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powered by ブクログ啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50329338 他校地の本の取り寄せも可能です
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ「最近の若者は本を読まない」という主に中高年の固定観念を覆す、データをもとにしたティーンエイジャーたちが何を読んでいるかについて解説した本。ラノベやラブコメといった、これまた思い込みについても批判的考察を加えながら若者たちの好きな本の意外な実態が明らかとなる。 現在の小学生たちは、主に文科省の学力向上政策によって平均月10冊もの本を読んでおり、学校図書は近年非常に充実している。むしろ大人の方が、50%は月1冊も読まない等の読書離れが進んでおり、進学・就職するにしたがって本を読まなくなる傾向にある。 また近年人気なのはデスゲーム、余命もの、異世界転生ものといった割とシンプルかつ結末が予想しやすい内容が好まれる。こういった傾向と対策を踏まえ、主に若年層向けの書籍で人気の基盤を確立し、大人向けの文芸にも進出した辻村深月さんや凪良ゆうさんなどの姿が思い浮かんだ。
9投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ「最近の若者はスマホばかりで、本を全く読まない」というお小言をよく耳にします。 しかし実はそんなことはないのです。特に「最近の若者は」という部分について。 本屋ではティーン向けのコーナーはしっかりとありますし、相変わらず夏休みの読書 感想文の課題をあてこんだ名作フェアは続いています。 データ上では、若者も大人も「読む人は読む」「読まない人は読まない」のです。 しかもマーケティング調査がしっかりしている現在では、どんな内容が若者にウケる か明らかです。 出版社側も、そこに狙いを定めて次々と新作を供給しています。そこでは狙い通りの 売上は上げられているようです。若者が本を全く読まないという訳ではないのです。 つまり読まれるジャンルは偏っていますが、ティーン時代の読書が、その後の若者の 読書人の広がりに寄与していることは異論はなさそうです。 結局、電車でスマホを触っている人間は、年齢に関わらずスマホの無い時代に生きて いたとしても、ボケーっと過ごしていたのでしょう。 若者の行動を嘆く前に、まずは大人が一冊でも多く本を読むべきであると思い知らさ れる一冊です。
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログまず初めに、著者は子どもの読書離れが誤りだと主張する。その後、それを裏付けるデータをもとに、従来の見方がウソだという。ただし、本書で読書は家庭環境よりも遺伝要素に左右されやすく、テクノロジーの進展や教育でも限界があると指摘する。それもあって、読書離れという現象を不自然ではないという。またTikTok等のショート動画のおかげで、新規層の読者を獲得したといわれるが、ショート動画で紹介される小説の多くは受賞歴のある、または過去に話題となった作品ばかりで、新奇のタイトルは紹介されない。
0投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ統計情報を用いて 調査研究報告をすると世間一般に言われているような 読書をしないということはなく むしろ 年齢が低いほど 読書率が高い傾向がある 小中高校大学と1ヶ月に読む本の数は減少して大人になると読まない人も出てくる 学習の過程 内容で学校では読書の時間を設けているところが 多数なので読書する環境が出来上がっている 図書館の利用率も高いということだろう 若年層のよく読まれている本の傾向の説明がある 数年単位で新しい本に移っていくか 123 という内容の本が 読書 対象として好まれるようだ ベスト本 ずっと 読まれる 人間失格のような本もある 若者=ラノベと思われがちで あるが違うという またラノベの内容も変わってきているようである 統計 投票の方法も変わっている 若者 中高生は 意外とと本を読んでいた というのが 実感 かな 予想外に 古典にも人気があるようだな
0投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ以下、引用 ●本書をお読みになった大人、とくに中高年以上の読者には、中高生が好む本の内容を知って眉をひそめ、「ろくなものを読んでいない」と感じた方もおられると思う。 だが「平均的な中高生から見えている本の世界」は、月に2ヶタ以上の冊数を当たり前に読む「本好き」から見えている世界、読書家が好むような本の世界とはあまりに隔たりがあることを認識してもらいたい。教師や司書、出版関係者、マスメディアの記者や編集者には本好きが多く、出身校である中学、高校も進学校であることが少なくない。国語に関する世論調査を見ると、本を月7冊以上読む人は全体の約3%しかいないのだが、日常的に「本を読む」人たちばかりの環境で長年過ごすと、たくさん本を読む人間がマイノリティであることを忘却し(または気付かないまま)、「今の若者の読書はかつてより劣化している」と誤って認識してしまう。実際には「今のほうがずっとマシ」なのに、だ。 しかし「大人が読んでほしい本を子どもが読まない」ことと「子どもが本を読まない」ことは違う。「本好きの大人が望む読書量に達していない」ことと「現在の子どもが過去の子どもよりも本を読まない」ことも違う。高校生や大学生は少なくとも日本人全体と同じくらいは本を読んでいるし、小中学生は大人よりもはるかに読んでいるし、過去最高に読んでいる。にもかかわらず本好きの大人という少数派が、子ども・若者に対して、大人全体の平均以上の読書量や高度な内容の本の読書を望むのは、ハードルが高すぎる。それは現実に即していない、無理筋な要求なのだ。大人も平均すれば月2冊も書籍を読んでいないのだから、「平均的な大人」はたいした読解力もないし、歯ごたえのある本も好んでいない。わかりやすい本が好きな人のほうがマジョリティなのである。中高生はそこに感情優位という要素が加わっているだけだ。 筆者としては子ども・若者の読書に対して「今のままではダメだ」と評価”を下す前に、まずは“現実”をそのまま受け入れてほしいと思う。 もちろん、事実を事実として受け入れた上で、誰がどんなことを考えようと、子どもに 何を望もうと、それは自由である。ただ人間が生物学的な制約を負う存在である以上、も って生まれた能力や嗜好を変えることには大きな限界がある。後天的に伸ばせる能力の 「伸びしろ」自体の幅が遺伝的にかなりの程度決まっているし、第二次性徴期の時期の脳の特徴を変えることは誰にもできない。 本書で明らかにしてきたような10代の読書の実態および好む本の傾向に 良いとも悪いとも評価を下してこなかったし、良いとも悪いとも思って ろい」「興味深い」とは思っている)。
