
総合評価
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powered by ブクログ又吉さんの本を以前から気になっていたが初めて読んだ。 又吉さんの感性豊かな綴りに牧歌的な心地よさを感じた。 個人的に一緒にお酒を呑み、話を聞いてみたいと思った。 何もないいつも通りの日常に又吉さんのような感受性があれば結果的に思い出深い人生と呼べるかも知れない。
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ髙島野十郎展の企画で、又吉さんのトークイベントに当選したので行ってきました。髙島野十郎の月の作品に魅せられて又吉さんから県立美術館に問い合わせがあり、その後親善大使になられた経緯があるそうです。こちらの本の紹介があり、お取り寄せ。表紙の松本大洋装画の子どもの絵にも惹かれる。 見出しだけでも又吉さんの哀愁がたっぷり漂い、自意識過剰さに愛おしさを感じる。月の灯りで街角の隅っこがほんのり照らされているような読後感。学生時代や下積み時代、現在の交友関係、家族とのユーモアあふれるエピソードが満載。特にお父様の存在は近づいても離れても大きな存在のようで胸が熱くなりました。私も父に連絡しよう。 独りで過ごしているときの胸の内(独り言カルタ、戯・語源辞典)の不条理さは癖になりそう。
18投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ『東京百景』が好きな私にとって、読む前から好きに決まっていた『月と散文』。 本に貼った付箋の数だけ、どのくらい刺さったかが測れると思っています。又吉さんの本はぶっちぎりで付箋が多いんです。1回読んだだけで分かり切った気になるなよ、と言われてしまいそうですが笑 物事を深く考えるというのはこの事なんだなあと思いました。読んでいる最中「ほぉ〜」「へぇ〜」「確かにね」が止まらなかったです。話のオチもあって何度も笑ってしまいました。好きなお話は、高校時代からのご友人と車に乗って芦ノ湖を走っている時のお話でした。 1つの小さな出来事から、自分の感情や創作を零さないように丁寧に掬いあげているところが好きです。だって私だったら蜂が部屋に入ってきただけであんなに想像力を広げられない。沢山自分とお話された人なんだなとつくづく思います。
1投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ自分は又吉さんみたいに普段色々考えて生きていない為、思考の量に感嘆した一方で、少し重たいなと思った。
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ日常の、超どうでもいいことが 超刺さったり、 超面白かったり、 超共感できたり やっぱり又吉直樹さんは天才だ
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ読めば読むほどに、又吉節が垣間見える エッセイだった。 小学生の頃は色々と指導が大変だった 子どもでしたとのことだったが、 そういう子ほど、独特な感性を持ち、 大人になって才能を発揮するというか… 作家になれたりするのかなぁと。 周りと同じことをすることだけの人生って、 つまらないよなぁと思った。 沖縄出身のお父さんの話とか、 ユーモアあふれる家族のエピソードが 面白かった。
1投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ何を考えてるんだろう。と思ってた又吉直樹さんの 考えてることが日常と共に伝わる 夜中に散歩したり、生きづらかったり...
3投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ又吉さんの着眼点が面白くて、読むペースが止まらなかった。ふわふわと、どこに着地するのか分からない感じがまた読み手をワクワクさせて来るなと思った。 また、当人の事を他者が勝手に判断して、記事を作ったり、話したり、することは本人に失礼すぎることであると言うことを再認識させられた。本人のことは本人しか分からないし、他人がどうこう言うことではない。分かっていることだけれども、とても大事なことだと心底思った。 エッセイっていいなと思って日記をつけ始めて見た。
0投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ又吉直樹さんのエッセイ。 何度も読み返したくなるお話が盛りだくさんだった。 声に出して笑えたり、繊細さに共感したり、そういう考え方もあるのかと感嘆したり。 いろんな感情が湧いてくる。 相手の何気ない言葉一つにいろいろ考えを巡らせ、傷ついたり脱線したり、どんどん自分の世界に入り込んでいく。 その脳内世界が緻密に言語化されている。 解像度の高すぎる分析。 世の中にはこんなに物事を感じ取るアンテナが鋭い方がいるのだと思うと、なぜだか救われた気持ちになる。
19投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログ又吉さんみたいな文章を書きたい、もう読みながらいや、わかるわ〜と共感したり、啜り笑いがでたり、なんなんだこの文章、、引き込まれる。1日で読み終わりました。 へへへ、恋人のお家で読み終わったんだけど6時間くらい読み続けていて正直異様な空間だったなと今では思う。でも私の啜り笑いを見てなんかつられて笑ってて又吉さんのおかげで作られた幸せ空間だったなと思う。ありがとう又吉さん。 又吉さんとお友達になりたいんですけど、どうしたらいいですかね。 なんか変態って褒め言葉だよなと改めて感じた。変わってることはまぁ、よくいう個性であって。それに悩む時もあるけど愛せたら多分楽しくなるし、強くなれるのかなあ。全然まとまらないんだけど又吉さんと凧揚げとかしたい。
0投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ自意識過剰と繊細さと勝手な想像や妄想に 相変わらず強く共感して、自分だけじゃないんだと楽になる。 妄想上の会話と現実とひとりごとが織り混ざっており、過去作のエッセイの方がまとまりがあるというか、読みやすい、ような気がするな と思いながら読んでいたが、終盤の“散文”に はっとした。そう言えばタイトルも散文だった。 いくつか頭に残ったワンシーンや言葉があり また読み返したいなと、読み終わってすぐに パラパラと読み返した。 架空と現実とが細かに融合しているところに、 又吉さんの確かな感情や想いが残っているので、 又吉さんの頭の中が再生されているような感覚になる。 黙っているが頭の中はうるさい、的な 内容があった気がする。 今まさに私の頭の中がそういう状態になっている。
