
総合評価
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powered by ブクログ前半は全てが謎で中々読み進められず、読み始めてから数ヶ月経った後読了。頁が半分に差し掛かった頃途端に面白くなってきたのでようやく一気に読めました。本当にSFか?と思うほどの完成度の高さだった、数世紀後に「ただ史実を書いてました〜」なんて言われても信じてしまうだろう。
2投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ前評判通りのハードな本格派SF。 人類史の根幹にも関わる大きな謎が物語の主軸となり、物理学や天文学だけでなく生物学や言語学をも駆使した高度に学術的な議論が繰り広げられる。議論の過程も非常に緻密で、それまで有力だった仮説が新たな発見により一気に覆されたりと知的なスリルの連続で飽きさせない。 反面いわゆるエンタメ的な派手さには欠けるが、それでも未来世界の描写やハントとダンチェッカー教授の関係性など、燻し銀のカッコ良さが随所に。
1投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログその分野の専門家が言うもっともな仮説、しかしそれらは大局観を持たないこともある。疑うこと、探求すること、大局観を持つこと。仕事にも通ずる大切なことを学べる名作でした。
10投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログ「星を継ぐもの」は架空の科学技術が出てくる、いわゆる本格SF作品の第一部。続編として「ガニメデの優しい巨人」、「巨人たちの星」があります。読んだのは50年くらい前の事になりますが、大まかなストーリーは覚えています(割りと記憶力はいい)。 ストーリーは調べれば出てくると思いますが、月で地球人とそっくりな生物の死体が発見されます。調査の結果、死亡時期は大昔である事が分かり人類との関係性を含め様々な仮説が唱えられます。その後、木星(の周り)で異星人の宇宙船が発見され、更にその宇宙船を作った種族と同一の種族に出会います。その結果、月で発見されたのは地球人と同一の先祖を持つ生物で、異星人に人工的に作られた(遺伝子組み換え?)生物である事が分かります。ここまでで第二部終わり。 三作品共かなりの長編ですが、面白くて一気に読んだ記憶があります。その他に「 創世紀機械」、「未来の二つの顔」という作品もあります。どちらもマニアックで好き嫌いの別れる作品かもしれません。
2投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ第92回ビブリオバトルinいこま「三冊屋」で紹介された本です。 2022.6.26 ①『星を継ぐもの』J・P・ホーガン ②『定吉七番の復活』東郷隆 ③『5000年前の男』コンラート・シュピンクラー
1投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ小説に求めているワクワク感があってよかった。 前半は1ヶ月以上かけて読んでいたけど、後半はページをめくる手が止まらなくて一晩で一気読みだった。 初めて読んだ本格SF小説がこれでよかった。 展開に驚いたり、思いを馳せたりと小説を読む醍醐味が詰まっている小説だなと思った。
3投稿日: 2024.09.21この本でSFのセンスオブワンダーとは何かを知りました
まだジェイムズ・P・ホーガンさんが売れてなかった頃、この本が日本でブレイクし星雲賞を受賞しました。その後、アメリカでも人気が出たと聞いたことがあります。昔、名古屋で開催されたSF大会でパソコン通信経由でジェイムズ・P・ホーガンさんがお話してくれたこともありました。どうやらジェイムズ・P・ホーガンさんは日本を好いてくれているようです。ジェイムズ・P・ホーガンさんの作品の中でも特に気にいている作品です。まだジェイムズ・P・ホーガンさんが売れてなかった頃、この本が日本でブレイクし星雲賞を受賞しました。その後、アメリカでも人気が出たと聞いたことがあります。昔、名古屋で開催されたSF大会でパソコン通信経由でジェイムズ・P・ホーガンさんがお話してくれたこともありました。どうやらジェイムズ・P・ホーガンさんは日本を好いてくれているようです。ジェイムズ・P・ホーガンさんの作品の中でも特に気にいている作品です。私はこの本でSFのセンスオブワンダーとは何かを知りました。
0投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログこの作品はsfの面白さを最大限に引き出そうとした作品のように思えた。 まず、物語のあらすじを読むだけで一気に惹きつけられるほど、物語のテーマから素晴らしいし、科学の知識が乏しい私でも読み進めやすいように話を展開している点でも終始印象が良かった。 また、読み易さに比して物語のなかであらすじで書かれた以上の謎を登場させて、読み手を常に飽きさせずに最後まで考えさせる技術はsf作品としては並ぶものが少ないのではないかとも思えた。 この作品はシリーズものと聞いたので、ぜひ次の物語も読んでみようと思う。
5投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログ月面で見つかった5万年前の死体。この謎について様々な仮説が飛び交います。新たな仮説が出るたびに、「なるほど、そういう考えもできるんだなぁ」と納得させられます。謎が現実世界とも絡んできますので、もしかするとそれが史実であるかのような錯覚を感じることもできました。 一番面白かったのは、チャーリーの手記の翻訳部分です。5万年前のある特定の一日の話と考えると、とんでもなく広大な話と同時に、とても身近な話にも感じます。不思議な感覚です。 手記中の、ミネルヴァから月に2日で到着し、そこからミネルヴァに向けて攻撃を仕掛けるという、不可解な出来事に対する解釈が驚きでした。 ここからまだ二転三転とし、それぞれすごい驚きをもたらしてくれますが、この手記の部分はプロローグの部分と合わせて、より臨場感を持って読むことができた分、印象が強く残りました。 SFとしてだけではなく、ミステリーとしても一級品という評判です。確かに上記の通り、謎に対する二転三転の解釈に驚きを感じました。しかし思い付きの推理合戦という感じで、証拠に基づいた緻密な論理の組み立てという感じではありません。なのでミステリーとして読もうとすると、やや興ざめするかもしれません。 とはいえ最初は地球・月から始まって、木星・ガニメデといった空間の広がり。そして5万年まえの死体から始まって、二千五百万年前の宇宙船といった時間の広がり。そこにおける作者の想像力には本当に感服します。
2投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログ序盤難しい用語ばかりで少々難儀。 でも断片的でも頭に残ったフレーズや印象だけでも、 終盤でカチカチッとちゃんとつながる。 全然展開が読めないから、 わかり合えない2人の距離が急に縮まるあたりが よかった。
2投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログ科学知識が全く無いなりに、話の壮大さや新たに明かされる展開の数々に、のめりこむように読んでしまった。
2投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログかなり面白かったけど、途中難しくて説明多くてしんどかった。SFってそういうもんなんだろうけど。 イヤなヤツだと思ってたオッさんが最後人間の強さについて語るところはアツかった。 最後の最後に衝撃というか、オチが非常に良かった。 続編もあるらしいけど、この作品が圧倒的に評価されてて続編はそうでもないっぽいので一旦ストップします。コレはコレで完結してるし。
1投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
月面調査隊が宇宙服をまとった死体(のちにチャーリーと名付ける)を月面で発見したことで、物語は大きく動き出す。本作品のジャンルはSFであるが、チャーリーの正体、つまり謎を解明するために物理学や生物学、言語学の知識を駆使して検証するところから、ミステリー作品としても読むことができる。物語が進むにつれて謎が解けていくが、ある事実は目の当たりにすることで、矛盾が生じて新たな謎に向き合わねばならない。謎を解いたつもりがまた別の謎を生み出すという連鎖が本作品の特徴である。そして本作品の終わりに、主人公ハントはチャーリーの実態を検証して全ての謎を解いたつもりであったが、コールドウェルはある不可解な1点に気づく。そこからチャーリーの正体と同時に主人公たち、すなわち地球の人間たちの正体に関する衝撃の事実を思い知らされる。このように本作品は謎の死体を見つけて、その謎を解いていくというシンプルな構成であるが、最後まで読むことで謎が解明されるのが良い。本作品の解説にもあるが、これと似た構成の話はあっても、謎が謎のままで終わってしまう作品は割とある。そんな中でも、続編があるが、『星を継ぐもの』単体でも十分な完成度である。
0投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ1980年初版とは思えない技術描写と科学的な考察が非常に面白かった。(もちろん現代からすると、ちょっとという部分はあるが、それは小説なので) エピローグ手前のダンチェッカーの一言には恐怖を感じ、非常に印象に残った。
2投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログSFの名作を今頃ようやく読む。最近はSFを読むこともなくなって久々手に取る。 一体これはどんな着地を見せるのかと、謎のまま終わるんじゃないかと思っていたら、パタパタとパズルがハマってゆく。
