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さいはての家
さいはての家
彩瀬まる/集英社
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総合評価

26件)
3.5
1
13
8
2
0
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    古い借家を巡る連作短編集。入居してくる人は皆何かしら病んでる感じか、何かから逃げている。不穏だ。 サスペンス風からサイコ、ホラー的なものと編毎に雰囲気も変わり楽しめる。 最後、大家さんの ちゃんと逃げて生き延びた自分を褒めなよ 説得する為に何気なく掛けた言葉かもしれないけど、刺さる。生きるために逃げる勇気か。 後、助けてくれる人は周りにいる。助けを求める一歩も勇気はいるかもしれないが、周りはそんなに重く考えずさらっと助けてくれるものかも。

    20
    投稿日: 2025.11.06
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    植物が鬱蒼と生い茂る郊外のこの家に私だったら住みたいなと思います。 でもこの家は何かしらの問題を抱えた人たちが逃げ着いた家。不思議と引き寄せられて入居してくる様子。 雰囲気ははねつきが1番穏やかで好きでした。問題もそれほど深刻ではないし、、、。 変な声も聴こえないし。ゆすらうめの誠吾はヤクザの割に認知症の扱いがうまくちょっと嫉妬してしまいましたけど。ひかりは、物凄く惹かれる話でしたが思いきり不穏。やはりこの老婆も認知機能が徐々に衰えてくのを受け入れる様もなんだかリアル。(本題はそこではないけど!)幻覚(触覚)もあり話がどちらの世界かわからなくなる。 ままごとは、よくある話かもしれない。家族のパワーバランスがモノを言わせているけど、2人とも希望が見えてよかった。かざあなも、はねつきみたく最低男。最低男なりの苦悩がよく書かれていたなーと思ったけど、もう、ほんっとに個人的に色々思い出してしまって不快でした(笑)でもこうして苦しんでいたんだよな〜と思いやったりもして。 アフロのおかげもあり、あの箱の行方を思うともう、最終的にさいはての家ではなくなることができるのかな?

    8
    投稿日: 2025.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私も一緒にいる男の人の機嫌がいいと、なんとなく嬉しい。安心する。馬鹿にされるのは、守られることに似ていると思う。 なにか一つ、強く原因となったものがあるというより、好きときらいがぐしゃりと混ざって切り離せない、そういうものがたくさん溜まって、溜まって、ぜんぶ投げ捨てたくなったのが正直なところではないか。 ビルから飛び降りた人間がコンクリに叩きつけられるまでに見る夢みたいなものだ。

    1
    投稿日: 2025.03.26
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    なかなか読み応えある本!サスペンスっぽくもあり、次々にページをめくってしまいます。何かから逃げたい、そんな気持ちになる時に読むべし。

    0
    投稿日: 2024.09.05
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    田舎の鬱蒼と緑が茂った敷地に立つ古ぼけた一軒家。 そこにいろんなことから逃げてきた人たちが暮らす。 そんな設定だったら絶対今まで人生色々あったけどこの家で暮らしていくうちに心が絆されたり前向きになっていくんだろうなあと、思ってしまうんだけど、そうじゃないんだなあ。 光に強く照らされるほど影は濃くなる、美しいものは恐ろしい、っていうあとがきがとても印象的だった。 最初の一作のオッサンのことは私が想像で刺しておきます!

    4
    投稿日: 2024.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネズミで始まりヘビで終わった。 一つの家のいくつかの物語。 ネズミを追い張ってくれと思ったヘビに最後は丸呑みされそうになるものがたり。 捕まえて始末してしまったネズミはなんだったのか、丸呑みしようとしていたヘビはなんだったのだろうか。

    0
    投稿日: 2024.06.07
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    彩瀬まるさん、14作目 郊外に建つ古い借家 庭には 植物が生い茂る 世間から逃げたい隠れたい人達が 一時住み着いては離れていく 「はねつき」 家族を捨てた男との駆け落ちの行方 その包丁は背中に刺すので良いと思います 「ゆすらうめ」 殺人を犯し逃亡中の男と元同級生の同居 良い友人を巻き込まなくて良かったと思います 「ひかり」 新興宗教元教祖の殺人隠蔽逃亡の果て 最期をこの家で迎えて良かったと思います 「ままごと」 政略結婚から逃げた従順な姉と 親の真意を知った妹の短い同居生活 自分の気持ちを表現できて良かったと思います 「かざあな」 育休からの左遷出向、単身赴任先でのトラブル 仕事から子育てから道を外れた男の住処 きっと、妻は許してくれるよ 誰もはじめから逃げ始めたわけではない 隠れた家で次を探せた人も居るし 再び逃げた人も居るし 年老いた人もいる 一軒の借家をめぐる連作短編 このパターンいろいろ連作できそう 指輪とか家具とか本とかね

