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ザリガニの鳴くところ
ザリガニの鳴くところ
ディーリア・オーエンズ、友廣純/早川書房
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総合評価

290件)
4.4
144
99
35
1
1
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    本のグループでもかなり話題になってたこの作品。気になりつつ、文庫待ちして、やっと読みました。いやあ〜〜すごい!圧倒的な作品でした。素晴らしい! 著者が69歳で初めて書いた小説だというから驚きです。でも、豊かに流れるような自然描写を読んでいて、動物学者だというのが納得です。 映画化されてるのは知ってたけど、読んでから観る方がいいと思って控えていて・・・読みながら、もうすぐにでも映像が観たい!と密かに興奮しています。ちなみに、翻訳物でありながら、登場人物表を、ほとんど見ないでスイスイ読めました。これはちょっと珍しい。それだけ、キャラクターが際立っていていたのかも。 いろいろな意味で辛いお話だけど、どうしようもなく最悪な状況でも、やっぱり人は人に頼ったり、助けてもらったりしないと生きていけない。 そして『人生は長い』のだ。 信じられないような裏切りも、差別も偏見も暴力も、はたまた、知らなかった見えていなかった、優しさや、愛情や友情や、そういった全てのことが、時を経ていくことによって、形や色が変わっていく。 どうしても、カイアの目線・気持ちで読み進めてしまう。しかし、テイト、ジャンピン、メイベル、サラ、そういった人たちの心に、さりげない言葉に泣けてしまう。カイアが大人になってからのジョディとのシーンは特に泣けてしまいました。ああ〜〜〜人生というのは、後になって気づくことが、なんて多いことだろう。 印象に残ったところ少し… ーーーーー 湿地は、彼女の母親になった。 これは人生の教訓よ。私たちはぬかるみにはまったわ。でもそんなときに女の私たちはどうした?楽しんで、笑ったでしょう。これそが姉妹や女の仲間がするべきことなの。泥のなかでも、いえ、泥のなかでこそ、そばにいて団結するのよ。 本物の男とは、恥ずかしがらずに涙を見せ、詩を心で味わい、オペラを魂で感じ、必要なときには女性を護る行動ができる者のことを言うのだと。 死ぬこと自体はさほど気にならなかった。この影のような人生がおわるからといって、何を恐れる必要があるだろう。ただ、他人によって自分の死が決定され、日程が組まれ、殺されるというのはあまりにも理解し難い状況で、想像するだけで息が止まりそうになるのだった。 心を 軽く見てはならない 頭では想像もつかぬことを 人はできてしまうのだ たとえ自分の異質な振る舞いのせいでいまがあるのだとしても、それは、生き物としての本能に従った結果でもあった。 ーーーーー ああ〜映画、早く観たいなあ!

    11
    投稿日: 2024.04.20
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    湿地で1人生きるカイアの人生が自然とともに綴られており、かなり読み応えがあった。 途中の詩のところは飛ばして読んでたけど、最後の詩は2度見した。 全体的に暗い雰囲気ではあるけれど、洒落感のある文章で惹きつけられる話だった。

    4
    投稿日: 2024.04.18
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    文庫版の帯に文章を寄せている三浦しをんさんからの問いにまず答えると、特殊な環境の元で生まれ育ち、周囲の人々とほとんど関わらず孤独な生活を営んでいた主人公が、ある出会いをきっかけにして徐々に心を開いていく様子を描いた成長小説・青春小説として私は読んだ。 もちろんミステリとしても読めるんだけど、途中から地の文で結構あからさまな作為が見られるので、勘のいい読者であればその時点で事件の真相はおおよそ見当がつくかもしれない。 物語の途中から重要な局面で、アマンダ・ハミルトンという名もなき人物が書いた詩がインサートされる。初読時は読み流し気味だったんだけど、こういう意味を持っていたとはちょっと気付かなかった。なるほど後で改めて読み返すとなかなか印象深いものがある。 個人的にはメインのストーリー展開がちょっとオーソドックスすぎるように感じられた点、時々語りの視点にブレが生じていた点、本書全体を通して描かれる「偏見」の扱いに既視感を覚えた点が気になったので、絶賛一辺倒だった世間一般の評価よりは少し落ちるんだけど、それでもいい作品だとは思う。

    4
    投稿日: 2024.04.16
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    母親、兄妹、父親にもさられ1人で生活する少女、学校にも馴染めす、いかず、湿地でかもめや鳥たち自然とともに生きていく。一人ぼっちの暮らしの中でのさびしさ、人恋しさ、心の機微の表現にひきこまれていった。 そして、衝撃のラスト! これって、サスペンスの要素もあるんですかね! 人間関係、環境、愛情、色んな要素が絡み合ったすごい作品でした。 この作者の本をまた読んでみたい!

    2
    投稿日: 2024.04.15
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    著者が動物学者だからか生き物の表現が繊細で豊かで素晴らしかった。こんな文章描けるようになりたいな。 小学生の時、ハリーポッター読んだ時に感じていた自分が本の中にいるような没入感を久しぶりに味わえて楽しかった。

    2
    投稿日: 2024.04.14
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    2024のベスト3の一冊はもう決まりました。 評判通り、いや評判以上に良かったです。 あまり外国文学を読まないのと、本の分厚さ、はじめに登場人物の紹介があったところから(これはややこしいのではという印象を持ってしまった)、本当に楽しめるかな…とびびってしまったが、どなたかのレビューにもあった通り、一章一章が短いので非常に読みやすかった。中断もしやすかった。 カイアの幼少期の話と事件のあった現在の話が行ったり来たりしながら進んでいく。 母親が出て行き、兄や姉が出て行き、酒乱の最低な父親も帰ってこなくなり、7歳で途方に暮れながらも試行錯誤しながら料理をし、お金を得るための方法を考え、生き抜いたカイア。幼いカイアの、家族一人ずつ減っていく心細さ、絶望感には心が締め付けられた。 ジャンピン夫妻がいて本当に良かった。テイトがいて本当に良かった。 訳者あとがきにもあったように、この本は、ミステリであり、成長譚であり、差別や環境問題を扱う社会派小説であり、自然や風土を描いた文学でもある。でも、全く詰め込み過ぎた感じがなかった。 最後の方は涙、涙。読み終えた時はものすごく大きな感動に包まれた。読んで良かった。

    19
    投稿日: 2024.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024/4/12 読了 中弛みもなく、読みやすかった。いつもはストーリーが気になって、読み飛ばしてしまうことも多々あるけど、後半あたりに出てくるカイアの決心の言葉が、なぜか印象的に残り、あ、チェイスを殺したのは、、と。 しかし、最後まで犯人探しよりカイアの人生が描かれたので、犯人は分からないパターンかと思いきや、ラスト3ページの怒涛の追い上げ(?)! 満足

    0
    投稿日: 2024.04.12
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    とても面白かった。最初は結構読むのに時間がかかっていたが、途中から少女の成長を感じて面白かった。最後の一文まで見逃せない作品に初めて出会えた。 途中で出てくる差別や偏見など、考えさせられるものも沢山あって読んでよかったと思った。

    14
    投稿日: 2024.04.11
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    自然の描写と人間の感情が細かく描写されている美しい本。 思いの外ミステリー要素も面白く引き込まれた。

