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powered by ブクログオバマケアエグい。医師の話はこの国の弁護士の姿と重なる。回転ドアは日本にもありますよね。竹中平蔵とかまさに。
0投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ沈みゆく大国 アメリカ 著:堤 未果 集英社新書 なんという欺瞞、オバマケアの真相 ■被保険者の実態 もともと、アメリカでは、医療保険は、自己責任、 ①雇用主を通じて医療保険に入る ②失業すれば、高額な医療保険を自己負担で加入しなければならない ⇒ 自己負担金は、125万で、免責は、50万 なんという高額 ⇒ 全米50州のうち45州は、保険市場の50%以上が、1,2社で独占されている ⇒ つまり競争が起こらない ⇒ オバマケアのせいで、今までよりずっと条件の悪い保険に加入せざるをえなくなった 補助金は、65000ドルの年間所得があるともらえない 一生つかうことのない、妊婦医療・避妊薬・薬物中毒カウンセリングがついている メディケア:65歳以上の高齢者と障害者・末期腎疾患患者のための公的医療保険 メディケイド:最低所得層向けの公的医療保険 そして、オバマケア ⇒ アメリカの医療保険は恐ろしく複雑 ⇒ 一般の人には理解できない ⇒ 政府が薬価交渉権をもっていないので、製薬会社は言い値で、薬を販売している ⇒ おそろしく薬が高い ⇒ オバマケア導入後、保険を加入させないために、フルタイムからパートタイムへ、そのために、労組の加入率が低下 ⇒ メディケイドは、加入条件は非常に厳しい ■医療従事者の実態 肝心のオバマケアを扱う医師がみあたらない ⇒ アメリカでは病院が公的保険を拒否することができる オバマケアを適用するためには、膨大な事務が必要 ⇒ 医療事務が膨大に増える ⇒ 医師の66%がオバマケアのネットワークにははいらない ⇒ 専門職の中で自殺率がいちばん高いのが医師 ⇒ ここでも、高額な訴訟保険 2000万の収入で、訴訟保険料が 1750万 ってありえない ⇒ メディケイドもオバマケアも、彼らを診れば診るほど、病院も、医師も赤字になってしまう ■真の勝者 保険会社 製薬業者 シングルペイヤー案を排除して、巨大な利益が得られるビジネスモデルを作って、全米を支配している これが、真のオバマケアの実態だ ⇒ これを日本の国民皆保険制度、医療制度に導入しようとしている <結論> アメリカの理不尽な保険・製薬複合体より、日本を守れ! 目次 はじめに 父の遺言 序章 「一パーセントの超・富裕層」たちの新たなゲーム 第1章 ついに無保険者が保険に入れた! 第2章 アメリカから医師が消える 第3章 リーマンショックからオバマケアへ 第4章 次のターゲットは日本 参考資料 ISBN:9784087207637 出版社:集英社 判型:新書 ページ数:208ページ 定価:720円(本体) 発行年月日:2014年11月 発売日:2014年11月19日第1刷 発売日:2015年02月24日第5刷
16投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログ「5大銀行が国内デリバティブの約94パーセントを抱え、四半期だけで279兆ドルの利益をうる状態になっている」とのこと 279兆ドルは資産残高。これが全て利益になり得るだってさ。 これが、自称国際ジャーナリストのクオリティです。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/486689733.html
0投稿日: 2022.11.25
powered by ブクログもう7年も前の本だけど、これも宿題で頑張って電車と昼休みに、読みました。大国アメリカの医療制度の深刻さ、私は全然わかっていなかったな。アメリカに住む友達が日本に里帰りしたら病院めぐりしてる意味もわかった。日本の皆保険制度、問題もあるけどやっぱりかなりすごい。なんとか守れるか…これから続編読みます。
0投稿日: 2021.11.12
powered by ブクログ米国の医療制度を知りたくて手にした一冊。オバマケアとは日本の国民皆保険制度と似たようなものだと思っていたが大違い。ウォール街が狙うマネーゲームの戦場であることを知り衝撃的であった。堤さんのもう1つの書籍を読みつつ、次は肯定派の書籍も読んでみたい。
0投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログ高すぎる医療費と保険料・そして貧富の格差によって国民の15%以上が保険に入れないアメリカ。そんな惨状から弱者を救い、国民皆保険(かいほけん)の実現を目指したのが「オバマケア」だ。しかし2014年からその施行が始まると、保険会社は財源確保のために保険料を値上げし、医師の負担は急増して医療の崩壊が加速化。正社員の保険料を削減したい企業側はリストラを進め非正規労働者が激増と、アメリカの歴史で類を見ない悪法と呼ばれる結果となった。保険会社と製薬会社・そして大企業と大手投資家だけが儲かって国民にそのツケを回すというこの現象は、サブプライムローンで貧困層を借金漬けにした金融政策がリーマンショックという大事件を招いた2008年の状況と似ていると分析するのは、『ルポ貧困大国アメリカ』などのベストセラーで知られる米国在住のジャーナリスト・堤未果。国民の1%を占める「スーパーリッチ」が意図的に進めたこの「国家解体ゲーム」が次のターゲットとするのは日本なのか?1961年に始まってから半世紀以上、国民の誰もが保険証1枚で医療を受けられる、日本が世界に誇る「国民皆保険制度」がアメリカによって破壊されると警告する。
0投稿日: 2020.12.12
powered by ブクログアメリカの医療費がとんでもなく高いことは駐在しているときに実感した。出産と病気が同時期に重なると破産するとも聞いていたし、この本に書かれている人々が直面している命にも関わる問題は実際にあったことだろうと素直に思う。一方、民主党か共和党かにかかわらず政治家が国家を解体しようしているとか、ウォール街、保険会社、製薬会社の陰謀説とかという扇情的なストーリーは、ウケるためには必要なのかなあとは思うが、まるで週刊誌や夕刊紙位の質感だ。とは言え、機能不全のセクターを民営化していくことの功罪を問うていると思えば、この本の存在価値は十分ある。折角、悪役を設定して面白く書いたのだから、幅広く読まれて欲しい。
1投稿日: 2020.02.06
powered by ブクログ今回のテーマは「オバマケア」に焦点を絞ってのレポート。米国における国民皆保険制度の難しさを考えさせられる。無知であることの恐ろしさに警鐘を鳴らしている。
0投稿日: 2019.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
貧困大国に続き、一気に読んだ。 今回は米国の医療に焦点をあて、大衆に喜ばれたオバマケアが如何に中流・下流の階層、さらに医師たちの負担を増やしてしまったかについて書かれている。 まあ確かに色々と破壊してしまった所はあるかもしれないが、少なくとも破壊することを目的にやろうとしたわけではなく、救おうとしたが、結局その方法論を間違えてしまったということか。ただ少なくとも変革をする場合、不利益を被る人々が出てきてしまう事は避けられないと思うが、それにしてもその度合いがひどかったという事なのだろうか。 どちらにしろ、システムが複雑化しすぎ、わかりづらい事、またビジネス化しすぎたという著者の主張はわかる気がする。話だけ読むともはや破綻しているとさえ思われる保険システムだが、2000年代初頭に米国に滞在していたが、そこまでの問題は感じられなかった。次の抜粋と被るが、筆者のいう、知らないという事は隙をつくることになるという言葉が重い。 P.114 (NYハーレム地区で開業するドン・ダイソン医師の話) どこの国でも患者はもっと自分たちの健康について知る努力をするべきでしょう。食べ物や生活習慣や病気のことだけっではなく、自分たちの社会で医療というものがどんなシステムで動いているかを。実は教育レベルの高い先進国ほど、こうしたことに無関心なのです。けれど国民にとって無知は弱さだ。気づかないうちにいろいろなものを奪われてしまう。
0投稿日: 2019.06.10
powered by ブクログオバマケアの実態を暴く。これでは皆保険制度とは言えないのでは? TPP以外にも日本の医療が侵略されているのには要注意!!