9投稿日: 2024.08.13
powered by ブクログハードSFと言ってよいのでしょうか。 初めてこのジャンルを読みました。 専門的な用語が多数出て来て、調べながら読むとなかなか進まず、ある程度流し読みをしてしまいました。慣れている方には普通のことなのでしょうか。 その手間を差し引いても、話の構成と内容、次々に謎が謎を生む感覚がとても面白い。 出てくる登場人物が仮説を立てては、反論が起こり、またそれに反論を起こし、一体何が起こったのか事実に興味が湧くばかり。 最後にはきちんと驚きの事実も用意されており。読後感も気持ちよく、良い読書体験をさせてもらいました。私のようなSF初心者でも、初め少し我慢すればどんどん引き込まれるスルメ本です。
1投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログ再読。常識にとらわれず与えられたピースから論理的にあり得べき可能性を導き出す、という展開は上質なミステリー小説のそれであり、その「謎解き」のカタルシスや完成度という点がSF読者以外からも長年支持されている要因なんだろうなあと改めて感じた。 SF的な側面としては宇宙開発競争が下火になりつつあり、しかし60年代の熱狂を肌で感じながら時代を生きた者が書いた作品、という印象。「月の裏側」や「人類史における進化の転換点」について、考察を重ね、どう”飛躍させるか”という面白さがあり、そこに紛れもないセンス・オブ・ワンダーが乗っている。基本的には、大きな謎に対していくつもの「間違った解答」を提示しながら進んでいくので、ややじれったさもあるのだが、科学的な論拠を重視し続ける登場人物の冷静な態度こそが、本小説に精錬な印象を与えているように思う。 そうして対話と研究を重ねた末に、相容れない者同士がやがて打ち解け、志を同じくする仲間として「チャーリーの謎」にあたっていく姿が今回最も感動した点でした。
5投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログ50年くらい前の作品ですが、全く色褪せないハードSF不朽の名作 ジェイムズ・P・ホーガンの著作は初めてで、なんで今まで手を出さなかったのか悔やまれます、ホント 月の起源と生命の進化、人がどこからやってきたのか・・・ 改めて思いを馳せる素晴らしい作品でした
6投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ月面で発見された五万年前に死亡していたとされる死体はこの世界の住人ではなかったというあらすじに読む前からワクワクした。 難しい用語も多く読みにくい部分もあったけど、設定と世界感がとても良くて死体が発見されてからたくさんの研究者たちが知恵を絞って少しずつ謎が解明されていく過程も面白かった。
0投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ途中までは若干読みにくかったがラストにかけての怒涛の展開は読む手が止まらなかった 当たり前を疑うという研究者の心構えを改めて最後に見せられたようなラストだった
0投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログミステリチックな冒頭から始まる超濃厚SF。 スターウォーズやマーベルみたいなド派手なSF大戦争という感じではなく、まさに文学としてのSF最高傑作だと思う。まぁ、あんまSF読まんから最高傑作とか言ってもアレだけど… シリーズものの1作目らしいがこの1巻目だけでお腹いっぱいになるぐらい面白いから読んでないやつははよ読め。
0投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログSF小説の中では、読みやすい。 話の展開が次々に進んでいき気付いたら読み終えてしまう。 内容はリアリティがあり他のSF小説と比べて説得力がある。
0投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログ【感想】 本書は重厚なSF作品であると同時に新しい形のミステリ作品でもある。ストーリーの根幹はSFでありながら、SF特有の「世界の広がりを追体験していく」ような展開にはなっていない。むしろ世界は5万年前に既に完成されており、その完成図に含まれる謎を科学的見地から解き明かしていく。パズルのピースを1つずつ拾って組み合わせる作業が本書のメインであり、そこに生じる妙を楽しむ作品となっている。 殺人事件を扱う普通のミステリであれば、主人公の視点から見た事件の叙述がそのままストーリーとなり、謎を解き開かす鍵は目撃者の証言、死体の状況、遺留品といった「作者が用意した証拠」になってくる。 だが、本書における「謎を解き明かす鍵」は、本書を手に取る前から既に知識として読者のそばに置かれている。それは「基礎的な科学理論」だ。解剖学、分子生物学、遺伝学といった様々な分野の知識が出てくるのだが、その下地となっているのは「定理」である。例えば「ウラン235の半減期は7億年」であり、進化論の原則上「別々の進化の系列がある一点に収れんすることは不可能」である。こうした定理は、地球と同一の宇宙に属しているならば、どんな星のもとであっても不変の事実である。このような動かしがたい理論をフル活用することで、得体の知れない異星人の体構造を確認し、居住環境を推定し、星の位置や形状を仮定していく。そのように刻々と謎を詰めていく様子が、普通のミステリとは異なる知的好奇心をそそられるのである。 また、ミステリである以上、読みながら理屈が合わないところが出てくる。私も「ルナリアンって結局どの星の生物なんだ?」とか「ミネルヴァの場所がなんかおかしくないか?」といった疑問が生じていた。そんなときは普通「登場人物が何かしらの嘘をついている」「筆者が狙って曖昧な叙述にしている」というアタリを付けて、ページを遡ったりする。 だが、本書はそうした仕掛けを「科学のシンプルさと宇宙の複雑さ」に巧みに紛れ込ませ、謎を深めることに成功している。鍵は全て「基礎的な科学」の範疇にあるのだが、読者は自らが住む地球の常識に囚われ続け、複雑なストーリーを勝手に作り出してしまう。定理がある。それは間違っていない。ならば「人類史から見た宇宙の常識」が間違っているのではないか、という発想にたどり着き視点を変えないといけないのだが、これが何とも上手くできないのである。常識に囚われない柔軟な発想がいかに大切か、ということをあらためて知ることができた。 本書のラストにはこの宇宙の種明かしがされるのだが、正直かなり突拍子もない話が待っている。普通のミステリでいうなら「犯人は鍵のかかった部屋の扉を幽霊のようにすり抜けたのだ!」みたいなトンデモな結末だ。だが、こうした荒唐無稽な落ちも本書が「SF」というくくりの中で進行してきたおかげで、意外すぎることなく、逆にスッキリ腹落ちするような読後感を得られる。とてもよく練られた構成だと感じた。 従来のミステリの型に囚われない多面的な一冊。SF、ミステリの両方が好きな人はぜひおすすめである。 ―――――――――――――――――――――――――― 【メモ】 歴史上のこの一時期を通じて、20世紀の置土産だったイデオロギーや民族主義に根ざす緊張は、科学技術の進歩によってもたらされた、全世界的な豊饒と出生率の低下によって霧消した。古来歴史を揺るがせていた対立と不信は民族、国家、党派、信教等が渾然と融和して巨大な、均一な地球社会が形成されるにつれて影をひそめた。すでにその生命を失って久しい政治家の理不尽な領土意識は自然に消滅し、国民国家が成熟期に達すると、超大国の防衛予算は年々大幅に削減された。新しい核爆弾の登場は、要するにいずれはそこに至るであろう歴史の流れを速めたにすぎなかった。軍備放棄はすでに全世界の合意に達していた。 軍備放棄の結果だぶついた資金、資源で大いに潤った活動分野の一つが、急速にその規模を拡大しつつある国連太陽系探査計画(UNSSEP)であった。すでにこの機関が掌握すべき責任事項のリストは厖大なものに脹れ上がっていた。ほんのいくつかの例を挙げただけでも、地球、月、火星、金星、太陽の軌道を回るすべての人工衛星の運行管理、月ならびに火星の有人基地建設とその運営、金星の軌道を回る実験室の打ち上げ、ディープ・スペースへのロボット探査船打ち上げ、外惑星への有人飛行計画の立案と進行管理等々といった具合である。かくてUNSSEPは各大国の軍備縮小の度合いに見合った速度で規模を拡大し、あぶれた技術者や頭脳を吸収したのである。同時にナショナリズムが退潮し、各国の正規軍が解散すると新世代の若者たちはその冒険欲のはけ口を国連宇宙軍(UNSA)の制服勤務の部署に求めた。新しいフロンティア開拓を目指して太陽系を縦横に宇宙船が飛び回る興奮と期待の時代がここに幕を開けたのである。 「第一に、チャーリーはこれまでに建設されたいかなる基地の人間でもないということ。いや……というより」コールドウェルは意味ありげに声をふるわせて、ゆっくりと言った。「現在われわれが知っている世界のいかなる国の人間でもないのです。それどころか、チャーリーがこの地球という惑星以外の住人でないとは言い切れないのです」 「何者であるかはともかく……チャーリーは5万年以上前に死んでいるのです」 チャーリーの種属はどこかで人間型の進化を遂げたのだ。このどこかが地球であるか、ないしは地球以外の場所であることは自明の理である。初歩的な論理の原則から言っても、それ以外の可能性は考えられない。ハントは記憶の底を浚い、地球上の生物の進化を説明する理論について知っている限りのことを思い出した。何世紀にもわたるこの分野の涙ぐましい研究努力にもかかわらず、現在確立されている考え方では説明しきれないものがなお残されているのではあるまいか?