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総合評価

145件)
3.5
24
43
46
13
5
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    何と薄気味の悪い話を書くのがお上手な作家さんなんだろう(笑) ホラーとは少し違う.どちらかというと,日本の怪談にSFファンタジーを混ぜたような世界観. なんだけど,まぁ……何と気持ちの悪いことか! ファンタジーは苦手だし,SFもあまり読まない. 怪談もホラーも,好きなジャンルとは言いがたい. それなのに,読んじゃうんだよなぁ.これが. 何が気持ち悪いかというと,完全な虚構だと分かっていながら,どうしても現実との地続きを感じてしまう展開の巧みさだ. 「うわっ,気持ちワルっ!」と,生理的に反応してしまう. そして,それがたまらなくなってしまう. 収められた短編はどれも魅力的. 『残月記』とはまた一味も二味も違う作品群ながら,現実の世界に何気なく散らばっているものが,読後にはまったく違って見えてくる. 読んでしまったら最後,もう読む前の感覚には戻れない. そう,『残月記』を読んだあとの「月」. そしてこの一冊を読んだあとの,たとえば「耳」(これ以上はネタバレになるので自粛). しかし最終話は,他のどれとも違う.と個人的には感じた. もはやギャグ. 変な薄ら笑いがこぼれてしまって,電車の中で読むのがちょっと大変だった. ったくもう! 最後にこれは無いよ. まいった!

    11
    投稿日: 2025.12.19
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    短編集で、「食書」「耳もぐり」「喪色記」まで読んだところで断念しました。 この3編に共通して感じたのは、主人公の卑屈さ、未来への希望のなさ、美女が関わってくる展開、そして違う世界線へ行ける設定といったパターンが繰り返されていることです。 ホラーを期待して読み始めた私にとっては、どちらかというと SF寄り に感じられ、恐怖表現はほとんどありませんでした。 「せっかく買ったのだから最後まで読みたい」という気持ちはあったのですが、「喪色記」が圧倒的に合わず、さらに「この後はSF味が強くなる」という口コミも見てしまい、ここで読むのをやめることにしました。 ただ、“違う世界に行く方法”のアイデアが斬新で面白かったです。そこは読んでとても良かったです。

    0
    投稿日: 2025.12.07
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    どの話も、日常から一歩踏み外してしまって、そのまま気がついたら悪夢の中に入り込んでしまっているような感覚になる。人の悪夢を覗き見ているような感覚になれる面白い本

    0
    投稿日: 2025.11.25
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    「柔らかなところへ帰る」の冒頭まで読みました。 この作者の本は男の人がみんなキモい。 「喪色記」は話に興味が持てないうえに、主人公がこれまたキモい。 自分には何の才能もないとされているのに実はあるとか、実は1人じゃなくて綺麗な白いワンピースの女の子と共にする運命だとか、全然読んだことないからこそラノベみたいだと思った。 基本的に男は卑屈で大したことも成し遂げていないのに、気にかけてくる女や惑わせてくる女、そんなのばっかりでまだ150ページなのにこんなに読み進められなかったのも、こうして途中でやめるのも初めて。 いつか誰かに違う角度でおすすめされたらまた開こうと思います。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    発想と文章、その両方において、私の読書体験の中でもトップに輝くほど好い本だった。 短編集でありながらどの話も読み応えがあり、設定も文体もまさに私好み。字数もびっちりで読むのに時間がかかって、毎話読み終えるたびに得られる満足感に「本当にこれが短編だったのか?」と思ってしまうほどだった。 それくらい、面白さを詰め合わせたギフトボックスのような小説集だったと思う。 タイトルの通り、どの作品にも「禍々しさ」が漂っている。たとえば『髪禍』では、主人公の抱く髪への嫌悪感に共感しつつ読み進めたが、不思議とどの話も読後は清々しさすら感じられる。そんな矛盾のような読書体験が新鮮だった。 それぞれの設定が明かされるたびに脱帽し、「作者はこれをある日ふと思いついたのか、それとも常日頃からこんな妄想を抱えているのか」と想像するのも楽しかった。 文体もまた見事で、これまで純文学に対して「もっと簡潔に言えばいいのに」と思っていた自分が、この作品を通して初めて“純文学の美しさ”を理解した気がした。物語を理解するだけでなく、文章を味わうことそのものの喜びを教えてくれた一冊だった。 特に『裸婦と裸夫』の一文、「次の駅で降りればいいのだという単純きわまりない解決策が、みなの脳裏に一番星のように煌めいたのだ。」が印象に残っている。ゾンビ映画のような状況で乗客全員がパニックなのに、どこかコミカルな雰囲気が漂う。その独特な温度感が絶妙で面白い。 改めて思うと、作品ごとに空気感がまったく異なるのも、作者の力量の表れだと思う。 どの作品も、文章力の高さゆえに頭の中で鮮やかな映像が浮かび上がり、「これこそ私が求めていた読書だ!」と感じた。映像化されたら観てみたい気もするが、同時に、自分の中で作り上げたこの映像世界を誰にも置き換えられたくないという気持ちもある。 図書館で借りて読んだが、これはぜひ手元に置いておきたい一冊。近いうちに購入しようと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    食書と耳もぐりは面白かったですが、後はSF色が濃すぎて自分にはあんまり合わなかったです。 元々SF/ファンタジー小説で評価されている作家さんとのことなので当然と言えばそうなのですが…。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    短編の3作まで読んでいたところ、 異世界の物語すぎて、私の能力では読み進めることができなくなってしまい、 残念ながらギブアップ・・・です。 頭悪〜・・・・・

    25
    投稿日: 2025.09.28
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    「今の俺には、、、」 難しすぎるやろ。なんだこの世界観。 ついていける人いますか?って感じ うん、面白いね!とはならない

    2
    投稿日: 2025.08.23
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    評判だったから読んでみたものの、怖くない。 そもそも表現がいちいち作家の自己顕示欲が漏れてて、萎える。背景描写がくどくて、肝心の怖いところの内容が薄い。ロシア文学読んでるみたいな感じ。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    あまりわたし好みではなかった。 ホラーSF?世にも奇妙な物語みたいな感じ。内容は軽めで若い子向けなのかな?と思うけど、文体はねっとりまわりくどくて若い子向けじゃなさそう。物語に入り込むまでに時間がかかる&短編で物語が何個も収録されている、ので、読むのにとても時間がかかってしまった……

    0
    投稿日: 2025.06.17
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    江戸川乱歩的なヤバい話から残月記を思わせる物語までが揃う短編集。表現力が凄まじく、話によっては容赦なく気持ち悪いです。食書に目覚めたとしても絶対に食べたくない1冊。

    1
    投稿日: 2025.06.11
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    ※ 不気味、不可解、受付難い世界観の 魔のマトリョーシカ。 好きな人には中毒性があるかも。 個人の好みとしては、覗いちゃいけない 苦手ジャンルでした。

    6
    投稿日: 2025.06.03
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    ホラーランキングに入っていたので読みましたが、人のパーツにまつわる奇妙な話の短編集でした。この作家さんの作品を初めて読みましたが、描写が細かく、サッと過ぎ去る一瞬が事細かに表現されていて考え深かったです。個人的には「口」「耳」「鼻」の話が好きでした。「肉」「髪」「肌」のお話も「なんじゃこりゃ」って思いましたがなかなか面白かったです。 「目」の話は読んでてよく分からなくなったので、飛ばしました。 禍(わざわい)というタイトルですが、ぜんぜんわざわってないです。むしろ神々しい感じで書かれてる話が多いです。

    0
    投稿日: 2025.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今年一番の作品だった。 簡単に、一つずつ振り返りたい。 「食書」 全体を通して読んだ後だと、少しインパクトに欠ける。だからこそ最初に持ってきたのかな、と思った。この本の入口としては最適。これが合わないならこの小説は楽しめなそう。 「耳もぐり」 江戸川乱歩みたい!って思った。穏やかな生活をしている犬とかの耳に入りたい。 「喪色記」 ちゃんとファンタジーでキモい要素が少なめ。これはこれで爽やかでいい。完全に終わる世界を受け入れて、自分たちだけが達観して、その時を迎えようとしているのが素敵。 「柔らかなところへ帰る」 隣いいですよ。 産みましょう。 「農場」 ハナバエは何のために生まれてくるのだろう。命の輪廻の中で…いや、よく分からないからやめよ。 「髪禍」 フィクションなのに生々しい、キモい、と思うのは著者の圧倒的リアリティによる。情景がとてもよく伝わってきて、だから尚更キモい。 ハゲは無神論者。そういうことじゃないよね、知ってる。 「裸婦と裸夫」 これめちゃくちゃいい。日本乳房協会の理事になりたいんですけどコネありですか?