0投稿日: 2019.03.05
powered by ブクログオバマケアの本質がよくわかる本。日本式の皆保険が曲がりなりにも実現したと思っていたが、大間違いであることがよく分かった。結局、これまでの保険会社を益々利するだけの制度であり、その設計者は保険会社から出ているというのも、ショックだった。金の威力というのは恐ろしい。ほんと、この本を読むと無力感に苛まれる。日本は、どうなるのだろうか?30年遅れでアメリカ化を実現しているが、医療に関しては、とっても儲かるようなので、もっと早まりそうである。
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログ「オバマケア」って日本のように皆保険制度だと思っていたが、この本を読む限り実態は、業界トップに君臨する少数企業とウォール街が形成する1%と、その傘下で低賃金と増税、医療や教育費に苦しむ99%の二極化に貢献した制度のようだ 無知は弱さになる。奪われないためにも日本の医療制度の概要ぐらいは知っておく必要がある。
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「久米書店」を観てこの本と著者のことを初めて知った。「久米書店」での話が面白かったので、読んだ本。著者の著作の中で初めて読んだ本。この本を読んで「オバマケア」の問題点や1つの大企業による独占のデメリットについてよくわかった。「オバマケア」のデメリットの話が読んでいて怖いと思った。次の選挙の時に政党の政策について考える時に参考になる本だと思った。著者の他の著作も読みたいと思った。
0投稿日: 2018.02.21
powered by ブクログアメリカのオバマケアについて、その実態について描いた一冊。 日本からは好意的に見られているが、実際は中所得者や医療業界は大変で、潤うのは製薬業界だけという話。 そして今後は日本も他人事でないということがよく分かった。
0投稿日: 2017.11.19
powered by ブクログ医療技術は世界最先端。でも、医療費は日本では考えられない ほどに高額のアメリカ。年間150万人の自己破産者のうち、高額 な医療費の負担が原因のトップだそうだ。 日本とアメリカでは医療制度が大幅に異なる。世界保健機構の お墨付きをもらっている日本の国民皆保険制度が、アメリカに はない。医療費をカバーするのは民間の医療保険だ。 しかし、保険料の支払いが出来ない低所得者層では無保険の 人も少なくない。だから、少々体の具合が悪くても病院へ行く ことをしない。 そうするとどうなるか。生きるか死ぬかの瀬戸際になってから ERに駆け込み、手遅れになることも多い。 これでまにも何度か医療制度改革に挑んだ大統領がいた。しかし、 その度に壁にぶち当たった。この医療改革を実現したのが、オバマ 大統領である。アメリカにも国民皆保険を!通称。オバマケアは、 様々な理由で医療保険に加入できなかった人々から大歓迎を 受けた。 だが、その実態は…というのが本書である。悪名高き「愛国者法」 をはじめ、アメリカ政府への批判を続ける著者の作品だけあって、 オバマ大統領が手を付けた医療改革の矛盾点を鋭くついている。 実際、無保険だった人が医療保険に加入できるようにはなった。 しかし、そこには思いがけぬ制限があった。保険会社は加入保険 の規定を見直し、充実した医療を受けようとすれば保険料は高額 になる。そもそも、オバマケアのネットワークに加入している医師が 極端に少ない。 本書で実例として紹介されているのだが、シングルマザーの女性が 強烈な腹部の痛みを訴え、遠くの街からスラム街の医師に電話で 相談する。医師は彼女のいる場所の近くでオバマケアの診療を してくれる医師を探すのだが、一番近い場所でもかなり離れた地域 の女性医師しか見つからなかった。 その女性医師もオバマケアで殺到する患者で、急患を診る時間が 割けない。腹痛を訴えていた女性はどうなったか。近所の病院へ 駆け込み、保険証を握りしめて亡くなってしまった。 対岸の火事…と思ってはいけない。いずれ日本にもアメリカのような 「医療は人の命を救うものではなく、投資の対象」という現象が現れる かもしれない。 農業vs工業で語られることの多いTPPだが、もし、日本がTPPに参加 するようになると、アメリカの後押しを受けて規制緩和が進む。日本が 世界に誇る国民皆保険さえ、崩壊するかもしれない。 収益と株価。それだけが世の中を計る物差しになる時、社会保障も 福祉もどこかへ去っていく。そして、残るのは高額な医療費による 借金を背負うか、死を選ぶかの二者択一になるのだ。 げ…嫌な世の中だよな。でも、近い将来、日本もアメリカと同じように なるかも。「社会保障に使います」と言って消費増税したのに、一体、 どれだけ社会保障が削られているか…だもんな。
4投稿日: 2017.08.21
powered by ブクログちょっとショックです。やはり知らないということは罪ですね。医療保険制度について知識を深める努力、必要と強く感じます。
1投稿日: 2017.06.18
powered by ブクログ知らないってことはこんなにも怖いことなのか。 そう戦慄した一冊。 主テーマはアメリカの医療制度。とりわけオバマ大統領政権下で成立した「オバマケア」。 恥ずかしながら私も言葉すら知らなかった。 というか、アメリカの医療制度と比較しその非営利性が素晴らしい「宝の1つ」と述べられてた日本の医療制度も私はよく分かっていないのだと実感した。 世界へ門戸が開く法案が成立し、日本の医療制度も変容していくかもしれない事実も。 「無知は弱さになる」。著者が述べる通りだ。自分たちの身を守るためには、無知では許されない。そう危機感を覚えた。 しかし民主党・オバマ元大統領政権は個人的にはクリーンなイメージが強くて、アメリカ国民に受け入れられてた感覚があったけど、実際はこんなことになってたんだ、というのは驚いた。 国民には綺麗な面だけをアピールしその裏ではしたたかに富める者に利益が流れる仕組み。おぞましい。 共和党トランプ大統領の勝利は医療制度面での国民の反発も少なからず影響してたのかもなって本著を読んで感じた。 しかし、アメリカは知れば知るほど貧困格差が広がり続ける国ってのが見えてくる。 そして日本がその道を辿らない保証はどこにも、ない。 著者の現状への危機感と「伝えなければ」という使命感をとても感じる。それを受け取った私たちができることは無知を恥じること、自分でも政治に興味を持ち、届く情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考え続けることだ。 少なくともこういった著書が何の圧力もなく当たり前に出版され続ける世の中を守りたいと私は感じる。
1投稿日: 2017.03.03
powered by ブクログオバマケアについて大枠は理解できずに細かい部分が学べた感じ。大きな改革があったら得をする人と損をする人が必ずいるはず。その中で損をする人にのみ焦点を当てており、扇情的という感が否めない。ただ新しい視点で見ることの重要性を学んだ。確かに社会保障費を抑制したい日本が、アメリカ式の保険制度に近づくことは十分考えられる。特に混合医療の導入が保険外適用の拡大の第一歩という主張は、考えてもみなかったけれど、ありそう。国民と国にとって最も良いバランスの制度が見つけられることを切に願う。
0投稿日: 2017.02.27
powered by ブクログオバマケアの実態を暴く。トランプが生み出される土壌がいかに作られたかの一端が理解できる内容なので、今読む価値のある本。野放図な外資系商品の流入を避けるためにも改めてTPPが結ばれない方が良いと言えるかもしれない。
1投稿日: 2017.02.04
powered by ブクログ日本の健康保険ガンバレと応援したくなる本。アメリカの獰猛資本家が日本の医療を狙っている。高価な薬、高い医療費、不用な医療保険で日本の医療費をかすめ取ろうとしている。気がつかないのは庶民だけなのか?
