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青いパステル画の男
青いパステル画の男
アントワーヌ・ローラン、吉田洋之/新潮社
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総合評価

22件)
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    250929*読了 アントワーヌ・ローランさんの「赤いモレスキンの女」が好きで、彼の処女作ということで手に取ったのがこの本。 周囲からすれば狂人に見えるほどに蒐集に没頭する男性、ショーモンが自分にそっくりの肖像画を見つけ、その正体を探り自分の人生を変えていく。冷静に読めば、そんなことはあり得ないと思ってしまうのだけれど、誰でも別な誰かになれたらと考える瞬間はあるのではないだろうか。 何かにうんざりして、現実から逃げ出したいとき、そのチャンスが掴めそうならば。 といっても、わたしは怖気づいてしまって何も行動には移さないかもしれない。彼と同じようなチャンスを得ても、その先を考えてしまったら足がすくむ。 蒐集癖を誰にも理解されず、富や名声、伴侶を得ても満たされない想いを昇華させるために及んだ行動。突飛でありながらも、うまくいってほしいと願わずにはいられなかった。 日本では彼の著作として3作目なのだけれど、この作品がアントワーヌ・ローランさんの原点とも呼ぶべき小説で、ここを起点としてロマンチックな「赤いモレスキンの女」が生まれたのだ。 遠いパリはやっぱりどこまでもオシャレで、何が起きてもそこに漂う美しさにわたしはいつも惚れ惚れとする。

    1
    投稿日: 2025.09.29
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    肖像画に描かれているのが自分だったらそりゃびっくりするよ。 でもそこからこんな展開に持っていくとはな。 では、伯爵はどうなったのだろう。 夫人が全てを知っているのか。 そうだとしたら…みんな幸せに暮らせるのかもな。 ちょっと大爆発は起こったけれど。 魂は消し去られた。

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    「ミッテランの帽子」と「赤いモレスキンの女」の作家のデビュー作。前2作があまりにも面白かったので、期待値高めで読んでみた。予想外の展開は面白いけど、前2作ほどではなかった。わかりにくい面白さなのかも?

    1
    投稿日: 2024.11.13
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    主人公の行動に全く共感できなくて、ずっと何やってるの?それで良いのかお前は?と突っ込みたかった。発想が幼くて私がシャルロットでも呆れてたと思う。

    0
    投稿日: 2024.06.25
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    主人公のショーモンは、骨董品をコレクションすることを趣味としていました。 そしてある日、オークションで驚くほど自分そっくりの肖像画に出会い、競り勝って高値で落札します。 この肖像画の人物の正体を探り進めるに連れ、物語は思わぬ方向へと流れ始めます。 以前読んだ『ミッテランの帽子』『赤いモレスキンの女』の作者のデビュー作です。 この2つの作品が好きだったので楽しみに読みましたが、ちょっと最後が ん? という感じだったかも。 ただ、予想外の展開は読んでて面白かったです。

    12
    投稿日: 2024.04.06
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    骨董品に魅せられた男が出会う 自分に似た古い肖像画が この男の人生を180度変える事になる。 夢の中での死刑台へと赴く自分や夢の中の 謎の女。 それは全てこの小説の伏せんとなり 第二の人生を偽り現実の人生を亡き者と した。 それでも過去に蒐集した骨董品のお宝が 忘れられず前妻の家から盗み コッソリと倉庫を隠れ家としお宝を 楽しんでいたのだ。 だか、第二の夢の中の様な人生には 彼が固執したお宝達を代償にして 改めて得た物になった。

    0
    投稿日: 2023.09.07
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    ものすごく楽しみにしていた一冊。 けど、期待が大き過ぎたのか、拍子抜けだった。 前2作がとても面白かったので、この作品はちょっと物足りなさを感じた。

    0
    投稿日: 2023.08.24
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    パリの弁護士ピエール=フランソワ・ショーモンは、オークションで18世紀に描かれた自分によく似た男の肖像画を落札し、それを「2世紀半前に描かれた私の肖像画だ」と確信する。しかし、彼の妻や友人たちは「似ていない」と否定する。ショーモンは、亡きエドガー叔父の言葉、「もし君が本物のコレクターになりたいなら、知っておかなきゃいけないことがある。本物のオブジェは、持っていた人の記憶を抱えているということ」を信じ、肖像画を描いた人物の正体を調べる。ショーモンの肖像画への執着は憑依へと変化していき、退屈な日常を捨て、新しい人生を歩み始めるが、プロローグで闇が示唆される。

    11
    投稿日: 2023.06.01
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    『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』の著者のデビュー作。青いパステル画の男が自分そっくりに見える主人公。(他人から見るとそうでもないみたいだが)デビュー作なので他2作の方が私は好きだったが、作者の味は存分に出ていると思う。

    0
    投稿日: 2023.05.30
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    パリの弁護士ショーモンは骨董のオークションで自分そっくりの肖像画を落札する。だが、妻も友人もまったく似ていないと言う。信じられない思いで、ショーモンは肖像画の紋章のある地を訪れる。そこでショーモンを見た人々は 、驚きの表情を見せる。 思いもかけないストーリー展開だが、ちょっとシニカルな笑いもあり面白かった。ラストシーンが象徴的ともいえる。

