
総合評価
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powered by ブクログカノジョも彼女で知られる漫画家のヒロユキ氏の本。 漫画で築いた財産が一生安泰の域になってしまい、辛く苦しい週刊連載に飛び込むモチベーションを失ってしまった…となってひねり出した解決策が高級時計をバカスカ買って貯金を放出してしまおうという話なのだから凄まじい。 文中でヒロユキ氏は自分は寝ても覚めても漫画を描けるようなタイプとは違うと嘆くが、そのために数億円を吐き出して漫画のモチベに変える時点で氏も十分に壮絶なクリエイターである。 惹句の5000万円の借金だが、そもそも連載さえ始めれば年収3000万円は固いといった話が出たり、所有している時計の資産価値で数億円なので、別に破滅的な話とかでは全くなかった。 そもそも5000万円のローンが軽く組める人は5000万円を返せる人なわけで…。 ヒロユキ氏の時計へののめり込みも面白いが、その根底にあるクリエイターとしての業みたいな部分が面白い本であった。
0投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログ高級時計買いまくりなのと断れなさすぎな作者 時計好きならたまらないけど時計に興味がないなら、GMTマスターⅡやデイトナとかいわれてもピンとこないと思う。リシャールミルなんてシンプルなモデルでも1000万以上。 認定中古やスイスで年に一度【ウォッチズ&ワンダーズ】という腕時計のイベントがあることを知れたのは良かった。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ高級時計の世界にあわよくばはめようという作者の意図が感じられるが、そんなもん庶民にはどうしようもねえよとしか。 随所に詐欺師のセールストークにすっかり乗せられた悲しい人の性を感じずにはいられない。 わかる部分もあるにはあるんだが、そのためにそこまで金出す意味ってなんだろう。 貧民故に理解は出来ないししたくもない。 文章自体は軽くてすぐ読めるが、それだけに染められそうでしかし全く染まりようもない異質な感じがずっと残って辛い読後感かも。
0投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ漫画家の「ヒロユキ」が『時計沼』にハマり、何百万・何千万もするような高級腕時計を買いまくる話。 最終的には表題の通りに、ローンまでこさえてしまう。 さすがギャグ漫画家、文章が軽妙で読みやすい。 クスリと笑える部分も多く、最後まで楽しく読めた。 面白いのは、売れっ子漫画家という結構な高給取りの立場でありながら、視点はひたすら庶民な所。 こんな世界どうかしてるわ…という感覚を、大いに共感できる。 いや、狂ってると思いますよ、本当に…。買った本人が満足してるならいいんでしょうが。 自分は時計に縁も興味も無いですが、楽しそうな気持ちは伝わってきます。 作者のファンなら、読んで損は無いかと。
1投稿日: 2023.11.21
powered by ブクログ『アニメ化4作品の漫画家が時計にハマった結果5000万円の借金を作った話』 著者 ヒロユキ ワニブックス|plus|新書 2023年 皆さんはこの本のタイトルを読んだとき中身はどんなものだと想像しましたか? 私は借金の返し方の本かなと思ったんですよ タイトルの額が大きいので、どう言うふうにお金を借りて、どう言うふうに返していくのかみたいな。 けれど全く違いました。この本は借金ではなく「時計」の方に着目した本です。もっと言うなら、高級腕時計に関して書いた本です。 まぁ、僕の読み方がへなちょこだっただけで、普通に考えたら、タイトルに時計の文字がある時点で、借金はその時計への情熱と言うだけなんですけど。 基本的に筆者の時計にハマる過程そして買ってからの心境や環境の変化について書いたエッセイなので、軽く読めます。けれど、この本にも書いてある通り、時計の構造や歴史に関しては特に書いてないので、そこら辺は期待しない方がいいです。 一番興味深い箇所を引用します。 腕時計はそのプラモデルのもっとすごいやつだと思っている。大量の細かいパーツをプロの職人さんが小さいケースに詰め込んで作り上げる。しかも、当たり前だけど時計として針が動くし、ものによっては時間だけじゃなくて月の満ち欠けや、ストップウォッチ機能、4年に1回の閏年まで計算して全く狂わない永久カレンダーなど。それらを全て歯車の組み合わせだけで再現しているものとか。もちろんそんな機能が実生活に必要と言われれば全くそんなことはないのだけど、そんなものをこの小さいケースの中に詰め込んでいる、と言うのが面白いとしか言いようがなかった。 こう言う人が何かにハマった理由の言語化は自分も同じ気持ちにさせてもらえるので好きですね。
0投稿日: 2023.10.18