0投稿日: 2016.11.15
powered by ブクログアメリカの医療、医療保険についての絶望的なルポ。医療がすっかり保険会社にイニシアチブを取られてしまったため、病院が診察や治療を拒むとか、どんな治療をするかは医師ではなく保険会社が決めているとか、皆保険になったのは表面上だけのことで保険会社に引き受けを強制した結果よい(加入者にとって割安な)保険は廃止されてしまったとか、医師も保険会社から支払いを断られると持ち出しになるし医療訴訟の保険料が収入の8割を超えてワーキングプアだとか、本当にもうウンザリするような話しのオンパレード。 本書の鳴らす警鐘には傾聴に値するものがある。 統計的な話しと実例、インタビューもよく書けている。 ただ、経験上、この手の危機感を煽りまくる煽情的な話しは、話半分に割引いておく必要がある。
1投稿日: 2016.10.07
powered by ブクログ読みやすいが、内容に問題があるという指摘あり。 https://healthpolicyhealthecon.com/2014/12/24/%E6%B2%88%E3%81%BF%E3%82%86%E3%81%8F%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB/
0投稿日: 2016.08.28
powered by ブクログ日本の医療が狙われている? どういう話なのかと思ったら~ 「貧困大国アメリカ」でアメリカの問題点を鋭く指摘した著者の本です。 オバマ大統領は、国民が皆、保険に入る改革を目指したが、それは業界の反対で骨抜きに。 結果、出来上がったものは‥ 医療保険制度改革「オバマケア」とは、日本の保険制度とは全く違い、民間の会社の保険のどれかに入らなくてはいけないというもの。 掛け金が高い割りに制限が多くて支払いは渋られ、とんでもない実態となっている。 がん治療薬は自己負担になり、安楽死薬なら保険適用とは。 手厚く治療すると医師が罰金をとられるという規則まである! 一%の富裕層たちが、自分たちの都合のいいように国を動かしてしまう。 それだけの力があるのだ。 今のところは、日本の保険制度は世界に誇れる良いものだそう。 ところが、アメリカの実情は日本にとっても他人事ではない。 アメリカの保険会社は日本に進出している。 戦略特区などとよくわからない名前をつけて、日本でも特例が通る地域が勝手に作られている。 その狙いとは‥? また、消費税を上げる時には、いつも必ず、同時に法人税が引き下げられている。 消費税そのものより、法人の優遇が続きすぎることのほうが問題では。 大企業が豊かになれば徐々に一般庶民まで行き渡るだろうという楽観的?な経済理論は、現実にはどうも起こらないようだとだんだんわかってきたのだから。 国の借金が膨らんでどうにもならないので、消費税アップもやむをえないという話があるが、他の各国では国の資産を差し引いたものが借金になるのに、なぜか日本では国の資産を引かないで金額を公表しているという。 そんなことがあるとは。 こういう大事な問題をちゃんと報道せずに、どうでもいい番組ばかり作っているところはないだろうか。 一般の人も、いろいろなことを知り、そんなに馬鹿じゃないんだよというところを政府に感じさせないと。 強引に国のあり方を動かしていこうとしているのは、何のため? 思わず出た「保育園落ちた。日本死ね」というネットの発言が鋭く問題点を突いていたため、急に事態が動き出したりすることもあるんです。 いい方向に変わるきっかけは、まだ作り得ると信じます☆
4投稿日: 2016.05.01
powered by ブクログ力作。 アメリカで起こった事は、日本でも起こるのか。そうならないように、政治に関心を持たなくてはいけない。 読んでいると、怒りが込み上げてくる。現代でも、一部の、権力者が大多数の弱者から富を吸い取っている構図が見える。
0投稿日: 2016.03.27
powered by ブクログアメリカの医療問題を理解するために一読。オバマケアの欠点について知ることができ勉強になった。オバマケアを擁護する話はここアメリカでよく聞く。アメリカにいて痛感することは、人が何々言っていることを鵜呑みするべからず。ということ。言っている人の立場はどのような立場で言っているのかを一歩引いて考えることが必要。日本の医療の素晴らしさは高齢にならないとなかなか病院にお世話になる機会が少ないので分からないのだと思う。アメリカの治療費の高さはクレージーといえる。私も日本の国民皆保険はなくしてはならないと思う。佐久総合病院については現地でガン患者に対する研修を受けた際に成功事例として少し聞いていたものの、「協同組合の精神」ということは今回この本で初めて知った。お父さんの病気/死をきっかけにこのテーマに取り組むことになった彼女に私自身の経験も含めて共感できた。医師の過剰労働はアメリカも日本にもある問題。彼女が取材したアメリカの毎月定額制のシステムは、まだ少数ながらも私の周りでも少し話題になってきていて、自分の将来の方向性も含めてかなり気になっているところ。 ただ、細かい難なことを言えば、介護ケア施設の値段は、カルフォルニアという住宅も法外に高い地域だから余計に高いのではと思ってしまうが。。アメリカ平均だと月1000−4000ドルくらい(http://www.care.com/senior-care-cost-of-senior-care-p1145-q204478.html)なので、カルフォルニアの本で書かれた月6000ドル(認知症ケアは月9000ドル)はカルフォルニア物価だなと感じる。参考資料の英語の文献の数の少なさも気になる。ただ実際に足を運んで取材している生の話は貴重。そして、国民の無知を警告して、私たちに知ることを啓蒙するこの本は、一読の価値あり。なので5つ星!!
2投稿日: 2016.03.26
powered by ブクログオバマケアとウォール街の繫がりとアメリカの格差社会が今後の日本に波及してくると思うとゾッとする。敗戦国の日本はアメリカには逆らえない 日本の格差社会は目前だ
0投稿日: 2016.03.12
powered by ブクログ学校でお勧めされたアメリカ関連ジャーナリストの一人。全体を通して伝わるのは著者のアメリカと日本に対する深い愛情。国民皆保険を国の目標として掲げ、方策として打ち出しながらも営利目的の大企業に牛耳られ崩壊していくアメリカ医療制度。いずれ医療という言葉自体消えてしまうかもという危機感すら抱かせる。そして次のターゲットは日本。私たちの世代が本当に医療を必要とする年齢になったとき、日本の無形財産である国民皆保険は存続しているだろうか。「無知は危険だ」と著者は説く。今からでも少しずつそういったことを知っていこうと思う。
0投稿日: 2016.02.26
powered by ブクログオバマケアにより苦しむアメリカ。医療もマネーゲームの対象となっている。日本の政府による国民皆保険とは根本的に異なるものであることが、この本を読んで納得できた。
0投稿日: 2016.01.29
powered by ブクログ第2版のほうを先に読んでしまったので、これは、米国の現状の医療。 金がすべてと思えてしまうほどに、利益を上げることのためには、自分の為には、他人が不利益でもかまわないと感じる、貧富の差が非常に大きく、国が投資家を保護せざるを得ない。社会的弱者は、職もなく、市場はそこから金を取る。米国はどうなってしまったのだろう。この体制は、どうにかならないものか? やがて日本にも上陸するであろう、民間保険について、なすすべを知らない。
1投稿日: 2016.01.05
powered by ブクログアメリカの保険制度の話と知って購入。 この本のタイトルでは、保険制度の話とはわからない。 保険制度の内容だと知らないと手にも取らなかった。 日本は医療費増加等で保険制度が破綻をきたすなどといわれているが、アメリカと比べたらとてもいい制度なんだとわかった。 何事も導入時にはいろいろ不具合があるため、今からどのように調整していくかが重要だとは思う。 でも、薬価を企業が勝手に決めることは、この制度が軌道に乗るためには、大きな足かせとなるだろう。 また、日本にもこのことは影響がある。 日本は薬価を(一応?)国が決める。 でも、アメリカが高い値段をつけているのに、日本では安くできない。 安くすれば、企業は日本では薬を売らなくなるだろう。 高い開発費はかかるのに、利益が少なくなるから。 アメリカでも、薬価は国が決めるようになって欲しい。 でも、メガファーマを敵に回す、政治家なんて現れないだろうけど、、、。
0投稿日: 2015.12.20
powered by ブクログアメリカの没落についての内容かと思ったら、アメリカで施行されたオバマケアという医療保険制度の話であった。 アメリカの貧乏人は医薬業界の強欲により、医者にも掛かれない状態(医療崩壊の地獄)になっているというレポート。 一方、この本ではないがオバマケアを評価する意見もあるようで正直よくわからない。★3とさせて頂いた。
0投稿日: 2015.11.21
powered by ブクログ去年の年末に平積みになっていた新書。やっと読了。 アメリカの凋落っぷりを広く書いているのかと思ったら、悪名高きオバマケアの問題点を暴くというところに特化した本だったのね。 とりあえずわかったのは、日本の国民皆保険制度は守るべきだということと、国家戦略特区なんて胡散臭いなということ。 続編出てるよねと思ったら、最後に続編に続くって書かれてました。その前提で出版されていたんですね。なのに、1年たってから読んだって旬を逃してしまっていたと思いますが、基礎理解にはやくだったでしょう。