    2
    投稿日: 2024.04.10
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    “なぜ傷つけられた側が、いまだに血を流している側が、許す責任まで背負わされるのだろう?“ 湿地で青年の遺体が見つかり、容疑は6歳で家族から見放され1人で暮らしていた女性に疑いがかかることから始まるフーダニットミステリー。 作者が動物学者ということもあり、湿地とそこに生息している動物たちの描写が詳しく描かれ動物好きとしてはとても興味深く読んだ。 長編だが、章が短いので読みやすい。 少女の生い立ちや差別が蔓延している時代背景が、美しい自然の風景とは対象的に人間の醜さが引きたっている。 その中で登場する、自分が生き残りまた子を産むため今いる子を棄てる狐の話や、蛍が偽りの信号を出して誘い別種の雄を捕食することなどの様々な動物の生存戦略が、一見不思議かと思えるものの人間にも通じるものがあるなと思った。 むしろ、理性がある人間の方がタチが悪いともいえる。 動物学に興味がないと斜め読みしてしまうかもしれないが、犯人を考察する伏線にもなっていて、ラストを読み終えたときにはゾッとした。 ミステリー好きだけではなく幅広い方に読んで欲しい一冊だ。 こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ ・ミステリーが好きな人 ・動物が好きな人 ・自然の美しい描写が好きな人 ・文学が好きな人 ・社会派が好きな人

    21
    投稿日: 2024.04.10
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    湿地で見つかった青年の死体。疑いを向けられた"湿地の少女"の人生を追いかけながら真実に近づいていく。的なあらすじ。ミステリーと思って手に取った作品ですが、一重にそれだけとも言い切れず、社会派小説的な要素や、恋愛小説的な一面もあり、自然描写もかなり本格的だったり中々読み応えのある一作でした。ミステリーとしては若干弱いと感じたものの、1人の女性の哀しくも素敵な人生を描いた小説としては非常に面白かったですり正直、途中の詩は読み飛ばしてましたが、読了後に見返すと色々思うところがあり、余韻に浸ることができました。

    12
    投稿日: 2024.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良いとか悪いとか単純な言葉で終われないくらい一冊の本を通して色んな感情が生まれた。 結末に向かうにつれて少しずつ闇が迫ってくるような感覚。貝殻が見つからないといいな、このまま真相は闇のまま読者にお任せします、カイアはずっと孤独で不幸だったけど最後は満たされてましたで終わってと思いながら読み進めたけど残念ながらそうはならなかった。 500ページかけてカイアの一生を見たので今は大切な人を失ったみたいな気持ち。 ザリガニたちの鳴くところで美しい羽根を集めながら活き活き暮らすカイアが頭に浮かぶ。

    23
    投稿日: 2024.04.07
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    ラスト衝撃! 中盤まではカイアの孤独な湿地での日々をゆっくり時間をかけて読んでいたが、後半一気読み。 知識がないから全然違うかもしれないけど、湿地とか川とか想像しながら読んだ。面白かったー

    2
    投稿日: 2024.04.03
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    この小説、洋書ではあるものの 日本の小説 かの有名な東野圭吾の 容疑者Xの献身、白夜行、この辺の空気感もあります。 要素配分としてはスパイス程度のものですけども。 そしてやはり伝記のヘレンケラーかなあ。 とはいえ “湿地の少女”の成長譚は、 あまり見かけない感じだったかな。 著者が動物学者ゆえの文体だったと思われます。 幼児の母親層である年齢の現代を生きる自分にとって 前半は特に読み辛く感じました。 どっちみち、なんだか 評価は圧倒的に高く 99%の割合で★4から5を叩き出してるので 名作にならないわけがない的な雰囲気はあったから 読み辛かろうが読了めがけて読んだんですけど 昨日、8時から読書、再開したので ページを捲る指が止まらなくなったのは 半分を超えた10時あたりからで フローに至るまでは随分と長かったです。 なのでフロー入ってからは ページ捲るの止まりにくくて深夜に及んでしまいました。 フローになるまでが長いのが洋書所以かと。 フーダニットミステリー観点から言うと 本当に最後まで犯人がわからなかったし予測つきませんでした。 中盤あたりから犯人の予測を立てながら皆さん読んでたと思いますけど…… 大抵、外れてたんではないかと思います。 中盤以降の犯人の見立て 自分は絶対的な自信がありながら 思い切り外しましたしね いや〜鈍感ですわ “孤独に耐えて生きること”と“怯えながら生きること”は全くの別物だと 主人公が言ってる説もありました。 どっちが善悪というわけでなく別物だと。 死ぬべき時を決めるのは一体誰なのかというクダリも。 これらは、人間の倫理観は置いといても 心に強く迫る言葉かと思います

    24
    投稿日: 2024.04.01
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    すべてに見放され、沼地に取り残された少女の一生を追った超話題作。差別や環境問題を扱う社会派小説、あるいは一人の少女の成長物語として極めて優れた作品だと感じました。 貧富の差、性別の違い、人種の違いによる差別という問題。それを直接読者に見せつけるのではなく、この作品の根底にある「動物行動学」になぞらえ、生存本能に従う動物や昆虫のあり方、あるいは主人公の境遇に照らし合わせたメッセージとして伝える構成が、非常に斬新で素晴らしかったです。 ※以下、ネタバレ 終盤、それまでの主人公の境遇があまりにあんまりだったので、裁判の経過にはハラハラしっぱなしでしたが、結果が出た時には登場人物と一緒に喜びで崩れ落ちました。まあ、ラストを見るとなんともなんですが、これについても、これまでの動物行動学に沿った展開を思えば、個人的にはとても納得できる結末でした。

    15
    投稿日: 2024.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ノース・カロライナの湿地で一人暮らす少女カイア。1969年、村の青年チェイスの死体が発見され、カイアはその容疑者となる。 本作は600pほどの長めな翻訳小説となっている。あとがきにも書かれているが、本作のジャンルは非常に難しい。チェイスの死をめぐるサスペンス。6歳から一人で貧乏白人〈ホワイトトラッシュ〉として差別に晒されながらも湿地で生きてきたカイアの成長譚。差別を扱った社会派小説。湿地の自然を描いた文学作品等の要素を持っている。 これらの要素の中でも特段光っていたのは自然の描写である。物語が始まる1952年の6歳から2009年の64歳没までカイアは常に湿地と共に暮らしてきた。暴力と酒に溺れた父を見限って家を出て行った兄弟と母親に捨てられても、その父にすら捨てられても、唯一対等に話してくれたテイトに裏切られても、人のぬくもりを知ろうと頼ってしまったジョディに捨てられても常に湿地がカイアに寄り添っていた。そのため描き出された湿地の豊かな自然描写は数知れず。その自然描写は非常に美しく、時に残酷であった。自然が癒したのはカイアの心だけでなく、それは読者にも伝わり、私の心境はちょうど本作の表紙のような静かな、今にも波の音や葉が擦れる音が聞こえてきそうな落ち着いたものにさせてくれた。 本作で印象に残る人物は、テイトである。 テイトは読者の私に言葉の凄さを改めて教えてくれた。一人で生きるカイアは当然学校に通っていない。そのため言葉の読み書きができない。テイトはそんなカイアに本を与えて言葉を教えるのだ。そして次第に言葉を覚えたカイアはなんと本を執筆し、お金を得るようになるのだ。そのおかげで生活の質は向上し、光源は蝋燭から電気になり、食事も十分取れるようになった。言葉は生活を豊かにするのだ。 本作は一般的な小説よりも少し長めだが、ぜひ最後まで読んでほしい。なぜならラストには二つ重大なことが書かれているためだ。 一つはカイアが作中にたびたび取り上げられる詩人アマンダ・ハミルトンであったこと。夫であるテイトですらカイアの死後になって判明した事実であり、カイアは新聞にも掲載されるくらい自由に豊かに言葉を操る人物だったのだ。 二つ目はジョディ殺しの犯人が無罪放免となったカイアであること。これは多少予測もしていたが、まさか本当にそうだとは思わなかった。しかしカイアがジョディを殺すには十分だったのだ。その理由はカイアが生きるためにである。ホタルが別種のホタルを誘って食べるように、雌カマキリが交尾した雄カマキリを食べるように、差別される側のカイアが村でチヤホヤされるジョディに性的暴力を振るわれたなど訴えられるはずもなく、安全に生きるために必要なことだったのである。法が支配する村では許されないことでも、自然が跋扈する湿地では許される、いや許す許さないの天秤にすら乗らないごく普通なことなのだ。そこに悪意はない。だからカイアも死刑を嫌がり、ジョディ殺しの真実を墓場まで持っていくことができたのだろう。