    0
    投稿日: 2025.05.20
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    読み終えた感想は「なんだこの小説は?」でした。 あまり感じた事のない感情が生まれた小説で、 得体の知れない気持ち悪さが新しい刺激を与えてくれて言葉にしずらい奇妙な感覚になりました。

    1
    投稿日: 2025.05.12
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    2025.09 図書館 近畿地方〜の本売り場近くにあったのか、令和のホラー特集で見たのかで知った本 ホラーというよりは平成初期〜中期くらいの世にも奇妙な物語を活字で読んでいる感じやった 気味悪すぎるSFみたいな感じで楽しかった 文体がかなり重めなので読むのはなかなか体力と気力が必要

    1
    投稿日: 2025.05.11
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    短編集だから、一つ一つの長さがちょうど良くて読みやすかった。 こんなこと絶対起きないじゃん、って思ってる事だからこそ気になってページをめくってしまった。 私の中では、「食書」「耳もぐり」と鼻と髪と裸のやつが印象に残った。(一つだけちょっと自分には合わないのがあった) 全て体のどこかに関連するお話で、不気味なお話ばかりだった。 読み終わった後も変な感じ。あー楽しかったー、面白かったーとも言えない(良い意味でね) 人が何かに依存すると恐ろしいんだなと思った。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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    “禍”に巻き込まれるホラーでじっとりとしてくる怖さ。コロナ禍ですっかり馴染んだけれど禍って何なのかを考えちゃった……。お気に入りは、小説を食べることに取り憑かれた小説家の「食書」と、耳から人間に潜りこんで肉体を乗っとる「耳もぐり」。

    0
    投稿日: 2025.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いい意味で気持ち悪い。想像もつかないやろうとも思わない、でも出来てしまう日常のちょっとした動きが禍につながってしまうんだなあと思いました。本のページは食べない

    0
    投稿日: 2025.04.21
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    見開きにビッチビチで文字が書いてあったり、ちょっと独特な言い回しがあったりで最初は読みきれるか不安でした。 でも文字がびっちびちな分、丁寧にゆっくり読めること、独特な言い回しもリズムとかその言い回しの波に乗れちゃえばどうにかなりました。 奇抜なアイデア、発想の短編集ばかりで面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.04.17
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    図書館にて借りる、第655弾。 (京都市図書館にて借りる、第120弾。) 不気味な味わいの7編からなる短編集。 個人的には「食書」と「耳もぐり」と「農場」が良かった。 特に「耳もぐり」は現実感があり、ぞくぞくしたとうか、何というか、印象的だった。 小田雅久仁、どの作品も個性的だ。 星は3つだけど、3.5くらいだけど、次作も気になる。

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「このホラーがすごい」 にて、すごく評価が良かったので。 表紙の生理的嫌悪感も そそられました。 短編一つ一つは ホラーというよりも ダークファンタジーのよう。 内容も壮大な物が多かったです。 文体や表現が独特で 芸術的だなと。

    6
    投稿日: 2025.04.08
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    いや〜怖かった〜〜 あまりに怖くて全然進まず… 今まで色んなホラーを読んできたけど、断トツで気持ち悪くておぞましい 自分が怖いと思うホラーがこの本を読んでようやく分かった 『耳もぐり』『農場』『髪禍』が特に怖かった!! 文体がじっとりとしていて密度が高いので、読むと頭に恐怖が広がる感じ 背筋をぞわぞわさせながら読みました〜 『喪色記』だけはホラーというよりファンタジー要素が強くて本の中のささやかな癒しだった… 濃密な悪夢を探してる方にオススメです!!

    7
    投稿日: 2025.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ごく普通の人たちが狂気じみた環境に迷い込んで自我をなくしていく短編集。 ジャンル分けするなら幻想怪奇ホラー? 世にも奇妙な物語とか江戸川乱歩のような世界観に、色でいうと灰色、質感でいうとねっとりとしたモノを加えた感じ。 他人には薦めづらいクセ強な物語ばかりですが、とても気に入りました。 ■食書 貪るように本を読む、という表現があるが、本を本当に食べたらどうなるのかっていう話 ■耳もぐり 他人の耳に潜り込んで他人と一体化できる男の話 ■喪色記 徐々に色彩がなくなっていく世界の男女の話 ■柔らかなところへ帰る 路線バスで隣の席に座った太った女に欲情してしまった男の話 ■農場 大量の削がれた鼻を何十年も栽培し続ける男の話 ■髪禍 髪は神なりを信条とする新興宗教のイベントにバイトで参加した女の話 ■裸婦と裸夫 電車の中に全裸男が闖入してきてドタバタして世界の破滅を見届ける男の話

    3
    投稿日: 2025.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんな小説が成立するんだ!とワクワクしながら読める短編集だった。 江戸川乱歩のエログロ感を恩田陸のノスタルジックな不思議世界に載せたような雰囲気を感じつつ、 読み進めていくと本書のテーマは身体の聖性的なところにあり、著者にとっての聖書の読み替え的な作品なのではと感じた。 口、耳、目、性器、肌、鼻、髪、体という旅を経て、人体の生々しさをを突きつける表現力に惹き込まれた。

    2
    投稿日: 2025.01.31
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    面白かったー。 グロテスクで幻想的な短編集。 不気味さにキリキリするが、目が離せない。 言葉の使い方、文章が独特で世界観に引き込まれる。良き。

    1
    投稿日: 2025.01.26
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    ストーリーもさることながら、一文一文、表現方法も豊かで面白かった。ストーリーを追うだけじゃない読書の醍醐味が味わえた。

    0
    投稿日: 2025.01.16
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    1.登場人物 「食書」の主人公……黒木。売れない小説家。ショッピングモールで本を食べる女性と遭遇する。 「耳もぐり」の主人公……中原。私立大学に勤める非常勤講師。 「喪色記」の主人公……彼。滅びの夢を見る元会社員。 「柔らかなところへ帰る」の主人公……彼。飲料メーカーに勤める生真面目で奥手な男。 「農場」の主人公……輝生。宿なしの若者。28歳。 「髪禍」の主人公……サヤカ。切られた髪を嫌悪する女性。33歳。容姿は悪くないが、自らを「壊れかけの人生を生きていた」という。 「裸婦と裸夫」の主人公……圭介。あがり症。うだつのあがらない三十男。 2.物語の始まり 食書……離婚により現在、一人暮らしをしている売れない小説家。ある日、ショッピングモールの多目的トイレに入った時、中にすでに女性が入っていた。彼女は本からページを破りとり喰っていた。 3.世界観や価値観 主人公はみな、いわゆる「普通」の生活を送れなかった人たち。彼らがふとした事で、想像もつかない世界へと足を踏み入れてしまう。 しかし、そのような世界は我々にとって遥か遠い世界ではなく、もしかしたら自分も関わってしまいそうな世界。 4.物語のキーワードとテーマ 世界の底に足を踏み入れた人たちの物語。 ただ、そんな彼らの物語をおどろおどろしいものとして描くのではなく、時にはほんの少し、魅力的な部分を描くことで、かえって読者に対する恐怖感をあげているように感じる。 やつてはいけない、と強く戒められるほどに、ついやってみたいと思ってしまうことがあるように。

    5
    投稿日: 2025.01.04
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    ゾワゾワするような、奇妙な話ばかりが集まった短編集。どれも、読後に「え?」とつぶやきながら頭を捻ってしまう感じでした。何を読まされたのか?結局何なのか。何も得られない不思議な気分になりました。 個人的に一番印象に残ったのは農場かな。これも結局何だったんでしょう…?

    6
    投稿日: 2025.01.02
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    2024.12.31 : 台湾実家にて読了 新潮社 kindleにて今年8月購入分 荒唐無稽というか無秩序というか、あり得ない世界にあり得る秩序の物語が好きなんだなと毎回思う。パプリカというか「私はぺんです。」というか。 (2024今年のホラー1位にしていた人が多いため購入してみた。)

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    うーん。難しいワードが多く、読むのに疲れてしまう作品。 サクサク読み進めたい&わかりやすい展開が好みの私には合わなかった。 

    0
    投稿日: 2024.12.29
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    不気味で禍々しい短編集。 禍々しくもどこかユーモラスな物語は、伊藤潤二が帯にコメントを書いているせいか、頭の中で伊藤潤二の絵で再生されてしまった(笑 特に「食書」「耳もぐり」「髪禍」は印象深い! 禍々しく異形な世界を覗きたい方にオススメ!