数十億年という時間は想像を絶する長さである。不確実性の深淵のどこかで、現代の人類が登場するはるか以前に進化の過程を経験しつくして滅亡した別の人類が存在したかもしれないと考えることはあまりにも馬鹿げているだろうか? 5万年の昔、今ではルナリアンで通っている一群の宇宙人が月面に立っていた。彼らがどこからやってきたかは当面の問題ではない。それはそれでまた別の話である。ちょうどその頃、豪雨のように隕石が降り注いで月の裏側を覆いつくした。隕石は月面にいたルナリアンたちを抹殺したのだろうか? おそらく抹殺したに違いない……しかし、その異変はどこであれもともと彼らが住んでいた惑星には何の影響もおよぼしはしなかったであろう。現在月面にいるUNSAの遠征隊が残らず死に絶えたとしても、長い視野で見れば地球に何の影響も与えはすまい。だとすれば、他のルナリアンたちはどうなったのか? なぜそれ以後掻き消すように姿を消してしまったのだろう?月で起こったことよりも、もっと広範囲にわたる大規模な異変があったのだろうか?その大規模な異変こそが、月に隕石を降らせたそもそもの原因だろうか? 第2の異変が隕石を降らせ、同時に他の惑星のルナリアンたちを絶滅させたのだろうか?それとも、2つの事件は何ら因果関係を持ってはいないのだろうか?いや、そうとは考えられない。 ●解釈 (a)ルナリアン生存期間中ないしはその前後に主として月の裏側において高度に発達した兵器が使用されたと思われる。ルナリアンが戦闘に関与している可能性が濃いが、それを証明する材料は発見されていない。 (b)ルナリアンが戦闘に関与していたとするならば、それはルナリアンの母惑星を巻き込む大規模な宇宙戦争であり、ルナリアン絶滅の原因であると想像される。 (c)チャーリーは月面に孤立した大がかりな探検隊の一員であった。月面にルナリアンが居住していた明らかな痕跡があり、遺留品、遺跡は裏側に集中している。その後、隕石の集中落下によって事実上いっさいの痕跡は抹消された。 はたしてルナリアンとミネルヴァンが同一人種であるか否かという疑問は解決されぬまま、今また新たな謎が加わったのである。ガニメアンはどこから出現したのか?ガニメアンはルナリアンやミネルヴァンとどこかで繋がりがあるのか? 「そもそものはじめからわたしが一貫して主張してきたとおり、古典的な進化論は十全かつ揺るぎないものです。ルナリアンが地球からの植民者であったという考えは結論として正しかったのです。ただし、その結論に至る過程が事実と食い違っていましたが。地球上をいくら捜してもルナリアン文明の痕跡が発見されるはずはありません。もともと地球上にはそんなものはないんですから。それに、人類とはまったく別の進化系統を辿ってルナリアンが出現したという考えも否定されました。ルナリアン文明は、人類および地球上の全脊椎動物と同じ起源から、ミネルヴァで独自に発達したのです。その祖先は、2500万年前に、ガニメアンの手でミネルヴァに運ばれたのです」 ハントは船体側面の各所に設けられた展望ドームで多くの時間を過ごした。1つだけ彼がよく知っているもの、すなわち太陽を見つめているうちに、ハントは少しずつ自分の存在に加えられつつある新たな大きさ、深さを理解するようになった。太陽の永遠の輝きや、生命の源泉であるつきることのない温もりと明るさは彼に安心感を与えた。ハントは古代の航海者たちのことを思った。航海術が未発達であった頃の船乗りは決して陸地が視界から消えるところまでは行かなかった。彼らもやはり、安心立命の拠りどころを必要としていたのだ。しかし、遠からず人類は未知の深淵に舳先を向け、銀河系外星雲へ渡ろうとするであろう。そこには彼らに安心を与える太陽はない。島宇宙に至る途中の海には星一つない。銀河系宇宙自体、無限の空間の中ではぼんやりとした影の薄い存在でしかありはしないのだ。 その深淵の果てにはいかなる未知の大陸が待ち受けているだろうか? 今からおよそ2500万年の昔、ミネルヴァの大気中の二酸化炭素濃度が急激に高まったのだ。何らかの自然現象によって岩石の化学組成中のガスが放散されたか、あるいは、ガニメアンの活動に何かそのような現象を惹起するものがあったのであろう。ガニメアンが異星生物の種をそっくり移入した理由もこれで説明される。その最大の目的は、二酸化炭素を吸収し、酸素を生成する植物で惑星を覆い、大気のバランスを回復することであったに違いない。動物はエコロジーの均衡を維持し、植物の成長を助けるために狩り出されたにすぎまい。しかし、この試みは失敗に終わった。惑星固有の生物は新しい環境に適応できなかった。そして、抵抗力のある異星生物が競争相手のいなくなった新世界で盛大に繁殖したのだ。 「論理的に考えて、2つの月が実は同じものであったとする以外に説明はあり得ません。われわれは長い間、ルナリアン文明は地球で進歩したのか、それとも、ミネルヴァで進歩したのか、その答を捜し求めてきました。しかし、今わたしが述べたところから、それがミネルヴァであったことは明らかです。われわれは、まったく相矛盾する2通りの情報群があり、一方を取ればルナリアン文明は地球で進歩したことになり、今一方によればそれが否定されると考えてきました。これは、データの解釈の誤りです。それらの情報は地球について語るものでもなく、ミネルヴァのことを伝えるものでもありませんでした。それは、地球の、もしくは、ミネルヴァの「月」に関する情報だったのです。一部の事実はわれわれに地球の月 について教え、また別の事実は、ミネルヴァの月を指し示していました。まったくそれとは意識せずにわれわれが2つの月は別のものであるという考えに執着している限り、この並立する事実の矛盾は決して解消し得ないのです。しかし、厳密な論理のしからしめるところとして、われわれが2つの月は同一であるという考えを導入する時は、あらゆる対立矛盾背反はたちどころに雲散霧消するのです」 「星を失った月がどのくらいの期間太陽に向かって移動を続けたかはわかっておりません。何か月か、あるいは何年にもおよんだかもしれません。それはともかく、ここで自然界にままある、万に一つの偶然が働きました。月の太陽に向かって接近してゆく道筋が地球の傍を通ったのです。地球は時間のはじまりからその時までずっと、孤独に太陽のまわりを回り続けていました」 「そうです。くり返して言いますが、地球はそれまで孤独だったのです。おわかりと思いますが、わたしの考えに従って、われわれに許された唯一の可能な解釈を取るならば、その解釈から導き出される結果も受け入れないわけにはいきません。つまり、この時点、今からかれこれ5万年前まで、惑星地球には月がなかったのです。2つの天体は互いの重力場が重なり合ったところで綱引きを演じました。そして新しい共通の軌道に安定して、以来今日まで、地球は宇宙の孤児であった月を自分の衛星として、あたかも親子のような関係を保ってきたのです」 「きみは頭からそう決めてかかっているんだ……皆そう思い込んでいる。習慣的にそう思っているんだよ。人類は歴史を通じて、一貫してそう考えてきた。まあ、無理もないがね。人間が地球で育ったことを疑う理由は何一つありはしなかったのだから」 ダンチェッカーは肩をそびやかし、まじろぎもせず一同を見渡した。「ここまで来れば、もう見当はついているのではないかな。わたしはね、これまでに検討した証拠から、人類は地球上で進化したのではない、と言っているのだよ。人類はミネルヴァで進化したのだ」 「結論から言って、彼らはその試みに成功したと考えないわけにはいかない。氷河期の苛酷な世界に降り立った彼らがその後どのような体験を重ねたかは、しょせん知る由もないだろう。が、以後何代もの間、彼らが滅亡の瀬戸際で細々と生き続けたであろうことは充分想像できるね。彼らは知識や技術をことごとく失ったに違いない。しだいに彼らは原始人の生活に立ち帰った。4万年あまり、彼らはただ生存競争を戦い続けたのだ。そして、彼らは生き延びた。生き延びただけではない。彼らは地球に根を降ろして、子孫を殖やし、やがて広い地域に住み着いて栄えるようになった。現在、彼らの子孫は、彼らがかつてミネルヴァを支配したと同じように、この地球を支配している……諸君や、わたしや、他の全人類だ」 「人間が地球上の他の動物となぜこうも違うのか、諸君は一度でも考えてみたことがあるかね?脳が大きいとか、手先が器用であるとか、その種の違いなら誰でも知っている。いや、わたしが言いたいのは、もっと別のことなのだよ。たいていの動物は、絶望的情況に追い込まれるとあっさり運命に身を任せて、惨めな滅亡の道を辿る。ところが、人間は決して後へ退くことを知らないのだね。人間はありたけの力をふり絞って、地球上のいかなる動物も真似することのできない粘り強い抵抗を示す。生命に脅威を与えるものに対しては敢然と戦う。かつて地球上に人間ほど攻撃的な性質を帯びた動物がいただろうか。この攻撃性ゆえに、人間は自分たち以前のすべてを駆逐して、万物の霊長になったのだ。人間は風力や河の流れや潮の動きを制御した。今では太陽の力をさえ手懐けている。人間は不屈の気概によって海や空を征服し、宇宙の挑戦を受けて立った。時にはその攻撃性と強い意思とが歴史に血塗られた汚点をしるす結果を招くこともあった。しかし、この強さがなかったら、人間は野に放たれた家畜と同様、まったく無力だったに違いないのだよ」
47投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログちょっと読みにくいけど面白かった。 先人から引き継いだ諦めない精神と新たに学んだ平和的解決。私達も忘れずに生きていきたいです。
0投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
始まり方がワクワクするし、これが随分昔の作品とは思えないほどの内容。 終わり方も好き。 ただ、続編は読まない。この単作で終わった方がすっきりすると思うから。