0投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雑誌離れは進んでいるものの、90年代よりも今の中高生の方が書記を読んでいる。 TikTok売れは、新規のタイトルが突然売れたわけではなく、すでに定評のあった作品が再度注目を浴びたもので、加えて、中高生全体の読書量を押し上げたとは言えない。 石田光規(2021)『友人の社会史』「地縁・血縁や企業共同体の希薄化に伴い、人間関係の流動性が上昇した結果、日本の若者は80年代ころから何でも打ち明けられる「親友」を持てなくなってきている。」「60年代までの農村社会における切っても切れない関係と異なり、現代においては友人関係は自ら「選択」して築き、維持するものに代わっているため、本音の吐露や激情を交わし合うなどの深い人間関係を築くためのリスクを回避する。」
0投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ年間数冊読むかどうかの私にとって、本書で挙げられている数字は嘘のように感じた。多すぎるのでは?(研究結果として出てるものなので否定はしない。あくまで所感。) それはそれとして、このような論調の本を買うこと自体初めてなので比較できないんですけど、上記の文章のように括弧書きで補足するのは普通なんでしょうか?ブログ記事ならともかく書籍で読むことになるとは思わなかっただけです。 本の内容は3章以外は興味深かったです。色々紹介されていて良いのかもしれませんが、くどい。 私の理解が浅いのは非常申し訳ない、と前置きして。 個人的に引っかかったのが「1冊読んだ」の定義。分厚い本も、薄い本も、漫画も、雑誌も、どれも同じ1冊?週刊ジャンプ買って、読みたいとこだけ読んで1冊カウントになるんでしょうか?漫画単行本も含めてる? 漫画を含めるならジャンプ+のような媒体で単話ごとに読んでる場合は?など、やや腑に落ちないまま本書を読み切りました。 こういう形式の本の読み方ってよくわからない
0投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログ「読書離れ」は実は起きていない、とうのは他の類似した本でも読んだことがあるので意外性はなかったのですが。著者のライトノベルの知識の深さにはおどろきました(笑)。
0投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小学生、中学生、高校生、大学生の読書の傾向をデータを基に示してくれている。 意外なことに小学生の読書数が多いのが驚き。 ただその流れが中学生、高校生、大学生、社会人と繋がっていないのがわかる。 本書の中盤以降は中高生に人気が出た作品を筆者が考える「3つのテーマ」と「4つの型」という視点から研究してくれている。 個人的には、読書自体が認知方法の面から苦手な人がいる、という流れの中でどういう方法が読むことが苦手な人に対して有効なのかが深掘りされていると嬉しかった。 ただ読書が人生を豊かにすることに有効なことは間違いないと思うので、中高生に触れ合う機会がある人は、中高生がどんなことに情動的に反応するのかを勉強できる良い本だと思う。
0投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログ確かに、読まれているという本の話はあるのはわかったけれど、どうして、子供の読書が読まれていない、ということがウソなのか。への理由のようなものは書かれていなかったようにも思えた。こうこう、こういう理由で、実は子供たちは本を読んでいる。と言ったことが知りたかった。おおよそ、子供たちに望まれている、書籍の列挙であったように思えた。ラノベの列挙だった。
0投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ私はただデータが見たかっただけだけど、この本を読んで、「子供はなんで本を読まないんだろう」大人が誤った方向に悩まなくなるのはめちゃくちゃいいなと思った ラノベから文学賞にまで話が広がっているのがとても有難いし、興味深い 私の子供時代は異端な読書傾向だったんだなと自覚もあり。とほほ
1投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログ自分自身、タイトル通りのイメージを持っていた(「今どきの学生はSNSやゲームが豊富だから、読書に時間を費やしてなさそうだな~」みたいな)。 本書ではそういった漠然とした偏見を、学校読書調査のデータを紐解きながら正していってくれた。 「60年代から平均読書冊数や不読率はほぼ変わらんよ」とか「00年以降の小中学生は朝読とかの取り組みでむしろ改善されてるよ」とか「雑誌は確かに読まれなくなってるけど、書籍はそんなことないよ」とか…。 あと、「本読む人、読まない人は遺伝子レベルで決まってて、読まない遺伝子の人は本に囲まれて育っても読まない」というのも意外性があった。他書籍だが「ビジュアル・シンカーの脳」で書かれてるようなタイプの人たちが、そういった「本を読まない遺伝子の人」と重なりそう。 [知見ざっくりまとめ] ・別に不読率は昔から変わらない ・遺伝子レベルで本読むの向いてない人はいる ・ラノベは衰退しました ・思春期の子供が本に求める要素は「感情が揺さぶられる」「自意識や反抗心に訴える」「読む前から得られる感情が分かって読みやすい」 ・若者の読書推進に有効そうなアプローチ 1. 教育者が読ませたい本と10代が読みたい本は違うから、ちゃんと10代のニーズを軸に考えろ。 2. 雑誌の不読率は増加し続けてるので、逆に伸びしろがある。本が苦手な人も雑誌なら読みやすいし、情報を探して吟味する読解力向上に繋がりそう。 3. 昔から全体の半数はどうやっても本を読まない。これは遺伝子レベルの問題ですらある。なので、これ以上義務教育の中で不読率を改善しようとしても限度がある。それよりは大学生以上の「前まで本を読んでたけど読まなくなった人」に対してアプローチしたほうがコスパ良い。
0投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ書籍に関わる仕事の人はもれなく全員読んだ方が良い本。 最近の若者は本を読まない…本を読まない子供が増えてる…スマホやSNSの普及で読書人口が減った…等々、たくさん言われているし自分も実際そう思っていたが、本書はデータを基に「子供の読書率はあがり、大人の2人に1人は本を読まない」と結論付けていて衝撃だった。そもそも、本を読める読まないに関しては遺伝の影響によるところが大きいとのこと。※ただし、雑誌の不読率は上がっている。 また、実際中高生に読まれている本から、中高生が好むニーズや型にも言及されていて納得感がすごい。ちなみに調べたのか元々ご存知だったのかはわからないが、オタク文化への理解が深く、かつそれを客観的に説明されるのでオタク当事者としてはのたうち回りたくなる恥ずかしさがある(キノの旅のボクっ子の説明とか…やめたげて…) そして大人が読んで欲しい本と子供が読みたい本は違う。大人になると2人に1人しか本を読まないとしても、子供の頃から本に対する親密感を育んでおくことは大切だと思う。1人でも多く大人になっても本を好きでいてくれる人を増やすために、今の大人として出来ることを考えたい。