8投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ又吉のエッセイ。 火花や人間などの著者の小説は読了していたが、エッセイは初めて。 夜散歩してる時に家の間取り図を好きで見ちゃう話しとか、変わってるな〜と思って愛くるしい。 文章を読みつつ、無意識に脳内で又吉の音声が自然と流れるのが面白い。 独り言が多くて面白い。 コンビの相方のことを書いた「アメリカ支部」がかなりグッときた。
1投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
魂の解放の話。 好きな芸人さんではあるけど、メディアに出ている時は色んな方面に気を使いながら喋っている事が多い感じがするのが、この本では恥を忍んで少し魂を解放している雰囲気が良かった。 最後の「魂を解放してもいいですか?」でスナックでママに応援されながら、一人カラオケを歌う話が良かった。 p. 93 しかし、文学者が排他的な思想を持っていたことには、少なからず動揺した。それは、文学に幻想を抱いていたからだ。かつては憧れに似た感覚で書店の本棚を見上げていたが、その棚に排他主義者が隠れているのかと思うと吐きそうになる。そんな鈍い感性の書き手は一部に過ぎないのだろうけれど、書店が恐ろしくなったというのは事実だ。 かつて、真夜中の古書店の灯りに照らされた僕はどんな表情をしていただろう。本に囲まれて背表紙を追っていた僕の感情はどうだっただろう。本棚から一冊だけを大切に抜き取った僕の手はどうだったか。その本をアパートに持ち帰り、ページを開く時の高揚感を想い出すと哀しくなる。本に申し訳ない気持ちになる。もう、あの頃のようには本を愛せなくなってしまった。本が悪いわけではなく、僕が変わってしまったのだろう。 p. 197 も もっと大変な人がいるなんて分かっているよ。トーナメントじゃないんだから
2投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログエッセイと短編小説が混ざった感じ。小説になる前の種みたいなもの?なのかな。 読みながら何度か薄ら笑いを浮かべてしまった。又吉の頭の中を覗いているような感覚で面白く読めた。 たくさんの‘はずかしい‘が出てくる。へぇ〜そんなとこで…とか、わかるかも…とか思いながら、ゆるく楽しめる本。
1投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログお笑い芸人かつ芥川賞作家、又吉直樹先生の本。 独特と語り口・センスがそのまま本で表現され、かつ本人が日々感じているエッセイ本。 文字だけでこんなに人を笑わせてくれ、かつ涙したり、やる気を引き起こしてくれる。 紙の本の無限の可能性を感じた。 本はやっぱり良い。改めて感じさせられた。 すっかり又吉先生に魅了された。 「火花」や「人間」も読んでいこうと思う。
0投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ又吉さんの心を覗きにいく感じでエッセイを読んだ。他の又吉さんのエッセイもそうだけ、泣いなりホッとしたり笑ったり忙しい。そしてまぁいいや、私も今を生きようって思う。
0投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ2024最後の本は又吉先生のエッセイで笑い納めでした。 幼少期の友達との掛け合いが男子だな〜って微笑ましくなったり、 読書感想文の変わった視点での書き方。 だるまさんが転んだをそこまで追求する?っていうくらい深掘りする探究心。 エッセイはカッコつけず、真面目な部分と笑える面白さがあった方がいい。 著者の人となりが現れて、この人の作品をもっと読みたいって気づけるので。 卑屈な考えを淡々と静かに語るくせに哲学的な理論だったり真剣に笑かしてくるの、たまらなかった。
47投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログわーこういうこと考えててサクサク面白いこと言える人と仲良くなりたい って思っちゃったわ 同年代、地元が近くて、淀川を自転車で走って海目指したよ私も笑 地元あるあるなのかな
11投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログどうしようもないことを好きなように書く__前作「東京百景」から10年ぶりのエッセイ。羞恥と繊細を散りばめた心地良い空気感は変わらずで文章からじわっと伝わってくる(37℃のお風呂みたい)毎日少しずつ読むのが楽しみだったので今とても寂しい。
11投稿日: 2024.11.23
powered by ブクログ普段から色々なことにアンテナをはっていたり、少しのことでも自分の中でどんどん掘り下げていったり、そんな日々を又吉さんはすごしていらっしゃるのかなあと思いました。 日常的な情景の中に笑いを見つける、物語を付け加えてみる、その先を想像してみる、そんな日々を送ってみたいなあと思います。
1投稿日: 2024.10.16
powered by ブクログ又吉さんの頭の中が覗ける感じ。 お父さんの話が良かった。息子のサッカーの試合を見に行ってもすぐ飽きて友達と相撲をとってたり、息子が自分よりウケてると嫉妬したり、いわゆるいい父親像とは違うんだけどなんか自由で良かった。 そういえば自分の親も随分と自由な感じでゆるゆるな子育てだったけど、両親のことは好きだし愛情不足を感じたことってない。こんな感じでも子どもは育つんだよなって思って少し気が楽になった。
0投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ発売してすぐ買ったんだけど、ゆっくりゆっくりご褒美みたいに読んでたらいつの間にか一年以上経ってた 又吉の感性とか言葉っておもしろくて好き こんな風にはなれないけど、私はこの人にずっと憧れて生きていくんだろうな
0投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「大通りなんて歩いている場合じゃないだろ。キミが見たい景色が広がる側道こそを歩くべきだね。」 自分が見たい景色を、ブレずに見つけるって、意外と難しい。