0投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログ何でもっと早く読んでなかったんだろ? 面白かった。 マクロスはこれも発想の一つになっていたのだろうなあ。 展開は、この作品以降のものを知っているからか、少し読めてしまうのが残念。 それと、アメリカのドラマや映画のようにエピローグが、人気が出たなら続編、となっているのには民族性を感じてしまう。
9投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログジェイムズ・P・ホーガン(1941~2010年)は、英ロンドン生まれ、工業専門学校で5年間、電気工学・電子工学・機械工学を学んだ後、いくつかの企業で設計技術者・セールスエンジニアとして働き、DEC(ディジタル・イクイップメント・コーポレーション)に転職して米ボストンに移住。1977年、仕事の傍ら書いた『星を継ぐもの』でデビューし、その後、作家専業となり、フロリダ、カリフォルニアに移住、晩年はアイルランドに暮らした。 その作風は、科学技術(天文学・物理学・化学・数学・工学技術等)の正確で論理的な描写と、それらの科学知識に裏付けられた理論上可能なアイデアを中心とする、いわゆる「ハードSF」に分類される。 処女作である本作品は、科学の理論とは実証に基づかなくてはならず、理論と現実に齟齬があるなら、尊重されるべきなのは現実であるという、ホーガンの科学に対する姿勢を反映した、典型的なハードSFである。続編の『ガニメデの優しい巨人』、『巨人たちの星』を併せて「巨人三部作」、更に、『内なる宇宙』、『Mission to Minerva』(未訳)までの5作で「巨人たちの星シリーズ」と総称されている。 私はよく本を読む方であるが、専らノンフィクション系の本で、SF(と言われるジャンル)でこれまで読んだものは、『2001年宇宙の旅』、『日本沈没』、『復活の日』くらいなのだが、SFファンから圧倒的な支持を集めるといわれる本作品はずっと気になっており、今般読んでみた。 そして、読み始めたら最後、一気に読み切ってしまった。 物語は、月面で5万年前の人間の遺体が発見されたところから始まり、物理学、生物学、言語学をはじめとする、あらゆる学問を動員して調査が行われる中で、新たな事実が次々と明らかになり、仮説が作られては、否定されていくのだが、最後には、その「5万年前の人間の遺体が月面にあった」という、あり得ないと考えられた事実が矛盾なく説明されるのだ。半世紀近く前の作品ではあるが、専門知識を持たない読者からすれば、その科学的説明にも特段の違和感はない。 創元SF文庫最大のベスト&ロング・セラーの評判に違わない傑作といえるだろう。 (2024年4月了)
5投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログ実に面白いお話です。今からもっと未来の話。月で一人の死体が見つかります。とはいっても、ミステリーではありません。問題を解くのも探偵ではありません。この死体は大昔の死体ですが、この死体はどのような過程でここにあるのかというのが科学者達に与えられた問題となるのです。この死体を通じて宇宙や歴史の謎を紐解く小説です。
0投稿日: 2024.04.19
powered by ブクログ昔挫折したけど再チャレンジ第二弾(第一弾は百年の孤独) 最初の本人と相棒、どういう経緯でこんなことになって、それからどうなったんだろう?という疑問が後半になるにつれて専門学者たちのいろんな方向からの読み解きで明らかになっていくところがスペクタクル 持ち物の手帳のカレンダーが文字解明の取っ掛かりになるのとか好き(物理学は宇宙どこに行っても変わらないという基本があるのがかっこいい) あとダンチェッカーが好き(最初ちょっと悪役っぽく書かれてたのはなぜ…?) おもしろかったけどちょこちょこ眠くなってた でも昔の訳とかなり違ってたみたいなので読みやすかったかもしれない
0投稿日: 2024.04.18
powered by ブクログ傑作SF。 謎が謎を呼び、状況が複雑になりつつもハントが組織を上手く動かして解決に向かう道中は読んでいて気持ちが良い。 全く予想の出来ない驚きの結末でありながら、納得させられる説明がなされている。
0投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログハードSFというジャンルは初めてでしたが、とってもおもしろかったです。物理や科学の知識がなくても十分楽しめました。ミステリーっぽくもあり、最後まで目が離せません。1977年作とは驚きです。
7投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログめちゃくちゃ面白い。 これが1970年代出版?SF小説の金字塔と言われるのも納得。名作はやはり名作なのだな…と思う。 ざっくりストーリーは以下。 月で宇宙服を着た遺体が見つかった。該当の遺体を調べると、驚くべきことに5万年前に亡くなったということがわかる。 これは宇宙人なのか?だがしかし、その遺体はどう調査しても我々地球の人間と言わざるを得ないほど酷似している。当然、地球には5万年前に月に行けるほどの技術力はなかったはずであり、彼の出自を含めて議論が紛糾。物理学者である主人公ヴィクター・ハントは本件の調査に参加することになる。 海外翻訳小説の独特な文体はあるが読みやすい方。お前は誰だ?という謎解きのような楽しさとそこに絡む人間模様、そして終盤の「あまりに前提事項であるがゆえに見逃した」仮説への終着の仕方、そこに加えて1番最後にダンチェッカーから投げられた問い。いずれも秀逸。なお、専門用語についてはそうなるんだな、で理解を諦めて流し読み程度にした。 星5つにするか迷った。続編もあるようで、ずっと翻訳されてなかった5巻(最終巻)が2024夏に刊行予定らしい。シリーズ読もう。
11投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ現代の化学文明の方が当時この本が出された1977年より進んでいるはずだが中で繰り広げられる科学の論争を展開していく中で矛盾など感じることが少なく理路整然としており割と納得できるような内容に驚いた。 物語の中で謎が解明されたと思った直後にまた新しい矛盾点が生じ、2転3転と展開していく内容が読み手のこちら側も一緒に思考してしまい時間を忘れて一気に読んでしまった。
0投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログ月で発見された宇宙服をまとった死後5万年の死体。その謎を解明していくシリーズの第一作。高い期待を裏切らない緻密で論理的なストーリー。こんなにも胸が高鳴る本に出会ったことがない。40年を経っても全く色あせない、最高のSF小説でした。
0投稿日: 2024.03.19
powered by ブクログ論理的な筋が軸であるが,登場人物の人間臭さもあって,おもしろかった。 気にはなっていた本だが,今まで読めてなくて,でもたまたま会社の人が読んだという話を聞いて,読んでみた。1970 年代の小説ということで最近の SF とはテイストも違うが,論理的・科学的な考察を軸にしつつも,人間らしさを感じる描写もあって,面白く読めた。続編もあるとのことなので,忘れないうちに読もうと思う。 本書は図書館で文庫本を借りたのだが,版が古いせいか文字が小さく,朝起きたばかりや夜の疲れたときには読むのが辛かった。
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログSFの最高傑作との謳い文句に読み始めました。 月の洞窟から5万年前の極めて現在の人類に近い宇宙人ルナリアン(チャーリー)が発見されたとの書き始めに本作の期待感がいやが上にも上がります。 さらに、木星最大の惑星ガニメダから2500万年前の巨大宇宙船と極めて高度な文明を築いた巨人の宇宙人ガルメニアン、さらに宇宙船に積まれた地球の太古の生物が発見される。 調査、研究から太古の昔に木星近くに恒星ミネルバがあり、セリオスとランビス(チャーリーはランビス人)の部族同士の戦いで粉々に飛び散ってしまったことが分かるも、ルナリアンの歴史と地球の関係の謎解きに全てを説明出来る説を求め、話が展開していくが、あまり説得力のない謎解きがされる。 月が5万年前にはミネルバの衛星であったが、ミネルバの爆発で太陽の中心に向かい、たまたま地球の引力に引かれ、今のような地球の衛星になり、月に生き残ったルナリアンが地球に移り住み、今の人類になったとの謎解きに❓️マークが幾つも浮かび、残念ながら興ざめしてしまうのは自分だけではないと思うが⋅⋅⋅⋅⋅。
1投稿日: 2024.03.08
powered by ブクログ月面で5万年前の宇宙服を着た死体が発見されたところから、あまりにも面白いストーリーに引っ張られ一気に読了。極上のミステリーってこういうものを言うのでは。
0投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ#星を継ぐもの #読了 SFで、「宇宙」を扱ったら「未来」を限りなく想像させる作品のイメージが強かった。 しかし、星を継ぐものを読んで、「過去」を探求するSFの良さを知った。 そして、ミステリ要素があるのでSFミステリとして最高であった。 #ジェイムズ・P・ホーガン #創元SF文庫
0投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
専門用語が多くて難しいが、冒頭の掴みが面白すぎて読み進めてしまう。真相解明パートは一瞬で読み終えてしまった。しかし、巨人(コリエル)がチャーリーと同時期に生きていた謎、地球に降り立ったはずなのに巨人の形質が地球に残っていない謎などは判明せず終わっちゃったので驚いた。次巻で明かされるのか?
