燥なデータが物語とそぐわない感じがしたり、あれこれ著者が顔を出して意見するかのような部分が邪魔に感じる(顔出しちゃいけないわけではないのだけど)。 動物の物語なら、語り部は彼ら自身か、あるいは神の視点から彼らを見守るナニモノかが語っているような、控えめなテイストで良かったのではないかと思う。 本書、書き始めた順に収録されているのだろうか、徐々に良くなっている気はする。ゾウガメやコウテイペンギンの章なんかは(ほぼ終盤の2編)、物語としても泣けるし、よいお話でした。 更なる続編には期待したい企画ではある。
0投稿日: 2023.12.08
powered by ブクログ家のこと、実家のこと、 仕事、いろいろあって疲労困憊ですが、この本はセラピー本としてよいです。シートン動物記やイソップ童話や星野道夫などを想起させて、脳をほぐしてくれます。いま人間の住まいに降りてきているクマの気持ちはどうなんだろうと。哲学の入門書としてもよいかも。 素敵なイラストが心を穏やかにします。 読書セラピーという言葉を最近知りました。 東畑さんのふつうの相談と掛け合わすと、 さらに深まる、と思いました。 見ず知らずの他人から勧められる本より 熟知性が高い人からの方が信頼できる、とかね。 攻めの読書と、癒しの読書があるのね。
0投稿日: 2023.11.15
