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カム・ギャザー・ラウンド・ピープル
カム・ギャザー・ラウンド・ピープル
高山羽根子/集英社
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総合評価

3件)
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    芥川賞候補になった表題作ほか全4篇。どれも面白かった。「ススキの丘を走れ」のヤスダくんが眩しいくらいかっこいいし、その自己肯定感を支えたクラスも素敵だ。「マンディリオンの犬」で、タロジロとハチ公の違いを表現した箇所に唸った。

    27
    投稿日: 2025.06.11
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    前半と後半で収録されている作品の色が異なります。個人的には前半二編の雰囲気、とりとめもなく自分の頭のなかでだけ繋がっては次に移る記憶や感情のフワフワした感覚を追体験できるものが面白かったです。 妙に生々しくてほの暗い。

    1
    投稿日: 2025.01.27
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    タイトルの「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」は、和訳すると、あらゆる場所でさまよう人々よ、ここに集まれ。ボブディランの「時代は変わる」という曲に描かれている歌詞の一部だそうです。時代にそぐわない人々が、新たな時代になっても、なかなか適応できない難しい日々を描いていると思います。シバちゃんが公園で出会ったのが高校の時の同級生のニシダだった。姿を変えてデモの中心に女装した姿で現れた。自分が変わってないのか、周りが変わりすぎたのか、日々錯綜する迷いが沸々と感じることができる。

    29
    投稿日: 2023.10.07