0投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログこれが正史なんじゃないかと思わせるほどの迫力はあった。 しかしやはり SFはニガテだなと思い至った。 そもそも今書かれている文がいつどこの誰視点のものなのか明示されないまま進んでいくのが凄くニガテだが、特にSFはどこまでが"アリ"なのか明示されないまま進むと想像のしようがなくなる。 脳の負荷が高く疲れる。
0投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログずっと積んでた宇宙SFをやっと読んだ。 専門的描写が多くてちょっと大変だったけど読み応えがあったし、こんな結末は想像もしなかった。 近未来の世界、しかも舞台は宇宙。 月旅行が海外旅行と同じくらい身近な時代。 死体の謎を解こうとする科学者たちの様々な仮説や議論のシーンは、日常生活ではほとんど意識しない分野なので頭をフル回転させながら読みました。 実際、各分野のスペシャリストが集まって、こんなふうに謎を解いていくんでしょうか…。 なんかすごい…! 前半はなかなか進展せず読み進めるのがちょっと大変でしたが、中盤からは勢いが増していく感じ。 予想外の展開で最後の一行までおもしろかった。 1977年の作品。この世界観が47年前に書かれたと思うと改めてすごいなぁと思う。 何十年も前にフィクションだった世界が、時を経て現実味を帯びてきていると思うと気分が高揚します。
11投稿日: 2024.02.13
powered by ブクログ面白かった。本当はこれが史実なのでは?と思わせる表現力。意見の対立する二人の、どちらをも愚か者と扱わない設定。作者の卓越した能力と人柄が表れている作品だと思った。
0投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ最高だった…。名作と呼ばれる理由も納得。 22節?22章?(普段本読まなかったので何と言っていいのかわからない)の描写、内容がとても個人的に好きだった。凄くカタルシスを感じた
0投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログまず、設定が面白いと思った。 読み進めていくうちに謎に対する答を想像できて、謎解きも楽しめた。 ただ、くどいと感じる部分もあり、少し説明が多過ぎるように思った。 書かれたのがかなり前なので、登場する技術に古さを感じる箇所もあった。 それでも総合的には、面白く読め、読後感は良かった。
0投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログとにかく名作です。読んでいてワクワクする。 作中で数多く展開される科学者たちの議論も読んでいて面白い。
0投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ月面で、五万年前の人間の死体が見つかる?!という謎から始まるSFミステリー。一九七七年米国で刊行、物語の舞台は二〇二八年ごろ。一九八〇年邦訳版刊行以来特に日本で愛され続け、なんと百刷超え、創元SF文庫を代表する人気作のひとつとのこと。二〇二三年夏以降、本作及び続編の新版が続々刊行され、未訳だった最終巻『ミネルヴァ計画(仮)』も出るらしい。ホットだ。私は図書館で借りた子供向けの『名作ミステリーきっかけ大図鑑』という名作紹介本で知り、読みたいリストに入れていたのを、今回オーディオブックで読んで(聴いて、ですけどなんとなく)みた。 オーディオブック向きなのか問題は常にある。気分が乗らなくてもとりあえず進めるが、ちょっと忘れたところに戻って聞き直すというのが難しいので内容把握が曖昧になる。オーディオブックとの付き合い方は要研究であるがメリットもあるのでまだやめない。朗読は森田順平さん、主人公ハント博士のときの声色が好きでした。 ▼死体(仮名:チャーリー)の謎そのもの これはメインディッシュ。これが知りたいという推進力で聞き進んでいくわけで、パワーは十分。レビューの最後に自分用ネタバレメモを書きます。 ▼謎解きの過程 これがなんとも地味で面白い。地道な調査で確たる事実を集め、仮説、検証と科学的にアプローチしていく。本作で語られる学問的な諸前提が現実の科学に照らし合わせてどれくらいリアルなのかは私にはわからないが、調査の進め方には魔法やファンタジーやご都合主義の入る余地なく、とても真実味がある。 さらにこのプロジェクトのボスであるコールドウェルというおじさん(まあ主要人物のだいたいがおじさんだが)による人員配置がまた冴えていて、お仕事ものとしても面白い。彼の采配が光るシーンはいくつかあるが、何より、並いる科学諸分野のスペシャリストたちを率いるリーダーとしてハント博士を連れてきた慧眼と手腕が見事。コールドウェルが、ハントを「他の人が考えつかないような切り口で物事をみる特異な頭脳」を持っているという理由で引き抜いたとき、私にはその特異さというのがピンとこず、主人公は天才ってことかなあくらいに受け止めていたが、最後まで読んでみると、あの時やあの時の思考回路やひらめきを可能にするハントの力をコールドウェルは見抜いていたのか、と恐れ入った。 ▼たまにロマンチック そんなわけで基本はアカデミックなプロジェクトものできっかりかっちりしており、ロマンスとか誰かの人間的成長みたいな大きなヒューマンドラマはない(そこもいい)のだが、時折ふっと人間味に満ちた情緒たっぷりのシーンが挟まれるところがまたニクい。ハント博士と初めは対立するダンチェッカー博士とのあれこれ、チャーリーの手記、ハントの感傷など。冒頭ではハントの相方的存在だったグレイが、ノリスケみたいな奴で楽しかったのだがいつのまにか消えていた。 ▼今が舞台 ほぼ今が舞台なので、五十年前に描かれた未来の答え合わせ的な楽しみ方もできる。紛争はなくなり…というところが、合っていなくて残念。この点や、ラストのダンチェッカーの語りなど、なかなか考えさせられるところである。 ▼チャーリーの謎(完全ネタバレメモ) ※ここからはネタバレまくりメモ。 ・続編を読まないと全ての真相が明らかにはならないが、とはいえ本作だけでも十分満足感はある。 ・ところどころ私のメモが曖昧なのは、不明点の聞き直しを怠ったため。なので間違っているかも。あくまで自分用。 ・かつてミネルヴァという惑星が火星と木星の間にあった。 ・ミネルヴァ人=ガニメアンは、二五〇〇万年前に生きていた。高度な文明と技術を有していたが何らかの原因でミネルヴァは二酸化炭素過多になり生命の危機。その対策として地球からノアの方舟よろしく色んな生物を運んだ(交配して強くなろうとしたのか?この辺不明)。が、このプロジェクトは行き詰まり、ガニメアンはミネルヴァも地球由来の生き物も捨て、こぞって宇宙に飛び出した。彼らがどうなったかは謎。おそらく続編に続く。 ・ミネルヴァに残された地球由来の生き物はミネルヴァにて進化を遂げた。五万年前ごろまでにホモ・サピエンス生まれる(サラッと書いたがこれが本作最大の驚くところ)。これがルナリアン。地球でもそのころまでにネアンデルタール人が生まれている。 ・五万年前のミネルヴァはルナリアンの天下だが元々二酸化炭素問題などで環境もやばく、民族間は戦争状態。技術力は高い。他の惑星を狙って破壊できる兵器がある。チャーリーとコリエル?の所属する部隊はミネルヴァの衛星である「月」にいて、そこからミネルヴァを破壊する。 ・ミネルヴァは木っ端微塵で宇宙の塵(小惑星帯)となり、「月」もそれを浴びる。さらに母体を失った「月」は太陽の引力に引かれてぐいーんと大移動、途中で、当時は衛星を持たない孤独な惑星であった地球の引力にひっかかる。色々あって地球の衛星、我々の知っている「月」となる。ここはロマンチックに語られる(本作第二?の驚きどころ)。 ・この「ぐいーんと大移動」にかかる時間がどんなもんなのかが不明なのだが、チャーリー(とコリエル?)たちは移動後に青い地球を見て、最後の力を振り絞って地球に逃れることにする。 ・チャーリーは行けなかったから月で死体となって見つかるわけだが、命からがらたどり着いた者もいる。これが我々人類の祖先。かつて持っていた技術も文明も失ったが持ち前の粘り強さで原始人として生き抜いた。ネアンデルタール人は空からやってきたホモ・サピエンス=ルナリアンに滅ぼされた(というか生存競争に負けた)のだった。あれまあ!私たちの母なる星は地球ではなかったのか!という驚き。しかし、我々は祖先からこの星を受け継いだのだともとらえられる。る?原題は“Inherit the Stars”と複数形。地球だけを指しているのではないようだ。 ・ここんとこ、主人公ハントさんを差し置いていちばん美味しいところを持っていくダンチェッカーも見どころ。