0投稿日: 2015.10.21
powered by ブクログ内容に対して、タイトルは少し大袈裟だが、本書に示されている一点をとっても、アメリカは滅びつつあるか。 オバマケアの知られざる一面が、克明に描かれていて、いかに、日本の皆保険制度が優れているかがよく理解できる。地獄の沙汰も金次第では、あまりにも切なすぎる。 日本は安保法案の成立を受け、益々、アメリカへの依存を強め、アメリカは少なからず、見返りを近い将来求めてくる。安全保障へのただ乗りは、許されない。後方支援だけでなく、経済的な見返りも、かならす、求めてくるだろう。 その一つが、TPPでも求められている、この医療分野だろう。米だけでなく、この分野も守らなけばいけない。 その、一つが
2投稿日: 2015.09.22
powered by ブクログ薬が高くて買えないアメリカの老人たちがみんなでバスツアーを組んで、カナダに薬の買い出しに行く、という話をテレビで見たことがある。豊かなはずのアメリカで、薬が買えない老人が珍しくない、というのにはびっくりした。アメリカには日本的な健康保険がない、というのもその時に知った。それからずいぶんして、オバマ大統領が国民皆保険の導入を決めた時にはひとごとながらほっとした。健康保険の導入に反対する勢力があると聞いて、自己中にもほどがある、と思ったものだ。 それがこんなにひどいことになっているとは知らなかなった。 オバマケアがどうこうというよりも、それを食い物にする大企業の罪だろう。市場主義は一見シンプルで公平そうに見えるが、それを適用してはいけない領域というのが確かにあるのだ。日本の健康保険も盤石にはほど遠いが、機能している。アメリカにはどうしてそれができなかったのだろう。庶民が青息吐息なら、それで大儲けをして笑っている奴がどこかにいる。アメリカの有権者は問題を理解しているのだろうか? 彼らはどうしたいと思っているのだろうか? オバマケア以前の、みんなが自分のリスクで民間保険に入り、入れない人はまともな治療が受けられない状況に戻りたいのだろうか? なかなかよい本だが、アメリカの健康保険制度の問題点をレポートする本書に、「沈むゆく大国アメリカ」という内容を代表しないタイトル。誰がつけたか知らないが、下心が透けて見える、さもしい仕事だ。
0投稿日: 2015.08.22
powered by ブクログ映画「消されたヘッドライン」は民間戦争請負会社とアメリアの政治の癒着が描かれていましたが、この本は医療保険制度改革オバマケアとロビイング活動の経緯が見て取れました。結局、民間保険会社やその投資家が儲かるようなしくみになっており、この民間企業と政府内を行ったり来たりする回転ドアのしくみを国の新規制度の運用立ち上げに向けて、民間企業の運用ノウハウを提供するまでにとどめ、金儲けという意味合いでのみ活用しないよう、モラルが必要だと思いました。
0投稿日: 2015.08.12
powered by ブクログカテゴリ:図書館企画展示 2015年度第1回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第1弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。 開催期間:2015年4月8日(水) ~ 2015年6月13日(土) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース ◎手軽に新書を読んでみよう 1938年に岩波新書が創刊されたのが新書の始まりです。 値段も分量も手ごろな新書は「軽く」見られがちなところもありますが、内容的に読み応えのあるものも多くあります。気に入った著者やテーマで探してみるとけっこう面白い本が見つかるものです。広い視野を持つために、興味や関心を広げるために新書の棚を眺めてみましょう。刊行中の新書を多様な角度から検索できるサイトもあります。(「新書マップ」) ◇女性ジャーナリスト堤未果の本 良質のルポルタージュはマスコミが伝えないできごとを教えてくれます。堤氏の一連のアメリカルポはその好例でしょう。アメリカという国の現実はそのまま日本につながります。英語を学ぶだけではアメリカを知ったことにはならないのだと気づかされます。
0投稿日: 2015.08.04
powered by ブクログ明日の株価を取るか、十年後の医療費を取るか。ここのところ、読み違えてはならないですね。 日本の健康保険制度は本当によくできている。高額療養費制度なども、使ってみるといかに自分が守られた場所にいるのかわかる。 でも、知らなければそれが優れているかどうかさえわからない。 そして、無知であることにすら気付かず、自分には関係のないことだと切り捨てていると、いつの間にか搾取されてしまうかもしれない。 本書を読んで、わたしは恐怖を覚えました。 ここに書かれている通りなっては、絶対にいけない。わたしも、もっと知らなければならない。
0投稿日: 2015.07.30
powered by ブクログ“医療の専門家である医師が誰よりも自分たちの病気に詳しいと錯覚し、自らの健康に責任を持つより、病気になってから医師に丸投げする患者たち。同じ声を日本の医師たちからも聞いたことがある。 ドンは、一方的な力関係は医師と患者の両方にとってマイナスだと指摘する。 「どこの国でも、患者はもっと自分たちの健康について知る努力をすべきでしょう。食べ物や生活習慣や病気のことだけでなく、自分たちの社会で医療というものがどんなシステムで動いているのかを。実は教育レベルの高い先進国ほど、こうしたことに無関心なのです。けれど国民にとって無知は弱さだ。気づかないうちにいろいろなものを奪われてしまう」(P.114〜115)”
0投稿日: 2015.07.30
powered by ブクログ主張はよく分かったが、オバマケアを評価する側の意見も聞いてみたくなった。マイケル・ムーアもオバマケアを称賛したそうだ。 マイナス面が多くあることは分かったのだが、以前より良くなった面はないのか? ------------------------------------------- 著者は、オバマ・ケアの問題点を指摘する。 アメリカでは年間150万人の国民が自己破産者となる。自己破産理由のトップは医療費。 アメリカには日本のような「国民界保険制度」がない。 医療業界でも、市場原理が支配するため、薬も医療費もどんどん値上がりし、一度の病気で多額の借金を抱えたり破産するケースが珍しくない。 世界最先端の医療技術を誇りながら、アメリカでは、毎年4万5000人が、適切な治療を受けられずに亡くなってゆく。 労働者は雇用主を通じて民間保険に加入するが、利益をあげたい保険会社があれこれ難癖をつけ、保険金給付をしぶったり、必要な治療を拒否するケースが多い。 医療破産者の8割は保険加入者が占める。 日本の国民皆保険制度は、WHOが絶賛し、世界40か国が導入する制度。日本が持つ数少ない宝ものの一つだ。
2投稿日: 2015.07.28
powered by ブクログウォール街というより、ユダヤ国際金融資本。とにかく、世界中またにかけ、ありとあらゆる市場において、自分たちだけがぼろ儲けするシステムをつくる。 オバマの国民皆保険制度も、アメリカ政府と業界にある回転ドア方式で、その制度の所期の目的を骨抜きにし、自分たちだけが儲け続ける仕組みにすることなどお茶の子さいさいだ。 TPPの本質はそこにある。 阿倍を使い、アメリカ・ユダヤ国際金融資本の手先であるアメリカ官僚に恫喝された、日本の一部官僚組織が国賊として推進しているのだ。 ピューリタンからWASPへと、そして、ユダヤ国際金融資本に席巻され、国体が変わってしまったアメリカ。 沈みゆく大国アメリカを憂う著者。古き良き時代のアメリカ。よみがえる力は残されているのだろうか?
0投稿日: 2015.07.21
powered by ブクログ日本の医療がTPPなどのおかげで今やアメリカ型の利益重視の医療に変えられつつあることを本書を読むことによって理解した。やはりアングロサクソンについていけば百年安泰なんてものは噓であることがわかった。早く安倍政権が潰れないかな すべての国民が読むべき良書
0投稿日: 2015.07.17
powered by ブクログ図書館に予約して半年後にやっと読めた。それだけ人気があるという事。それが唯一の希望である気がする。 先ずは「BOOKデータ」より 鳴り物入りで始まった医療保険制度改革「オバマケア」は、恐るべき悲劇をアメリカ社会にもたらした。「がん治療薬は自己負担、安楽死薬なら保険適用」「高齢者は高額手術より痛み止めでOK」「一粒一〇万円の薬」「自殺率一位は医師」「手厚く治療すると罰金、やらずに死ねば遺族から訴訟」。これらは、フィクションではない。すべて、超大国で進行中の現実なのだ。石油、農業、食、教育、金融の領域を蝕んできた「一%の超・富裕層」たちによる国家解体ゲーム。その最終章は、人類の生存と幸福に直結する「医療」の分野だった! なぜそういうことが起きるのか。オバマは日本のような国民皆保険を実現したのではなかったか?仕組みは複雑すぎて、正直読んでも理解が追いつかなかったが、要するに保険会社や薬業者が、自分たちが損をしないように、いやむしろ儲かるように制度を作ったからである。というのが真相。 出来るまで、政府は必ず美辞麗句で国民を騙そうとする。「日本の民主主義のお手本」アメリカでさえ、国民はそうやって騙されてきた。次に狙われるのは日本である。それは間違いない。では、どうするか。 メディアは頼りにならない。アメリカがそうだったからである。一部の正統な批判は無視して、「オバマはアメリカを社会主義国にしようとしている」等のバカな議論で国民を振り回した。 インターネットの信頼出来る情報を見分ける「目」を持つことである。では、どうすれば持つことが出来るか。そこは内に籠らず、外に出て人と議論しながら、自分の考えを「持つ」ことだと思う。その上で、こういう「キチンとした」本を読むことも必要だと思う。 2015年6月23日読了
