Reader Store
ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)
ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)
佐々涼子/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

59件)
4.4
27
24
3
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    数年前まで、都内のコンビニでは中国や韓国出身と思われる人が働いている姿をよく見かけた。最近は、東南アジアやインド系、中東系と思われる人が増えているように感じる。「お」と思った。本書『ボーダー』を読んで、その違和感に輪郭が与えられた。 日本は島国であり、歴史的にも大陸諸国のように、常に人が行き交い、戦争のたびに難民が流れ込む国ではなかった。だから移民や難民の問題を、西洋的な価値基準だけで批判されることには、どこか暴力性も感じている。移民や難民の受け入れに拒否感や危機感を抱く人の気持ちは、正直よく分かる。私自身もそうだ。 しかし、それでもなお、日本の入管における難民対応は明確に間違っている。 ウィシュマ・サンダマリさんが入管施設で亡くなった事件は、以前ニュースで知ってはいたが、「一部の職務意識の低い公務員の問題」程度にしか捉えていなかった。本書を読んで、それが日本という国にとって“例外”ではなく、“通常の扱い”であることを知り、愕然とした。 乳児の食事は一日一度。外に出られるのは一日30分。おもちゃもない。子どもを育てる母親として、めまいがした。犯罪者であっても、ここまでの扱いが許されるだろうか。 昨年観た映画『ラーゲリより愛をこめて』では、日本人が終戦後、ソ連の強制収容所で非人道的な扱いを受ける姿に強い憤りを覚えた。その日本が、他国の女性や子どもに、さらに過酷なことをしているという事実に、言葉を失う。 移民問題についても、本書は私の認識を大きく揺さぶった。 「外国人が日本人の仕事を奪う」「税金を使われる」といった言葉は分かりやすく、反感を煽りやすい。しかし実際には、日本人がやりたがらない仕事――食品工場、コンビニのライン作業、介護、土木、動物の命を扱う現場――を、外国人労働者に依存することで日本社会は成り立っている。しかも、日本人に比べれば圧倒的に安い賃金で。(それでも彼らにとっては大金だ) それでも日本は、彼らを「住民」としては受け入れない。永住させない。不要になれば、不法滞在者として排除する。生活基盤がすでに日本にあったとしても、途端に犯罪者扱いだ。人手不足と言いながら、求めているのは「使い捨て可能な労働力」なのだろう。企業はこの構造という麻薬を覚えてしまった。この仕組みが持続可能なはずがない。 いつまでも日本が、出稼ぎ先として魅力的な国で居続けられるだろうか。 「ほら、日本に来られてうれしいだろう?仕事を教えてやるから、貧乏なお前の国に帰って生かすといい」「日本はきれいで安全で働きやすいだろう?でも、うちには住まないでくれ。住んでいいのは欧米人だけだ」――そんな声が聞こえてくる。 日本好きの外国人が登場するテレビ番組が、日本にはやたらと多い。 「日本をほめていただきました!」「やっぱり日本は世界から憧れられている!」 ジャパンブランドにいつまでもしがみつき、思い上がってはいないだろうか。私も日本は好きだ。素晴らしいところもたくさんある。でも、正しく現状を見て変えていかなければ、自立もできないくせに虚栄心ばかりの、痛々しい国として、世界から冷ややかな目を向けられる気がする。 学生時代に観た『からゆきさん』という映画を思い出した。戦時中、外貨獲得のために海外に売られ、戦後も帰国できず、帰ってきても蔑まれた女性たち。戦争孤児、復員兵――日本は歴史の中で、役目を終えた人々を切り捨て、見なかったことにしてきた。その「型」が、今も続いているのではないかと思わずにはいられない。 では、どうすればいいのか。難民を受け入れるのか、移民を受け入れるのか。無制限にか。日本らしさとは何なのか。失われるものはあるのか。簡単な答えは出ない。 それでも、地球に生まれた一人の人間として、日本人として、女として、母として、私はもう「知る前」には戻れない。移民を受け入れてきた他国の事例も含め、これからも学び、自分の考えを更新し続けたいと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    佐々涼子氏が日本の入管・難民問題を、日本語教師の経験と「難民弁護士」児玉晃一氏の活動を通して描いたノンフィクションで、「難民」と「移民」の境界、入管の劣悪な実態と人権問題、日本社会の偏見に焦点を当て、人々の尊厳を問う作品です。移民と難民は「境界」で区別されがちだが、実際には人々の心の壁や社会の構造にこそ「ボーダー」があり、入管収容者の非人間的な扱いを容認する社会のあり方、そして無意識の差別に警鐘を鳴らし、当事者一人ひとりが問題を考える重要性を訴えています

    3
    投稿日: 2026.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「私の人生最大の失敗は、日本に助けを求めたことです」(p.95) 著者が十年かけて執筆した作品。日本が難民や外国人に対してどれほど理不尽で酷い仕打ちをしているか暴かれている、非常にショックな内容。しかし、少子高齢化もあり他国や外国人と共存して生きていく日本で生きていく以上、読む必要性の強い本だと思う。 読みながら、著者自身ショックや無力感に苛まれているのを感じるが、そのなかで、日本の真実を追求する熱量が爆発している。膨大な取材量、自身の思考・分析力の高さ、読んでいるだけで知識は増えて視野が広がる。また日本人の善悪も脚色なく書かれていて興味深く、読書時の満足感がすごい。 ◯ まず本作でフォーカスされているのは、自国で迫害・殺害の危機があるなか、日本に助けを求めて来たものの、理不尽な言い訳で難民と認定されず、入管に収容された外国人の実態。どう見ても難民条約に該当する状況なのに(迫害の膨大な証拠書類もある)いざ日本に行くと難民認定されず、「難民でもない、在住権利もない無法者」として、入管にぶちこまれる。 ここで、世間の多くの人が入管収容者を「ビザが切れても居座る無法者」として見ているようだが、その認識は事実とズレがあることを実感。という私も外国人労働者の実情や、内戦や迫害と来日理由のつながりなど、まったく知らなかった。 入管の実情があまりにもむごい。一部屋に十人収容、仕切りすらないトイレ、風呂は週二回十分のシャワー。さらにショックを受けたのは、日本の警備員による暴行。日常的な暴力や、無抵抗者への集団リンチ。国に許される警備員は、虐めや暴行に歯止めがないようだ。(元職員によると入管で働くとこういう雰囲気に馴染んでしまうのだとか) そして、治療を求める重病患者は放置。独房で助けを求めて叫んでも、血を吐き続けても、死ぬまで放置。何人も死なせている。自殺を図る収容者も多い。 絶望的なのは、彼らは一度収容されたら、自分の意思でこの地獄から脱出できないこと。首を吊ったインド人に対して収容者は「彼は本当に勇気があった。死んで本当の自由を手に入れた」と褒める……。 「日本は人権国家でない」「ここほどひどいところはない」「収容者達の声が辛い。 ◯ 次の部では、フィリピンやベトナムなどから日本に働きに出る技能実習生にフォーカスしている。 仕事口に対して人口が多いと、ブラック企業や無職、貧困者が増える。一方、今の日本のように仕事口に対して労働者が少ないと、こうして海外からの働き手を受け入れる訳だが、ここでまた外国人を搾り取るような待遇が暴かれる。 著者が言うように、この態度を続ければ、日本は一層外国人の方から見限られてしまう恐れがあるだろう。(他の先進国は難民認定に対しても日本より寛容のようだ。)そのとき初めて体勢を見直すのだろうか? しかしこの豊かな生活を求めて日本語を習得し、働きに出る者達の生命力の強さ。暗い内容が続くなか彼らの向上心や明るさが眩しい。 ◯ 最後の難民支援センターの話では、彼らを支援したい人が沢山いることや、日本人の善意や思いやりが描かれている。それまで絶望的だったので、心が救われるパート。有川氏の「世に必要なものなら資金は集まる」という意気込みで一人支援センターを立ち上げた勇気と行動力に感銘。 あとがきからは、多くの人の努力によって、少しづつ、変わってきていることがわかる。しかし移民・難民と国の在り方は混沌としており、先進国のなかでは不寛容なようだ。これは実は一人一人が当事者の問題なのかもしれない。生ぬるい安全の中で、閉塞的な視野と考えに落ち着くのは、危険なのかもしれない。 こんな内容を実名で日本で公表する著者の勇気に感謝しかない。何度も読みたい本。

    0
    投稿日: 2025.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    母国では命の危険等に晒されるから、やっとの思いで自分が住みなれている国を離れて、家族と離れ離れになっても、形上は難民条約に批准しているから、きっと助けてくれると思い日本を頼って庇護を求めてくる難民の人々。その人達を大人も子供も構わず、警察のような司法手続きを取ることもなく行政手続きだけで収容する法務省。在留資格がない状態でオーバーステイが発生している現状も、理不尽に高い難民認定のハードルを設けているからこそ発生しているもので、自らが問題の発生要因を作っておきながら、それを弱いもののせいにする。 これとは区別した実質的な出稼ぎ移民政策の技能実習制度。表向きは移民がいないことにしておきながら、我々がコンビニやスーパーでいつでも安く物を買える恩恵を受けておきながら、それは棚上げにして、3年で使い捨てにして送り返している現状。移民と難民政策について国としてころころ政策や思惑で基準を変えながら、それを末端の一番弱い立場の人が命や人権を奪われいている。この現状そ知らずしてないことにしていることは無責任だし、いい面だけ恩恵を享受して都合の悪いことを見ていなかったことを大いに反省した。 佐々涼子さんの作品は「紙つなげ」に続いて二作目。若くして亡くなられたこと、ご冥福をお祈りします。