18投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ古い本だが、冒頭のショッキングな場面から始まり、やや退屈でいかにもSF的な論争を経て、最後のコペルニクス的な展開は今読んでもわくわくする。 おそらく当時最先端の大きな科学的問題をちょっと強引だが実にダイナミックに調理する手腕は、SFらしい楽しみの真骨頂を感じられる
0投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
SF小説で絶対に読むべきというレビューを見て購入した。 非常に難しい単語も出てきたがそこは軽く読み飛ばしながら楽しんだ。 続編も読んでみたいと思う。
0投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ断片的な、一見不可解な情報が繋がる過程がとても楽しい。頭の中での情報の整理が作中時間と同期されるようなのもとても良かった。 これが好きな人はOuter Wildsと言うゲームがお気に召すかもしれない。
0投稿日: 2024.01.19
powered by ブクログこれはSFの皮をかぶった上質なミステリだ!(歓喜) プロジェクト・ヘイル・メアリーでSFに興味を持った私は、自ずとこの古典名作に行き着いたのだった。 とはいえSFの素養がなく理系でもないのでサクッと読むっていうわけにはいかなかったけど、いや・・・文句なしに面白かった。 舞台は2028年。月でミイラ化した死体が発見される。地球のトップ科学者たちがあれこれ調べて計算した結果、なんと死後5万年経っているらしい。 いや5万年って! 地球上に人類が誕生したのってせいぜい500万年前だぞ?5万年前に月まで行けたはずがないが? というところから、科学者、生物学者、言語学者などが一丸となってそれぞれの分野で謎解きしていく様がアツすぎた。 ○○ということが判明したぞー!それを元にすると✕✕ということになるぞー!じゃあ△△という仮説が成り立つぞ!いやいや生物学的にはそれはおかしいぞ!ほな違うかぁ・・・ みたいなことをひたっっっすら繰り返していき、最終的にすべての説に矛盾しない一つの答えが見つかる。そして明らかになる「星を継ぐもの」の意味。 いやこれ綿密に伏線が張り巡らされたミステリでしょ。最高すぎた。
3投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ月の表裏不整合問題や火星と木星(だったと思う)の小惑星帯、そしてホモサピエンスがネアンデルタール人を滅ぼした理由といったミッシングリンクを創作の中で見事に解決した作品。ただ、宇宙船や月面基地の説明が冗長だったのでこれを読むには適度に休むと良い、かも
0投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ宇宙の謎、人類の起源、超古代文明、オーパーツ、これらのロマン溢れる言葉が好きな人はどハマりすると思う。SFだけどミステリとも言えるか。読後感も素晴らしい。
0投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ少々難解な部分があるので流し読みすると理解出来ずに読み直すことになります。 シリーズものでこの後も続いているそうですが、この作品単体でも楽しめます。
0投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
SFの金字塔、色褪せない名作。 いやー、めちゃくちゃ面白かった…。 「新版への追補」であるように、SFとしての魅力はもちろんだが、ミステリとしての手法も十分に取り入れているといっていいだろう。まぁSFとミステリの違いなんてほんの些細なモノなので、そこを論じてもしょうがないと言えばしょうがないのだけど。 ある謎(理解不能な現象)が起こったとして、提示されたロジック/パズルが組み合わせることにより論理的に可能であると証明することがミステリの面白さ。不可能が不可能でなくなる過程とも言えるかな。 逆にSFは、現実では証明されていない疑似科学(あるいは予測される科学とも)をもって不可能を説明し切る。 つまりミステリとSFは謎に対する解法が違うんだよね。そういう意味で言うと、今ある材料をもって、最も考えられうる回答を出す本作はミステリの領分に近い。まぁ面白ければ何でもいいんだけどさ。 「不可能な物を除外していき、例えどれだけ信じられなくとも、最後に残ったそれが真実だ」とはある探偵の言だけど、まさしくそれを地で行くSFでした。この作品は、荒唐無稽だとしてもそれを信じるしかなくなる科学的センスオブワンダーだ、なんて言ってもいいかもしれないね。
0投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログ始:どこか深いところからゆっくりと浮かび上がるように、彼は意識を取り戻しかけていた。 終:帯に彫られていた文字は、翻訳すれば<コリエル>と読めたはずである。
0投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ海外のSF小説を読んだのはもしかして初めてかもです。この作品の存在さえ知りませんでした。 外国人の名前は覚えにくくて最初登場人物を把握するのに時間かかりました。 SFって面白いな、と思いました。想像力が刺激されるというか夢が膨らむというか。 正直、ジャンル的になかなか食指が動かないのですが空想を旅したい気分になった時にまたSF小説も読もうと思います。 これ、漫画化はしているけど映画化はしてないのですね。観てみたかった。
9投稿日: 2023.12.06
powered by ブクログ月面で真っ赤な宇宙服をまとった人間の死体が発見された。その死体を分析すると、彼は5万年前に死んでいることがわかった。彼は人間なのか。どこから来たのか。地球の進化の歴史も検証しながら解明に向けて招集されたハント博士は壮大な謎に挑む。 読み始めは難しい専門用語が出てきたりハードな小説だと思ったが、謎が解明されまた新たな謎が生まれていきどんどん読み進めることができた。 この作品は学生時代に読んだはずだったんですが、ほとんど覚えてなくて新鮮に読めた。エピローグの最後のページは映画のワンシーンのようにいいです。 2023年11月29日読了。
0投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずいぶん昔に読んでかなり内容を忘れていたので、改めてわくわくしながら読了。月で発見された5万年前の死体から端を発し学術界はその謎を巡って解明に乗り出す。矛盾と新たなる発見、二転三転する推理と検証の醍醐味、個性豊かな科学者生物学者言語学者などの魅力、宇宙という壮大な舞台で地球、人類に収斂していくのは見事だ。
0投稿日: 2023.11.21
powered by ブクログハードSFの巨匠ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』です ハードSF…なんかエロい(おバカ) いゃあーゾワゾワした めっちゃSF!もうめっちゃSF! SFってこういうことよってのをあらためて感じました SF好きを名乗りたいならば絶対に読んでおかなければならない一冊ですよ 確か国連総会で採択されてたはず まぁ難しいけどね 難しいけど面白いのよ! 今回この名作を手に取ったのは翻訳者である池央耿(いけひろあき)さんが先日お亡くなりになったのを知ったからなんよね SFやスパイ小説なんかを数多く翻訳された方で、アイザック・アシモフの『黒後家蜘蛛の会』は全部持ってました ブクログ本棚にも池央耿さん翻訳本、何冊か登録されてます お世話になりました ご冥福をお祈りします
69投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログ読書中のワクワク感、読了後の開放感をここまで味わえる小説は稀です。 月面で発見された死体。調査の結果、死体は死後5万年を経過していることが判明。地道な調査と推理で進む謎解き。それにつれて現れる大きな矛盾。 荒唐無稽なストーリーに反して、登場するメカニズムや理論の描写はリアル。娯楽度の高いミステリーSFで一気に読めました。 (追記) 本作の翻訳家、池央耿(いけ・ひろあき)さんが10月27日、逝去されました。心からご冥福をお祈り致します。
5投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログめちゃくちゃ難しかったけど、最後まで頑張って読み切れたことを褒めたい!!けど最後はほんとに面白かった!!!一気に宇宙のこと色々もっと知りたいってなった!(単純)
