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影牢 現代ホラー小説傑作集
影牢 現代ホラー小説傑作集
綾辻行人、有栖川有栖、加門七海、小池真理子、鈴木光司、坂東眞砂子、三津田信三、宮部みゆき、朝宮運河/KADOKAWA
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総合評価

17件)
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    様々な時代、年齢の登場人物、そして豪華なメンバー作家で贈られる短編集。じわっと怖いものから真に迫る恐怖まで。個人的には「浮遊する水」「影牢」「集まった四人」「山荘奇譚」が好きです。8編あるのでどれか一つは好きになる話があるんじゃないでしょうか。姉妹本もあるのでそちらも読んでいきたいと思います。

    6
    投稿日: 2025.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても豪華なアンソロジー集。 ただ、傑作選ということもあり決まったテーマは特にないので、なんとなくとっ散らかったイメージがある。 最もインパクトがある…というよりは厭な印象を受けたのは、鈴木光司さんの『浮遊する水』。再読のはずだけれど、やはり厭だ。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館。 読んだことあるものも多かったが、いずれもとても良かった。 鈴木光司「浮遊する水」…これ「仄暗い水の底から」や!と読み出してすぐ気づき、斜め読みになってしまったけれど、やはり好きな作品。 坂東眞砂子「猿祈願」…一番良かった。情景も一番鮮明に出てきたし、ホラーとしても良かった。 宮部みゆき「影牢」…時代物苦手だなあと思いながら読んでいたけど、次第に引き込まれて行った。とても良いホラー。 三津田信三「集まった四人」…この人の作品の中で一番好きな「怪談のテープおこし」から。お話覚えていたけれど、山の怪の話はとても好き。 小池真理子「山荘奇譚」…小池真理子大好き。「異形のものたち」持っているのに忘れてた話っぽい。でも読んだ後、「あったかも…」と思い出すの、本当にホラー。 綾辻行人「バースデー・プレゼント」…ちょっと入り込めなくて上滑り気味に読んだけれど、悪夢みたいなお話で良かった。 加門七海「迷い子」…作者の自分大好きな感じが創作にも滲み出てしまう(個人の感想です)ことで抵抗のある加門七海。最初はやっぱり自分大好きなんだな〜と思いながら読んだが、結末は良い感じかも。 有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」…よくある感じなんだけど書き方が上手いからとても良かった。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    基本的に大体の時間は良質な恐怖作品を摂取したい!と嗅ぎ回っているような生活をしている。しかしどういうタイプの怖い話を摂取したいか、というのは日によって随分異なる気がする。 アンソロジーの良いところは、特に下調べせず手に取っても、なにかしら気分にぴったりな作品に出会えるところ。 今回しっくりきたのは三津田信三『集まった四人』、小池真理子『山荘奇譚』。 山あいの怪談が気分だったのかもしれない。 ーーーーー以下ネタバレーーーーー 三津田信三『集まった四人』 これ絶対アカンやつ!という序盤の電話シーンや神社絡みの伝説から期待膨らむ。知らない者同士で曰く付きの山に行くとか嫌やなぁ...。山あいにある謎のカモフラージュ入口や、やっぱり用意されてた魅惑的な石、という展開も良すぎる。山居に関してもかなり期待した通りの描写・きれいなオチで、一編読むだけでかなり満足度の高い作品だった。 小池真理子『山荘奇譚』 語り手が直接怖い体験をするのかと思いきや、部下を介してひたひた迫ってくるのが面白い。地下での出来事が伝聞に終始するのが逆に余白があって怖い気がする。