    1
    投稿日: 2023.05.20
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    パリ発、大人のおとぎ話第三弾。 弁護士ショーモンは、古いものが好きで趣味の骨董収集のコレクションも少しずつリビングへと侵入して妻に呆れられていた。 ある日オークションで見つけた自分とそっくりの肖像画を手に入れるが、妻も知り合いも全く似ていないと言う。 これが誰なのか調べるうちに…。 誰しも別の人生を生きられるなら、そうするのだろうか。 けっして騙すつもりではなくても、自然なかたちでそうなり、それで後悔がなければ別の人生を歩むのか…。 もし、妻が肖像画を見て似ていると言えば違っていたのか…。 ほんのちょっとのすれ違いですべてがひっくり返ることもある。 ただ今がしあわせだと感じるなら結果的に良いのかもしれない。

    36
    投稿日: 2023.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アントワーヌ・ローランさんの作品は初めてだったので、最後までどこかひやひやして読みましたが、幸せそうな終わりで素敵でした。

    1
    投稿日: 2023.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    骨董好きの弁護士(成功した男)が、自分そっくりの肖像画を見つけたら… おもしろいけど、、、 ミッテランの帽子を超えないかなぁ でもこれがこの著者の処女作だそう。

    0
    投稿日: 2023.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    骨董収集が趣味の主人公の弁護士はオークションで、自分そっくりな18世紀の肖像画に出会い、妻には言えない額で落札してしまう。 競り合えるショーモンの骨董への情熱と、財力はすごかった。 『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』の方が、面白かった印象だけど、想像を超えた発想と展開はいつも面白い。 「古いものには、魂がある」と信じるに至った所以の話、良かったな。 愛し合っていない妻と暮らすより、アムールを感じる女性に巡り会えて良かったね、ショーモン。骨董品の取り戻し方、面白かったよ。

    1
    投稿日: 2023.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『ある骨董品コレクターの妄想的おとぎ話?』 以前、TLで見て気になっていた『モレスキンの女』の作者のデビュー作。自分にそっくりな肖像画と出会ったことで、夢のような展開が… どことなくフランスっぽさが漂う雰囲気に酔いながら楽しむ大人のためのおとぎ話…

    0
    投稿日: 2023.03.03
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    映画みたいなシーンの繋ぎ方。 主人公の小難しい話し方といいオタク感といい、ところどころすっきりしないところといい、 なんだか森見登美彦味も感じるような。 私はとても好きだった。 フランス革命あたりの歴史に詳しくなると余計背景がわかりやすいんだろうなぁ… 引用部分は意味はわかるが深く理解はできなかった気がする。 とてもご都合主義な話ではあるけど、それもそれで好きだし、最後にけじめがついたのは好印象。 同著者の他2冊の翻訳本も評価がいいので気になるところ。

    47
    投稿日: 2023.03.02
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    骨董収集家の弁護士は自分に似た肖像画を落札。夫婦関係は破綻。肖像画の紋章を頼りに伯爵の領地へ向かう。弁護士は不在の男として第二の人生をやり直すが,支払うべき"幸福の代価"は大きい。

    10
    投稿日: 2023.02.17
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    パリの弁護士ショーモンは骨董品蒐集を趣味としている。ある日、オークションハウスで18世紀に描かれた肖像画を見つけ衝撃を受ける。そこに描かれているのは彼自身だったのだ……。 という導入部から紡ぎ出されるストーリーは、かなり強引な展開を遂げる。ぼくはある時点で方向性を見失い、着いていくのがやっとという状態に陥ってしまった。ラストもなにこれ?で終わってしまった。 解説によると、本書がローランの1作目だとか。『赤いモレスキンの女』はよかったが、本書は合わなかった。

    3
    投稿日: 2023.01.17
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    これまでの流れで新作かと思いきや、思いがけずアントワーヌ・ローランさんの初の作品とのことを訳者の方の後書きで知り、読めたことが嬉しかったです。 今までの2作と比べると少し分かりにくい部分が多い気がしたけど、それでも雰囲気はそのまま、ミステリーとファンタジーの間をうろうろという感じでした。 ミッテランの帽子や赤いモレスキンの女に続く素敵な作品を読める日が楽しみです。 できれば今年は原書を読めるようになりたいなあ。

    3
    投稿日: 2023.01.08
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    アントワーヌ・ローランの処女作とのことで、飛びついて読みました。 面白いことは面白かったのですが、前2作(特にミッテランの帽子)があまりにも良かったため、期待値が高すぎて星マイナス1になってしまいました。 最初の作品だから、なのか、強引に感じる展開もあったように思います。逆順でミッテランの帽子→赤いモレスキンの女→本作と読んでいれば、より面白く感じることができたかもしれません。

    5
    投稿日: 2023.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』のアントワーヌ・ローランによる記憶とそれとの決別を巡る話。 雰囲気がパリ、フランスという感じ。取り扱っている素材が骨董ということもあり、フランスや家族の歴史と記憶を辿る。自分に似た人物が描かれた肖像画との出会いから彼自身の祖先やフランス革命にまで遡り、かつそれが現在の主人公にまでつながる。過去に別れてしまった道を辿り直した末に現在と決別し別の選択肢を選ぶ。 フランス語のタイトルはAilleurs j’y suisで英語にするとelsewhere if I am there。私がいるかもしれないどこか。まさにその通りのタイトル。人はどこにいるのが正解だったのか、あるいはそもそもそんな場所は存在するのか。すべてはフェイクではないのか、といったことを思った。

    1
    投稿日: 2023.01.02
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    期待を裏切らない世界観、面白さだった。大人のためのおとぎ話、とはよく言ったものだなぁ。なんというか、私の好きなフランスがこの人の本の中にはあります。

    2
    投稿日: 2023.01.01