0投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024年時点で、32歳なので、Z世代はひとまわり離れた世代。どういった書籍を読んでいるかの知見が広がりました。 この作者の偉いところは、「中高生が好む本を実際に網羅的に呼んで分析する」という方法を選択したところだと思います。 即座に自信で言ってる通り、主観にはなってしまうかもしれないけど、単なるデータをお出しされたよりは、読み物として面白いし、どんな本か実感を持って受け取れます。 だから、読まれる本の「四つの型」「三大ニーズ」というのを、示すことができたのでしょうし。 ①自意識+どんでん返し+真情爆発 ②子どもが大人に勝つ ③デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム ④「余命もの(死亡確定ロマンス)」と「死者との再会・交流」 1正負両方に感情を揺さぶる 2思春期の自意識、反抗心、本音に訴える 3読む前から得られる感情がわかり、読みやすい うーん、確かによくみる! あと、新たな境地を開いた『5分後』シリーズ、内容薄いんじゃないかなと忌避していたのですが、多様な作品を収録、文体のリズムを整えるなど、工夫を凝らした一冊ということで、なるほどよく考えられているんだな…と思いました。 先入観を取っ払う意味でも、よかったです。 読んでみないとやっぱり、わかりませんね。
4投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ・「子どもの本離れ」は80~90年代の現象であり、小中学生の書籍読書量は過去最高レベル ・高校生の平均読書冊数は70年代から横ばい ・高校生・大学生の不読率(約50%)や読書量は日本人(大人)の平均とほぼ同水準 ・ネットやスマホの普及による変化は少ない ・読書量は環境よりも遺伝的要素に左右される 意外といえば意外、納得といえば納得。学校読書調査などの分析から浮かび上がるのは、「昔も今も読む人は読むし、読まない人は読まない」というある意味身も蓋もない現実。後半では今の中高生が好む本の特徴や、なぜそれが好まれるかを具体的な書名や著者をあげて分析している。
0投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ興味深い。面白かった。 昔と比べて、圧倒的にエンタメの量が増えているけど、読書量というのは1960.70年代と比べて、そう変わっていない。つまり読む人は読む、読まない人は読まない。読まないのではなく、読めない人が一定数いることも忘れてはならない。 「TikTok売れ」なんて言葉もあるけど、実際に読まれているかは別問題。私もよく買うけど、積読しちゃうもん笑
1投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ高校生の書籍の不読率や書籍の読書冊数はほとんど変化はないらしい。 学生の頃あれだけ流行っていたラノベが、こんなにも衰退していることには驚いた。 やはりどんなことでも、伝えたい相手を明確にするのは大切なことなんだな。
0投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログ本書のタイトルを見てドキッとした人は多いのではなかろうか。 本書では統計などのデータをもとに分析し、若者が読書離れしているわけではないことを説得力を持って示している。 恥ずかしながら自分も段々とみんな本を読まなくなっているのではないかと思っていただけに、認識を改める機会が持ててとても良かった。 私は自分自身が中高生時代に読んでいたのが9割以上ファンタジー児童書だったため、本書で紹介されている数々の本のほとんどを、耳にしたことはあれど読んだことはなかった。一部は大人になってから読んだ。 大人になり、若者と接すること自体が極端に減ってしまいはしたが、若者を理解する上で、彼らがどのような本を読み、どのような思考を持っているかを知っていることは有益だと思う。 本を読まない人が今も昔も約半数というのは驚きの事実で、これには機能として本を読めない人を含むとはいえ、もし何らかの形で本を読む高校生以上の割合を増やせるのだとしたら、きっと社会全体に大きな変化は生じるだろう。 ただし、それは遺伝子的に難しいというのが本書の見立てである。 この遺伝子的な部分での、本を読むのが難しい性質がどこから生まれていてどのようにすれば改善可能か、という部分が気になったので、今後の他の研究に期待である。
6投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログ書籍紹介サイトの内容から興味持ち、購入。 言葉として若者の読書離れ、は叫ばれているが、あらためてデータを見ると小中学で上がり、高校からはそんなに変わらないというのが如実に見て取れる。 数字が上がらない理由についての著者の考察も、個人的に納得感あった。 また今どきの学生が読んでいる本も、結構興味深い。3つの型、4つのパターンというのも、分類される上で納得感があった。
0投稿日: 2024.05.17
powered by ブクログ各種の統計や社会学的な知見をとりいれながら、現代の中高生(Z世代〜α世代)ぐらいまでの読書事情が解説されていて面白かった。2章からは、“死亡確定ロマンス”や“陰キャ慰撫”などのパワーワードが印象的でおもしろかった。大手出版社や流通からは外れるような本も読まれていて、独自の産業構造もあるのだと知った。
0投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログ久しぶりの新書 ずっと「若者は本を読まない」そう思っていたけれど、意外と読んでいるじゃん!というのが素直な感想です 私自身がかなり本を読むほうなので、あまり読まないと聞くと寂しくなってしまうのですが… 確かに朝読書の時間とかあるから読む時間は増えていますよね 私自身、本であれば何でもいい!というスタンスなのでマンガだろうがケータイ小説だろうが読んでいるならいいと思ってしまいますが、それじゃダメな人もいるのかな? でもこの本を読んで、女子高生に自信をもってお勧めできる小説ができました笑
2投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログこの20年間で小中学生の平均読書冊数はV字回復したが、「若者は本を読まない」と当たり前のように語られている。各種データから中高生のニーズや人気の本の型を提示し、若者の読書についての思い込みを打ち破る。 なかなか面白かった。 読書離れは進んでないし、大人のほうが読んでいない。 その中で我が家は読んでいるほうかも。
1投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログ子供の読書離れは過去の話 1990年代議員の働きかけ・図書館充実 ☆自分の高校時代(1996年4月入学)28年前→本なんか一冊も読んでないかも… どんなにデフレでも千円二千円の本は微々たる出費(今残業すれば○○円ゲット) 進研ゼミも微々たる出費(講座、セミナーで10万円はぜんぜん高くない) ライトノベル→角川電撃文庫、スニーカー文庫などのエンターテイメント小説・カバーにキャラクターのイラスト ☆高校生、大人の読書量→俺は調査されたことない 読書週間は遺伝する→親の環境 ☆本の定義が不明・過去一家に百科事典があった時代は単なる出版社の戦略(百科事典活用するのは難しい) 官民挙げての読書推進政策→読書量は2000年代以降にV字回復 中高生向けのラノベ市場は2012年をピークに半減 「昔の高校生はよく本を読んでいた」は幻想☆今どきの若いもんは…と同じ 中高生が好むフィクションの共通点 1正負両方の感情を揺さぶる。 2思春期の自意識、反抗心、本音に訴える。 3読む前から得られる感情が分かり、読みやすい。 