1投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ社会からの疎外感をまつわりつかせても開き直りと言い訳を混濁しながら自尊心と自虐をないまぜにする。この感情の振り幅は程度の差はあれど誰しもが備えている。困惑と不安が渦巻く日常は決して不幸せではなく、より良いひと時を模索する。その過程を又吉直樹の言葉が色付かせる。華やかではないがほんの少しだけ元気になる。その按配が面白い。こうして著作を評価する自身に問うてみる、その言葉は本当に適切なのだろうか。困惑と不安がこちらに押し寄せてきた。
0投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログ又吉さんが割とリラックスして好きなように書いたように見える本でした。面白いのもあったしなんかやっぱり難しい人だな、しつこいな、本だと面白いけど実際こんな人がこんなこと言ってきたらとても困るな、と思ったりしながら読みました。 又吉さんの小説はかなり好きだけどエッセイはすきだったりそうでもなかったりでした。 「しりとり」は面白くてつい二度読んでしまいました。
10投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ前までの作品は、いちいち又吉の顔が浮かんで「どう?面白いやろ」とドヤ感を感じてしまって苦手だったのが、本作でかなり又吉本人の人となりというか思考が実は自分にも相容れる部分が多くてノイズ無く読めた。むしろ、共感できるパートやフレーズに残した文章もちょくちょくあったほど。 大勢でいることを暗黙のうちに求められがちな青春時代にひとりが好きな人に読んでほしい。君は、悪くない。
1投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なるほど、へー、わかるなぁ…なんて思いつつ読む。 で、時々クスリと笑う。 そんな感じ。 ・どこで間違って本なんか読むようになってしまったんや ・あの頃のようには本を愛せなくなってしまった ・同じ月を見てたらいいな ・覗き穴から見る配達員 ・「繊細だと自分で主張する人は繊細じゃない」と馬鹿が言う これらの散文、なんか好きだった。
1投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログ時間かかりましたが読み終えました。心地よくわかりやすい文章と、共感する精神性。また長編も楽しみにしています。
0投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログ読書感想文の書き方は真似したいが 自分が書くことはもうないので 友人の子が大きくなったら、又吉さんの手法を教えてあげよう
1投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ月3冊という目標継続のために、購入してからダラダラと読み続けていて残り半分くらいだったものの残りを一気に読み切った。 めちゃくちゃおもしろかった。 早く読みたいのに、笑って進まないときがあった。 自分も繊細みたいなところがあるから、共感してしまうことも多かったし(してしまうというのは自分ごときが共感していいのかという迷い)、いかに自分が生活上での感受を怠っているかを悔やんだ。 新しい本を読みたくてもう一回読みたい本がありつつも次々と手を出してしまうけど、理屈的に再読の意味を教えてもらえて本当に良かった。 この本も再読したいリスト筆頭。
1投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログ心の中にふと浮かんだ思考の連なりや、止まらなくなった妄想。心の中の自分との会話。淀み揺蕩い、とりとめもなく書き綴る。正に「散文」。 頭に浮かんだことの殆どが生活に流れされていく中で、それを細かく掬い上げ、尚且つ全てを限りなく言語化しようとする。 だから文量にも差があるし、だらだらと情報が多くて読みにくいものも多々ある。 ただ、書き留めようと試行錯誤できることがそもそも稀有な才能。そう思うと世の中のエッセイストはとんでもない人々だなあと。 関係ないが、これを読んで筆者のルーツが沖縄にあると知った。へー。 関係ないが、自分と同じ感覚で会話のキャッチボールできる友人っていいよね。 関係ないが、表紙は『ピンポン』でも有名な松本大洋氏。カバーを是非めくってほしい!シンプルな線で圧倒的な又吉がいるから!激似! この本いちばんの感動はそこかもしれない…。
0投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログそうだ、エッセイか!短編小説を読んでいる気分︎だった。その中でも「あ〜、わかる!!」と共感できる場面があったり、さすが芸人さん、思わずクスッと吹いてしまう場面もあったり、面白かった。私の理解力のレベルが低すぎるのか...時々「ん、?」と理解に苦しむ瞬間がありました^_^; もっと本読みます。
1投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログ又吉さんらしい文体。でもどこか懐かしさを感じる、彼の尊敬する文豪を彷彿とさせるような表現が散らばっていました。
1投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログ又吉直樹、面白いな。 個人的には小説よりよかった。どこか自分と感性というか、思考回路が似ている部分を感じる。
2投稿日: 2024.02.05
powered by ブクログ特装版を持っているけどとうとうこちらも買ってしまった。 優しくて寂しくて温かくて悲しい、みたいな循環。 又吉さんという人間が好き。
3投稿日: 2024.02.05
powered by ブクログメモ 龍三とのカレーライス…ずっとあるしょうもない悪ノリってあるよね。 p251「すべての人と全力で向き合うのは難しいし、ある程度は疲れないように人を傷つけないようにしたくなるのは、自然なことだ」「思いやりも悪意も一括に嘘とするのは言語として無理がある。自分が関係を築いていく人と、その都度それぞれのルールを作っていくしかない」 p290「『純文学なんてわざと難しい言い回しを使って、それっぽく書いているだけ。箇条書きで出来事だけ書いたら二ページで終わる』みたいなことを言いたがる人をたまに見掛けるが、自分に必要ないからといって、誰かの大切なものをそんな風に言わなくていいのに」
1投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログめちゃ面白い又吉さんのエッセイ 笑っちゃうところもあれば、共感できるところ、じーんと来るところもあって良かった。 「1997年の初日の出」 が青春っぽくて好きでした! 自分の好きなことを好きなように やれたら幸せだなーと思った!