    9
    投稿日: 2024.03.30
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    著者略歴で動物学者と知って納得。 なぜこんなに酷い設定にするんだろうと不思議だったけど、だからこその自然との近さで、生物としての魅力が備わって、雄とのなんやかんや、が描けたんだろう。 しかも思いがけず結末は爽快。強い雌、自立した雌、賢い雌は飾り立てるだけの中身のない雄に負けない。

    1
    投稿日: 2024.03.27
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    生態学であり家族譚でありラブストーリーでありミステリーであり差別の物語でもある。 湿地に暮らし、湿地に育てられた少女の成長はたくましさを感じさせました。でも同時に、沼地のように見抜けない少女の奥底が、常に正体を掴ませない不気味さを漂わせる作品でした。

    5
    投稿日: 2024.03.24
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    アメリカでベストセラーになり映画化もされたミステリー小説。日本では2021年本屋大賞の翻訳部門で第1位に輝いた。主人公の少女カイヤは家族に見捨てられ、湿地の小屋でひとり生きている。学校にも通えないカイヤの楽しみは、湿地の大自然、ザリガニの鳴くところできれいな鳥の羽を集めたり、生き物をスケッチすることだった。 あるとき湿地で男の死体が発見され、カイヤに疑いが…。 美しくて深くて、そして衝撃的な結末。読み応え充分な中高生以上におすすめしたい一冊。

    1
    投稿日: 2024.03.21
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    このミスとか色々賞を取っていたとのことだけどミステリ要素はほんの少し。 湿地で1人生きる少女カイアの成長物語。 著者が動物学者とのことで自然の描写が素晴らしい。 湿地なんて行ったこともないし知らない動物のこともいっぱい出てきたけど、読んでいると例え湿地の豊かな自然を知らなくても「こんな感じだろうか」っていう想像がどんどん膨らむ。 戦争だとか人種差別だとか貧困差別だとか人間の愚かな部分の描写もあるからこそ、厳しくもある自然の美しさがより際立つお話でした。 細かく章が区切られてたのも読みやすかった。

    7
    投稿日: 2024.03.21
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    これまで読んだどんな本とも違った。 湿地でしか生きられない少女が、外の世界を嫌いながらも誰でもいい、自分と言葉を交わしてくれる相手を切望する。恋もしたが、カマキリやホタルの交尾と同列におくようなあまりの冷静な視点にも、彼女がほんとうに愛したのは作られたものではなく「ある」ものだと思わせられる (なるほど作られたものは偽物ばかりだものね) 差別を受け続けたカイアを見守りつづけた黒人ジャンピン夫妻との関係だけが曇りなくあたたかく、それだけに彼らにハグすら許されない時代の 、差別の重層構造が切なかった

    12
    投稿日: 2024.03.21
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    英語版を読もうと購入した後で、自然に関する英単語に疎いかもと断念し、日本語訳で読む。 映像化すると美しいものになるだろうと感じた。主人公の善悪の感情や価値観までそう思える。ラストのオチが自分の想像に対してどうであれ、初めから終わりまで一貫した物語のオーラが変わらない。

    1
    投稿日: 2024.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半はとにかく読み進める手が重かったが、後半は手が止まらなくなった。カイアの境遇は読んでて辛くなる場面も多かったが、そんな中でさえ彼女のことを大切に思ってる人はおり、出版した本をジャンピンに渡すとこや、裁判のシーンは目頭が熱くなった。。

    3
    投稿日: 2024.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    壮絶な人生を歩んできた湿地の少女の話 裁判の後は、心許せるパートナーと穏やかに過ごし、大好きな場所で最期を迎えられたようで良かった 「そこに悪意はなく、あるのはただ拍動する命だけなのだ」 自然の摂理には何物も抗えない

    8
    投稿日: 2024.03.17
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    沼地の少女という設定にまず衝撃を受けました。 アメリカの差別問題というと人種間の差別がわりとすぐ連想されますが、本作で取り上げているのは、ホワイトトラッシュと呼ばれる南部に暮らす白人の貧困層。 主人公カイヤの置かれた環境は壮絶ですが、その貧困な暮らしの隣には常に美しい自然があります。 作中で描写される沼地の自然の描写は本当に秀逸で、読んでいると鳥のさえずりや、木々の葉が風にそよぐ音が聞こえてきそうです。 自然も人間社会も等しく、喜びと辛さがあるということを実感させてくれる美しくも哀しい物語でした。

    3
    投稿日: 2024.03.13
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    もう心の中で整理できない気持ちがどんどん湧き出てきて途中で自分の体力を回復させないと物語に飲み込まれてしまいそうになって読み進めることが難しくなるほど強い作品だった。最後の最後までぎっっっしりつまっていて読み終えた今、静かに感想を語れる日は来ない気がする。だってね、ってここから何時間でも語ってしまいそうだ。

    2
    投稿日: 2024.03.12
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    カイアが湿地の、家庭の厳しい環境下に置かれながらも孤独とたたかいながら美しくたくましく成長する様子に心をうたれた。 序盤は読んでいて心が痛む部分も多く、読むのが辛かったがカイア成長するにしたがって違う種類の胸糞の悪さも出てくるが特に中盤からはテンポ良く読みやすくなる。 最後の詩が、その詩の作者が、よかった。 何気なく手に取った本がヒットすることが多いなあ

    1
    投稿日: 2024.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を先に見ていたので、 最後のオチは知っていながら読んだ。 カイアの心情は、映画のそれよりもより深く、 父親への恐怖と失望、誰にも愛されていない孤独、 教養を受けていない自分への恥、 期待したことヘの裏切りによる荒廃感が 伝わってきた。 映画版では大分きれいな女優さんを起用している ように思えたが、小説ではどちらかというと やや野蛮さを残した風変わりな人と いう感じだったのではないか。 この物語のポイントは、 弁護士によるリフレームにあると思う。 陪審員に訴えかけるシーンが秀逸。 私たち住民は、湿地の娘を自分たちとは違う人間だとみなし、疎み、遠ざけ、偏見の目で見てきた。 しかしこの裁判では、そうした背景を忘れて 事実のみに注目してほしい。 あなたがたならそれができると思う。 そうした問いかけをされた時、 一つ目の視点の転換として、 偏見のフィルターを外し、 純粋に事実を見ることに誘導される。 ただここで、もう一つ、陪審員は もっと重要な視点の転換を迫られる。 それは、偏見を持っていた自分から脱し、 偏見のない中立な良い人でありたいという 気持ちを思い起こさせられるということ。 この湿地の娘を有罪とするか無罪とするかは、 もはや被告人の問題ではなく、 陪審員自分自身がどんな人間かを問う問題に たくみにすり替えられている気がした。 映画を見直すと、カイヤも 「好きなように裁けばいい。でも彼らが裁くのは私じゃない。彼ら自身よ」といったことを言っている。自分がもしや死刑になるかもしれないといった 極限状況でそれに気づいていたのであれば、 すごい思考力だと思う。 面白かった、性に目覚めるあたりは 少し「哀れなるもの」のストーリーとも通じるものを感じた。女性にも女性として愛されたい欲求はある。しかし男性の前ではどうしたって圧倒的な力で負けてしまう女性、でも女性の中に秘められた真の力、容赦しなさをなめたらいかんぜよ、というような。

