
感染症・微生物学講義 ~人類の歴史は疫病とともにあった~(小学館新書)
岡田晴恵/小学館
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総合評価
(3件)4.7
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powered by ブクログタイトルは専門書の導入といった体にも写るが、内容は、誰もが一度は見聞きしたことがあるであろう感染症等を取り上げており、一般の読者を対象としているように思える。 とはいえ、その感染症の発見に至る歴史上のエピソードなど興味深いトピックも身近な例を添えるなど分かりやすく説明してくれるので夢中で読み進めることができる。 逆に言えば、微生物や感染症について網羅的に説明を加えているものではなく、基本的な考え方や日常に潜む危険性を啓発したものとも言える。 著者のユニークな人柄が感じられる記載も随所にあり、最後まで飽きずに通読できる点で、微生物学の入り口の役目を果たす本としては最高の選択肢の一つになるだろう。
0投稿日: 2025.06.02
powered by ブクログ微生物やウイルスの形態や進化プロセスという生物学的な本かと思って読み始めたが、どちらかというと感染症の歴史のような本であった。 また、現代も発生している麻疹や狂犬病、破傷風について、どんなに危険かを臨場感たっぷりに伝えてくれる。 そうか、もし罹ったら、そういう風に自分は死ぬのか、と文章を読みながらゾーっとした。 ワクチンがなかった時代、村が全滅していく様は、感染症の怖さが伝わりかなり興味い内容であった。
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ一度は聞いたことのあるこれまで人類を悩ませてきた感染症について歴史、症状、対策、特徴を様々な文献と豊富な知識で解説、興味深く読めました。感染症の驚異は身近なものであり、その知識は持っておくべきと再認識しました。狂犬病、エボラなどの致命的なもののほか、破傷風、麻疹、結核なともその辺にあるリスクなんてすね。コロナもそうですが、鳥インフルエンザH5N1の驚異は収まっていない指摘は重要ですねー
7投稿日: 2023.09.17