1投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ誰もが気にもとめずにスルーしてしまうことが又吉は気になって仕方ないようで深く深く考えすぎて、時に突拍子もない行動をとってしまうタイプの人みたい。 周りの人はほんと大変だろうな〜って思った。彼自身もとても生き辛そう。 それでも彼の周りにいる人たちがとっても素敵な人ばかりで、おそらく又吉をよく理解してくれてるんだろうなぁ。 特にパンサーの向井くんがいい人だった。 家族との関係もかなり複雑で、他人からは理解されない事も多かっただろう。 本当の話と作話がいい具合に融合された散文。
0投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログYouTubeで又吉さんが本全般について熱く語っていたので読みたくなりました。 『はじめに』は、『子供の頃、作文を書いたら両親が笑ってくれた。気の利いたことを書いたからではない。文章の至るところに「はずかしかったです」という言葉が並んでいたからだ』と、又吉さんの人柄がとてもよくわかるエッセイの1ページ目。2ページ目は「恥ずかしい」について芥川賞作家らしい展開となっています。 テレビで観る又吉さんのイメージどおりのエッセイ。どれを読んでも面白かったです。「私も!」とか「うちの子より個性的な小学生やってんな」とつっこみながら一気に読みました。優しいながらも自分優先なお父さんや、命懸けの指導をしてくれた先生、アメリカへ行った相方、元旦に朝日を一緒に見に行った中学時代の友人(そしてオチあり)などを始め、子どもの頃の思い出話や、日常の話、言葉遊びや想像の話など、てんこ盛りでした。 副業OKとか二刀流とかいう時代に、芸人さんだからとか、アイドルだからって、著者を分けたらもったいない! 考えたら、芸人・漫才師って、話を作って人前で話してお客の反応を見て、修正して、の作業を繰り返すから、小説やエッセイを書けるポテンシャルのある人が潜在的に多いのかもしれません。 又吉さんの本への愛はすごいです。今年は色んな本を読んで、又吉さんのように読んだ本をすべて面白いと思えるよう、本と向き合いたいです。
32投稿日: 2024.01.09
powered by ブクログ『孤独というのは全てを宿している。本当の意味での自由は大通りを歩きながら、あの人が好きやったバンドを爆音で聴くことやったんやな』 子供の絵が描かれた装丁を裸にすると、又吉が出てくる。子供の頃のネガティブな感情のまま世の中を見つめたエッセイ。
3投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ又吉の偏屈してんなー。 自我とか、自意識とか、人の目みたいなのに縛られてるなー。 そんなものが又吉先生を構成しているのね。 文章とか理解しづらいかもと思ってしまった、、、 又吉先生はやはり小説ね。
0投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ寂しい気持ちにもなるし、心からおかしくも思える 多弁な脳内の熱は伝わってくるのに、文章は静かで淡々としてるのが不思議。又吉さんの思考を通した世界と、自分が生きてる世界が同じってことに安心する。花瓶のエピソードが好き
1投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログエッセイは定期的に読みたくなり、予備知識として人物を知っている方のエッセイを選びがちである。又吉氏はもちろん大好きである。そして、氏の書いた小説も。 そして、TV、YouTubeなど各メディアにて観る、語り口も大好きである。 エッセイは基本的につまみ食い的に長い時間をかけて他の本と併読しながら読む。 というのも、途中で飽きるのだ。 ただこの月と散文は、ほぼ一気読みだった。氏の繊細さからくる思慮深さと、読み物への愛情がひしひしと伝わってき、借り物でなく自分の言葉を探す誠実さを感じた。しかし未開の地を目指すパイオニアではなく放浪の末、辿り着く遊牧民的な姿勢で、正にその辺りを散歩して、気づいたら 見知らぬ土地にいる、みたいな感じである。各話に度々、出てくる月。私も氏と同じ時代に同じ月を見上げられるのだ。 少し感慨。
15投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログ大好きだ。 この文章もきっとこの文章を書く人も。 素直で自由で豊かで近くにいるとちょっとめんどくさいんだろうけど、その捻くれ加減も絶妙にいい。 読んでる間何度も吹き出したりニヤニヤが止まらなかったり、大変楽しい読書時間でした。 火花も劇場も読んだし面白かったけど、これは段違いに惚れてまうレベルでした。
2投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログYouTubeで本人が紹介しているのを見て、面白そうだと思い、購入。 又吉さんは、恥ずかしがりやで、想像力豊かなんだと思った。 文章の表現も豊かだった。
1投稿日: 2023.12.20
powered by ブクログエッセイ集というものを初めて読んだ。又吉先生は自分とは違う感覚の持ち主であり共感できるところは少なかった。そして、思ったことは又吉先生の頭の中は顔に似合わず騒がしいなと思いました。後は頭の中の口調は結構強め。たまにクスッと笑える内容もありました。 また何年後かに読むと違った感想が生まれるのかな。楽しみ。
0投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・一九九七年の初日の出 ・愚直なまでに屈折している ・思い出すことのできる最も古い記憶の自分は泣いている ・しりとり ・泥を飾る
0投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログ声を出して笑ってしまうところもあれば、妄想が凄過ぎてついていけない部分もあるけど、トータル面白い。物事を多角的に見る能力や妄想力は大いに尊敬。静かに面白い著者のイメージを裏切らない内容のエッセイ。
5投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ星3.5。小説やと思って読み始めたら違った。 又吉は髪型が犬みたいでかわいい。悪い印象はない。 しかし、前も又吉が書かはったん読んで思ったけど、黙っててもここまで色々考えてる人おるんやてまたびっくりした。ま、ほっといても色々考えてしまうんやから本人はしんどいやろうな。 子どもの頃、学校抜け出してどっか行ってしまったり、勉強はでけんわ忘れ物だらけやわてのにも驚いた。大人しい子とか関係ないんやな。 昨今の給付金だの役所系や金融機関の手続きの煩雑さに、事務員でそういうの得意なはずの私も辟易することがあると同時に、こんなんでけへん人おるやろと心配なってたけど、又吉は確定申告ようわからんから経費ゼロにしてたと書いてあった。 わからんもんが悪いんじゃなくて、誰でもわかるようにせなあかんと思う。優しい世界になって欲しい。 全部読んで、綾部と何で組んだんやろ、綾部てどんな人なんやろと綾部が気になった笑
