
平和をつくる方法
セヴリーヌ・オトセール、山田文/柏書房
作品詳細ページへ戻る
総合評価
(2件)2.5
| 0 | ||
| 1 | ||
| 0 | ||
| 0 | ||
| 1 |
powered by ブクログ草の根レベルの平和構築についての本ではあるが、多くの部分が国連が主導するトップダウンのやり方やその背景にあるカルチャーなどを批判する内容。残念ながら著者自身も長いこと、その特有のカルチャーに染まってしまっていたようです。実務に携わったことがない人やいかに国連が残念な一面も持つ組織であるかをまだ知らなくて、そのリアルを知りたい人には良いと思います。 加えて、巻末に大学の授業や読書会で取り上げるためのガイドノートまで丁寧に付録でついており、執筆はそういう目的か…と思ってしまいました。挙げられている成功例も非常に限定的で、半分以上を占めるコンゴの話は著者が特定の関係者に懺悔するために書かれているのではないかと思ってしまいました。これが調査している研究者のリアルなんだなと思いつつ、NGOで実務的に紛争地での平和構築に関わる者としては、残念ながら全く物足りない内容でした。 本書の推薦者になっているが、これを読むならデニ・ムクウェゲ氏の著書をまず読んだほうが、ためになるかと思います。
1投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログレビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12876189130.html
0投稿日: 2024.11.24
