
総合評価
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powered by ブクログ教育格差、そして、社会のあり方について、非常に本質的な考察が、無料塾についてのルポの後に展開されている。とても読み応えがあり、深く考えさせられた。教育というよりも、社会、人のありかたを根底から見直すべき時がきているように感じる。筆者の極論のような、すぐに現実化することは難しいような主張も大変面白かった。子をもつ親、教育に携わっている方に広く読まれるべき本であると感じた。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ無料塾という存在を初めて知りました。営んでいる方たちの思いに心動かされるとともに、社会の在り方を考えさせられる1冊でした。
0投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログルポで現状を知ることで終わるかと思ったら、取材を背景に、そのあとの対談では社会に対する重要な考え方が談議されていた。これはただの同情や正論が求められているのではない、重大な示唆だ。 前半だけ読んで優しい気持ちになっただけとか、後半だけ読んでわかった気になるだけとか、それは勿体無さすぎる。 そういう構成に持っていけるのも、流石おおた氏といったところか。
1投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログ無料塾という世界があることを初めて知り、目から鱗だった。今の学歴社会は勉強すれば誰もが良い大学に入り、仕事を得ることができるという観点からフェアだとずっと思ってきたが、家庭環境の時点で教育格差があるのもまた事実である。学びたい人がいればそれをサポートする社会のあり方こそ目指すべきところではないだろうか。
1投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログじっくり読む価値のある良い本です。 私のような無料塾に関わる人間は勿論、諸々の社会課題に関心を持っている方、現状の社会の在り方に首を傾げている方にもお勧めしたいと思いました。
0投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログこの本を通して無料塾という存在を初めて知った。子供たちの置かれている教育現場で、まだまだ知らない世界があり、十分に教育を受けられない子供たちに救いの手を差し伸べている方々の存在を知り、色々考えるきっかけとなった。 おおたさんの本は、いつも私の心に刺さる。
0投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ自分の夢はいつか無料塾の先生になること。しかしその裏には独りよがりの正義感に基づいた不純な動機が隠れている可能性に気付いた。それだけでもこの本を読んだ価値がある。その上でなお有料塾に通えない子供たちに勉強を教えたい気持ちが益々強くなった。 もともと貧困家庭で育ち、中卒の両親に育てられて、中学3年になるまで大学進学なんて考えもしなかった。姉も含めて10人以上いる従兄弟たちも全員高卒で、親から勉強しろと言われたことはなく、もちろん塾にも通っていない。そんな環境下で自宅通学•国立限定という制約はあったものの大学進学できたのは、中3担任が進学校の受験を勧めてくれたことと、学歴がなくて悔しい人生を送ってきた母の後押しによる。親の負担を考えて大学院進学も全く考えていなかったが、現在母校の学長にまで上り詰めた当時の助教授の強い勧めで受験し、トップ合格を果たしてかつて名門と言われる会社に就職するに至った。これらは偶然の産物であり、不思議な巡り合わせの結果でもある。自分の人生に心から満足しており、この境遇を与えてくれた恩を何らかの形でお返ししたいとずっと思ってきた。 とは言え後半で書かれていることは、やはりキレイ事に聞こえる。絶対になくならない学歴社会を前提とし、学歴がないことのメリットとデメリットを秤にかけた上で高卒を選択するのなら良いが、生まれによって選択の機会が与えられないのは残酷だと思う。 能力(この表現も著者に叱られそうだが)はあるのに家庭環境のせいでチャレンジの機会が与えられず、更にはどんな機会が世の中にあるのかも知らされず、機会が与えられていないことにすら気付くことができない、かつての自分のような子供達に可能性を示してあげたい。これって自分が辿ってきた人生を理想化し、子供たちに単線的な『成功』を追い求めさせる余計なおせっかいなのだろうか? この本を読んで自分の信念が揺らいできた。 ミクロ視点のルポルタージュでは限界があるから、もう少しまとまった成書も読んでみたい。
1投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
当事者の本に続いて、バランスを取るためにこちらも読んでみた。内容はまっとうだったけど、帯のアオリはやり過ぎかと…(「教育格差は絶対悪なのか? 機会の平等が実現された先にある「本当の地獄」とは?」っていうの) 過度な競争主義や、機会の平等が実現された前提での結果の不平等によって生じる深刻な格差はいいのか、という問題提起は良いと思うけど、無料塾に転嫁させる話か?広くいえば政治・社会の問題(といった時点で無関心になってはいけない) 現実問題、というので目の前の困っている子たちのために頑張る無料塾関係者の姿勢には頭が下がる。 あと、無料塾にもいろんなタイプがあるんだな、と。
0投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログ教育業に携わるものとして読んで良かったと思う。 学力やテストの点もたかが一つの物差しにしか過ぎない。と言うことを肝に銘じておきたいと思った。 自分は新しい知識を得ることが好きなのと、なんらかの証明が欲しくて勉強を頑張った気がする。しかしこれで幸せになれたかと言うと難しい。だが、これが無ければ一つの拠り所が無くて、これまで生きていられたかも怪しい。これからは営利を求める教育企業ではなく、非営利の教育に携わっていきたいものだと感じた。
4投稿日: 2024.05.01
powered by ブクログ恵まれている人はその自覚を持つこと。 たまたま運が良かったに過ぎない。 気になるのは、勉強以外の得意があるから、協力しあう、という行。 得意が無い人もいると思うのだけど、その人はどうなるのだろう。
1投稿日: 2024.03.01
powered by ブクログ現場の実例を丁寧に捉えた上で、社会構造としての問題を、無料塾という機能から見える課題や機会から炙り出す。また、組織開発や哲学、教育社会学など多面的な視点で考察しているので、一元的にこれはいい、ダメだとならない視点が学びになった。 ・生まれ→学力学歴→収入地位の単線モデルから、より一人一人の強みを活かせる複線のモデルへ ・社会のしくみとして何らかの指標が必要なので、能力や貢献という概念を便宜上仮置きしているが、あくまでもそれは手段であって目的にしてはいけない ・無料塾の子どもたちが得ているものは、学力だけでなくて、世の中にはこれだけ善意が残っているという手触り
0投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現場の実例を丁寧に捉えた上で、社会構造としての問題を、無料塾という機能から見える課題や機会から炙り出す。また、組織開発や哲学、教育社会学など多面的な視点で考察しているので、一元的にこれはいい、ダメだとならない視点が学びになった。 ・生まれ→学力学歴→収入地位の単線モデルから、より一人一人の強みを活かせる複線のモデルへ ・社会のしくみとして何らかの指標が必要なので、能力や貢献という概念を便宜上仮置きしているが、あくまでもそれは手段であって目的にしてはいけない ・無料塾の子どもたちが得ているものは、学力だけでなくて、世の中にはこれだけ善意が残っているという手触り
0投稿日: 2024.02.18