    7
    投稿日: 2024.12.26
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    ホラーだと思って読み始めたらだいぶ違った。最初の話は村田沙耶香さんみたい設定はいいけれど、それを超えてこないな…と思っていたが、読み進めるとだんだんと意味不明さがクセになる感じで面白かった。個人的には「農場」の程よい不気味さと淡々さが好みでした。

    1
    投稿日: 2024.12.16
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    珠玉の逸冊。 「何がいいかわからない」という方は、この作者の想像力があまりに陳腐化しすぎた近年のSFとホラーに対するディスラプションであることが感じられない、つまりこのジャンルに普段触れ慣れてないのだろうから仕方ないのかな、と思う。 編によって毛色が大分異なるのと、前評判で言われている「怖い」とか「グロい」とかそういう類ではないことを前提としたい。共通して言えるのは、妙にリアルだけど絶対に有り得ない、血糖値スパイクで昏睡した休日の午後の悪夢のような景色を記憶に刻んでくれる作品であるということ。悪夢とくくるには、あまりに美しい編もあるということ。 ということで、ネタバレにならない程度の感想を短編ごとに記しておきます。結論、悩むくらいなら読んでみてください。ハマる人はどハマりします。 ・食書 導入としてわかりやすく、官能的で引き込まれる。 ・耳もぐり 江戸川乱歩みたい。数の衝撃。 ・喪色記 一番記憶に刻まれた物語。ディストピアものですが、美しく愛が描かれていて、泣けました。 ・柔らかなところへ帰る 日常から非日常ではなく、本能につられて日常の中の異怪に出会う、衝撃的な話。引き込まれます。 ・農場 著者の前作、残月記を思い出す、ダークSF。 ・髪禍 これが一番「禍」っぽいかな。カルト宗教モノが好きな人は感涙するでしょう。 ・裸婦と裸夫 コメディ的な展開からのディストピア。著者は地獄を天国として描くのが得意ですね。

    7
    投稿日: 2024.12.11
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    引き込まれた。どの話も最初は身近な、あり得そうな話だけど、どんどんと禍に浸っていく感じ。文章表現とストーリー構成が巧みで恐ろしく、途中から抜け出せなくなる。 「食書」「耳もぐり」はとても印象深く。食べてみようかな。耳に指を入れてみようかな。とか、考えながら怖くなった。 ホラーゲームをしている感じにも思えて、「柔らかいところへ帰る」と「髪禍」はサイレントヒルを連想させた。 「農場」は想像するとすごい世界。

    0
    投稿日: 2024.12.01
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    想像力は評価するが、2冊目のコレで気づいた。多分この作家さん、残念ながら今のところ私にはどうも合わないようだ。

    2
    投稿日: 2024.11.18
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    面白かったです。 何十年も前によく読んだ阿刀田高先生の作品ってこんなテイストだったのかな、と思いながら読み終えました。最近読み返してないので全然違うかもしれませんが。皆の心の奥底を揺さぶるような、少し怖いお話でした。

    1
    投稿日: 2024.11.07
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    伊藤潤二をもっとダークにしたような短編集。 耳もぐりに関しては傑作と言っていいくらい衝撃的だった。 それよりあとは正直飽きがくる。 食書ももう少し長く読みたかった。

    0
    投稿日: 2024.10.27
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    初めて小田 まさくに さんの著書を読んだが、文体がユニーク 『言葉が好きな人が書いた』感じで(新しい、若い作家さんの本を読むことがここ数年多かったからか、逆に新鮮だったが、いわゆる普通に古い文体という感じもする) 例えば、『琴線に触れる』『一縷の希望を胸に』『独り決めしている』『倦んでいる』『餓鬼』かつ人生の正道というものだ』 正直好みではなかったが •食書 我々は本に、物語に食われていたのか、なるほど 主人公は本を実際に食べて、物語世界に食われ、現実と虚構の区別が付かなくなっていくが、 私も本の世界に入り込みすぎて自分が癒されたり悲しくなったりイライラしたりしてしまう事もあるし 没入後にしばし呆然としていることも 現実(過去の経験)とリンクしてものすごい勢いで泣くことも、天啓?という言葉に出会うこともあるから 本好きな人にはこの話はすごくスルッと入ってくるだろう。 本作ではうだつの上がらない中年男の苦しみが執念深く描かれるが、幸福な物語を食った場合や 女性が主人公のバージョンを夢想した。 ☆書物の隙間で息も絶えだえといった明け暮れ 生まれてこの方、私は本を読みすぎた これはよくわかる その他全て禍々しかった 表紙も禍々しかった 悪夢を見ているような描写の渦。

    0
    投稿日: 2024.10.24
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    全七編のホラー小説。不気味で、脳が理解を拒否するような世界観の数々がたまらない。 多くは語らないそのラストが未知なるモノへの気味の悪さを極限まで掻き立てている。 成人版の世にも奇妙な物語みたいな…? 『耳もぐり』 出来事の数々を語り手が終始落ち着いた様子で平然と話す姿にゾッとした…。 『農場』 閉鎖的な施設で行う人間の鼻の管理、他の従業員は何も教えてくれず…という謎の数々が際限なく続く恐怖へと陥らせた。 『葬色記』 この独特の世界観がたまらなく好き。こういう小説を書きたいな〜

    1
    投稿日: 2024.10.16
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    しんどい本だった。「恐怖」を敷衍する一般のホラー小説とは違って、この作者は「嫌悪感」とか「不穏」を種に物語を作り上げてると思う。小説で久々に効かされた感じがするんだけど、そもそもホラーに期待していたものと違うというか、唐辛子系の激辛を期待していたらワサビで悶絶させられたような感覚。 ゴツい文体と五感すべてに訴えかける文章で読了まで時間を要した。素晴らしい出来だと思うけれど、当分は再読したくない。

    4
    投稿日: 2024.10.05
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    なんだか怖いというよりは、不思議な話という感じです。小説ならではの表現も面白く感じました。 「食書」の、小説の文章は鉄格子であり物語と現実世界とを隔てる境界線であって、その向こう側に行くための方法が求められているという話には妙な説得力がありました。

    1
    投稿日: 2024.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世にも奇妙な物語のような世界観の短編集。設定は面白いがオチが物足りなく終わってしまう作品が多かった印象。著者の書くちょっとした表現が非常に個性的で面白いので、他の作品も読んでみたい。 食書:本を食べるという背徳的な行為が生み出す怪異。本を食べるという行為自体が既に狂気なのであろう。 耳もぐり:見事な叙述トリック。真相を自分の口から語られることで知る状況って怖すぎ。収斂していく世界。 喪色記:一番長いが一番合わなかった。現実の世界が偽りでありだんだんと浸食されていく。色を失っていく世界。 柔らかなところへ帰る:エロチックなお話。豊満な肉の海は欲望の根源。妻に「おぉい、帰ってこぉい」と呼ばれても欲望の濁流に翻弄される主人公の耳には届かない。 農場:培養した鼻から植物人間を育てる農場のお話。輪廻のごとく繰り返される人生に救済はあるのだろうか。 髪禍:髪を介した神様を祀る新興宗教、であるが最早妖怪の類を生み出している。もしくは集団催眠の一種なのか。世の中には旨い話などない。 裸婦と裸夫:これまでの作品の中では大変コミカルな部類。老若男女みんな脱ぎだすヌーデミック勃発。

    2
    投稿日: 2024.09.02
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    わぉ…すご! 短編7作、どの作品も想像の斜め上を行ってるよ…。 食書 耳もぐり 喪色記 柔らかなところへ帰る 農場 髪禍 裸婦と裸夫 どの話もおもしろい! タイトルから『耳もぐり』が1番気になっていた。 もぐる時の手の形、気になる…。 1番好きなのは『食書』かなぁ。 本の中の世界…魅力的だぁ! 『喪色記』途中泣けた。 『柔らかなところへ帰る』とか、正直引いた描写も…笑 『裸婦と裸夫』潔い笑 小田雅久仁さんの奇妙で異質な世界観がクセになりそうだ。

    13
    投稿日: 2024.09.01
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    読んでいて特に感じたのはこの人は気持ちいい文章を書くなあ、ということ。描写が上手い!全編を通して、「幽霊だ!怖いだろ!」みたいなホラーというよりも、「なんかさぁ…もしこうだったら、どうする?」みたいな現実離れした内容が多いのですが、それでもホラーという枠にキッチリとハマるのはこの描写のテクニックゆえだなぁ、と思いました。 夢中になって1日で読み終えてしまった… 個人的に、農場と食書が好きで好きで堪らない! ネタバレしないように面白かったところを書きますと、農場は、常にこれはなんなんだ?というハテナが付き纏う、自分の置かれている状況の不安感や、死生観がおかしくなるんじゃないか?という主人公の倫理観の葛藤(というほどではないけれど。)がすごい!そのくせ登場人物は本当にちょっと車をとばして隣の隣の県まで行けばいるんじゃないかと思わせる人間くささ。 食書はねぇ〜本当に現代にもっかいパンドラの箱の逸話復活させるぞ!ってなったらこうなるんじゃないか、って感じ。 主人公がどうしようか考えている時のダメだってわかってるけど何か理由を探して正当化したい!っていう心の動きがすごいわかる。 ダイエットとかしてるとずっとこんな気持ちだし。 あげなかったけど柔らかなところへ帰るとか裸婦と裸夫とかもほんとうに読んでいて気持ちいい! 買っても損はしないと思います!

