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白い闇の獣
白い闇の獣
伊岡瞬/文藝春秋
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総合評価

87件)
3.9
18
42
20
3
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東野圭吾さんの「さまよう刃」を思い出しました。 性悪な少年たちに胸糞悪くなる。 それでも少年法に守られてしまう加害者たち。 法の不備を感じ、やるせない気持ちになる。 北原香織も、滝沢俊彦が自分を責める気持ちはわかるが、山岡を呼び出してからの不確実かつリスキーな作戦にはまったく共感できなかった。 特に香織はそこまでリスクを負う必要があったのか。 あと、赤ちゃん取り違えは拍子抜けしたというか、うーん、違う設定にしてほしかったな。

    0
    投稿日: 2025.06.15
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    もし自分の身に起こったことなら もし自分の娘がこんな目にあったとしたら もし犯人の少年たちの態度が 小説の中と同じだとしたら… 辛すぎる。 感動はしなかったが、かなりの問題作。

    7
    投稿日: 2025.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重い内容だったけど、最後に一縷の救いかな。 でも、父親と元担任は一生悔やみ続けるんだろうな。。 この手の話って、薬丸岳さんと並ぶうまさだと思う。

    0
    投稿日: 2025.03.09
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    すんごく重たい悲しいいたたまれない気持ちになる苦しいお話です。ですが… 最後スッキリ出来てよかったし幸せになってほしい。

    0
    投稿日: 2025.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊岡瞬作品という事で、胸糞です。 同情出来る部分がほぼ描かれない犯人たちと、同情を誘う過去を描かれた主人公が犯した罪、お互いの衝動が複雑に絡み合った結果事件に発展した、という因果に自分で落とし前をつけた事を喜ぶべきか… 完結をハッピーエンドと見るかどうかは好みが分かれると思いますが、本筋には沿わない部分なのでまあこの終わり方でもいいかな〜と思いました。

    0
    投稿日: 2025.01.04
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    胸糞悪くて読み進むのが嫌になるような作品でした。少年犯罪と少年法。極悪な犯罪には少年であろうとも厳罰が必要と思います。

    11
    投稿日: 2024.11.18
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    小学を卒業したばかりの女児が殺された。犯人は15歳の少年3人。日本の司法は犯罪者に対し、厳罰よりも更生を目標とした罰を与える。少年法に至っては主な目的が更生であって、被害者の人権や尊厳なんて二の次三の次で怒りしか湧かない。この作品のように復讐を描いていると、何とか最後まで本会を遂げさせたいと願ってしまう。香織に関しては、あまり好きになれなかったな。責任を感じている自分、というものに酔っているように思ってしまった。

    0
    投稿日: 2024.11.16
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    いくら寅ちゃんや多岐川さんが頑張っても、愛の少年法では今の少年犯罪には対処しきれないと思います。凶悪犯罪を犯した子どもは大人と同じように処罰すべき。むしろ大人より厳しい罰で良いくらいだと思います。たとえ家庭環境が悪い子供でもです。特にこの本のような犯罪者には更生の機会など与える必要はありません。こんな奴らはどうせ更生など不可能、死ぬまで犯罪を繰り返すだけです。「赤ん坊はどの親のもとに生まれてくるかで人生の半分は決まる」まさにその通りです。子供と一緒に親にも責任を負わせるべきでしょう。

    4
    投稿日: 2024.10.11
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    妹から見た姉の見えていなかった部分がどんどん明かされていくのが、ドキドキ…秘密を盗み見しているような話だった。他の誉田哲也作品も読みたくなった。

    0
    投稿日: 2024.09.11
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    さすがの胸糞の悪さ 褒めてます 少年法によって守られた奴らの話 ただ最後の方はなんとなく強引感だったり出来すぎ感があったかも 伊岡瞬独特の胸糞悪さは存分に楽しめます

    0
    投稿日: 2024.09.09
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    R6.08.13. 読了。 伊岡瞬、相変わらずイヤミス。けど救いはあるか。 前置きが短く序盤から話が展開していくので引き込まれる。テンポ感は良かった。 少年法とかについて考えさせられる。

    0
    投稿日: 2024.08.13
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    今回は、少年犯罪。 胸苦しい展開で、読んでいてムカムカしてくる。 少年法の問題は非常に難しい問題だから、こうして作品になると、また色々と考えさせられる。 なんか辛いわ。

    4
    投稿日: 2024.07.21
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    辛い話、少年法という難しい話ではあるが 読み始めからあっという間に引き込まれ 没頭した。とにかくおもしろい。

    6
    投稿日: 2024.07.09
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    辛い話だったけど、終わり方がハッピーでもバッドエンドでもなくてなんだか落ち着いた。 自分はまだ誰かの格言的な「文字」を読むのが苦手だな〜あまり入ってこない

    0
    投稿日: 2024.06.12
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    これまでの伊岡さん作品の中では一番面白かった。いつもは最後のサプライズが唐突で違和感を感じていたが、その結末も説明も自然で受け入れ安かった。

    1
    投稿日: 2024.05.10
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    最後の最後で二転三転して面白かった。 やはり悪者は子どもだろうが大人だろうが更生しないものなのか。少年だろうが何だろうが、悪意と殺意を持って犯行に及んだのであれば、厳重に罰せられるべき。 しかし一夜の過ちの罪の意識だけで、我が身を投げ出せるものなのか、いつも理解に苦しむ。 エンディングに少しだけほっこりさせられたのも評価アップ。

    1
    投稿日: 2024.05.09
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    あとがきにあるように少年法に訴える作品ではないのはわかる。 けど、少年法に関して色々考えさせられる。 獣のような少年はこの世に必ずいてて、その少年を改心させるのが法の趣旨なら、そんな法律は間違ってる。 小説の中にあったようなとんでもない少年は存在してるし、被害に遭ったことを運が悪かっただけと終わることなんてできやしない。 皆、当事者にならないと考えないものというセリフがあるが、この言葉が正しい。 もっと社会の不条理にも目を凝らして、考えなければいけないな。 内容は、理不尽に少女を殺した少年らが殺害されていき、その背景にある闇を元教師が追っていくというもの。 犯人の出所や山岡の存在に少し違和感を感じたけど、読み応えあり、家族の大切さも再確認させてもらえた

