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教養としての「病」(インターナショナル新書)
教養としての「病」(インターナショナル新書)
佐藤優、片岡浩史/集英社
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総合評価

16件)
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    タイトルから内容がわかりにくい。出版は佐藤氏の腎臓移植とほぼ同時期。一見相容れないような佐藤氏の剛という感じと、片岡先生の柔とが調和している不思議な雰囲気の本。片岡先生のお人柄があちこちに感じられる。 料理に例えると、美味くもない、なんなのかよくわからない、ときどき鈍い苦味のような変な味がする、けど食べた経験が残る、、そんな本か。 新自由主義のくだりが興味深かった。何でもかんでも個人の自由平等を振りまわすのは社会全体のためによくない、と。 「イガイガトゲトゲの多い二項対立の御時世」を佐藤氏と二人で憂い、無駄に希望を持たせない、悲観的な気配が流れている。しかし投げやりではない。諦念というべきか。生きることへの強さも感じる。

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    投稿日: 2025.11.17
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    病院とそれに関わる諸々についての対談本。 佐藤優の病状と、病院の実態について知ることができた。

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    投稿日: 2025.04.12
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    ☆R06-09-00声でない・鼻づまり・喉の痛み→痰が2週間続く・冬場の風邪の季節に向けて免疫系の本で勉強(今考えると8月末の新〇原因か?月…木くらいから不調,土日体調×,月~声でない) ☆クリニック多数 透析患者・経営安定?→高額医療費支給制度を勉強すること・社会の仕組み理解に役立つ ☆佐藤氏の外交論、ウクライナ侵攻について…興味深い、有意義 病気について…?→短時間でブクログまとめて図書館に返すこと! 腎臓病悪化、腎移植のためにがん検査→前立腺がん 公表したら腎臓病よりがんに対して世間の関心が高かった・腎臓病への関心がほとんどないことも衝撃的だった。 1979年4月同志社大学入学 167センチ62キロ 外務省時代 月に超過勤務時間300 体重100キロから130キロ 腎臓病 自覚した時には手遅れのケース多い 20代40代で肥満 小保方事件 錬金術 日本のサイエンス界の信用が失われた・失われた30年にも影響を与えている事件 病院で長時間またされるのは良いこと ソ連時代の需給調整は時間(行列) 日本の医療は公定価格=サービス対価は同じ=医療の良し悪しは行列(時間) 医師の中には「その患者が面倒くさい人物かどうか」をカルテに書く人もいる。 クレアチン(代謝の後に生じる老廃物)→異常に上がると腎臓が壊れている意 透析治療の辛さ 火、木、土に4時間ずつ透析(着替え等で病院に入ってから出るまで5時間) 腎臓病の悪化→尿が出なくなる・1日で体重2、3キロ増 血管の外側に間質と呼ばれる空間(器官や臓器の間の組織) 間質内に血管内の3倍の水 腎臓は1日24時間かけて尿をつくる 人工透析で4時間でそれを行うには限界がある。 片岡医師 京大卒業後、「地域開発ができる」JR西 列車の遅れ・「お前が並べ!」→ベテラン駅員に「こいつを殴っていいか?」 筋は通さなきゃいけない・理不尽な要求をなすがままに受け容れてしまったことが、最後に殴られるという想像もつかない結果につながった。 意識的に「たとえ怖いと感じても、怖いと思わないことにする」(JR時代のルーティン) 外交官時代、本省の言うことを額面通りに受け取らない。 ×若いころの苦労は買ってでもやれ→他人の苦労を手助けすると、他人の肥やしになるだけ。 手術をする医者は稼げる・腎臓内科は透析とセットにして何とかやっている状態 肥満で尿たんぱく陽性 腎臓病に関しては女性ははるかに強い。 アングロサクソンの家族制度は新自由主義と結びついている(相続で兄弟が平等→人類皆平等) 長子相続型の社会は、人は生まれながらにして不平等である→弱い立場の人を、共同体上部の人が助けなければならない。(パターナリズム) 透析をしなければ、長くても3週間で死 ネット時代→患者が知識→バイアスの罠を解くムダな作業が増えた ネットの知識と医学部出て国家試験、臨床10年以上の医師との違い ポケットマネーを使って仕事→権限が付いて公金を使えるようになった時、自分が昔出した分を補填しようという発想になる☆R06-10-00Sun5万円位臨時収入? 医局制度の理不尽さに何年か耐えれば、開業して取り返す☆←この意識がある医者に要注意 キリスト教では貨幣を嫌う(貨幣は市場から永遠に離脱せず、いつまでも生き続けるから) 永遠に生き続けるものはゾンビと一緒で嫌われる 透析患者→いつかは透析離脱のタイミングが来る 極端な意見は間違った情報を包摂している(ガンと戦わないのがよい…→お金が払えない人には受ける理論)

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    投稿日: 2024.09.30
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    佐藤優さんはすごい人だけど、頭が良すぎてちょっと苦手なイメージを勝手に持っていた。辛いご病気と向き合われている様子を伺うと、やはり同じ人間だなぁと、甚だ勝手ながら自分の中での印象が変わった。彼が残りの人生の中で世の中に訴えようとしていることは耳を傾けるに値するだろうと思う。 主治医の片岡医師の経験に基づく考え方、問題意識は非常に興味深いし、多くの人の共感を得られると思う。 我が国の医療のあり方が良い方向に進むことを心から願う。