    1
    投稿日: 2024.08.29
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    ホラーというより、世にも奇妙な物語のような現実が少しずつ侵食されていくような不安定なヒリヒリ感が楽しめる小説。ホラーと思って読まない方がいいかも。

    0
    投稿日: 2024.08.28
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    宣伝がうますぎる。 ホラー、SFにちょこっとユーモア、ぐにゃぁっとした世界観で京極夏彦氏を彷彿とさせるが、発想自体はそんな目新しいものではない。 描写がすごいんだと思うけど、好き嫌いがわかれそう。私はちょっと苦手でした。

    0
    投稿日: 2024.08.25
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    このホラーがすごい!で1位になってましたので。ホラーというよりマジックリアリズムなのかしら。知らんけど。

    1
    投稿日: 2024.08.14
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    なんとも不気味な短編集。いずれも日常から繰り広げられていくので、いつの間にか連れ出されてしまった感覚。おぞましさが見事だった。

    1
    投稿日: 2024.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024年版このホラーがすごい! で近畿地方と同票で一位だったので読んだ。 身体をテーマにした短編集。ホラーもあるが怖くない幻想小説めいたのも入っている。ホラーでもエグい描写はないので読みやすい。文章がいい。表現、リズム、ともに素晴らしい。 「食書」 現実と小説がごちゃ混ぜになる展開の妙味がいい。 「耳もぐり」 面白いけどきれいにまとまりすぎな感も。 「喪色記」 いちばんよかった。鬱で退職したリーマンの話がこんな展開を見せるとは。静謐な幻想世界の崩壊後に残される少年少女。趣向は少し違うがシュオッブの大地炎上を連想した。 「柔らかなところへ帰る」 楽しく読んだがあまり印象に残ってない。 「農場」 ある意味成長譚。 「髪禍」 怪異のスケールが本書中いちばん大きい。ちょっと気持ち悪い。 「裸婦と裸夫」 ユーモラス。カタストロフ後は幻想的。眼鏡女子の脱衣シーン、高い文章力に声出して笑った。

    1
    投稿日: 2024.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章力の高さで、想像力を余すことなく描写している感じがすごいです。 『このホラーがすごい!2024』第一位というのは、どうだろうと思いますが…… 超常ホラー現象、幻想文学、ナンセンス、ギャグ?のごった煮のような作品集なので。 『食書』 書物を食べて直に世界を味わうことに取り憑かれた話…とストーリーラインは真新しいわけではないですが、作品のスタートとしては、奇妙でそら恐ろしい感じがしてよかったです。 『耳もぐり』一番、起承転結がハッキリしてるので、よいホラーだったと思います。相手に話しかけていると思いや……潜り込んだ相手の口を借りて!ということが明かされるとこ。 『喪色記』個人的に一番よかったです。今ある世界の外側を想像している感じと、嘘の現実が失われていく、なんともいえないしみじみとした感じが読後感よしです。広い世界に漕ぎ出す終わり方もグッド。灰色になった世界と、裏腹にクトゥルフ味も感じられる獣たちの造形も好みでした。 『柔らかなところへ帰る』強迫観念の様子がよく出ていてよかったです。笑ゥせぇるすまんの毒感を何故か感じました。デブ専極まれり。 『農場』倫理的嫌悪感を催す奇妙な話チックなホラー。農場の、本当にありそう感の描写が光ります。 『髪禍』本書タイトル「禍」を一手に引き受けたような超常現象ホラー。 『裸婦と裸夫』一番フランクに書かれているけど、文章力の高さが隠せてない!メガネっ娘が脱いだところ、エッチな描写が最高でしたね!世界崩壊後の二人仲良くな感じも読後感がとってもいい感じです!

    4
    投稿日: 2024.07.11
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    奇妙で壮大なホラー短編集でした! ほとんどの物語が破滅と再生が描かれているので、読後はストンとした浮遊感になりました! 一番最初の「食書」が最もホラーらしく、一度踏み込んだら戻れなくなると分かっていながら一線を超えてしまう、主人公に対する共感とこの作品の続編が欲しくなるやみつき感が堪りません!最高!!!

    1
    投稿日: 2024.07.06
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    24/07/06読了 Xで強くおすすめされていたので読んだ。怪奇小説の短編集で、どれも味わいが異なって面白かった。 好きなのは喪色記。これはどちらかというと幻想小説かも。食書と耳もぐりもよかった、日常にありそうな怪奇だしマンガや実写にもできそうでみてみたい。農場、裸婦と裸夫は語り口が好きだった。 にしても大変文章がうまい。比喩表現も修飾語の選び方もするするはいってくるので、怪奇だらけなのに情景を想像して読みやすい。描写力が素晴らしい。

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    7つの奇妙な禍。 「食書」は、異食症、とでも言おうか。 本当の疾患もあるものなので伝え方は難しいが、「それだけならまだしも」。 本を食べたことで本の内容が現実を侵食してくる。 そのせいで、何が本の中身で何が現実なのかわからなくなってくる。 それなのに食べるのをやめられない。 それは依存なのか、夢なのか。 そこに本があったから、男は本を食ったのだ。 なぜか幼い頃の我が子が、壁紙や襖を食べてしまったことを思い出した。 どんなに誤飲誤食に親が気をつけていても、そこに壁紙や襖があるから我が子はそれを食ったのだ。 我が子が食べた方は現実。 それはそれでかなり焦った(ちゃんと紙は出てきた)。 「農場」は、鼻を植え、そこから生える人間を育て収穫し、また、種を蒔く話。 ホラーかと思うのに、意外にも淡々と進む話に、ミレーの種蒔く人や晩鐘の絵画を思い出す。 なぜそんな名作と結びついたのか。 種まきのために鼻を削ぐ、なんて恐ろしい響きなのに、そこに永遠を見たからか。 いや、よく考えろ、ぷかぷかうく鼻なんて気持ち悪いし、またそこから私が生えてくるなんておぞましい。 私も災いの真っ只中にいて、感覚が麻痺しているのか? 「禍」とは、走馬灯のように一瞬にして色々なことを思い出すもの。 耳、髪、目、身体。五感を通して感じる禍に巻き込まれよ。

    7
    投稿日: 2024.07.01
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    よく読み切った、こっわ。血液の中に冷たい髪の毛のような不純物がジワジワと心臓までせりあがってくる感覚。ホラー苦手な人は多分吐く 特に好きなのは「食書」「農場」 私が知ってる地獄の更に底、淵を覗いてしまった。私が深淵を覗いた時、深淵は私を引きずり込む 数日後、私の消息が経ったら……

    0
    投稿日: 2024.07.01
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    7篇のうち3篇は雑誌掲載時やアンソロジーで既読。この著者の、少しくどいのだけどスルスル(ヌルヌル?)と読めてしまう調子が気に入っている。日常の卑近な情景から始まってあれよあれよという間に自他の境界も曖昧となり壮大なスケールの何かに参入させられてしまっているという形の作品が多く、それは無いやろ⁈とツッコみながらも最後まで連れて行かれるところに筆力を感じる。

    0
    投稿日: 2024.06.30
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    このホラーがすごい!で評価が高かったので読んでみましたが、文章が昔風?でなかなか頭に入らず断念…。 「食書」も不気味ではありましたが、ランキング1位になるほどの怖さは感じませんでした。

    0
    投稿日: 2024.06.29
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    試し読みで「耳もぐり」を読んだ時これは面白そうだと作家の発想力に期待していた。 さて全てを読み終えたがおどろおどろしさについていくのが大変だった。よくこんなことを思いつくなと驚嘆するものの、もういいというのが感想だ。

    4
    投稿日: 2024.06.23
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    世にも奇妙な物語のテーマ曲が頭のなかで回る。「食書」を読んだあとでは、ちょっとページを食べてみてもいいんじゃないかという気になる。あぶない、あぶない。

    0
    投稿日: 2024.06.20
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    世にも奇妙な物語が詰まっている。特に「食書」の読後、ざわざわさせる恐怖がこびりついた。 言葉が濃すぎて読むのに時間がかかったが、かつてないほど表現が脳内に響いた。 「現実に生き埋めにされたかのように眠りに落ちる」ああ、肉体も精神も極限まで疲労して、ただそこに倒れるように睡魔に一瞬で落ちる様だなと、納得した。

    0
    投稿日: 2024.06.01
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    恋人の百合子が失踪した。彼女が住むアパートを訪れた私は、〈隣人〉を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技〈耳もぐり〉とは、一体 (e-honより)

    0
    投稿日: 2024.05.28
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    某ラジオで紹介されていたので気になって借りた本。何でしょう…。独特な世界観で、気味の悪い短編ばかり7篇。耳もぐりとか面白いのか何なのか。。。 ちょっと読みながら眉をしかめるようなものが多くて、自分が元気のある時には読めるけどしんどい時にはそっと閉じる本。

    0
    投稿日: 2024.05.22
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    不思議な短編集。最初の「食書」「耳もぐり」は日常に潜む個人的な特異現象。日常と歪んだ出来事の対比が面白恐ろしくて最高だった。「喪色記」から世界自体が歪んでくる。設定が大きすぎるとSF色が強くなり、あまり好みではなかった。

    10
    投稿日: 2024.05.10
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    ホラー短編集ではあるものの、結構話によってテイストが違うなーと。面白い面白くないではなく、好みによってかなりわかれそうですが、逆に言うと何かしら気に入るお話があるんじゃないかな?とも思う。 個人的には「喪色記」とか「裸婦と裸夫」「農場」あたりが好きですね。ホラーっちゃホラーなのかもしれないけど幻想的ですらある・・ような気もする。恒川光太郎さんの作風みたいだなーと。 「食書」「柔らかなところ‥」あたりは逆にあまり好きじゃなかった。何とも言えない気持ちの悪さが・・・