    2
    投稿日: 2024.04.29
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    12歳の誕生日に中学入学を控えた朋美が、中学3年生3人に暴行され、橋から投げ落とされ亡くなった。3人は少年法のもと処分されたが、反省は見られない。4年後、そのうちの2人が転落死する。父俊彦の犯行か?朋美の元担任の香織とライターの秋山が行方不明の俊彦の行方を捜す…。 時代設定は2000年と2004年の時代設定。昭和の男性が書いたって感じがする作品でした。 香織が俊彦を探す理由が好きじゃなかったなぁ。 良い人と悪い人がはっきり分かれているせいか読みやすかった。 次から次へと話が展開していって、ぐんぐん読み進めることができます。

    35
    投稿日: 2024.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少年法について、考えさせられる 香織のことがそれでも許せないと思ってしまったので、最後は納得いかなかったけど

    3
    投稿日: 2024.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすが伊岡作品。読みやすい。 少年犯罪について考えさせられた。 そんなに驚くような展開はなく、無難にまとまった感。 最後にいきなり爽やかな話題が出てちょっとびっくりした笑

    8
    投稿日: 2024.03.27
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    これは辛い、重い物語。 テーマは少年法。 薬丸岳を思い出させるテーマです。 小6の少女朋美が誘拐され殺害されます。 犯人は3人の少年。しかし、少年法に守られ、再び社会に戻ってきます。 4年後、その1人が転落死。 朋美の父親はの俊彦は失踪。 俊彦の復讐なのか? そして、もう一人も不審死。 と、ありがちの展開ですが、ここからの味付けは伊岡流。 この事件の真相をジャーナリストの秋山と少女の元担任の香織が追うことになります。 なんで、元担任がここまでこだわるの?この香織の行動が変だなぁって思っていたら、なるほどそういうことですか。つらい。 そして、事件の真相は? ということで、これまた辛い。驚きの展開でした。 さらに、最後、香織がとった行動が... 救われることを祈ります。 あとがきに書かれた筆者の言葉。 「この世界に神の慈悲などない。ただ、真っ白な闇が広がっているばかりだ。」 しかし、娘を持つ父親として、このような事件が起きたら、自分ならどうするか? さらには、その事件当日に、自分がとっていた行動が.. 後悔と犯人に対する憎悪。 とても、辛い物語でした。

    77
    投稿日: 2024.03.17
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    自分の好きな題材であるが故、よくある設定だなぁ、と読み進める。捻りのある部分である、主人公の事件への関わり合いや、産婦人科の問題が後々明らかにされていく。 主人公が自分勝手で好きになれなかった。どんな理由があれ、奥さんの元に訪問はできないはず。結末も、奥さんはどう思うんだろう、とモヤモヤ。

    2
    投稿日: 2024.03.10
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    少年法という壁について、以前、被害者の集まりの話から、その年齢により、庇護される部分の多さ。 そして、少年という年齢だけで、その処理に係わる大人の判断の左右で、刑罰の差が出ると… 身近な人が亡くなっても、その理由、そして、どのように、亡くなったか、そしてその加害者の人物も……被害者側は知らされないという。 改正を訴え、やっと2001年に施行! しかし、この作者、伊岡瞬氏。 以前、警察小説を読んで、本の深みにはまった私である! 今回も、この最後に係わる話にどんでん返しが、凄い! か弱そうな香織が、シャーロックホームズさながらの推理に、舌を巻く。 そして、秋山と偽名を使っていた野上純一の少年時代、俊彦氏の繋がりが、解明されて来る。 伏線が、ここで、全て繋がった! 最後に、身を投げ出した香織に、プロポーズで終わる所も、犯罪の生々しさを消して、物語を終える心憎さ! 又、作者の本が読みたくなる筋書きも、心憎いほど、読者に投げかけて終わっていた。

    1
    投稿日: 2024.03.05
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    小学6年の娘が少年3人に殺されてしまう。少年法が壁となり、処分は軽い。少年院送りになった子が一般社会に戻ってから数年たったころに、3人の内、2人が事故と思われる状態で死亡する。そこに引っ掛かりを覚えた人々が本当はどうなのかを調べていく。この手の話はどこかで読んだようなストーリー。主人公の女性も嫌なタイプ。でも最後まで読まされた。伊岡瞬さんらしい小説でした。

    1
    投稿日: 2024.02.06
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    少年犯罪や少年法をテーマにした作品を好んで読むことが多い。守るべきは被害者や遺族なのに、蔑ろにされる描写はどの作品であっても心苦しくなるしやるせない。 過剰に保護される加害者たちは、少年法を逆手に取り、反省など微塵もせずに犯罪を重ねていく。 この作品に登場する少年たちもまさしくそれで、生きてる価値すらないクソ共が!!と読んでる間本当に腹立たしかった。 伏線もしっかり回収されてるし、犯人もまさかな人物で面白かった。 いなくなった人は二度と戻らない、犯した過ちも無かったことにはならない。そう思うと一縷の望みを感じるラストではあったが、モヤモヤしてしまう。

    0
    投稿日: 2024.01.31
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    フィクションでありながら、何よりもリアリティ溢れ、実際に「神など居ない」と常日頃思う自分にとって納得の一冊。 ラストが少し呆気なさすぎるか

    6
    投稿日: 2024.01.21
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    「少年法」がテーマの作品は、暴力のシーンや被害者の家族が苦悩する場面があって読むのが辛くなります。 被害者の家族が復讐するのかと思いきや?!まさかの展開に驚きでした。

    22
    投稿日: 2024.01.20
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    事件の内容が痛ましく、また、描写がリアルすぎて、読み進めるのが辛くなるほどのリアリティだった。 作者自身も世に出すのを迷ったと書いてあるが、あまりの写実さが与える影響などを考慮してのことだろう。 確かに言う通り、予備知識などなくても、背景を理解しやすいが、その分感情的に入り込みやすく、辛すぎる部分は多かった。いろいろと救われない中で最後に唯一の幸せな部分があり、救われた。