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    投稿日: 2024.08.14
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    「カネさえあれば、どんな病気も治せるというのは幻想に過ぎない。」 知の巨人が発する言葉の切れ味の鋭さと含蓄の深さに驚かされる。我々一般人の頭からはこんな言葉は出てくるわけがない。さすがです。

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    投稿日: 2024.08.08
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    著者は、佐藤優さん(1960~)と片岡浩史さん。 佐藤優さんについては、どのような方か分かっているので、片岡浩史さんについてだけ、見ておきます。 ---引用開始 〈片岡浩史〉1970年、NY生まれ。腎臓内科医(東京女子医科大学)。京都・洛星高校を卒業後、京大法学部に入学。卒業後はJR西日本で働くが、その現場経験を通じて、医療に携わりたいと思い、退社。鹿児島大学医学部で学ぶ。腎臓内科医として日々患者と向き合う一方で、腎臓病研究者として医学の進展を、社会保険診療報酬請求書審査委員や診療ガイドライン作成委員として日本の「医療の質」の向上を追求・模索している。医学博士。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 「新自由主義」によって毒された日本の医療――カネさえあれば、どんな病気も治せるというのは幻想にすぎない! 自分自身が腎臓病患者で人工透析を週に3回行なっている「知の巨人」佐藤優が警鐘を鳴らす――本当の医療は、医者と患者が「共同体」を作ってこそ行えると説く、その理由とは? ---引用終了 佐藤優さん、ご自身の健康状態について公表されているので、ちょっと見ておきましょう。 ・2022年3月10日、前立腺全摘手術。 ・2023年6月27日、東京女子医科大学附属病院で腎臓移植手術。ドナーは配偶者。

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    投稿日: 2024.01.10
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    名医とは片岡さんのような人をいうかもです。閉ざされた世界にJR経験者が飛び込む。 佐藤さんの個人の費用を使う話も勉強になります。

    0
    投稿日: 2023.10.02
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    佐藤優さんとその主治医で腎臓内科医の片岡先生との対談本で、内容も濃かった。JR西日本時代の経験を医師になってからも生かしているのはすごいことだし、片岡先生は、医師としてだけでなく、人間としてもとても立派な方だと思った。対談は多岐にわたるが、医師の現状の厳しさ、新自由主義について、平等の思想が結果責任につながりやすいことなど勉強になることが多かった。

    1
    投稿日: 2023.09.15
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    眼科手術後の療養中に読んだので、医師との関係性や、病気や生死への考え方などなど、身にしみて読むことができた。

    0
    投稿日: 2023.09.02
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    駅員さんも医者も大変だと思うけど、想像よりすごかった。 片岡さんに共感も多ければ学ぶものも多かった。 必要だったり価値の高いことの報酬が低かったりボランティアだったりすると感じてるけど、医者もそうなんだな Diosのたなかくんも制約のある自由について話していたが、何事も極論は上手くいかないものだな 古くたっていいものはいい、昔の全部が悪いわけじゃないし、今も全部が悪いわけじゃない、何事もバランス 勉強して国家試験通って実際に患者を見てきたお医者さんの方が自分より知ってるのはわかるんだけど、いろんな方がいる中で、お医者さんの力量やどういう考えで判断してるのかがわからないし、変な治療は受けたくない。だから話を聞きたい。でもそれは時間がかかるし、自分の頭の理解力が追いつかないこともあるだろうし。出来のいいお医者さんも変なお医者さんも同じ顔して言ってくるのが見極めが難しくて疑心暗鬼になるのもわかる。商業化が余計に。 たしかに横領がよくないというのを理解してる人は多いが、経費で落ちないことの問題は軽視されがち。遅刻に厳しいのに延びることには無頓着みたいな。 最近、受け入れにくいものについて考えているところだったから、考えさせられる本でした。

    3
    投稿日: 2023.08.23
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    読了。よく読んでる著者が病気なんだと本屋で立読みして知った。なんとなく気になって買って読んだ。著者は強いなと感じた。宗教の力なのかなと思った。今さらどこかの宗教の信者になれないが、死と対峙するとき、宗教は強力な武器になるのではと思った。

    2
    投稿日: 2023.08.22
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    どんな「病」であれ、誰だってできることなら避けて通りたい。でも、人間として生まれてしまったからには「生老病死」は避けられないのも事実。コロナ禍を通じて多くの人が「死ぬかもしれない」経験をされたかと思うが、長い人生において早いうちに自らの余命を意識する事は案外大事なことではないかと思う。私自身、母のキーパーソンになり夢中で介護をしていた最中に「病の宣告と治療」が自分ごとになってしまった時には青天の霹靂とはこのことか!と慌てたけれど介護を通じて得た知識、例えば基本的な体調管理の方法や主治医や看護師、医療関係者との意思疎通がいかに大事かそして当たり前だけど命には限りがあること、それでも最期までできることが有るかもしれないと知ったことが自分の治療にも心の安定にも役に立っている。本書は(紹介は省くが)佐藤優さんと腎臓内科専門医になる過程を含めて片岡浩史医師だからこその経験も多々語られているけれど、そこにこそ誰にとっても大事な学びがたくさん含まれていると思った。 目次の充実ぶりとシンプルながら的確なタイトルもさすが!