    13
    投稿日: 2024.03.10
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    作者が植物とかに詳しいらしく描写がすごいよーなんてザックリ教えてもらい読み始めました。 湿地の雰囲気、知らないながらに想像が膨らんだ。 主人公のカイア、すごいな〜〜、生き抜く力って言うの?すごいな〜 恵まれない環境の中であっても諦めずにやれる事をやって行く。生きて行くために。 爪弾きにする人も居れば寄り添ってくれる人も居た。 その優しさにどれだけ救われた事やろなぁ。 少女から大人になって行くカイアの変化や周りの変化。うんうん、女としてわかるよわかるよ、、てとこもありました。が、、、 読後少し時間が経ち、うまく書けないけど、 カイアは才能あるし、色んな意味で賢かった、、、 けど、 あーーーーーーー、、、、て思ってしまったよぉ。

    17
    投稿日: 2024.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素晴らしい。ストーリーとしても文章としても読むに値する内容。頭の中で生き生きとした自然が映像化される。その中で繰り広げられるみずみずしい恋愛の尊さと、生き物のグロテスクな面が見事な対比で描かれている。自然界では善悪はなく、ただ遺伝子を残そうとする行動が脈々と受け継がれている。交尾の相手を食べてしまうカマキリのように。 テイトの至高の愛はなんて人間的なのだろうか。まるで真綿に包むような愛にうっとりしてしまう。カイアが幸せになるのか気になってどんどん読み進めていたが、やはり最後の最後で急展開。面白かった。 【実践】 日々の記録、スケッチをのこすこと 孤独をおそれない マインドフルネス

    12
    投稿日: 2024.03.07
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    細かく章が区切られていて読みやすく、翻訳もとても素晴らしい。 ミステリー?…って言えばミステリーだけど、推理とか謎解きとかには主眼は置かれてはいない。 ひとりの貧しい少女が湿地帯の雄大な自然にいだかれて逞しく生きる成長物語。 情景描写も秀逸で傑作と言っても差し支えないだろう。

    7
    投稿日: 2024.03.07
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    ミステリー仕立てになってはいて先が気になる展開で読ませる所もありますが、それはあくまでスパイス程度。 主人公である「湿地の少女カイア」の人生の物語です。主人公の魅力と、それを取り巻く湿地の描写で読ませます。 文庫は重いほど厚いですが、かなり長く楽しめました。

    3
    投稿日: 2024.03.05
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    【2024年47冊目】 湿地の中で孤独と共に暮らした一人の女、カイアの物語。物語は村の青年が死体で発見されたところから始まり、次に幼いカイアの人生について語られていきます。章が変わる毎に事件が進展を見せ、同時にカイアの人生も進んでいきます。 物語全体を覆っているのは「孤独」と「生きる強さ」です。幼い頃に家族がいなくなってしまい、一人で湿地を生きることになったカイアは、時に恋に落ちながら、寄り添い合う温もりと、他人が去っていってしまう悲しみを一身に受けながら成長していきます。 物語は裁判のパートにさしかかって大きく様相を変え、ひたすらハラハラドキドキしながら行く末を見守りました。読んでる途中でトイレに行きたくなりましたが、限界まで行くのを我慢したほど。 弁護人と検察官の戦いは非常に臨場感に溢れていましたし、物語全体を覆うような湿地の描写は、はっきりと目に浮かぶようでした。私もボート浮かべて湿地を走り抜けたい。 そこそこ長めの話ですが、前半で愛を自覚しているからこその孤独が際立つパートがあるからこそ、裁判パートからの怒涛の展開が更に楽しめる構成だったのではないかと思います。 なお、最後らへん読んでた時、変な声出ました。 邦訳も素晴らしかった。きっと原文の美しさを存分に活かす訳し方をして下さっている。 映画も見てみようかなあ、話もそうですが圧倒的な美を見たい気がしています。

    8
    投稿日: 2024.03.03
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    湿地の小屋にひとりぼっちにされた少女が自然とともに生きていく姿ととある若者が亡くなった事件を交錯させて話を進ませる構成。事件の行方もさることながら、湿地の少女がどうなっていくのか?幸せになれるのか?気になって読み進めることができた。また、筆者が動物学者ということもあってか、動物やそれに伴う自然の描写に読み応えがあるのも魅力かと思う。 ただ、物語そのものは、人種や出自による偏見をテーマとしながらも、それを利用して読者を欺く単純なもの。ミステリーとしては言うほどの驚きはなかったなあという印象を受けた

    7
    投稿日: 2024.03.02
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    ストーリーは貧乏人の女の子が金持ちボンボンにもてあそばれて〜とありきたりだが、設定が面白く人物描写も上手。大河ドラマを見ている感じがするほどの大作。後半からは一気読みでした。 映画も見てはみたいけど、2時間の枠には収まらないような気も。

    7
    投稿日: 2024.02.29
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     せいとうか、都合が悪いことでも論理的な理由を添えて自身を弁護するイメージである。正当化は正答か?  アメリカ南部の湿地が舞台。潟湖という単語に初めて触れた。文字から伝わるイメージと初めの方のページに書かれた地図から風景が容易に想像できた。人が近寄りがたい自然に囲まれた場所では知る人ぞ知る美しさや雰囲気が心を落ち着かせる。文字からでも、美しさやのどかさを見させてもらった。  本の厚さを見て、暫く手に取らずに平積みのこの本を眺めていたが、読み進めると心配性をあおる展開が続くのでなかなか目を休めなかった。  耐えても耐えても逆境が訪れる。積年の耐力は大衆を一気に味方にする威力を持つと感じた。ぬかるみに埋もれた真実は半永久かもしれない・・・

    14
    投稿日: 2024.02.27
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    最初は物語の舞台である沼地が想像つかなかったが、描写が細かく読んでいて想像できた。物語としても面白かったが、馴染みのない舞台だからかイマイチ自分に馴染まず、長く感じ、途中気持ちがだれてしまった。裁判が始まってからはどうなるかドキドキして読むスピードは早くなったけど。作者が学者なので動物が好きな人にとってすごく楽しく読めると思う。

    3
    投稿日: 2024.02.25
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    正直最初は読み進めるのに時間がかかり、最後まで読み切れるのか不安だったけれど、気づけばすっと物語に入り込んでしまっていた(ふと気づいたらあっという間に潮が満ちてきてしまっていたような)感覚。時間軸を行き来しながら、カイアの人生と事件の捜査が進んでいく物語の構成が面白く、湿地や沼地など眼にする機会が殆どなかった情景もいつのまにかイメージが形成されていたのは作者の描写の巧さ故でしょう。読み終えた後で、アマンダ・ハミルトンの詩を全部読み直した。このタイミングでこの詩が詠まれたことの意味…とか色々考えるものがありました。色んなテーマを緻密に散りばめた壮大な物語でした。

