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近代日本暗殺史
近代日本暗殺史
筒井清忠/PHP研究所
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総合評価

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    高橋新書noteから。書店で見たときにも気にはなったけど、オススメされるくらいならやっぱ読んどこ、ってことで入手・読了。日本史授業の頃から、近代暗殺史への興味は尽きないのです。とはいえ、結局羅列に終始しているという印象は拭えず、だから何、って部分へは踏み込み不足な気が…。理解出来ていないだけかもしれないけど、突き詰めると承認欲求が、ってことかな。少し話が逸れるけど、今回まとめて読んだ新書の中で、父親世代の手になるものが数冊含まれていたんだけど、文体の違いを、今更ながらはっきり感じてしまった。端的に言うと、固い。論文においては必要な要素かもしれないけど、空回りを感じてしまう場面が無きにしも非ず…。

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    投稿日: 2024.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本朝の暗殺への反応でおおきな特徴をあげると ①判官びいき ②暗殺者の非業の死を悼み鎮魂 ③仇討ちへの理解 ④暗殺による革命 となる 明治期の暗殺は世直し的であるが、大正期には 弱者への同情からの政府批判(と、見せかけた 浅はかな功名心もある) 本書の出版時期と安倍首相暗殺が重なる(´・ω・`)

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    投稿日: 2024.01.19
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    <目次> 第1章  明治編 第2章  大正編 <内容> 「VOICE」連載のものをまとめたもの。明治編は割と淡々とした筆致であるが、大正編は、朝日平吾による安田善四郎暗殺、中岡艮一による原敬暗殺を詳細に論じている。面白いのは、この後の昭和に起きる五・一五事件、二・二六事件と共に、暗殺者への大衆の賛美が見られること。これを結びで論じているが、マスコミを含めて、判官贔屓や弱者が強者をくじく、という雰囲気が世間に広がっていたこと、らしい。

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    投稿日: 2023.10.31
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    明治期の士族による政治的な動機による暗殺と、大正期の大衆社会の到来による思想的・個人的な動機による暗殺との対比が興味深い。

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    投稿日: 2023.09.09