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異能機関 下
異能機関 下
スティーヴン・キング、白石朗/文藝春秋
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総合評価

29件)
4.4
13
12
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    ありがちな設定なのに、キングが書くとこんなにも面白い!! 本当にキングってキング(王)だなって思った。

    0
    投稿日: 2025.06.19
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    S・キングさん得意のSF+ジュブナイルを体現した1作。最後の最後まで少年たちと機関の戦いが続きます。キングさんらしくていねいに書き上げ、リアリティーのあるSFが読めました。とても面白かった1作です。

    0
    投稿日: 2025.06.18
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    GW中、積読の中から一番長編を読もうと思い、手に取った作品です。12歳のルークという天才少年が、【研究所】と呼ばれる施設から脱走するという物語です。上巻の中盤まで、割とスローペースで話しが進みますが、ルークが【研究所】で苦痛をともなう検査を受ける辺りから、先の展開が気になり、スルスルと読み進められました。 【研究所】から脱走したあと、ルークの逃走劇にハラハラし、【研究所】に残された子どもたちがどうなるのか、またハラハラさせられ、下巻は一気読みでした。結末はバッドエンドではないものの、切なさが残る読後感でした。 スティーヴン・キングが描く、子どもたちの群像劇がとても良い。個人の小さな力でも、それが合わさると世界をも変えてしまうほど大きな力になる。子どもたちが大人の都合で搾取されることのない世界になって欲しいと改めて思う作品でした。

    14
    投稿日: 2025.05.06
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    下巻はまさに一気読み。これぞ読書の醍醐味!と言った感じにワクワク楽しんで読めた。 キングさすがだ。 エンタメ全振りの作品でまさかウルッとくるとは思わなかった。 上下巻共にかなり没入してたので終わってしまうのが少し寂しかったな。

    5
    投稿日: 2025.02.22
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    寝る前に数ページ…と思ったら 結局そのまま最後まで読んでしまいました おそろしい 時間がある時に読む事をおすすめします

    2
    投稿日: 2025.02.05
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    子供たちの頑張りよ。 ルーク頑張れと心の中で応援しながら読んだ。モーリーンとエイヴァリーに泣けた。生き残ったみんな、幸せに生きて欲しい。

    3
    投稿日: 2024.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻はもう、疾走していくような展開で一気読みです。 ルークとティムが出会ったことにより、研究所への反撃開始の一方、研究所でもエイヴァリーを中心に反乱がおこります。 ソ連やアメリカには超能力研究所があるという都市伝説?から膨らませた物語だと思いますが、キングらしくその世界観は壮大です。 超国家的に連携された超能力研究所が世界中にあり、その目的が核絶滅を防ぐためにキーパーソンを暗殺するためという発想は、普通出来ないと思います。 ただ、今回のことがきっかけに組織が崩壊することはあっけなさすぎるような気がします。 続編もありうるかもしれないですね。

    0
    投稿日: 2024.09.20
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    がんばれルーク!! って、ず〜〜と思いながら読んだ まあ、最後はチャンチャンで・・・ いつもどおり、あっという間にさら〜〜と それにしても、よくもまあこんな話思いつくよね ありがとうございました