    0
    投稿日: 2025.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    噂やニュースで聞いていたが、予想以上に酷い入管と日本の難民政策。 こういったノンフィクションを読むと、その実態を知ることが出来るが、「なんて酷いんだ」と思うだけの自分はなんなんだと とりあえず、この本が書かれてから何か変わったのが調べてみる

    8
    投稿日: 2025.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    移民問題、深刻なんだなあ。 移民って、自国が大変だから逃げてきたのに、逃げてきたところでまた苦しむなんて、負の連鎖すぎる。 移民が、安寧の地を得るのにはまだ時間がかかるんだろーか。 生きることに頑張っている。 尊敬するお。

    3
    投稿日: 2025.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昨年亡くなられた佐々涼子さんの渾身の一冊。 大学の同窓生だった児玉晃一弁護士から入管収容の実態を聴いた佐々さんは、自らも難民への取材を始めた。その記録が前半に載せてある。 「入管はなぜ難民を追い返そうとするのか」 迫害の危険性や紛争、暴力など、状況が悪化し移動せざるを得なかった人々だ。難民認定もされず入管にとどめ置かれ、強制送還されないかと恐れ慄く。 映画「ヒューマン・フロー(大地漂流)」で、ゴムボートに乗る大勢の人々を写した場面が思い出された。 難民となる人々の数は毎年増加の一途を辿っている。受け入れ国の中で、日本の難民認定率の低さを知り唖然とした。  (2021年 日本は74人で0.7%) 後半は移民のなかの「外国人技能実習生」を取り上げる。ここ数年のうちに中国や韓国から来る実習生は減少し、ベトナム人が増加している。 現地の「送り出し機関」について初めて知った。日本語教師を経てライターになった佐々さんは、国内外の日本語学校を訪れている。日常会話でなく職場で上手く立ち回るための「言葉」を教えられた実習生は、やって来た日本で使い勝手のいい労働力として自由を奪われ"管理"される。 コロナで入国を制限されたり円安のために日本で働く意味が無くなりつつある。「働きたいのに働けない難民がいる一方で、働いてほしいのに日本から逃げていく外国人労働者がいる」ことをわかっていない政治家たち。日本の行く末を懸念するのは当然だと思う。 入管から仮放免された難民を支援する 「アルペなんみんセンター」が鎌倉に出来た。 近隣住民やイエズス会から反対の声は上がらなかったという。ボーダーを越えた人と人との関わりに、取材を決して諦めなかった佐々さんの思いを見た気がした。 心よりご冥福をお祈りいたします。

    21
    投稿日: 2025.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2025年5月4日読了。これで佐々涼子さんの著作はすべて読んだことになる。もう新しい作品を読むことができないのが本当にさびしい。本作は移民問題を扱っている。エピローグの「いつも自分の心を点検して、夏の庭の雑草を抜くようにして、こまめに偏見を取り除いていくしかない」を心に留め置いておこうと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    P202 『働きたいのに働けない難民がいるのに、働いて欲しい日本から逃げていく外国人労働者がいる。どこまで探っても日本の政策は、他人に対する敬意がなく、ただちぐはぐなだけだった。』 なんてつらい話だろう。日本に働きに行き稼いで故郷で錦を…なんて過去の話。もう日本に行きたい人なんていない。そして過去、外国人労働者に頼っていた業種は人手不足。 入管の環境、人権無視の扱いなど、読んでる限りはひどすぎる。けど、何事も両方の言い分をきかないことには判断できない、と思ったり。 移民、難民、技能実習制度、全てが繋がっている。 この先、佐々涼子さんの著書は読めないことが悲しい。ご冥福をお祈りします。

    0
    投稿日: 2025.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「ボーダー 移民と難民」佐々涼子著、集英社インターナショナル、2022.11.30 270p¥1,980C0095(2025.03.04読了)(2025.02.27借入) 日本における移民と難民について取材してまとめた本です。 以前、読売新聞に連載された「やさしい猫」という小説で、入管(出入国在留管理庁)の理不尽さを認識しました。 日本は、基本的姿勢として移民や難民を極力受け入れないということです。ほぼ国民の総意なのかなと思います。 移民は、ある国から別の国に国籍を移すこと、難民は、命の危険があるので、母国に帰ることができない人、かなと思います。 ●難民認定率(8頁) 日本の難民認定率は極めて低い。2021年、日本で難民と認められたのはわずか74人。難民認定率は0.7パーセントだ。 ●入管施設(66頁) 「制度上、入管はいくらでも彼らを収容できてしまうんですよ。在留資格がない人や、非正規滞在などの理由がある人なら、難民申請をしていようと、家族の事情があろうと関係ない。期間も無制限でいくらでも閉じ込めておけるんです」 「被収容者が音を上げて、自分から帰るというのを待っているんでしょうね」 下手すれば病気になっても放置されて死ぬかもしれない場所。それが入管だ。 ●日本は難民条約に入っている(81頁) 「難民を受け入れる気がないなら、建前だけ掲げている人権国家の看板を下ろし、難民条約から脱退してほしい。そうすれば間違って日本に助けを求める外国人も減るだろう」 ●外国人技能実習制度(139頁) 外国人技能実習制度は企業にとっての麻薬だ。最初は躊躇していた経営者も、一度その味を知ると、あと一本、あと一本と打つのをやめられなくなる。日本人とは比べものにならないほどよく働き、金を稼ぐことにギラギラしている。 【目次】 プロローグ Ⅰ 泣き虫弁護士、入管と闘う 私たちを助けてくれるの? 断末魔 囚われの異邦人 馬でもロバでも アフガニスタンから来た青年 国会前の攻防 Ⅱ 彼らは日本を目指した サバイバル・ジャパニーズ 看取りの韓国人 フィリピンの卵 ハノイの夜 赤い花咲く頃 Ⅲ 難民たちのサンクチュアリ クリスマスイブの仮放免者 リヴィのカレー 人の中へ エピローグ あとがき 参考文献 ☆関連図書(既読) 「やさしい猫」中島京子著、中央公論新社、2021.08.19 「エンジェルフライト」佐々涼子著、集英社、2012.11.30 「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」佐々涼子著、早川書房、2014.06.25 「エンド・オブ・ライフ」佐々涼子著、集英社インターナショナル、2020.02.10 (出版社より) ウクライナ難民で始まった話ではない。 ミャンマー、スリランカ、イラン、アフガニスタン、そしてアフリカの国々から……。 命からがら、日本にたどり着いた人たちを、 私たちは、どう受け入れてきたのか? かつて日本語教師として在留外国人と接してきた作家が、人間の心の奥に潜むボーダー(境界)に迫る。 ウィシュマさん死亡事件で一躍注目を浴びた日本の入管・難民問題を、独自の視点で追ったノンフィクション。 難民の受け入れ、入管の改善のために四半世紀にわたり闘い続ける「難民弁護士」児玉晃一。 その奮闘の日々を、現在入管に収監されている在留外国人の取材とともに綴る。 構想から10年。ノンフィクションの旗手、佐々涼子の新たなるライフワーク。

    1
    投稿日: 2025.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    移民・難民受け入れに関する「入管問題」の実態をレポートし、分かりやすく解説している。国の制度の矛盾が浮き彫りになり、国民一人一人が自分事として向き合うべき問題であることに気づいた。佐々さんが、冷静に取材しようと努めながらも、人間味のある優しい眼差しが感じられ、胸が熱くなる。 ご冥福をお祈り致します。

    0
    投稿日: 2025.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    愛聴するラジオで紹介されていたので、、久しぶりのノンフィクション。 読み進めるうちに、誰が善で何が悪なのか、反対側からみたら、思いは逆転するのではないか。 弁護士の児玉さんが昔の弁護で、どう考えても(ネットで事件の詳細を読みかじった程度だけど)気味の悪い男を、面白い男だと言い、死刑執行された晩に追悼の酒を飲み、それがきっかけなのか、囚われている人を助けたいと思うようになったとか。この人は善なのか?難民と死刑囚を一緒にするわけではないし、その方の信念あっての行動だろうし、単純な善悪ではないが、自分が受け入れられるかそうでないかを見たとき、後者だった。 最終章で、「市民社会は共生の道を探り始めている」とあったが、果たしてそうなのだろうか。遠くから眺めているだけなら、共生できるのならその方がと感じるし、でも、近くに、ましてやそのことで嫌な思いをした方にとったら、そんな綺麗事言ってられるのか。 「未知のものへの恐れ」そう思う。理解共感できるかは別の話だけど、まず知ることが大事。 自分の実生活とは結びつかないことばかりだったので、読了まで時間がかかってしまったが、知らなかった世界を知ることができました。 【追記】 他の方のレビューを読み、作者が亡くなられたことを知りました。刊行された直後に病気がみつかったようです。違う作品も読んでみようと思います。