    2
    投稿日: 2024.02.25
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    2021年本屋大賞翻訳小説部門1位、文庫本が発売され、購入。 ノースカロナイナの湿地で、チェイス・アンドルーズの遺体が発見された。 『湿地の少女』カイアが犯人として疑いの目を向けられる。 親兄弟に見捨てられ、6歳からたった1人で、湿地て生きてきたカイア。 人々から助けも受けることもできず、蔑まれてきたカイアが犯人なのか… カイアに対する差別、偏見の強さに驚かされる。 そんな偏見から、カイアが犯人だと決めつける保安官、チェイスの母親、目撃者たち… カイアだと断定できる証拠は何ひとつないのに。 最後にトムが言ったように、カイアに対してもっと早く救いの手を差し伸べていれば、起こり得なかっただろう… あの環境でカイアはたったひとりでよく生きた。 『湿地の少女』から『湿地の専門家』と呼ばれるまでに。 その強さには感動を覚える。 カイアに手を差し伸べてきたテイトの優しさ。 将来を考えると、カイアとずっと一緒にいられないと考えたのは弱さだろう。誰もがそうなるだろう。 ただカイアを想い続け、ずっと見続けた姿勢は立派だった。 『湿地の専門家』カイアしかできないことだった。 湿地のすべてを知っていたカイアだからこそ。

    21
    投稿日: 2024.02.24
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    ミステリー要素をスパイスにした欧米版おしん ミステリーはあくまでスパイスでしかないのでそれを期待して読むとすごくもやもやすると思う。だからカイアという一人の女性の人生譚と捉えるのが一番いい気がする ラストの裏切りはなるほどなと思わされて面白かったが、途中が少し冗長すぎて結末に至るまでしんどかったという印象

    8
    投稿日: 2024.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間社会と自然、という醜さと美しさの狭間で翻弄される主人公。少女は自然の一部のようでありながら、恋がきっかけで人間界との繋がりが増えていき、苦しみを抱えることになる流れがやるせない。 最後の所は、結局それしか無かったような気もする。もし他の人が義憤にかられて手を出していたとしたら、そのせいで彼女は容疑をかけられることになるし、自殺だとしたら話が組み立てられない。彼女はただ誘っただけであり、直接手を下していないのであれば、それはそれで自然の摂理だったのかも。

    5
    投稿日: 2024.02.17
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    常々読書は自分のためにするものだと思っている。 長編から短編まで自分がどう思ったかが一番重要であり、他の人の意見はあくまで参考だと思っている。だけど、この小説は誰かと話したい、語ってみたいと思わせる作品だった。それだけこの小説が持つパワーや自然への愛、差別や偏見というものが解像度高く表現されているのだと思う。

    19
    投稿日: 2024.02.14
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     湿地の少女の人生を見るヒューマンドラマでありながら、事件に迫るミステリーである小説。読者は主人公である湿地の少女カイアの人生を覗くこととなりますが、途中でもう読むのを止めたくなることもありました。でも、義務感から彼女の人生を読まなければならないと思わされるようなそんな心揺さぶられる小説でした。とても素晴らしかったです。

    7
    投稿日: 2024.02.13
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    アメリカ南部の湿地に一人ですむ少女の話。 自然の美しさと残酷さ、偏見、ミステリー。 人の美しさ、残酷さももともとのD N Aに組み込まれているなんて。善悪と関係なしに。 この湿地を体感したい、全身全霊で!

    7
    投稿日: 2024.02.13
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    読み終えたあとの余韻がすごい。自然の中で暮らす少女の成長描写の瑞々しさの一方で、人と人は繋がりながらでなければ生きていけないということの描き方が素晴らしいと思った。

    9
    投稿日: 2024.02.12
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    自然の美しさや雄大さと対比して描かれる人間の醜さ。 それも、動物たちと変わらない、生物としての生存戦略のひとつの形態として、カイアの眼差しから描かれている。 さらに、時代は1960年代。当時の差別主義に田舎の排他的な雰囲気が陰鬱に絡み合う。 壮大な湿地の風景や潮の満ち引きの音、匂いまで、紙から伝わってきそうな精緻な描写。 それを背景に、カイアの成長していく姿を、事件と一緒に追いかけながら、読んでいるあいだ涙がとまらなかった。 ラストまで、ずっと。 カイアは、自然そのものだった。 それは美しくて偉大で、人を惹きつけもするけれど、ときに脅威となって人間を襲いもする。 そこには善も悪もない。 ただ、生という、それだけがある。 一方、チェイス側の視点から見たとき、この物語はまた、大きく雰囲気を変貌させるだろう。 チェイスにとっても、カイアは大切で離れがたい存在であったことは間違いない。 ただ、その方法がそれぞれに違っていたし、チェイスは自然(カイア)を侮っていた。

    12
    投稿日: 2024.02.12
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    読み進めるのにちょっと根気がいりました… 主人公の壮絶な人生について書いてあるけど 何というか…行ったり来たりの書き方で 私は読むのに時間がかかってしまった… 印象的なのは ジャンピンがカイアを実の娘のように愛した場面。 私はカイアのような人がいた時に ジャンピンのように接することができるのか 考えさせられた。 ところで、誰が殺したの…?

    5
    投稿日: 2024.02.11
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    なるほどねー!という感じだった。 紙の本で読んだらもっと読了後のあの気持ちよさは強いだろうな。 と思うくらい重くじっとりとしていた。 でも不思議と断念する感じはなかった! 「ザリガニの鳴くところ」の意味。これがデビュー作だってのがすごい。

    5
    投稿日: 2024.02.06
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    ミステリーには分類しない。 そういう要素ももちろんあるけれど、私は一人の少女を中心としたドラマとして読んだから(もちろんそういう人も多いはずだ)。 主人公の少女だけではない。 テイト、ジャンピンとメイベルの夫婦、ジョディ、あるいはテイトの父親のスカッパーや単なる食料品店の店員に過ぎないはずのサラといった端役の人々にまで、くっきりとした印象が残される。 しかもそこに自然の美しさとその破壊、人種差別といったテーマが背後の世界を支えている。 本当によくできたドラマだと思った。 素直におもしろかったです。

    12
    投稿日: 2024.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の方は読むのがしんどい系かと思っていたが、50ページ過ぎたあたりからどんどんページをめくる手が止まらなくなった。カイアの幸せを願いながら読み進めるも、本の帯的には後味悪い系のセンも捨てきれず。結果、なんとも言えない後味。 湿地や自然の描写が美しく、カモメに餌をあげるシーンなんかは映像化したら素敵だろうなぁと思った。

    4
    投稿日: 2024.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

     湿地の描写が丁寧に描写されていたりミステリーの面白さもさることながら、カイアという一人の女性の差別や偏見に見舞われながらも湿地で立派な生物学者になっていく成長譚という側面が一番面白く感じた。ラストで明かされる真実には「計画的な犯行なのかも知れないけど、見方によっては正当防衛なのでは?」とカイアに同情的になっている自分がいた。紆余曲折ありながらもテイトと結ばれることになってともに人生を過ごすようになったのも良かった。

    5
    投稿日: 2024.02.05
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    カイアが生きていく為の教科書は、全て自然の中にあったのでしょう。 物語の中で描かれている人間と自然の対比がラストまでの伏線でした。