    1
    投稿日: 2024.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

     伊岡瞬「白い闇の獣」、434頁、2022.12発行。15歳の少年3人組による12歳の少女の暴行殺人事件、少女の父親と担任教師の不倫、娘の両親の離婚、赤ん坊の取り換え事件・・・、少年たちへの復習の始まり、復讐の総仕上げ。一気に読了しました。水島刑事がいい味を出しています。

    2
    投稿日: 2023.12.23
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    ある一家の娘が何者かに殺された そこから推測された犯人は少年法で守られた未成年の少年たち のちに少年たちが転落死していく中で、あるジャーナリストと亡くなった娘の元教師とが、事件に関わってゆく物語 少年法が改正される前に起こった殺人事件 読み進めていくうちに、元教師がこの事件になぜそんなにも関わっていくのかが分かっていく ラストには意外な真実も明かされ、ラストはいい意味で心が温かくなる

    3
    投稿日: 2023.11.23
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    『この世に神の慈悲などない。ただ、まっ白な闇が広がっているばかりだ。』 この一行に震えました。 小学六年生の少女・朋美が誘拐され殺された。しかし、捕まったのは少年3人で、彼らは少年法に守られ、再び世に放たれた... 4年後、少年たちの1人が転落死する。果たして、遺族による復讐なのか? 朋美の元担任・北原 香織は、ある秘密を抱えながら、真実を求めて転落現場に向かう。 様々な謎がいく層にも重なり、真実は闇の中ですが、少しずつベールが剥がれていきます。 ジャーナリストの秋山と、元担任の北原の2人が眼にする真実とは? そして、最後に北原が取った決断とは? 本当に神の慈悲は無いのか、分かりませんが、今後の関係者に幸多かれと祈ります。

    28
    投稿日: 2023.11.11
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    2023.11.03 救いのない現実だからこそ哀しみしか感じない。自分も40歳のときに授かった子を持つため余計にリアリティを感じる。 毎日を丁寧に生きていないととんでもない後悔をすることになるとも感じた。

    3
    投稿日: 2023.11.03
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    少年犯罪の残虐さを感じた。少年法で守られた挙げ句被害者家族の苦痛も感じた。そして自分を責めて後悔し続けて生きている人たちの人生観もすごく響いた。そして笹井さんのサーカスの獣の話がすごくずしっときた。 一度人間を襲うと外にでれるとわかった獣は同じことを繰り返すみたいな話がこの物語の全てを語ってるような感じがした。重たさを感じる読み答えのある小説でした。

    1
    投稿日: 2023.10.30
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    少女殺害の描写が生々しく、子を持つ親の立場としてはとても読むのが辛い物語でした。 ひとつの事件でどれだけ周囲の人間が苦しみを抱き続けなければいけないのか、気持ちが重くなるのですが、しかしストーリーは秀逸で一気に読み進めてしまいます。 伊岡瞬さんの力作ですね。

    1
    投稿日: 2023.10.13
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    人間の皮を被った獣がこの現実社会 には、実際にいると自分は思う。 毎回ニュースや新聞を騒がせる残忍な 事件の犯人達だ。 被害者ばかりが名前やプライバシーを 晒され、この小説の未成年の獣達は のうのうと謝りもせず世間の目を欺き 生きている。 この小説を読んでいると、怒りと悲しみ が込み上げてくる。

    1
    投稿日: 2023.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重いテーマを、流石の文章力で書き切った力作でした。 最後の山岡の終わらせ方は、香織自らを犠牲にせずとも、もっと方法があったのではないかと思う。

    1
    投稿日: 2023.09.17
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    他者の作ではあるが少年法を取り上げた作品を数冊読んでいたので、読み始めはまたこのテーマか。と、身構える形となった。 が。 さすがは惚れ込んだ作家と言えるか。複雑に物語が絡み合っていき最後には、ほうと安堵のため息が出た。最幸の結末ではないが救われた思い。 氏の小説はほぼほぼ読んでいるが、最新にして最高な感触がある。スカッとした話ではないがぐいぐいと引き込まれていったのは間違いない。 娘を持つ身としてはキリキリと胃の痛む描写もあるが、それを補ってあまりあるストーリーテリング。 次回作も楽しみだなー。

    0
    投稿日: 2023.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすくどうなるのかと読む手が止まらなかった 同じような歳の女の子をもつ親としては犯人達の朋美への暴力は読んでいて本当に辛かった 少年法 まだまだ改正しないといけないと思う 加害者に甘い日本 どうか罪もない人が不幸になる事件が少しでも減りますように…

    0
    投稿日: 2023.08.24
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    未成年事件と法律 どこまでも身勝手な犯人にイライラモヤモヤしたけど、それくらいリアルに実際にそんな事件があったんだろうかと思った 最後は個人的に意外な終わり方だった

    1
    投稿日: 2023.08.04
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    現実に起こり得る日常に潜む暴力の影 今まで、たまたま自分は巻き込まれてないだけで、 対峙することになるかもしれないと想像すると寒気がします。 法は守るべき規範だけど、必ずしも正しいものではないと思い知らされました。

    1
    投稿日: 2023.07.25
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    少年事件ものが好きなので一気に読めました。 しかし語り口が被害者の父や母ではなく、元担任教師ということが、期待していたものとは違ったけど、さすが伊岡さん、読みやすかったです。

    0
    投稿日: 2023.07.19
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    少年法で守られる加害者。無惨に殺された被害者。被害者の両親の心の葛藤は辛く悲しい。加害者にもっと刑罰を与える事ができないものだろうか?