    5
    投稿日: 2025.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「技能実習生」「入管」など聞いたことがあるだけで、実質は何も見えてなかったのか。 ウィシュマさん死亡事件がニュースになっても、稀なケースのように感じていたが、実際はニュースにもならずに、人としての尊厳も奪われている人が多くいることに愕然とした。 それも過去ではなく、現在進行形であるということ。 政治家に頼めば、ビザも簡単に取れてしまうというのもどうだろう。とりあえず、生きるために使える手段は使うというのはわかるが、それでは根本的に完結には進んでいかないと思う。 まずは自分の心の中の「ボーダー」を無くすようにしなければと強く思った。

    0
    投稿日: 2024.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難民、移民問題をよく理解せずに叩いてる人いるけど、この本読んでみてほしい。支持するかしないかは個人の自由ではあるけど、実態を知ってから、批判すべきだと思う。祖国を追われて帰国できない人やその子供の人権が無視されてよいわけがない。

    0
    投稿日: 2024.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めて読んだ「エンド・オブ・ライフ」が衝撃だった そして「夜明けを待つ」も深い感動を…… その作家が先月、56歳という若さで逝ってしまわれた! ニュースにショック これは友人が送ってくれた 中島京子の「やさしい猫」を読んだ後、読みたいと思っていたものだ 〈そして「ウクライナ難民で始まった話ではない。 ミャンマー、スリランカ、イラン、アフガニスタン、そしてアフリカの国々から……。 命からがら、日本にたどり着いた人たちを、 私たちは、どう受け入れてきたのか? 〉 広範囲な取材に胸が熱くなる 私たちってこんなにひどい国民なんですね 知らないでは済まされないですよね 佐々涼子さんの痛切な願いをしっかり受け止めたいと思います ありがとうございました ≪ 駆け回り ただ伝えたい 真実を ≫

    30
    投稿日: 2024.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先日お亡くなりなった、ノンフィクション作家の佐々涼子さん作品。ビザが切れたというだけで、状況や理由も考慮されることも無く収容され、とんでもない扱いをされている、これが日本なのかと愕然とした。死刑を宣告されるほどの犯罪者でも、日本人というだけで、こんな扱いはされないのでは?理不尽な気持ちでいっぱいになった。

    9
    投稿日: 2024.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今の仕事もいいのだけれど、もっと直接的に難民の支援に携わる仕事ができないものだろうかと、読んでてかなり真剣に考えた。 日本人は何様なのだろう。もちろん自らがそういう思いをした日本人もいるし、自分がいつそういう思いをするということもあり得ない話ではないわけで… 何かできることはないものか。額を減らしてしまった募金はそれでも続けているけれど、お金を少しあげてそれで終わり、ではないよな。

    1
    投稿日: 2024.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本は移民・難民について厳しい、という知識はあったけど、現状についてのルポを読むと、ほんと知らないことが多いな、と。見ないようにしていたというのが正直なところかもしれない。入管の状況は相当マズいのでは…人権侵害もいいところ。 とはいえ、ヨーロッパでの移民・難民による(?)急速な社会変化の様子など見ると、日本でどのように受け入れていったらよいのか悩ましい。 まあ斜陽国家だから、そのうち見向きもされなくなる可能性もあるけど…。書いてあったけど、むしろ子どもたちが移民になるかもってのは思ってる。 この方のノンフィクションは興味深いトピックが多く、寄り添い方が等身大で、読みやすいなあ。

