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猫だけがその恋を知っている(かもしれない)
猫だけがその恋を知っている(かもしれない)
櫻いいよ/集英社
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総合評価

11件)
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5
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    猫目線で描かれているシーンが、人に対して少し上からでやれやれ仕方ないという雰囲気なのが好きでした。恋愛連作短編集ですが、恋愛に関しては描写が薄いからかあまり入り込めなかったです。

    4
    投稿日: 2025.07.15
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    「ねこ町3丁目のコンビニ」 名前も知らない相手。 好意を持った理由は人それぞれとはいえ、ただ客としての姿しか知らないのに告白したら振られるだろう。 「ねこ町2丁目のオフィス街」 二人の交際は終わり。 結婚してからも都合の良い関係を続けるのが当たり前と思っているのは、流石に酷過ぎるし最低だろうな。 「ねこ町1丁目の喫茶店」 嫉妬は醜く壊れてく。 不安になってしまう要素があるとはいえ、全てを取り除いてしまったら二人だけの孤独な世界になるだろ。 「ねこ町4丁目の公園」 かわいそうなのは誰。 自分の中で作られた定規で人の人生を測って、少しでも他と違えば勝手に同情するのはよくないだろうな。 「ねこ町3丁目のアパート」 前に進むために必要。 これから二人での暮らしが始まるという時に、目の前で失ってしまった悲しみは一生癒える事はないだろ。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    序章と終章以外の五章は、5人の人間の恋物語が語られている。各章の物語が始まる前に、必ず猫を一人称にするシーンがある。猫たちは公園に集まって、世間話をするや、これから登場する人類のことを言及するや、前章でどのように「お節介を焼いた」のかをつぶやくなど。読みながら、世の中にツンデレでもかわいくてたまらない存在は、猫ちゃんしかないだろうと思う。 恋物語と言っても、単に恋を語るだけではない。恋の形や葛藤、悩みがそれぞれ異なり、繊細に描かれている。そしてミステリアスな部分もある。五つの短編は独自の話でありながら、実は共通の事件でつながっており、感動をもたらす作品である。

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    泣いた 海の山が近くて猫が多い町での、猫が陰ながら見守る町の住人たちの恋を描いた連作短編集 それぞれの章で主人公とメイン猫が変わりながら恋模様が描かれつつ、1冊を通してあるカップルの1年がかかれている仕掛けもある 結末は予想できてたのだけど、終わり方がとてもあたたかくて思わず泣きそうになった

    0
    投稿日: 2025.03.20
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    登場人物は変われど、どこかで繋がってるそんな短編で読みやすい作品。 ほっこりと温まる、猫の特徴をよく捉えた描写もあり時には猫目線になれる貴重な読書時間でした。

    3
    投稿日: 2024.10.23
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    ナツイチで好きな声優さんの朗読を聴きたくて購入。 連作短編でとても読みやすかった。 特に好きだったのは 「③ねこ町1丁目の喫茶店」 「⑤ねこ町3丁目のアパート」 色々な愛の形があって、前に進む方法も様々。でも、正解なんてないから自分らしく生きられたらいいなと思う。

    1
    投稿日: 2024.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    猫たち視線のお話しあり 地域猫達がそれぞれ気になってる人の恋路や悩みなどを猫なりに解決したり道筋を作ったり 小さな町だからこそ町人はみんな顔見知りだったりする 幾つになっても推しがいるのも良いし、顔見知りで名前も知らない人に一目惚れする人も居るし 色々な恋がある 猫達だけがその恋の繋がりを知っているちょっと切ない話し

    6
    投稿日: 2024.07.05
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    猫が沢山住んでいるのどかな田舎町。 そこに住む猫と人間と恋の連作短編。 1章は大学生男子の片思いのお話。 2章は結婚が決まった働く女子のお話。 3章は同性カップルのお話。 4章は推しに愛を捧くおばあちゃんのお話。 5章は。。。 読む前はもっとほんわかしたハッピーなお話が多いのかなと思ってたら違ってた。切ない話が多かったし5章は読んでてすごく苦しかった

    4
    投稿日: 2024.01.17
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    櫻いいよさんは学生向けの作品が多いというイメージだったので、(実際、けんごさんに紹介された作品が中高生のあいだでバズった…らしい)ちょっと自分には合わないかなーと思いつつも、エンタメ作品が読みたかったので購入。 登場人物たちが社会人ということもあり、不倫だったり同性愛がテーマになっていたりと、予想に反して大人向けな小説だった。 猫は作品の世界観を独特にするための隠し味的な役割を担っており、それを除いてしまうと作品そのものは悪くいえばよくある恋愛小説といったところかなという印象。 正直ものすごく印象に残るかと言われればNOだけど、少なくとも退屈はしない良作だった。 というわけで☆3つ。

    1
    投稿日: 2023.10.22
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    ねこ町1丁目から4丁目まで、違った恋愛模様を描いている。 ねこ町、というのはねこがたくさんいる町で、 町の人たちを守っているねこ達なわけである。 のんきそうで、あるいは懐くふりをしているが、実は見守っていたり、助けたりと、 彼ら(ねこたち)とても忙しいのだ。 構成が面白く、読み進めていくと、短編かと思いきや、あれあれ?つながっていることに気づく。 ねこってこんなことしてたな…と仕草に共感してみるけれど、実は、自分たちもこんな風に見守られてたのかも?なんて錯覚を覚えてしまう。 最終章まで気が抜けず、再読してもいいかなと思いました。 章ごとのタイトル下にイラストが描かれていて、それがキーワードになっている。

    1
    投稿日: 2023.09.23
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    作家名を隠されたってわかる。これは櫻いいよが書いた物語だ。 かわいそうって決めつけないで。 クソ野郎を好きな気持ちが消えてくれない。 あなたのすべてを所有したい。 前になんて進みたくない。 大人だけど大人だって大人だからこそどうしようもない気持ちを抱えて生きている。 そこに猫さまが寄り添ってくれたら最高だよね。 登場する猫さまがどれも愛おしく、人間てしょうもないなと思いつつもおせっかいをやいてくれる彼らがとってもすてき。 わたしもこんな街で猫さまに、おまえまた来たのかよ、おやつとかもってねえの?気が利かねえななんて、チラ見されながら暮らしたいものです。 そして、解説の言葉がとてもあたたかくてすき!ってなっちゃった!

    4
    投稿日: 2023.08.20