    2
    投稿日: 2023.07.18
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    少年法について考えさせられる作品である。 やってることは凶悪犯、しかしカタチだけの罰を受け、世に放たれるが再び罪を犯す。 そこにはられた伏線が回収されながら結末へと。。。 面白かった。

    5
    投稿日: 2023.07.08
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    やりきれなさばかりか胸に残った。理不尽さは最後まで回収されることなく悲しみだけがずっと続いていく。救いのない展開や描写の古さに違和感を感じていたのにもラストの作者ご自身のあとがきで納得がいった。ここまで身を挺して成し遂げたことと、後半から匂わせ的にラストを彷彿させる内容がどうも腑に落ちなかった。主人公に肩入れできなかったのが大きいのかも。

    3
    投稿日: 2023.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭がとても平和で幸せな家族が描かれていてとてもほんわかしました。できればこの家族に何も起きてほしくないなぁという思いとは裏腹に一家に災難が襲いかかります。 誘拐や暴行の描写がとてもしっかり描かれていて読んででいて胸が痛くなりました。 いなくなった娘を探すシーンなんかは特に、現実でも有り得そうな内容で感情移入してしまいました。 何故主人公がこの人なんだろうと思いましたが、読み進めていくうちに納得しました。 そして、主人公のやり口やらがあまり好きになれなかったのですが、敢えてそうしたのかなと思ったり… その為か結末は納得がいかない感じでした。 自分で蒔いた種は自分で責任を取るのは良いと思う。だったら最後までそれを貫いて欲しかった。 一番報われなかったのは娘ともう一人、全てを失ったお母さんなのにー!と… あとは裏にあらすじで書きすぎていて、この後どうなるかのハラハラ半減してしまった気がしますが細かい描写は本編にありとても怖かったです。

    8
    投稿日: 2023.07.06
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    主人公があまり好きになれなかったので端々でいらいらしてしまったものの、展開に無駄がなくのめり込んでしまった。 主人公以外の登場人物視点の描写もあり、メリハリのある構成ですぐに読了。 締め方がちょっと…急なハッピーエンド?で一気に陳腐になった気がする。

    3
    投稿日: 2023.06.21
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    場面が現在と過去を行き来していて「こういう事実があった。」と理解しながら読み進められる一作。更生している少年もいる中、遺憾なことに再犯を繰り返している無惨な現実を描いている。少年が「可塑性」ならば更生させる専門家、専門施設、司法福祉の重要性を思い知らされた。

    1
    投稿日: 2023.06.20
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    驚いた。これは社会派推理小説の傑作である。 少年三人に娘が殺された。それから4年後、犯人が転落死する。犯人は一体。 主人公・香織の調べる事件はまるで迷宮だ。それが複雑になり過ぎず、かと言ってシンプルになり過ぎもせず見事に描かれている。よくもまあこれだけの複雑な絵図を作っておきながら分かりやすく昇華させたものである。作者には万雷の拍手を贈りたい。本作には胸を抉られるような描写も展開ももちろん出てくる。それだけではなくミステリとしても、ヒューマンドラマとしても読み応えは抜群だ。ミステリの技巧と人間ドラマの心、それが見事に融合した稀有な傑作と言っていいだろう。

    4
    投稿日: 2023.06.02
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    少女が殺された描写はあまりにも切な過ぎる。 何故、お母さんは暗くなっているであろう時間に娘が迎えに行くことを許したのだろうとつい現実的なことも考えてしまった。 最後も後味の悪さしか残らなかった。 犯罪は少年達が起こしたのかもしれないが、少女は周りの大人の犠牲になってしまったと感じられた。

    4
    投稿日: 2023.05.25
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    あっさり少年法に触れつつ、 人間の心理を深掘りした作品 各々の過去未来現在、物語がすすんでいきます。 ラスト、締めが、納得いかなかったな〜。 物語と考えれば、最適なのかな。。。

    8
    投稿日: 2023.05.21
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    突然と 日常を奪われる それが 被害者なのに 納得いく方法で司法は裁かない 弱者と強者 正義と悪  悪と強者がイコール そんな社会に 誰もが目を背け 他人事だから 正論をはく 自分の身に起こっても 同じ言動するはずもないのに 復讐 それは間違ってると 誰が言えるのか 心ザワザワしながら 読了

    2
    投稿日: 2023.05.14
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    今まで何冊か読んだ伊岡さんの本は、 面白いのかな... ハズレかなぁ... と、思いながらも何故か読み進めてしまうという感じで、で、また他の作品も手に取ってしまうという繰り返しだった。 今回の本は、悩むことなく読み進んでいった。 よく本を人に薦める時に、「よかったよ」「面白かったよ」と言うことが多い。 もしそのどちらかの言葉でこの本を人に薦めるのであれば、「面白い本」なのかもしれないが、この本に関してはかなり不適切な言葉である。 作品としては、さすが伊岡さんだなと思わせる構成で、読み応えがあります。 ただ、作者の伊岡さんも"あとがき"に書いてらっしゃるけども、とっても"悲痛な物語"です。

    3
    投稿日: 2023.05.13
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    小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、著者集大成!(e-honより)

    2
    投稿日: 2023.05.08
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    この怒りと悔しさをどこにぶつければ良いのか。 何の罪もない少女が誘拐され残虐な手口で殺される。 捕まった少年は己の罪を反省する事もなく世に放たれ、少年法を盾に再び罪を犯し続ける。 守るべきは被害者遺族であるはずだ。 だが幾度も名前や顔が報道される被害者に対し、少年法で守られた少年の事は一切明かされない。 更生の機会を与え、社会復帰を図る為という大義名分は理解出来ても、それが期待出来ない少年達もいるはずだ。 法で許されないなら復讐をと考える気持ちが私には理解出来る。 世に蔓延る理不尽と不条理にメスを入れた社会派ミステリ。

    4
    投稿日: 2023.04.22
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    読むのがつらい小説にたまに遭遇する。 この作品も読むのがつらく、途中で読むのを一旦やめたりしながら読了した。 出てくる人間全てが何かの十字架を背負っていて何かを払拭したい、でもできない。 それでも真相を知るために、踏み込んでいく。。。 その真相すらも、重くて暗いイメージしかなくて。 最後の最後まで割と伏線の回収?のようなものは続き、あ、えっ?!あなたあの時の。。。みたいなものもあって驚かれた。 少年法が長年に渡って議論され続けているが、あまり改正されたという印象はない。最近になってやっと、未成年でも事件の重大性、残忍さ等によって名前が出るようになったがそれも少数のみ。 この作品のように一度捕まった獣が、再び野に放たれてもいいのか。本当にそうしてまで保護する必要があるのか、疑問である。