    0
    投稿日: 2024.05.09
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    なんという発想力か! 小説だから出来る怪しくも不思議で意味不明な話ながら、予想もできない展開が魅力的でグイグイ引っ張って行かされる。 残月記を読んだ際にあまり好みの作風でなかったので、小田氏の著作は避けていたのだが拙速な評価を反省している。 七篇からなる異世界を思わせる話の数々は、著者のイメージする世界観の広さに打ちのめされる。 食書、耳もぐり、喪色記、農場、髪禍が、特に好みの作品だった。 小説だからこそ別世界に誘ってくれる醍醐味を、この一冊で大変満足させてもらった。

    5
    投稿日: 2024.04.28
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    ゾッとしたりひゃーっとしたり、ふふっとしたりと1冊でいろんな気分になった。 ちょっと言葉が正確で、読みにくいと感じたけど、きっとその単語がしっくりくる表現なんだろう。 もし、この本食べちゃったらどうなるかな。

    7
    投稿日: 2024.04.26
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    不条理で荒唐無稽な設定なのだがグイグイと引き込まれました。 もしかしたら、世界のどこかでこんなことが起こらないとも限らないなーと思わせる説得力は、小田さんの卓抜した文章力によるものでしょう。兎に角、描写力が凄まじくて、匂いや音、触感まで伝わってくるようなゾクゾクする読み心地でした。ホラーというかSFというか、どこにカテゴライズされるのか分かりませんが、もっと読みたいと思う短編集でした。

    0
    投稿日: 2024.04.21
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    確かに。禍々しい話だった。 ジャンル分けできない独特の世界観というか。 途中で読むのをやめようかと思ったのに、最後まで読んでしまった。すぐに再読しないが、ふと思い出しそうな作品。

    4
    投稿日: 2024.04.19
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    夢見が悪くなりそうな本で引き込まれた 体の部位に関する奇妙な短編集 でも読み進めるうちに狂気がやや不足してる気がした 世界観は面白かった 最初の本を食べる話が1番好き

    0
    投稿日: 2024.04.18
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    気になってた一冊 図書館で予約していた一冊 手元にやってきました なんでしょう… だいぶ変わった世界です 恐怖と驚愕の世界です 我こそは変わり者って人は読んでみますか? (ブク友の変わり者さんたちはすでに読んでましたね…w) 『食書』 本は読むものではなく食べるもの いつかこんな世界がやって来るかも… 1ページ破りとって食べればあっちの世界へいける 誰も本なんて読みたがらない みんな食べたがる かったるい文章なんてそっちのけで物語を貪り喰いたがる だけど気をつけて… 一枚食べたらもうひきかえせない 『耳もぐり』 耳もぐりとは、他人の耳の中にもぐる行為 手で奇妙な形をつくり、その中指をもぐりたい相手の右耳に突き立てる そうするとずるずるずるっと全身が吸い込まれていく、耳に!w もぐる相手のことを"耳主"といい、慣れてくると"耳主"を操ることができる あなたは誰の耳にもぐりこみたい?w 『喪色記』 まぁ、この話は置いときましょう…w 『柔らかなところへ帰る』 あなたは痩せた女性が好み? それともぽっちゃりした女性が好み? 肉の海を泳ぎまわり、押しよせてくる肉を鷲掴みにし、まさぐり、揉みしだき、揺さぶり、喰らいつき、舌を這わせ、捏ねまわし… なんじゃこれ…w 何を読まされているんだろう… 『農場』 とある農場で育てているもの…、それは"ハナバエ" 植えるのは"鼻"である 収穫の際には「おはようさーん!」とハナバエに声をかけるw ハナバエは一体何なのだろう? 人間?植物?土塊? 『髪禍』 なに!この不気味さ… なに!気色悪さ… なに!恐怖… 髪は神なり!髪は神なり!って… 『裸婦と裸夫』 裸夫Aが現れた 裸夫Bも現れた 男の子の裸者も現れた 皺くちゃの裸体をさらしている婆さんも現れた みんな脱ぎだした! 世界を襲う恐怖、それは"ヌーデミック" あなたは新しい世界で生きていくために「脱ぐ」心の準備はできてますか… いいですか?脱がすよ… 興味があればどーぞ!w

    50
    投稿日: 2024.03.30
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    読書備忘録813号。 ★★★☆。 なるほどなるほど。この作家のこの作品。 ブクログである方々とフォロー、フォロワー関係にならなければ絶対に出会わなかった作品。 7編の短編集ですが、1編目を読み始めた瞬間にゾクゾクッと来ました。 それぞれの作品の主人公にきっかけとなる禍が降り掛かる。そして背徳感満点のエログロの世界へ! ありがとうございました!ある特定フォロワーの皆様! 「食書」 読んで字の如く読書ならぬ食書。 主人公はバツイチの作家。とあるショッピングセンターの多目的トイレを使おうと扉を開ける。 正面の便器に座って本を食う女がいた。女は「一度食ったら引き返せないよ」と。 試しに1ページ食べてみよう。作品は「夜更けのマンションで起こること」というエログロホラー短編小説。 食べた瞬間、本の主人公に。主人公が住む古い集合住宅のエレベーターに張り紙が。集合住宅の敷地でオシッコをするな!と。すぐ元の世界に戻ってきた。先が気になる!また何枚か食べた。再び本の世界に。エレベーターで女がしゃがんで何かしている・・・。本を食べることが止まらなくなった。 そしてなんと、現実世界にオ○○コ女子関本夏美が。ゾクゾク! 「耳もぐり」 主人公中原光太。交際相手の女性が連絡が取れなくなった。 女性が住む集合住宅。女性の部屋の隣の部屋の男に何か知らないかを尋ねる。そして男から語られる、昔電車の中で起きた出来事。電車で寝ている女性の耳に男が潜り込んだ話!ゾクゾク! そしてその男から潜り方を教わった。 潜るときの禁忌。 自分に潜るな、消える。 誰かに潜っている時に更に重ねて潜るな、誰が誰だか分からなくなる。 長時間潜るな、人格が融合する。 そして禁忌は破るためにある。ぶるぶる。 「喪色記」 主人公はメンタルを患い不眠症に。 薬でなんとか眠るが夢を見る。 夢の世界でマナという少女と遭う。今はまだ、世界は色に満ちているが、灰色の獣が襲ってきて灰化すると。 そして、現実世界で主人公の眼からマナが生まれ落ちる??? 主人公はマナと結婚して幸せな家庭を築くも、現実世界が灰色の獣に蹂躙されていく。 なんだこれ? 「柔らかなところに帰る」 主人公はスレンダーな妻がいる男性。 バスで豊満な女性が横に座り身体を弄られる。痴女に出会い性癖が180度変わってしまった。ひたすら太った女性を探す。しかしなかなか痴女行為をしてくれない。そしてやっと痴女と再会。痴女に連れていかれた屋敷は超巨大な女王デブが君臨する異様な世界。そして男は帰っていく。キモッ! 「農場」 主人公井上輝生28歳。ホームレス。 60才くらいの男から仕事があるがやらないかと誘われついていく。そこは農場? 培養液が充満したタンクにへんなモノが浮遊している。へんなモノ?顔のパーツ。 そしてへんなモノは苗であり、畝に植えられる。収穫の時。地中から出てきたのは・・・。キモッ! 「髪禍」 主人公のサヤカ。介護の仕事をしていたがアル中になり仕事を辞める。そして昔つき合いのあった風俗店のマネージャと偶然会い、仕事があるけどやるか?と誘われる。髪にまつわる怪しい宗教団体でサクラとして巫女を演じる仕事。10万円。 宗教団体の儀式で繰り広げられる恐ろく禍々しい耐え難い出来事! 「裸婦と裸夫」 みんな裸になって、皮膚も脱いで、海で生きていく。 新人類だ。夏になると部屋の中で裸族になるシンタロウにとって、ちょっと興味があった! まあ、キモイ小説を読んだ。

    30
    投稿日: 2024.03.27
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    めっちゃ怖かったらどうしようかとビビってたんですが、怖さよりも面白さが上回りました。どの話も普通では終わらない、突き抜けてる感じがしました。とてもおもしろかったです。

    1
    投稿日: 2024.03.27
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    なんだろう。この「なんかちゃうねん」感。 残月記よりは読みやすかった。ホラーもSFも気持ち悪い話しも大好きだし、世界観も素晴らしいし、面白く読めたのだが、なぜか没入しきれない。文体が硬いせいなのかなと思ったが、違う気もする。粗筋を読んでいる時が一番興奮した。 読みづらかったのは「喪色記」 太った女の人の話とヌーデミックの話は読みやすく笑ってしまった。言葉の使い方が絶妙なので、一度この方の書くコミカルな話しも読んでみたい。

    6
    投稿日: 2024.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    YouTubeで紹介されていたので興味を持ち読んでみました。表紙にぞっとしていましたが、身体にまつわる不思議なお話という印象でした。 印象的だったのは、『柔らかなところへ帰る』でした。ちょっとしたきっかけで人の思考は変わってしまうのではないかと思わせる文章で身体の表現も柔らかで文章が上手だとこういった表現になるのかと驚きでした。

