
総合評価
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powered by ブクログそれぞれ短くて読みやすい。 ・村でいちばんの首吊りの木 まずタイトルがいい。手紙なのに相手の反応まで書くのも息子の母に対する態度も今読むと違和感があるけれど、手首を切り取る理由と必要性が明確で良かった。 ・街でいちばんの幸福な家族 おじさんが書く女子高生ってどうしてこうぞわぞわする気持ち悪さがあるんだろう……。相手に向けた手紙に対して、覗き見られなければただの独白になる日記をうまく使ったトリックだった。 ・島でいちばんの鳴き砂の浜 好きじゃない。空間が見ていて少しずつ読者に明かすなんて解決を放棄してて退屈。どんな不可能犯罪でもそうやれば明かせるだろうけど、伏線も何もなく、探偵もいない。うまくいったねってだけ。 阿津川辰海の対談に惹かれて読んだ。
0投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ表題作を含めて 計三作の中編が集められてます。 言い回しに時代(昭和)を感じます。 一人暮しの長男を訪ねて田舎から出てきた母親が 片手を切り取られた女の死体を発見。彼女と交際していたらしい長男は行方不明。警察は長男を犯人と疑う。 長男の無実を信じる母親と、同じく一人暮しをしている次男(受験生)の手紙のやり取りから話が進んでいきます。 派手なトリックも無い地味な話ですが、母親の執念の凄さにオタオタしました。
8投稿日: 2024.05.16
powered by ブクログ辻真先氏の初期短編集。やたら薄いが、これは元本が表題作の映画化に合わせて急遽編まれた短編集だったからという。そんな経緯や、表題作は辻氏の自薦ベストに含まれる作と言うことでハードルを上げすぎると多少肩透かしかも知れない。完成度の高い好短編なんですがフツーなのね。自薦ベストなんて問われると、妙に鼻息が荒くなって、むやみに奇をてらったようなメタメタミステリを挙げるなんて恥ずかしいことはしませんってことでしょうかねえ。どうもそんな気がする。
0投稿日: 2023.08.15