    19
    投稿日: 2023.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルの意味が気になって購入。 被害者・遺族、関係者たちは自分を責める。 責め続ける。 なにも反省しない法に守られる少年。 香織が見た俊彦の目。 目に宿る光、優しい目を持った彼が本当に犯行に及んだのか…。ずっと姿が見えない俊彦と、関係者の証言。 香織、俊彦がとった行動。 こどものある問題がいきなりでてきたから、もう少しヒントがほしかったかも。

    4
    投稿日: 2023.04.03
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    少年犯罪をテーマにしていて、重め。けど、実際に全く反省もしてないのにたいした償いもせずすぐに出てきて、同じ事を繰り返すのも多いんだろうな。 被害者、被害者家族はやり切れないよね。

    5
    投稿日: 2023.03.29
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    読了〜 伊岡作品を見るのは2回目でした! 前回見た作品は、最後は胸糞悪い終わり方で、それも好きだったのですが、 今回は比較的にすっきり終わる感じでしたね! すっきりではないか笑 今回作品の登場人文がみんな災難すぎて、自分は幸せと思ったぐらいですが、自分にも、一人一人の出来事や事象は十分自分にも起こり得るなとも思いました。 そう思わせてくれるのが、この本で、この本が出してくれる現実感なのかなと感じましたね。 その現実感の正体が最後のあとがきで、少し納得しました。 ありがとうございました!!!!面白かったです!

    2
    投稿日: 2023.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったと言ったら不謹慎だし、なんて言おうと考えると、凄い話だったというのがしっくり来る。 性善説を信じたいが、そうではない人間もたくさんおり、山岡らの所業は悪としか言えないものだった。 心から反省しているか、同じ過ちをもう二度と繰り返さないかなんて誰が分かるのだろう。 根っから悪の人間は、やはり悪なのだ。 社会が裁くことができないなら、自分で制裁を下すしかない。そうしなければ被害者はこの先永遠に増え続けるだけだ。 正直、朋美を自分の子の様に思っていた笠井は分かるが、朋美の元担任の香織がそこまでして制裁を下すかと驚いた。 香織なりの罪滅ぼしと好きだった人を殺された復讐なのだろうけど、自分の危険を承知でやり遂げた意思が凄すぎる。 こんなに簡単に少女の命が奪われて良いのかと思うとやるせない気分になる。 残された人も決してこの先気分が晴れることはないだろう。 ただ、どこかスッキリしてしまってもいる。 私は復讐推奨派なのだろうか…。

    6
    投稿日: 2023.03.25
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    あとがきで著者も語っておられるが小説を通して少年法の不備や改正の是非を問い掛けてくるような物語ではない。 無責任にただ事件に関わる人々の人生を眺める物語といった印象を受けた。 決して悪い意味ではない。 神様の存在を疑ってしまうような凄惨な事件や事故、悲劇と呼ばれる出来事は無関係な人々を置き去りにするような勢いで現実世界で絶え間なく起き続けており、ニュースや新聞を読むだけでは解らない様々な人間の感情が入り交じっている。 物語の終盤に差し掛かるとそういう当たり前の事実に行き当たりそして人生とは結局どう足掻いてもなるようにしかならないのだと積み重なっていた日々の後悔の山がぽっかり無くなってしまったような心地の良い虚無感に襲われた。

    1
    投稿日: 2023.03.24
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    ※ 新しい本を目にしたら、手に取らずには いられない作家さんの一人が伊岡瞬さんです。 見も知らぬ人の悪意や故意に起こされた犯罪に よってかけがえの無い存在を失う悲しみ。 ある日突然、当たり前の日常を奪われる 辛さと苦しさ。 手のひらからこぼれ落ちて二度と取り戻せない 時間を悔やみながら、生きる虚しさに苛まれる。 やり場のない怒りと憎しみを抱え、誰かへの 憎悪以上に自分を責める。 さまざまな人の感情に揺れ動きながら、 もがく人の物語にいつも引き込まれます。 [この世に神の慈悲などない。 ただ、真っ白な闇が広がっているばかり] 理不尽で不条理な世の中だから、 『白い闇の獣』という悲痛な物語は とんでもなく生々しくて心を抉られました。

    10
    投稿日: 2023.03.12
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    「舌足らず」な少年法をベースにしたミステリー。 他のブクログ氏も書いているが、少年法をテーマにしては薬丸岳氏が数々の傑作を著していて、つい連想してしまう。 少年犯罪について薬丸氏には、ときに被害者の立場で、またあるときには加害者の立場での作品もある。 その点で、本書は被害者の立場に寄り添いながら、加害者は獣、更生しえない存在と徹底し、その残虐性をこれでもかと書き立てる。 そんな彼らが4年後に、不審な死を遂げ、他殺の疑いが浮かび上がる。 犯人は被害者家族やその周辺の人物ではとの捜査が進み、読者も犯人は誰だろうかと推理する。 ミステリーの衣を纏いながら、少年法の問題点を告発し、「慈悲も正義もない世界」を描き出していて、著者が「書き上げはしたが、これは世に出せないだろうと思った」と述べているが、読むほどに重苦しい小説といえる。

    13
    投稿日: 2023.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    泣き寝入りするしかない少年犯罪の被害者家族がそれぞれ抱える自罰意識。犯人を憎むよりあの時自分がこうすればという後悔に苛まされる。そして犯罪を繰り返す少年たち。沢山の問題を投げかけどんどん悪い方へ転がっていくような中、最後に元担任の起死回生の一閃。善悪は置いておいて小説としてスッキリしました。