    1
    投稿日: 2024.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【まとめ】 1 難民に人権のない国 日本の難民認定率は極めて低い。2022年、日本で難民と認められたのはわずか74人。難民認定率は0.7パーセントだ。 日本で難民として認められない人たちはどこへ行くのだろう。日本には、非正規滞在者を収容する出入国在留管理庁の施設、通称「入管」がある。ビザがもらえない場合、その人たちはしばしばそこに囚われるのだ。 その後、ビザを与えられないまま入管から出されることを「仮放免」というが、たとえ仮放免で出てきたとしても、自由の身とはとても言えない。なにしろ働くことが許されず、社会保障もない。誰かの支援に頼らざるを得ず、本当に困った時も行政に手を貸してもらうこともできない。これでどうやって生きていけというのだろう。特に彼らが必要としているのは住居だ。たとえ友人や支援者の下に住まわせてもらうとしても、いつまでも置いてもらうのは難しいだろう。 2 入管の実態 バブル当時、日本では建設現場などに人が足りず、いくらでも仕事があった。観光ビザで入国してそのままオーバーステイとなっても黙認されていた。非正規滞在の外国人は、事実上日本の労働力の供給源だったのだ。 1993年の法務省の調査で約29万9000人、実数では30万人超のオーバーステイ労働者がいたと思われる。 しかし、この蜜月関係はバブルが弾けて終わりを迎える。警察の取り締まりが厳しくなり、不法滞在者として入管に入れられるケースが多くなっていった。 90年代半ば、入管では劣悪な環境の下、日常的に暴行が行われており、電話を取り次ぐにも「胸を揉ませろ」と迫るなど、職員による強制わいせつや強姦までが報告されていた。 入管の施設には、難民として庇護を求めてきた人でも、非正規滞在者の子どもでも、どんな人でも、ビザを持っていなければ収容される可能性がある。それを「全件収容主義」という。入管は司法手続きなしで非正規滞在者を自由に捕らえることができ、無制限に収容できる。 被収容者への医療についてはその体制の劣悪さが指摘されている。容態が悪くなった被収容者は監視カメラ付きの部屋に入れられて動静監視され、医師に見せるか否かの判断は職員に任される。入管では医療は治すことではなく、「収容と送還に耐えうるだけの健康を維持すること」が目的とされている。 しかし、道で倒れているなら誰かが救護してくれる可能性があるが、隔絶された場所で医師も呼ばずに見殺しにするとしたら、重大な刑法犯罪ではないだろうか。 「早く国へ帰れ」という意見もある。しかし実際には退去強制令書を受けた9割以上の人は送還に応じているのだ。被収容者の多くは、理由があって国に帰れず、過酷な長期収容に耐えている。帰れない理由は様々だ。国に帰れば迫害の恐れがあったり、日本に家族がいたり、人生の長い時間を日本で生活していて国籍国にはもう生活基盤がない人もいる。あるいは、非正規滞在者の子どもで帰るべき国を持たなかったり、日本で生まれて国籍国すらなく、事実上の無国籍状態の者もいる。帰れと言われても無理ではないか。そんな人をまるで罪人のように閉じ込めておくのだろうか。 驚くのは、本来なら庇護されるべき難民でさえ入管に収容されているという事実だ。入管が難民と認めていないのだからあの人たちは難民ではない、と言う人たちに対して、児玉はこんな喩えで彼らの立場を説明する。 「痛風の人は医師に診察される前から痛風なんですよ」 つまり、医師に診断を受けて初めて病気になるのではなく、国が認めようが認めまいが、難民は難民なのだ。 以前は、仮放免によって収容を解かれることも多かった。しかし2018年2月に入管は「仮放免の厳格化」の方針を決定、DV加害者や社会規範を守れずトラブルが見込まれる者など「社会生活適応困難者」も仮放免しないとしている。 また、2021年2月19日、政府は「出入国管理及び難民認定法改正案(入管法改正案)」を閣議決定し、国会に提出した。この法案では、3回以上難民申請した者は申請中であろうと国に送り返すことができ、さらに送還忌避について刑法上の罪を作り、退去強制命令に背くと刑事罰に処すことができるとした。 本案は一度見送られたが、その後修正を重ねつつ2024年6月に施行され、難民認定の申請が3回目以降の場合、「相当な理由」を示さなければ本国への強制送還が可能となった。 入管問題調査会を立ち上げた高橋徹は言う。 「(2000年代に入り)すごく良くなった時代があったんです。入管職員による強制わいせつの話も聞かなくなった。入管問題に携わる弁護士が入管に調査に入るようになった」 また、支援者たちの地道な面会によって入管の中の様子が、外部に知られるようになった。それも功を奏したのだろうと言う。 「手続きも変わりました。難民の仮滞在が認められるようになった。働きながら難民認定を待つことができるようになったんです。形式上はまだ生きているんじゃないでしょうか。制度が設けられて難民認定の手続きが丁寧になり、弁護士のチームもできたので、入管の中が落ち着いてきました」 ところが、これによって仮滞在申請の濫用が相次いだ。 「平和な時期は終わって、再び荒れ果ててしまいました。とにかく難民申請。働きたい人は難民申請という時期がありました。だからオーバーステイで働いて、捕まって収容されると、とにかく難民申請する。そうすると私たちとしても支援しにくいんですよ。嘘の物語を作っちゃう。同じ証拠書類をコピペしてたくさんの人が偽装して申請する。入管だって『またか』となる」 「難民の手続きと、移民の手続き。両方に手を入れて健全化しないと制度は崩壊するんですよ。もともと単純労働で働くには技能実習制度しかない。入り口が厳しいんです。ふらっと働きに来るような人は、とりあえず難民申請して、その手続きの間、働こうって人もいるじゃないですか」 「移民制度が健全であることと、難民制度が健全であること。その2つが揃ってそれぞれの制度が生きる。どちらかの蛇口が閉まれば、もう片方に流れるに決まっている。制度の青写真がまずい。移民制度と難民制度それぞれをまっとうに位置づけられるシステムにしないとダメということです」 3 日本の労働を支える技能実習生 難民に関して、その認定率の低さで悪名高き日本だが、移民についても、安倍晋三元首相は2018年の国会答弁で、「いわゆる移民政策を採用する意図はない」と発言している。日本政府は、移民を「入国のときにすでに永住が決まっている人」と解釈し、建前として日本に移民はいないことにしている。 現実はまったく違う。実際は、特別永住者を除く在留外国人の3割にあたる80万人が永住資格を持っている。事実上、日本は移民を受け入れているのだ。 現在、日本の労働力の主流となっているのが技能実習生だ。技能実習生は家族帯同を許されず、決まった年数で帰らなければならない。移住連の鳥井一平は数年ごとに帰ってもらう彼らを「ローテーション労働力」と名づけている。日本はこうやって、ずっと外国人労働者を使い捨てながら経済を回してきた。 技能実習生制度は、最初は研修制度とそれに続く技能実習制度の二本立てだった。しかし研修制度の名の下に、雇用契約も結ばず安い賃金で長時間働かせる事例が相次いだことから問題となった。そこで法改正をして2009年、技能実習制度に一本化され、最長3年間、企業と雇用契約を結んで働かせることができるようになった。取材当時は、3年間での帰国が必須、延長は認められなかった。 家族同伴が認められていない労働者が3年以上家族と別居ともなれば、人道上の問題として国際問題に発展する。だが移民は入れたくない。日本で子どもを産んで増えられても困る。だから当時は3年での帰国が条件となっていたのである。 外国人技能実習生を指導する日本語学校校長の竹内靖はこう言う。 「東京入管の方にこう言われたことがあります。『日本は純血主義を貫いているんだね。日本に住んでもらっていいのはハイレベルの人たちで、日本の国益にかなう人、つまり西洋人。アジア人は第三国だから帰っていただく』 外国人技能実習制度は企業にとっての麻薬だ。最初は躊躇していた経営者も、一度その味を知ると、あと1本、あと1本と打つのをやめられなくなる。日本人とは比べものにならないほどよく働き、金を稼ぐことにギラギラしている。今や外国人労働者なくして地域経済は回っていかない。 何としても安くて優秀な労働力の欲しい中小企業と、どれだけ働いてもいいから金を稼ぎたいという外国人のニーズがぴたりと合ってしまった。それが外国人技能実習制度の始まりだ。 もしかすると日本人は、この国に来たいと思っている人が無尽蔵にいると勘違いしていたのではないか。定住は認められない、家族も帯同できない、使い捨ての外国人として扱われることがわかっていたら、日本でしか通用しない言語をわざわざ一から学んで日本に来るだろうか。しかもようやく日本語を覚えた人を、たった3年で帰していたのだ。 それでも日本に来れば金持ちになれるうちはやってくる外国人もいるだろう。しかし日本だけがアジアで経済大国だった時代は終わることも、他国との間で働き手の争奪戦になることも、日本語教育の現場では早くから予測していた。 4 日本を目指した人々 フィリピンには技能実習生を送り出す教育施設がある。熱帯の森の中に作られている教育施設は、日本の建設現場での重労働に耐えられるよう、軍隊のような訓練所となっている。 訓練生の実家がある集落には、水道も電気もない。雨が降ればぬかるむような場所だ。そこにあるのは絶対的な貧困だ。たとえ技能実習がどれだけ大変であっても、たった3年我慢しさえすれば、この生活から抜け出せるなら、喜んで軍隊式訓練にも耐えるだろう。実習生になれば、人生ゲームで一発逆転、ステージが上がる。自分が選んだわけでもなく、たまたま偶然生まれてきたにすぎない境遇を、たった3年の我慢で変えることができるのだ。 ベトナムでは送り出し機関のことを「センター」と呼ぶ。技能実習から帰った人たちで、日系企業などに就職できない者は、とりあえずセンターで日本語教師になったり、事務や営業の仕事をしたりする。そして3年ほどそこで仕事を覚え、コネクションを作ると、今度は自分でセンターを興し、同胞を日本へ送り出すのだ。そうやって市内には、大小たくさんのセンターが雨後の筍のようにあちこちに生まれている。 送り出し機関の日本語教育部門で働く佐々木は技能実習制度についてこう語る。 「確かにひどい労働条件で働かせる会社は今でもあるかもしれません。でも、今はきちんとした会社が増えてきています。ベトナムから実習生を見ていると、ちょっと違うものが見えてくるんですよ」 最近は、労働者をつなぎとめておくために、福利厚生がきちんとしているところが増えている。空調設備の整った工場で、労働基準法で定められた時間を過ごす。工場のラインをベトナム人だけで動かしているところもある。日本語はいらない。代々ベトナム人がリーダーとなり、そこに来る実習生に仕事を教える。彼らが来なくなったら、工場は即ストップしてしまう。技能実習生が逃げ出してしまうのは、残業代が少ないからだという。死にものぐるいで稼ぎに来ている彼らは、いくらでも残業がしたいのだ。 「勘違いしてるんですよ。『経済大国の日本に働きに来られて嬉しいだろう?』『どんな仕事でも来たいだろう?』という態度の人がまだまだいる。賃金が安くて、重労働で、日本人が辞めていく仕事に、なぜ外国人だったら喜んで就くと思っているんでしょうね」 働きたいのに働けない難民がいるのに、働いてほしいのに日本から逃げていく外国人労働者がいる。どこまで探っても日本の政策は、人に対する敬意がなく、ただちぐはぐなだけだった。 貧しい人が何もせず手をこまねいて生きていたら、その生活からは絶対に抜け出せない。貧しさから這い上がるためには何かしらの元手が必要なのだ。もっとも技能実習に一攫千金の夢を抱くことができるのも、日本とベトナムに天と地ほどの格差があるからこそだ。 だが現実はどうだろう。ベトナムは私が想像したよりずっと発展していた。ここ数年の急激な変化だ。周りを見渡してみれば、みなスマホを持ち、小綺麗な格好をして街を歩いている。ベトナムが実習生の供給源となるのは、見たところせいぜいあと4、5年だろう。10年後にベトナム人実習生は来ないという意見で、おおかたの日本語教師の見解は一致している。 10年前は、実習生として地方の中国人や韓国人が来ていたが、今はほとんど来なくなった。 ホーチミンやハノイなど都会に住むベトナム人も日本には来ない。ネパールの都市部も同様だ。これからはカンボジアだと言っている。 カンボジアにも見限られたら次はアフリカだろうか? 日本語教師の知り合いたちは、「その頃にはきっと日本人の若者が出稼ぎに行くようになるんじゃない?」とまじめな顔をして言っていた。日本語教師の予測はいつも経済学者より先を行く。

    39
    投稿日: 2024.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ノンフィクションとは不都合な真実を暴く 告発書です。 2021年3月に発生した名古屋出入国在留管 理局に収容中のウィシュマさんが死亡した 事件を覚えていますでしょうか。 これによりやっと出入国在留管理局の施設 通称「入管」の実態が世に知られるように なりました。 日本は難民条約に加入して40年経ちます。 しかしその間に難民として認められたのは わずか900人弱です。 国連から人権条約違反、国連憲章違反との 批判に耳を貸さず、今も難民を長期収容し、 強制送還し続けているニッポン。 その真実に迫るのが本書です。 しかし「技能実習生として多くの外国人を 受け入れているではないか」という意見も あると思います。 日本は都合の悪い難民を排除している一方 で、都合の良い難民は受け入れています。 これが「技能実習生」です。 「技能実習生」の実態は安い労働力であり、 もはや「技能実習生」の存在なくしては日 本の製造業は成り立たないとまで言われて います。 母国より賃金の良い国で働けば豊かになり ます。 そんな動機から日本へと来ますが、期間は 3年間だけです。それでも3年間で十分な お金を稼げるのであればまだいいです。 いずれ母国も豊かになり、日本へ行く必要 がなくなったり、別のアジアの国の方が賃 金が良いとわかると日本は選ばれなくなり ます。 そんなもう一つの不都合な真実にも焦点を 当てます。 今、全ての日本人が「自分ごと」として知 っておくべき真実が満載の一冊です。