登場人物が同年代 本好き向け、本と関わる仕事の話→図書館員・ビブリア古書堂 自意識、どんでん返し、真情爆発 子供が大人に勝つ 名探偵コナン(子供の有能さと大人の相対的な無能さを対比) デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム 余命もの・死者との再会交流 セカチュー、いま会いに行きます ボカロ小説 ヤマハが開発したボーカロイド(初音ミク、鏡音リン) 芥川賞直木賞と全く異なる中学生が好きな本 本屋大賞は中高生の相性が良い 5分後に意外な結末 5分シリーズ(エブリスタ) 空想科学読本→勉強とエンタメ 知識の習得だけでなく、活用探求が重視される ユーチューバー本 ひろゆき1%の努力 長谷部誠「心を整える」 水谷修「夜回り先生」 乙武洋匡「五体不満足」 学校読書調査は時事の影響を受けやすい 夢をかなえるゾウ 自己啓発嫌いも包含する 出版市場の縮小→雑誌市場の急減が原因だが、イメージが若者の読書離れを作っているだけ 本好きの大人が今どきの若いもんは!と言っている状態 ☆大人であれば世界的なベストセラー 21世紀の資本、ユヴァル・ノア・ハラリ本…クイズで出されるような本を読むべき→方法要検討 今読むべき本が不明 オバマの回顧録、安倍総理回顧録…数年後に必読だったと思うか不明
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ブクログ新刊案内で発見し、世間の読書事情が気になって手に取った『「若者の読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか』(飯田一史)。 有名企業の編集者が企画した作品、本化したウェブ小説サイト上で人気になった作品、TikTokで注目を浴びた作品………。 「この作品、こういう経緯を経ていたのか!」、「読書傾向はネットか紙かの違いはあれど、変わらないものもあるんだな」と知る驚きもあるのですが、 読みながら考えていたのは、【今の自分の読書内容がどこに位置するのか】という事でした。 《マンガ・映像が主であり、基本的に苦手だった》というところからスタートした私は、 本書で紹介される「中高生に読まれる本の「三大ニーズ」と「四つの型」(※1)」についこの前まで当てはまる読書方法を取っていたという事がわかりました…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ※1 本書より引用 p116 「情動・衝動優位な10代の三大ニーズとして、 1正負両方に感情を揺さぶる 2思春期の自意識、反抗心、本音に訴える 3読む前から得られる感情がわかり、読みやすい の3つがあり、これらを満たすための物語上の設定、パターンの代表的なものとして、 ①自意識+どんでん返し+真情爆発 ②子どもが大人に勝つ ③デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム ④「余命もの(死亡確定ロマンス)」と「死者との再会・交流」 の4つをあげた。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 何冊か読んでいくにつれて、何となくそのパターンに気づき、 今はちょっと異なる読書をしているような感覚はあります。 小説もチビチビ読むけど、ノンフィクションや実用書の方が多めですし、本に求めるニーズが変わったのかもしれません。 これから接するかもしれない10代、20代の人達に対する目線も、 「多分今、こういう本読んでんのかなぁ」っていう感じになるかもしれないなぁ。 自分の中で読書内容の変化がちょびっとわかって楽しい一冊でした。
2投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログ最近の若者は本離れしている説を数値データから解析。 いつの時代も本を読む読まない大人の数はこの値に収束している、という一章が興味深かった。 読書する、しないは環境より遺伝によると言えるだろう、の辺りはもう少し詳しく知りたいところ。 月に7冊以上本を読む大人は3%だそうですよ。
1投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ理解はできる考え方だったけど、だからなんだという気持ちになってしまった。5年前の高校までの読書習慣を考えたが、内容のカテゴリー分けは私のその時代そのものって感じでわかる、となった。タイトルで買ったけど私にとって興味深いものではなかった。誰に向けた本かわからないけど半分超えたくらいで読むのやめた。
1投稿日: 2024.01.31
powered by ブクログ中高生の読書に対する3大ニーズと4つの型 1正負両方に感情を揺さぶる 2 思春期の自意識、反抗心、本音に訴える 3 読む前から得られる感情がわかり、読みやすい である。これを効率的に満たすための「四つの型」が存在する。 ①自意識+どんでん返し+真情爆発 ②子どもが大人に勝つ ③デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム ①「余命もの(死亡確定ロマンス)」と「死者との再会・交流」
1投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログ飯田一史『「若者の読書離れ」というウソ』読了。イメージで語られがちな若者の読書傾向を統計調査の量的データと人気上位本の内容分析という質的アプローチする。最近の小中学生は「朝読」で読書率があがってるとか、大人の読書量は月平均2冊未満とかふむふむ、と。世の中こんなに読まない人が多いとかそもそも読書するしないは遺伝的要因が社会的要因よりも支配的(ただこの辺の話はエビデンスが弱いような)とかわりと身も蓋もないことをわかりやすく突きつけてくれる。中高生が「読んだ本」の分析は売れ筋本と異なる位置付けをふまえた"読み"はなかなかおもしろかった。政策提言としては中高生に「読ませたい本」よりも中高生が「読みたい本」を、というのはその通りだな、としみじみ。
2投稿日: 2024.01.19
powered by ブクログ「若者は読書離れしている」という、一般に思われていることの否定が主な内容かと思いきや、それだけにとどまらず、ではどんな本が読まれているかという点も知ることができてなかなか面白い。朝読によって読書時間は増えているという認識は合っていたけれど、『ハリポタ』とかラノベのおかげで読書時間が長くなっているのでは?という想像は、すでに古くなっていた(って『ハリポタ』は何年前よって話か)。三大ニーズと四つの型による若者に人気の書籍の分類はその世代を知る上で役に立つ。
3投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログなんとなく若者の読書離れが進んでいると思っていましたが、そんなことなかったです。 データの分析やこういった本で知識をアップデートするのって大事ですね。 「どうせラノベが好きなんでしょ」って少し馬鹿にしていたかもしれません。どんなジャンルも馬鹿にしてはいけないこと、今の若者の好きなジャンルを教えてもらいました。 大人が呼んで欲しい本を子どもに押し付けないように気をつけます。