    4
    投稿日: 2023.02.19
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     いやぁ、辛かった。登場人物になりきって読むと、誰になりきったとしても本当に辛い。つまりはそれだけ悲惨な内容を取り上げているということ。  みなさんのレビューを読ませていただくと、薬丸岳のようだという感想を目にするが、確かに薬丸岳のテイストを感じる。  ある家族の幸せなシーンから一気に凄惨な物語へと豹変する。パパっ子の朋美は小学6年生。朋美の誕生日パーティーになかなか帰ってこない父親。雨が降り出し、傘を持っていかなかった父親を心配し、バス停まで迎えに行く。途中、少年3人に襲われた朋美は帰ってくることなく、翌日遺体で発見されることになった。  少年たちは少年法に守られて、大した罰も与えられることなく、世に戻ってくる。そして、その少年たちの1人が死に、続いて2人目も不審な死に方をする。  事件を追うジャーナリストと、朋美の元担任の香織。朋美の父親は離婚後居場所を掴めないでいた。  それにしても少年法。もし、自分の子どもが加害者だったら。もし、自分の子どもが被害者だったら。その捉え方は真逆になると思うが、被害者の遺族にとったら憎むべき法律でしかないことは想像するまでもない。これは、国民が、読者がじっくりと考えるべき問題だと思う。  これだけ辛い物語だが、ラストはスッキリ。登場する香織は、色んな言葉たちを集めているのだが、その中で私が好きな言葉。 《人は理由があって好きになるのではない。好きになってからあわてて理由を探す》  この言葉がこの物語を唯一明るくする象徴なのかもしれない。

    20
    投稿日: 2023.02.08
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    少年法が功を奏した例ってあるんだろうか? 理不尽さしか感じられないんだけれど。 重い気持ちを引きずりながらも結末が気になりすぎてイッキ読み

    1
    投稿日: 2023.02.08
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    小6の少女が誘拐され暴行を受け殺される。 捕まった少年たちは、少年法に守られ罪を償うことなく世に放たれた。 4年後、犯人の1人が転落死したことから動き出したフリーライターの秋山、そして少女の元担任だった北原香織。 この2人によってさまざまな事が明らかになる。 そして、この2人が何故そこまでこの事件を追うのか…。 あとがきに《この世界に神の慈悲などない。ただ、真っ白な闇が広がっているばかりだ》とあった。 確かに喜ぶべきことのない、苦しみや辛さなどの連続で、救いを見い出せるものがなく闇を感じた。 自分の行動に一欠片の後悔すら感じさせずに対峙した北原香織の強さに恐怖を覚えるほどだった。

    38
    投稿日: 2023.02.03
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    うーむ。そうなるか。 この展開は読めなかったなあ。 なーんか、後出しジャンケンぽいけど。 まっ、おもろければ良えねんけど。

    4
    投稿日: 2023.02.02
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    悲観的なストーリーながらも最後まで、先が気になって一気読みしてしまいました。 理不尽しか存在しない世界。 少年法により護られる被告。 子供を理不尽に失う悲しみは分かりませんが、残されたものが自分を責める気持ちや、やり場のない思いを誰に向ければ良いのかは、想像しただけで怖くなります。 暴力的な衝動を抑えられず、罪を罪と思わない少年の残酷さが際立ちました。最近の事件を見ていると、本の中だけのストーリーとは思えなくなりますね。 元教師の香織の苦悩。 フリーライターの秋山の正体 以外な人物の正体 どれほど年月を経ても、人の目が語るものは変わらない。優しさであろうと厳しさであろうと 名言が多いですが、好きな言葉がこちらでした。 ひとは残酷で平気で他人を傷つけると思う一方で、ひとを救えるのもまた、ひとであると思える終わり方が最後に温かい気持ちにさせてくれました。

    5
    投稿日: 2023.02.01
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    雨音/前兆/過去と現在/暴走/推理/真実/誤算/ あとがき 犯罪を起こした少年。処罰よりも更生を期待する考えもあるけれど、更生の道を進まない人もいるかもしれない。見極めるのはとても難しい。 被害者遺族の立場になったら……… と考えてみるけれど…… 見極めるには長い時がかかるだろう。今日は許すと思えても明日には復讐をと思うかもしれない。これが最善と決められない。一体どの道を進むのだろう

    3
    投稿日: 2023.01.31
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    伊岡瞬の書下ろし長編クライムミステリ?文庫オリジナル作品を読了。 4年前に起きた少女誘拐惨殺事件の犯人である少年たちが不審死を遂げ、元担任教師とフリーライターがその謎を追う様子を中心に展開していきます。 「イヤミス」風の展開でしたが、まあ最後は・・・ってか、その落としどころって?感は否めませんでした。一気に読ませたストーリーだったので、ちょっと拍子抜けで(^_^;) ま、伊岡ワールドは堪能しました(^_^)

    1
    投稿日: 2023.01.29
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    "犯人は誰だろう"犯人探しにこの小説のストーリーがあるのかと思い読んでいたけど、全く違う。犯人など脇役。神などいないと思うほど自分を責め続けた被害者の家族、その罪や過ち。そこに関わった人の個々に抱いてきた思いがじっくりと書かれていて、点が少しずつ、本当に少しずつ繋がっていった感覚だった。 ただ犯人探しをするストーリーよりも格段に深く複雑に刺さる。罪を知ってくれる、そして赦してくれる相手が居ることはどんなに救われるかなぁと最後に考えた。

    4
    投稿日: 2023.01.27
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    一気読みできる面白さだが、最後でもう一段、話を盛り上げる作品。 心にある罪滅ぼしに向き合いながら、俊彦を探す香織。 『この世界に神の慈悲などない。ただ、真っ白な闇が広がっているばかりだ』

    4
    投稿日: 2023.01.24
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    本屋で見かけて思わず買った。 ほぼ一気読み。ラストに向かっていろいろ種明かしがされてゆくんですが、みんなみんな、過ちを犯した人たちなんですね。 こういう真相に迫ってゆくお話しは、やっぱり刑事とか警察ものが良いですな。と思ってしまいました。

    2
    投稿日: 2023.01.22
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    重くて辛くて面白い、確かに伊岡瞬だった。あとがきで筆者が書いてるように、大変な作品でもあると思う。まず題材が少年法、書くに当たっての大変さはあとがきにあるが、その中身は人によっては受け入れがたいのでは。その主軸を置いといても、序盤からとても辛い描写が続き、中盤のあるパートでは辛くて泣いてしまいそうだった。終盤もなかなかにきついとは言え、それでも終わった感を得られるのは良かった。帯にあるが、代償並にしんどかったかも。