    0
    投稿日: 2024.08.01
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    読書備忘録820号(下巻)。 ★★★★★。 稀代のストーリーテラー!さすがキング!という感じでした。今回はネタバレ感強めです。 冒頭、翻訳物によくある巻頭。 「全米では毎年80万人の子供たちが行方不明になり、大半は戻ってくるが数千人単位の児童は行方不明のままである」と挨拶文が。ということは怪しい誘拐ものか!とゾクゾク感半端ない! そして、物語は始まる。 フロリダからニューヨークへ向かう飛行機に乗るおっさんの話。ん? 誘拐は?笑 おっさんの名前はティム・ジェイミースン。 飛行機は満席。どうしても乗りたいお偉いさんがいて、席を譲ってくれたら相応の謝礼をすると。 ティムは2000ドルで席を譲った。 そして、ヒッチハイクで北を目指す・・・。 ニューヨークの影も形も見えてこないサウスキャロライナ州の小さな町。デュプレイ。 どうやらティムはフロリダで警官だった。で、職を失った。そして、デュプレイで警官として採用にこぎ着けそうだった・・・。 なるほど。キングのストーリーでは後半にすさまじい戦いになるが、この町が主戦場になるのでしょう!と想像して読み進む! 次の章。時はちょっと遡り舞台はミネソタ州ミネアポリス。 12歳の天才少年ルーク・エリスがいた。地域の特待生だけが通う学校の生徒だったが、その学校の教育プログラムでもルークの能力に対応できない。 そうなったら飛び級で大学だ!MITの選抜試験をパスし、さあいよいよ12歳の一人暮らしとなる予定だったエリス家を不幸が襲う。夜中に何者かが侵入し、両親を射殺。ルークを拉致して連れ去る!やっぱり誘拐だ! 連れ去られた先は<研究所>なる施設。 どうやらメイン州の森の中にある模様。 そこは超能力の片鱗を持つ子供たちを拉致して、ある行為を秘密裏に実行している組織の施設だった。 超能力はテレキネシス(TK)とテレパシー(TP)。ルークにはTKの素養があった。 その施設ではフロントハーフというエリアで、子供たちの能力を更に増強するための薬物投与や身体的な虐待を繰り返していた。 そして能力が増強された子供たちはバックハーフと呼ばれるエリアに閉じ込まれ、二度と戻ってこなかった・・・。 ルークはフロントハーフで、カリーシャという16歳の黒人少女に一目ぼれ。ニックという18歳の兄貴分に憧れ。とんでもないTP能力を持つ10歳のエイヴァリーを可愛がる。 そして、ずば抜けた知性を持つルークは、この施設からの逃亡とこの施設ひいては影の組織の破壊を目論む! 手始めに、ルークは個人的な問題を抱えていた施設の掃除婦モーリーンを助け信頼関係を築く。モーリーンから施設外の逃走ルートを教わる。そして脱出そのものはエイヴァリー達とTPを使ったコミュニケーションで計画を進める。 そして逃亡!GPSを埋め込まれた耳たぶを自ら千切り、野山を駆け抜け、川をボートで下り、フロリダ行きの貨物列車に潜り込む。そして、ほうほうの体でたどり着いたデュプレイ!ここまでが上巻! 施設での非人道的な薬物投与と身体への虐待の数々。施設の残虐非道なくそクズな大人達。その苦痛の中で心を通わせていく子供たちの物語。 上巻から引き込まれました! しかし、やはりキング作品は後半が命!下巻! ルークとティムが出会う! 組織の追手がすでにデュプレイに!一気に盛り上がります! 物語は、ルーク&ティムの視点、施設くそクズ連中の視点、まだ施設のダークハーフエリアに捉えられていて命が風前の灯となっているルークの盟友エスパー少年少女たちの視点でシーンチェンジしながら目まぐるしく展開していく。目が離せなくなる! ここから先、空前絶後のクライマックスに向けて備忘録不要だと勝手に判断! ルーク&ティムが勝利するに決まっていますからね!でも犠牲が半端ない。これは悲しい! そして最終章。 この悪の施設と組織が担ってきたミッションは世界平和の維持。その為に子供たちを犠牲にしてきた。 その施設と活動が失われた先の世界の在り様。作者キングの気持ちが深く練り込まれた最終章でした。 キングの思い「大きな出来事でも、動きの軸になるのは小さな蝶番だ」ということですね。 シャイニング、ファイアスターター、デッド・ゾーン的超能力ストーリーと、少年少女が一致団結して巨悪を倒すIT(イット)的ストーリーのミックス! 堪能しました! そして、忘れずに上下巻の並びを調整しました。一枚の絵になるように。

    24
    投稿日: 2024.04.27
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    上下2段の、2巻で長編でしたが 読み出すと止まらなくなります。 SFを読むことが多いのですが スティーブンキング、久しぶりに 読みたくなって手に取りました。 上下巻の感想として 最後までハラハラします 感情移入、 急げーー!にげてーー!やめてーー! ってなる。 下巻、悲しかった。 やるせない気持ちが残りました。 なんで??? っていう悲しみを引きずってしまった。 君たちは、決して悪くない! って言いたい。 未来予知で人を救うのは 確率的に低い 誰もが自分たちで ある瞬間に立ち会った時、正しい選択をする そんな人間が増えることを祈るしかない こうしたら絶対世界中が 平和になるっていう方法があればいいのに。