    3
    投稿日: 2024.02.03
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    本屋に立ち寄った時に本書がふと目にとまり、著者紹介欄で、「著者が69才と高齢時に出版され、しかもそれが初めての小説だった」とのことでしたので、非常に興味が湧き、購入した本です。小説の翻訳本を購入するのは、かなり久しぶりのことです。 結論から言うと、大当たりの小説でした。 星6つのランクがあれば、それに該当します。まだ今年に入って1月しか経っていませんが、私的に今年NO.1になる小説かも。 600ページ弱の超大作でしたが、本書の解説欄にもありますが、ページをめくる手が止まりませんでした。 カイアという、一人の少女が大人になるまでの物語が、時系列を行き来しながら進んでいきます。 ミステリー小説のジャンルにはなるのでしょうが、特筆すべきは自然界や動植物の描写が非常に秀逸な点です。これは、著者が動物学者でもあるからでしょうが、カイアが目にしている風景等がイメージしやすかったです。 いや~、本当に面白かったです。翻訳も非常に上手で、読みやすかったです。 著者は新作も準備中とのことで、非常に楽しみです。 映画も制作されているようですので、是非、見てみたいです。

    7
    投稿日: 2024.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    情景描写がとても美しい。訪れたこともないノースカロライナの自然豊かな湿地帯が目に浮かぶようで、何とも言えない懐かしい気持ちになった。 物語は1960年に2人の少年が沼地で死体を発見するところから始まる。死体の発見時と、主人公カイアの幼少期、二つの時間軸を行ったり来たりしながらストーリーが展開する。読み進めるとカイアの過去や人物像が少しずつ浮き彫りになっていく。それと同時に殺人事件の捜査が進む。 事件なのか事故なのか、犯人は誰なのか、ミステリー要素と、文字さえ読めなかった少女が名誉博士となるサクセスストーリー要素、一匹狼のように自然と暮らし人を信用しないカイアのラブストーリー要素、その他の要素の配合が絶妙で、一気に読み終えてしまった。 ストーリーの所々に登場する詩がまた良い味を出している。サミュエル・ウルマンの詩集を読みたくなった。

    3
    投稿日: 2024.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評判が良かったので読んでみたけれど、ミステリーを期待していたのでちょっと期待外れでした…。人種差別、貧困、女性の権利、自然保護といった今ウケるテーマだったから評価されたのでは?と穿った見方までしてしまった。 自然描写が美しく、法廷のシーンも面白かったけれど、結局なぜカイヤがチェイスを殺したのか、そしてその証拠を持ち続け、詩で書き綴ったのか、チェイスはなぜ貝のペンダントをつけ続けたのか?など明言されず、人物の行動が理解できなかった。カイヤは元恋人を殺したことについて、どんなことを思いながら数十年を過ごしたのだろうか?

    3
    投稿日: 2024.01.31
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    予想していたけれど、最後までどきどきして読み進めた。 久々に一気に読めて、爽快。 カイアの純粋さ、強さがうらやましい。

    2
    投稿日: 2024.01.31
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    映画の雰囲気がとても好きだったこと、そして、その映像を原作はどのように記述しているのか気になったということから読んでみた。 映画ではやはり飛ばされている部分や、私が見落とした部分などを、ゆっくり自分の速さで受け取ることができたので読んで良かったと思う。 カイアの寂しさは推測することしかできないけど、たくましさは見習いたいと思うほどだった。 行ったことはないけれど、湿地の豊かな自然をまじまじと感じられる、よい作品。

    3
    投稿日: 2024.01.29
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    初めての翻訳小説。全米で一番売れた本とのことでどうなの?おもろいの?って期待大。 幼少ころ家族に見捨てられ、ひとりで生きてきた湿地の少女の物語。孤独に人との関わりを断った生活に、手を差し伸べられ、そして裏切られ、傷つき、また孤独に落ちていく。 村の若者の死からカイヤに疑いがかかり、物語が湿地から裁判へと、そして判決。 貧困、家族、人種差別、偏見、貧富の差、男女、恋愛、孤独、どれもしんどいお話で辛くなる。 最後は大自然の掟に従った学者らしい終わり方。 そしてビックリのどんでん返し‼️

    49
    投稿日: 2024.01.26
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    ザリガニが鳴くところ、動物が本来の姿に戻るくらいの深いところにある自然のことを言うらしい。 ある沼地で一人で、孤独に育った少女が、家族とのつながりを求める中で多くの裏切りにあう。それでも人とのつながりと自らの沼地で培った知恵から自分の社会の中での存在を作り上げていく。 そういった側面と、沼地の深部で起こった青年の不可解な死についての捜査と裁判が、女性の成長の物語と時系列が並行しながら進んでいく。 裁判の様子、米国の時代背景なども含めて、興味深い内容でした。

    4
    投稿日: 2024.01.24
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    英文にて読んだ。東海岸の情景が表現豊かに描かれ、どこか懐かしさを感じる。人間ドラマは意外な展開となった。環境エッセイとサスペンスが組み合わされた秀作。

    3
    投稿日: 2024.01.23
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    湿地の自然の素晴らしさ。ミステリー要素は強くは無いと思ったけど、物語を読み進めるときに、時代を行ったり来たりすることで登場人物の一人一人をより理解しようとする楽しみ方ができた。

    10
    投稿日: 2024.01.20
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    湿地で密かに暮らす主人公カイアの物語。母親、父親、兄妹に見捨てられ小さい時から1人で湿地で暮らしていたカイヤが黒人のジャンピン夫妻やテイトらに助けられ成長していく。一度テイトと恋に落ちるもテイトの大学進学の際にテイトが距離を置くようになりカイアは見捨てられたと思う。そこに村一番のスポーツマンであったチェイスがカイアに近づき交際をするも実際は別の女性と婚約していることを知りまたカイアは見捨てられひとりぼっちになる。その後チェイスが火の見櫓で死体として発見されカイアが容疑者として裁判になるも無罪となりカイアとテイトは再びよりを戻し湿地で生活するようになる。 話全体として湿地という自然の魅力がうまく描写されていて湿地に行ってみたくなった。話の途中に詩が挟まれていてその詩がカイアが書いていたのは驚いたし、最後の蛍の詩でチェイスを殺したことを示す詩が出てくるところは震えた。カイアから人がどんどん離れて行っても最後までカモメたちは寄り添っているのが自然と生活しているカイヤをうまく表現しているなと。

    18
    投稿日: 2024.01.18
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    前職の韓国人の友人が薦めていたので読んでみました。 自然、環境、人種差別、貧困、家族、恋愛、ミステリー、どれも読んでいて辛くなる要素ばかりなのにページをめくる手が止まらなかった。 野生動物の掟に従った結末は動物行動学者である作者ならではなのか。 そして要所要所で出てくるアマンダ・ハミルトンの詩がどれも良すぎて英語原文でも読んでみたい。なんなら詩集出してほしい。 オススメです。

    24
    投稿日: 2024.01.17
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    ある女性の一代記であり、ミステリーであり、そしてアメリカの歴史と社会の一側面を語り、アメリカの自然の素晴らしさを語る、そんな小説です。 主人公カイアの一生を、彼女が生きる沼地の一部となって見守ったような読後感になりました。 人生やこの世界は、どうしても傷や痛みと無縁ではいられないけれど、それでも時に美しく温かいのだと心に沁みる傑作。

    3
    投稿日: 2024.01.16
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    いやぁ〜面白かった。 後書き合わせると511ページの本を一気に読んでしまった。 自然界の話も興味深く、ストーリーも予想はつきながらも先を読まずにはいられない不思議な力を持つ小説だった。

    3
    投稿日: 2024.01.14
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    孤独、裏切り。そんな簡単な言葉では表現出来ないカイアの心情が書かれた本。読後、ただただやるせ無さに心を支配された

    2
    投稿日: 2024.01.14
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    ゆっくり読むつもりが引き込まれて一気に読んでしまいました。自然と愛の壮大な物語でした。なんとも言えない気持ちになったけど読んでよかった。