0投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普通に面白く読んだけど、個人的には東京百景の方が好きだった。なんでだろう。東京百景を読み返して理由を探りたい。 途中、「本当に繊細な人は自分が繊細であると主張しない」という話の時ドキッとした(つい最近同じことを自分も言ったため)。でも……自分の場合は明らかに他人の気持ちとか考えて生きてないタイプの人が繊細を自称していたからで……ゴニョゴニョ…… 又吉にグイグイ来られていると嘘をついていた人の話が面白かった。電車の中で笑いを堪えるのが大変だった。やはり芸人だなと思う。
0投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログよかった!!!! 又吉直樹 っていうのがよくわかる本 自分もなにしてても恥ずかしいから冒頭から引き込まれたし自分のことかと思ったそれぐらいよかった 読み終わりたくなくてちまちまゆっくり読んでたよ ピースの漫才も見てみよかなー
0投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログはじめての又吉さんのエッセイ。 わあ、変な人(嫌な意味ではなく)! すごく物静かなイメージがある芸人さんだけど、頭の中ではこんなに沢山のことをぐるぐると考えていらっしゃるのか。 妄想と現実の狭間を見ているような文章がとても面白くて、くすくすと笑ってしまった。何度か出てくるゾンビの件が最高。 マクドナルドの章もヒヒヒと笑ってしまった。 「しりとり」の章は思わず2度読みしてしまった。 かと思えば、ウームと考えさせられる章もあり、ボリュームたっぷりの読書時間。 他人から見たら「変なこと考えるなぁ」と思われるんだろうな、と自覚している部分が私にもある。それをひどくマイナスに捉えていたけれど、考え方や頭の中での練り方次第で、意外と楽しい方向に思考を向けることができるかもしれない、なんて思った。もちろん楽しくなるのは自分だけだけど。 又吉さん良いなぁ。他の作品も読んでみよう。 ⚫「純文学なんてわざと難しい言い回しを使って、それっぽく書いているだけ。箇条書きで 出来事だけ書いたら二ページで終わる」みたいなことを言いたがる人をたまに見掛けるが、 自分に必要ないからといって、誰かの大切なものをそんな風に言わなくていいのに。どこかの独裁者が「人間は生まれる優秀な人材は役に立つ。粗悪な不良は役に立たない。どっちみち人間は死ぬ」と人間の一生を箇条書きで記し、無差別で人を殺そうとしたなら、 全力で我々は抵抗しなければならないし、それぞれの人生に重要な価値があるのだ、と力を合わせて伝えなければならないのに。
3投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログ手元に置いておきたい本。 花布が三日月のようにみえる。 又吉さんの頭のなかで紡がれる言葉が、どんどんあふれでていて、その中にどっぷり浸かれた。 読んでいる時間が、とても楽しかった。 「あの人達もコンビなんかな」 「同じ月を見てたらいいな」 「って言ってたよ」 「家で飼えない孤独」 「命がけの指導でした」 「マタキチさんはどうですか?」 が、私は特にお気に入り。
0投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ又吉さんのエッセイ読むのは『東京百景』に続いて2冊目。 豪華版ではない通常版だけれど、装丁は自他共にその良さを認める。 自身のコミュニティサイトに掲載された文章に加筆修正をしてまとめたもので、日常で感じた諸々がユーモアを交えて描写されている。 そこには彼の優しさや譲れない想い、本音が隠れている。 芸人としての又吉直樹、一人の悩める大人としての又吉直樹、全部が面白い。 以下、印象的なお話 「この夜の話も伝説みたいに語られるんかな?」 「サボろうか、向き合おうか」、「あの頃のようには本を愛せなくなってしまった」などの読書感想文、本に関わる話 「洗った手で汚れた蛇口を閉める」などのコロナ禍を感じるお話 「泥を飾る」 「嘘を吐いた方がいい場面」 「どの面さげて誰が言うとんねん」 「なにか言い残したことはないか?」etc……
4投稿日: 2023.10.18
powered by ブクログエッセイでも、芥川賞作家又吉の文章は深い…子供の頃から、テレビで見るあの雰囲気のまま育ってきたんやなぁ、と改めて思う。
0投稿日: 2023.10.15
powered by ブクログフィクションも妄想もありありのエッセイ集。 ああ、これ忙しいときに書いたんだろうな。みたいのはなくもないけど、感心するほど面白いものが多い。 ニヒル、シニカル、斜め上。 このように言葉を紡ぎだすことができる人がうらやましい。 ピースも早く復活してほしい。
4投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ文を書く時や本を読むという行為を考えるとき、ついつい形式や「こうでなくてはならない」ことについて考えてしまうときがあるが、又吉さんの文を読むと、それがいいのか悪いのかは置いといて、「ああ、これくらい人間で良かった」「ここまで細かく書かれてなくっちゃ、人間をかんじられない」そういうふうに思う。自分自身の「繊細さ」をゆうに超えてしまうので、あまりの心情の細かさに戸惑ってしまうこともあるのだが、それを自分が追いかけるように、又吉氏の気持ちの変化を体験、または重ね合わせることがこのエッセイを読むことの醍醐味であるなと実感した。
0投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ証明写真との会話が楽しかった。 又吉の人柄の良さや面白さが出てて読んでて泣けてしまう。 ところどころどこかで読んだようなくだりだなと思ったら人間の一節だったので、どこまでかはわからないけどあの小説は結構な割合を実体験そのままで書いたのかな。 再読の話はなるほど〜と思った。私も好きな本は何度も再読しよ… パンサー向井、めんどくさい芸人と交流持つの得意だな。 装丁のイラストがとても良いなと思って見てたら目の中に月を発見して感動した。雲がなかったら気付けなかったかもしれない。気づかせるために雲を付け足したのかな。
0投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログやはり面白い。 それは又吉さんが頑張って作り上げた部分も当然あるのも分かっているけど、元々彼が持ち合わせた感性。 私も多種の趣味・仕事がある。その中の1つに自分のアイデンティティの全てを置くなんて出来ない。 経験値も価値観も感覚も、過去も現在も、何か一々面白がっている。