0投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログ月で発見された死体は、死後5万年前と判明された。と興味をそそられるプロローグSFゆえの小難しさもあるが、 小説の主人公の学者達と共に頑張って読み進めることで 徐々に、謎が解明されていき、続きが気になるストーリーです。初版が40年以上前(50年前!?)なので、古臭い内容や描写もあるが、それはそれとして、 宇宙の謎が解き明かされる話しを楽しめたらなと思います。良いですね。
0投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログ難し面白かった 月!地球!太陽系!惑星!宇宙〜!て感じの内容 理論推論、生物学、地理学、数学、言語学、物理学、、知識という知識が全部でてきて好き勝手大論争。知らない単語がリアル3000こでてくる。一生懸命読んでもちっともわかんない。わかんないんだけど、なんとなくふーんって読んでたらわかってきて、そうなったらもうやめらんない。全謎が解かれてパズルがしっかり組み合ったときの気持ちよさを味わえるまではしかし、長いみちのり。こんな薄い本のなかにはるかに壮大な物語がぶちこんであるのはやばいこと。 理系の人ならもっと楽しめそう。頭いい人に勧めてみたい脳みそ酷使系小説。なんせむずいから映像化希望。お金かかりそう〜非の打ち所なくどこまでもサイエンスフィクション
1投稿日: 2023.10.15
powered by ブクログ先入観で神格化してしまっていた可能性がある。 確かに最後は没入できた。そこに至るまでは展開に物足りなさを感じた。 起承転結でいう、「宇宙で五万年前の人間の死体が見つかった」という起と最後の結が際立つけど間が、うーん
0投稿日: 2023.10.14
powered by ブクログこの作品が長らく愛されている理由と、SFミステリーと言われている理由がよく分かった。クライマックスの怒涛の種明かしはもはやこれが現実なのではないかと思わせられるものがあった。星を継ぐものというタイトルにも思わせられるものがあった。個人的に主人公と対立していた教授が徐々に主人公を認めていくが、自らの考えもしっかりと持っているところに科学者としての矜持を感じられかっこいいと感じた。
0投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ誰かのおすすめのSF小説ランキングで1位を取ってるのを見て、貴志祐介の新世界よりも面白いSF小説があるのかとワクワクしながら手に取った一冊。 むずかしかった、SFそもそもそんなに好きじゃないなと感じながら読みつづけた。オチは結構好きだったけれども、やはり過程を楽しめないので、やはりSFと私は親和性がないんだと思う。
0投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログSFミステリとしての完成度が桁外れ。 とても大きな謎が段階を踏んで徐々に解き明かされていくのがとても気持ちいい。パズルのピースを組み立てるという作中の表現がぴったり。 設定のスケールが大きいが、それに説得力があるので読んでいてとてもワクワク出来た。
0投稿日: 2023.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本格的なSFを読むのはこれが初めてだと思います。 専門用語とかあって難しい所もあるため、読む速度はいつもより遅め。 それでも面白かったです。 「え!待って、てことは?」みたいな展開が何回かって楽しかったです。 読んでる途中何回か思ったんですが、作者は何者でしょうか。 色々なことに詳しくてすごいなと思ったし、人類の起源やミッシングリンクを利用したりとか、私は頭がよくないのでもう人類の起源これでいいような気がしてきました笑 また、ソビエトが出てくるあたり時代を感じました。 あとエピローグ!! 続編のタイトルを見る限りガニメアンに会えたのかな?
2投稿日: 2023.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わった最初の感想は「めちゃくちゃ面白かったけれども!カロリーが高い!!」だった。凄く凄く面白く壮大な謎が隠されていて読む手が全然止まらないほどに興味を惹かれるけれども、それに付随して自分が知らないような知識がわらわらと出てくるのであんまり科学的な知識を持たない自分はかなり脳を酷使して読んでいた。しかし、SF、サイエンスと付く以上は、本来このぐらいの専門知識が入っていたとしても不思議はないのかもしれない。そしてこの作品を読んだ時というか読んでいる時に感じたことは「これが本格SF(サイエンス・ファンタジー)かぁ」といったことだ。科学のことに全然明るくない自分のような人間にもちゃんと読めるように創られていて、内容的に分かりづらくはあっても分からないということはなかったのでこの内容にしては読みやすかった。読み始めた動機は5万年前の時代が発見されたという気になりすぎる見出しに惹かれたからで、わりと軽い気持ちで買って読み始めた。……軽い気持ちじゃなくて固い決意を持って読み始めるべきだったよ。恐らく自分が読んできた中で一番面白いSF作品だった。(自分はあんまりSFをよんでないけれども)この作品の面白いというか、読んでいて引き込まれてしまうところは、本当にあり得るかもしれないと思うぐらいにこの中で一つの世界が創られているところだ。月の探索で五万年前の時代が見つかった!こんなのは本来あり得ないとわかっているけれども、その後に地球に持ち帰ってしっかり調べて各分野の学者たちが自らの知識を元に死体の身元と謎を明かそうとする。そして少しずつ死体のことが分かってきて仮説を立てては捨てて立てては捨ててを繰り返して、事実を元に真実を追求する。全員が全員探偵のような存在であり、謎を解くのは特別な存在ではなく事実として揃っている証拠を論理的に関連付けることであると感じさせられた。そしてこんなに壮大な話の内容であるが、全く持って馬鹿らしいファンタジー(幻想)のような話は一切無く、確率としてありえるものだけで成立している点が素晴らしい。
0投稿日: 2023.09.20
powered by ブクログ傑作です。大好きです。最高に面白かったです。未来とか科学技術っていいよなぁ。この著者の他の作品もぜひ読んでみたいと思います。
0投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ文章が難しくてスムーズに飲み込めなかった。 読むのに時間がかかったりしてイライラすることもあったけど、 すぐ眠たくなる作用もあるから寝る前はおすすめかも。 研究者視点としては、柔軟な考えや結果の紐付けの新たなヒントをもらえた気持ちになった。 物語の展開としても考察や推理が進むときは、勢いよく読み進めたくて興奮した。 ただ読む時には気合がいるなぁ。 続編までは頭を休ませたいと思います。
0投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログ昔読んだ気がするけどすっかり忘れている。 最後が推論だけで終わっているのでそこがちょっと物足りない。 すべて説明されてはいるのだけれど。
0投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新装版が出たということで話題になっていたので初めて読みましたがとても面白くてほぼイッキ読み。生物好きの人が読んだらガニメアンが出てくるぐらいからずっと気になるであろう生殖隔離の問題が重要なファクターになってて、最後の最後で喝采した。ホモ・サピエンスをホモ・サピエンスたらしめてる特異性には残念ながら?非常に同意する……。 あと1977年刊とのことですが、ここのところずっと三体読んでた後なので、主要な科学者にアジア人も女性も全く出てこないのは、人間界にやってきたバービーみたいに「女性たちは?どこなの?」てなった。
1投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログ物語として素晴らしいのはもちろんのこと、さまざまな分野の学者をうまく使って謎を解き明かすハントに感銘を受けた。仕事や組織に対する視点をいただきました。