    1
    投稿日: 2025.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鈴木光司ほか『影牢 : 現代ホラー小説傑作集(角川ホラー文庫 ; あ9-13)』(KADOKAWA) 2023.12発行 2025.5.10読了 鈴木光司「浮遊する水」  1993年発表の作品。さすが大御所のホラー作家だけあって完成度が高い。東京都港区のマンションを舞台にして、いかにも現実世界でも起こり得そうな恐怖を描いている。ミツコちゃんの腐敗した細胞が浮遊する水とゴミの埋立地の上空に浮遊する高架水槽のイメージが混ざり合って何とも不気味なイメージを連想させる。 坂東眞砂子「猿祈願」  1994年発表の作品。配偶者の子どもを妊娠した女性ではなく、不倫相手の子どもを妊娠した女性を主人公にしているところが憎い。バチが当たったようにも思われ、悪いことはできないなとうそ寒さを感じた。 宮部みゆき「影牢」  1999年発表の作品。時代小説風のホラーだが、この手の作品を一人称で書き切る手腕は見事なものである。物語の完成度も高く、ラストはリドル・ストーリー的な味わいもある。 三津田信三「集まった四人」  2014年発表の作品。著者自身が語り手を務める実話系ホラーシリーズの一つということらしい。著者が取材して得た体験談を、もう一度体験者の視点に立って構成し直して紹介するという体で、本編となる〝体験談〟が語られている。著者を語り手とする叙述が本編をサンドイッチしているわけだが、果たしてその必要性があったのかと言われるとよく分からない。私は、本編だけで必要十分なように感じるが、この辺の感じ方は人によって違うだろう。 小池真理子「山荘奇譚」  2017年発表の作品。番組制作会社を経営する滝田は、大学時代の恩師の葬儀のため、山梨県甲府市に行く。葬儀後に滞在したホテルの女将から幽霊の話を聞き、その話をかつての後輩であり今はディレクターを務める美鈴に教えたところ、興味を持った美鈴がホテルに取材しに行き......という話である。  いまこうしてあらすじを書いていると何でもない話のように思えてしまうが、文章力があり、登場人物も個性豊かに描かれているので、日中にも関わらず、うそ寒くなるほど怖かった。本作の中では一番面白いと感じた。 綾辻行人「バースデー・プレゼント」  1994年発表の作品。彼氏から誕生日プレゼントとして贈られたナイフで、彼を殺すよう強要されるーーという不吉な夢を、誕生日当日に見てしまった女の話。幻想怪奇小説のようなテイストで、私にはこの作品の面白みが全く分からなかった。 加門七海「迷い子」  2002年発表の作品。黄泉の国に引きずり込もうとする亡き妻から逃げる夫の話.......のように見えるが、実は夫も昭和20年の空襲ですでに死んでおり、自身も現世を彷徨う幽霊だったというオチである。時空と空間を飛び越えて現実と幻想が交錯していく様は非常に映像的で、これを文章で表現するとなると凄まじい筆力が要求されるように思われるが、その筆力を筆者が持ち合わせていたのかと言えば「ノー」だろう。書きたいことに筆力が追いついていない印象を受けた。 有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」  2008年発表の作品。17歳の不登校の少年が旅先の廃駅で体験した恐怖を一夜を描く。フリーライターの男と待合室で一夜を明かすことになるが、深夜、来るはずのない列車が到着して......という話。鉄道忌避伝説というモチーフを盛り込みながら、雰囲気たっぷりに描いている。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I033201763

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    ホラー。短編集。 なぜか読みたくなったので、異形コレクション以外のホラー短編集にも挑戦。 なかなか面白かった。 著者の顔ぶれが豪華なので当然か。

    1
    投稿日: 2025.04.30
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    『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』と対をなす傑作ホラー短編8選。大都会の暗い水の不気味さを描く鈴木光司の「浮遊する水」。ある商家の崩壊を陰惨に語る宮部みゆきの時代怪談「影牢」。他

    0
    投稿日: 2024.12.03
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    誰もが知っているような作家の短編集を八つも集めたホラー短編集。 特に面白怖かったのは、宮部みゆきさんの「影牢」と、三津田信三さんの「集まった四人」、小池真理子さんの「山荘奇譚」、有栖川有栖さんの「赤い月、廃駅の上に」 あくまでも自分の好みというところですが。

    0
    投稿日: 2024.11.22
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    【収録作品】 鈴木光司「浮遊する水」…『仄暗い水の底から』 坂東眞砂子「猿祈願」…『屍の聲』 宮部みゆき「影牢」…『あやし』 三津田信三「集まった四人」…『怪談のテープ起こし』 小池真理子「山荘奇譚」…『異形のものたち』 綾辻行人「バースデー・プレゼント」…『眼球綺譚』 加門七海「迷(まよ)い子」…『美しい家』 有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」…『赤い月、廃駅の上に』 ホラーは理不尽で怖い。 きれいに見えるものは怖い。 曖昧な記憶が怖い。

    4
    投稿日: 2024.08.07
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    作家さんが一生懸命怖がらせようとしてるのはわかるけど、いかにも作られた話、という感じ。 鈴木光司「浮遊する水」★ 開始4行でオチを察知。気づいてしまったらただただ不快。冷たい気配とか赤いバッグとか、思わせぶりだけど…関係なくない? 坂東眞砂子「猿祈願」★★★★ お話の内容が良くできているのはもちろん、北関東弁の描写の達者さに感動。完璧でした。 宮部みゆき「影牢」★★★ 活字で読むより、高座で聞きたい。いかにもな「怪談」。 三津田信三「集まった四人」★★ 「そして誰もいなくなった」がシュワちゃん主演で映画になってるとか、逆に興味湧くやん…お話のラストが、作者本人がおっしゃるように本当に蛇足だったのが残念。 小池真理子「山荘奇譚」★★ 伏線色々あったけど、作者さん的にはアレで全部回収できてるんかな…?? 綾辻行人「ハッピー・バースデー」★ うーん、もう、こういうのは飽きたよ綾辻さん… 加門七海「迷い子」★ 理不尽や不条理を「怖い」に昇華するのは本当に難しいんだなぁ。 有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」★★★★ 最近の「怖い話」のお手本みたいなお話。 どこかで聞いたことあるような、でも知らないような、絶妙なさじ加減。