    10
    投稿日: 2024.04.26
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    後半から面白さが加速して、さくさく読み進めることができました。最悪な展開のバッドエンドを迎えることがなくてひとまず安心。現実にもありそうな設定に流石だなと思います。

    0
    投稿日: 2024.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりにS.キングの作品を読みましたが、上巻の伏線回収、下巻の展開の加速感が最高でした!迷うことなく☆5 キングの終わり方は、作品によってまちまちなので最後までどんな締めくくりなのか、というところも予想しながら読み進めていくのがワクワクしました。

    0
    投稿日: 2024.04.03
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    面白かった! 続きが気になって夜な夜な読み進めたけど、読み終わってからも続きが気になる。 ルーク、カリーシャ、ニック… みんなのその後を読んでみたい。 どうしてキングが書く少年少女は魅力的なんだろう。 魅力的なのにどこかに居そうと信じさせてくれるところが好き。

    2
    投稿日: 2024.02.09
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    面白かった!!下巻、訳文章にも慣れてきて加速したわ。 ティムがチェスのピースナイトとして配置されてた、ちゅうのもシャイニングなんかもしれんが、そこのところもそっとなんか欲しかったかも。まあ、さらになんかあったらあと2巻ぐらい増えそうではあるが(笑)。結局”インスティテューション”がなんなんか、どこが元締めなんかぬるっとしてはいて、ラストがモヤっとはするが、そうそう、これよね、このラストよね、とも思った。久々の普通のSFというか伝奇もの。 ルークにはアベンジャーになってほしい(笑)  設定の中で、”異能”の子供を探すのに、BDNF、脳由来神経栄養因子の数値を使うというような話がでてくるんだが、まさに、うちのファミリーでBDNFの研究しているのが居るのでちょっとウケた。タイムリーやったわ。 というわけで、 酒粕や酒麹でシャイニング、 異能/超能力は育成できるのか?!?! (できません) しかし、あま酒を 飲んでみようと思います (だから只健康になるだけですって) 超能力に憧れるわ (厨二か!)

    23
    投稿日: 2024.01.14
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    エグいテンポにはもうキングとしか言いようがない。この疾走感。序盤のゆっくりな展開から、流れるようなテンポ。最後は少し冗長かなと思ったけど、あれもひとつのメッセージとして含んでいるのがよかった。もっとこんな作品を書いてほしいー

    1
    投稿日: 2023.12.05
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    わかってるんだよ。全てがまるくは収まらないし、全てハッピーエンドって訳にもいかない、それがキングの作品だって。とはいえやっぱり哀しみは深いし喪失感は拭えない。モヤモヤも残る。ひと夏の冒険にしては壮絶すぎる生死をかけた戦いなのに、スタンドバイミーを彷彿とさせるキラキラ感を纏っていたり、あるいは夏の思い出で終わらせてしまいそうですらあるエンディング。それが僅かな希望なのか、絶望なのか、それすらわからなくなるようで、わたしは一体正義の大人でありえるのか?と問われているようで怖くもある。たとえ、散ろうとも戦う道を選んだ子供たちの純粋さと強さに敬意と精一杯の愛を。

    1
    投稿日: 2023.12.02
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    研究所の部屋係のモーリーン・アルヴォースンはバスルームのシャワーヘッドを使って首を吊っていた。そして、彼女が壁に書き残したメッセージ「地獄が待っている。あとからおまえが来るのを待っているぞ。」があった。そしてそのとおり、ミセス・シグスビー達に地獄が迫っていた。下巻はハラハラドキドキだ。ルーク・エリス達の進行とミセス・シグスビー達の進行が交互に綴られ、それに進行時間にも追われてひやひやしたものだ。とても面白かった。

    0
    投稿日: 2023.11.06
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    二段組の上下巻を読むのは久し振り。ボリューム感。でも、さすがキング 。ありありと情景の浮かぶ細かい描写が全然煩くない。テンポが良くて、先も気になるからどんどん読める。 何のために子どもたちが連れ去られているのか。子どもたちに何が起こっているのか。子どもたちは救われるのか。 気になって気になって、なかなか本を置くことができなかったので、連休でほんと良かった。 こうなってくると、またボリュームのあるものを読みたくなってくる…。