1投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログ現代の「若者」の読書傾向を示した本。 イメージとは異なる意外な話が出てくる。 活字離れ、と言うが、実は書籍の読書率は2000年ごろからV字回復している。 朝読などの活動の影響があるとのこと。 一方、雑誌離れは現在まで続く。 大筋はこんな傾向。 では若者はどんな本を読むか。 意外だったのはここからで、ラノベ離れが進んでいるとのこと。 大人向きにシフトした結果、中高生層が離れてしまったという。 たしかに、周りでも今ラノベを読んでいるのは大学生あたりのような気がする。 それに関わって、中学生が青い鳥文庫などの児童書レーベルから卒業しないという現象も、初めて知った。 「自分たちのもの」だという気持ちが持てるかが大事なのらしい。 ラノベの問題として、寿命の短さがある。 本書の中で、その構造的な問題が指摘されていた。 内容的には古びていなくても、ジャケットのイラストは短い期間で古い感じになる。 すると、もう読まない、買わない、となるのだという。 学校図書館で、ジャケットを外して配架することで、読み続けられることがあるというのは、皮肉な話だが。 これはマーケティングの問題だと感じられた。 出版社はロングセラーをあまり歓迎していないのか?とさえ思ってしまう。 筆者によると、中高生のニーズは以下の3点にあるという。 1 正負両方向に感情を揺さぶられる 2 思春期の自意識、反抗心、本音に訴える 3 読む前からどのような感情が得られるかわかり、読みやすい これは、中高生に支持されているフィクションから導き出された傾向のようだ。 さらに、ジャンルを超えて共通する型(話の型であろうか?)が存在するともいう。 ① 自意識+どんでんがえし+心情爆発 ② 子どもが大人に勝つ ③ デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム ④ 余命もの、死者との再会・交流 この型については、自分の周囲を見ていても、ああ、そんな感じはあるなあ、と思う。 この辺り、若者に人気の具体的な作品をよく知っている人が、帰納的に分析したんだなあ、と感じられる。 (思春期の脳の発達に結びつけなくても十分説得的な気がするのだが・・・) 非常に刺激的で面白い本だった。
1投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログ昔も今も読書をしている人の割合はあまり変わっていない。 それでも本に対して求めているものが若い世代では昔とは変化してきているかなという印象は持ちました。
0投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ気になった部分しか読んでいないので偏った感想になります。 若者の読書離れや、スマホの普及、本の印刷数が減っているという情報で勝手に若者は本を読まなくなっていると思っていました。昔と今ではあまり変わっていないという結論でしたが、依然として低い水準だと感じたので、本の魅力に多くの人が気づいてほしいです。 若者がどのようなジャンルの本を読んでいるのかはあまり気になりませんでしたが、面白いと思いました。
0投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログデータや世の中の風潮的には書かれている通り。 不読率は下がっているのに、読書離れという思い込みが独り歩きしている。 でもその事実とは別に、現場の感覚とは少しズレも感じる。
0投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログすごく勉強になるが、私が活用する局面はなさそう。知らない世界を紹介してくれる本なので楽しい。 表題に関係する、小中学生の読書量は減るどころか増えている(朝読の成果)という指摘には個人的には新鮮味は感じなかった。 ただし、そうやって最近の世代で読書量が増えているのに、年齢が上がるに従って旧世代と大差なくなるというのは面白い。 結局のところ読書になじめるのは一定数でそれは遺伝的に決まっている、という仮説の当否はともかく、朝読で若者たちに読書習慣を身につけさせた社会実験の結果なので重たいと思う。 …というような話は面白いけどヘッドラインを読めば済む話なので、本の評価がそんなに上がる要素ではない(私にとっては)。 この本のすごいところは、小中高生たちが好む本を読んで、そのパターンを抽出したところ。 21世紀になってから子どもたちの間で広く読まれてきた本を、私の代わりに読んで説明してくれるのがありがたい。 最近のヒット作の多くがその系統なんだけど、あんまり自分で読む気にならないのですよね(あえて具体名は出さないが本屋大賞の系統とか)。 一方で、太宰『人間失格』とか東野圭吾とかが、アダルトな(?)作品の中で特に子どもにも好かれる理由を推測しているのが、大人読者との接点になっている。 子どもたちに人気で映画の原作になろうが山田悠介とか読む気にならないよなあ、と思っていたのだが、今となっては彼も徐々に読まれなくなってきているとのこと。その理由は、ちょっと切なかった。
0投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログ今の子たちは今までで一番本を読んでいる、というのはびっくり。でも、確かに、毎週図書館の本は持って帰ってきているし、学校の子どもの引き出しには、いつも何かの本が入っているな。。。 5分間シリーズも、朗読時間に読むのにちょうどいいからなのですねー。ほー。。 漫画の映画化の小説が売れる理由が、ちょうど1冊に収まるから、原作を全巻揃えるよりコスパがいいというのは、目からウロコだった。なるほど!大人買いが当たり前になったことに、ちょっと悲哀を感じた。 ちょっと前まで、息子がカービィにはまっていたので、カービィで精神年齢が・・・の行は面白かった(笑)うちのコはまだまだ、カービィですよ。 自分が知らないジャンル(ボカロ小説とか、韓国エッセイとか)も知ることができたので、機会があったら見てみたい。
5投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログ「若者の本離れ」が進んでいるという人口に膾炙したイメージに対し、マクロデータをもとに、小中学生の平均読書冊数は近年V字回復しているといった若者の読書の実態を明らかにし、さらに、「学校読書調査」などで挙げられた中高生が好む本を著者が実際に網羅的に読み込むことで、近年の中高生がどんな本を読んでいるのかを分析。 そして、中高生が本に求める「3大ニーズ」として、①正負両方の感情を揺さぶる、②思春期の自意識、反抗心、本音に訴える、③読む前から得られる感情がわかり、読みやすいを挙げ、それに応える人気の本の「4つの型」として、①自意識+どんでん返し+真情爆発、②子どもが大人に勝つ、③デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム、④「余命もの(死亡確定ロマンス)」と「死者との再会・交流」を指摘している。 近年、子どもの読書推進政策の影響により小中学生の読書率・読書冊数が上昇していることや、いつの時代も(おそらく遺伝の影響で)大人は2人に1人程度しか読書していないことなど、データから若者などの読書状況の実態を知ることができたのは勉強になった。 また、自分は月10冊程度とかなり読書するほうだと思うが、本書で紹介されている最近の中高生が好む本はほとんど読んだことはなく、正直、あまり今後読みたいというものも少なかったが、こういう本が最近の中高生には好まれているのねというのがわかったのは、興味深かった。 「10代が読みたい本」を軸に考え直すという提言など、若者に対する読書推進施策をよりよいものにする上でも参考になるところ大である。
