「海堂家の変事」 遺言書に書かれたこと。 こんな内要を書かれてしまっては、態度を変えて短い期間で虜にするよりも手っ取り早く手を下す方法を考えそうだな。 「悪魔、跳梁跋扈する」 見立てて殺されていく。 犯人候補としては十分に動機もあるだろうし、最重要人物として扱われても仕方ないとはいえ疑われるのは辛いだろう。 「先住民論」 落ちて行った人物とは。 全ての答えに辿り着いていないというのに、勘違いして先走った言動をとってしまったのが死への一歩だったのだろう。 「愛しき鎮魂の涙」 謎を解き明かそうとし。 誰が犯人なのか気付いてたというのに、告発することもせず手を貸してしまったからこそ最悪の結末になったのかもな。 「旅立ちの日」 事件後に分かったこと。 始めは本当だったとはいえ、実際に見てしまったものを忘れることが出来ずにいたからこそ引きこもっていたのだろう。

海堂財閥の創始者・右近の異様な遺言。それは同家に縁がありながらも理不尽な扱いを受けていた美雪にすべての財産を渡すというものだった。 条件は海堂家の三兄弟の誰かと結婚すること――。 それが惨劇の始まりだった。