    88
    投稿日: 2024.05.27
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    とある借家に闇を抱え逃げてきた様々な住民が出てくる話。 文章は素敵だけど逃げてきた人の肩身の狭さや内容に読めば読むほどとても落ち込んでいく。「はねつき」と「ままごと」がよかった。

    8
    投稿日: 2024.05.13
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    わけありの者たちの不穏な日常が 淡々と流れていくのだけど、読んでいて不快にはならなかった。 なんじゃ、このクズはと思えるような人物もいたけれど、このような人生もあるんかなぁ、と思うと 自分の日々のあれこれはなんと平和なものだろう、とどこか幸せな気持ちになったりした。

    5
    投稿日: 2024.03.30
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    これはこれで いやいややっぱり好きでは無いな、やがて海へと続くを読んでから追い求めていたから尚更だった。明と暗の暗しかないから、再生もなかった筈だよ、ラストの当たり前に会社を敬い当たり前に会社人間で世の中1番大事な奥さん子供に2か月会わず嫌だけど仕方ない週2回の飲み会に参加するとか 考えられない 大家が逃げてよかったと言うけどあの家こそ逃げないとダメだって事 ほぼ犯罪でとりわけ宗教が嫌だよ、身近にあるから尚更嫌だよ、何であんなのが存在するの

    9
    投稿日: 2023.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さいはての家ってもうこの先行くところがないってことなのかな。そのくらい、追い詰められた人たちがやって来る。不倫も逃亡も、何かから逃げてきた人たちは、肩身が狭い。 確かに共感できる人たちではなかったけどこういう人、寂しい人苦しい人たちがいるんだなと思った。 ここに逃げてきた人たちは“次“はどこに行き、どうなったんだろうと気になった。幸せになったのか、それとも・・・。

    0
    投稿日: 2023.10.27
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    一軒の古い家に住んださまざまな人達の話。 皆事情を抱え、この束の間の住処で自分と向き合う。希望だったり諦めや後悔だったり嫌悪だったり…。唯一、隣設する老人ホームだけはずっとそこにあり、ここの住人とわずかな接触を持ち続けるのが奇妙なバランスだ

    0
    投稿日: 2023.10.17
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    古い借家に住み着く訳アリの人たち。 そこでの生活が内容が主だが それぞれの心との戦いが秀逸。 1回読んで共感というのは難しいかもしれないけど 考えさせられる内容ではある。

    48
    投稿日: 2023.09.24
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    色々な事に行き詰まった人達が何故か住み着く古い借家。理由があり逃げてここに来るのだ。不思議な少し暗い連作の短編集。それぞれ違う内容だが、何かから逃げている。この借家にひと時を過ごし又、去って行く。不思議なストーリー。

    1
    投稿日: 2023.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全て同じ老人ホームに隣接した家の話で、さらにそれぞれ何かから逃げてきた住人の話。 最初の話は哲学的な導入であったのだが、そのまま進んでいくのかと思いきや徐々に不穏な空気でフェイドアウトしていく。そしてその不穏な空気感がどこか癖になってしまう、彩瀬まるワールドとも言うべき世界観。その後の話も、どこか不穏な空気をはらみつつ、最終的には住人の色々な感情、狂気・悲哀・絶望・ほんのわずかな希望をその家に置いて、住人たちは去っていく。 実に不思議な世界観であったが、あっという間に読み終わっていた。 これを読んでいる最中は、ずっとショパンの「雨だれ」が頭の中に流れていた。穏やかな日常に、時々訪れる不穏な空気や恐怖がリンクしていてBGMとしては大変よかった。

    7
    投稿日: 2023.09.07
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    ひとつの家を舞台にした、少しホラー強めの短編集。なかでも、はねつきは暴力性とホラーと美しさとが同居していて、のめり込んだ。

