
総合評価
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powered by ブクログ女性の貧困問題とAVや性風俗のつながりに触れるとき、必ずといって良いほど著者の中村敦彦氏にたどり着く。これで、3冊目となる。2017年の「AV女優消滅-セックス労働から逃げ出す女たち」、2020年の「証言 貧困女子 助けて!と言えない39人の悲しき理由」に次ぐ、3冊目の出会いとなった。 コロナ禍を経て、2022年6月に全会一致で成立した「AV新法」は、出演強要問題などの改善はできたが、業界に大きな混乱をもたらした。「AV新法」の甘さを指摘するラディカル・フェミニスト団体と個人が「AV新法」に反対の声をあげた。また、コロナ禍で生活にあえぎ、AVや性産業がことごとくキャンセルとなり、生活できなくなった女性達もまた「AV新法」に反対し、三つ巴の激論が続いている。そんな中で、同人誌ならぬ「同人AV」で活路を見いだし、生活を安定させる女性達が増えつつあると指摘する。自身の生活や家族のために、「同人AV」で稼ぐ一方で、彼女たちの生い立ち、生育歴は壮絶だ。SGDsやダイバーシティーが叫ばれる中で、AV業界をめぐる議論や、合理的に稼ぐことを求めて裸になる女性たちは、落ち行く日本の縮図であると指摘する。今の日本でどんなことが起こっているのか、扉を開けてみよう。
0投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ業界の構造が分かった。AV女優になるきっかけは些細なこと。一度高収入を得るとなかなか辞めにくいのだろうか。
4投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ<目次> 第1章 絶望のAV業界 第2章 敗残者の告白 第3章 Z世代と同人AV 第4章 「適正」から逃れた官女たち 第5章 テクノロジーの功罪 第6章 バッキ―事件の警告 <内容> AV業界の現状とそこに関わっている(関わってきた)人びとの話を、インタビューしまとめたもの。「同人AV]なるものを一切知らなかったが、いわゆる従来のAVを経由しない作品というか、「ハメ撮り」を映像化したものらしいが、ストーリーや構成など一切なく、ただ「やっている」ところを撮り、非正規ルートで、個人的に販売しているもの。もちろん裏ルートなのだが、「個人的」なところがミソらしい。 また、そこに出演(?)している女性たちが、とにかく諸事情から「貧困」のなか、金になるからやっていることが衝撃的。「倫理」とか「羞恥感」とかないらしい。
2投稿日: 2023.03.17
