
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
奄美が舞台ということに惹かれて読みました。 自然描写とか、当時の身分制度の過酷さなどは胸にくる内容ではあったのだけど、 兄弟間の恋愛を匂わされるとどうしてもひいてしまうのでちょっと合わなかった、、
0投稿日: 2026.01.08
powered by ブクログ2009年第21回日本ファンタジーノベル大賞 そして、遠田さんのデビュー作 薩摩の支配下にあった江戸時代の奄美 その階級社会最下層の少年と少女 現代の奄美の海上を カヤックで漂流する少女 その兄との生死を彷徨う事故と病気 奄美の伝説が元にはあるようです ファンタジーであり 歴史物であって 兄弟の物語になっています そして 兄達は過ちを犯す デビュー作とは思えない物語の幅の広さです 私には この両方の兄達の頑なさが 憐れから 穢れへと移りゆく事が苦しかった
73投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ好きな作家、遠田潤子のデビュー作。現代の海のはなしと江戸時代の奄美の鳥のはなしで構成されたファンタジー。「これがデビュー作か⁈」というくらい、素晴らしい秀作だ。 奄美の暗く、希望のない生活。囲碁という希望。禁断の愛に山の神、悪神。不思議な空気感と蜃気楼のように進む話。絶望で終わることなく、最後に前に進む道標を示す。 「この世の終わりで、また」
54投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ個人的にとても好きだった。 ——濃く、そして哀切だ。 解説にそうある通りの印象。 結構狂気的な部分も感じるけれど、そこがよかった。 久しぶりに、ずるりと引きずりこまれたな、という感覚。
1投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログこんなにも甘さのない愛の物語があろうとは・・・。 フィエクサとサネンの間にあるのは、愛とか恋とかいうより野性的な"ほしい、渡したくない"という原初の欲に思える。きびしい、絶望的な境遇の中では豊かな感情をともなう愛など、育みようがないのではないか。 そう思ってしまうと、この世の終わりが来るのを"希望"として待っているフィエクサの姿には、こわれてしまった哀しさしかみえない・・・。 と、まあ2人の関係性については今ひとつしっくり来なかったけれど。 砂糖を作らされ続けるヤンチュ、ヒザという身分の境遇、針突や碁への想い、山の恵みときびしさなど、隔絶された島でのことがゆたかに描き出されていて、夢中になって読んだ。 全く知らない歴史の一部分だったということも興味をひいたし、短く挟まれる現代パートにおいて、鷲が語るお話――という形になっているので、箱を除くような感覚だった。制度など史実を含むことを考えれば、きっとフィエクサとサネン、ミヤソたちのような少年少女もたくさんいたのだろう。苦しくやるせない気持ちが湧いてくる一方で、物語としての面白さもあるという、絶妙なバランスだった。
4投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ遠田潤子『月桃夜』新潮文庫。 第21回日本ファンタジーノベル大賞受賞作にして、デビュー作。新潮文庫nexから刊行された作品を加筆修正したようだ。 やはり、遠田潤子にはファンタジー小説は似合わない。遠田潤子の小説なら『アンチェルの蝶』『雪の鉄樹』などハードな小説の方が断然面白い。 薩摩の支配下にあった奄美で孤児のフィエクサは父親を失った少女サネンと兄妹の契りを交わす。二人は砂糖黍から砂糖を作る奴隷のようなヤンチェという身分だった。 やがて、フィエクサは囲碁を習い、その才能を開花させる。一方のサネンは美しい娘に成長し、薩摩の役人から妾になることを要求される。 二人を待ち受ける過酷な運命…… 本体価格670円 ★★★
4投稿日: 2023.01.06
powered by ブクログ本書は2009年の第21回日本ファンタジーノベル大賞受賞作にして、遠田さんのデビュー作でもある。単行本→新潮文庫nexに収められたのち、今回の再文庫化に伴い加筆修正されたそうだ。初読なのでどのように変わったのかは不明だ。 遠田さんの原点がファンタジーだったのは意外だが、結構が違うだけで本質は紛れもない“遠田ワールド”だった。奄美大島を舞台に、債務奴隷として人間以下の扱いを受ける兄妹の過酷な生を描く。同じような兄妹の絆に悩む現代女性のパートと交互に展開する重層的な物語だった。
4投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログファンタジーノベル賞を受賞したデビュー作。 山の神のシーンなど、「ドライブインまほろば」にどこか似通った雰囲気もありながら、さらにファンタジックだ。 薩摩藩の支配下で砂糖を精製する奄美の島で、ヤンチュと呼ばれる奴隷の兄妹が成長していく物語。将来を悲観せずにいられないヤンチュの運命に鬱屈した思いを抱えながら、血のつながらない兄と妹がお互いの存在だけに幸福を見出していく。 やっぱりファンタジーは物語に没頭するまでに時間がかかる。奄美の歴史や風土は興味深かったが、ほかの手法で読みたかった。
0投稿日: 2022.12.14