    3
    投稿日: 2023.08.17
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    腎臓病を患う佐藤優氏が、担当の医師と、病や現在の医療体制などについて語り合った対談本。医師があまり儲かる職業とは言えないことや、使命感でやっていること、大学病院のメリットなどについて学ぶことが多かった。 この本のもう一方の著者である片岡医師は、患者に寄り添い、話を聞くことをモットーとしているとのこと。佐藤氏が本を出そうと思うくらいだから、人格、識見共に立派な方なのだと思う。 以前、自分の親類が入院した病院で、非常に権威的で高圧的な医師に遭遇し、驚いたことがある。このような医師が淘汰されていき、片岡医師のような人が増えることを祈りたい。

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    投稿日: 2023.08.01
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    予想外だったのは3点。 1つ目は、10年以上も前から既に佐藤優氏の治療が始まっていたこと。 2つ目、さすがというべきか、現役医師との共著でありながら、対談の中で佐藤優氏が主導で医療について語っていること。 3つ目、主治医と患者という組み合わせの斬新さに加え、医師である片岡氏の生き様や思想、文章がまたとてもドラマチックかつ重要な示唆に富んでいて、またその謙虚で真摯な人柄も相まってとても興味深く、共感を得たこと。 1冊の本ではあるが、ジャンルの異なる数冊の全く別の本を読んだかのような不思議な感覚を得た。 最初は佐藤優氏の病気の遍歴や現状について。 他の著書から、食べることが好きで、運動は好きじゃなく、またかつて超長時間労働を業務でこなしていたたこと、またショートスリーパーであることなどは知っていたため、生活習慣病のリスクが極めて高いのが気になっていた。 北方領土問題など、健康よりも仕事を優先してきた、という話が出ていて、なるほど佐藤優氏らしい。 ただ、健康第一、という基本的な部分が欠落していたのは意外で、その要因はなんだったのだろうと思ったがその明確な答えはなかった。 お次は主治医である片岡氏との対談。 医師が実は儲からない仕事であるだとか、大勢の医師たちのボランティア精神によって今の日本の質の高い医療がギリギリで維持できていることだとか、医療業界が新自由主義化していくことによる重大な危険性だとか、多くの面で目から鱗であった。 医師の年収は、少なくとも日本人の平均年収の中央値を超えているため、「儲からない」「高収入ではない」というのは素直に受け取りにくいが、考えてみれば多額の学費と長い学習や下積み期間を超えるという多額のコストを支払っての結果でそのリターンとすれば、確かにショッパイだろう。 とはいえ、重要なのはむしろそこじゃなくて、お金や報酬の多寡によって医師になるかどうか、どの分野を選ぶかという観点自体に問題があって、自発的な貢献の気持ちや、それに見合った社会制度の設計、そしてそのことの周知こそに意味があるのだった。 医者は優しく情熱に溢れながらも高給取りであくどい、という一般的なステレオタイプイメージは、ブラックジャックなどの古い国民的なコンテンツによる影響が大きいんじゃないだろうか。 後半は片岡氏による執筆で、医療や病に対する考え方や経験が述べられている。 これまで医師が書いた本と言えば大体が専門的な医学や健康情報、啓蒙的な情報を主張したものしか読んできていなかった。 なので、一医師としてのこれまでの診療経験談や思想のことを知れたのがとても新鮮だった。 とても良い本だった。 全ての一般の人にお勧めしたい。

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    投稿日: 2023.07.24
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    佐藤優さんの本を愛読しているが、昨年ぐらいから闘病を公にしておりすごく精力的に本を出していると思っていた。そんな佐藤さんが自分の病状について赤裸々に語った本。さすが知の巨人だけあり病気についての知識量も半端ない。主治医との対談という形を取っており、専門家としての見解をわかりやすくうまく引き出しており病気についてすごく考えさせられた。共著者の片岡医師も言っているが、この本を通じて一人でも多くの人が病気についての意識変革につながることを期待したい。私自身健康第一だと再認識し、生活の習慣を変えようと強く思った。

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    投稿日: 2023.07.23
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    知の巨人・佐藤氏と10年来の腎臓内科主治医の片岡氏との対談形式で、現代日本の医療の問題点を抉る。この抜群のネーミングセンス含め、万人に読んでもらいたい傑作新書。もう7年前になる自身の肝移植手術の当時を思い出しながら拝読させていただいた。新自由主義と相容れない、パターナリズムが消滅してしまった医療現場の実態から、行き過ぎた個人主義が、他国に比較して強固だった日本の共同体(意識)を粉々に粉砕してしまう流れが手に取るように理解できる。私自身も悪化した腎臓を一所懸命維持している状況なので、身につまされる思いで読んだ。

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    投稿日: 2023.06.28