    1
    投稿日: 2024.03.22
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    恐怖と官能は相性がいいとは思うが、女体に対する執着が見て取れて気持ち悪い。あまりにも男性目線のホラーで気分が悪く途中で読むのをやめた。 転がった本を「蹂躙された女のよう」だと表現し、公共の場で放尿する女に欲情し…幼馴染の少女との愛を理想化し…読んだ話の全てに必ず女が登場して、なんだか本当に気持ち悪い。 『柔らかなところへ帰る』まで読んだが、この話でギブアップ。 なので以降の話はどうなのかはわからないが、ねっとりとした男の性欲を見せつけられてただただ普通に気持ち悪かった。その意味では禍々しい本ではあったな。

    1
    投稿日: 2024.03.18
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    これを禍というのだろうか? ともかく禍々しい話がまとめられた短編集。 奇想天外な、身体にまつわる話が綴られている。 どの短編も、一様に禍々しく、私には積極的に読みたい話ではなかった。 しかし、この禍々しさは少しく癖になりそう。

    0
    投稿日: 2024.03.13
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    禍々しい話の短編集。 良かったのは「柔らかなところへ帰る」。自分が気付けていなかったけれど、本当は望んでいた性癖に気付かされ、その沼に嵌ってしまう。誰にでも起こるかもしれない日常の怖さ。桃源郷というか竜宮城というか、そこに墜ちていく主人公が良い。 「耳もぐり」も好きな作品。設定が面白く、入る時の表現がリアルで実感がある。自分も入ってみたいと思わせられるのが良かった。 ラストの「裸婦と裸夫」。この話は禍々しくはないが、この本の最後に持ってこなければならない話。最後は平和?で終わりたいという感じだろうか。

    0
    投稿日: 2024.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館にて。 たまたま手に取ったダヴィンチで特集されていて早速予約。 おどろおどろしい、それでいて誰にも描けない、相変わらずこの人にしか描けない世界だなと思った。 特に「耳潜り」の思いがけないラスト。ぞわぞわしながら読んできたが、救いがあるような気がしてしまった。

    1
    投稿日: 2024.03.08
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    ある日突然、禍はやってくる。 全7篇が収録された本書。 ホラーでもあり、SFでもあり、でもホラーというよりかは奇譚と呼びたくなる7篇だった。 文章は少し硬めで、だからこそ物語が際立っていた。 最初の食書でおっ、と思い、柔らかなるところへ帰るでユングを思い浮かべた。 この話は特に奇譚なんだけど、聖書のようでもある。 重厚感があって面白かった。 以下備忘録がてら目次をば。 食書 耳もぐり 喪色記 柔らかなところへ帰る 農場 髪禍 裸婦と裸夫

    22
    投稿日: 2024.03.08
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    知り合いが購入しており読んでみた。 ホラーというよりもダークファンタジーという感じ。 短篇集であり、どの話も発想はおもしろかったが、なぜか他の本よりも時間がかかったし読みづらいような気もした(感覚的に)。 「耳書」が個人的に好きだった。

    7
    投稿日: 2024.03.05
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    どの短編もグイグイ引き込まれるが、特殊な設定とグロい表現で賛否分かれるだろうな。体の一部がモチーフで、普段の生活のすぐそばにあるかもしれない怖い世界、時の流れを表している短編もあり、怖さを助長している。この想像力と描写は、またこの作者を読みたくなる気持ちにさせる。

    0
    投稿日: 2024.03.03
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    日常の一歩先にあるかもしれない世界のお話。 物語の世界にのめり込むと、食事や睡眠より読書を優先して、日常が逆転してしまいそうになることがあるが、その最終形態がこの「食書」ではないだろうか。 駅のホームで、電車内で、時には歩きながら、食事しながら、食い入るように本を読む私は、他人から見ればこんな風に見えているのかもしれないと、我が身を振り返った。 ちょうど「髪禍」を読んでいるときに、駅の階段で黒い毛皮のコートを着た長髪の女性が前を歩いており、心底ゾッとした。怖い怖い。

    1
    投稿日: 2024.02.24
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    「残月記」でSF愛好家を魅了し、その年の人気と賞を総なめにした小田雅久仁の短編集であるが故、多くのSFファンは期待したものの、なかなか評価は上がってこない。その点の解析も含めた形で感想を述べていきたい。 「残月記」で私の心をしっかりと掴み取った小田雅久仁の作品。昨年7月に発売され、しっかりと寝かせて満を持して読み始めた。いずれの作品も読み始めとは全く異なる予想もしない世界観が広がり、結末に向けて膨大なクレッシェンドが展開される。とにかく読み始め時点の日常と結末の非日常が甘利にも違い過ぎる、気がついた時には異世界に既に入り込んでいる、その変曲点がステルス過ぎる。ただ、その変曲点の場所は作品によって異なり、それが恐怖の単調性を抑止している。変曲点の見え方もはっきりしているものもあれば、霞がかかっているものもある。だから、どの作品も飽きることなく楽しめる作りになっている。 いずれも典型的なディストピア小説であり、その種類と度合いが作品によって大きく異なるのも秀逸さの一端を担っている。予想もつかない小田ワールドは万華鏡の様に多様に変化し、どの作品も最後は強大なハリケーンとなり、私共を一気に吸引・破壊してしまった。最初の「食書」はまだまだ序の口。次の「耳もぐり」では生理的な嫌悪感が精神的限界点寸前までに私を誘ってくれた。「喪色記」はややファンタジー系で何とか一息つけた。広大な砂漠の中にポツンと存在するオアシス的な存在で、もしこれが無かったら私は精神的に破綻してこの本を読み終えていたかもしれない。そして来ました「柔らかなところに帰る」。「喪色記」で安心させておいて、これで一気にレッドゾーンに突入してしまった。この内容は後で詳細に述べる。一旦精神が崩壊してしまった世界で、坦々と流れている異世界「農場」。何なんだろう、今まで触れたことがない空間、ここでの主人公が気が狂っていないかの如く記述されているのが不思議、農場に来るまでに外科手術をしておかないと生きていけない、発狂するだろう。結果的には人間に戻れたのが救いだ。「髪禍」は協会問題に揺れる現在の社会を先取りして投影している。これが一番映像化しやすいかもしれない。ここで一旦、現実に引き戻され、ようやく正気になった。そして最後に「裸婦と裸夫」。ゾンビ映画とディープインパクトが合体した結果、パラダイスが訪れるという最後に全体をどんでん返ししてみせる素晴らしい構成力に脱帽した。 さて、今回も賞のラッシュかと思わせる作品集に仕上がっているが、残念ながら一つだけ懸念点がある。それが「柔らかなところに帰る」だ。見かたを変えれば限りなく筒井康隆的なテイストを呈している。もしこの作品を書いたのが筒井康隆だったら、ああ、彼ならしょうがないよねとなるが、他の作家ではそうはいくまい。私ですらこの作品には違和感を感じるし、もし読者が女性だったらなおさら不快感を持つ方がかなり多いと推察される。そう、セクハラとも捉えかねないのだ。この様な作品が一つでもあれば本全体の評価が下がりかねない。そのため、ベストSF2023国内篇で6位に留まったのかもしれない(2022年の残月記は3位)。住みにくい世の中になってしまったものだ。

    6
    投稿日: 2024.02.20
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    レビューを書くのも迷うほど、薄気味悪いというか想像を超えるというか… 体の部位にまつわる不気味なストーリーとは分かって読み進めたものの、読むのに時間かかった。汗 でも、結末気になるから、結局完読。 どれも、実写化は無理だよ〜と思うほど描写が怖い 特に『農場』。 『裸婦と裸夫』はちょっと笑えたけど、これこそ実写化は無理ですよー 小田雅久仁さんは初読みでしたので、また他の作品でお会いしたいです。

    3
    投稿日: 2024.02.11
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    寡作作家と思っていたけど、まさかの立て続け⁉って驚いたんだけど、たまに書かれてきた短編をある程度まとめたものでした。なるほど。書店で並び出した頃にも気になったけど、年末ランキングでちょくちょく見かけ、やっぱり読んどかないとってことで。何とも言えない居心地の悪い世界観の創造が見事で、どれも読み応えあり。心に残ったのは、食書、耳入り、喪色、といったあたり。

    0
    投稿日: 2024.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい本だった。正直どの話も気持ち悪いし好きではない(むしろ嫌い)なのだけど,読み終えてみるとそこまで嫌ではなく。何より,こんな変態なことを考えていますと世に表明できることがすごいと思う。

    1
    投稿日: 2024.01.30
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    絶妙な不気味さをたたえた短編集 それぞれ別のテイストになっているところがすごい 髪の神が一番記憶に残ったが、全部の話がちゃんと気味が悪く、海外の配信ドラマになりそう

    0
    投稿日: 2024.01.29
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    本を食べるとか、耳から人の中に入るとか、不条理なイベントを描く短編集。イベントを紹介するところまでは面白いが、その後の展開は、あまりなくて、昔のホラー短編マンガと同じような読後感

    1
    投稿日: 2024.01.22
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    7つの短編集。 どれも想像を遥かに超えた独特な世界の話のようである。 どうやったらこの話は作られるんだろうか…という疑問を感じるほどで、恐怖や驚愕の渦のなかに落とされたような気になった。