1投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
p242「日本支部もしっかりしなくては改めて思った。」 p249「気に食わないこと全てに対して「嫌いだ」と言われなければならないとなると、相手も自分も疲れるし争いが絶えない。一生を共にするような間柄であれば、本心で向き合う機会も必要かもしれないが、そこまでの関係性ではない人との争いは極力避けたい。」
1投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ子供時代の又吉さんやコロナ禍の又吉さんが独特の感性で描かれている。大人になって才能が開花する人って小学校では上手くやれないんだよなあ。 上手いんだけど、読んでてしんどかった。私には合わないなあって思ってしまった。
0投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ最近こころが沈みがち。そのタイミングで読むには向かなかった。今回は半分くらいでやめました。また機会があれば読み直したい。
0投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ又吉直樹さんのエッセイ 慣れるまでは読みにくかったが、又吉ワールドに入ってからは笑ったり哭いたりしながら読めた。 「生きてみよう。」の中の、12年前の自分に宛てて書いたメール文の中の、「悲観しても良いから止まるな。」という言葉が琴線に触れた。 人生色々あるけど立ち止まるな。頑張って進め!という応援メッセージのように聞こえたのかな。
0投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログ読んでて笑いました!!又吉さんの本読んでいると色んな視点から物事を見ること読むことが、重要というか楽しいというか人生面白いと改めて感じました。 何度も笑うとこもあり感心させられるところもあり、こういう風に考える人もいるんだなぁと思わせてくれました。 久しぶりにエッセイを読みましたがお勧めです♪
9投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログいろんなものが失くなってしまった日常だけれど、窓の外の夜空には月は出ていて、書き掛けの散文だけは確かにあった。コロナ禍での又吉さんのエッセイ。ナイーブでこじらせていて面倒くさい。でもそれが又吉さんと又吉少年の魅力。現実でも妄想でもどっちでもいいなと思う。
0投稿日: 2023.09.11
powered by ブクログ著者が子供の頃は周りに本が無い環境。家に小説などは無く、友人はサッカーばかりで本を読む者はいない。一学年上の女子は本が好きというだけで、周りから変人と認定されていた。よく子育ては環境が大切なんて言うけど、結局は本人次第なのか。 毎日古書店を廻り背表紙を追い続ける生活で、遂には古書店で自分が読むべき本は光を放っているように見え、引き寄せられるように本が居場所を教えてくれる感覚があったという。(自分も神田にはそこそこ通った方だと思うが、本を探すのに最初に見当を付けた棚から見ていき、一周してみたら最初の棚にあったりする。これだけでも著者を尊敬できる。)ところがそれ程までに書店好きだった著者が本屋に行けなくなってしまう。その要因の一つが、芸人が小説を書いているという扱い。TVや文学者でも口では差別はいけないと言いつつ、ニュアンスとして「芸人風情が作家気取り」という扱い。この国は未だに…。 こういうエッセイは著者の一面を知ることが出来て良い。ハイボールを作らせたらプロ並み。好きな食べ物スンドゥブ。ヲォーキングデッド好き。この三点だけでも二人でずっと語り続けられそうだ。
1投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログ又吉さんが書いてるというだけでオシャレに読めちゃう不思議なエッセイ 内容はフツーだと思うんだけどな コせっかく広くて椅子たくさんある家に引っ越したのにコロナになって誰も呼べなくなった話が面白かった
0投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログ星5では足りない、、、面白すぎる。一人暮らしが寂しいと思ってた最近、この本を読んで視点次第だなと思った。活字を読んでこんなに笑ったのは初めて。いい本に出会えた時のなんとも言えない満足感、余韻に浸ってる最中
4投稿日: 2023.08.17
powered by ブクログ何回吹き出した事でしょう。 まるで又吉さんの家族がそこにいるかのような、覗き見しているような感覚になりました。破天荒なお父さんなのに、家族みんなが優しくて暖かいの。 近所のおばちゃん気分で読みました。 他にも『そうそう、そうなのよ。』と、自分の感受性と被る描写がたくさんあり、理屈も屁理屈も痛快でした。 個人的に大好きな一冊です。
2投稿日: 2023.08.14
powered by ブクログ面白かった。 チビチビ読む予定だったのに、 面白くて、予定より早く読み終わっちゃった。 このエッセー集は、私と相性いい^_^ 又吉さんの脳内どうなってるの? いろんな角度から、いろんなことを考えてる。 私なら絶対考えことを、空想して遊んでる。。 さらには、自分一人の世界に入りすぎなのでは? と思ったりする。 読んでいる時にあまりにもくすくす笑ちゃって、 子供に注意される。。。^_^ 笑う話じゃないけど、「命かけの指導でした」は、 逆に泣きそうだった。とても印象に残った。 #月と散文 面白かったので、 小説 #火花 をaudible で聞いちゃった。 本で読んだらもしかすると途中でとじたかもしれない。 audibleだからこそ、一応最後まで聞けた。 堤さんの朗読が面白かった。
0投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログ過去の自分に宛てたメールや 自転車で初日の出を見にいく話 喫茶店に行った話が好きで、 立ち読みではニヤニヤが抑えられず思わず購入。
1投稿日: 2023.08.10
powered by ブクログYouTubeの渦の〇〇人間企画から、再度又吉さんのことを覗きたくなった。 この数年間の話のため、疫病による閉塞感や孤独感が滲み出るが、だからこその問答が生まれている気がする。 この時を一緒に過ごしていたという勝手な仲間意識が芽生えた。
0投稿日: 2023.08.10
powered by ブクログ又吉さん全開ののんびりとした、鬱屈とした、ひねくれた、笑える文章が散文されてある。 この本と本を紹介していた又吉さんのおかげで、本自体に興味を持ちました。表紙はもちろん、表紙を捲ったあとのタイトルまでの色、栞の紐の色、紙の質、ページの整え方云々…。 本って本当に良い。 今はもう自信を持って好きと言える。