    0
    投稿日: 2024.07.21
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    2023(令和5)年発行、KADOKAWAの角川ホラー文庫。8編。鈴木光司『浮遊する水』イメージのおそろしさ。現実には見ていないのに。宮部みゆき『影牢』収録されている短編集を読んでいるはずなのに記憶にない。ホラーはだめなのかもしれない。いろいろな解釈が可能な作品だが、もっとも人が関わる解釈以外は採りたくない。綾辻行人『バースデー・プレゼント』既読なのだが、それだけに中間の気味悪さからの最後の場面への繋がりが恐ろしい。 掲載作:『浮遊する水』鈴木光司、『猿祈願』坂東眞砂子、『影牢』宮部みゆき、『集まった四人』三津田信三、『山荘奇譚』小池真理子、『バースデー・プレゼント』綾辻行人、『迷い子』加門七海、『赤い月、廃駅の上に』有栖川有栖、解説:「解説」朝宮運河(ライター・書評家)、 所収:浮遊する水(角川ホラー文庫『仄暗い水の底から』)、猿祈願(集英社文庫『屍の聲』)、影牢(角川文庫『あやし』)、集まった四人(集英社文庫『怪談のテープ起こし』)、山荘奇譚(角川ホラー文庫『異形のものたち』)、バースデー・プレゼント(角川文庫『眼球奇譚』)、迷い子(光文社文庫『美しい家』)、赤い月、廃駅の上に(角川文庫『赤い月、廃駅の上に』)、初出あり、

    0
    投稿日: 2024.04.13
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    傑作ホラーを集めたアンソロジー。1993年以降に発表された全8編を収録する。「七つのカップ」の姉妹編。 浮遊する水(鈴木 光司) 猿祈願(坂東 眞砂子) 影牢(宮部 みゆき) 集まった四人(三津田 信三) 山荘奇譚(小池 真理子) バースデー・プレゼント(綾辻 行人) 迷い子(加門 七海) 赤い月、廃駅の上に(有栖川 有栖) 読み終えると、なんとなくじんわりゾクッとくる作品ばかり。さすが実力派作家の皆様だと感じる。

    1
    投稿日: 2024.04.11
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    どれも読みやすく面白かったです! 怖かったのは小池真理子「山荘奇譚」かなあ。細長い地下室にボロ切れだけ画鋲で留まってる光景、不気味すぎる。

    1
    投稿日: 2024.03.19
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    角川ホラー30周年を記念して組まれた傑作短編集。失礼ながら「傑作といっても面白くない事あるよな…」と思いつつ読み始めましたが杞憂でした。この傑作集は本当に怖くて素晴らしい作品ばかり。表題作「影牢」をはじめ一級品が並びます。

    4
    投稿日: 2024.02.22
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    【2024年10冊目】 ホラー小説のアンソロジー!1作目から怖くて、「どうしよう寝れない怖い」となりましたが、いろんな作家さんのホラー小説が味わえて、結果オーライでした! 1番怖かったのは、やはり「浮遊する水」でしょうか。「仄暗い水の底から」も拝読したことがあるので、多分読んでるはずなんですが、当然のように覚えてなくて、恐怖再来でした。今でもCM覚えてます、蛇口から髪の毛出てくるやつ。あれようお茶の間に向けて流してたな。 「猿祈願」もぎょっとする話で、あんまり想像しないようにして読みました。因果応報なのだろうか、でも子どもに罪はないのに…。 「影牢」はさすがの宮部みゆきさん!といった文体と、ただでは済まさないぞという結末が素晴らしかったです。本当に何読んでも外れない方ですね。 読んだことのない作家さんの話も読めて楽しかったです。でも、怖かったんで話の内容はなるべく記憶から消すようにしたいと思います!

    1
    投稿日: 2024.01.18
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    まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。 なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。 鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。夜中にひっそり読めないというだけで……。

    1
    投稿日: 2024.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすがのメンバーで楽しく読ませていただきました♪ 綾辻さんの読んでいて、くらくらしてくるような作品が好き(*^^*) 新年からホラーというのも乙なものです(*^^)v

    17
    投稿日: 2024.01.03