
総合評価
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powered by ブクログ記憶について抱える悩みの多くは、人類に共通の自然なことであり、心配しすぎる必要はない。 ーーそんな趣旨の説明があり、この本を手に取った動機の半分が失われたが、読む価値はあった。 ・思い出せないのではなく記憶していない→注意を払うことが重要。 ・箸の持ち方のようなマッスルメモリーは消えにくい。 ・エピソード記憶は想起するほど定着するが、想起する度に書き換わる。 ・記憶のためのテクニック:視覚的でユニークなイメージを持つ、記憶の宮殿に配置する、ストーリーをつける、経験の文脈としてユニークなことをする、記憶を反復する、思い出すトリガーをモノ・コト・感覚に用意する ・あとで思い出そうという展望記憶は人間に向かない。スマホを活用して外在化。 ・慢性ストレスは記憶力低下に繋がる。睡眠を取りましょう。 解説はユーモアに富んでいる。それぞれの例を記憶して思い出すためのテクニックも知りたいところだ。
3投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログかなり読みやすい記憶の科学的な解説の本。序盤に記憶を4種類に分けて紹介している。 記銘・固定化・保持・想起。想起には2種類あり何もないところから思いだす再生と、提示されて思い出す再認に分かれる。そして再認は常に再生よりたやすい。舌先現象(あとちょっとで思い出す、という単語がいつまでたっても思い出せない現象)も、答えを提示されたらそれが正解だとすぐに分かる。これが再認である。 記憶は重要だが同時に重要でもない。あなたの人格は感情や倫理的な判断によっても形作られている。忘れるのは当たり前でほとんどのど忘れは病気ではない。当然だ。覚えたかったらメモをしたりイメージ化したり記憶術を使ったりしよう。心と体を健康にしてポジティブに生きよう。という本。やさしい語り口でわかりやすい内容で傍らに寄り添っているかのようなスタンスである。素晴らしい一冊。
1投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ作者は、若年性アルツハイマー病を描いた 映画『アリスのママで』の作家さんで、 文章が、とても親しみやすく読みやすくかった 人間の脳は、忘れる事で次に覚えておきたい 記憶の保持や想起が容易になるそうで、 うっかりとアルツハイマーの違いを丁寧に解説。 また、起きたことに関する記憶は 正しいかもしれないし、間違っている場合もあるので、一部の記憶は、全く信用が出来ない。 だから、相手と自分の記憶が一致しなかった時、言った言わないとなるが、ムキになって言い争う必要はない。というのがとても新鮮で 読んでいて、気持ちが楽になる本だった。
19投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ記憶の記銘、保持、想起について、どうやってそれらが行われるのか、またアルツハイマーとの違いは何か、ということについて作家で神経科学者の著者が一般人向けに書いたもの。 この本を読んだのが数週間前で、そこからずっとブクログを書くことができず、読んでいる時に付箋もしてなかったので、それこそこの本についてのおれの記憶が試される感じになってしまっているが、読みやすくてすぐに読めたことは覚えている。あとは、最近「一回言われただけなのに百回も言われた気分になるのは、残りの99回は自分で再生ボタンを押しているから」という言葉を聞いて、いやほんとそうだな、と思ったけど、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した人は、不快な記憶を想起し再体験し、再固定化するのをやめられない。そして痛ましいことに、不快な記憶を意に反して思い出すたびに、図らずもその記憶を強化してしまう」(p.181)という、PTSDほどでは全然なくてもおれも嫌なことを延々と思い出すクセがあるので、こうやって記憶は強化されていくんだなと思う。「意図的な忘却を仲介する部位はどこなのか?詳しいことはわかっていない。」(p.184)だそうだ。あとは睡眠の重要性について。これはぜひ生徒に読ませたい。7時間〜9時間の睡眠が必要ということらしい。あとは最後にやっぱり「マッスルメモリー」の話かな。「集中的な練習を何度もくり返すことで、それまで無関係だった複雑な一連の動作がつながり、別個の動きをぎこちなく続けるのではなく、一つのなめらかな運動として行えるようになる。正確なパターンが記憶されれば、どうやって行うかをいちいち意識して考えなくても、流れるように、すばやく、より的確に実行することが可能になる」(p.63)ということで、ピアノの例が出てくる。おれもピアノを弾くけどあんまり楽譜読めないので、一回譜読みが終わったらあとは運動として覚えてしまって弾けたような感じになるのはこういうこと、という感じだった。 昔大学で心理学とか教育学とか勉強した時に記憶の話があって、その時勉強したことと違う内容もなくそんなに目新しいこともなかったけど、記憶のオーソドックスな話がわかりやすく一通り復習できたのでよかった。(26/02)
1投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログ暗記勉強を始める前に、何かためになることはないかなと思って本書を手に取りました。 記憶について、著者の日常の体験や実験データ等を交えて神経科学の観点からわかりやすく教えてくれています。 本書を読んだことで、記憶のすごいところや不確かさを知ることができました。 自分へも他人へも記憶の点について寛大な気持ちになれそうです。 共感や驚きの連続であっという間に読み終えてしまいました。 記憶力を高める方法についてももちろん記載がありましたが、暗記については残念ながら地道にコツコツやっていくしかなさそうです。。
0投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ記憶は人間の機能やアイデンティティの中核をなす。だから人は忘れる・忘れてしまうことに強い不安を感じる。この本は、忘れるということがどういうことなのか、記憶するとはどういうことなのか、例を交えてわかりやすく教えてくれる。 情報コース2年
0投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログ人間の記憶とはなんと曖昧なものなのか。 ちゃんと覚えているというその記憶ですら正確である保証はないのだから…。 記憶がはっきりしなくて忘れてしまうことを現す言葉がありますね。 往事・・・おうじ・・・忘れた。
0投稿日: 2023.10.14