6投稿日: 2015.07.02
powered by ブクログアメリカの庶民生活の真実をルポ。前作「貧困大国アメリカ」の続編と言える作品。前作で食生活、農作物がどのように作られ、流通にのり、消費者にどのような形で届けられるか、そしてそれは誰が儲かるシステムなのかを明かした。 今回は医療分野の話。「国民皆保険」を政策に掲げ、実際実行に移したオバマ政権。今までのように無保険、民間保険任せではなく、政府主導で皆保険制度を作り上げ、施行したが、それは日本の皆保険制度とは全く違うものであることがこのルポでわかる。 日本のそれは「社会保険制度」のひとつであり、誰かこの保険で儲かるというものではない。しかしアメリカのそれは民間保険会社が作り上げた保険に国民皆が加入しなければならないという制度で、結局保険会社がビジネスとして作り上げたものである。 資本主義国家アメリカでは、根本的に会社、株主が利益を得られるよう、システム化されている。その結果、たった人口の1%の信じられないほどの富を持つ富裕層を産んでいるのだ。 この本を読んで、つくづく日本に生まれて良かったと思った。今、日本の保険制度も高齢化社会等で医療費が増大し、大変だ、個人負担が増えそうだ等不満や不安が話題に上る。既にアメリカの保険会社は既にその眼を日本に向けているという。、なんとかこの社会保障制度としての国民皆保険制度は守り抜いていかねば、アメリカのように人の命までが、ビジネスとなってしまう。日本の医療制度に対する警鐘とも言える本だ。
2投稿日: 2015.07.02
powered by ブクログアメリカって酷い国なんだなって。1999年のグラス・スティーガル法廃止ってそれで歯止めがなくなったのか知らなかった。レーガンって酷い奴だったんだな。だいたいケネディー善玉説ってのもインチキという噂だし、日本もアメリカと同盟とか言ってやばいことになりそうだ。 ここまで人々を追い詰め1%の超富裕層が栄華を誇っていたらなんだか革命でも起こりそうな匂いがする。それを抑止するための国内の引き締めなんだろうけれど、テロが起こってそういうことがやりやすくなったんだね。テロの脅威を煽って国内を引き締め、そして我が物顔で人々を追い詰めていく。その先はどうなるのだろう。 革命を潰すために戦争をすればいいのだろうから都合よくテロ戦争があってやりやすいのだろう。そういった宣伝をマスコミはしているし、そういったマニュファクチュアリングコンセントがあるから。 でも1%の超富裕層とウォール街のゲーマーたちの思惑で人々を追い詰めていったらどうなるのだろうって思わずにいられない。 続きが気になる。
0投稿日: 2015.06.24
powered by ブクログ書き方は稚拙だけど、アメリカの医療制度とその政治的背景、そして日本への影響のその一端を知ることができる。
0投稿日: 2015.06.15
powered by ブクログアメリカに医療保険制度「オバマケア」ができると聞いて、私も期待した一人・・・。それが、アメリカを更なる悲劇に陥れるものだったとは!「無知」の怖さを感じた。 企業に全社員加入を義務付ければ、正社員を非正規にして保険から外し。保険料は上がるが、まともな医療は受けられず、数千万~億の借金を背負い自己破産・・・。 保険会社や製薬会社等の大企業が寄ってたかって、アメリカの医療を喰い物にする有様が鮮明に描かれている。 次のターゲットは日本、ぞっとする。
0投稿日: 2015.06.07
powered by ブクログ保険証があれば全国どこの医療機関でも一定水準の医療が受けられる日本。WHOをはじめ世界中から称賛されている。 アメリカでも始まった医療保険制度改革「オバマケア」。しかし、「がん治療薬は自己負担、安楽死薬なら保険適用」・・・。この「改革」は、恐るべき悲劇をアメリカ社会にもたらした。 超富裕層がビジネスチャンスとしてねらった「医療」。 アメリカの次にねらわれているのは・・・! (W)
0投稿日: 2015.06.04
powered by ブクログ恥ずかしながらこの本を読むまで【オバマケア】のことを知りませんでした。 日本人だと普通に利用している皆保険。 これらは、今回アメリカが実施した医療保険制度とは似ても似つかぬもの。医療はアメリカでは一つの商品に過ぎず、誰もが利用するもの。医療も投資としての商品ということになり、金の亡者の標的に。 無知ほど怖いものはないと筆者が言うように、日本の高齢化社会=高額医療費をどう賄っていくのか? アメリカ式になった場合の、問題点がこれでもかとあらわになっている現状を知ることが出来、大変良かった。
0投稿日: 2015.05.27
powered by ブクログアメリカでは医療費が高く、治療代を払えず自己破産する人も多いという。政府が薬価交渉権を持たないことで薬の値段が下がらないこともあるが、医療保険についても、日本のような皆保険ではなく、各自が民間保険会社の商品から選ぶというシステムも問題である。オバマケアで期待された、国が保険を管理するシングルペイヤー制も、ロビイストの活躍で見送られ、当初期待された夢のシステムにはならないようだ。日本もいまの医療制度を当たり前だと思ってはいけない。迫り来る内外の問題に対し、全ての国民は無知でいてはならないだろう。
0投稿日: 2015.05.17
powered by ブクログ民間の保険会社を使った米国の国民皆保険制度(オバマケア)の実態に切り込んだ好著です。医療は営利追求の民間会社に任せると、命は金で買えが露骨にでてきますね、ここは強者(金持ち、健康な人)が損をしてでも互助な制度が良いのではないだろうか。
0投稿日: 2015.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
貧乏人を切り捨てるアメリカの医療制度がやがて日本にもやってくる、っていうレポート。 民間の保険で診療してもらう制度はひどいと思った。 日本での国が運営する皆保険制度に代わって、本当にこれが日本に来るんだろうか。 制度や統計資料について自分でも調べないと、これだけを鵜呑みにするのも危険な気がした。
0投稿日: 2015.05.05
powered by ブクログオバマケアの話だけ。 知らなかったから、読んで良かったけど、何となく公平性に欠けるというか、一方の観点からしか見ていない気がする。
0投稿日: 2015.04.29
powered by ブクログアメリカの皆保険制度として導入された「オバマケア」の負の側面について詳細に著されています。医療保険会社が膨大な利益を上げる中で患者や医師が貧困に陥る様が生々しく書かれています。
0投稿日: 2015.04.21
powered by ブクログ是非読むべきから進んで、これは身近な人たちに勧めて、読んでもらうべき本だ。 この本の骨子は、 (1)アメリカには国民皆保険制度がない(それでやってこれていた) (2)医療は民間保険で賄われてきていたが、80年代以降状況に変化が。医療費の負担によって破産する人が中流階級にまで増えて来て社会問題化し始めたのだ。 (3)その解決策としてオバマケアは登場したが、それによってアメリカの医療はほとんど崩壊してしまった。(大げさではなく) 具体的にそれがどういうことなのかはこの本を読んで欲しい。日本もTPPに参加すれば直面する問題なのだ。
0投稿日: 2015.04.02
powered by ブクログ文章が稚拙で分かりづらい。時々、会話形式になるが、何のためにそのような形式を挟んでいるのか理解に苦しむ。主張の裏付け根拠も一方的な見方であり、信頼性に欠ける。
0投稿日: 2015.04.01
powered by ブクログ人生の終わり方を自分で選ぶという崇高な目的をかかげて導入された尊厳死法は、いつの間にか、ふくれあがる医療費に歯止めをかける最大の免罪符となっていた。 アメリカの自己破産のトップは医療費。 専門家の自殺者で一番多いのは、医者。 もし民間保険を廃止し、日本のような政府国民保険一本にすれば、医師を事務作業から解放するだけでなく、事務費用の節約でアメリカは年間4000億ドル(40兆円)もの医療費を下げられるのだ。実はアメリカならメディケアを高齢者だけでなく全国民対象に広げれば実現する。 医療と薬がおそろしく高いアメリカで、人々は大抵の病気は病院に行かずに市販の薬でなんとかしようとする。媚にドラッグが拡大中。
0投稿日: 2015.03.10
powered by ブクログアメリカの問題は日本の問題でもあることに気づかされる。特に医療制度は深刻な問題となりつつあることが良く分かる。介護しかり保険制度しかり。さらに中国はもっと深刻な問題を抱えて行くのだろうと容易に想像がつく。
0投稿日: 2015.03.08
powered by ブクログものすごいスピードで規制緩和へと舵を切る日本。その先に待っているものはどんな世界なんだろう?私たちは一度立ち止まってじっくり考える必要があるのでは?この一冊がそのきっかけになればいいと感じた。
0投稿日: 2015.03.07
powered by ブクログ新聞等ではなかなか知ることができない、アメリカの医療の現状に迫ったルポ。オバマケアの狙いなど、正直言って驚かされた。著者が本書の最後に述べているように、アメリカが次に狙うのは日本市場だと思われる。医療に関するニュース等について、特に注意を払っていきたいと思う。