0投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ50年前と現在で高校生の読書量は横ばいであることに驚いた。メディアやSNSでは明確な根拠なく「読書離れ」を話題に上げるが、実際は読書離れどころか小中学生の読書量はV字回復しているのが現状である。 また、平均より多く読書をする大人(司書や出版関係者)が自分たちよりも読書量が少ないからといって、小中学生が本を読んでないと決めつけてしまうのも問題である。月の読書冊数の平均が2冊以下であることから比べると、上記の人はマイノリティである。そのことを自覚した上で、小中学生の読書推進に向けた企画を起こすべきである。 大人がおすすめする本と子供たちが実際に読む本では、種類も求めているものも違う。図書館司書の方が子供たちに本をおすすめする場合には、受け手である子供たちの意見を聞くのがよいのだろう。
13投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログ若者の読書離れが叫ばれるようになって久しいが、統計データを引用しながらその実態の如何に迫る本。 以下覚書 ・若者の読書離れは言うほど進んでいない ・小学生は中高生よりも読書をしている ・社会人に限れば、二人に一人が読書している ・雑誌に限って言えば、若者の読書離れが進んでいる ・行政による読書推進活動により、邦国における読書率は隣国に比べて見劣りしているわけではない ・若者が読みたい本と親世代が若者(子ども)に読んでもらいたい本には相違がある ・読書推進活動をすれば、読書率が上がるわけではない。読書の習慣は半分遺伝で決まる
2投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログこの20年間で、議員の尽力や文科省の方針転換や法整備などの効果により、小中学生の平均読書冊数はV字回復した。高校生は変化はないが、大人が読んで欲しい本は読まい傾向があるようである。 大学生や大人の不読率は伸びているが、遺伝的な問題もあるので仕方ない。 本の回りにいる大人たちは、もっと気を楽にして、現状を続けていけば良いのではないかと思った。
0投稿日: 2023.10.24
powered by ブクログいろんなところで書評されてるので気になって読んでみた。 タイトル通り、若者、特に10代の小中高生がどのような本を読んでいるかについて書かれた本。 思ったよりは意外性はなかったかなという印象。自分が高校生のころ(20年近く前)とさほど変わってないようにも思った。自分が高校生のころは、ほとんど読書しなかったけど。 ただ、書籍については決して読書離れしてないし、むしろ増えてるそうだけど、雑誌については減ってるらしい。 どおりで、いろいろな雑誌が廃刊になるわけだ。 後、読書のなかでもラノベについては、10代から読まれなくなってるのだとか。自分の場合、前から10代はラノベ読まずに、20代になって読み始めたから、特に意外ではなかった。10代にラノベがよく読まれることもあったのか。 それと、ケータイ小説は今でも人気だとか。これは意外だったけど、昔のケータイ小説と違って、感情を丁寧に表現するようになってるのだとか。 昔も今もケータイ小説は読まないけど、そういう意味なら、今のほうがいいような気はする。 本の中には、TikTok売れという現象があるようで、SNSの影響力はやっぱり大きいのだろうなと思った。TikTok売れされる本を買う層は、普段それほど本を読まない人が多いのだとか。10代をターゲット層にした商品をだすなら、TikTokはしといたほうがいいのだろうな。 大人は読むけど、中高生はあまり読まない本のジャンルの一つに、『「本好き」向け、本と関わる仕事の話』とあって、過去には『ビブリア古書堂の事件手帖』と『図書館戦争』がランクインしたぐらいとあったのだけど、他に一般には人気なこういうジャンルの本って何だろう? 一般でもそんなに話題になるジャンルではないと思うのだけど。 デスゲーム系が人気というのは、バトロワからということなので、自分の世代ぐらいからなのかなと思う。バトロワ以前にはそういうジャンルの本ってあまりなかったのかな。そう考えると、バトロワの影響力ってすごいと思う。 今の時代に映画をリバイバルするのもありなんじゃないだろうか。 後、児童文庫については小学生だけでなく、中学生まで読まれるようになってるらしい。そもそも、昔のラノベみたなものが児童文庫になってることもあるし、昔ならラノベを読んでいた人が児童文庫にうつっただけなような気もする。 それにしても、日本の若者の自己肯定感の低さがひどい。自分もたいがい自己肯定感低いと思ってるけど、日本人全体が低い傾向があるよう。ある種の社会問題だよなと思う。 『夢をかなえるゾウ』は自己啓発小説という扱いだけど、ある意味、アンチ自己啓発でもあると紹介されてあって、なるほどと思った。そういわれてみれば、1巻以外はあまり自己啓発本っぽくないような気もする。
1投稿日: 2023.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以前、「トレビアの泉」というTV番組がありましたが、そこにあった「へぇ~」ボタンをバシバシ叩きたくなる内容です。 「若者」と言っても、主に10代を軸に書かれていますが、①小中学生の読書率・平均読書冊数は2000年以降V字回復(児童書は一人当り販売額はほぼ倍増)、②日本人の半分が本を読み(平均月1~2冊、一日30分程度)、長期間この傾向は変わっていない、③但し、「雑誌」は減少傾向に歯止めがかからず伸びしろがある、ということにつき、グラフを交えてデータで検証しています。特に、「子どもの読書量に関して、本棚や蔵書などの環境要因からの影響は確認できず、遺伝的影響だけが『影響あり』と統計的に見なされた」というのには少なからず驚きました。 「若者」には太宰治の『人間失格』が依然人気のようですが、売れるには「お作法」があり、①正負両方に感情を揺さぶる、②思春期の自意識・反抗心・本音に訴える、③読む前から得られる感情がわかり読みやすい、が三大ニーズと書かれています。これを踏まえた「型」もあり、子どもが大人に勝つ(『名探偵コナン』)、脱出もの(『王様ゲーム』)、余命もの(『余命10年』)などなどが分類・列挙。 書店で「いま売れています!」のポップにつられて購入したものの、どうもしっくり来なかったのは、ネット小説や「若者」向けのものだったのだと「へぇ~」ボタンを押しながら納得しました。
1投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログ卒論のために今読んでる本が当たりすぎた。 これは卒論とか関係なくみんなに読んでほしい。 活字離れっていうけど結局本ってそんなに読まれてないの?読書人口ってそんなに減ってる?KADOKAWAとか出版社は大丈夫なの?そもそも書店の売り上げって少ない?だったらTikTokのけんごの影響力は?などなど 今まで疑問に思うところがあるこの議題、ついにメスが入ります!Z世代とか新書だとか関係なく読んで!