    0
    投稿日: 2023.11.05
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    原題は「the institute」 研究所というタイトル通り、巨大な組織の末端に過ぎない、メイン州の山奥の研究所が舞台の、少年少女の冒険劇。 下巻は、襲撃し襲撃される大人たちの戦いもあり、いやこれ、ラストどこまで書くんだろうと不安になるほど壮大な背景世界もあったりして、飽きさせない。 結末は予想外の落ち着いた閉じ方。 初めてキングの小説を読んだけど、やっぱり映像化と相性のいいんだろうな、と思った。 簡潔かつスピーディな描写力と、ファンタジックな展開、魅力的なキャラクター造形は、一級エンタメ作家たるゆえん。 別の作品も読んでみたい。もちっと安価なものであればなおいい。

    1
    投稿日: 2023.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半になって一気にスピードアップ。 ルークと研究所の仲間たちの場面が交互に描かれ、なかなかスリリング。 ただ犠牲者が多すぎるのがちょっと残念。 全体的には面白かった。

    0
    投稿日: 2023.09.11
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    上巻で研究所を脱出したルークがやっとティムと交わった。追う方と追われる方が交互に書かれて、緊迫感が半端なく、祈る思いで読んだ。 キングは悪人がとんでもなく悪い奴として描いてるので善悪の対比も面白い。超能力者の表現も違和感なく作品にのめり込めた。

    4
    投稿日: 2023.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。夢中で読んだ。 ルークが逃げてティムと合流するの熱すぎる。追っ手にはすぐバレちゃうけど、そうじゃないと銃撃戦起こせないしな。 南部の恐ろしさ面白い。なるほどね。 人があっさり死ぬのはルークの両親からきつかったけど、警察署のみんなも亡くなったの悲しい。でも面白い。 そして、舌っ足らずの男と予知能力。ここらへんはマイノリティリポートのような。まあ未来予知につきものだけど、暗殺の対象がどのように選定されていたのか面白い。というか、ルークの天才さよりノーマルレベルの超能力のほうを欲するというのが破綻してると思うんだよな。いくら天才さより希少な可能性とはいえ。 キングがあとがきで書いてた友人とのエピソード面白かった。亡くなったの残念。 異能機関自体は作中で出てこない名称なので、別の名前が良かったのではと思うけど、難しいな。 連続ドラマでみたい。もっとみんなの背景が見たい。

    0
    投稿日: 2023.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻読んで思ったのは上巻は起承転結で言うと起と承の半ばくらいで、下巻はそれ以降がドドドとジェットコースターのように展開するのでページ捲るのが止められなかったという事です。 逃避行の末の二人の主人公の邂逅、〈研究所〉からの追手の襲撃、その裏で起こる〈研究所〉での子供達による反乱といった数々の出来事がキングの筆致で描かれるし、さらに過去作品のキーワードもチラチラと差し入れたりしてファンとしてニヤニヤも止まりませんでした。 ほぼ同じ時間での逃げる側と追う側の話を交互に並べる事、一つの出来事を複数の視点で描写する手法を何度も使って緊迫感や臨場感を煽るの本当に上手いなと思ったり、〈研究所〉の大人が子供を人間として見ない様の悍ましさや、後半の子供同志の友情から生まれる祈りの気持ちの結末がなんとも切なかったり(エイヴァスター!)と、読んでいて感情が様々な方向に揺さぶられました。 自分は今作をキング復帰作として久々に読ませてもらいました。 ファンには勿論ですが、登場人物も少ない方ですし、ストーリーもなかなか起伏に富んでキング入門作としても良いかなと思います。 名前は聞いた事あるけど、という方はこの機会に是非。

    4
    投稿日: 2023.08.20
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    素晴らしいほどキングだった! 超能力を持つ子供達を集める謎の研究所。12歳のルークは脱出できるか!? 圧倒的な文章量、でも止まらない。 力を合わせる子供たち、助ける南部の面々。 息もつかせぬ後半の展開。 いつも思う。 キングの作品には必ず愛がある。 読めて幸せだ!