    42
    投稿日: 2024.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    変わった話の短編集。体の一部をテーマにした話。 どの話も読み出すと面白いが読み、慣れるまで時間がかかった。 ・食書 ★★★★ この話が気になってこの本を読むことに決めた。 本のページを食べるとその本の世界に行ける話。 ちょっと楽しそうで、どんな本の世界に行きたいかなーと思いながら読んだ。 ・耳もぐり ★★★ 耳にもぐる人の話。 なんだかユニークな話が続く。 耳もぐりも楽しそうで、私もやりたいと思った。 ・喪色記 ★★★ 社畜の話かと思ったらファンタジー?みたいな話だった。 目から女の人が出てくるところから楽しくなった。 それ以前はなんか読みにくかった。 ・柔らかなところへ帰る ★★★ 欲望に溺れる男の話って感じだった。 この男は最後いったいどーなったんやろ?! ・農場 ★★★★ SFのような変わった話だった。元は輝生が農場から逃げ出すのではないかと思ったが、そんな事はなく死ぬまでそこで暮らしていた。 ハナバエが何か気になるし、どーなるか気になって面白かった。 ・髪禍 ★★★ ホラーのような話やった。 カルト教団の式に参加してそこで化け物のような神のお化け的なものに襲われると言う話。 髪の毛を食べたり、髪の毛で作った服を着たりとかなりキモかった。 ・裸婦と裸夫 ★★★ 世紀末的な話だった。最初はなんだか面白くて、すらすら読めたが最後は世界が終わって、新しい世界になるっていうのがなんだかいまいちだった。

    2
    投稿日: 2024.01.15
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    豊富な語彙にひねりも効いた絶妙の比喩、音感とリズムの良い文体に唸らされながらも、それらが作り出す架空のリアリティに引き込まれて夢中で読んでしまう。 各編の読後にはどっと疲れてしばし呆然となるほど面白い。 短編集だが一話毎の重みがすごくて続けては読めず一日一話のペースで読みました。 いやー面白かったー

    1
    投稿日: 2024.01.13
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    果てしない悪夢の連続。想像すらしない形でひたすらに悪夢が描かれる短編集。その世界観の構築は凄まじく、仮にそんなことを発想したとしても、ここまで細かなディテールでその世界を表現できますか?というほどの、世界観。とりもなおさずそれは言葉の力であり、豊穣な言葉の密度がこの本の最大の魅力だと思う。そして、というか、ただし、というか、日常の世界観を破り尽くすかのような展開にはただただ呆気にとられるしかない。話をうまくまとめようとか、オチをつけようとかいう発想がそもそもないとしか思えない。感心しながらも楽しみ切れないのは残念。 言葉による世界構築は堪能できるが、ストーリーにはがっかりしてしまうことが多かった。 しかしこんな話を発想するのだから、小説家というのは恐ろしいものだな。

    7
    投稿日: 2024.01.05
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    7つの短編集。 どれも想像の上をいく不気味さで面白かった。 「食書」「耳もぐり」が特に良い。 他に「喪色記」「柔らかなところへ帰る」「農場」「髪禍」「裸婦と裸夫」

    1
    投稿日: 2024.01.03
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    最初の短編は面白かったのですが、後半の話は何を伝えたいのかがよく分からず、「一体今何を読ませられてるんだろう、、」という気になってました。 最後まで読む気が起きず断念してしまいました。

    1
    投稿日: 2023.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    禍々しいの禍と書いて「わざわい」と読むのだそうだが、まさにそういったタイプの短編ばかり、こじらせた夢野久作、江戸川乱歩、無限紳士怪奇篇って感じ。 大っ嫌いなタイプの気色悪い性癖系ホラー短編集。なのにムッサおもろかった。グロテスクなことを書いているのに倒錯していく展開に納得している自分、実はそこが一番怖いのかも。 個人的には太った女の人に惹かれていく話が一番好き(これ普通にポルノ映画にできると思う。Xビデオとかでかなり人気の動画になるはず)だが、それ以外のどの作品にも捨て作品なし。全て平等に堂々と力強く倒錯しています。 正しい異常性癖とはこういう世界を指すのだと…知らんけど、ほんまはまってもうても知らんけど。

    1
    投稿日: 2023.12.30
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    どの短編も絶妙に気持ち悪いんだけど物語に引き込まれて読み進めてしまう。 しかし短編だと少し物足りない。『残月記』のような中編が個人的にはちょうど良い。

    1
    投稿日: 2023.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは私の備忘録なので、ネタバレ、あらすじ、迷わず書きます。 並行しながら書いていたらうっかりデータを飛ばしてしまった。 面倒だが再チャレンジ。 表紙の文字、てっきりGで構成されていると思ったら髪とか耳とか手とかで出来ていた。 食書 ショッピングモールの本屋の横にある多目的トイレに入った主人公は、便器に座って本のページを食べる女を見てしまう。 女から 一枚食べたらもう引き返せないからね と言われたが、好奇心から一冊の本を破り取って食べる。すると食べた物語の世界に入ってしまうのだった。 主人公は次々と蔵書を食べ続け、ついに本以外の固形物を食べなくなる。 ある日、エレベーターに乗ると最初に食べた 魔女 という本の登場人物が話しかけてきた。本の世界が現実を侵食してきたのである。主人公がエレベーターから飛び出すと、そこはまだ現実であった。息を切らせて膝をついた主人公に、小学生が大丈夫かと話しかけてくる。 「大人になるとな、地球につまづくようになるんだ」と答えるが、小学生は「へえ…人生じゃなくて?」と言うのだった。それは主人公自身がつぶやいたのかもしれなかった。 耳もぐり 恋人の百合子が失踪し、彼女のアパートを訪ねた主人公の光太は、隣人の男から話を聞く。 隣人は昔、男が電車の中で眠っている女の耳に指を入れたかと思うと、耳の中に吸い込まれていくのを見た。 隣人は耳の中に入った男、鈴木からその技術を学ぶ。 それは耳もぐり というもので、指を入り鍵という形に組み、人の耳に差し入れるとその人物の中に入ることができ、入っている間はその人物を思うままに動かせるようになるのだった。出る時には出鍵 という指の形を組んで出る。しかし入っている間に意識がその人物と溶け合ってしまうので長く潜ることはできない。 また、自分で自分に潜ることも、誰かに潜っているときの体で別の人物に潜ることも危険だと学ぶ。 隣人の男は鈴木が寝ている時に、彼の指が入り鍵の形を組んでいることに気づき、鈴木自身の耳にそれを差し入れる。鈴木は、自身の耳に吸い込まれて消滅した。 隣人は誰かの体に入ったままで別の人物にもぐることを続け、たくさんの人と溶け合ってきた。そして百合子もその中にいる。今、隣人は百合子の意識を持ちながら恋人の光太に潜り、百合子は光太に溶けていくのであった。 喪色記 なにかが後ろから迫ってきているという「ざわめき」という感覚を体験し続けてきた主人公。彼は「滅びの夢」と名付けた夢を見るのだった。その夢は「灰色の獣」が現れ、色が奪われていく世界だった。色を奪われた世界は灰色になり、灰化してしまう。唯一逃げる方法は「眼人(まなびと)」の力により夢幻石に入り、別の世界に行くことだ。主人公は夢の中では力の弱い眼人だったが、幼馴染のマナという少女一人なら逃がせるのではないかと考えていた。 ある日、主人公の目から煙が出たと思うと、それはマナの姿になった。主人公はマナを連れ帰り、一緒に暮らすうちに記憶があやふやになっていく。マナは「真奈」となり、目から現れたという記憶と大学時代にバイト先で知り合ったという両方の記憶があるのだった。 二人は年をとり、息子と娘、孫も生まれるが、世界が灰色になり始める。息子や娘の連絡先が消え、彼らの家の痕跡もなくなり、顔も思い出せない。やがて、マナも灰色になり始める。マナの希望で主人公はまだ色の残る海へ行くが、そこにも灰色の獣が押し寄せてきて、二人は灰化してしまうのだった。 時間が経ち、灰化したマナの中から、色をもった少女が這い出してくる。少女が主人公の灰をかきだすと中には少年が。二人は灰色の世界の灰色の海の上に、唯一、色を持つ小舟を見つけると、それに乗り込んで大海原に漕ぎだしていくのだった。 柔らかなところへ帰る 「お隣、よろしいですか?」路線バスの中、30代くらいの樽のように太った女が隣に座った。主人公は狸寝入りをするその女に愛撫され、席から立ちあがったものの、それ以来、あの女のことが頭から離れなくなる。 数か月後、バスで太った女に「お隣、よろしいですか?」といわれるが、その女はあの時の女にそっくりなのに明らかに40代ほどなのだった。もちろん愛撫もない。主人公は失望する。数日後、電車で太った女に「お隣、よろしいですか?」といわれる。この女も同じ顔をしていたが、20代にしか見えなかった。 その後、主人公の前に17人の同じ顔をした太った女が現れるが、どの女も最初の女ではなかった。主人公は夢とうつつがあいまいになっていき、妻からも心配される。 ある日タクシーにのったとたん、「お隣、よろしいですか?」探し続けたあの女であった。 主人公は女の自宅へ行く。屋敷にはまったく同じ顔をした全裸の女たちが彼を待っていた。 「わたしの一族の女たちです」「わたしたち、みんなであなたを選んだんですよ」 主人公は女たちとまぐわいながら、屋敷の奥に進んでいく。最奥にはやはり同じ顔をした、5メートルはありそうな大きな女がいた。主人公は言葉を忘れ、すべての源である大女の股の中に頭を差し込み、その奥へと入っていくのだった。 農場 ホームレスとなった輝生は、「農場」で働くことになる。寝ている間に連れていかれたそこでは、バイオ関連企業からの依頼で「ハナバエ」という実験的な作物を植えつけて収穫しているという。どうみても人間の鼻にしか見えない「ハナバエ」だが、土に植えると老若男女が育つ。それらは倉庫の中の監房に入れられ、言葉や表情を取り戻すとどこかに出荷されていくのだった。 農場に大崎という男が現れる。大崎はかつてここで働いていたが、ハナバエになって戻ってきたのだった。農場の古株である権田は喜ぶが、11月になると、大崎は弱り、肌色がくすんでくる。また、出荷されたハナバエも次々に農場へ戻ってくる。権田と輝生は、大崎をはじめとするハナバエたちの鼻をそぐ。大崎は後輩たちが鼻をそぐための「練習台」となっているのだった。 やがて、権田が死に、鼻をそがれる。大崎の役目を継いだのだ。それから40年。輝生が農場に来てから44年がたっていた。輝生は権田の鼻を見ながら、自分の鼻を自らそぎ落とすのだった。 髪禍 サヤカは10万円の報酬金を目当てに、“惟髪かんながら天道会”と名乗る宗教団体が執りおこなう「髪譲りの儀」にサクラとして参加する。この宗教は「大髪人」が世界を救うというものであり、教祖は90歳を超える老婆であるが、黒く美しく5メートルはありそうな豊かな髪をしていた。 そして「髪譲りの儀」がはじまり、後継者として手足もなく無毛の美しい女が運ばれてくる。やがて、美しい女は教祖の髪を吸い込みはじめ、手足のあるところから髪が生えてきてねじれ、翼が生え、まるで巨大な蜘蛛のようなおどろおどろしい姿になっていく。 サヤカや周囲のサクラたちは逃げようとしたが逃げられず、髪が逆立ち、次々に化け物のような後継者に吸い込まれていった。 目を覚ましたサヤカの背からは髪でできた翼が生える。サヤカは喜びに包まれながら、大髪人のために仲間とともに羽ばたいていくのだった。 裸婦と裸夫 『現代の裸婦展』のために電車に乗った圭介。読書をする眼鏡女子に見とれていると、全裸の男が現れる。この男に触れられた者が服を脱ぎだす。また、全裸になった者に触られた者も。この症状「ヌーデミック」が世界中に広がる。圭介と数人がビルの屋上に逃げるが、ついに取り囲まれる。裸の人間たちの皮膚は破れ、中から人間のものではない白い肉が覗いていた。中にはあの眼鏡女子もいた。彼女は盛り上がっていく水平線をみながら「新しい世界がくる」というのだった。 全裸になった圭介は、眼鏡女子と人間の名残の皮膚をはがしあう。 やってきた大波にのみこまれ、世界は海に沈んだ。しかし多くの裸者は生き残った。 3か月後、『現代の裸婦展』が開催されていた美術館の中を泳ぎ回る裸婦と裸夫の姿があった。ここからまた、文明を生み出すのだ。 食書、現実になったら楽しそうかな、とも思ったが、一生ホラーは読めなくなりそうだ。