1投稿日: 2023.10.03
powered by ブクログタイトルからは読書離れを語るのかなと読めますが「中高生が読む本とそれが選ばれる理由」が主なテーマ。中でも三大ニーズと四つの型は正確に要所を抑えた内容です。正に自分は思春期の頃、このような本を好んでいたなと得心しました。巻末にある人気本リストはブックオフの常連たち。図書館が若者の貸出率を上げるためにはブックオフの棚を見るのが1番なのでは、と勝手に思いました。 そもそも若者は読書離れしてない、という論考にも納得。若年層の人気タイトルやその傾向、選ばれる理由を多角的に学べる好著です。とても良かった。
8投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ「本を読まない人がいることを問題視するのではなく、当然視するべきだと。 その前提で働きかければ本を読むようになる余地がある人たちへのアプローチこそ重要」 なと思いました。 読まれる本の3大ニーズと4つの型、カテゴリージャンル別に見た中高生が読む本、10代の読書はこれからどうなるのかということが分析されていて面白かったです。 韓国の詩など、店頭に並べられているのを見て、個人的にどこからブームになっているのかなってちょっと個人的に疑問に思っていたので、納得。 巻末に 今の学年になってから読んだ本 2022年の学校読書調査 も紹介。 傾向分析が面白かったです。
18投稿日: 2023.09.22
powered by ブクログネット記事で紹介されていたのが気になっていた。 子どもの読書冊数と不読率のことは知っていた。 それ以外の分析が興味深い。 ラノベが子供たちから離れていたのは知らなかった。 当たり前に人気だと思っていたので、これは改めないと。 中高生の読書に対する三大ニーズと四つの型の分析が面白い。 結構、大人にも当てはまるのではないだろうか。 エモいポエムへの需要も知らなかった。 韓国の翻訳エッセイものも、名前だけ聞いたことはあったが中高生への需要があったとは。 こういうニッチなところを取り上げる本が、もっとたくさんあればいい。 ないからニッチなのだけど。
1投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログ中高生の読書について、データをもとに考察していて面白かった。書店員や司書など本を薦める側が読んでためになる内容。 「三大ニーズと四つの型」を知ったうえで、今の流れを感じとり、「子どもが読みたい本を提供してあげる」が大事だと思った。
1投稿日: 2023.09.11
powered by ブクログ読書に関して、「若者」=「読書離れ」の図式が、久しく言われているが本当なのか?という点からデータからその図式に反論を述べている新書。本好きからは、見えにくい点で面白く読める。特に「ラノベ」という一世を風靡したジャンルは、若者を切り捨てその上の世代にシフトしていった点は、「成程」と思った。
1投稿日: 2023.08.30
powered by ブクログ若者が今読んでいる本がよくわかる 自分のケータイ小説やラノベなどが優勢だった時代とは様変わりしていて興味深い
1投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子供の本離れは過去の話。雑誌離れは進んでいる=書籍偏重の結果。鮮度が大事な雑誌はネットに代替された。 伸びる児童書、落ちるラノベ。若者向けといえばラノベ、は間違い。 「小説家になろう」webで人気になった作品を本にする。これを大人が買う。中高生はラノベを買わなくなった。 小中学生は読書推進政策によって回復したが、高校生は読まない。 日本全体は不読率は47.5%。高校生も大学生もほぼ同じ。 足の速さも読書の速さもセットポイントが決まっている。 中高生が好む条件 正負両方に感情を揺さぶられる。思春期の自意識、反抗心、本音に訴える。読む替えから得られる感情が分かり読みやすい。 ドリームハラスメント=夢を見つけろ、夢をかなえる生き方をしよう。 公共図書館が10代が読みたい本を知らない。 大人になると半数は本を読まない。
0投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログ前半は興味深く読んだが、後半はよく読まれている本を淡々と分析しており個人的に惹かれる内容ではなかった。
0投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログ読書を教養として消費する風潮は一定程度は否定できないにせよ、エンタメとしての消費という枠組みは、昨今のコンテンツ隆盛の時代において「なされなければならない」という金科玉条はどれほどの正当性を持つのかは個人的な疑問である。 筆者の主張としては、生の声よりもデータとして捉えた読書実態に論点を見出すことを選び、若者の読書における共通のテーマを抽出しているが、若者が多く手に取る書籍がその共通点を保持しているという構成はある程度結論ありきのようにも見えてしまう。 一方で、そもそもの読書実態についてはデータとしてよくまとまっていて、読書量の変遷や人気書籍の中身、出版業界の四半世紀の流れなど、改めてデータを軸に捉えると見逃していた部分も多くあり、それに対して毒支所教育のあり方がどう試行錯誤されてるか(いくべきか)といった施策の難しさと、広遠な課題としての面白さのようなものも感じた。
0投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログタイトル通り、若者(小学校~高校生)が本を読まなくなったというのは、いつの間にかそういう意見が世の中に罷り通っていただけで、実際はそうではないという話。 私は漠然と「今の子は本は読まない」と思っていたのだが、やっぱり信頼出来る統計でないと、正確な認識はできないのだな。今後は、誰かの意見を鵜呑みにすることはやめたい。 さて、中高生がどんな本を読んでいるのか興味深く読ませてもらった。 ラノベの人気が昔より落ち、ある法則に従った本が読まれているという考察が面白く、中高生向けの本を書きたい人にとって重宝する情報となっている。そんなこと知っていると思うが。 「できない自分を慰める」系の本も受容があるそうだ。 そうか、今の日本の子たちは自己肯定感が低めなのか。そんな風にしてしまったのは、私たち大人の責任でもあるのかもしれない。 前々から思っていたが、「本を読まないこと」は嘆くようなことではない。読書はあくまで趣味であって押し付けるものではないのだから。誰が何の本を読んでもいいじゃないかと思った。
1投稿日: 2023.08.11
powered by ブクログ若者の読書離れが数字的に見て、事実でないことを述べている。また、10代の若者に受け入れられる本には特徴があることを指摘していて、こちらの方が面白かった。
