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銀色の国
銀色の国
逸木裕/東京創元社
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総合評価

12件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと気になっていて、やっと読了。 自殺という重い題材で、踏み込んだなぁと思いながら読み進めていきました。 登場人物がみんなそれぞれ魅力的でした。 〈王様〉が結局ほんとに何者だったのか、分からずに終わるのも特にモヤッとしなかったです。何を表示されても全て偽りに見えてきそうですし。 アンナやなっつの確かな居場所として〈銀色の国〉はあり、結果として救われた面もあったというのが何とも言い難いです。 晃佑が〈銀色の国〉へ足を踏み入れ、アンナと対話を試みるシーンで、くるみと宙が手を握りしめる場面が印象的でした。それぞれ自傷するため・人を殺そうとしていたはずの手が晃佑の優しさ・真っ直ぐさに救われて、これからの自殺を止めようとしている様に感動しました。 作者さんが好きで少しづつ作品を読んでいます。やはり今作品もとても良かったです。他の作品も楽しみです。

    0
    投稿日: 2025.12.05
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    死に導くVRの話。前に引きこもりの小説を読んで、優しいゆえに気を遣ってしまう子供の気持ちが分かった気がしたが、こちらも自殺に向かってしまう人の気持ちを描写しており、少しその気持ちを理解できたように思う。その気持ちを理解して企む人間がいて、怖いもんだと思ったが、なかなかリアルで引き込まれた。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    VRで自殺を引き起こす。 商品化実現の可否は別として、現実にも充分あり得そうで恐怖を覚えました。 プレーヤーをじわじわと確実に死へ誘っていく手法も身の毛が立ちます。 死を望んでいる人に手助けしてやっているという恐ろしい思想にも思わず引き込まれそうになるほどでした。 リアリティがありすぎて夢中で最後まで読みました。 終盤は周りに助けを求める事の大切さを軸に描かれていきますが、序盤中盤で誰もが人生一度は感じたことのある喪失感や孤独を描いているので、より身に染みて心に入ってきます。 周りに助けを求められていたら苦労しないよ。とどこか批判的に思いながら読み進めましたが、誰かに少しだけ話してみるというだけでも違うかもしれないと思えました。 自殺という非常にセンシティブな内容を扱っていますが、一読の価値ある素晴らしい本でした。

    0
    投稿日: 2025.03.04
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    複数のミステリー要素が絡み合っていて、面白かったが、主題が「自殺」とかなり重いため、さっさと読み終わりたいと思った。 後半、伏線回収が多くスピード感もあったので、退屈せずに読めた。

    0
    投稿日: 2024.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3人の視点で進んでいくストーリー展開です。 プロローグの最後でまずドキリとさせられ その後どこに繋がって行くのかと思いきや 『ここに行き着くのか!』となりました! 第2後半〜エピローグまでは ページを捲る手が止まりませんでした。。 自殺心と洗脳と一度は経験する心の闇(悲しみ)が 凝縮された一冊。 最後はハッピーエンドだったので 嬉しかったなあ、、。

    0
    投稿日: 2024.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「洗脳」とか「集団自殺」なんてどうしても他人事な感覚がありますが、そこに圧倒的臨場感と没入感を与えるVRという技術が乗っかってくると、俄然真実味が増す気がします。 まあ、VRに触れたことはないですが。 ないのかよ。 洗脳というものは、受ける側のメンタル面や環境が大きく作用するんだろうな〜というイメージがあるので、意図的な世界で対象者をくるんでしまうというのは、大変効果的なんじゃないだろうか。 この物語を、まだVR技術が未熟な時代に読んでいれば、チープさすら感じて鼻で笑っちゃってた可能性もあります。 でも今、そしてさらに技術が進化するだろうこの先、このストーリーの持つ脅威の側面と救済の可能性には考えさせられるるものがあるんじゃないかと。

    1
    投稿日: 2024.04.01
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    死生観が変わる 月が溶ける、銀色のこころ、誰かにとっての正しいは他人にとっては狂ってるかもしれない ああ、幾らかで他人の人生を、価値観を、体験できる。小説のそういう醍醐味を逸木裕はいつもいつもさせてくれるので、ほんとうにだいすき!ミステリー好きじゃないけど!ほんとうにすき!

    0
    投稿日: 2023.08.21
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    テーマは自殺。 自殺したい人、自殺を止めたい人、人に自殺するように仕向けてしまう人。 自分の居場所がないと死にたくなってしまう。 監禁して洗脳してそこに居場所を作って出ていかないようにする。なんでそうなってしまったのかががわかりやすくかいてある。 死にたい人を救うのは難しいが勉強して事業を立ち上げて立ちむかってる人もいる。時間はかかるが丁寧に人に向き合う姿がすごい。

    2
    投稿日: 2023.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

     自殺という重いテーマであるが故に「面白かった」と「心に澱が残った」が半々の読後感。フィクションとは言え、しっかり向き合うべき問題だからこそ、読むのがしんどくもありました。ただ、この手の話では絶対悪にされがちな「ゲーム」という存在を肯定的に扱っているのは印象的だったかも。  主要人物たちがなんとなくギクシャクした雰囲気のまま物語が幕を閉じてしまったので、今後彼らがうまくやっていけるようになるといいなぁ。  自殺の話とは直接関係ないけれど、主人公の「友達にかけるような言葉を自分にかけてごらん」という台詞が、すごく心に染みました。真面目で優しくて他人思いで、自分を責めがちな人にこそ、そう思って欲しいと願います。

    2
    投稿日: 2023.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自殺をほう助する地下VRゲームによる集団自殺が目論まれ、自死防止のNPO法人主催の主人公たちがそれを食い止めようとする物語。 前半の地下ゲームに絡んだ謎の多い展開と、主人公たちの人間模様の描写がスリリングで次の展開が待ち遠しく、さすがは逸木裕と思わせる展開。 しかし後半何故か失速。謎解きはなく、犯人も中途半端なところで退場、主人公を取り巻く友人や仕事のパートナー、主人公側につくVRゲーム被害者の扱いも持て余してる感があり。 使い時を誤って持ち続けているアイテムをガチャガチャさせながら走っているようなもたついた展開だから、クライマックスもいまいち盛り上がらず、どうした逸木裕?って感じのちょっと残念な読後感。

    2
    投稿日: 2023.04.20
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    恐ろしい話で監禁暴力の話は何度も本を閉じて休憩した。だけど、病みと光を上手く描いているからこそ、最後まで読めた。初めての作家さんだけど、良い作家さんだ!

    0
    投稿日: 2023.04.03
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    面白くて一気に読み切ってしまいました。 中身としてはサスペンス色の強いミステリーです。 そこにさらに主人公を軸とした人間関係などが更なる緊張感を生んでおり、続きが気になってページをめくってしまいます。 作中にある緊張感を生んでいる一つは自殺という重いテーマです。自殺にまで至らなくとも悩みは尽きないというのが現実かと思いますので、自殺を止めたい主人公や、それを取り巻くキャラクターに共感を覚え、目が離せませんでした。

    0
    投稿日: 2023.03.15