    1
    投稿日: 2023.12.26
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    7編の短編集。 漢字が多くて硬い文章。ジャンルとしてはホラーになるのでしょうか。苦手なジャンルなのですが、ゆっくり読むと情景が手に取るようにわかり、怖い世界を存分に楽みながら半日で読み切りました。 最終話『裸婦と裸夫』のばかばかしさが、とっても好きです。 電車に乗っていると、いきなり裸にネクタイ姿の男が次々と乗客にタッチした。その男にさわられた人は服を脱ぎたくなり、目の前にいた好みの女の子も服を脱ぎだして… ゾンビパニックもの風なのに明るいのと、好みの女の子に対する主人公の願望が正直すぎて、笑えます。 幽霊あり、純愛のパラレルワールドあり、不思議な宗教あり、襲い来る人々あり。それぞれが違うタイプの怖さです。作者の想像力の幅広さに驚かされます。 映像化してくれないかなぁ、と、ずっと「世にも奇妙な~」の音楽が頭の中でタッタラタッタ・タッタッタッタと自動再生しっぱなしでした。

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    投稿日: 2023.12.21
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    ミステリーかと思って手に取ったが… 一言で言うと、なんじゃこりゃ? 口、耳、目、女体、鼻、髪、裸体 ヒトの体にまつわる世にも奇妙な物語7編。 ジャンルで言えばSFパニックホラーか。 よくもまあこんなこと思いつくよなあという破天荒な世界観にただただ圧倒される。ホラーなのかもしれないが、設定がぶっ飛び過ぎててあんまり怖くない。ゾワゾワはするけれど。 個人的には「裸夫と裸婦」のはちゃめちゃな世界観が好き。ヌーデミックって…(笑) 理解に苦しむプロットだし、モヤモヤが残る結末ばかりだけれども、著者の想像力の豊かさと突き抜けた独創性には一票を投じたい。 週刊文春ミステリーベスト10 20位 ミステリが読みたい! 14位 このホラーがすごい! 1位

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    投稿日: 2023.12.18
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    『禍』 わざわい ………… ずっと「まが」って読んでた!笑 わざわい【不吉な様子。人に不幸をもたらす物事】 禍々しい【不快であること】 7つの短編は 『禍』をドロッドロに煮詰めたような作品ばかりでした。 ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 『食書』 「読書」が本をよむことならば、「食書」はまさに本を食べる行為のこと。 ある日、ふと立ち寄った本屋の多目的トイレで「本を食う女」に遭遇した小説家の男の話。 女はすれ違いざま《一枚食べたら、もう引きかえせないからね》と言い捨て立ち去った。この言葉が頭から離れなくなった男はやがて一冊の本を手に取り…。 小説家の精神がだんだんと壊れていく様が狂気を通り越してコミカルに感じて声を出して笑ってしまった笑。でも ここからあっという間に気味の悪い世界に引きずり込まれ 最後はホラー。背後の関本夏美、恐ろしすぎる…。 『耳もぐり』 数ヶ月前から 行方がわからなくなった恋人を探す中原は、彼女の住んでいるアパートの隣人に話を聞こうと部屋を訪れる。 隣に住む年老いた男は静かに語り始める。《人間の手が長いあいだ隠し持ってきた能力”耳もぐり”》について。 他人の耳からその人の身体に入り込む そう それが”耳もぐり”! ………え?笑 読んでる間、最後まで身体と脳みそがゾワゾワする笑 『喪色記』 度々 「世界から色彩がどんどん失われる」という同じ夢を見る青年。ある日 自分の目から女性が生まれる(!?)。女性は いつもの夢の中に出てくる少女マナが大人になった姿だった。 この話も終始 不思議な世界観だけれど好きだった。世界の、人生の終焉がこんな風に迎えられたら。純愛の物語かなと思う。 『柔らかなところへ帰る』 めちゃくちゃ意味わからんかった笑 帰宅時のバスで隣に座った太った女性から痴漢行為をされた男性の話。最後はハチャメチャな世界へと連れていかれる笑 え?性癖? 男の人は性行為の時、母親の胎内に戻る感覚あるってこと? それとも肉に溺れたい願望?? 『農場』 これは想像すればするほどに気持ち悪い。ホームレス寸前の男性が、ある農場で「あるもの」を育てる仕事に就く話。 だめだ、気持ち悪いしか出てこない笑 『髪禍』 『農場』の女性バージョンのような話だった。やはり職を失った女性が 怪しい宗教団体のサクラの仕事を引き受けたことによる恐怖体験の話。 髪の毛って頭皮から抜け落ちると気持ち悪いものに見えるわたし。余計に吐き気が…。 『裸婦と裸夫』 問題作!!笑 電車内に一人の全裸男(ネクタイのみ着用)が現れたことから始まるヌーデミック現象!え?ヌーデミックとは?”ヌード”と”パンデミック”が合わさって出来た造語ですよ!笑 全裸男に触られた人々がどんどん全裸になっていく。「感染」は世界中で広がっていき...。 もう変態もここまで突き抜けてると笑える。しかし 突然つきつけられた世界の終わりに わたしの心は放心状態…笑。 ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 星2をつけ 人にはお勧めしないと言っていたyukimisakeさん。ユキ...わたしは星4を付けるよ笑 「残月記」も、本同士が子作りをする「本にだって雄と雌があります」も気になってきた。 ちなみに わたしが食書をするならsumika片岡くんのエッセイを食べて 片岡くんの青春の1ページになりたい。

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    投稿日: 2023.12.04