0投稿日: 2015.02.22
powered by ブクログ以前(株)貧困大国アメリカ 堤未果を読み興味を持ち新刊を図書館で借りました。 日本の健康保険制度の晴らしさを改めて感じました。 日本の宝です。 国民年金、厚生年金も素晴らしい制度です。 でも・・・・ 興味のある方は是非読んで見てね。
0投稿日: 2015.02.21
powered by ブクログナオミ・クライン著「ショックドクトリン」を彷彿させる米国のマネーゲームショー。その舞台はいよいよ住宅から医療へ。ウォール街との国家ぐるみの癒着で、米国はとうとう人の命まで商品と化し、国家解体へのカウントダウンが始まった。そしてターゲットは日本へ。まさに一番の大敵は「無知」。オバマケアしかり、アベノミクスしかり。上辺しか理解していなかった自分が恥ずかしい。
0投稿日: 2015.02.14
powered by ブクログアメリカの話ではなくて,アメリカのオバマケアの否定的側面の話である.オバマケアの問題点が 単一支払額が設定されていないことにある という指摘.ネガティブな面を強調するためか図が扇情的で詳しい説明がないのは いかがかと思うが,書き手のポジションははっきりしている.続巻も読みたい思う
0投稿日: 2015.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アメリカは私が知っている国とは別物になっていること、改めて認識しました。堤さんの前著、貧困大国アメリカシリーズ、読んでいましたのでこの本を読んでも、「ええ、そんなことが?」という驚きはありません。搾取される側の99%と搾取した富を手中に集中する1%。そんな国が永続するわけもなく…アメリカという世界に影響を与え続ける国、世界にとって間違いなく一つの軸になっている国が、今揺らいでいます。かの国では教育、貧困に続き、「医」が食い荒らされようとしています。
0投稿日: 2015.02.04
powered by ブクログもっといろんな話が出てくるのかと思っていたのですが、オバマケアというか、アメリカの医療保険制度に関する話一色でした。 この本の内容がすべて事実だとすると、アメリカという国は、本当にひどい国ですね。 というか、激しい拝金主義者がはびこっている国ですね。 こういう本を読むと、日本のよさを改めて感じます。 日本人はもっと日本を誇っていいですし、日本を大切にすべきだと思います。
0投稿日: 2015.01.31
powered by ブクログこんなことしていて、よく国民が反乱を起こさないなあ。とはいえ、日本も他人事ではない。このままだと、確実にアメリカの企業にカモにされる。
0投稿日: 2015.01.31
powered by ブクログアメリカの保険制度をテーマに格差がどんどん広がっていると警鐘を鳴らす。ただ、ここに書かれていることは事実だと思うが、少し一方的な見方であることも気になる。日本の行く末が案じられた。
0投稿日: 2015.01.31
powered by ブクログこの本に書かれている内容が事実であれば、アメリカの医療は、市場主義導入によって崩壊寸前...。 で、米国の製薬企業・保険企業の次なるターゲットは、日本らしい。
1投稿日: 2015.01.25
powered by ブクログアメリカのすさまじい格差社会。莫大な医療負担。オバマケアは一体何だったんだろう。ショッキングです。 日本もアメリカの後を追っている、と警告する著者。 考えたくないけれど、そうなのだと思う。
0投稿日: 2015.01.16
powered by ブクログ12月から歯医者に7回通い、私が支払った金額は一万と少し。この金額はどこから来ていて、自分はどんな保険制度に加入しているのか? 医師はちゃんとした(本人も、患者も納得するような)報酬を受けていて、人の「命」を看ているのだという感情を持てるようになっている? 「命」なんかなんの価値もないという人達が得するようにはなっていない? 「知らない」ところにどんどんつけこまれているアメリカと、日本。 この本を読めば、「知ること」こそが武器になるとよくわかる。
0投稿日: 2015.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おなじみ、堤未果さんのアメリカルポを今回もご母堂からいただきました。 いつものことですが、未果さんのルポは僕が見ているアメリカとはずいぶん違う「現実」を描いてます。例えば、アメリカで最も後進的と言われるルイジアナ州の僕の大学では、未曾有の予算カットに面してますが、この本に書いてあるような「非常勤講師の待遇悪化」はまだありません。僕が入っている大学の「企業保険」も、今の所特に変化はないです。 「こういう世界がある」「こういうケースもある」というのは事実ですが、社会科学で言う所の「代表性」があるのかどうか、というのがポイントだと思います。 これまでの本で彼女が取っている見方が正しいかどうかの結論は10年経たないとわからないんですが、その中でもこの本は「医療と保険」に的を絞っており、これまでの著作以上に悲観的です。 願わくば、すべてとは言いませんが、未果さんの心配が「杞憂」に終わることを祈りましょう。 それにしても、この本みたいな固いテーマで10万部以上ってのはすごいです。続編は日本の話だからもっと売れるだろうな。
0投稿日: 2015.01.14
powered by ブクログリーマンショック以降、大恐慌(1929)以来の不況を迎えたアメリカは想像を絶する貧困大国と化している。 ウォール街はすでにアメリカの政治に対して支配力を持ちすぎており、メガバンクは7兆円の救済金(税金)の使途公開も拒否している。 2007年の時点で最大の元凶であった合法ギャンブル(デリバティブ)の80%を抱えていたのは五大銀行(シティグループ・ゴールドマンサックス・バンクオブアメリカ・モルガンスタンレー・JBモルガン・チェース)だが、これらの銀行が世界経済にもたらす惨事の大きさを明らかにしたにもかかわらず。ドッドフランク法はこれらの資本になんのメスも入れなかった。 「金融システムにおける説明責任および透明性を改善することにより合衆国の金融安定を推進するため、濫用的金融サービス実務から消費者を保護するため、ならびにその他の目的のため」と掲げられたドッドフランク法は、今やザル法のひとつになった。 アメリカでは資産20億円以上の上位0.1%が国全体の富の20%を占める格差社会が起こっている。 中流以下の国民の富は17%。7秒に1軒の家が差し押さえら得れ、人口の3人に1人が職に就けず、6人に1人が貧困ライン以下の生活をする中、年間150万人の国民が自己破産者となっていく。 自己破産理由のトップは「医療費」だ。 アメリカには日本のような「国民皆保険制度」がなく、市場原理が支配するため薬も医療費もどんどん値上がり、一度の病気で多額の借金を抱えたり破産するケースが珍しくない。 民間保険は高いため、多くの人は安いが適用範囲が限定された「低保険」を買うか、やく5000万人いる無保険者の一人となり、病気が重症化してからER(救急治療室)に駆け込むはめになる。 世界最先端の医療技術を誇りながら、アメリカでは毎年4万5千人が適切な治療を受けられずに亡くなっているのだ。 2010年オバマ大統領は「医療保険制度改革法」通称オバマケアに署名した。 しかしその内実は、保険料の増加と医療費の自己負担増額だ。 保険が義務化されているため、保険を持たない場合、国税庁に罰金を払うことになる。 例えば年収650万円であれば年収の1%にあたる6万5000円と16万円の計22万5000円の罰金を払うことに。 アメリカには65歳以上の高齢者と障碍者・末期肝疾患のための「メディケア」と低所得層のための「メディケイド」という二つの公的医療保険がある。 しかし、財政難に苦しむ州では、癌治療の支払い申請は却下され、代わりに州保険の適用が可能な安楽死薬をすすめられる。財政難のオレゴン州では、2004年には新規保険加入者の停止をせざるを得なくなり、コスト削減のプレッシャーにさらされ続けている。 低所得者がひと月40万円もの癌治療薬代を払うのは不可能だが、一回5千円の安楽死薬なら、自己負担はゼロで済む。 人生の終わりを自分で選ぶという崇高な目的をかかげて導入された尊厳死法はいつのまにか、ふくれあがる医療費に歯止めをかける免罪符になっていた。 特に癌やHIVのような高額な薬を必要とする患者は自己負担が50%。 HIVのような高額な薬は毎月24万円ほどかかるため、その50%である12万円が自己負担となる。 また、保険適用範囲を越えた薬の場合自己負担は100%になるため、充分な医療を受ける事ができない。 政府が薬価交渉権をもたないアメリカでは、薬は製薬会社の言い値で売られ、おそろしく値段が高いのだ。 医療保険加入を義務化したオバマケアによって、値上げされた薬の自己負担率がアメリカ人の医療破産率と国家医療費、製薬会社の株価を今後爆発的に押し上げていくと考えられる。 また、オバマケア以降、従業員の保険費負担を課せられた企業は、フルタイム正社員の勤務時間を減らし、大半をパートタイムに降格するパターンも見られる。 オバマケア成立から1年後には450万人が雇用保険を失っている。 国民皆保険を旗印にした医療保険改革が労働者の非正規化を後押しし、今やアメリカはパートタイム国家へとシフトし始めている。 アメリカの医療費を毎年異常に押し上げている最大の原因は、民間医療保険と薬価。オバマケアはこの二つの業界を野放しにしたまま、民間保険購入を義務化し、医師と病院には高齢者医療を減らせという。 