    12
    投稿日: 2024.01.14
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    ずっと気になっていたが文庫化を機に手に取った。 ノース・カロライナの湿地を舞台とし、生き生きとした自然や生々しい差別の描写が丁寧に書かれ、読み進めるにつれてどんどん物語に入り込んでいった。 話は二つの軸で進められ、1969年に沼地で発見された青年の変死体の捜査と、家族に捨てられた湿地の少女カイアの人生を行き来しながら事件の真相に迫っていく。 勝手に本格寄りのミステリだと思って読み始めたが、ミステリ要素はあれど一つのジャンルで表すことが難しい作品だった。 色々な感想はあるが、人間も自然の一部であるということをまざまざと感じさせられた。

    5
    投稿日: 2024.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぐんぐん引き込まれて、 とても面白かったのだけど、 終わりがなぁ…納得出来なかった。 テイトも知らずに生涯を終えて欲しかった。 テイトのこと好きになってたから、 こんなモヤモヤするのだろうか。

    2
    投稿日: 2024.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストはびっくり。しばらく余韻に浸ってしまう。 自然に学び、自然の中に生きてきた(そして聡明な)カイアには、やらねばならないことだったのだろうな、と感じさせる。読みやすく、続きが気になって、結構な厚さにもかかわらず数日で読めた。

    2
    投稿日: 2024.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読後に余韻の残る作品。サスペンス、自然、社会問題、精神的成長など様々な要素が含まれていて読み応えあり。母と同じように男に振り回される人生を辿るかに見えた主人公が、最終的に男に実は(物理的に)打ち勝っていて、全く違う生き方を得ていたという結末も良かった。

    4
    投稿日: 2024.01.09
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    ミステリ小説というよりはカイアの成長譚、差別を取り扱った社会派小説としての側面が強い あまりにも読み応えがあり読後色々と振り返ってはボーッと考えることがあった それぐらい読み終わったあとの感慨深さに浸れる作品であった

    8
    投稿日: 2024.01.04
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    話題作、と評判だったので手にとってみることに 主人公の壮絶な生き様にただただ圧倒される作品 自然描写が絵画のように目に浮かぶのも印象的 だけど、だけど…う〜ん ラストのあの次々に判明していく真実といい 主人公のメンタルが凄すぎて圧がなぁ、とか なんだかやっぱり今一歩入り込めず 正直、ちょっと距離を置いたまま読了しました ミステリ好き、だけど こういうのミステリなのかな、、 なんてちょっと勝手にモヤモヤしてしまった

    12
    投稿日: 2024.01.03
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    厚いので年末休みの読書用にとっておいたのだけど、一気に読んでしまった。 このミスに選ばれていたから、もっとミステリミステリしてるのかと思ってたのに、所謂ミステリ小説とは全然違う… 特に序盤は超ハードモードの「大きな森の小さな家」を読んでるのかと思った。 ラストも期待通りにたたまれてスッキリ。 分厚いけどめちゃくちゃ読みやすいので翻訳小説が苦手な方にもおすすめです。

    3
    投稿日: 2024.01.03
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    最初の50ページほどは我慢してでも読む価値はある。 1960年代、田舎のアメリカ、湿地、、、などなかなかイメージできない背景があるからだ。 いい本は没入するまでの下準備が多いんだよね。 それが整えばあとはもう止まらない。 湿地で生きる生物たちの鼓動、カイヤの恋、貧困-人種の差別、美しい詩、そしてハラハラする法廷シーン。 最期まで読者を飽きさせないストーリー展開。 おもしろかった!

    2
    投稿日: 2024.01.03
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    映画を観て原作を読みたくなって手にしたが、映画はこの作品のエッセンスに過ぎないと。湿地での主人公の生活全てが懇切丁寧に描かれていて、映画でもった疑問も原作の中で綺麗に消化できて納得できた。何より自然に対する畏敬の念が表現されててよかった。

    3
    投稿日: 2024.01.03
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    2024年、本年の読書初めは、「本屋大賞」と「このミステリーがすごい」で話題になった本作からのスタートでした。なかなかボリュームのある作品で、チャプターに時系列は明記してありましたが、慣れるのに少し苦労しました。しかし、慣れてくるとヒロインの成長譚とミステリー要素に段々と引き込まれていきました。 本作は、村の人気者である若者が沼地で転落死体として発見されるところから始まります。転落死であるにも関わらず、その現場付近には、足跡の痕跡がなく自殺にしては不審な状況で、他殺の疑いが浮かぶ。そんな中、容疑者として浮かんだのは、その湿地帯にて生活する風変わりな少女だった。というストーリー。 本作はミステリーではありますが、どちらかというとスローテンポな作品で、序盤は湿地の少女の成長譚です。そのため、現代や被害者との繋がりが見えづらく、少し読みにくい印象ですが、この成長譚には恋愛や社会からの偏見や差別といったことが描かれ、それが物語に深みをもたらしているように思います。 「ザリガニのなくところ」というタイトルの謎が割と序盤に明かされますが、正直、その時点ではその意味がわからず、うーんとなりました。しかし、物語を最後まで読むと、本作のタイトルが何を表したかったのかがわかりゾクっとするとともに、不幸にも、読んだ状況と相まったこともあり深いタイトルだなぁと身に沁みました。

    102
    投稿日: 2024.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カイアが最後まで持っていた秘密は、確かにカイアは自然の摂理に基づき生きてきた事を表すものだった。人間の愛情を超える力をカイアは自然界に感じていたのかも。

    2
    投稿日: 2023.12.26
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    好き! 湿地の自然や生態の描写がとっても綺麗で繊細で良かった 解説で作者が生物学者の方だと知って、だからこんなにリアリティがあるのかと納得した 自然は優しくて美しくて残酷で 自然の在り方と主人公の生き方が重ねっていく感じが良かった 自然界は生存の為の本能で動いていて時に残酷な一面もあるけどそこに善悪は無く、 人間は理性で動いているけど、本能は残っていて特に極限の状態では残酷な形で表に出てくることもある 暴力も差別も裏切りも殺人も人間の世界では悪で、悪の度合いがはかられ裁かれたりするけれど、それぞれがその人の生存のために呼び起こされた本能だとするなら、誰も等しく同罪で誰も裁く権利なんて無いんじゃないかと考えさせられた 本能が呼び起こされることない平和な環境で過ごしたい

    10
    投稿日: 2023.12.25
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    素晴らしい小説。ミステリーや社会派ドキュメンタリー、哲学の雰囲気も混ざり、至高の読書体験を得られるだろう。しかも、面白い。こんな本はなかなか出会えない。主人公が自然そのものであった事に気付かされる時、そんな風に世界を見た事もない事に気づく。全ての人、必読の小説。

    7
    投稿日: 2023.12.24
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    ずっと本棚にあったし 評判が良いけど面白いオーラがなく 無視していた 最初の20%ぐらい退屈で 感情の起伏が少ない退屈な少女の主人公に 読むの辞めたくなった 途中から ただただ淡々と 毎日を生き抜く少女に魅了され 応援して 犯人が誰なのか考え 誰かに愛されたいと願い 信じ傷ついていく彼女に 夢中になってしまった 第三人称なのに 何故こんなに 魅了されるのかわからない ただただ淡々と人生をなぞっていく文体が素敵だった 読んで良かった ただただ