    0
    投稿日: 2024.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これが「おもてなし」の国、日本で起きている現実だと思うと戦慄する。 日本での難民申請者の弁護を長年続けている児玉弁護士の活動は、まさに地獄に仏。 しかし、国際難民条約に加入している国でこんなひどいことがまかり通っていることが事態が異常だと言えよう。 日本が難民条約に加入しているからこそ、そこに望みをつないでくる難民も多いはず。 経済や政治的事情によって、弱い立場の人の命が左右されることがあってはならないと、強く感じると共に、一人でも多くの人にこの現状を知ってもらいたいと感じた。 2024.1

    21
    投稿日: 2024.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本の難民入国についてのルポタージュ 自分の無知無関心について思い知らされる。 現代の日本で、信じられない位の酷いことが、今も本当に近くで起きていることについて愕然とさせられた。 酷い事実である事柄を、読み易すくわかりやすく、感情的にならない調子で書かれていて、また、希望のある部分についても同様に書かれていて、文章や構成の凄さにも感動。

    0
    投稿日: 2024.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごいと読むたびに思うノンフィクションの書き手(ご自分の身を削りながらお書きになっているのだろう)佐々涼子さんが、日本の難民、移民、技能実習生について取材されたもの。 この問題についてはいつも自分に何ができるのだろうかと考えさせられる。児玉晃一弁護士、お名前はよく拝見していたが、この本を通じて身近に感じられたので、ご活躍を今後も追っていきたい(この問題での「ご活躍」の場があるのが良いのか悪いのかは別にして)。

    5
    投稿日: 2024.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    入管でのウィシュマさん死亡事件、ひどい事件とは感じつつ、難民制度、難民と移民の違いについて無知だったことを思い知らされました。日本の難民制度の問題と、入管での人権を無視した対応とは全く別問題だと思っています。恥ずべきことだと思います。一方で鎌倉アルペなんみんセンターの取り組みを知り、希望を見た気もします。自分として何ができるか、考えたいです。

    0
    投稿日: 2024.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    毎回、佐々さんの著書には深く考えさせられます。 入管で死んだスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん。確かにこの報道で劣悪な環境の入管施設を知った。 佐々さんは「異様な状態だが、私には既視感があった。長崎の大村入管で餓死をしたナイジェリア人のサニー、そして絶叫しながら死んでいったカメルーンのWもいる。彼らの死についてきちんと原因が究明されていればウィシュマは今も生きていただろう」「誰も口にしないが、痩せた黒人男性より、若くて健気な女性には同情を抱きやすいのだ。そして伝える側は、彼女の物語の方がはるかに共感を得やすいことを、よく心得ている。」 と記す。 入管施設雑居房は男女別、子供でさえ男の子は母親と一緒は許されない。 運動場はない。窓はあるけど開けることもできない。曇りガラスで外も見られない。シャワーは週2回15分だけ。部屋の片隅のトイレは壁がない。 2019年以降、「円安は止まらない。日本は外国人労働者にとっていよいよ魅力のない国になってしまった。さして高い賃金が得られなくなってしまった今、外国人が日本に働きに来るメリットは少ない。」 「働きたいのに働けない難民がいるのに、働いてほしいのに日本から逃げていく外国人労働者がいる。どこまで探っても日本の政策は、人に対する敬意がなく、ただちぐはくなたけだった。」 刑務所まがいの入管施設の実態と、難民に関わってきた弁護士や支援者、国へ強制送還されたら死ぬしかないと申告し続ける難民申請者、日本の難民認定法と政治。一冊にギッシリと詰め込まれている。 「日本が難民条約に、加入して40年間で、難民として認められたのは、わずか900人弱。国連から人権条約違反、国連憲章違反との批判に耳を貸さず、今も難民を長期収容し、強制送還し続けているニッポン。国際社会から日本人の人権感覚が問われている。20年以上も難民認定を待ち続けている人々がいる。迫害から逃れて希望をもって来日した難民を友人として受け入れる用意は、市民社会はできている。次は、政治が変わる時だ」ドキュメンタリー映画『牛久』トーマス・アッシュ監督 有川憲治さんの紹介文 表紙も秀悦、多くの人に読んでほしい本でした。

    1
    投稿日: 2024.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても読みたかったノンフィクション。 2024.2.16(金)0:17 読了 入管の酷さ、人権意識の低さ 日本人の差別、偏見意識の高さ… 一人一人の人生や苦悩に焦点を当てられたルポ 読んでいてずっと苦しかった 最終章の鎌倉の難民受け入れ施設には希望が見えた 単一民族、先進国としての驕りは、今の凋落してきている日本では通用しなくなってきているのに 現に、もう、来てくれなくなっているではないか 日本人が出稼ぎに行っている、優秀な研究者などは海外に行ってしまうような現状で どこまで世界に取り残されるんだろう

    0
    投稿日: 2024.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    知らない世界だった 人はどこに生まれてくるかは選べない 日本人は純血であること、完全であることが好きで、少しでも違っていると仲間に入れない。 日本が買い手市場だった時代は終わりつつある、今は、彼らの方が日本を値踏みしているのだ。 いまだに昭和時代の栄光にすがって、外国人を怖がり、時に見下し、鎖国政策を取り続け、いろいろなことが悪くなっている 今後、少子高齢化多死社会を迎え、外国人を受け入れない選択枝はない。ならば、どうやって共に暮らしていくのか、未来は私たちの手にかかっている。

    2
    投稿日: 2024.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    佐々さんの本は3冊目。他2冊よりもよりノンフィクション要素の濃い本だった。深く厳しい現実を表している。学ぶのを、知るのをやめてはならない。恐れてはならない。全ての日本人に問われている。

    1
    投稿日: 2024.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    移民、難民問題。 佐々涼子のノンフィクションという理由で読んだが、ものすごく勉強になった。 日本ではこんなことがまかり通ているのかと、驚きと怒りを禁じえない。 外国人の技術研修生の実態も記されているが、これからの将来、当たり前のように外国人が日本に来てくれるとは思わない方がいい。 インバウンドを6,000万人とする目標もいいが、足元の一緒に生活をする外国から来た人のことも考えたほうがいい。 どんな人も一度読んで絶対損はしない本

    3
    投稿日: 2024.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分自身が全く知らなかった日本における難民の現実…なんて酷いのだろう。そして自分自身の無知を思い知らされた。 たくさんの人にこの本を読んでもらいたい…そう思った。

    1
    投稿日: 2024.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    Border https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-7976-7402-6

    0
    投稿日: 2023.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    エンジェルフライト、エンドオブライフに続く本著者今年3冊目。期待して読むが、期待感が高いが故の落差を感じてしまう。 入国在留管理局の施設で亡くなった女性のニュースが記憶に新しい。入管在留管理局、難民の問題を描く。 「今や外国人労働者なくして地方経済は回らない、彼らは今の日本人と比べ物にならない程よく働く やすい労働者が欲しいが、純血を重んじる日本は、定住されては困るの思想から、外国人労働者受入の体制が出来ている」 そう思う、おもてなし日本も労働力不足でサービスが低下しているのも実感している。人が確保できなければロボで行く道を探るかみたいな話を先日友人ともした。 在留管理局の施設で亡くなった女性のニュースでは女性の方にも否が有るような書込みもyahooニュースでされており、また多くのいいねマーク付いている事に残念に思う。 現代にまだこんな酷い状況の問題があり、認知されていないことに憤る。そういった意味では本書はこの問題を多くの人に広めた素晴らしい本と言える。 けれども、前作を読み期待していた私としては残念感が先行してしまった。著者の熱量を感じない、話を進める主人公に熱を入れられていない様に感じる。

    0
    投稿日: 2023.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいて本当に日本のことなのか?と疑いたくなった。 自分の無知を恥ずかしく思った。 何が自分にできるのか。 まずはこのことを忘れないことが第一歩だろうか。

    2
    投稿日: 2023.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2023.7.22市立図書館 「紙つなげ!」のノンフィクション作家による入管問題に関するノンフィクション。初出は集英社クオータリー『kotoba』(2013春〜2014冬号、このときはたしか『ダブルリミテッド(←長年日本で生活する外国人労働者のこどもが陥る、日本語も母語も満足に話したり読み書きできない状態)』というタイトルだった、2020春〜2021春号)。掲載されていたときにきれぎれに目にしていたけれど、本になってまとめて読める日を待っていた。ありがたいことに夏休みの入り口といういいタイミングで順番待ちしていた図書館の本が手に入った。いまはちょうどテレビドラマ「やさしい猫(原作は中島京子の小説、読了済)」も放送中なので、いろいろ重なることも多そう。 入管問題に熱心に関わる弁護士となった大学の同窓生に著者が偶然にも再会したのが始まりで、入管、移民と難民に関わる現状を国内外で取材し、入管や外国人労働者をめぐるさまざまな闘いを追っている。牛久をはじめとした入管の問題はあちこちで聞いて知っていたが、数年前に鎌倉にできた難民支援施設(アルペなんみんセンター)のことはこの本ではじめて知った。仮放免になっても拘禁反応がでるほどだという過酷な入管収容の話ばかり続いていたので、心ある人の存在に著者同様なんだかほっとしてしまったが、このような場所が全国に増えていかないと救われるべき人が救われない。 ウクライナからの避難民(←微妙に言葉を使い分けている)への支援や、アフガニスタンから来ている人800人のうち100人余りが異例の規模で難民認定されたというニュースもあり、入管を巡る状況はよくなっていくと信じたいが、この本の刊行直前には世論も高まり提出がいったん見送りになった入管法改正案(強制送還停止規定の適用除外)は、けっきょく6月に成立してしまった。 「やさしい猫」のSNS上での反響を見る限り、一般的な人々の在日外国人への感情はまだまだ(なんでそこまで、と悲しくなるぐらい)厳しく冷たい。「入管に捕まっているのは偽装難民や犯罪者ばかりで厳しく弾いていかないと日本の治安が悪くなる」という思い込みをどうやって解いていけばいいのだろう。 この作品は著者が元日本語教師というバックグラウンドもあって、私自身と近いスタンスで技能実習をはじめとした受け入れ制度や日本に住む外国人の事情を(実感として)誠実に的確にとらえているので、こうした情報をなるべく多くの人に読んで知ってもらえたらいいなと願う。