全米医師の66%がオバマケア保険のネットワークには入らないと答えている。 訴訟社会アメリカの弁護士は、医療ミスや事故が起きた時、患者を追いかけて営業をかけることがある。 医師や病院を訴え、多額の和解金をせしめるためだ。 一度でも訴えられると法外な金が飛んで行く医師のために花開いたのが、訴訟保険ビジネスだ。 訴訟社会は人々に医療機関のミスではない死を受け入れる事を困難にさせ、医師と患者の人間関係を破壊してしまったと嘆く医師もいる。 実は、我が国日本にもアメリカのような危機が迫っている。 2014年4月に導入された消費税増税。 社会保障を目的とした消費税引き上げであったが、社会保障にあてられたのはわずか1割だけ。 2014年10月、大胆な金融緩和によって導入された「ヘルスケアリート」が東京証券取引所で承認された。 医療・介護への営利参入を掲げる政府の強力な後押しの成果だ。 しかし忘れてはならないことは、リートは福祉ではなくあくまで投資商品ということだ。 以前アメリカでは、刑務所の建物と土地を自治体に貸し付ける不動産信託商品「刑務所リート」が大ブレイクした。 建設費用を融資する大手銀行とウォール街投資家の後押しで全米に刑務所建設ラッシュを引き起こし、かつては違法であった民間刑務所が主流になった。 稼働率を上げるため、犯罪者の厳罰化を強化する法改正が進み、収容率200%を超える刑務所が続出。 さらに歯ブラシやトイレットペーパー、部屋代まで受刑者に請求するなど投資家配当をあげる営利経営の暴走が問題となった。 そして今や厚生年金と国民年金を運用する独立行政法人「GPIF」は、積極的な株式投資をすべきという政府の意向を受け、株式保有率の上限撤廃を発表した。 株式保有を青天井にすることに加え、運用委託先も大きく変更した。 国内金融機関は入らず、ゴールドマンサックス・イーストスプリング・インベスメンツ社など外資系金融機関が占めているのだ。 アベノミクスの中身である、大胆な金融緩和、成長戦略の中身とは何か?を考える上で非常に参考になるアメリカレポートであった。 アメリカのセオリーを我が国日本にあてはめた場合、規制緩和と成長戦略は投資家のための政策であって、今後中間層が没落するような危機すら孕んでいるのではないだろうか? 小泉首相以来、改革や規制緩和にはウンザリであったが、また新たな変革の時を迎え、暗澹たる気持ちになった。 中流層の没落が民主主義の崩壊を招くという危機意識が国民ひとりひとりの頭上に重くのしかかってくる時代なのかもしれない。
1投稿日: 2015.01.14
powered by ブクログ「保険は予防医療、妊婦医療、小児医療、薬物中毒カウンセリングなど政府が義務化した10項目が入っていないと違法。」 オバマケアの施行で表出した問題を取り上げた本。日本で保険証を持つことができる現状にありがたみを感じる。 皆保険を目指した結果、その質が悪くなった。また、国による治療費支払い率もほかに比べると低い。その結果、オバマケア保険加入者の診療を拒否する病院が現れた。 マイケルムーア監督の『シッコ』は皆保険前の医療問題を取り上げている。本書では、皆保険後の医療問題を取り上げている。前者は保険会社の非人道さから出発し、後者は医薬品会社の強欲さから出発している。 社会保障の充実はやはり財源が必要になる。皆保険は確かに魅力的な響きだが、その財源を考えると魅力的ではないのかもしれない。地獄への道は善意で舗装されている、というが、オバマさんもこのような事態になるとは思ってもなかったのではないであろうか。 全部が全部、ウォール街の人々の不道徳に原因を帰結させるのはどうかと思う。企業の目的が営利であるならば、彼らの勝利になるだろう。
0投稿日: 2015.01.12
powered by ブクログアメリカ経済と医療という今一番興味深い分野についての現状が、非常にわかりやすく述べられていた。アメリカが日本の市場を狙っているということも現実味を帯びていてとても恐ろしく思えた。日本国民はもっと知るべきだと思う。テレビ(のワイドショー)や週刊誌などで誰かの偏った(間違った)意見に踊らせるのではなく、自身の頭で思考する必要があるのではないか。
0投稿日: 2015.01.12
powered by ブクログアメリカ型の市場主義参入に愕然とした。命は商品ではない。守るべきところはしっかり守る。目先のことだけでなく将来を見据え対応を政府にお願いしたい。我々も勉強すべきだ。無知の知ではいけないのだ。
0投稿日: 2015.01.11
powered by ブクログ米国の医療保険制度は薬価を政府が決められない点に欠陥がある。それにしても、ロビー活動費が巨額(兆円単位)なのと政財界が人的に結合(回転ドア式に往き来)しているのに驚いた。
0投稿日: 2015.01.11
powered by ブクログこれを鵜呑みにしてアメリカの保険制度を批判するのは怖いけど、著者の立場が明確なので、ひとつの視点として読むには面白い。
0投稿日: 2015.01.07
powered by ブクログとても考えさせられる。オバマケア=皆保険制度という認識しかなかったので、日本の保険制度とのあまりの差に愕然。日本もかかりつけ医を作ろうとか、大病院は初診だと高くするとか、色んな制限をかけているけど、それでも保険上行けない病院なんてそうそうない。今後医療費の削減のために、日本でも様々な整備や改編をするんだろうけれど、大元の社会保障という考え方は失いたくないと思った。日本の制度も問題ゼロなわけではないだろうけど、それでも福祉がここまで充実していることは、もっと知って誇りに思っていいことだと思う。
0投稿日: 2015.01.05
powered by ブクログ『無知は弱さだ』自分を守るためには現実を知ることです。身近なところで、2014年に近郊の2つの病院の名前が変わりました。大手資本が裏にあることを感じます。第4章に書かれた地図『国家戦略特区の対象地域』東京オリンピックに向けて国際ビジネスが展開されて行きます。 特区で成功を収めれば全国に広がって行きます。これが恐ろしいことに繋がるのでは… アメリカの道連れにはなりたくない! 続編『沈みゆく大国 アメリカ 〜逃げ切れ!日本編〜』を期待しています。
0投稿日: 2015.01.05
powered by ブクログオバマケア導入後のアメリカの医療の状況について書かれています。 意図的なのでしょうが、タイトルにアメリカの医療制度を想起させるような要素が入っていないので、医療関係のヒトに注目されにくいのは残念ですね。(ソノ分一般のヒトには手にとってもらいやすいのかもしれませんね) 能天気にアメリカにも皆保険導入なのかと思っていたら、まるで違うようですね。 末尾(p.203)に 「続編『沈みゆく大国 アメリカ ~逃げ切れ!日本編~』につづく」 と、書かれていますので続編が楽しみですね。 この本に関する書評が書かれているブログを見つけましたのでご紹介しておきます。 https://healthpolicyhealthecon.wordpress.com/2014/12/24/%E6%B2%88%E3%81%BF%E3%82%86%E3%81%8F%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB/ 付箋は18枚つきました。
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログオバマケアは有権者の愚かさを突いた増税。直前に3000ページの読み切れない法案提出、製薬企業の凄腕ロビイスト活躍、メディア支配。外資系製薬業界にとっては、日本は10兆円の巨大市場、TPPや国家戦略特区で国民皆保険制度を切り崩す。 巨大な債務に社会福祉で破産、高齢化で先はない、みたいなイメージが、実は全然違っていたということに驚きました。
0投稿日: 2014.12.31
powered by ブクログどこの国でも、患者はもっと自分たちの健康について知る努力をすべきでしょう。食べ物や生活習慣や病気のことだけでなく、自分たちの社会で医療というものがどんなシステムで動いているのかを。実は教育レベルの高い先進国ほど、こうしたことに無関心なのです。けれど国民にとって無知は弱さだ。気づかないうちにいろいろなものを奪われてしまう。(p.114-5) アメリカの国民のわずか14パーセントしか医療保険のしくみを理解していないように、実は日本の私たちの多くも、当たり前のように手にしている「国民皆保険制度」について、正確に理解している人はとても少ない。 知らないということは、すきをつくることになる。ウォール街と経済界に支配されるアメリカ政府から日本絵hの、医療市場開放の圧力については知っていたが、混合診療解禁や投資信託など、すごいスピードで規制緩和を進める法改正の多さには驚愕した。(p.183) 無知は弱さになる。ドン医師「今の医療保険制度を、空気のように当たり前にあるものだと思わないことです。制度というものは、一度奪われると取り戻すのは本当に大変ですから。奪われないためには、自分の国の医療制度くらいは最低限知っておくことです。アメリカ医療にもメリットはありますよ。その実態をみると、どんな国の人でも、自分たちの医療制度に感謝することができるんです」(p.201)
0投稿日: 2014.12.30
powered by ブクログアメリカ、ヘルスケア、政治・社会と自分につながりや関心が高い分野なのですが…色々な意味で難しく感じました。これがベストセラーであることも少し不思議な気がします。一つの切り口ではあるのでしょうが、それでは他にどのような可能性がありえるのか?