    3
    投稿日: 2023.12.24
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    ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』ハヤカワ文庫。 自然豊かな湿地帯で慎ましいながらも逞しく独り生きる女性の半生と共に静かに進行していくミステリー。 1952年から始まったノースカロライナ州の湿地に独り生きる少女カイアの成長の物語は、1969年に起きた青年チェイス・アンドルーズの遺体発見事件と交錯していく。 湿地帯に住む貧乏人と蔑まれ、親にも棄てられた独りの少女が自らの努力で未来を切り拓いていく感動の小説。最後の最後にさらなる驚きが待ち受ける。 ノースカロライナ州の湿地で両親と兄姉たちと暮らす6歳の少女カイア。酒飲みで甲斐性無しの父親の暴力に耐えかねた母親や兄姉たちが相次ぎ家を出て行き、たまに家に戻る父親と2人で暮らすカイアだったが、その父親も戻らず、ついに独り切りで暮らし始める。 学校にも通えず、読み書きも出来ないカイアにテイト・ウォーカーが読み書きを教える。成長と共にテイトに恋心を抱くカイアだったが、テイトは大学での学業を優先し、湿地を出て行く。 カイアは湿地に棲息する鳥の羽根や貝類の標本を整理しながら、水彩画を描いたりして平穏な日常を過ごしていた。やがて、女たらしのチェイス・アンドルーズという青年と知り合い、付き合うようになる。しかし、チェイスはカイアを裏切り、他の女性と結婚する。 そんなことがあってから湿地の火の見櫓でチェイス・アンドルーズが遺体となって発見される。容疑者となったカイアは保安官に拘束されるが…… 本体価格1,300円 ★★★★★

    113
    投稿日: 2023.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カイアは自然そのものだ。美しく、雄大で、そこに居たいと憧れる一方で、醜く、恐ろしく、逃げ出したいと思う一面もある。そしてどれほどの側面を見せようとも決してその全てを受け渡すことはない。そんな自然に惹かれ、手を伸ばし、己のものだと勘違いし、最後その脅威に身を滅ぼす。それが人間であり、チェイスだった。一方で自然を受け入れ、決してコントロールしようとはせず、守り共存しようとする人間もいる。それがこの作中でのテイトであるが、彼もまたカイアの全てを理解することはなく、カイアは彼に全てを明かすことはなかった。 結局保安官の推理は正しかった訳だが、差別、偏見に基づいてまともな捜査をせず逮捕に至った彼は、たったひとり孤独にそれでも賢く強く生きてきたカイアに心のどこかで憧れていた人々と、その彼女の味方となったトムの賢さに敗北した。 あの判決は保安官の怠惰と偏見の表れであり、カイアが差別に打ち勝った結果であり、真実が必ず正しく明らかになる訳ではないということの表れでもある。ずっと差別してきたからこそ、状況として真っ先に疑われてしかるべき彼女なのに断罪=先入観に囚われた感情なのではないかと思う、これまでとは逆の偏見が働いた。人は自分の感情に基づいて善悪を判断してしまう。しかしカイアだけは知っていた。「ここには善悪の判断など無用だということを、カイアは知っていた。そこに悪意はなく、あるのはただ拍動する命だけなのだ」カイアにとってチェイスの殺害に悪意はなく、ただの本能だった。そういう人間を超越した、あるいは人間が理性の獲得とともに沼地の底に押しやって隠してしまった本能がカイアにはあるのだろう。最後真実を知ったテイトも、そして読者もカイアへの恐ろしさを抱く一方で彼女は裁かれるべきだとは感じないのではないか。ただ本能に従い、己が生きるために生きるその強さに震え、どれほど心を傾けようとその全てを見せてはくれないという事実に寂しさを抱くだけだろう。 カイアという少女を通して自然への恐れと憧れ、それをここまで雄大に描き切った作者のその知識と自然への敬意がただ素晴らしかった。

    4
    投稿日: 2023.12.13
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    読み終えた安堵と衝撃で、感想がうまく書けない。。 生まれ育った環境や人からの扱いが本当に可哀想で、何度も本を置き、全体を通して苦しくて痛くて打ちのめされた( i _ i )最後、自然との結びつきやその幸せに涙があふれた。 世界には無数の命があり、自分が生きるための行動は、作品にあったカマキリみたいにどれだけ残酷に思えてもそこに善悪はない。その本能は野生動物だけのものではなく、私たちの遺伝子にも組み込まれていて状況によってはいつでもその顔を出す。 とんでもなく「生」が溢れていて、濃密な色をした作品やったな。 あと、邦訳もすごい。自然の脈動、カイアの言いようのない孤独や心に、見事に言葉をはめていて、濃く美しい文章だった。 読めてよかった。やっと読めた!!

    21
    投稿日: 2023.12.11
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    とても面白かった。 アメリカ、ノース・カロライナ州の湿地で青年の死体が発見され、「湿原の少女」が容疑者として逮捕される。 殺人事件のミステリーの体裁だが、少女の成長譚であり、ホワイト・トラッシュ(貧乏白人)の社会差別を扱った小説であり、湿原に関する環境問題を扱う社会派小説の一面もある。 最後の2ページで分かる殺人事件に真相、殺されたチェイスが身に着けていた貝殻のペンダントの謎が明かされるストーリーは充分な読後感を提供してくれた。満足。

    4
    投稿日: 2023.12.10
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    この作品に興味を持ったのは unextで映画を観たのがきっかけです。  映像美に魅せられ、映画ではしょられている所が気になり 近所の図書館で探したら偶然所蔵していて 即決で借りました。 が、じっくり読む時間を作れずに 貸し出し延長したものの、 プロローグと1章1説まで目を通したところで 月日は流れ、、、 貸し出し期限が来たので返却します。 ミステリー作品に興味を持ったのは 東野圭吾さんや 「ヘビトンボの季節に自殺した4人姉妹」を読んだ 10代の頃以来で20年ぶりです‥! う~ん。  じっくり読みたい‥!!! 古本で探そうかな?  ミステリの世界にちょんと爪先を入れたことが 私にとっては素晴らしい一歩! ということでひとまず 図書館に返却いたします☆   

    3
    投稿日: 2023.12.05
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    自分がいかに恵まれてるのかを知ったし、こうやって工夫して生きていく大変さも知った 最後、カイアが幸せになれたのが本当に良かった でも殺人をしたのはカイアだったのかな、、?

    3
    投稿日: 2023.11.26
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    最初からかなり主人公が可哀想な展開 ただ最後の終わり方がとてもよかった。気丈な少女が自身にとっての幸せを手に入れる物語だと思う。

    4
    投稿日: 2023.11.25
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    最初3分の1くらいでもうやめてくれってくらい主人公がかわいそうで心がズタズタなのにまだこんなにページ数残ってて、この子が報われる未来は来るんですか?って辛すぎた お母さんが戻ってくると信じる無垢な純心が粉々になるまで繰り返し繰り返し折られ続けて 最終的に母が去ったことを「それでいいとおもった」と言えるようになるまでこんなにも歳月が経ったことが悲しすぎて… テイト、最後までカイアの秘密を守ってくれてありがとう。途中で都会に染まったときはほんとにクソクソクソって思ったけど笑 もしテイトが誤認逮捕されてたらカイアはどうしたのかなってのが気になる。ジャンピンも途中めちゃ怪しかったけどやってなくてよかった。ジャンピンが本をお店に飾ってくれたくだり良すぎて…

    3
    投稿日: 2023.10.22
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    最後ドキドキした。え!!!てなった。途中、自分も町の人と同じように状況証拠だけで判断してしまってるかも、、と反省したけど、えー!!!って感じやった。 映像で観たくなって、映画も見たけど本の方がいい。テイラーのエンドロールは最高。

    4
    投稿日: 2023.10.21