    0
    投稿日: 2023.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難民の受け入れ、入管の改善のために四半世紀に渡り闘い続ける「難民弁護士」の奮闘の日々を、現在入管に収監されている在留外国人の取材と共に綴られています。 先日、中島京子著「やさしい猫」で日本の信じがたい人権侵害・悪法について知り、かなり衝撃を受けたところ。 ウクライナ難民で始まった話ではない。日本でも受け入れられていますが、日本の難民認定率は1%にも満たない低さ!! 果たして受け入れたその後は…? ウクライナ以外の国からの難民希望者の対応は…? 本書は、日本であまり知られていないその現実について綴られています。 無知・無関心は大きな罪を作り出す。 入管では、もし家庭や介護施設であれば犯罪になるようなことが罷り通っている。司法手続きなしで非正規滞在者を自由に捕らえることができ、無制限に収容できる。 入管法改正法案は更にひどい…。 助けを求め、希望を持って日本という国に渡ってきた人たちに申し訳なさすぎて言葉にならない。 いつか自分達が外国に助けを求めたとして、まるで犯罪人のように扱われ自由もなく、同じように扱われることをどう考えるのか。 人権侵害も甚だしい。 かつての「ハンセン病患者隔離」のように、ひっそりと人生を狂わされている人がいる。 『私たちを助けてくれるの?』 少女の声が頭から離れない。 本書は是非多くの人に読んで知って頂きたいと思います。

    5
    投稿日: 2023.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分のまわりの平安にしか目を向けない日々を送っているとこぼれてしまう問題を ちょっと視野を広げるだけで 不思議に思ったり疑問をもったりすることが出来る。 その問題についてネット検索はすぐに答えを出せそうに思うけれど じっくり考えながら答えを出すのは良書に出合うことである。 この本はまさにひとつの問題を提起してさらに考える機会を与えてくれる良書である 。 今の日本ががっかりする国とならないように考えていきたいと思う。 佐々さんは今、闘病中とのこと。 早くお元気になられますように。 次の作品を待っています。

    2
    投稿日: 2023.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まだ読んでる途中だが、ウシュマさんの事件意外にも入管内での人権無視の体制 日本でこんなことが起きてるのか?!と悲しくなる。 また弁護士の児玉さんのTwitterに多数の「即帰れ」などのコメント 一部とはわかっていても同じ日本人なのかと悲しくなる。 自分自身も今まで無関心でいたことも同様に情けなく思う。 自分がもし海外に行って、このような待遇を受けたらと思うといたたまれないし、その国を憎むだろう。日本はすごいだろ?良い国だろ?と心から言える国になってほしい。

    1
    投稿日: 2023.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    予想していたより読み進めやすかった。そして、かなり酷い想像をしていたにも関わらず、入管の収監者への扱いが酷かった。治安維持法と同列(より悪い)に述べられるなんて。ウィシュマさんのようなことが特別ではなく、恒常的な状態だなんて、おかしい。集団ですごす部屋のトイレに壁がない、ほぼ室内だけで過ごす、痛くて叫び続けたり血を貯められるほど吐くのに医療が受けられない…。四年収監されて仮放免になったナイジェリア人のエースがアルペなんみんセンターのクリスマスコンサートで脂汗を流してうずくまるように身体を曲げている(普通なら感情が揺さぶられるような合唱)のが、収容で極端に刺激がなかったための拘禁反応だと書かれていて、これが命からがら日本へ逃れてきた人に対する国の対応なのかと、恥ずかしくなる。 おかしいのは日本の社会構造も。みんなが嫌がる労働を「海外」からの技能実習制度に頼る。円安でどんどん日本離れが進んでいるのはむしろ自らを見つめ直す良い機会。安いカット野菜も、骨とり魚も、きれいにさばかれた肉も、もっと必要に応じて高くなればいいのだ。大学進学率が50%超えるのがおかしい。どんな仕事についても、一生懸命働けばそれなりの福祉や、仕事への尊敬を受けられるような社会構造を築くべき。 とまあ、色々なことを考えさせられた。★4にしたのは、収監される人たちがどういう事由でそれぞれそこにいるのか比率が分かりにくかったから。 これを読んで、少し知った私にできることは何だろう?難しい。

    5
    投稿日: 2023.05.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心が痛い。 読んでいてこんなに心が痛むノンフィクションは、他にない。 罪悪感といたたまれなさに、何度も読むのを止めようと思った。 日本には「入国管理局」の名の下に、平然と人権を蹂躙して「正義」を標榜する機関がある。どんなに証拠を積み上げても、難民として認定することを拒んでいるという事実がある。難民認定にも人種・国籍の差別がある。そしてそのことを、日本人のほとんどが知らない。知ろうとしていない。ウクライナ避難民受け入れの美談に酔って、「日本は良い国だ」という偏向報道の歪みのままに、日本礼賛に旗振りをしている。 吐き気がする。 自分自身の無知と無関心の罪深さに狼狽えるばかりだ。 本書の終わり近くでは、鎌倉市の方々や市行政の方々の、温かい支援や難民支援に向けた国への働きかけのことが紹介されている。けれど、結局はそれも「善意」のレベルで止まっていて、国を変えるための「政治」には繋げられていない。子ども食堂に感じるのと同質のものを、ここにも感じる。 ささやかな善意の積み重ねは不可欠だ。それを否定するつもりは微塵ない。自分自身もそうして動いている人間の1人だ。 けれど、それは結局、隙間埋めにしかならない。大きく壁がくずれているところにいくらパテを塗ったって、風は入るし水は漏れるし、いつかは建物自体が崩れ落ちる。 佐々さんの本を読むと、いつも、何かしなければという責め立てられるような思いに駆られる。 何ができるのか?どこから始めればいいのか? 答えはないけれど、まずは動こうと思う。 読者の責任はそこにある。

    6
    投稿日: 2023.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本への移民と難民について、徹底した取材に基づいて詳細に描かれている作品…。移民と言えば、技能実習生…技能実習生がどんな経緯を辿って日本に来ているのか、今まで深く考えることはなかったなぁ…私の職場にも技能実習生はいるけれど、彼らがいなくなったら…今の仕事成り立たないだろうなって思うとこの作品を読んで大反省しました!! そして、ウィシュマさん死亡事件で日本の入管・難民問題をほんの少しだけ知っていた程度だったんだと愕然としました。ウィシュマさん死亡事件は明らかになった事件であって、こういった悲しいことは過去にも起きていたんだと…本当に怖くなりました。 「国籍や在留資格に関係なく、すべての人が家族と一緒に暮らす、 迫害の恐怖から逃れる、不当な身体拘束から解放される、 あるいは、収容されていても適切な医療を受け、命を維持できる。 いわば当たり前の世界が私の夢です。」と語る、児玉弁護士の言葉が胸に残っています。この社会にある、目に見えない「ボーダー」を取り払うため、私には何ができるだろうか…考えさせられる一冊になりました。佐々涼子さんの作品は、どれも心を打つものですが、この作品も読めて良かったと思いました。

    36
    投稿日: 2023.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人の人権感覚が問われている。女性、LGBTQ、高齢、障害、子ども、、、そして移民難民への対応。心優しい人もたくさんいる中、この問題が起きている原因は日本人の国民性なのか?閉鎖的、人見知り遺伝子?鎖国日本が生きやすいのか?それは正当化されることなのか? 日本人は多様性を受け入れ難いのか? どうしたらいいのか考えさせられる。

    1
    投稿日: 2023.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分が暮らす国で起きている現実。 治安を、自国民を守ると言うある種の正義の遂行が善意の人々さえも追い詰め時に命をも奪う。 これは正義なのか。

    2
    投稿日: 2023.03.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2023年9冊目。 佐々さんの本は必ず読んでいます。 イギリスがEUを離脱するというニュースが話題になっていた頃から、移民・難民の支援について関心がありました。 JICAから教材を取り寄せて、教科書的な情報以外のことも、自分なりには教えてきたつもりでした。 が。 この本を読んで、日本の移民・難民に関する政策や、入管の実態を知り、言葉を失いました。 また、何となく知っているつもりでいた技能実習制度についても、詳しく学ぶことができました。 日本が値踏みされる状況になっていることに気づかされた時、驚いてしまいましたが、驚いた自分に嫌悪を感じました。 この本曰く、一面では、日本は経済大国でも人権国家でもないのだから… この問題は、関心ごとの一つになりました。 勉強していきたいと思います。

