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くろねこカフェのおやつ 泣きたい夜のマロングラッセ
くろねこカフェのおやつ 泣きたい夜のマロングラッセ
高橋由太、げみ/KADOKAWA
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    あのパワハラ岩清水の過去が明らかとなる。岩清水いい人じゃん。あとお兄ちゃんの視力はこのままであって欲しい。この本はどれも泣きそうになるけど毎日を大事に生きようと思わせてくれる。そしてだいすきな人のために長生きしたいしだいすきな人よりも早く死にたいのはすごく納得した。わたしは夫のいない世界では生きれない。 ・わたしは寂しがり屋だから、独りぼっちになりたくないんです。だから、あの人──勉さんに結婚を申し込まれたときに、『わたしより長生きして』って頼んだの。約束してもらったの。このおやつを振る舞っているということは、勉さんは約束を守ってくれたのよね。わたしより長生きしてくれたのよね。  ありがとうって彼に伝えてください。わたしより長生きしてくれて、ありがとうって。最後まで幸せでしたって。幸せな人生でしたって。すごく、すごく愛していますって。 ・岩清水は叫んだ。「優斗、しっかりしろ!岩清水だ!岩清水が、見舞いにきたぞ!目を開けろ!開けるんだ! ・「会社の人をお葬式に呼ばないでほしいんだ。岩清水さんやみんなの顔を見たら成仏できなくなりそうだから。ずっと一緒にいたくなっちゃうから。その代わり、一回か二回でいいから、お墓参りに来てもらって」 ・奇跡を起こすのは、いつだって人間の優しさなのかもしれない。熱い気持ちなのかもしれない。

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    投稿日: 2025.10.10
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    「独りぼっちの楽花生パイ」 遺された者には。 長年引きこもっていたのであれば、どんな職種であったとしても空白は埋めるのは大変なことだろう。 「猫とティラミス」 共に暮らしてく。 今後何かあった時のことを考えると、ずっと一緒に暮らすのは難しいかもしれないが離れ難いだろう。 「泣きたい夜のマロングラッセ」 約束したことは。 どれだけ幸せな日々を二人で過ごしてきたからこそ、一人きりになってしまったら寂しさが増すだろ。 「さよならはベーコンのチョコレートがけ」 終わりを知って。 生きていて欲しいという気持ちはあったとしても、意識がなく眠り続ける姿を見ると悲しくなるよな。

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    投稿日: 2025.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母が出勤中に突然倒れ亡くなり途方に暮れる42才の引きこもり女性。四十九日を前に、亡き母から招待状が届く…『独りぼっちの楽花生パイ』。 亡き夫が拾った三毛猫・小梅と暮らす67才の女性。いつまで一緒に暮らせるか不安になり、SNSで引き取り手を募集することに。ある親子に決めたものの小梅との別れを決められず…『猫とティラミス』。 葬儀の生前予約した元教師夫妻。その後すぐ妻が亡くなり、50年連れ添った妻が夫に用意したくろねこのおやつとは…『泣きたい夜のマロングラッセ』。 メモリアルホール谷中の岩清水宛てにくろねこカフェの招待状が届く。差出人は元社員で半年だけ勤務した男性。事情が気になる風花は当日くろねこカフェを訪れる…『さよならはベーコンのチョコレートがけ』。 気の合わない社員、データだけではわからないこと、新米社長の風花の悩みは続く。自分の好き嫌いで他人を疑ってはならない。決めつけ良くない。今の世の中にこそ必要なことかも。私も気をつけておかないと。 今回もほっこりするエピソードばかり。『泣きたい夜のマロングラッセ』の老夫婦が素敵。

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    投稿日: 2025.03.02