    3
    投稿日: 2023.08.20
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    いやあ、下巻に入っても失速するどころかどんどん加速していくので、途中で止めることができなかった。 さすがにストーリーに触れることはできないが、本書で描かれているのは“超能力”だ。キングには『キャリー』や『ファイアスターター』など超能力者が主人公の作品も多く正に原点回帰だが、スケール感がまったく異なる。 彼らの目的が手段を正当化するとは思わないが、そう来たかと唸った。こんな大義名分があればなんでもできちゃうよね。

    2
    投稿日: 2023.08.14
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    ★5 大長編でも読みだしたら止まらない! ハラハラドキドキ&超胸アツのドエンタメ小説 #異能機関 上巻のレビューからの続き https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4163917179 ○愛すべきキャラクター(大人たち) ・元警察官 ティム 超イケメン、これだよ男子の目指す姿は。不運な経歴を持つ彼ですが、当たり前のことを責任をもって行動ができる、そして人間性と心意気が光るおっさんです。まさに父親にように愛情で溢れていて、彼のように胸を張って生きていたいと思える人物でしたね。 ・部屋係 モーリーン 日々やるせないニュースが流れてきます。悲しいことに彼女のような人は、世の中にいっぱいいるんでしょう。良い友人、生きる知識や情報を得ることの大切さが身に沁みました。 ・みなしごアニー 何者なんだこの人って感じが大好き!スパイスが効いてる人物で、どこかリアルなアメリカの一部分を見ているようです。ただ人を思いやる心の美しさが素敵でした。 ○抜群のエンタメ小説 最初から主人公を登場させず、なんでおっさんの物語を読まされるんだと思いきや、それがもう面白い。研究所に入ってからは、魅力あるキャラと抑圧と暴力で見せつけ、その後は手に汗を握る展開。詳しくは言えませんが、後半なんかは、めちゃくちゃ面白いです。 そして文章も豊潤な言い回しが多く、セリフもドラマチックなものが多い。映像を目の前で見ているように物語が進行していくんですよ。そりゃ世界一ともいわれる巨匠ですね、筆力に感動しました。 ○醜い大人たちの都合 正直、きつい描写が多い。もちろん許せないのだが、仕事なのは理解しよう。ただ絶対許せないのは、自分が本来持ってるはずもない力に溺れ、負の感情をぶつけたり、価値観を押し付ける行為。人の権利に土足で踏み込んでくる傲慢な態度は大っ嫌いです。こういった醜い人間性が、最終的には戦争を引き起こすんです。 ○真相の恐ろしさと判断 私の言いたいことは、ティムがすべてを語ってくれました。 どんな理由があろうが、子どもたちの夢や自由を奪うだけでなく、本書に書かれている内容を肯定することはできない。上級国民だろうが、資産家だろうが、どこの国の長であろうが、決して許せない。もちろん本書はフィクションですが、決して現実にはあって欲しくないです。 ■きっと共感できる書評 私が結婚して10年以上たちました。どんなに人間性が好きでも、長く一緒に過ごすと、お互いに求めるところがずれてしまうこともある。時には感情的になることすらありますよね。お互いに幸せに暮らしていくには、何が必要なのでしょうか。 本書の子供たちが見せてくれた行動に、答えがあるような気がします。自分よりも相手への思いやりを決して忘れないでいたいですね。そして何十億といるこの世界も、できるだけ多くのひとが思いやりの心をもち、幸せに暮らしてほしいと願いました。

    80
    投稿日: 2023.07.27
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    上下巻、しかも2段組の量にビビりながらもあっという間の完読。あー久々のこの感じ、スティーブン・キングだわ。

    2
    投稿日: 2023.07.26
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    「異能機関(下)」(スティーヴン・キング : 白石 朗 訳)を読んだ。 覚醒してスプラッターにもなったし、頭脳戦でチェックメイトもした。 『全米ライフル協会』が喜びそうな部分もあり、『AKIRA』とか『童夢』を彷彿させる部分もあり、まあいろいろだね。 『いろいろって?』 『いろいろはいろいろさ』 読後感はまず満足できるものでありました。

    4
    投稿日: 2023.07.22
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    【これは『IT』ミーツ『ストレンジャー・シングス』だ】秘密機関の目的が徐々に明らかに。冷酷な女所長たちが逃亡するルークを追う一方、超能力少年少女らは力を合わせて巨悪に戦いを挑む!

    0
    投稿日: 2023.05.30