    1
    投稿日: 2023.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    知らなかった…では済まされないことが現実にある。 自分の無知を痛感し、まず知らなければと思った。 入管「出入国在留管理庁」で人生や生活を奪われ、まるで犯罪者扱い。 難民であり犯罪者ではないのに施設の中に人権などないかのよう。 命がボロ切れのように放置。 これが日本なのか、目を逸らさずにはいられない。 日本は先進国で法治国家だろうというのは建前だけか…と。 「私の人生の最大の失敗は、日本に助けを求めたことです」 このことばを言わせたのは、紛れもなく日本であるということが恥ずかしく情けない。 政治家は、何も知らないのか、知ろうとする気もないのか、とさえ思えてくる。 あとがきにもあったが、「今、私たちは平和を享受している。しかし、これからも戦禍に巻き込まれないと言い切れるだろうか。その時、私たちに手を差し伸べてくれる国が果たしてあるだろうか」に苦い気持ちになった。 さらりと新聞を読んだ程度しか知らなかったことをかなり深く知ることができたが、これからの日本を考えると不安の方が多い。

    39
    投稿日: 2023.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    佐々さんの新作は表紙の写真を見て「トランプ政権で始まった移民規制の話」と思い込んでいた。とんでもない勘違いだった。 本書は、ここ日本で、今現在実際に起きている、 出入国在留管理庁(入管)による難民排除を取り上げたノンフィクションだ。 日本に来たのに難民と認定されない人達の苦しみ、技能実習制度を利用して期間限定で日本に来た(来ようとする)人達を追う。さらに1ヶ月間難民センターに滞在し、そこに身を寄せる人々と触れ合う。 新聞報道等で目にすることはあったが、ここまで酷いとは想像もしなかった。何度も書くが、この国はおかしい。

    3
    投稿日: 2023.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    P49 〈入管とは、2019年に入国管理局から改称した 『出入国在留管理庁』のことをいうが、狭義では、外国人を収容する施設を指す〉 佐々涼子さんは「入管という施設がどのようなものかよく知らなかったし、 ましてや何が問題なのかわからなかった」と書いている。 私自身、入管で起こった事件も、新聞やニュースで目にしていたが 佐々さんと同じようにわかっていなかった。 P202 弁護士の児玉晃一さんの言葉 「たぶん政治家は何も知らないと思いますよ」 歪みは修正されるだろうか。 児玉さんの夢は叶うかな。 いろいろなことも知ろうと思わなければ見えてこない。 今回も佐々涼子さんがそのきっかけをくれた。

    2
    投稿日: 2023.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これだけ難民認定絡みの悲惨なニュースが世に知られたのに国が変わる様子は見えてこない だけど難民認定絡みの悲惨なニュースか世に知られたことで国民の認識変化は確実に見えた もう以前のように世界の多くの人達に憧れ、目指す国ではなくなったのに同じ態度でこれからも接するのか 主権者と対話する気はあるのだろうか

    1
    投稿日: 2023.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    温かい物語はある。 しかし、日本の難民認定をめぐる状況は、悲惨だ。 それは約20年前から牛久の入管で面談をした私の実感だ。 この問題を知らない人に。是非、本書を手に取って欲しい。

    2
    投稿日: 2023.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    偏見は拭えない。時々、庭の草を採るように自分自身で点検する。印象深いエピローグに載った言葉。 自分にも当てはまる。現実は、知らない事が多く、情報は黙っても入ってくる。ただし、正しい情報ばかりじゃない。自分で考えて、取捨選択して行動しよう。と思わせてくれる一冊。また1つ、出会えて良かった著書。

    2
    投稿日: 2023.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     中島京子さん著『やさしい猫』を読んで、入管問題に興味を持った。興味を持って日々過ごしていたら、テレビや新聞、本など、入国問題を扱っているものが目につきはじめ、改めて自分が今までどれほど無関心だったかを日々感じている。  著者もあとがきでこう書いている。    ○「日本に難民は来ていない、ほとんどが偽装難民だ」といわれれば、そんなものかと聞き流し、思い返すこともなかった。つまり入管問題を作り出し、放置していたのは、他ならない、無関心な私自身だったのだ。今私たちは平和を享受している。しかし、これからも戦火に巻き込まれないと言い切れるだろうか。その時、私たちに手を出し差し伸べてくれる国が果たしてあるだろうか。  日本は1981年に難民条約に加入している。しかし、難民として受け入れることはかなり珍しく、自国に帰すか、それを拒否する人は、入管収容所に長期に渡り閉じ込める。収容所では人権などなく、本当に日本人がそんなことをしているのか?と直ぐには信じられないような残酷な対応をしているという。 (日本に助けを求めにきた外国人の話・本文より)  ○俺は、日本は難民条約に入っていると信じていた。日本は先進国で法治国家だろうと。もしこれからも難民を受け入れる気がないなら、建前だけ掲げている人権国家の看板をおろし、難民条約から脱退してほしい。だって実際、この国は人権国家じゃないんだから。そうすれば間違って日本に助けを求める外国人も減るだろう。お互いハッピーじゃないか。俺も他国に助けを求められる。  こんな状況を看過している国のトップを私はとてもじゃないが信用できない。現在、歴代の総理大臣を思い浮かべて、え?あの人もあの人も、何もしてこなかったのかと愕然とする。日本人であることが、恥ずかしく、罪深く感じた。  佐々さんはもともと日本語教師をしていて、その関係で、第二章は、日本語教師の視点で外国人技能実習制度について詳しく書かれている。個人的にはこの章が一番よく書かれていると感じた。  この章で、衝撃を受けた。日本の国力は下がっており、近い将来、日本に出稼ぎに来るメリットがなくなり、実習生が来なくなるだろう。そして後々、日本人が外国に出稼ぎに行くことになるかもしれない。というのだ。日本に実習に来ている、または行こうと用意してくれている外国人に日本語を教えている人達がそう見ているのだ。生の感想だろう。  入管問題をもっと知りたいとこの本を手に取ったが、取材した個々の案件の事が主だったので、全体像はまだよく掴めなかった。これからも関心を持ちつづけていきたい。

    12
    投稿日: 2023.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2022年11月大雨の中開催された移民難民フェスの、テントの外はびしょびしょで本を売るには最悪の環境の中、出店されていたポルベニールブックストアさんで購入した。 読まないといけない本と直感した。 映画牛久、を見ないといけない映画と直感したのと同じ。ウィシュマさんの不幸な死(日本という国の全体の、法や行政やそこで雇われてる人らの悪意による、不可避出なかった、回避できたがしなかった悪意の死)と、あからさまにこれまでの難民認定、施策とは真逆でおかしいウクライナからの難民への対応、 もやもやしすぎているのできちんと知らなければならないと思って拝読。 冒頭の鎌倉のアルペなんみんセンター。  この様な場所があることを知り希望と安堵。 難民支援闘士である児玉晃一弁護士。 2001年アフガニスタン難民を解放する判決を出した東京地裁民事三部の藤山雅行裁判長(身柄拘束自体が個人の人権に対する重大な侵害であると明言、、、しかしそれから20年以上経っても何も変わらず、こりもせず改悪入管法再提出とかしてる) 強制送還されれば宗教独裁イランで死刑になるイラン人送還拒否で血まみれ、流血している人を無理矢理押さえつけ搭乗させようとする入管職員、イラン人機長への呼びかけで機長が搭乗拒否、送還をなんとか免れたという話など、壮絶な、しかし、一人ひとりの普通に生活する権利、それを人権というが、そんな人たちのありえない物語の数々。 日本は法治国家でもなんでもない、人権国家と嘯いて独裁政権を非難しあり、日本と違うなんてイメージをマスコミも政府もあおるがしらじらしいこと、甚だしい。 そのイラン人の言葉、 日本は難民条約に入っていると、先進国で法治国家だと信じていた。もしこれからも難民を受け入れる気がないなら、建前だけ掲げている人権国家の看板を下ろして難民条約から脱退してほしい。 全くその通りだと思う。 どんなに大変でも間違えて日本にだけは来ない様に!どうか他の国へ行き難民認定されて祖国にいるより良い生活と安全を手に入れてください、と逆説的に自虐的に思ってしまう。 劣等民族による選別と差別。 映画牛久を見て、この本を読むとよりよく実態、事実、現実を理解できるし、より読んでいて生々しい痛みと日本人としての恥ずかしさを実感し、息苦しくなる。 ウクライナ難民のことを書いてしまったが、本書でも、そのことの控えめにではあるが違和感として述べられており、ウィシュマさんについても、そもそも彼女が先に入管施設で死亡したアフリカの男性より、若くて美しい女性であったことも比較において報道や興味の対象となっただろうし、そもそも、全く同じ条件、留学生として来日、DV被害に遭いビザなしとして収容され体調が悪くという全ての条件が同じだがウクライナ人とか欧米系の女性であったならそもそもあんな酷い虐待にあっただろうか。虐待=犯罪レベル。そのことも著者の佐々さんは、きれいごとだけいうつもりてはない、と書かれている。 このことはとても大事。ウクライナ難民と、クルドやミャンマーやスリランカやアフガンやイランやさまざまな地域や国から来た難民との違いすぎる違いをいうことははしたなくもあり、ウクライナ難民の方を貶める意図は毛頭ないが劣等民族劣等国家である我々はそのことも 自戒を込め恥ずかしながらも言わねばならないだろう。 後半の実習生、研修生に関する調査と考察は、知らないことが多く、大変貴重な資料と感じた。佐々さんは、実習生は日本社会にとっての、こびとのくつや、とおっしゃっている。我々が知らないところで働いて経済を回してくれている、と。私も毎日、やすい食品やタオルなどが日本産であるのを見ると、ドキュメンタリーで見た制度の中で来日し毎日技能を学べずタオルばかりを縫製しそのことを隠す様に言われているアジア人の女性を思い出すし、食べながらも複雑な思いにかわれる。 こういう本を課題図書にしたら良いのではないですか。知らないことを知ることは、特に子ども、学生、若い人がこういうことを知理、おかしいことに気づくことは大事。 私たちを助けてくれるの?助けられるの?と最初の出会いのときに12歳の少女ナディアに問われた児玉弁護士。日本という偏屈で狭量な社会に生きる私たち一人ひとりに対して問われている言葉だと思う。 まずは、違法行為をしない法務大臣さんになってほしい (入管法改「正」案のもとになったのは当時の法務大臣河井克行の私的懇談会である第7次出入国管理政策懇談会だそうだし。死刑執行のハンコつくだけの暇で目立たない大臣職などと嘯いた統一協会関係者とかですね、 下々のものは悪いことしてなくてもしよっぴかれますが、真の法治国家ではない適当国家人権侵害国家ではかなり悪いこと、違法行為してもお咎めなしです) メモ 衆議院 2021年04月21日 法務委員会 での、難民審査参与員柳瀬房子(特定非営利活動法人難民を助ける会会長)の参考人としての話。難民として認定すべき人があまりに少ない、偽造難民が多い、入管法改正法案に賛成と述べていて、著書が驚きガッカリしている記述あり。106ページ。難民を助ける会ではないのか?疑問。