0投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ日頃感じているけれどうまく言語化できないことを、なぜこうも思っている通りに言葉にできるんだろう。繰り返し読みたい。
0投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ又吉さん、こっそり好きだなぁ。 いや、大っぴらに好きでもいいんだけど。 読みながら、若いころ「人間失格」を読んだ時の気持ちを思いだした。 あ、その感じ、私にもある、とときどき思ったりして。 なんか感想がいつもと違う感じになってしまうのが自分でも恥ずかしい。
0投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログちょっと感覚が似てるから好き。 悲観的な見方が、思いもよらない発想を生んでいる。 すぐに口に出さないからこそ頭の中で無限に考えが巡っていく。
0投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ『東京百景』以来の、又吉さん10年ぶりのエッセイ集。めちゃくちゃ笑ったし、コロナ禍でこんなこと考えてたんや、と知れる部分もたくさんあった。松本大洋さんの装丁含め最高だった。 おすすめのエッセイをあげればキリがないけれど、特に笑ったのは『カレーとライス』『証明写真』『一九九七年の初日の出』『喫茶店からの重要な伝言』『戯・語源辞典』。どれも可笑しくて、最高だった。 さらに本や書店について、父や家族について、表現について書かれた部分は(僕の考えだが)この本の肝となっていて、読み応えが半端なかった。 物事を捉える解像度が本当に深い。そのままで面白いものは素材のまま、手を加えた方が面白くなる部分はかなり細かいところまで表現などにこだわっていて、見習わないとな〜と。
1投稿日: 2023.07.27
powered by ブクログ私の中で普段決して口には出さないようなこと、頭や心の中だけにしまっておく捻くれた独り言や妄想があるように、又吉にもそういうものがたくさんあって、独特の感性やユーモア溢れる言葉によって表現されているのがとても良いなぁ。 読んでいてクスッとしたり、勝手に救われたりした。ずっと手元に置いておきたい一冊。
1投稿日: 2023.07.24
powered by ブクログ又吉による現実と妄想を行き来する生活のため、エッセイと小説を同時に読み終えたかのようなボリュームがあった。 若林のエッセイとは異なり、共感する部分は多くないが、又吉直樹という人間の魅力自体に惹きつけられた。 又吉作品を初めて読んだので、次は下手に火花を読みたくなった。
1投稿日: 2023.07.10
powered by ブクログテレビで見る又吉さんそのままのいろんな意味でのこだわりや自意識が垣間見える散文で、ニヤっとしたり、なるほど、そういう見方もあるかぁと思ったりしながら読み進めました。文章としての完成度も素晴らしく芸人であり文筆家なのだなと思わされました。
0投稿日: 2023.07.09
powered by ブクログ又吉さんの人柄が滲み出てる。 声を出して笑える本があるんだ!とこれまでにない文章に出会えた気持ちです。 文章だけで、もう又吉さんです。
1投稿日: 2023.07.07
powered by ブクログなにかに対して誰かが、「これが好きなんです」と語っているのを見て、「そんなしょうもないもん好きなんてダサいな」と思うこともない。だけど、「これが好きな僕っていい感じでしょ?」という姿勢を見て、とてもダサいなと笑うことはある。 という文章に大共感。 「そんなしょうもないもん好きなんてダサいな」って思われるのが嫌で背伸びしちゃう感じもわかるし、でも実際真っ直ぐな気持ちに対してダサいとかないし、「これが好きな僕っていい感じでしょ?」を感じ取ってしまってモヤモヤするきもちもわかるし、やっぱり正直がいちばんだよ〜T^Tというきもち。 又吉さんはエッセイも小説も登場人物の気持ちが真っ直ぐで、捻くれてるところまで正直に丁寧に書くからとても清々しい。
2投稿日: 2023.07.05
powered by ブクログ「あの頃のようには本を愛せなくなってしまった」に、首がもげるほどうなずいて、そして切なくなった。どうかまた違う形でも、本と親しく出会うことができますようにと願います。
1投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログ人から一歩下がったところで観察しているような視点、来し方行末の又吉氏の記憶のあるいは脳内の世界がいっぱい詰まったエッセイ。時々妄想とネタが混じる感じも面白い。
1投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ著者ほど真夜中と妄想の似合う男はいない。月を眺め、孤独を嗜む姿を想像した。『本は僕を咎めない。(本は)優しい友達』と語るマタキチさんから温かな人間味を感じた。
1投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ又吉さん2冊目。読むととても好きだなと思うけれど、なぜかあまり手が伸びない私にとっては不思議な作家さん。 はじめに…の文章だけでもう惹き込まれた。頭に浮かんできたことをつらつらねちねちと書き続けているようで、でも、一字一句読み逃したくない気にさせる。作者の思考を共に追っている気になって、読み終えた後、今度は自分が頭でずっと文章を続けていってしまう。本当に不思議。 又吉さんのお父さんの話など、吹き出して笑ってしまうこともあり、愛すべき孤独感や拗らせの数々の合間に息抜きができた。自分もなかなか拗らせている方という自覚があるので、共感したり、ここまでいくとちょっとな…と思ったり… 7割程までは快適に読んでいたけれど、途中ちょっとしんどくなって、また面白くなった。お笑いに関することになると、その熱さや拘りについて行けなくなるのだと思う。 感想文の書き方を提案してくれるところがあるのだけれど、又吉さんの創作の仕方の一端が見えて、その後文章を読むときにそれが見え隠れしてしまい、ここは読まない方が楽しく読めたかもと少し後悔した。 個人的には「命がけの指導でした」と「なにか言い残したことはないか?」が好きだった。 共感できて心地良かった所 ○一生を共にするような間柄であれば、本心で向き合う機会も必要かもしれないが、そこまでの関係性でない人との争いは極力避けたい。それが許される位の権利は誰にでも認められているはずだ。 ○あの時、あの人に自分の正直な気持ちを伝えていればどうなっていたのだろう?と考えることがある。その瞬間は何度やり直したとしても同じことを繰り返すだけだと思うのだが、何か1つでもきっかけがあれば違う未来があったかもしれない。 又吉さんの性格の良さと可愛らしい拗らせ感が滲み出ていて、より好きになりました。テレビで見たいとかではなく、そっと近くにいて欲しいような、信頼できる類の人…みたいな感じで。拗らせていても、孤独を愛していても、他人を認め、人に優しく、人が好きなんだなと尊敬しました。