0投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「アルコール中の血液濃度が極度に低下している」なか、この感想を書いている。 本屋で100刷突破帯を見てまんまと欲しくなってしまった。帯があまり好きではない自分が帯で本を買ってしまうとは… 100刷おめでとうございます。よく話題に出るけど読んだことなかったしな。これってホーガン最初の作品だったんだ。最初でこれかぁ。すごいなぁ。 最初に月で二人が遭難しているところから、SF的なアクションストーリーが展開していくのかと思いきや、終始燃える謎解きが続きまくるという、今で言えば火星の人みたいな話だった。 「アルコール中の血液濃度が極度に低下しているんだ」という表現が良すぎた。最初は翻訳ミスかと思ったが、100刷行って未だにミスがあるわきゃないわな。でも、原文はなんていう表現なんだろうか。 表現としては二日酔いで頭が回ってないという意味合いで、ググっても結構な数の人がネタにしていた。SF好きの中では通じそうだな… 感想を書いてる今、まさに二日酔いで頭が回ってないので使えるぜ! それも含め、全体的に翻訳がとても丁寧で読みやすかった。確かに翻訳ものだなという書き方なんだが、構成的に原文が最初から読みやすそうな感じはした。 後半で謎が増えたり別の星が出てくるところから正直把握できなくなってくるところもあったが、それでも一応全体的な話は理解できていた… はず… 月のクレーターが隕石ではなく、爆発の跡だったというのがわかった頃、なんとなく「これは月がどっかから移動してきたんじゃないか…?」と思っていたが、まさかの正解。推理小説とか読んでても一切推理しない/できないのにすごいぞ自分!でもジェットエンジンとか爆発で運んできたのかと思ってたが… まさかミネルヴァの爆発の衝撃で偶然だったとはなー。 あと、ミネルヴァ=地球だろともずっと思ってたけど全然違った。 ほとんどの謎は確かに解決したのだが、巨人は…?どっかで解決した?ガニメアンが巨人だったのかと思ったが、結局「こ、この骨のサイズは一体…!?」みたいなことにはならなかったし。最初に洞窟で死んだ「チャーリー」を助けていた巨人が「コリエル」だったんだと思うが、そうなると巨人はその次代から生きていたのに骨の一つも残していない…? 途中で出てきたやたらとでかい宇宙船の廃墟みたいなのが巨人の宇宙船なのかと思ったが、そこまででかいわけではなさそうだったし。 あとガニメアンもルナリアンとかも誰が誰だか正直わかってないぜ! と思って「星を継ぐもの 巨人」で検索すると、どうやら星を継ぐものはシリーズだったようで続刊が巨人話っぽい。となると調べていくとネタバレしか踏まなさそうということで諦めた。続編に続く秘密なのかも知れないし、普通に自分の理解が足りなかっただけという可能性も大きい。 全部で6冊だからすぐ読めるだろう。 しかし舞台は2029年と、今となってはもうあと数年で追いついてしまう。全然間に合わなかったなー。 途中でガニメデの調査が…とかの話題が出てきた時、てっきり突然また数百年飛んだのかと思ったのに。それまではせいぜい宇宙ステーションがあり、月は簡単にたどりつける、くらいだと思ってたので。2029年の段階で木星まで行けている想定だったとは。まあ、今から50年後と言われたら確かに相当技術進んでそうだもんな。 やはり名作古典SFは当たり前だが名作だった。どんどん読んでいきたいけど積み本がな…
4投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2023年8月21日初めて読んだ日 あまりにも学術的な文章が多く、専門的な言葉が難しくてもう読むのをやめようかと何度も思った。 途中からもの凄く熱中し、はまった。 2025年7月再読 なんだか知らないけれどとてもよく理解して読むことができた。最初から最後まで面白い。 SF小説にハマりました。
2投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログ長くて私に取って難解でそれでも何とか読了出来た事で良しとしよう。 空想する事には忍耐力も情報量も必要である、と。
9投稿日: 2023.08.15
powered by ブクログプロジェクトヘイルメアリーが面白すぎたので、同じような読書体験を求めて手に取った。 SFというかミステリーとして面白かった。ラスト、うわぁ~って声が出た。 宇宙の描写がリアルで、登場人物と一緒に宇宙を旅している気分にもなれる。訳が上手い。非日常を味わうのにもおすすめ。 とても1980年代に書かれた本とは思えない。
1投稿日: 2023.08.15
powered by ブクログSFの名作を読もうキャンペーン中。 面白かった……! 難しくて、サクサク読み進められる感じではなかったけど。 月面で見つかった5万年前の死体。 死体の謎を解くミステリーとサイエンス・フィクション。さすが読み継がれる名作といったところ。 最後の最後、鳥肌立ちました。
0投稿日: 2023.08.12
powered by ブクログ◆ミステリー好きにもおすすめのSF小説◆ 1980年に翻訳物として出版されて以来104版まで重ねてきた本作は、長く読み継がれてきたSF小説の名作。43年経った今、新版が刊行されたことに驚き、どれほどの作品だろうと興味をそそられます。SFに免疫がないせいか、古い翻訳本のせいか、なかなか読み難い。でも最初の45ページを何とか読み進めれば、いよいよ物語が動き出します。月面で発見された宇宙服を着た5万年前の死体。 ―彼はいったい何者なのか。
1投稿日: 2023.08.07
powered by ブクログ月面にて発見された5万年前の人骨を皮切りに次々と立ち現れる謎を紐解いていくミステリーとしてのカタルシスが心地よい。冒頭で描かれる素性の知れない宇宙飛行士ふたりの決死行が全編を通しての主題(我々の命が連綿と続く生きる意志の賜物であること)と通底していて読了後に再度読み直すといっそう感慨深い。
1投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログ初版から43年を経ての新版刊行。この間104もの版を重ねている。さすがSF小説の金字塔。「【新版刊行記念企画】あなたの『星を継ぐもの』は何版?みんなで104版コンプリートできるかな」も無事(?)コンプリート。私も昔読んだ記憶があるが、図書館で借りたので参加できず残念に思った。新版刊行を機に久しぶりに読み、昔感じた「なるほど」感を今回も普通に享受することができた。 舞台は2020年代の設定だが、未だ宇宙開発はそこまで進んでいない。宇宙航空が一般的になるのはいつになるのだろう。現在の世界状況を見るに、戦争するより開発を、と思う。
0投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログエンタメ小説を読んだというよりも、ア⚪︎ビリバボーとか世界⚪︎見えとかで流れる科学者の要約ドキュメンタリーを見た様な読後感だった。 基本仮説→新発見→考証→新仮説の繰り返しなので、結構話が淡々と進む。そのため、つまらない小説ではないが、読むのに時間がかかった。 最後もなるほどそういうことだったのかと納得したが、また読み直したいという程の気持ちにはならなかった。 科学考証が好きな人はハマるんじゃないかと思う。
0投稿日: 2023.07.30
powered by ブクログ想像以上に読了まで時間がかかってしまいました。 SFでありながらミステリー、徐々に明らかになる事実、評価の高さから期待先行してしまい、ただただ長く感じました。
2投稿日: 2023.07.27
powered by ブクログ月面で発見された人間の死体。それは、なんと5万年前に死んでいたのだった。これをきっかけに調査チームは、人類の成り立ちに迫る。ミステリーハード作品である。 ハントに人間性および人生観に驚かされる。研究者にも関わらず、コールドウェルと対等に渡り合い、全体を俯瞰する能力を持つ。ハントだけでいくつもストーリーが作れそうである。 具体的な行動ではなく、情報を整理する役目を主人公がすることで、読書は重要な発見のみを価値つまんで知ることができる。上下巻に分けるならば、ダン・チェッカーや数学班など焦点をあてようと思える人物や場面はいくらでもある。その中でも、ハントを中心に物語を進めることで、一から世界を作り上げるSF世界を分かりやすく表現していると思う。このような、物語の構成とシチュエーションをどのように作りだしたのか気になる。 新たな発見によって考察が進んでいく場面やハントのように角度を変えて物事を見ることで、疑問が徐々にほどかれていく感覚が読んでいて楽しいと感じた。
2投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログ人類が豊かになり、国と国との争いを克服した近未来。月面で発見された遺体をめぐって、謎が謎を呼び、その謎が全て解き明かされる。知的好奇心が刺激される良作。
0投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ出版社の腹黒い思惑。 旧作に注目が集まって売れ始めると、「新版」を名乗って「値上げ」を敢行する。 日本の出版社の常套手段である。 「新版」を新品で買うことは値上げを容認していることになるので、 値上げ手法に賛成しない自分は古本で買うことにします。
2投稿日: 2023.07.19