    10
    投稿日: 2023.01.16
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    少年法とは、罰するために存在するのではない。 被告ではなく、保護されるべき対象。 【罪を犯した加害者】ではなく、保護者 社会のせいで罪を犯してしまった被害者。とされている。 これは自論だけれど、この上記の少年法理念は非常に腹が立つ。もっと汚い言い方をすればクソだ。 少年の獣にも制裁がある社会が実現できると信じたいな… 伊岡瞬さんの小説これからもたくさん読んでいきたい。勉強になりました。

    2
    投稿日: 2023.01.10
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    伊岡瞬さんの作品は、読み終わるまでの精神消耗がすごい笑。でも特にイヤミス好きの方ならハマるのではないだろうか? 少年法についても勉強になりました。同じ罪でも未成年というだけで減刑され、名前も公表されない。自分がもし遺族であればとても納得できないと思います。難しい問題ですが、考えさせられるきっかけとなりました。 伊岡さんは個人的に大好きな作家さんです。一番しんどかった作品は「代償」です。ぜひ一読下さい。途中で気分悪くなりそうでした笑。

    2
    投稿日: 2023.01.10
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    悲痛な物語であることは間違いない。辛いながらも、先が気になり夢中で読みました!もしかしたら、伊岡さん作品で、一番最速読みしたかも? 文庫書き下ろしなのかな?伊岡さんのあとがきで、迷いや苦しみが良くわかりました。 幼い子供が命を奪われることの辛さと苦しみといったら、想像するだけでとてつもないのに、その犯人たちが「少年法」で守られる(守られるとしか表現できない!)となると…本当に筆舌に尽くしがたい理不尽な苦しさだと思う。 そして、物語の、ある意味主役とも言える、香織の苦悩も、いろいろな意味で辛かった。(予想できる部分もあったとはいえ) ミステリーを読んでいて、少年法の問題はしばしば出てくるけれど、それでも、私自身は、今作で「え!それは知らなかった!」という驚きもありました。誠に理不尽だよなあ・・・。 物語の中のあるシーンを読んでいて(ネタバレしたくないので詳しく書きませんが)ふと、 「そういえば、私は生きてきた中で、親に怒られて叩かれたことくらいはあるけど、他人からものすごい暴力を受け大怪我したことってないなあ」とぼんやり思いました。それだけでもラッキーなのかも。暴力って振るう方は何かを発散してるのかもしれないけど、やっぱり人の痛みを分からない馬鹿な最低な奴なのだと改めて思う。 伊岡さんもあとがきで書いているとおり、 《この世に神の慈悲などない。ただ、まっ白なな闇が広がっているばかりだ》 という言葉、私も激しく同意です。 だけど、生きて行かななきゃならない。そんな世界なのだわ。 印象に残ったところ少し。 ーーーーー 少年審判では反論するものが誰もいないので、よほどの矛盾がない限り、犯人である少年の証言がそのまま採用になります。犯人側の証言が重要な証拠になるなんて、一般常識的にはちょっと信じがたいですね。 被害者の無念を晴らし、かつ少年を矯正するという点で大事なことが見落とされたままです。 ぼくはそもそも慈悲の心を持った神の存在など信じません。もしもそんなものがいるなら、初めからこんな事件が起きるはずもないからです。 『神はしばしば過つ。過ってなお改めない』 この世は不条理に満ちている。たしかな色もなく音もない、いわばまっ白な闇だ。我々はその白き闇の中を、ただひとり手探りで進まねばならない。 ーーーーー ラスト近く、ある人の独白で涙が出たけれど…。物語のラストは私的には良い終わり方だと思いました。それでも、それでも、先に向かうしかないからです。

    7
    投稿日: 2023.01.09
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    2023年1発目!面白い。 伊岡瞬の、サスペンス。殺人、犯人、少年法、レイプ、浮気…全てモーラしてる、 滝沢氏と、笠井さんに子供取り違いの過去があったなんてびっくり。 そこで繋がってるのか。先生と、滝澤さんのパソコン教える場面も初々しくて良かった。 少年3人の犯行の場面は悲惨だったな。あんなに、心がない子供達ってどうやったら育つんだろう…? 今年も読むぞー!

    2
    投稿日: 2023.01.03
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    Twitterで作者様のツイートを読んで気になっていた作品。 ツイートを毎回目にしていると購買意欲が湧いてくる(^_^) 小6の少女・朋美が、父親をバス停まで迎えに行くと出かけたまま家に戻らない。 その日は朋美の誕生日だった。家族でお祝いをしようとしていたその日、朋美は誘拐され、殺された。 捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、罪を償うことも、たいした罰を受けることもなく、元の世界に戻ってくる。 朋美の事件から4年後、犯人の1人が住んでいたマンションから転落死する。 それから暫く経つと、もう一人の犯人も転落死をする。 失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか? 朋美の元担任・香織は秘密を抱えながら転落現場に向かい、記者と共に朋美の父親を追う。 薬丸岳先生のようなテイストだなぁと感じた。 犯罪を犯す少年。 少年法に守られる犯罪者。 しかし薬丸先生は精神にじわじわくるが、伊岡先生の作品は物語が動く(^。^) 読み進めると、単なる復讐劇ではなく、あちらこちらから真相が見えてくる。。。 イライラムカムカする物語ではあったが、最後はスカッと。スカッとする私の精神もどうかと思うが(笑) 伊岡先生の本は何読んでもハズレが無いな(^-^)

    57
    投稿日: 2023.01.01
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    何となく世界観は東野圭吾作品の【さまよう刃⠀】を彷彿とさせる物語 伊岡作品の例に漏れず不気味、無秩序、不条理と言ったような、やりきれなさの要素も孕んだ作品 物語は終始暗めの雰囲気 極めつけは悪ガキ3人組もこれでもかと言うぐらいの悪党 決して明るい作品では無いので注意 推理要素は薄味 ラストが唯一の救いか