    3
    投稿日: 2023.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難民や入管については、中島京子「やさしい猫」で小説として、現状を初めて知ったが、今度は本当の現実を知ることとなる。 あまりにも悲惨で残酷で、読むのが辛くなりながらも、そこには温度を持った人間がいることが救いとなる。 もちろん、これからもっと現実を受け止め、他人事ではないこととして考えなければならないと強く思う。 ただ、根本的な見直しをしなければ、なかなか一筋縄ではいかない問題だ。 Twitterで知った著者の病気も心配だ。 ノンフィクション作家としてまだまだ精力的に発信して欲しい。

    3
    投稿日: 2023.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本への移民と難民の話。難民と言われたら今のウクライナ難民のイメージ。また、不法残留となれば入国管理センターで亡くなった女性のニュース、中島京子さんの「やさしい猫」で読んだ話が思い浮かんだ。それだけしか知らない。そしてどこか遠い世界の話と感じていた。だが。そこから外国人技能実習生の話となり、それは近所のコンビニにいる方、近所の工場にいる方、よく見るそれらしき方たち。少し身近だと感じた。日本は難民に優しくない国、外国人労働者に優しくない国。だけど、それは多くの人にその事実が知られていないからだと思う。どんな扱いを受けてどんな生活を強いられているか知らないから。学校でも習った記憶、ほとんど聞いたこともない。まずはこのような本やニュースを通して一人でも多くの日本の人に知ってもらうこと、それが支援の輪が広がったり国を動かすことに繋がるのではないかと思った。

    3
    投稿日: 2023.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世の中の出来事をこんなにも知らない自分に気がつき、日本人の難民や差別への無関心が事態を悪化させていると痛感する。まずはこの本で知ったことを家族や友人に伝えることが自分にできる一歩だろうか。 日本人は国籍で差別している…本当にそうなのだと思う。 SDGsなど耳障りの良い言葉が流行り、都合の良い解答を求めるようなことが既に間違っているのではないか。

    2
    投稿日: 2022.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ◆首藤淳哉: 『ボーダー 移民と難民』私たちの内なる境界を考える(HONZ 2022年12月14日) https://honz.jp/articles/-/52663

    1
    投稿日: 2022.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    待ちに待った新刊。 「紙つなげ」も記憶に新しいと感じていたのだが それでもすでに読み終えてから8年ほど経っていたのに驚く。 今作も骨太で読み応えあり。 著作に一貫されている表舞台では輝かないスターへの愛あるスポットが感動的でキャラクターも想像しやすく描かれている。 改めて移民と難民について普段意識することなどなく全く無知であったことに気づかされて愕然とする。 たまにニュースでチラ見する程度で当事者意識など微塵も無いに等しい。 他の先進国との難民認定数の差に驚き憤りを覚えるが現在の世界情勢を鑑みると今やいつ私たち日本人が他国へ亡命しなければならなくなるかは現実問題として直面する時期がすごそこまで来ているのではないかと考えると全く時代錯誤な入管政策を続けているのだなとなんだか滑稽に思えてくる。 文中にあるように「情けは人のためならず」 明日は我が身と考えて人に接することの大切さが問われているように思います。 次回作はどんな地上の星を見せてくれるのか。 首を長くして待っておきます。

    4
    投稿日: 2022.12.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    佐々さんの本は『エンドオブライフ』『エンジェルフライト』『紙つなげ』に続いて4作目。しかしこれまでとは少し違う印象を受ける本だった。 難民と聞くと世界のどこかの話に思えてしまう。 でも少し考えればわかることだった。日本にも難民が来ないはずはない。 本書では、 ・日本の難民認定について ・技能実習生の実態について ・日本で困っている移民難民の方々をサポートする組織について 佐々さんの取材を通じて知ることができる。 本書で私がハッとさせられたのは次の2点だ。 ・日本人の差別意識が無自覚にとんでもなく高いこと ・日本の入管について、移民、難民について自分が驚くほど無知であったこと ・日本人の差別意識が無自覚にとんでもなく高いこと  昨今"Black lives matter"が取りざたされているように、アメリカにおける黒人差別問題は世界的に知られている。しかし、日本人に「あなたは日本で人種差別があると思いますか」と問えば、あまりない、とかわからない、という感想を抱く人が多いのではないかと推測する。 しかし、少し立ち止まって、ゆっくり考えてみてほしい。 近所にベトナム人の技能実習生が複数人で引っ越して来たら、日本語の不自由そうな大きな黒人がコンビニのレジに立っていたら。ハーフの人が日本代表として代表選手に招聘されたら。一抹の不安や違和感のようなものを抱かないと言い切れるだろうか。ただ単に、他国と比べて人種の多様性が低いだけで、少しでも接点があろうものなら排除してしまいたいという気持ちを持ってしまう人も少なくないのではないかと思ってしまう。(もうこの考え方自体が一種の差別なのかもしれないが・・・) ・日本の入管について、移民・難民について驚くほど無知であったこと  日本の難民認定のハードルは理解不能なレベルで高い。UNHCRが書面で「この人は自国で迫害の危険にさらされています、保護してください」という依頼を発行しているのに、難民とは認められない。では、一体誰が難民として認められるというのだろうか。それに入管での人の扱いは本当にひどい。現在の日本で実際にこんなことが起こっているとはにわかに信じがたい。 自分はまだまだこの問題を知らない。わかっていない。 これを機にもう少し勉強しなければと感じた。

    1
    投稿日: 2022.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あの治安維持法でさえ拘禁するには裁判所の決定が必要で最長二年までだったにも関わらず、入管は独自の判断で無期限に拘禁している実態。拘禁されているのは、なんらかの理由で母国に帰ることを拒否している人たちだ。特に母国に帰れば殺害されてしまう危険がある人も相当数いるという。それでも入管は難民と認めない。 そんな入管(国家)と戦う児玉弁護士の活躍を軸に、著者が出会った関係者への取材が描かれている。この問題に関しては「怒り」しかない。ほんとに恥ずかしい国だ、日本は。

    1
    投稿日: 2022.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「入管」 ニュースで耳にしたことがある言葉 そして、入管について、ウィシュマさんの報道で「知らなくてはいけないことがある」と思っていはいたが、日々の生活とかけ離れていて、なかなか報道以上のことを知ることは、知ろうとすることはなかった。 この本を読み、ウィシュマさんは氷山の一角であることを知る。 これはすべてにおいて言えることだけど、やはり「知ることから始まる」。 読みやすく構成された本なので、中高生にも読めると思う。 おすすめ。

    1
    投稿日: 2022.12.11