    9
    投稿日: 2023.07.23
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    軽い気持ちで読み始めたら、想像以上に重い雰囲気が漂う作品でした。動植物や老いゆく人々の描写も、なんだか不気味さを孕んでいます。人間の中におちる影がテーマでしょうか、、光が恋しくなる本でした。

    4
    投稿日: 2023.06.04
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    わけあり5つの人生それぞれに、暗さがつきまとうが、先を読みたくなってしまう。 最後の「かざあな」を読んで希望を見出すことができた。 人生、きれいごとだけではいかないので、色々と考えさせられた。

    2
    投稿日: 2023.06.03
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    私は単純な人間なので、 そんな私は、やっぱりハッピーエンド、というか、この先に、何かしらの希望が期待できるような話が好きなのかもしれない。 この短編のなかでは、唯一、姉妹の話だけが私にはそう感じられて。 他の話は、このあとはあまりいい未来が待っているようには感じられなくて、読んでいてあまり楽しくなかった。

    2
    投稿日: 2023.05.29
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    人生が谷間に落ちた人達がたまたま出会うのがこの家で、山まで這い蹲るきっかけを与えてくれるのもこの家なんだな 私も逃げたくなった時の居場所が欲しい

    3
    投稿日: 2023.05.02
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    初読み作家。5話連作短篇集。 古い借家には、安住の地を求め、ワケありの人たちが移り住んでくる。 家庭がある年上の常連客と駆け落ちした女。新興宗教の元教祖など。 話始めは明るい兆しを感じるが、読み進めると胸がざわつき、落ち着かなくなってくる。 その家には、今までフタをして直視してこなかった本来の自分を、浮き彫りにする魔物が住んでいるのかも⁈ 大家さんや、隣の高齢者ホーム、不動産屋の真っ当さと明朗さとの対比がおもしろい。南向きの明るい庭が、逃げてきた現実と向き合う光となっているように感じた。『ままごと』が1番好み♡

    12
    投稿日: 2023.03.28
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    綾瀨まる先生らしい,雰囲気のある5編からなる短編集.すべてハッピーエンドとはならないモヤっとした終わり方だけど,そこがいい. はねつき:結局.ずるい男だったというお話. ゆすらうめ:後日談を想像してしまう.清吾はどう感じたのだろう. ひかり:そんな便利な能力があればいいのだろうけど,すべては老女の勘違い・思い込みだったのだろうか. ままごと:朔ちゃんはまだ大学生なのだから,悲観することはない.これからだんだん見分けられるようになっていくよ. かざあな:「背中で~泣いてる~,お~とこの~美~学」なんてものを勘違いしていると病気になるという話(ちょっとちがうか?). 「ゆすらうめ」と「かざあな」が好きかな.

    3
    投稿日: 2023.03.27
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    何かに行き詰まった人が流れ着いてくるある家が舞台の連作短編集。 終わりの空気感を描くのが本当にうまい作家さんだなぁ。誰もが持つ自分の内側の暗い部分が丁寧に描かれてざわざわした。 あと、たびたび出てくる場面の庭からの光が入ってきたときの描写がすごい。頭に映像として浮かぶのは文章力がすごいからなんだろうな。 時系列に並んでると思ったらそうじゃなかった。 「ままごと」が一番すき。

    3
    投稿日: 2023.02.27
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    何となくやだ、何となく違和感、何となく…説明出来ない、言葉に出来ない感情を心に届く言葉で表現してくれる作家さんです。様々な理由から行き着く「さいはての家」そこにあるのは希望?絶望?未来?

    2
    投稿日: 2023.02.25
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    綺麗な装丁からは想像ができない程 重くて切ない短編集でした。 一つ一つが深くて読み応えがありました。 「ままごと」が比較的読みやすく、共感できた。

    6
    投稿日: 2023.02.18
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    「ぼんやりとしていた頃よりも『あ、こういうことだ』とわかった後の方が、嬉しいとか悲しいとかが強くなり、感情が大げさになる。それがいいのか悪いのかはわからない。」p19 「扇風機の三枚羽根が、質量のある真夏の空気をかき混ぜている。」p169

    1
    投稿日: 2023.02.02