18投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログ又吉さんのエッセイ。日常を徒然なるままに綴っているのが通常のエッセイだと思うが、又吉さんの場合はそれプラス創作み?というか空想癖のようなものが要所要所で炸裂しており何とも「らしい」仕上がりとなっている。一応刊行された小説は3冊読破しているのだがそこから受ける印象と本書のエッセイが鏡のように一致しており「文章は人を表す」ということを改めて実感。ナイーブすぎる感性に面倒くさい、と思う人もいるかもしれないが私もナイーバーなので結構共感しながら読んだ。時折「ふふっ」と笑えて面白かった。
1投稿日: 2023.06.08
powered by ブクログ装画が大好きな松本大洋さんで 本棚の特等席に置き 少しずつ読みました。又吉さんの作品は 初めてでしたが 視点が独特で その感性は幼少の時から ずっと変わってないんだろうなと… 66話もあるエッセイは ひとつひとつが新鮮で 驚きがあり 気づきがあり 又吉さんがベンチに座っている夜の公園の匂いがするような気がしました。
3投稿日: 2023.06.05
powered by ブクログエッセイ集、時々フィクションや詩、お笑いあり。全編を通じて、人やモノに対する又吉氏の優しさや素直さが溢れている。特に父親を語る場面は思わず声を上げて笑ったので公共の場での読書は要注意。 本の装丁も内容と同じくピュアで瞳に輝く月が美しい。
4投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
想像力豊か。 旦那氏が買ってたのを借りた。 ゆうせかも見たので読みたかった! 昔の自分だったら、もっともっと共感していたかもしれないけど、(たぶん)いい意味で少し図太くなったわたしは、「そこまで考えすぎなくても、みんな気にしてないんじゃないかな〜?」と、思うことろがたくさんあった。 価値観や考えの違いって、面白い。 自分の考えを全て言語化するのは無理、という考えに、激しく同意。 本を何回も読む理由が、話を知っているからこそたどり着ける感情があるし、発見がある、っていうことについては、目からウロコだった。 言葉の語源が気になるところは一緒だったけど、語源を作り出してしまうことまではしない。ただ調べて満足するだけ。(笑) これだけ想像力豊かなら、近所の散歩も楽しいだろう。
2投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログ★3.5 拗らせてて面白い。 文章が、回りくどくて好きです。 やはり、足りない人は面白い。 あと、綾部さんのこと信頼してるのが伝わる。 又吉さんも若林さんも山里さんも。
2投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
早く寝る準備をして読み進めたくなった本。毎晩寝る前にこの本を読む時間が楽しみでした。 又吉さんのユーモアと人間味が合わさって、学生の頃の思い出からコロナ禍の日常まで細かく書いてあった。 章の最後に月が出てくることが多く、これを書いてるときも月を見上げてるのかなあと思った。 あと装丁が綺麗。本に対するこだわりや又吉さん自身の美学が伝わってきました。 読むとどこか安心できたので、また必ず読み返そうと思います。
1投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログ自分も結構空想する方。 自分の空想は中途半端だけど、又吉ほどの空想のレベルかつ、文才のレベルはやっぱりすごい笑
1投稿日: 2023.05.18
powered by ブクログ現在と過去を行き来する又吉のエッセイ。エッセイという枠を越えて、文芸の要素もあり、終始飽きることなく文章に惹き込まれる
1投稿日: 2023.05.18
powered by ブクログ又吉のエッセイ久々に読めて面白かった。相変わらず内面を深く観察眼には驚かされる。孤独な執筆作業の心情も語られており読み応えがあった。
0投稿日: 2023.05.17
powered by ブクログ久しぶりの又吉さん。 なんと10年ぶりですか。エッセイはね。 なんだろうな、お腹一杯って感じ。 笑ってしまう文章や、小難しいもの、そんなのがごっちゃでそれが面白いのかな~ 又吉さんのように何度も読まないとダメかな~
3投稿日: 2023.05.16
powered by ブクログ月と絡めたエッセイたち。実生活での面白系の話もあれば、小説みたいな文章もある。又吉さんのファンはたまらないだろうが、なかなかクセのある本だと思いました。そしてなかなか長い。
2投稿日: 2023.05.14
powered by ブクログ他人を貶める言説が溢れかえっている。そんなことをしても、自分の地位が浮上するわけでもないだろうに。 その中でも「~のくせに(風情が、ごときが、でも同じ)」という言い回しは、相手の内容すら触れずにすべてを否定するおぞましくも乱暴な物言いだ。 こうした攻撃は想像力を備えている人の方が真に受けて苦しむ。それを見て、無法者は勝ったと主張するのである。 しかし筆者はひるまない。考え続けるのだ。馬鹿の主張のみならず、自身の言動さえも解体していく。 なんという強さだと感嘆する。 それでいて、対照的な綾部さんの振る舞いが輝いて見えるのは、不思議なものだ。考えていないのではなく、理屈を飛び越えているように描写されている。それもまた強い。
2投稿日: 2023.05.13
powered by ブクログ著者は無口っぽいけど、実際口数は少なそう。 頭に中は(心の中?)はなんて多弁なのだろう。 思索的といおうか、これは書かずにはいられないだろうな。 小説家になるべくしてなった。 いや、小説家がお笑い芸人もしてるといったほうがいいかも。 幼少の頃はあきらかに浮いてた存在で(少し発達障害的な) 先生からも「命懸けで指導しました」と言われるほどに。 著者の父親がこれまた子どもがそのまま大きくなったような人で(調子に乗るなよ発言しかり)自分の子に本気で嫉妬するような大人気なさ。 母親は道端で会った著者の友達に何かあげたくて探したけどなくて買い物袋から牛乳パックをあげたってエピソードが好き。 そんな両親から著者は生まれたんだね。
0投稿日: 2023.05.11
powered by ブクログ久しぶりのエッセイ。 散文という言葉がいい。エッセイではあるけどエッセイというほど型にはまってないというか、とりとめもなく日々思ってることを綴ってみました、という少し控えめな奥ゆかしさも感じる。 そんな些細なことを気にしなくてもいいのになと思う反面、そういうことも含めて彼の妄想なんだと思うとおもしろく読める。
0投稿日: 2023.05.08