    5
    投稿日: 2022.12.28
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    安定感抜群の伊岡さん! 久々や〜!まぁ、文庫は、ほぼ制覇してるけど。 後悔先に立たずというが、そんな感じやな。でも、悪いのは、犯罪者やで〜自分自身をあまり責めないで〜 うん!重い!薬丸さんと争う。 少年法の壁か… よくあるパターンではあるが、いくら15歳以下とかいっても、人殺して良いか悪いかなんか分かるやろ! そもそも、人を人と思ってない感じやし。更生とかあるの?と思ってしまう。 少年法の理念というのは、罪を犯した可哀そうな少年を社会全体で温かく見守ろう、というのが根底にあるみたい。 やっぱり、物には限度というものがあって、こんな事するヤツらに、少年法とかナシにして、普通に裁いてもらおうや… 被害者には、何も知らせずとかキツい。 やっぱり被害者優先にして欲しい。 ほんまにやっとれんな〜( *`ω´)

    51
    投稿日: 2022.12.26
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    Amazonの紹介より 小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。4年後、犯人の1人が転落死する。失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか? 朋美の元担任・香織はある秘密を抱えながら転落現場に向かうのだが――。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、著者集大成! すっかり伊岡ワールドに読みやすさも相まってハマっていました。今回もゲスな登場人物に怒りが湧いてきました。 様々な登場人物の視点で物語が進行するので、時には被害者、時には加害者だったりと色んな心情が知られました。 なので被害者パートでは心苦しい描写もあれば、加害者でのパートに怒りが湧いてくる描写もあったりと、気づけばすっかり文章によって心を揺さぶられていました。 残酷に殺された少女の父親が本当に犯人なのか? あらすじだけで想像すると、絶対犯人じゃないよね?とか誰かを庇っているんじゃないかといったことが思い浮かびます。いざ開いてみると・・・全員が怪しく見えるのですが、なるほどそうきたかと思いました。一筋縄ではいかない展開で面白かったです。 どことなく、中山七里さんの作品のようなどんでん返しを彷彿させるのですが、伊岡さんならではのゲスさや陰湿さみたいなものが滲み出ていて、一味違っていました。 いずれにせよ、どう転がっても報われない展開に、もしも自分だったらと思うと・・・悩まされました。 被害者は帰ってこないので、どう自分はその状況に対処すればいいのか?色々考えさせられました。 この世にこういった加害者がいないことを望みたいなと思いました。

    6
    投稿日: 2022.12.26
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    少年法についても、考えさせられた。年齢のことだけではなく、環境や、仇討ちまあ、様々!難しい!人間は、神様ではないから。

    1
    投稿日: 2022.12.22
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    「自分だったらどうするだろう」と、登場人物に自身を重ねつつ読み進めた作品でした。 最後の『あとがき』から、著者のこの作品の出版における覚悟を見ました。 文庫本での書き下ろしということにもそのことを感じます。

    5
    投稿日: 2022.12.18
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    伊岡瞬『白い闇の獣』文春文庫。 社会派ミステリー小説。 自分の肉親が酷い目に逢い、その犯人がのうのうと生きていたとしたら、間違いなく復讐するだろう。 本作では復讐者は誰なのかが終盤までの大きな謎となり、その謎を追ううちに見えて来る事件の背後にある真相がストーリーを面白くしている。 そして、最後の最後に驚愕の…… 少年による凶悪犯罪はあとを経たない。学校での虐めなどもエスカレートの一途を辿っている。その一方で体罰禁止とか、非行少年や不良少年にに対する社会の対応は甘くなるばかりで、現在の少年犯罪は社会が造り出したと言っても過言ではない。 一度、凶悪犯罪を犯した者は年齢など関係なく、それ相応の罰を受けるべきだ。凶悪犯罪者が悔い改め、改心し、全うに生活するようになる訳がない。 2000年に起きた事件。土曜出勤の父親をバス停に向かった小学6年生の滝沢朋美は3人組の15歳の少年に拉致され、激しく暴行された上に殺害された。折しもその日は朋美の12歳の誕生日で家族とお祝いする予定だった。少年たちは補導されたものの、少年法に護られ、僅かな期間、拘束されただけで再び自由の身となる。 4年後の2004年。当時15歳だった3人の少年のうち2人が相次いで転落死する。3人は社会に復帰してからも、同様の犯罪や愚犯行動を繰り返していた。 朋美の当時の担任だった北原香織は、とある秘密を抱えながら事故現場を訪れるとフリーライターの秋山満に声を掛けられる。 事件の後、朋美の両親は離婚し、父親の俊彦は行方知れずとなっていた。2人の少年の転落死は、朋美の父親の俊彦による復讐なのか…… 北原香織が抱えていた秘密とは…… 犯人は…… 本体価格830円 ★★★★★

    17
    投稿日: 2022.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2022/12/06リクエスト 2 読むのが辛い。 2000年、少年法に守られる15歳の少年3人が小学校を卒業したばかりの女の子を暴行拉致殺害する。 そしてその4年後、当時の担任教師が、フリージャーナリストと名乗る男とコンビを組み、事件を追いかける。 前半は辛いながらも話が納得のいく進み方をする。 ただ後半、不良少女が暗がりで撮った元担任の写真一枚で 本人を特定し、住所までわかる、というのは、ありえない気がする。 担任の探偵ばりの行動も、後半急に顕著になり、少々興ざめ。そして鬼畜少年をうまく罠にはめるのも。 少年法に穴がありすぎ、被害者遺族がこのような状況にさらされることは、全く納得のいくものではない。自分がこの遺族だったら自らの手で少年を復讐するだろう。 この状況をどうにもできない、もどかしさもあるが、伊岡瞬作品はとても楽しみにしていたので、なんとかもう少しいいストーリーにならなかったのかな、と勝手ながら思う。

    0
    投稿日: 2022.12.06
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    【不条理に満ちた世界に救いはあるか?】少女が橋から投げ落とされて殺された。犯人は法に守られた3人の少年。不条理に満ちた世界に救いはあるのか? 伊岡文学の集大成!

    0
    投稿日: 2022.11.17