0投稿日: 2014.12.23
powered by ブクログ日本では当たり前の「国民皆保険制度」。 アメリカでは、ようやくオバマ大統領が業界団体の圧力を押し切って「オバマケア」を成立させました。 著者は取材を重ね、この「オバマケア」の実態を調査すると、「医療」という、人間にとってもっとも根源的なものがマネーゲーム化されつつある現状が浮き彫りになってきました。 詳細なレビューはこちらです↓ http://maemuki-blog.com/?p=5086
0投稿日: 2014.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オバマケアと呼ばれる、米国の皆保険制度の欠陥について書かれている。Too big to fail とされる業界では、他人の金でマネーゲームに興じるようになってしまう。失敗したら納税者に、成功したら報酬をもらう、というふうになりやすい。 今、米国では医療分野が新たなマネーゲームの場になりつつあるという。 内容的にはやや扇情的すぎるし、データの読み方など明らかに誤読しているところもある。インタビューした数人の話をもとに製薬業界による陰謀論をふくらませていっているようでもあり、内容的には信ぴょう性が低い? まず、これはメディケア、メディケイドをセーフティーネットにした上で、民間保険を購入する、という今までと同じシステムである。ただし、職場から保険が提供されない者は全員が市場でこれを購入するので、皆保険となる。 問題点はいくつかあり、一つは企業が保険料の支払いをいやがって、加入義務のない週三十時間労働以内に収めようとするため、パートタイム労働者の労働時間が30時間以下に削られている。 商品の値段は全く規制されていないので、薬品、医療機器の値段は下がらない。一部の薬は保険対象外となっているため、安い保険しか加入できないHIV患者などは薬代が支払えなくなっている。 手続きも非常に煩雑で、医師の労働量は激増する。が、支払い率はメディケアなみの6割程度なので、この保険を受け付けていない病院がかなりのパーセンテージにのぼる。 これ以前から医療は弁護士からも食い物にされており、最も高い産婦人科の保険料はクリーブランドで15万ドル、ニュージャージーでは56万ドルにもなる。年収20万ドルの医師でも訴訟保険料17万5千ドルを支払うと手取りはほとんどのこらない。
0投稿日: 2014.12.23
powered by ブクログこの方の本は驚くほど怖いことが書かれているが、今回もまた怖い。 オバマケアについてだいぶ誤解していた。日本と同じ皆保険制度みたいなものと思っていたので。 でも、とんでもない。こんなの実現されてしまったらみんな破産するでしょうね。私は嫌だ。そんなの。 知らないということにつけ込まれて、あらゆることが勝手に動いていることもある。 自分を守るために、まず現状を知ることから始めないといけない。
0投稿日: 2014.12.15
powered by ブクログ水野和夫氏の『資本主義の終焉と歴史の危機』の後にこれを読んだ。 まあ、救いようのない気持ちでいっぱいだ。 間違いなく、全世界、少なくとも日本を含むアメリカ周辺の国は沈没してしまうことになるだろうなあ。 一部の大金持ちが、自分達だけでも生き残ろうとして、国内に『貧困層という植民地』を作ろうとして成功しつつある。(それも、単なる延命措置にすぎないだろう)私も含めてほとんどが『植民地の住人』だ。そこから脱する方法を真剣に考えないといけないが・・・。
1投稿日: 2014.12.13
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こんな題名ですが、日本沈没とはジャンルが違います。オバマケアと呼ばれるアメリカの皆保険制度を切り口に、自由の国アメリカの自由の一面を描き出しています。この一面がすべてではないでしょうが、こういう一面があることは否定できないと思います。 こういう一面が自分の利益になる思う一握りの人々が日本でも利益を得ようと考えれば日本の皆保険制度が変わっていく可能性もあるでしょう。 日本は自由に利益を追求できる国ではなく、サムライの国であって欲しいと思います。
0投稿日: 2014.12.08
powered by ブクログオバマケアという理想が実は大変な現実であることがわかった。米国の医師団体の言葉で「オバマケアはまるで、雨が降った時濡れないように、国民全員に傘を買って渡したような法律です。ところがいざ雨が降って傘を開いてみると、傘は布ではなく紙でできていて、どんどん穴があき、みなずぶ濡れになってしまう。しかも傘の代金は、国民から集めたお財布から支払われていたという・・・」が端的に本質を表しているかもしれない。 結局、「オバマ大統領の貧困ビジネスモデルは、公営化の下で民間に公的予算を流すという、実に無駄のない手法として、ウォール街と業会トップから高く評価されたのだった」と。 アメリカの医療福祉は営利商品としてどんどん変質しているが、皮肉なことにオバマケアによって、さらに進んでしまった。日本でもその流れは進んでおり、投資商品として運用される流れが、現政権では加速している。理想の殻をかぶった中身の本質を見なければ、大変な現実が、やってくるということを改めて認識した。 第二弾も書かれるとのことで期待したい。
0投稿日: 2014.12.03
powered by ブクログ「無知は弱さになる」。本書の内容に、まさにその感を強くする。 オバマケアは弱者救済だし、海の向こうの国のことだ、日本は国民皆保険でアメリカとは違うと、対岸の火の感覚で読み進んでいったら、とんでもない。 『次のターゲットは日本』なる章では、背筋の寒くなる思いにかられた。TPP,国家戦略特区構想、年金資産の株式保有率の上限撤廃、等々の推進が政府により、今進められている。しかし、その対応いかんでは、日本の持つ貴いものが奪われてしまう、安穏としてはいられない、そんな思いにかられてしまった。 日本の将来、子供たちの未来を、真剣に考えようとするなら、本書を一度手に取ってみることをお勧めする。
0投稿日: 2014.12.03
powered by ブクログ月40万のガン対抗薬支払いか、安楽死か。こんな選択を突きつけられると、ぞっとするよね。その中で、日本は負担金3割だから、お金の問題で治療が受けられないことが少ない。 国民皆保険は、全員がお金を持ち寄り、医療を受けたい人に費用軽減で提供されるもの。助け合いの精神からなる。 アメリカの場合、その持ち寄るお金は、企業に勤める人は企業が負担し、企業に勤めない人は自分で支払い、低所得者は負担なしとされる。一見、高所得者から低所得者への所得移動に見られるが、企業に勤めるという条件に仕込みがある。それは週30時間労働者という条件だ。 企業は、従業員の保険料を利益が減るから払いたくない。ごもっとも。 だから、週29時間にして、パートタイム扱いにしてしまう。なるほど。 中流層は、収入が減り、保険料という支出が増えるわけね。 下流層は、保険料はただかもだけど、持ち家が担保に入れられ、家を失う。 なんとも言えない制度だなあ。 やっぱり全員がWINWINになる話なんてないよ。どこかにしわ寄せがあると考えなきゃ。 日本ではどうか。 アメリカでは国民の2/3が服薬しているそう。アメリカでは、皆保険をビジネスとして扱っている。そこが日本と違う。 まあ、アメリカの圧力に勝てるか、というより、日本の政治家が政治家だけがおいしい話に丸め込まれないかがポイントのよう。リスクヘッジとして薬品会社の株でも買っておこうかな。 まあ、僕なんかは仕組みの中で生きていくしかないんだけどね。どうしようもないよね。 話とは別で思ったことが2つ。 医師は神ではないのに、治して当然という風潮。そこに目をつける訴訟弁護士。 医師にもミスはあるだろうよ。 死ぬも生きるも運命じゃねーか! ITを使うにも、データを入力しなくては始まらない。そこに人手は必要。
0投稿日: 2014.11.30
powered by ブクログこれだけ好き放題に搾取されていて、よくアメリカで革命が起きないものだと思う。「無知は弱さだ」と言うドン・ダイソン医師の言葉は重い。
1投稿日: 2014.11.18