0投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログエコーチェンバー現象は、消してSNSだけの現象ではないことがわかった。自己認識と現実認識を誤ると、誤った情報を信じてしまいやすくなるのかもしれない。
1投稿日: 2023.07.30
powered by ブクログ読書教育をする身として、大変興味深い内容だった。 この本の内容を大まかに言うと、実は読書離れが進んでいるわけではないこと、子供たちの求める本には傾向があること、この2点について、さまざまなデータや書籍を引用しながら明らかにしている。 本を読まない層も多いが、概ね子どもたちは本が好きな子が多いと感じていたので、全国的な傾向が知れてとてもよかったと思う。 また、読書教育の一環で、読まない生徒を読書好きにするにはどうするか?ということがあったのだけど、この本のおかげで肩の荷が降りたようだった。 読書を好きになるかは、生まれつきの部分が多いということ。つまり、スポーツが好きになったり、ゲームが好きになったりという趣味傾向の意味で、その人の元々持っている遺伝的要素が強く出るということなんだろう。 文字を読むよりも絵や動画の方が学ぶことの多い子どももおり、それぞれの情報への接し方の好みは、生まれつきの部分が多い。だからといって、読書教育をしても意味がないと言うわけではなく、読者を好む傾向のある子たちに本を届ける活動として、現在の読書活動を続けていこうと思った。 また、子どもたちが好む傾向のある本についても、なんとなく共通点があると思っていたので、この本で具体的に理解できてよかったと思う。 個人的にはノンフィクションの本を生徒に読んでほしいと思っているので、自分ごとに捉えられるようなものを探したい。 私自身は読書好きな方なので、自分が好きな本を生徒に勧めてもピンとこなかったり、難しすぎたり、年齢層が違いすぎたりと言ったことがあった。 課題図書を選ぶときにも、かなり参考になると思う。 本に携わるさまざまな人にこの本を読んでほしい。
5投稿日: 2023.07.23
powered by ブクログデータや中高生が好む物語構造とかは興味深かったが、読書するかしないかは遺伝で決まるのではないか(安藤寿康の論文を引用)、との部分には思わずのけぞり、変な声が出た。
1投稿日: 2023.07.12
powered by ブクログ「2010年以降小学生は月に10冊以上本を読んでいる」から始まり大変読み応えのある統計のまとめと考察だった。ぼくらシリーズが今も読まれていて懐かしく思ったり、コナン劇場版ノベライズの人気や、東野圭吾こんなに読むんだ、と驚いたり。
4投稿日: 2023.07.08
powered by ブクログ色々参考になったな。児童文庫の人気レーベルや、若者が読む本には型がある話。なるほどなあと思った。大人になって読書をする人はベースが作られてないと新規で増やすのは難しいようだし。若者で読む枠に入る人は増えてる部分を大切にして、大人になっても読む方へ育てられたら1番なのかなと思った。
1投稿日: 2023.07.07
powered by ブクログ若者の読書について、データによる実情も自分の感覚としても納得できるところが多く、フセンめちゃくちゃ貼って読んでました。
0投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログ以前、氏の手になる児童書に関する類書を読んで、いろいろ参考になる部分も多く、またそれを参考に、子どもの本選びに役立てられたという陽性経験もあり、本書も入手・読了。大人が読ませたい本と、中高生諸氏が読みたい本とでは、だいぶ隔たりがあるってのは十分納得。自我も目ざめ、次第に自身の世界も形成されてくる訳だから、それは至極当然。自分にしたってそうだったし。求められているものは、一概にラノベとくくられるものではなくなってきてるのは分かったけど、呼び方は違えど、自分の中ではラノベ系と考えるものが相変わらず強い。即効性と感情への訴求。中年になってもそういうのを求めたくなることはあるし、青春時代ならなおのこと。
0投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ平均的な中高生の本の世界と本好きの大人の本の世界は全然違うから、本好きの大人が読んで欲しい「良書」を押し付けるのは双方不幸という結びにどきっとした。たしかに本書を読んでろくなもの読んでないなと思っちゃったけど、そもそも大人だって読書全然してないしろくなもの読んでないんだし。 本好きでかつそれなりに骨太な書籍を好む人間の方が平均から外れてるんだねえ。昔から異端なのはこちら。 (上には上がいるので私なんか全然と思っちゃうけど、月10冊以上読んでる人は人口に対してたぶん1%いかないくらいの異端っぽいです。)
0投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ学校読書調査などデータを元に中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのかを述べる。 中高生の読む本を3つのニーズ4つの型に分類し、具体的に作品を読み解くなどわかりやすく興味深い内容。本好きによる視点ではない捉え方に納得させられた。 ここで取り上げられている中高生に人気の本や、中高生の好む傾向の本を並べた中高生のための本屋があればいいのになと思う。 そこに中高生が自分では出会えにくいタイプの本も並列することにより、本への興味が広がる…と考えるのは押し付けがましい幻想だろうか。 しかし児童文庫に関しては述べられているが、児童書ジャンルのYAについては一切出てこないのが悲しい。中高生の声としても現れてなかったのだろうか。 3つのニーズ、4つの型に当てはまるYA作品は多くあるので、それとの出会いをどう作り上げるかだろうか。堅苦しいイメージの問題なのかなあ。
0投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログいまの中高生がなにを読んでいるのか 客観的なデータをもとに解説してくれている。 個人的には小学校中学年〜中学生の男子に絶大な人気を誇る、小説版「星のカービィ」についての考察が面白かった。いままでそんなところに突っ込んで考えてくれた人、いなかったんじゃないかな。
0投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ取り巻く情報が増大したので「読書離れ」は若者に限らない事実。離れがウソに興味はなく、若者の読書への興味に関する事実を知ることができそうなので読みたい # 「若者の読書離れ」というウソ #飯田一史 23/6/17出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/3CtgZ6F
3投稿日: 2023.06.16
